JPH10231871A - ドラムブレーキ - Google Patents
ドラムブレーキInfo
- Publication number
- JPH10231871A JPH10231871A JP3510297A JP3510297A JPH10231871A JP H10231871 A JPH10231871 A JP H10231871A JP 3510297 A JP3510297 A JP 3510297A JP 3510297 A JP3510297 A JP 3510297A JP H10231871 A JPH10231871 A JP H10231871A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- back plate
- brake
- damper
- drum
- center
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
- F16D65/00—Parts or details
- F16D65/0006—Noise or vibration control
- F16D65/0018—Dynamic vibration dampers, e.g. mass-spring systems
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Vibration Prevention Devices (AREA)
- Braking Arrangements (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 低周波鳴きを抑制したドラムブレーキを提供
すること。 【解決手段】 車輪と一体となって回転するブレーキド
ラムに内側からブレーキシューを押し付けて車輪の回転
に制動を掛けるドラムブレーキにおいて、ブレーキシュ
ーに回転制動のための押圧力を与えるホイールシリンダ
が円盤状のバックプレートに取り付けられており、制動
時のブレーキシューからの反力によりバックプレートに
生じる低周波回転振動の回転中心から最も遠くなるバッ
クプレートの外周のうちの半周に亘る領域内に振動を抑
制するためのダンパーを取り付けたことを特徴とする。
すること。 【解決手段】 車輪と一体となって回転するブレーキド
ラムに内側からブレーキシューを押し付けて車輪の回転
に制動を掛けるドラムブレーキにおいて、ブレーキシュ
ーに回転制動のための押圧力を与えるホイールシリンダ
が円盤状のバックプレートに取り付けられており、制動
時のブレーキシューからの反力によりバックプレートに
生じる低周波回転振動の回転中心から最も遠くなるバッ
クプレートの外周のうちの半周に亘る領域内に振動を抑
制するためのダンパーを取り付けたことを特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車等の車輪の回
転を制動するドラムブレーキに関するものであり、特
に、制動時の低周波鳴きを抑制するように考慮されたド
ラムブレーキに関するものである。
転を制動するドラムブレーキに関するものであり、特
に、制動時の低周波鳴きを抑制するように考慮されたド
ラムブレーキに関するものである。
【0002】
【従来の技術】ドラムブレーキ、特に、リーディング・
トレーリング・シュー式のドラムブレーキ(LTドラム
ブレーキ)においては、1200Hz以下の周波数の低
周波鳴きが発生することがある。この低周波鳴きの低減
を目的とした技術として、例えば、実開平3−9644
0号公報に開示されたドラムブレーキがある。この従来
技術によるドラムブレーキは、バックプレートの外面に
バックプレートの曲げ振動を抑制するマスダンパーを取
り付けた構造を備えている。
トレーリング・シュー式のドラムブレーキ(LTドラム
ブレーキ)においては、1200Hz以下の周波数の低
周波鳴きが発生することがある。この低周波鳴きの低減
を目的とした技術として、例えば、実開平3−9644
0号公報に開示されたドラムブレーキがある。この従来
技術によるドラムブレーキは、バックプレートの外面に
バックプレートの曲げ振動を抑制するマスダンパーを取
り付けた構造を備えている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この従来のド
ラムブレーキでは、低周波鳴きを必ずしも十分に低減す
ることができなかった。
ラムブレーキでは、低周波鳴きを必ずしも十分に低減す
ることができなかった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明のドラムブレーキ
はこのような問題点に鑑みて為されたものであり、車輪
と一体となって回転するブレーキドラムに内側からブレ
ーキシューを押し付けて車輪の回転に制動を掛けるドラ
ムブレーキにおいて、ブレーキシューに回転制動のため
の押圧力を与えるホイールシリンダが円盤状のバックプ
レートに取り付けられており、制動時のブレーキシュー
からの反力によりバックプレートに生じる低周波回転振
動の回転中心から最も遠くなるバックプレートの外周の
うちの半周に亘る領域内に振動を抑制するためのダンパ
ーを取り付けたことを特徴とするものである。
はこのような問題点に鑑みて為されたものであり、車輪
と一体となって回転するブレーキドラムに内側からブレ
ーキシューを押し付けて車輪の回転に制動を掛けるドラ
ムブレーキにおいて、ブレーキシューに回転制動のため
の押圧力を与えるホイールシリンダが円盤状のバックプ
レートに取り付けられており、制動時のブレーキシュー
からの反力によりバックプレートに生じる低周波回転振
動の回転中心から最も遠くなるバックプレートの外周の
うちの半周に亘る領域内に振動を抑制するためのダンパ
ーを取り付けたことを特徴とするものである。
【0005】発明者らの研究によれば、低周波鳴きとい
うのは、バックプレートの曲げ振動すなわち車軸方向の
振動ではなく、バックプレートの回転振動に主として起
因していることが判明してきた。ここに、バックプレー
トの回転振動というのは、バックプレートの取り付け部
付近を中心とするブレーキドラムの回転方向と同方向の
ねじれ振動のことである。
うのは、バックプレートの曲げ振動すなわち車軸方向の
振動ではなく、バックプレートの回転振動に主として起
因していることが判明してきた。ここに、バックプレー
トの回転振動というのは、バックプレートの取り付け部
付近を中心とするブレーキドラムの回転方向と同方向の
ねじれ振動のことである。
【0006】また、発明者らの研究により、この回転振
動の回転中心がバックプレートの車軸位置すなわちバッ
クプレートの中心とは必ずしも一致しないことが明らか
となった。
動の回転中心がバックプレートの車軸位置すなわちバッ
クプレートの中心とは必ずしも一致しないことが明らか
となった。
【0007】本発明のドラムブレーキによれば、低周波
回転振動の回転中心から最も遠いバックプレート外周の
うちの半周に亘る領域内に振動を抑制するためのダンパ
ーを取り付けているので、回転振動の慣性モーメントの
比較的大きい位置にダンパーが取り付けられることにな
り、効率よく回転振動を低減することができる。
回転振動の回転中心から最も遠いバックプレート外周の
うちの半周に亘る領域内に振動を抑制するためのダンパ
ーを取り付けているので、回転振動の慣性モーメントの
比較的大きい位置にダンパーが取り付けられることにな
り、効率よく回転振動を低減することができる。
【0008】また、ダンパーの取り付け位置の範囲を狭
くして、低周波回転振動の回転中心から最も遠いバック
プレート外周のうちの6分の1に亘る領域内にダンパー
を設ければ、より高い振動抑制効果を得ることができ、
さらに、最も遠いバックプレート外周点にダンパーを設
ければ、その振動抑制効果は一層高くなる。
くして、低周波回転振動の回転中心から最も遠いバック
プレート外周のうちの6分の1に亘る領域内にダンパー
を設ければ、より高い振動抑制効果を得ることができ、
さらに、最も遠いバックプレート外周点にダンパーを設
ければ、その振動抑制効果は一層高くなる。
【0009】また、本発明のドラムブレーキは、車輪と
一体となって回転するブレーキドラムに内側からブレー
キシューを押し付けて車輪の回転に制動を掛けるドラム
ブレーキにおいて、ブレーキシューに回転制動のための
押圧力を与えるホイールシリンダが円盤状のバックプレ
ートに取り付けられており、このバックプレートが車輪
の車軸を下側から支持するサスペンションアームに取り
付けられており、バックプレートの上側の外周部に振動
を抑制するためのダンパーが取り付けられていることを
特徴とする。
一体となって回転するブレーキドラムに内側からブレー
キシューを押し付けて車輪の回転に制動を掛けるドラム
ブレーキにおいて、ブレーキシューに回転制動のための
押圧力を与えるホイールシリンダが円盤状のバックプレ
ートに取り付けられており、このバックプレートが車輪
の車軸を下側から支持するサスペンションアームに取り
付けられており、バックプレートの上側の外周部に振動
を抑制するためのダンパーが取り付けられていることを
特徴とする。
【0010】バックプレートが車輪の車軸を下側から支
持するサスペンションアームに取り付けられている場合
には、その取り付け部の剛性は下側の方が上側に比べて
強いため回転振動の回転中心がバックプレートの中心よ
りも下側にくる。そのため、バックプレートの上側外周
部の方が下側外周部よりも回転振動の慣性モーメントが
大きくなり、したがって、バックプレートの上側外周部
にダンパーを配置することにより効率よく回転振動を抑
制できる。
持するサスペンションアームに取り付けられている場合
には、その取り付け部の剛性は下側の方が上側に比べて
強いため回転振動の回転中心がバックプレートの中心よ
りも下側にくる。そのため、バックプレートの上側外周
部の方が下側外周部よりも回転振動の慣性モーメントが
大きくなり、したがって、バックプレートの上側外周部
にダンパーを配置することにより効率よく回転振動を抑
制できる。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施形態であ
るドラムブレーキに用いられるバックプレートを示す平
面図であり、図2はそのII−II断面図である。ま
た、図3はこのドラムブレーキが車両のサスペンション
に取り付けられた状態を示す斜視図である。
るドラムブレーキに用いられるバックプレートを示す平
面図であり、図2はそのII−II断面図である。ま
た、図3はこのドラムブレーキが車両のサスペンション
に取り付けられた状態を示す斜視図である。
【0012】本実施形態のドラムブレーキは、図3に示
すようなトレーリングアーム型のサスペンションの一種
である中間ビーム型サスペンションに取り付けられてい
る。中間ビーム型サスペンションというのは、トレーリ
ングアーム3および30の揺動端部(後端部)が車両の
後方に向かっており、トレーリングアーム3および30
のそれぞれの中間部の間にU字形断面を持つアクスルビ
ーム37を配置した構造を有する。この中間ビーム型サ
スペンションの場合には、トレーリングアームが車軸の
下側に位置し、車軸を下から支えるようになっているの
が一般的である。なお、符号33、34はショックアブ
ソーバを、符号35、36はコイルスプリングをそれぞ
れ指し示している。
すようなトレーリングアーム型のサスペンションの一種
である中間ビーム型サスペンションに取り付けられてい
る。中間ビーム型サスペンションというのは、トレーリ
ングアーム3および30の揺動端部(後端部)が車両の
後方に向かっており、トレーリングアーム3および30
のそれぞれの中間部の間にU字形断面を持つアクスルビ
ーム37を配置した構造を有する。この中間ビーム型サ
スペンションの場合には、トレーリングアームが車軸の
下側に位置し、車軸を下から支えるようになっているの
が一般的である。なお、符号33、34はショックアブ
ソーバを、符号35、36はコイルスプリングをそれぞ
れ指し示している。
【0013】トレーリングアーム3および30の揺動端
部に設けられたドラムブレーキ31、32は、ブレーキ
シューやホイールシリンダ等を取り付けるための円盤状
のバックプレートと、ブレーキドラムとで構成されてい
る。バックプレートは、トレーリングアーム3および3
0にブラケットを介して締結固定されており、ブレーキ
ドラム31、32は、バックプレートに取り付けられた
ブレーキシュー等を覆うように配置され、トレーリング
アーム3および30にそれぞれ支持されている図示省略
した車軸に固定されている。
部に設けられたドラムブレーキ31、32は、ブレーキ
シューやホイールシリンダ等を取り付けるための円盤状
のバックプレートと、ブレーキドラムとで構成されてい
る。バックプレートは、トレーリングアーム3および3
0にブラケットを介して締結固定されており、ブレーキ
ドラム31、32は、バックプレートに取り付けられた
ブレーキシュー等を覆うように配置され、トレーリング
アーム3および30にそれぞれ支持されている図示省略
した車軸に固定されている。
【0014】図1および2は、このように配置されたド
ラムブレーキのバックプレートを示すものである。バッ
クプレート1は中央に車軸が通る開口11を有し、トレ
ーリングアーム3の揺動端上部に溶接等により取り付け
られたブラケット2に締結固定されている。バックプレ
ート1のブラケット2に対する固定は、開口11の周辺
に設けられた締結用の4つの穴9a〜9dを通すボルト
締めにより行われる。
ラムブレーキのバックプレートを示すものである。バッ
クプレート1は中央に車軸が通る開口11を有し、トレ
ーリングアーム3の揺動端上部に溶接等により取り付け
られたブラケット2に締結固定されている。バックプレ
ート1のブラケット2に対する固定は、開口11の周辺
に設けられた締結用の4つの穴9a〜9dを通すボルト
締めにより行われる。
【0015】バックプレート1の車体外側面、すなわち
ブレーキドラムが覆う面には、一対のブレーキシュー4
および5が配置されている。ブレーキシュー4および5
の上端は、対向型のホイールシリンダ6の可動端にそれ
ぞれ連結されており、下端は、アンカー7にそれぞれ連
結されている。ホイールシリンダ6およびアンカー7は
バックプレート1に固定されており、ブレーキシュー4
および5は図示省略したブレーキホールドピン等によ
り、車軸に垂直な方向に移動可能に取り付けられてい
る。このブレーキシュー4および5の取り付け構造から
判るように、このドラムブレーキはリーディング・トレ
ーリング・シュー式である。
ブレーキドラムが覆う面には、一対のブレーキシュー4
および5が配置されている。ブレーキシュー4および5
の上端は、対向型のホイールシリンダ6の可動端にそれ
ぞれ連結されており、下端は、アンカー7にそれぞれ連
結されている。ホイールシリンダ6およびアンカー7は
バックプレート1に固定されており、ブレーキシュー4
および5は図示省略したブレーキホールドピン等によ
り、車軸に垂直な方向に移動可能に取り付けられてい
る。このブレーキシュー4および5の取り付け構造から
判るように、このドラムブレーキはリーディング・トレ
ーリング・シュー式である。
【0016】バックプレート1の外周縁10の上部には
後述する回転振動の振動を抑制するマスダンパー8が取
り付けられている。
後述する回転振動の振動を抑制するマスダンパー8が取
り付けられている。
【0017】つぎに、このように構成されたドラムブレ
ーキの動作を説明する。ブレーキ操作によりホイールシ
リンダ6に油圧が掛かると、ホイールシリンダ6の可動
端は左右に拡張する。これによりブレーキシュー4およ
び5はアンカー7を支点とし左右に広がり、ブレーキド
ラムの内壁を押圧する。このときのブレーキドラム内壁
とブレーキシュー4および5との摩擦力により、ブレー
キドラムの回転、すなわち、車軸の回転を制動する。
ーキの動作を説明する。ブレーキ操作によりホイールシ
リンダ6に油圧が掛かると、ホイールシリンダ6の可動
端は左右に拡張する。これによりブレーキシュー4およ
び5はアンカー7を支点とし左右に広がり、ブレーキド
ラムの内壁を押圧する。このときのブレーキドラム内壁
とブレーキシュー4および5との摩擦力により、ブレー
キドラムの回転、すなわち、車軸の回転を制動する。
【0018】ところで、ブレーキドラムが図1の矢印A
方向に回転しているときにブレーキ操作が行われると、
リーディングシュー4からは主としてアンカー7に対し
て摩擦反力Faが加わり、トレーリングシュー5からは
主としてホイールシリンダ6に対して摩擦反力Fbが加
わる。これらの摩擦反力により、バックプレート1はブ
レーキドラムの回転方向にねじれる。このねじれ力によ
って、バックプレート1にねじれ振動すなわち剛体回転
振動が生じると、1200KHz以下のいわゆる低周波
鳴きが発生する。
方向に回転しているときにブレーキ操作が行われると、
リーディングシュー4からは主としてアンカー7に対し
て摩擦反力Faが加わり、トレーリングシュー5からは
主としてホイールシリンダ6に対して摩擦反力Fbが加
わる。これらの摩擦反力により、バックプレート1はブ
レーキドラムの回転方向にねじれる。このねじれ力によ
って、バックプレート1にねじれ振動すなわち剛体回転
振動が生じると、1200KHz以下のいわゆる低周波
鳴きが発生する。
【0019】バックプレート1のねじれの中心すなわち
回転振動の中心C2は、バックプレート1のサスペンシ
ョンへの取り付け状態等の影響を受けてバックプレート
1の中心C1とは必ずしも一致しない。中間ビーム型サ
スペンションでは、図示のようにトレーリングアーム3
が車軸の下側にあるため、バックプレート1が締結され
ているブラケット2の剛性も下側の方が上側よりも高く
なり、ねじれの回転中心C2はバックプレートの中心C
1よりも下方にくる。
回転振動の中心C2は、バックプレート1のサスペンシ
ョンへの取り付け状態等の影響を受けてバックプレート
1の中心C1とは必ずしも一致しない。中間ビーム型サ
スペンションでは、図示のようにトレーリングアーム3
が車軸の下側にあるため、バックプレート1が締結され
ているブラケット2の剛性も下側の方が上側よりも高く
なり、ねじれの回転中心C2はバックプレートの中心C
1よりも下方にくる。
【0020】このような回転振動による低周波鳴きを効
果的に抑制するためには、点C2を回転中心とした場合
の慣性モーメントができるだけ大きくなる位置にマスダ
ンパーまたはダイナミックダンパーを設置すればよい。
すなわち、回転振動の中心点C2からできるだけ遠い位
置にダンパーを設置すればよい。この実施形態では、点
C2がバックプレート1の中心C1よりも下側にあるの
で、バックプレート1上で点C2から最も遠い上端周縁
部(位置Y)にマスダンパー8を設けている。
果的に抑制するためには、点C2を回転中心とした場合
の慣性モーメントができるだけ大きくなる位置にマスダ
ンパーまたはダイナミックダンパーを設置すればよい。
すなわち、回転振動の中心点C2からできるだけ遠い位
置にダンパーを設置すればよい。この実施形態では、点
C2がバックプレート1の中心C1よりも下側にあるの
で、バックプレート1上で点C2から最も遠い上端周縁
部(位置Y)にマスダンパー8を設けている。
【0021】なお、取り付け上の制約から、ダンパーを
回転振動の中心点C2から最も遠い位置に配置すること
が困難である場合には、中心点C2からできるだけ遠い
位置に取り付けることが望ましい。したがって、バック
プレート1の外周の半周に亘る領域内であって中心点C
2から最も遠い領域、本実施形態でいえば、外周位置X
から外周位置Yを通り外周位置Zに至る外周半周領域内
のいずれかにダンパーを設置することが望ましい。その
領域のうちでも、バックプレート1の外周の6分の1に
亘る領域内であって中心点C2から最も遠い領域、本実
施形態でいえば、外周位置Uから外周位置Vに至る外周
領域内であれば、上端周縁位置Yにダンパーを設けた場
合とほぼ同等の回転振動抑制効果を得ることができる。
回転振動の中心点C2から最も遠い位置に配置すること
が困難である場合には、中心点C2からできるだけ遠い
位置に取り付けることが望ましい。したがって、バック
プレート1の外周の半周に亘る領域内であって中心点C
2から最も遠い領域、本実施形態でいえば、外周位置X
から外周位置Yを通り外周位置Zに至る外周半周領域内
のいずれかにダンパーを設置することが望ましい。その
領域のうちでも、バックプレート1の外周の6分の1に
亘る領域内であって中心点C2から最も遠い領域、本実
施形態でいえば、外周位置Uから外周位置Vに至る外周
領域内であれば、上端周縁位置Yにダンパーを設けた場
合とほぼ同等の回転振動抑制効果を得ることができる。
【0022】なお、本実施形態では、回転振動の回転中
心C2がバックプレート1の中心C1よりも下側にある
が、サスペンションの型式によってはその他の方向にず
れる可能性がある。その場合には、回転振動の中心位置
を測定し、その回転中心から最も遠いバックプレート外
周のうちの半周に亘る領域内に振動を抑制するためのダ
ンパーを取り付ければよい。
心C2がバックプレート1の中心C1よりも下側にある
が、サスペンションの型式によってはその他の方向にず
れる可能性がある。その場合には、回転振動の中心位置
を測定し、その回転中心から最も遠いバックプレート外
周のうちの半周に亘る領域内に振動を抑制するためのダ
ンパーを取り付ければよい。
【0023】また、本実施形態では、ダンパーとしてマ
スダンパーを用いたが、これに代えてダイナミックダン
パーを用いてもよい。
スダンパーを用いたが、これに代えてダイナミックダン
パーを用いてもよい。
【0024】また、本実施形態では、図2に示すように
マスダンパー8をバックプレート1の縁を包み込むよう
に設けたが、図4のマスダンパー40のように、バック
プレート1の縁の外側に固着してもよい。
マスダンパー8をバックプレート1の縁を包み込むよう
に設けたが、図4のマスダンパー40のように、バック
プレート1の縁の外側に固着してもよい。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のドラムブ
レーキによれば、バックプレートの最適位置に低周波回
転振動を抑制するダンパーを設けたので、低周波鳴きを
効果的に抑制できる。したがって、ダンパーとして例え
ばマスダンパーを用いた場合には、マスを軽量化するこ
とができ、他の部位の強度を高める必要もなくなり、コ
スト低減に有効である。
レーキによれば、バックプレートの最適位置に低周波回
転振動を抑制するダンパーを設けたので、低周波鳴きを
効果的に抑制できる。したがって、ダンパーとして例え
ばマスダンパーを用いた場合には、マスを軽量化するこ
とができ、他の部位の強度を高める必要もなくなり、コ
スト低減に有効である。
【図1】本発明の一実施形態であるドラムブレーキに用
いられるバックプレートを示す平面図。
いられるバックプレートを示す平面図。
【図2】図1のII−II断面図。
【図3】本実施形態のドラムブレーキが車両のサスペン
ションに取り付けられた状態を示す斜視図。
ションに取り付けられた状態を示す斜視図。
【図4】図2のマスダンパー8に代えてマスダンパー4
0を取り付けた本実施形態の変形例を示す断面図。
0を取り付けた本実施形態の変形例を示す断面図。
1…バックプレート、2…ブラケット、3…トレーリン
グアーム、4、5…ブレーキシュー、6…ホイールシリ
ンダ、7…アンカー、8、40…マスダンパー、10…
バックプレート外周部。
グアーム、4、5…ブレーキシュー、6…ホイールシリ
ンダ、7…アンカー、8、40…マスダンパー、10…
バックプレート外周部。
Claims (4)
- 【請求項1】 車輪と一体となって回転するブレーキド
ラムに内側からブレーキシューを押し付けて前記車輪の
回転に制動を掛けるドラムブレーキにおいて、 前記ブレーキシューに前記回転制動のための押圧力を与
えるホイールシリンダが円盤状のバックプレートに取り
付けられており、 前記バックプレートの外周のうちの半周に亘る領域であ
って制動時の前記ブレーキシューからの反力により前記
バックプレートに生じる低周波回転振動の回転中心から
最も遠くなる領域内に前記振動を抑制するためのダンパ
ーを取り付けたことを特徴とするドラムブレーキ。 - 【請求項2】 前記バックプレートの外周のうちの6分
の1に亘る領域であって前記低周波回転振動の回転中心
から最も遠くなる領域内に前記ダンパーを取り付けたこ
とを特徴とする請求項1に記載のドラムブレーキ。 - 【請求項3】 前記低周波回転振動の回転中心から最も
遠くなる前記バックプレートの外周点に前記ダンパーを
取り付けたことを特徴とする請求項1に記載のドラムブ
レーキ。 - 【請求項4】 車輪と一体となって回転するブレーキド
ラムに内側からブレーキシューを押し付けて前記車輪の
回転に制動を掛けるドラムブレーキにおいて、 前記ブレーキシューに前記回転制動のための押圧力を与
えるホイールシリンダが円盤状のバックプレートに取り
付けられており、 このバックプレートが前記車輪の車軸を下側から支持す
るサスペンションアームに取り付けられており、 前記バックプレートの上側の外周部に振動を抑制するた
めのダンパーが取り付けられていることを特徴とするド
ラムブレーキ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3510297A JPH10231871A (ja) | 1997-02-19 | 1997-02-19 | ドラムブレーキ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3510297A JPH10231871A (ja) | 1997-02-19 | 1997-02-19 | ドラムブレーキ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10231871A true JPH10231871A (ja) | 1998-09-02 |
Family
ID=12432581
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3510297A Pending JPH10231871A (ja) | 1997-02-19 | 1997-02-19 | ドラムブレーキ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10231871A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1762744A1 (en) * | 2005-09-05 | 2007-03-14 | Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha | Drum brake and straddle-type vehicle |
CN111810575A (zh) * | 2020-05-12 | 2020-10-23 | 湖北恒义智能科技有限公司 | 一种交叉悬臂式阻尼减震行走轮装置 |
-
1997
- 1997-02-19 JP JP3510297A patent/JPH10231871A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1762744A1 (en) * | 2005-09-05 | 2007-03-14 | Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha | Drum brake and straddle-type vehicle |
CN111810575A (zh) * | 2020-05-12 | 2020-10-23 | 湖北恒义智能科技有限公司 | 一种交叉悬臂式阻尼减震行走轮装置 |
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