JP3349600B2 - ブレーキシュー - Google Patents

ブレーキシュー

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JP3349600B2
JP3349600B2 JP26979194A JP26979194A JP3349600B2 JP 3349600 B2 JP3349600 B2 JP 3349600B2 JP 26979194 A JP26979194 A JP 26979194A JP 26979194 A JP26979194 A JP 26979194A JP 3349600 B2 JP3349600 B2 JP 3349600B2
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elastic body
weight
rod
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brake shoe
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慎一 田中
繁 田中
定三 下村
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Hino Motors Ltd
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Hino Motors Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D51/00Brakes with outwardly-movable braking members co-operating with the inner surface of a drum or the like
    • F16D2051/001Parts or details of drum brakes
    • F16D2051/003Brake supports

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  • Braking Arrangements (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車のブレーキに利
用する。本発明は、ドラム式ブレーキに利用する。本発
明は、自動車の制動時に発するいわゆる「ブレーキ鳴
き」を低減する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の制動時に発するブレーキ鳴き
(「キィーッ」という不快音響)を低減するために、従
来から多くの研究と提案が行われた。本願出願人も長ら
くこの問題を追求している。
【0003】特開平3−288028号公報に開示する
技術は、本願出願人の先願であり、ブレーキシューの振
動を抑圧するために、ブレーキシューのリム内面に摩擦
部材を介して抑え部材を装着するものである。実開平1
−65944号公報に開示する技術は、さらに旧い技術
であり、これも本願出願人の先願に当たる技術で、リム
の内面に摩擦部材を取付けたものである。
【0004】実開平3−84436号公報に開示する技
術は、同じく本願出願人の先願に係る実用新案登録出願
であり、リムの内面に重りを取付けることにより、ブレ
ーキシューの振動を抑圧するものである。この技術を開
示した時点では、重りに弾性部材を介在させることにつ
いては気付いていない。
【0005】前記の特開平3−288028号公報で説
明されているブレーキ鳴きの現象についての解析および
説明、特に同公報第8図で説明されている現象(本願実
施例に関連して説明する)は、その後の実験的な検討で
も正しいものであると考えられる。すなわち、ブレーキ
の鳴きの主な原因は、ブレーキシューの振動により発生
しているものであり、しかも、図22の破線で示すよう
にブレーキシューが半径方向に振動していることがわか
っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のような技術によ
りブレーキ鳴きは改善され、特に小型乗用車では通常の
都市道路を走行する状態では、ほとんど実用上に問題の
ないところまで改善された。しかし、大型自動車では条
件によってはなおブレーキ鳴き現象が発生する状態にあ
り、その対策にはまだ研究すべき課題が残されている。
【0007】本願発明者は、ブレーキ鳴きについてその
現象を観測し、その観測した内容をさまざまに解析し
た。振動について実験解析を行い、ブレーキシューの振
動を抑圧する具体的な方策について検討した。実験解析
はコンピュータ画面で振動を誇張して表示させ、その発
生音響の周波数特性と対応させるなどの新しい方法で検
討した。その結果、本願で開示する技術を提案し、実験
を行ったところ従来の方策に対してきわめて有用である
ことが実証された。
【0008】本願発明者は、実測に基づくデータを解析
して、提案する技術についてその有効な範囲を数式化す
ることに成功し、その範囲できわめて有効な対策が採れ
ることを確認した。
【0009】本発明は、ブレーキ鳴きを低減することを
目的とする。本発明は、さまざまなサイズのブレーキシ
ューに対して、単に経験的な形状ではなく最も有効な形
態でブレーキ鳴きを低減することができる技術を提供す
ることを目的とする。本発明は、ブレーキシューのサイ
ズが大きい大型車両におけるブレーキ鳴きを実用的に十
分な程度に低減させることを目的とする。本発明は、ブ
レーキライニングの交換が行われても、その性能に変化
がないブレーキ鳴き低減の技術を提供することを目的と
する。本発明は、安価な追加部品によりブレーキ鳴きを
低減させることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、自動車の制動
時に発するブレーキの鳴きを有効に低減するブレーキシ
ューに関するもので、リムにウエブが一体に設けられ、
このリムの外面にブレーキライニングが取付けられたブ
レーキシューにおいて、リムの内面およびまたはウエブ
の頂上にロッドが立設、あるいはウエブの側面にロッド
が設けられ、このロッドに弾性体を介して重りが取付け
られたことを特徴とする。
【0011】ここで、「ロッド」とは、棒状の部材を意
味するもので、一般に「ピン」といわれている部品はこ
の「ロッド」のうちに含まれるものとする。
【0012】前記ロッドは円筒状であり、前記弾性体は
リング状であり、その弾性体の中心を前記ロッドが貫通
する構造であり、その弾性体を内包するようにリング状
の重りが設けられることが望ましい。
【0013】前記ロッドに空間をもって掛止する支持体
が備えられ、この支持体を内包するよう前記弾性体が設
けられ、さらにこの弾性体を内包するようにリング状の
重りを設けることができる。
【0014】ここで、「リング状」とは、その軸に垂直
な平面による断面が円形であるもののほか、多角形状で
あるものを含む。
【0015】前記リムは前記ロッドの立設部が凸状に形
成され、前記ブレーキライニングとの間に空間を有する
構造であるか、あるいは前記ブレーキライニングは前記
ロッドの立設部が凹状に形成され、前記リムとの間に空
間を有する構造であることが望ましく、前記ロッドに平
板状の頭部が設けられ、この頭部が弾性体により被包さ
れ、この弾性体を内包する構造の重りを設けることがで
きる。
【0016】前記重りの質量をm、前記弾性体のバネ定
数をkとするとき、前記弾性体を介して取付けられた重
りの固有振動周波数 f0 =(1/(2π))√(k/m) がこのブレーキシューによる鳴き周波数(以下これをピ
ーク周波数fp という)より低く設定すると効果的であ
ることが実験的に確認された。その関係は、 fp >2f0 とすることによりブレーキ鳴きの広い周波数範囲にわた
り有効である。
【0017】さらに重りの数は1個ではなく、前記リム
の内側またはウエブにはそれぞれ前記弾性体を介して複
数の重りを取付けることができる。
【0018】前記弾性体のバネ定数は、取付けられた重
りの質量が影響する範囲で上記式を満足するように設定
する。
【0019】
【作用】本願発明者はさまざまな条件を設定して実験を
繰り返し、これにより、自動車の制動時に発するブレー
キの鳴きを有効に低減することができることを実験的に
確認した。鳴きを発生する構造のブレーキシューに上記
のような重りを弾性体を介して取付けると、鳴きがいち
じるしく低減され、それを取り外すと鳴きが発生するこ
とを何度も確認した。
【0020】弾性体および重りは安価な部品であるの
で、本願発明により多くの費用を要せずに実用的に十分
な程度にブレーキの鳴きを低減させることができ、ブレ
ーキライニングの交換が行われてもその性能に変化を生
じることはない。
【0021】さらに具体的な態様では、一般にブレーキ
鳴きの周波数成分は、一様な周波数ではなく複数の周波
数が混在する状態にあるが、実測により概ね1000H
zを超える周波数成分が多く含まれる。さらに詳しく
は、1400Hzないし2000Hzの範囲の周波数成
分が耳障りな音響となっている。
【0022】したがって、前記弾性体を介して取付けら
れた重りの固有振動周波数f0 を1000Hz近傍もし
くはそれより低く設定することが望ましい。これをさま
ざまに条件を変更して実験的な確認を行ったところ、固
有振動周波数f0 を500Hz程度にすると広い周波数
範囲で有効であることがわかり、さらに低くして固有振
動周波数f0 を100Hzにすると、さらに広い周波数
範囲の鳴きを低減するために有効であることが確かめら
れた。さらにこの固有振動周波数f0低くすることも
考えられるが、現実には弾性材料が柔らかくなるととも
に重りの質量が大きくなることから、工業的にこれが有
効であるか否か、よい弾性材料が安価に得られるか否か
の問題が生じる。
【0023】一方、リムはブレーキドラムとブレーキラ
イニングの摩擦で発熱する部材であるから、弾性材とし
ても相応の耐熱性および耐久性を有する材料を選択する
ことが必要である。この要素からも固有振動周波数f0
を極端に低い値に選択することには困難な問題がある。
この実験は、弾性材としてさまざまな弾性係数を有する
合成ゴム(またはプラスチック材料)を選択し、重りと
して金属材料(具体的には鉛)を利用して行った。
【0024】このような検討から、耐熱性に優れた合成
ゴム(またはプラスチック材料)の中から適当なものを
選択することが可能であり、重りの質量は実用的に便利
な数百グラム程度とすることにより、固有振動周波数f
0 が100Hz前後、あるいはもう少し高い200Hz
前後に設定することが工業的に優れていると判断され
る。
【0025】
【実施例】次に、本発明実施例を図面に基づいて説明す
る。
【0026】(第一実施例) 図1は請求項9記載の発明の取付け構造を示す部分側面
図、図2は図1の取付け構造の構成を示す部分平面図、
図3は図1の取付け構造を示す斜視図である。
【0027】この取付け構造は、ブレーキドラム1に押
し付けられ摩擦抵抗によって制動力を発生するブレーキ
ライニング2が取付けられたリム3の内面に、中空円筒
状のロッド6が立設され、このロッド6にリング状の弾
性体4を介して重り5が取付けられる。重り5の質量を
m、弾性体4のバネ定数をkとするとき、弾性体4を介
して取付けられた重り5の固有振動周波数 f0 =(1/(2π))√(k/m) がブレーキライニング2による鳴きのピーク周波数fp
に対して P >2f 0 となるように設定される。
【0028】ここで、このように構成された本発明にか
かわる実験結果について説明する。
【0029】(実験1) 図4(a)に示す供試品(1)および同図(b)に示す
供試品(2)を用いて打撃テストを行った。供試品の重
りには鉛を使用し、弾性体には硬度60度のニトリルゴ
ムを使用した。また、ブレーキの鳴きが発生する周波数
は経験的に1300Hz前後であるとされているので、
少くとも1000Hz以上で振動を抑圧するような位相
運動を与える効果が得られるように寸法を設定した。こ
れにより、供試品(1)は60mm×28mm×10m
mの300gの鉛を重りとし、これに60mm×28m
m×5mmのニトリルゴムを弾性体として接着した。ま
た、供試品(2)は27mm×22mm×10mmの1
00gの鉛を重りとし、これに27mm×22mm×5
mmのニトリルゴムを弾性体として接着した。
【0030】この供試品(1)および(2)を個別に大
きい定盤の上にはりつけておき、ピックアップを取付け
てその近傍を打撃し振動波形を測定記録した。その測定
結果は図5(a)および(b)に示すように、供試品
(1)および供試品(2)ともに、200Hzを越えた
ところで位相効果が顕著に現れ、これに伴ってマグニチ
ュードを示す振幅も減衰の傾向を示し、1000Hz以
上で発生するブレーキ鳴き対策に有効であることが証明
された。
【0031】次いで、ブレーキシューを用いて、供試品
を取付けない状態および供試品を取付けた状態でスポン
ジの上におき打撃試験を行った。その結果、供試品を取
付けない状態では図6(a)に示すように、打撃直後に
ブレーキ鳴きの周波数に対応する大きな振動が記録され
減衰に時間を要したのに対し、供試品を取付けた状態で
は打撃直後の振幅は同図(b)に示すように小さく、か
つ直ちに減衰し振動の吸収が効果的に行われていること
を示した。
【0032】(実験2) 実車のブレーキシューを用いて、そのブレーキシューに
重量300gの重り1個、重量200gの重り2個、お
よび重量100gの重り1個をそれぞれ弾性体を介在し
て固定し定地で試験を行った。すなわちブレーキをかけ
た状態を設定し、ブレーキドラムに振動ピックアップを
取付け、打撃を与えてその振動減衰波形を測定した。
【0033】重りおよび弾性体を取付けない状態では図
7(a)に示すように振幅の大きい振動およびその余韻
が発生したが、重りおよび弾性体を取付けた状態では、
同図(b)に示すようにその振幅は小さく現われ、制動
時の振動が吸収されていることがわかった。この測定は
サンプリング・オシロにより観測された。
【0034】(実験3) 上記実車を走行させ試験を行った。本発明に係る重りお
よび弾性体をいっさい取外して走行させブレーキをかけ
ると大きい鳴きが発生しているが、本発明のように措置
すると鳴きがまったく発生しないことを確認した。これ
はさまざまな走行状態で、さまざまなブレーキ状態で確
認した。本発明に係る重りおよび弾性体をふたたび取外
すとまたブレーキ鳴きが発生することも確認した。
【0035】これらの実験結果からわかるように弾性体
4を介して重り5が取付けられたことによって、制動時
に発生する振動が吸収され、ブレーキ鳴きの発生が実用
上十分な程度に低減され、さらに、ロッドを介して設置
されるために熱の影響を少くすることができる。
【0036】(第二実施例) 図8は請求項1記載の発明に対応する取付け構造を示す
部分側面図、図9は図8におけるA−A断面拡大図であ
る。
【0037】本第二実施例は、リム3の内面にロッド6
aが立設され、リム3のロッド6aが立設される部分に
は、ブレーキライニング2が摩擦熱をもったときに直接
接触を避けるための空間8を有する凸部3bが形成され
る。また、ロッド6aの上端には、放熱のための空間9
を持って掛止される支持体7が備えられ、この支持体7
を内包するように弾性体4aが設けられ、さらに、この
弾性体4aを内包するように重り5aが設けられる。ロ
ッド6aの下端部は凸部3bに溶接により固定され、支
持体7はロッド6aの上端部にボルト10により固定さ
れる。本実施例ではこのように構成された緩衝手段が1
組設けられた例を示したが複数組設けることができる。
【0038】本第二実施例の場合には、ロッド6aの立
設部に空間8が設けられているために、制動時にブレー
キライニング2に発生した熱がリム3を介して直接にロ
ッド6aに伝達することが防止され、また、ロッド6a
の立設部の回りから伝達された熱は支持体7の内周に設
けられた空間から放熱されるので、弾性体4aおよび接
着剤が受ける熱の影響を低減することができる利点があ
る。さらに、支持体7、弾性体4aおよび重り5aを組
み部品として準備しておけば、ボルト10の操作だけで
容易に交換することができる。
【0039】(第三実施例) 図10は請求項2記載の発明の取付け構造を示す部分側
面図、図11は図10におけるB−B拡大断面図であ
る。
【0040】本第三実施例は、リム3の内面にロッド6
aが立設され、ブレーキライニング2のロッド6aが立
設される部分には、ブレーキライニング2が摩擦熱をも
ったときに直接接触を避けるための空間11を有する凹
部12が形成される。その他は第二実施例同様に構成さ
れる。本第三実施例も第二実施例同様の効果を得ること
ができる。
【0041】(第四実施例) 図12は請求項4記載の発明の取付け構造を示すブレー
キシューの円周方向の断面図である。
【0042】本第四実施例は、ウエブ3aの頂上にロッ
ド6aが立設され、ブレーキライニング2のロッド6a
に対応する位置に凹部13が設けられる。その他は第二
実施例および第三実施例同様に構成される。本第四実施
例も制動時に発生するリム3の変形による振動を吸収し
ブレーキ鳴きを前述の各実施例同様に低減することがで
きる。
【0043】(第五実施例) 図13は請求項3および4記載の発明に対応する取付け
構造の要部の構成を示す断面図である。
【0044】本図13に示す取付け構造は、一方の端部
にリム3と螺合するねじ部を有し、他方の端部に段差を
有する平板状の頭部が形成されたロッド6bと、このロ
ッド6bの頭部を狭持する第一弾性体4b1 および第二
弾性体4b2 と、この第一弾性体4b1 および第二弾性
体4b2 を内包する重り5bと、この重り5bと第一弾
性体4b1 および第二弾性体4b2 とをボルト14によ
り固定する蓋15とを備える。
【0045】本第五実施例は、弾性体と重りとを接着剤
を用いずに機械的に固定されるので、接着剤の劣化によ
る弾性体と重りとの分離をなくすことができる利点があ
る。また、ドラムからの輻射熱が直接弾性体に伝わるこ
とを防ぐことができる。なお、ロッド6bは本例ではリ
ム3に螺合したが、第四実施例ようにウエブ3aに螺
合により取付けることもできる。
【0046】(第六実施例) 図14は請求項6および11に記載の発明に対応する取
付け構造を示す部分側面図、図15は重りおよび弾性体
をウエブの両側に取付けた場合の図14に示すC矢方向
部分断面図、図16は重りおよび弾性体をウエブの片側
に取付けた場合の図14に示すC矢方向部分断面図であ
る。
【0047】本第六実施例の取付け構造は、ウエブ3a
に貫通孔が設けられ、この貫通孔に挿通されたピン16
aまたは16bにブッシュ17aが挿通され、このブッ
シュ17aの外周にリング状の重り5cに内包された弾
性体4cが固着される。弾性体4cおよび重り5cは図
15に示すようにウエブ3aを挟んでその両側に配置さ
れるか、あるいは図16に示すようにウエブ3aの片側
に配置され、ピン16aおよび16bの一方の端部がカ
シメられて固定される。振動により重り5cおよび弾性
体4cがウエブ3aの側面およびピン16aの端面に接
触しないように、その両側には空間が設けられる。
【0048】(第七実施例) 図17は請求項7および12記載の発明に対応する取付
け構造を示す部分側面図、図18は図17に示すD矢方
向部分断面図である。
【0049】本第七実施例の取付け構造は、重り5dを
内包する弾性体4dが保持リング18により保持され、
この保持リング18がリベットによりウエブ3aの側面
に固定される。本実施例では一つのセットが例示されて
いるが、複数のセットをウエブ3aの片側もしくは両側
に備えることができる。本第七実施例の場合は振動によ
り重り5dはウエブ3a側に振動するので、ウエブ3a
との間に接触を避けるための空間が設けられる。
【0050】(第八実施例) 図19は請求項8記載の発明に対応する取付け構造を示
す一部断面部分側面図である。
【0051】本第八実施例の取付け構造は、ブッシュ1
7bの外周に弾性体4eを介してリング状の重り5eが
固着され、ブッシュ17bにピン16cが挿通され、こ
のピン16cが二つのブラケット20により支持され
る。ブラケット20はそれぞれリム3の内面にリベット
19により固定され、ピン16cはカシメによりブラケ
ット20に固定される。重り5eおよび弾性体4eとブ
ラケット20との間には振動による接触を避けるための
空間が設けられる。本実施例の場合も一つのセットを例
示したが複数個所に設けることができる。
【0052】(第九実施例) 図20は請求項6記載の発明に対応する取付け構造を示
す部分側面図、図21は図20に示すE矢方向部分断面
図である。
【0053】本第九実施例の取付け構造は、ウエブ3a
が二つ備えられた場合の例を示したもので、ブッシュ1
7cの外周にリング状の弾性体4fを介してリング状の
重り5fが固着され、二つのウエブ3aの間に配置され
る。ウエブ3aには貫通孔が設けられ、この貫通孔を貫
通するピン16dにブッシュ17cが挿通される。ピン
17cの一方の端部にはねじが設けられ、ブッシュ17
cは固定リング21を介してナット22により固定され
る。本実施例の場合も重り5fおよび弾性体4fとウエ
ブ3aの側面とが振動により接触しないように空間が設
けられる。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、安
価な部品を追加するだけで、自動車の制動時に発生する
ブレーキの鳴きを最も有効な形態で低減することができ
る。特に、ブレーキシューのサイズが大きい大型車両に
適用した場合にその効果が大きく、ブレーキライニング
の交換が行われても性能に変化を与えることなく鳴き発
生の低減を継続することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項9記載の取付け構造を示す部分側面図。
【図2】図1記載の取付け構造を示す部分平面図。
【図3】図1記載の取付け構造を示す斜視図。
【図4】(a)および(b)は実験1における供試品の
外観形状を示す斜視図。
【図5】(a)および(b)は実験1における打撃テス
トの結果を示す図。
【図6】(a)および(b)は従来例および実験2にお
ける打撃テストの結果を示す図。
【図7】(a)および(b)は従来例および実験2にお
ける打撃テスト結果を示す図。
【図8】請求項1記載の発明の取付け構造を示す部分側
面図。
【図9】図8におけるA−A拡大断面図。
【図10】請求項2記載の発明の取付け構造を示す部分
側面図。
【図11】図10におけるB−B拡大断面図。
【図12】請求項4記載の発明の取付け構造を示すブレ
ーキシューの円周方向の断面図。
【図13】請求項3および4記載の発明に対応する取付
け構造の要部の構成を示す断面図。
【図14】請求項6および11に記載の発明に対応する
取付け構造を示す部分側面図。
【図15】重りおよび弾性体をウエブの両側に取付た場
合の図14に示すC矢方向部分断面図。
【図16】重りおよび弾性体をウエブの片側に取付けた
場合の図14に示すC矢方向部分断面図。
【図17】請求項7および12記載の発明に対応する取
付け構造を示す部分側面図。
【図18】図17に示すD矢方向部分断面図。
【図19】請求項8記載の発明に対応する取付け構造を
示す一部断面部分側面図。
【図20】請求項6記載の発明に対応する取付け構造
示す部分側面図。
【図21】図20に示すE矢方向部分断面図。
【図22】制動時におけるブレーキシューの変形状態を
説明する図。
【符号の説明】
1 ブレーキドラム 2 ブレーキライニング 3 リム 3a ウエブ 3b 凸部 4、4a、4b1 、4b2 、4c、4d、4e、4f
弾性体 5、5a、5b、5c、5d、5e、5f 重り 6、6a、6b ロッド 7 支持体 8、9、11 空間 10、14 ボルト 12、13 凹部 15 蓋 16a、16b、16c、16d ピン 17a、17b、17c ブッシュ 18 保持リング 19 リベット 20 ブラケット 21 固定リング 22 ナット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−117925(JP,A) 実開 昭59−100120(JP,U) 実開 平2−101139(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16D 65/08

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブレーキライニングが取付けられたリム
    の内面にロッドが立設され、このロッドに弾性体を介し
    て重りが取付けられ、 前記ロッドに前記ロッドとの間に空間をもって掛止する
    支持体が備えられ、この支持体を内包するよう前記弾性
    体が設けられ、さらにこの弾性体を内包するようにリン
    グ状の重りが設けられたことを特徴とするブレーキシュ
    ー。
  2. 【請求項2】 ブレーキライニングが取付けられたリム
    の内面にロッドが立設され、このロッドに弾性体を介し
    て重りが取付けられ、 前記ブレーキライニングは前記ロッドの立設部が凹状に
    形成され、前記リムとの間に空間を有する構造であるこ
    とを特徴とするブレーキシュー。
  3. 【請求項3】 ブレーキライニングが取付けられたリム
    の内面にロッドが立設され、このロッドに弾性体を介し
    て重りが取付けられ、 前記ロッドに平板状の頭部が設けられ、この頭部が弾性
    体により被包され、この弾性体を内包する構造の重りが
    設けられたことを特徴とするブレーキシュー。
  4. 【請求項4】 ウエブの頂上にロッドが立設され、この
    ロッドに弾性体を介して重りが取付けられ、 前記ロッドに前記ロッドとの間に空間をもって掛止する
    支持体が備えられ、この支持体を内包するよう前記弾性
    体が設けられ、さらにこの弾性体を内包するようにリン
    グ状の重りが設けられたことを特徴とするブレーキシュ
    ー。
  5. 【請求項5】 ウエブの頂上にロッドが立設され、この
    ロッドに弾性体を介して重りが取付けられ、 前記ロッドに平板状の頭部が設けられ、この頭部が弾性
    体により被包され、この弾性体を内包する構造の重りが
    設けられたことを特徴とするブレーキシュー。
  6. 【請求項6】 ウエブの側面にロッドが垂直方向に設け
    られ、このロッドに弾性体を介して重りが取付けられ、 前記ロッドに前記ウエブとの間に空間をもって前記弾性
    体が設けられ、さらにこの弾性体を内包するようにリン
    グ状の重りが設けられたことを特徴とするブレーキシュ
    ー。
  7. 【請求項7】 リング状の保持リング内に中心に重りを
    内包する弾性体が保持され、前記重りおよび弾性体の端
    面とウエブとの間に空間を形成して前記ウエブの側面に
    前記保持リング取付けられたことを特徴とするブレー
    キシュー。
  8. 【請求項8】 リング状の弾性体の中心をロッドが貫通
    し、この弾性体を内包するようにリング状の重りが設け
    られ、 前記ロッドが、ブレーキライニングが取り付けられたリ
    ムの内面に沿って前記リムとの間に空間を形成して前記
    リムの内面にブラケットにより取付けられたことを特徴
    とするブレーキシュー。
  9. 【請求項9】 ブレーキライニングが取付けられたリム
    の内面にロッドが立設され、このロッドに弾性体を介し
    て重りが取付けられ、前記重りの質量をm、前記弾性体
    のバネ定数をkとするとき、前記弾性体を介して取付け
    られた重りの固有振動周波数 f0 =(1/(2π))√(k/m) がブレーキシューによる鳴き周波数fpに対して fp >2f0 となるように設定されたことを特徴とするブレーキシュ
    ー。
  10. 【請求項10】 ウエブの頂上にロッドが立設され、こ
    のロッドに弾性体を介して重りが取付けられ、 前記重りの質量をm、前記弾性体のバネ定数をkとする
    とき、前記弾性体を介して取付けられた重りの固有振動
    周波数 f0 =(1/(2π))√(k/m) がブレーキシューによる鳴き周波数fp に対して fp >2f0 となるように設定されたことを特徴とするブレーキシュ
    ー。
  11. 【請求項11】 ウエブの側面にロッドが垂直方向に設
    けられ、このロッドに弾性体を介して重りが取付けら
    れ、 前記重りの質量をm、前記弾性体のバネ定数をkとする
    とき、前記弾性体を介して取付けられた重りの固有振動
    周波数 f0 =(1/(2π))√(k/m) がブレーキシューによる鳴き周波数fpに対して fp >2f0 となるように設定されたことを特徴とするブレーキシュ
    ー。
  12. 【請求項12】 リング状の保持リング内に中心に重り
    を内包する弾性体が保持され、この保持リングがウエブ
    の側面に前記保持リングの平面方向が前記ウエブに向き
    合う方向に取付けられ、 前記重りの質量をm、前記弾性体のバネ定数をkとする
    とき、前記弾性体を介して取付けられた重りの固有振動
    周波数 f0 =(1/(2π))√(k/m) がブレーキシューによる鳴き周波数fpに対して fp >2f0 となるように設定されたことを特徴とするブレーキシュ
    ー。
  13. 【請求項13】 リング状の弾性体の中心をロッドが貫
    通し、この弾性体を内包するようにリング状の重りが設
    けられ、 前記ロッドが、ブレーキライニングが取り付けられたリ
    ムの内面にブラケットによりリムの内面に沿って取り付
    けられ、 前記重りの質量をm、前記弾性体のバネ定数をkとする
    とき、前記弾性体を介して取付けられた重りの固有振動
    周波数 f0 =(1/(2π))√(k/m) がブレーキシューによる鳴き周波数fpに対して fp >2f0 となるように設定されたことを特徴とするブレーキシュ
    ー。
  14. 【請求項14】 前記重りの固有振動周波数は、100
    0Hzより低い周波数である請求項9ないし13のいず
    れかに記載のブレーキシュー。
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