JP3350728B2 - 塩化物イオン感応性電極膜 - Google Patents

塩化物イオン感応性電極膜

Info

Publication number
JP3350728B2
JP3350728B2 JP2000277602A JP2000277602A JP3350728B2 JP 3350728 B2 JP3350728 B2 JP 3350728B2 JP 2000277602 A JP2000277602 A JP 2000277602A JP 2000277602 A JP2000277602 A JP 2000277602A JP 3350728 B2 JP3350728 B2 JP 3350728B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
chloride ion
electrode membrane
sensitive electrode
chloride
epoxy resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2000277602A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001124735A (ja
Inventor
マッソウド・ガーラマニ
ヘルムート・オッフェンバッハー
クリストフ・リッター
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
F Hoffmann La Roche AG
Original Assignee
F Hoffmann La Roche AG
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by F Hoffmann La Roche AG filed Critical F Hoffmann La Roche AG
Publication of JP2001124735A publication Critical patent/JP2001124735A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3350728B2 publication Critical patent/JP3350728B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N27/00Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means
    • G01N27/26Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means by investigating electrochemical variables; by using electrolysis or electrophoresis
    • G01N27/28Electrolytic cell components
    • G01N27/30Electrodes, e.g. test electrodes; Half-cells
    • G01N27/333Ion-selective electrodes or membranes
    • G01N27/3335Ion-selective electrodes or membranes the membrane containing at least one organic component
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T428/00Stock material or miscellaneous articles
    • Y10T428/31504Composite [nonstructural laminate]
    • Y10T428/31511Of epoxy ether

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Electrochemistry (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Measurement Of The Respiration, Hearing Ability, Form, And Blood Characteristics Of Living Organisms (AREA)
  • Epoxy Resins (AREA)
  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Fluid Adsorption Or Reactions (AREA)
  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Electric Means (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、少なくとも1種の
電気活性成分を含むポリマーマトリックスを有し、その
際ポリマーマトリックスは硬化剤としてのアミン化合物
とともにエポキシ樹脂を含有する塩化物イオン感応性電
極膜に関する。
【0002】
【従来の技術】このような膜は、例えば水性媒質中の塩
化物イオン濃度を測定するための塩化物イオン感応性電
極に使用される。
【0003】塩化物イオン感応性電極は、中でも臨床化
学において、特に診断学において重要な役割を果たして
いる。例えば生物学的液体中でルーチン検査によって分
析されるアニオンの中で、塩化物イオンは重要な位置を
占めている。塩化物イオンは、細胞外液中において、及
びそれに伴って血清中においても約0.1mol/lの
濃度で最も強度に存在するアニオンである。
【0004】そのような膜電極の感応性要素については
種々の実施形態が知られている。例えば、ポリピロール
膜(Analyst、88年10月号/第113巻、第
1,525頁以降)、又は感応性成分としての金属ポル
フィリン(Helv. Chim. Acta、第69
巻、1986年、第849頁以降)が提案された。だが
実際には、これらの化合物は余り利用されておらず、通
例は塩化物イオン感応性電極として電気化学的センサー
が使用されており、その感知部は実質的にPVC(ポリ
塩化ビニル)をイオン交換体及び場合によってはその他
の添加剤と混合したものから構成されている。
【0005】これらすべての電極膜における問題は、干
渉物質に対してできる限り高い選択性を達成することに
ある。これに関して、例えば欧州特許第0,189,7
41B1号ないしはオーストリア特許第380,741
B号からイオン感応性、特に塩化物イオン感応性の膜電
極が知られており、その膜電極においては少なくとも1
つの電気活性成分が軟化剤を含まないポリマーマトリッ
クスに入れられている。膜中に電気活性成分が占める割
合は極めて高く、50〜90重量%、好ましくは60〜
80重量%の範囲内にある。ポリマーマトリックスは、
本質的にPVCから構成される。電気活性成分として
は、例えばメチルトリドデシルアンモニウムクロリドが
使用される。このような膜電極を用いると、極めて大量
のイオン交換体が使用されているということから極めて
高い塩化物イオン選択性が達成される。これはかなりの
親水性の膜を生じさせ、それによって(ホフマイスター
系列の有効性に基づき)血液中ないしは血清、血漿若し
くは尿中で有効な条件のために高い塩化物イオン選択性
が実現され、その結果臨床使用にとっての抜群の適性が
示されている。もっとも、このような膜電極は本質的な
短所を有している。イオン交換体の高い濃度及びそれに
伴って生じる膜中の高い電荷密度のために、例えばタン
パク質沈積物のような沈積物が急速に膜の表面上に形成
される。このことから、臨床検査作業において約70〜
100回の測定毎に膜電極を生物学的沈積物から洗浄し
なければならなくなる。このような処置は、特にサンプ
ル装填量が多い場合には多くの時間と費用を必要とす
る。
【0006】この関連において、その製造方法が米国特
許第4,629,744号に記載されている電極膜が参
照される。この膜のポリマーマトリックスはエポキシ樹
脂とPVCとの8:1〜1:2の比率の混合物から構成
されている。この混合物はさらに1種以上の溶媒、選択
性成分としての30重量%までの第四級アンモニウム塩
類、並びにエポキシ樹脂のための硬化剤を含有してい
る。この混合物は平らな皿に入れられ、そこで溶媒が蒸
発させられ、引続き膜を形成させるために45℃の温度
で20日間以上硬化させられる。
【0007】同様に塩化物イオン感応性電極膜を記載し
ており、米国特許第4,629,744号にによる従来
技術を出発点としている欧州特許第0,289,753
A2号においては、膜特性を改良するために溶媒の使用
をやめて、PVC及び第四級アンモニウム塩の相対比率
を上昇させることを提案している。硬化剤としてトリエ
チレンテトラミンを含む30〜50重量%までのエポキ
シ樹脂、ポリ塩化ビニル及び30重量%までの第四級ア
ンモニウム塩を使用している新規の膜組成物によって、
米国特許第4,629,744号から知られている膜の
短所、特にその費用のかかる製造方法及び限定された寿
命といった問題が解消されていると言われている。
【0008】このことは、部分的には欧州特許第0,2
89,753号に記載のセンサー膜にもいえることであ
り、この膜では、4ヶ月間まで耐用期間が改善されてい
るが、もっともその期間内にセンサーの特性勾配は初期
値の70%まで低下する。さらにその上、記載された膜
組成においては、測定のために要望される低い膜抵抗を
得ようとするためには明らかに電極膜において一定割合
(実施例によると32重量%)のPVCが絶対に必要と
なる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記実状に鑑み、本発
明の課題は、選択性が高いのに生物学的沈積物、特にタ
ンパク質沈積物が生じる傾向が極めて低く、通常の測定
作業で使用した場合には特性(曲線の)勾配を変化しな
い限りでの長い耐用期間を有する、製造方法が単純な塩
化物イオン感応性電極膜を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明によると、この課
題は、少なくとも電極活性成分を含むポリマーマトリッ
クスを有し、その際ポリマーマトリックスは硬化剤とし
てアミン化合物を含むエポキシ樹脂を含有している塩
物イオン感応性電極膜において、エポキシ樹脂が少なく
とも1種のエポキシ樹脂適合性可塑剤を有すること、並
びに電極膜での可塑剤を含めたエポキシ樹脂の割合が6
0重量%を超えており、さらに電気活性成分の割合が最
大35重量%であることによって解決される。さらに好
適な実施形態としてこの電気活性成分の割合は最大30
重量%である。
【0011】欧州特許第0,189,741B1号と比
較して電気活性成分の割合が最大30〜35重量%へ大
きく低下していることは、まず第一に電荷密度の明白な
低下を引き起こし、これは汚染し易さ、特にタンパク質
沈積の傾向に決定的な影響を及ぼす。もっともこの措置
だけでは、従来型PVC−電極における選択性がプラス
の影響を受けない可能性がある(図1参照)。そこで、
電気活性成分の濃度を極めて低下させるとともに、PV
Cマトリックスの少なくとも大部分が、電気活性成分と
して作用する硬化剤としてアミン化合物を含むエポキシ
樹脂に取り替えられる。
【0012】もっとも欧州特許第0,289,753A
2号とは違って、この場合には可塑剤を含むエポキシ樹
脂が使用され、本質的にPVCを含まない、ないしは極
めて低い割合のPVC(<5〜10重量%)を含有する
電極膜が使用される。可塑剤は抵抗値を低下させるため
に必要であると指摘されており、これは測定に使用され
た膜の耐用期間ないしは寿命にプラスの影響を及ぼす。
【0013】このとき硬化剤としてのアミン化合物は、
電極膜においてイオン交換体に似た機能を引き受ける。
驚くべきことに、このようなエポキシ樹脂は、他のイオ
ン感応性電極についての通例の経験には反して、塩化物
イオンに対して最も適しており、さらにその上極めて有
益に使用できることが証明されている。これに伴って驚
くべきことに、その選択性は従来型センサーに完全に匹
敵しており、さらに汚染、耐用期間ないしは特性(曲
線)の安定性に関して明白な改善を示す塩化物イオン感
応性膜電極を実現することができる。
【0014】本発明によると、例えばエポキシ樹脂が可
塑剤として≦50%プロピレングリコールジグリシジル
エーテル又は≦50%クレシルグリシジルエーテルを含
有することが提案される。
【0015】さらに発展させると、本発明では、硬化プ
ロセスにとって必要な濃度を最大150%上回るよう
に、エポキシ樹脂にアミン化合物を過剰に含ませること
を提案することもできる。この場合、エポキシ樹脂が硬
化後にもある程度の機械的柔軟性を保持することに注目
しなければならない。この柔軟性は、主として電位差計
センサーでの測定過程に関与する分子ないしはイオンの
運動性に役立つ。
【0016】電極膜の選択性をさらに改善させるため
に、電気活性成分の少なくとも一部をイオン交換体から
構成することができるが、その結果選択性成分として硬
化剤もイオン交換体も利用することができる。だが両方
の物質の濃度の合計は、いかなる場合においても実質的
に欧州特許第0,189,741B1号から知られてい
るPVC膜電極におけるイオン交換体濃度より低くして
おかなければならない。基本的には、可塑剤を含むエポ
キシ樹脂に硬化剤成分としてのアミン化合物を加えたも
のだけから塩化物イオン感応性電極を製造することが可
能である。追加してイオン交換体を使用することは、既
知のPVC−膜電極と同様な選択性又は部分的に改善さ
れた選択性が達成されなければならない場合に必要であ
る。
【0017】ある範囲内では、硬化剤の濃度を用いて膜
電極の選択性に影響を及ぼすことができる。もっとも硬
化剤の濃度は、膜の脆弱化若しくは外被ないしは担体マ
トリックスの剥離が発生するために自由に大きくするこ
とはできない。従って、純粋の硬化プロセスにとって必
要である濃度より150%高い硬化剤濃度を使用するこ
とが好ましいことが証明されている。
【0018】好ましくは、イオン交換体としては脂肪族
第四級アンモニウム化合物が使用される。さらに好まし
くは、そのようなイオン交換体としてメチルトリドデシ
ルアンモニウムクロリド又はメチルトリオクチルアンモ
ニウムクロリドが使用される。
【0019】本発明によれば、電極膜が例えば可塑剤を
含めて約80重量%のエポキシ樹脂、約10±2重量%
の硬化剤及び約10±3重量%のメチルトリドデシルア
ンモニウムクロリドから構成されることも提案されてい
る。
【0020】本発明による1つの実施形態では、電極膜
は可塑剤を含めて約70重量%のエポキシ樹脂、約10
±2重量%の硬化剤及び約20±3重量%のメチルトリ
ドデシルアンモニウムクロリド(例えばスイスのブック
スに所在のFa.FLUKA社製Aliquat(登録
商標)336に含有されている;発注番号91042)
から構成される。2つの変形実施形態については、例え
ばエポキシ樹脂CY208(可塑剤として≦50%の含
量のプロピレングリコールジグリシジルエーテルを含む
改質エポキシ樹脂)並びにCIBA GEIGY社製硬
化剤HY951を使用することができる。
【0021】本発明によるその他の特徴及び利点は、以
下図面を用いた実施例の説明により明らかになるだろ
う。
【0022】
【発明の実施の形態】図1では、様々な干渉物質(重炭
酸塩、硝酸塩、チオシアン酸塩、臭化物、アジ化物及び
サリチル酸塩)及びそれらが測定結果に及ぼす影響(m
mol/lにおける信号シフト)がグラフで示されてい
る。括弧内には各干渉物質の添加量がmmol/lで記
載されている。測定は、一方では様々なイオン交換体濃
度:IT、80重量%、70重量%及び60重量%でも
って従来型PVC膜電極(例えば欧州特許第0,18
9,741B1号から知られているもの)を用いて、他
方では本発明よる電極膜(Dバージョンを称する)を用
いて実施された。従来型PVC電極膜ではイオン交換体
含量が60重量%に低下すると選択性が重大に悪化する
ことが実証されているが、他方Dバージョンではほとん
どの干渉物質において顕著な選択性を表すデータを示し
ている。
【0023】図2では、横座標には従来型PVC電極膜
に対する希釈血清での負荷を受けている期間が時間で示
されており、縦座標には膜電極の特性勾配の低下が%で
示されている。一番下の曲線は高いイオン交換体濃度
(IT=80%)を有するセンサーで、特性勾配の急速
な低下を示しており、一番上の曲線は低いイオン交換体
濃度(IT=60%)を有するセンサーを示している。
これにより、イオン交換体濃度が低い場合には汚染し易
さがはるかに小さくなることが明らかである。
【0024】図3では、血清との接触期間(時間)にわ
たっての特性勾配の変動が百分率で示されている。Dバ
ージョンの測定曲線は従来型PVC電極膜(イオン交換
体濃度:IT80%を有する)と比較して本発明による
電極膜の汚染傾向が明らかに小さいことを示している。
【0025】図4では、本発明による塩化物イオン感応
性電極膜の安定性が時間(週)毎の電極の特性勾配(m
V/Dec.)で示されている。15週間中に、すべて
の測定された電極膜において特性勾配のが非常に安定し
ていたことが実証されたが、このとき測定は40℃で及
び総計120時間にわたって血清と接触させながら実施
された。高い測定温度も血清との接触(血清は水を用い
て1:9に希釈させられた)も極端な測定条件である。
驚くべきことに、膜上への生物学的物質の沈積−即ち膜
の汚染傾向−は、希釈されていないサンプルにおけるよ
り例えば1:9に希釈された血清サンプルにおける方が
本質的に大きいことが証明されている。電極膜は15週
間の測定期間−通常の測定作業のシミュレーション下で
−中に洗浄液を用いて何度もタンパク質沈積物が洗浄さ
れたが、これは明らかに特性勾配の低下と同時に現われ
る膜組成における変化を全く生じさせなかった。
【0026】本発明による電極膜のためのイオン交換体
を選ぶ場合には、イオン交換体とポリマーマトリックス
との適合性に注意を払わなければならない。この場合、
短鎖脂肪族イオン交換体の方が長鎖脂肪族イオン交換体
より好ましいことが証明されている。例えば、所定のエ
ポキシ樹脂(例、CIBA GEIGY社製のCY20
8)にはAliquat(登録商標)(実質的にはメチ
ルトリオクチルアンモニウムクロリド)を50重量%以
上混入することができるが、もっともこの場合には膜が
汚染する傾向が上昇する;これに対してメチルトリドデ
シルアンモニウムクロリドを使用した場合は、このエポ
キシ樹脂には10%を幾らか超えるだけしか混入するこ
とができない。
【0027】本発明による電極膜は血清及び血液サンプ
ルにおいて良好な測定特性を達成でき、汚染傾向はごく
僅かに抑えられる。さらに、下記の表から明らかである
ように従来型PVC膜電極(例、AT−B 380 7
41)と比較して高い選択性も与えられる。
【0028】
【表1】
【0029】だがサンプルから受ける負荷が極めて高い
場合は、場合によっては適切な洗浄剤を用いた洗浄が必
要である。そのような洗浄ステップ後にはサリチル酸へ
の電極膜の感応性の顕著な上昇が発生することが証明さ
れており、これは障害となる可能性がある。この問題
は、本発明に従うと電極膜のサンプルに向けられる側を
被覆層で覆うことによって減少ないしは除去することが
できるが、このとき好ましくは改質ポリウレタン製被覆
層が使用される。
【図面の簡単な説明】
【図1】イオン交換体の含量に依存した選択性の変化を
示すグラフ
【図2】従来型電極膜における時間に依存したタンパク
質の沈積による特性曲線の勾配の変化を示すグラフ
【図3】最新技術に従ったセンサーと比較した本発明に
従ったセンサーにおける時間に依存した特性曲線勾配の
変動を示すグラフ
【図4】15週間に渡る連続的測定作業における本発明
に従った塩化物電極の安定性を示すグラフ
フロントページの続き (72)発明者 ヘルムート・オッフェンバッハー オーストリア アー‐8020 グラーツ プロケシュ‐オステンガッセ 8 (72)発明者 クリストフ・リッター オーストリア アー‐8045 グラーツ メキシコヴェーク 12 (56)参考文献 特開 昭59−52746(JP,A) 特開 昭61−178654(JP,A) 特開 平6−138081(JP,A) 特開 平5−60724(JP,A) 特開 昭60−233541(JP,A) 実開 昭63−145162(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 27/416 G01N 27/333

Claims (15)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも電極活性成分を含むポリマー
    マトリックスを有する塩化物イオン感応性電極膜であっ
    て、その際ポリマーマトリックスは硬化剤としてアミン
    化合物を含むエポキシ樹脂を含有しているものにおい
    て、エポキシ樹脂が少なくともエポキシ樹脂適合性可塑
    剤を含むこと、及び電極膜において可塑剤を含めたエポ
    キシ樹脂の割合が60重量%を超えており、電気活性成
    分の割合が最大35重量%であることを特徴とする塩化
    物イオン感応性電極膜。
  2. 【請求項2】 前記電気活性成分の割合が最大30重量
    %であることを特徴とする請求項1に記載の塩化物イオ
    ン感応性電極膜。
  3. 【請求項3】 前記エポキシ樹脂に含まれる前記アミン
    化合物は硬化プロセスにとって必要な濃度を最大150
    %上回る過剰となっていることを特徴とする請求項1
    は2に記載の塩化物イオン感応性電極膜。
  4. 【請求項4】 前記電気活性成分が少なくとも部分的に
    はイオン交換体から構成されることを特徴とする請求項
    1〜3のいずれかに記載の塩化物イオン感応性電極膜。
  5. 【請求項5】 前記イオン交換体として脂肪族第四級ア
    ンモニウム化合物が使用されることを特徴とする請求項
    に記載の塩化物イオン感応性電極膜。
  6. 【請求項6】 前記イオン交換体がメチルトリドデシル
    アンモニウムクロリドであることを特徴とする請求項5
    記載の塩化物イオン感応性電極膜。
  7. 【請求項7】 前記イオン交換体がメチルトリオクチル
    アンモニウムクロリドであることを特徴とする請求項5
    記載の塩化物イオン感応性電極膜。
  8. 【請求項8】 前記エポキシ樹脂が可塑剤として≦50
    %プロピレングリコールジグリシジルエーテルを含むこ
    とを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の塩化物
    イオン感応性電極膜。
  9. 【請求項9】 前記エポキシ樹脂が可塑剤として≦50
    %クレシルグリシジルエーテルを含むことを特徴とする
    請求項1〜7のいずれかに記載の塩化物イオン感応性電
    極膜。
  10. 【請求項10】 前記電極膜が本質的にPVCを含んで
    いないことを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載
    の塩化物イオン感応性電極膜。
  11. 【請求項11】 前記電極膜が5〜10重量%未満のほ
    んの僅かな割合のPVCしか含んでいないことを特徴と
    する請求項1〜のいずれかに記載の塩化物イオン感応
    性電極膜。
  12. 【請求項12】 前記電極膜が可塑剤を含めて80重量
    %のエポキシ樹脂、10±2重量%の硬化剤及び10±
    3重量%のメチルトリドデシルアンモニウムクロリドか
    ら構成されることを特徴とする請求項に記載の塩化物
    イオン感応性電極膜。
  13. 【請求項13】 前記電極膜が可塑剤を含む70重量%
    のエポキシ樹脂、10±2重量%の硬化剤及び20±3
    重量%のメチルトリオクチルアンモニウムクロリドから
    構成されることを特徴とする請求項に記載の塩化物イ
    オン感応性電極膜。
  14. 【請求項14】 前記電極膜のサンプルの方を向いてい
    る側が被覆層で覆われていることを特徴とする請求項1
    13のいずれかに記載の塩化物イオン感応性電極膜。
  15. 【請求項15】 前記被覆層がポリウレタンから構成さ
    れることを特徴とする請求項14に記載の塩化物イオン
    感応性電極膜。
JP2000277602A 1999-09-13 2000-09-13 塩化物イオン感応性電極膜 Expired - Fee Related JP3350728B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
AT0157199A ATA157199A (de) 1999-09-13 1999-09-13 Chloridsensitive elektrodenmembran
AT1571/99 1999-09-13

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001124735A JP2001124735A (ja) 2001-05-11
JP3350728B2 true JP3350728B2 (ja) 2002-11-25

Family

ID=3516298

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000277602A Expired - Fee Related JP3350728B2 (ja) 1999-09-13 2000-09-13 塩化物イオン感応性電極膜

Country Status (5)

Country Link
US (1) US6340714B1 (ja)
EP (1) EP1085318B1 (ja)
JP (1) JP3350728B2 (ja)
AT (2) ATA157199A (ja)
DE (1) DE50004545D1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6996781B1 (ja) * 2020-10-05 2022-01-17 株式会社常光 陰イオン選択性電極用応答膜の製造方法及び陰イオン選択性電極用応答膜

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3625448B2 (ja) * 2002-01-11 2005-03-02 株式会社日立ハイテクノロジーズ イオンセンサ及びそれを用いた生化学自動分析装置
KR100517105B1 (ko) * 2002-10-09 2005-09-27 주식회사 아이센스 염화이온 선택성 막 조성물 및 이를 이용한 염화이온 선택성 전극
US7384523B2 (en) * 2003-07-10 2008-06-10 Radiometer Medical Aps Chloride ion selective membrane and sensor
US20050241958A1 (en) * 2004-04-28 2005-11-03 Jungwon Shin Ion-selective electrode sensors
US20060065527A1 (en) * 2004-09-24 2006-03-30 Sendx Medical, Inc. Polymeric reference electrode
US11293892B2 (en) 2015-05-18 2022-04-05 Siemens Healthcare Diagnostics Inc. Enhanced chloride selective membrane

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4144889A (en) * 1977-05-31 1979-03-20 Research Corporation Cardiac electrodes for temporary pacing
JPS5952746A (ja) * 1982-09-20 1984-03-27 Horiba Ltd 塩化物イオン選択性電極用応答膜
JPS60233541A (ja) * 1984-03-23 1985-11-20 Horiba Ltd 塩化物イオン選択性電極用応答膜の製造方法
AT380741B (de) 1985-01-31 1986-06-25 Avl Ges F R Verbrennungskraftm Ionensensitive membranelektrode
JPS63145162U (ja) * 1987-03-16 1988-09-26
JPS6423151A (en) * 1987-07-20 1989-01-25 Hitachi Ltd Chlorine ion selective electrode
US5116481A (en) * 1989-04-07 1992-05-26 Hitachi, Ltd. Anion-selective, sensitive film, electrode containing the same and the use thereof
JP2578370B2 (ja) * 1989-07-24 1997-02-05 アンリツ株式会社 味覚センサ及びその製造方法
JPH0560724A (ja) * 1991-09-02 1993-03-12 Joko:Kk 塩化物イオン選択性電極用応答膜
JPH0711503B2 (ja) * 1993-07-10 1995-02-08 株式会社堀場製作所 塩素イオン選択性電極用応答膜の製造方法
JP3334282B2 (ja) * 1993-09-17 2002-10-15 株式会社スリーボンド 接着剤組成物
KR100289469B1 (ko) * 1999-01-13 2001-05-02 차근식 친수성 폴리우레탄을 보호막으로 사용한 염화이온 선택성 전극

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6996781B1 (ja) * 2020-10-05 2022-01-17 株式会社常光 陰イオン選択性電極用応答膜の製造方法及び陰イオン選択性電極用応答膜

Also Published As

Publication number Publication date
JP2001124735A (ja) 2001-05-11
EP1085318B1 (de) 2003-11-26
ATE255226T1 (de) 2003-12-15
US6340714B1 (en) 2002-01-22
ATA157199A (de) 2003-05-15
DE50004545D1 (de) 2004-01-08
EP1085318A2 (de) 2001-03-21
EP1085318A3 (de) 2002-04-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4813424A (en) Long-life membrane electrode for non-ionic species
Pranitis et al. Potentiometric ion-, gas-, and bio-selective membrane electrodes
Oka et al. Direct potentiometric determination of chloride ion in whole blood
EP0085704A1 (en) Membrane electrode for non-ionic species
JPH0633063U (ja) 黒鉛をベースとする固態ポリマー膜イオン選択性電極
EP0115346B1 (en) Liquid film type, anion-selective electrode
JP3350728B2 (ja) 塩化物イオン感応性電極膜
JP2006514307A (ja) 電気化学センサーにおける使用のためのポリマー膜
Kissa Determination of fluoride at low concentrations with the ion-selective electrode
Grant et al. Radiotracer techniques for protein adsorption measurements
Ganjali et al. La (III) selective membrane sensor based on a new NN Schiff’s base
JP2000501435A (ja) 化学および生物センサーのための膜
WO2001073425A2 (en) Lithium ion-selective electrode for clinical applications
Rosario et al. Use of ionomer membranes to enhance the selectivity of electrode-based biosensors in flow-injection analysis
Abdel-Ghani et al. Salbutamol plastic membrane electrodes based on individual and mixed ion-exchangers of salbutamolium phosphotungstate and phosphomolybdate
JPH04222B2 (ja)
EP0339613A2 (en) Ion selective electrode
Chen et al. Polycation-sensitive membrane electrode for determination of heparin based on controlled release of protamine
US20200318152A1 (en) Urea biosensors and stabilization of urea biosensors at room temperature
Shahrokhian et al. Coated-graphite electrode based on poly (vinyl chloride)–aluminum phthalocyanine membrane for determination of salicylate
Matusevich et al. Miniaturized F−-selective all-solid-state potentiometric sensors with conductive polymer as an intermediate layer
EP1020722B1 (en) Hydrophilic polyurethane-coated chloride-selective electrodes
JP6634805B2 (ja) 塩素イオン選択性電極
Wang et al. Nanomolar detection of amitriptyline by potentiometry with ion exchanger based PVC membrane ISEs
JPS62102149A (ja) ナトリウムイオン選択性電極

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070920

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080920

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080920

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090920

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090920

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100920

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110920

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110920

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120920

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130920

Year of fee payment: 11

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees