JP2002213506A - ブレーキの振動低減構造 - Google Patents
ブレーキの振動低減構造Info
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- JP2002213506A JP2002213506A JP2001011958A JP2001011958A JP2002213506A JP 2002213506 A JP2002213506 A JP 2002213506A JP 2001011958 A JP2001011958 A JP 2001011958A JP 2001011958 A JP2001011958 A JP 2001011958A JP 2002213506 A JP2002213506 A JP 2002213506A
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- Japan
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- piston
- brake
- vibration
- weight
- vibration reducing
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ブッシュの特性に頼らずにブレーキジャダー
等の制動に伴う振動を減衰させることができるブレーキ
の振動低減構造を供する。 【解決手段】 油圧シリンダ5a内のピストン6の摺動
により車輪に制動を掛けるブレーキにおいて、ピストン
6の内部空間に隙間Cを有して重錘10を挿入したブレー
キの振動低減構造。
等の制動に伴う振動を減衰させることができるブレーキ
の振動低減構造を供する。 【解決手段】 油圧シリンダ5a内のピストン6の摺動
により車輪に制動を掛けるブレーキにおいて、ピストン
6の内部空間に隙間Cを有して重錘10を挿入したブレー
キの振動低減構造。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両のブレーキの
振動低減構造に関する。
振動低減構造に関する。
【0002】
【従来の技術】車両の制動時にステアリングに伝わる回
転方向の振動(ブレーキジャダー)は、制動力変化に由
来する加振力がサスペンションに伝わりタイロッドを経
て最終的にステアリングに伝達される結果であり、不快
な振動である。
転方向の振動(ブレーキジャダー)は、制動力変化に由
来する加振力がサスペンションに伝わりタイロッドを経
て最終的にステアリングに伝達される結果であり、不快
な振動である。
【0003】この対策としてはサスペンションの従動方
向の振動減衰を高めるために、コンプライアンスブッシ
ュとして振動に対して高減衰のゴム材料を使用する方法
が従来より知られている。
向の振動減衰を高めるために、コンプライアンスブッシ
ュとして振動に対して高減衰のゴム材料を使用する方法
が従来より知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしブッシュのゴム
を高減衰化すると、動バネが高くなるために、乗り心地
やロードノイズが悪化する場合があった。
を高減衰化すると、動バネが高くなるために、乗り心地
やロードノイズが悪化する場合があった。
【0005】本発明は、斯かる点に鑑みなされたもの
で、その目的とする処は、ブッシュの特性に頼らずにブ
レーキジャダー等の制動に伴う振動を減衰させることが
できるブレーキの振動低減構造を供する点にある。
で、その目的とする処は、ブッシュの特性に頼らずにブ
レーキジャダー等の制動に伴う振動を減衰させることが
できるブレーキの振動低減構造を供する点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段及び作用効果】上記目的を
達成するために、本発明は、油圧シリンダ内のピストン
の摺動により車輪に制動を掛けるブレーキにおいて、ピ
ストンの内部空間に隙間を有して重錘を挿入したブレー
キの振動低減構造とした。
達成するために、本発明は、油圧シリンダ内のピストン
の摺動により車輪に制動を掛けるブレーキにおいて、ピ
ストンの内部空間に隙間を有して重錘を挿入したブレー
キの振動低減構造とした。
【0007】制動時の制動力変化による振動に対してピ
ストンの内部空間に隙間を存して挿入された重錘が、ピ
ストンに対して相対的に変位してピストンの内面に当接
し、その際の滑り摩擦及び衝突によるエネルギ損失に基
づいて振動減衰性が得られる。
ストンの内部空間に隙間を存して挿入された重錘が、ピ
ストンに対して相対的に変位してピストンの内面に当接
し、その際の滑り摩擦及び衝突によるエネルギ損失に基
づいて振動減衰性が得られる。
【0008】ブッシュに頼らずにブレーキジャダーも防
止することができ、振動減衰は滑り摩擦及び衝突による
エネルギ損失に基づくものなので、周波数の異なる複数
の共振に対しても振動減衰効果を得ることができ、乗り
心地やロードノイズが改善される。
止することができ、振動減衰は滑り摩擦及び衝突による
エネルギ損失に基づくものなので、周波数の異なる複数
の共振に対しても振動減衰効果を得ることができ、乗り
心地やロードノイズが改善される。
【0009】重錘は、ピストンの内部空間を利用して挿
入されるので、スペースを有効に利用するとともに、他
の部品のレイアウトの制約を受けない。
入されるので、スペースを有効に利用するとともに、他
の部品のレイアウトの制約を受けない。
【0010】
【発明の実施の形態】以下本発明に係る一実施の形態に
ついて図1に基づき説明する。本実施の形態に係るブレ
ーキは、自動車の車輪に装備されたディスクブレーキ1
であり、図1にその要部の概略を断面図で示す。
ついて図1に基づき説明する。本実施の形態に係るブレ
ーキは、自動車の車輪に装備されたディスクブレーキ1
であり、図1にその要部の概略を断面図で示す。
【0011】車輪と一体に回転するディスクロータ2を
間に両側にパッド3,4が配置されており、一方のパッ
ド3はキャリパ本体5に取り付けられ、他方のパッド4
はキャリパ本体5に形成されたシリンダ部5a内に摺動
自在に嵌挿されたピストン6に取り付けられている。
間に両側にパッド3,4が配置されており、一方のパッ
ド3はキャリパ本体5に取り付けられ、他方のパッド4
はキャリパ本体5に形成されたシリンダ部5a内に摺動
自在に嵌挿されたピストン6に取り付けられている。
【0012】ピストン6は軽量化のため内部を空洞にし
た有底円筒状をなし、やはり円筒状をなすシリンダ5a
の内側(ディスクロータ2側)の開口部から底部を先に
して嵌挿され、その開口部からピストン6の開口端を幾
らか突出させており、ピストン6とシリンダ部5a間に
はシールリング7及びシリンダ部5aの内側開口部にダ
ストシール8が介装されている。
た有底円筒状をなし、やはり円筒状をなすシリンダ5a
の内側(ディスクロータ2側)の開口部から底部を先に
して嵌挿され、その開口部からピストン6の開口端を幾
らか突出させており、ピストン6とシリンダ部5a間に
はシールリング7及びシリンダ部5aの内側開口部にダ
ストシール8が介装されている。
【0013】キャリパ本体5はディスクロータ2を跨ぐ
ようにしてシリンダ部5aからアーム部5bが延びてお
り、このアーム部5bの端部にパッド3が取り付けられ
ている。ピストン6の開口端に他方のパッド4が蓋する
ように取り付けられ,同パッド4は前記パッド3とディ
スクロータ2を間にして対向している。
ようにしてシリンダ部5aからアーム部5bが延びてお
り、このアーム部5bの端部にパッド3が取り付けられ
ている。ピストン6の開口端に他方のパッド4が蓋する
ように取り付けられ,同パッド4は前記パッド3とディ
スクロータ2を間にして対向している。
【0014】ピストン6の底部が対向するシリンダ部5
aの側壁に油圧配管との接続口5cがあり、同接続口5
cから入力される油圧によりピストン6が突出してキャ
リパ本体5と相対的に移動してディスクロータ2を挟
み、摩擦力により車輪に制動を加えることができる。
aの側壁に油圧配管との接続口5cがあり、同接続口5
cから入力される油圧によりピストン6が突出してキャ
リパ本体5と相対的に移動してディスクロータ2を挟
み、摩擦力により車輪に制動を加えることができる。
【0015】斯かるディスクブレーキ1の有底円筒状を
したピストン6の内部空間にゴム材からなる弾性体11に
被覆された円柱状の重錘10が僅少な隙間Cを有して挿入
されたダンパー(インパクトダンパーと称する)を構成
し、ピストン6の開口側に圧入された抑えリング12によ
り規制されている。
したピストン6の内部空間にゴム材からなる弾性体11に
被覆された円柱状の重錘10が僅少な隙間Cを有して挿入
されたダンパー(インパクトダンパーと称する)を構成
し、ピストン6の開口側に圧入された抑えリング12によ
り規制されている。
【0016】以上のようなインパクトダンパー構造をし
ているので、ピストン6に油圧が作用し、左右のパッド
3,4がディスクロータ2を挟み制動力が働くと、その
制動力変化により加振力が生じて、ピストン6の内部の
重錘10がピストンに対して相対的に変位して弾性体11を
介してピストン6の内面に当接し、その際の滑り摩擦及
び衝突によるエネルギ損失に基づいて振動が低減され、
ステアリングのジャダー振動等を吸収することができ、
乗り心地やロードノイズも改善される。
ているので、ピストン6に油圧が作用し、左右のパッド
3,4がディスクロータ2を挟み制動力が働くと、その
制動力変化により加振力が生じて、ピストン6の内部の
重錘10がピストンに対して相対的に変位して弾性体11を
介してピストン6の内面に当接し、その際の滑り摩擦及
び衝突によるエネルギ損失に基づいて振動が低減され、
ステアリングのジャダー振動等を吸収することができ、
乗り心地やロードノイズも改善される。
【0017】インパクトダンパーは、滑り摩擦及び衝突
によるエネルギ損失に基づいて振動を低減させるので、
比較的小さな質量の重錘10で低周波域から高周波域に亘
り多数の共振周波数のピークレベルが抑えられ、量産ば
らつきを容易に低減することができ、さらに温度の影響
を殆ど受けず温度によって制振効果が低下することはな
い。
によるエネルギ損失に基づいて振動を低減させるので、
比較的小さな質量の重錘10で低周波域から高周波域に亘
り多数の共振周波数のピークレベルが抑えられ、量産ば
らつきを容易に低減することができ、さらに温度の影響
を殆ど受けず温度によって制振効果が低下することはな
い。
【0018】また重錘10がピストン6と弾性体11を介し
て連結されてダイナミックダンパーとしても機能してお
り、特に突出して高い共振ピークを示す周波数があれ
ば、重錘10の質量と弾性体のばね定数を調整して特定の
共振を抑えることができブレーキ鳴きも改善される。重
錘10は、ピストン6の内部空間を利用して挿入されるの
で、スペースを有効に利用するとともに、他の部品のレ
イアウトの制約を受けない。
て連結されてダイナミックダンパーとしても機能してお
り、特に突出して高い共振ピークを示す周波数があれ
ば、重錘10の質量と弾性体のばね定数を調整して特定の
共振を抑えることができブレーキ鳴きも改善される。重
錘10は、ピストン6の内部空間を利用して挿入されるの
で、スペースを有効に利用するとともに、他の部品のレ
イアウトの制約を受けない。
【0019】次に別の実施の形態について図2に示し説
明する。本実施の形態もディスクブレーキ1に適用した
もので、ブレーキ自体は前記実施の形態と同じで、同じ
部材は同じ符号を用いる。
明する。本実施の形態もディスクブレーキ1に適用した
もので、ブレーキ自体は前記実施の形態と同じで、同じ
部材は同じ符号を用いる。
【0020】そしてピストン6の内部空間は、ピストン
6の内面及び抑えリング12に弾性体21が被覆され、弾性
体21の内部に重錘20が隙間Cを有して挿入されてインパ
クトダンパーが構成されている。
6の内面及び抑えリング12に弾性体21が被覆され、弾性
体21の内部に重錘20が隙間Cを有して挿入されてインパ
クトダンパーが構成されている。
【0021】したがって制動時に重錘10が、ピストン6
の内面の弾性体21に当接し、その時の滑り摩擦及び衝突
によるエネルギ損失に基づいて振動が低減される。その
他前記実施の形態と同じ効果を奏することができる。
の内面の弾性体21に当接し、その時の滑り摩擦及び衝突
によるエネルギ損失に基づいて振動が低減される。その
他前記実施の形態と同じ効果を奏することができる。
【0022】なお重錘は鋼鉄性であるが、素材としては
鋼鉄に限らず密度の高い種々のものが考えられる。弾性
体は、ゴムのほか樹脂あるいはこれを主成分とした弾性
発泡体等から形成され、高比重ゴム等が適している。
鋼鉄に限らず密度の高い種々のものが考えられる。弾性
体は、ゴムのほか樹脂あるいはこれを主成分とした弾性
発泡体等から形成され、高比重ゴム等が適している。
【0023】以上の実施の形態では、ディスクブレーキ
に適用したが、油圧によりピストンを動かすものであれ
ばドラムブレーキにも適用することができる。
に適用したが、油圧によりピストンを動かすものであれ
ばドラムブレーキにも適用することができる。
【図1】本発明の一実施の形態に係るディスクブレーキ
の要部概略断面図である。
の要部概略断面図である。
【図2】別の実施の形態に係るディスクブレーキの要部
概略断面図である。
概略断面図である。
1…ディスクブレーキ、2…ディスクロータ、3,4…
パッド、5…キャリパ本体、6…ピストン、7…シール
リンク、8…ダストシール、10…重錘、11…重錘、12…
抑えリング、20…重錘、21…弾性体、C…隙間。
パッド、5…キャリパ本体、6…ピストン、7…シール
リンク、8…ダストシール、10…重錘、11…重錘、12…
抑えリング、20…重錘、21…弾性体、C…隙間。
Claims (1)
- 【請求項1】 油圧シリンダ内のピストンの摺動により
車輪に制動を掛けるブレーキにおいて、 ピストンの内部空間に隙間を有して重錘を挿入したこと
を特徴とするブレーキの振動低減構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001011958A JP2002213506A (ja) | 2001-01-19 | 2001-01-19 | ブレーキの振動低減構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001011958A JP2002213506A (ja) | 2001-01-19 | 2001-01-19 | ブレーキの振動低減構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002213506A true JP2002213506A (ja) | 2002-07-31 |
Family
ID=18879030
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001011958A Pending JP2002213506A (ja) | 2001-01-19 | 2001-01-19 | ブレーキの振動低減構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002213506A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004205042A (ja) * | 2002-12-20 | 2004-07-22 | Robert Bosch Gmbh | 振動ダンパーを装着したディスクブレーキ装置 |
DE202015106011U1 (de) | 2014-11-21 | 2016-01-27 | Akebono Brake Industry Co., Ltd. | Kolben mit Phasenverschobenem Modus |
DE102016008271A1 (de) * | 2016-07-07 | 2018-01-11 | Audi Ag | Bremssattel für ein Fahrzeug |
-
2001
- 2001-01-19 JP JP2001011958A patent/JP2002213506A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004205042A (ja) * | 2002-12-20 | 2004-07-22 | Robert Bosch Gmbh | 振動ダンパーを装着したディスクブレーキ装置 |
DE202015106011U1 (de) | 2014-11-21 | 2016-01-27 | Akebono Brake Industry Co., Ltd. | Kolben mit Phasenverschobenem Modus |
US9587741B2 (en) | 2014-11-21 | 2017-03-07 | Akebono Brake Industry Co., Ltd. | Piston with out of phase mode |
DE102016008271A1 (de) * | 2016-07-07 | 2018-01-11 | Audi Ag | Bremssattel für ein Fahrzeug |
DE102016008271B4 (de) | 2016-07-07 | 2022-05-25 | Audi Ag | Bremssattel für ein Fahrzeug |
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