JPH08128473A - ディスクブレーキ - Google Patents

ディスクブレーキ

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JPH08128473A
JPH08128473A JP26988094A JP26988094A JPH08128473A JP H08128473 A JPH08128473 A JP H08128473A JP 26988094 A JP26988094 A JP 26988094A JP 26988094 A JP26988094 A JP 26988094A JP H08128473 A JPH08128473 A JP H08128473A
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brake
weight
rod
frequency
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JP26988094A
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Shinichi Tanaka
慎一 田中
Shigeru Tanaka
繁 田中
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Hino Motors Ltd
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Hino Motors Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 自動車の制動時に発するブレーキ鳴き(「キ
ィーッ」という不快音響)を有効な形態で低減できるよ
うにする。 【構成】 ブレーキパッド2の裏金6にロッド7を垂設
し、このロッドに弾性体8を介して重り9を取付ける。
その重りの質量をm、弾性体のバネ定数をkとすると
き、弾性体を介して取付けた重りの固有振動周波数 f0 =(1/(2π))√(k/m) をブレーキシューによる鳴き周波数fS とほぼ等しくも
しくはその鳴き周波数fS より低く設定する。 【効果】 安価な部品を追加するだけで、ディスクブレ
ーキのサイズが大きい大型車両のブレーキ鳴きを実用的
に十分な程度に低減することができ、ブレーキパッドの
交換を行っても本来の性能を維持することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車のブレーキに利
用する。本発明は、ディスクブレーキに利用する。本発
明は、自動車の制動時に発するいわゆる「ブレーキ鳴
き」を低減する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の制動時に発するブレーキ鳴き
(「キィーッ」という不快音響)を低減するために、従
来から多くの研究と提案が行われた。本願出願人も長ら
くこの問題を追求している。
【0003】特開平3−288028号公報に開示する
技術は、本願出願人の先願であり、これはドラム式ブレ
ーキにおけるブレーキシューの振動を抑圧するために、
ブレーキシューのリム内面に摩擦部材を介して抑え部材
を装着するものである。特開平1−65944号公報に
開示する技術は、さらに旧い技術であり、これも本願出
願人の先願に当たる技術で、リムの内面に摩擦部材を取
付けたものである。
【0004】実開平3−84436号公報に開示する技
術は、同じく本願出願人の先願に係る実用新案登録出願
であり、リムの内面に重りを取付けることにより、ブレ
ーキシューの振動を抑圧するものである。この技術を開
示した時点では、重りに弾性部材を介在させることにつ
いては気付いていない。
【0005】前記の特開平3−288028号公報で説
明されているブレーキ鳴きの現象についての解析および
説明、特に同公報第8図で説明されている現象は、その
後の実験的な検討でも正しいものであると考えられる。
すなわち、ブレーキの鳴きの主な原因は、ブレーキシュ
ーの振動により発生しているものであり、ブレーキシュ
ーが半径方向に振動していることがわかった。
【0006】このような実験的検討に基づき本願出願人
はドラム式ブレーキについての振動を抑圧する技術をす
でに提案した(特願平6−210204、本願出願時未
公開)。
【0007】さらに、本願発明者は、ディスクブレーキ
についても同様に具体的な検討を行った。その結果ディ
スクブレーキの場合、図13および図14に示すよう
に、制動時にディスクロータ3とこのディスクロータ3
を挟持するインナ・パッド1およびアウタ・パッド2が
2点鎖線で示すように振動しブレーキ鳴きが発生してい
ることがわかった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記のような技術によ
りブレーキ鳴きは改善され、特に小型乗用車では通常の
都市道路を走行する状態では、ほとんど実用上に問題の
ないところまで改善された。しかし、大型自動車では条
件によってはなおブレーキ鳴き現象が発生する状態にあ
り、その対策にはまだ研究すべき課題が残されている。
【0009】そこで、本願発明者は、ディスクブレーキ
のブレーキ鳴きについてその現象を観測し、その観測し
た内容をさまざまに解析した。振動について実験解析を
行い、ディスクブレーキの振動を抑圧する具体的な方策
について検討した。実験解析はコンピュータ画面で振動
を誇張して表示させ、その発生音響の周波数特性と対応
させるなどの新しい方法で検討した。その結果、本願で
開示するディスクブレーキについての技術を提案し、実
験を行ったところ従来の方策に対してきわめて有用であ
ることが実証された。さらに、実測に基づくデータを解
析して、提案する技術についてドラム式ブレーキ同様に
その有効な範囲を数式化することに成功し、その範囲で
きわめて有効な対策が採れることを確認した。
【0010】本発明は、ディスクブレーキにおけるブレ
ーキ鳴きを低減することを目的とする。本発明は、さま
ざまなサイズのブレーキパッドに対して、単に経験的な
形状ではなく最も有効な形態でブレーキ鳴きを低減する
ことができる技術を提供することを目的とする。本発明
は、ブレーキパッドのサイズが大きい大型車両における
ブレーキ鳴きを実用的に十分な程度に低減させることを
目的とする。本発明は、ディスクブレーキの交換が行わ
れても、その性能に変化がないブレーキ鳴き低減の技術
を提供することを目的とする。本発明は、安価な追加部
品によりブレーキ鳴きを低減させることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、ディスクブレ
ーキを備えた自動車の制動時におけるブレーキ鳴きを低
減するもので、ディスクロータを両側面から二つのブレ
ーキパッドにより挟持して制動力を与えるディスクブレ
ーキにおいて、前記ブレーキパッドに弾性体を介して重
りが取付けられたことを特徴とする。すなわち本発明
は、単に重りを取付けるのではなく、弾性体を介して重
りを取付けるところに特徴がある。
【0012】前記ブレーキパッドの裏金の背面または端
面にロッドが垂設され、このロッドに前記弾性体を介し
て前記重りが取付けられることが望ましく、前記弾性体
をリング状に形成し、その弾性体の中心を前記ロッドが
貫通する構造とし、その弾性体を内包するように前記重
りを取付ることができる。
【0013】前記重りの質量をm、前記弾性体のバネ定
数をkとするとき、前記弾性体を介して取付けられた前
記重りの固有振動周波数 f0 =(1/(2π))√(k/m) がこのディスクブレーキによる鳴き周波数fS の主たる
成分周波数とほとんど等しくあるいはそれより低く設定
すると効果的であることが実験的に確認された。その関
係は、 fs>2f0 とすることにより鳴き周波数fsの広い周波数範囲にわ
たり有効である。
【0014】逆に、ディスクブレーキの構造から鳴き周
波数fsがほぼ一定の周波数となるような場合には、重
りの質量mを小さくして、上記固有振動周波数f0 を鳴
き周波数fsに接近させるように設計することにより、
装置の軽量化をはかることができることもわかった。
【0015】すなわち重りの質量mを小さく設定するた
めに、 fS ≒f0 としてみると周波数fsの振動吸収が有効に行われるこ
とがわかった。すなわち、リムの形状から鳴き周波数が
ほとんど一定の値として取り扱ってよい場合には、ディ
スクブレーキによる鳴き周波数fS にほとんど等しく、
あるいはわずかながら逆に、 fS <f0 となることがあっても効果があることもわかった。
【0016】前記弾性体のバネ定数は、取付けられた重
りの質量が影響する範囲で上記式を満足するように設定
する。
【0017】
【作用】本願発明者はさまざまな条件を設定して実験を
繰り返し、これにより、自動車の制動時に発するブレー
キの鳴きを有効に低減することができることを実験的に
確認した。鳴きを発生する構造のディスクブレーキに上
記のような重りを弾性体を介して取付けると、鳴きがい
ちじるしく低減され、それを取り外すと鳴きが発生する
ことを何度も確認した。
【0018】弾性体および重りは安価な部品であるの
で、本願発明により多くの費用を要せずに実用的に十分
な程度にブレーキの鳴きを低減させることができ、ディ
スクブレーキの交換が行われてもその性能に変化を生じ
ることはない。
【0019】さらに具体的な態様では、一般にブレーキ
鳴きの周波数は、一様な周波数ではなく複数の周波数が
混在する状態にあるが、実測により概ね1000Hzを
超える周波数成分が多く含まれる。さらに詳しくは、1
400Hzないし2000Hzの範囲の周波数成分が耳
障りな音響となっている。
【0020】したがって、前記弾性体を介して取付けら
れた重りの固有振動周波数f0 を1000Hz近傍もし
くはそれより小さく設定することが望ましい。これをさ
まざまに条件を変更して実験的な確認を行ったところ、
固有振動周波数f0 を500Hz程度にすると広い周波
数範囲で有効であることがわかり、さらに小さくして固
有振動周波数f0 を100Hzにすると、さらに広い周
波数範囲の鳴きを低減するために有効であることが確か
められた。さらにこの固有振動周波数f0 を小さくする
ことも考えられるが、現実には弾性材料が柔らかくなる
とともに重りの質量が大きくなることから、工業的にこ
れが有効であるか否か、よい弾性材料が安価に得られる
か否かの問題が生じる。
【0021】一方、ブレーキパッドは発熱する部材であ
るから、弾性材としても相応の耐熱性および耐久性を有
する材料を選択することが必要である。この要素からも
固有振動周波数f0 を極端に小さい値に選択することに
は困難な問題がある。この実験は、弾性材としてさまざ
まな弾性係数を有する合成ゴム(またはプラスチック材
料)を選択し、重りとして金属材料(具体的には鉛)を
利用して行った。
【0022】このような検討から、耐熱性に優れた合成
ゴム(またはプラスチック材料)の中から適当なものを
選択することが可能であり、重りの質量は実用的に便利
な数百グラム程度とすることにより、固有振動周波数f
0 が100Hz前後、あるいはもう少し高い200Hz
前後に設定することが工業的に優れていると判断され
る。
【0023】
【実施例】次に、本発明実施例を図面に基づいて説明す
る。
【0024】(第一実施例)図1は本発明第一実施例の
外観形状を示す斜視図、図2は本発明第一実施例におけ
る要部の構成を示す部分拡大断面図(図1におけるA部
断面図)、図3は本発明第一実施例における図2に示す
B部拡大図である。
【0025】本発明第一実施例は、インナ・パッド1
と、アウタ・パッド2と、このインナ・パッド1および
アウタ・パッド2に挟持され車軸に固着され制動力を受
けるディスクロータ3と、ブレーキ・ブースタで発生し
た高液圧によりインナ・パッド1に変位を与えるカップ
形状のピストン4と、このピストン4を内蔵しディスク
ロータ3の挟持動作を支持するキャリパ5とを備え、さ
らに、本発明の特徴として、キャリパ5の所定の位置に
貫通穴5aが設けられ、アウタ・パッド2の外側面に固
着されその面に対し垂直方向のキャリパ5の貫通穴5a
に対応する位置にねじ穴が設けられた裏金6と、この裏
金6のねじ穴に一方の端部が螺合し固定されたロッド7
と、リング状に形状されその中心をロッド7の他方の端
部が貫通する弾性体8と、この弾性体8を内包するよう
に固着された重り9と、弾性体8および重り9の離脱を
防止するワッシャ10およびボルト11と、ロッド7の
中央部7aを支持する支持体12とが備えられる。
【0026】裏金6のアウタ・パッド2側にはねじ部の
有効長さを長くするための凸部6aが形成される。ま
た、ロッド7には裏金6との螺合による固定を安定させ
るための座7bが設けられ、中央部7aは回り止めのた
めに四角柱状に形成される。この中央部7aが貫通する
支持体12の貫通穴も同様に四角形状に形成される。裏
金6の凸部6aに対応するアウタ・パッド2の側面には
逃げ2aが形成される。
【0027】重り9と弾性体8および弾性体8とロッド
7とは圧入状態で固着され、弾性体8のワッシャ10側
および中央部7a側には振動時の振れが接触により影響
されないようにするために所定の幅で隙間が設けられ
る。支持体12は弾性体で変形可能であり、その周りは
キャリパ5に設けた貫通穴5aの内面に接着され、軸方
向に滑り易い合成樹脂が用いられる。ロッド7は図3に
示す矢印方向に振動し、この振動が弾性体8および重り
9により緩衝される。
【0028】重り9の質量をm、弾性体8のバネ定数を
kとするとき、弾性体8を介して取付けられた重り9の
固有振動周波数 f0 =(1/(2π))√(k/m) はディスクブレーキによる鳴き周波数fS よりも低くな
るように設定される。
【0029】ここで、弾性体8および重り9の試料によ
る基礎実験およびその結果について説明する。
【0030】(実験1)図4(a)に示す供試品(1)
および同図(b)に示す供試品(2)を用いて打撃テス
トを行った。供試品の重りには鉛を使用し、弾性体には
硬度60度のニトリルゴムを使用した。また、ブレーキ
の鳴きが発生する周波数は経験的に1300Hz前後で
あるとされているので、少くとも1000Hz以上で振
動を抑圧するような位相運動を与える効果が得られるよ
うに寸法を設定した。これにより、供試品(1)は60
mm×28mm×10mmの300gの鉛を重りとし、
これに60mm×28mm×5mmのニトリルゴムを弾
性体として接着した。また、供試品(2)は27mm×
22mm×10mmの100gの鉛を重りとし、これに
27mm×22mm×5mmのニトリルゴムを弾性体と
して接着した。
【0031】この供試品(1)および(2)を個別に大
きい定盤の上にはりつけておき、ピックアップを取付け
てその近傍を打撃し振動波形を測定記録した。その測定
結果は図5(a)および(b)に示すように、供試品
(1)および供試品(2)ともに、200Hzを越えた
ところで位相効果が顕著に現れ、これに伴ってマグニチ
ュードを示す振幅も減衰の傾向を示し、1000Hz以
上で発生するブレーキ鳴き対策に有効であることが証明
された。
【0032】(実験2)図3に示すように、ロッド7を
裏金6に固定し、ロッド7にリング状の弾性体8を内包
する重り9を取付けた供試品を準備し、この供試品を取
付けない状態および供試品を取付けた状態でスポンジの
上におき打撃試験を行った。その結果、供試品を取付け
ない状態では図6(a)に示すように、打撃直後にブレ
ーキ鳴きの周波数に対応する大きな振動が記録され減衰
に時間を要したのに対し、供試品を取付けた状態では打
撃直後の振幅は同図(b)に示すように小さく、かつ直
ちに減衰し振動の吸収が効果的に行われていることを示
した。
【0033】(実験3)上記実車を走行させ試験を行っ
た。本発明に係る重りおよび弾性体をいっさい取外して
走行させブレーキをかけると大きい鳴きが発生している
が、本発明のように措置すると鳴きがまったく発生しな
いことを確認した。これはさまざまな走行状態で、さま
ざまなブレーキ状態で確認した。本発明に係る重りおよ
び弾性体をふたたび取外すとまたブレーキ鳴きが発生す
ることも確認した。
【0034】(第二実施例)第二実施例の構成は図3に
示す第一実施例と同じであり、その材質が相違する。す
なわち前述した第一実施例の構成では、図3に示すよう
に裏金6とロッド7との螺合を強固にするために、裏金
6に凸部6aが設けられ、かつロッド7のねじ部の有効
長が長く形成されている。そのためアウタ・パッド2が
摩耗して凸部6aおよびロッド7の端部がFC材(鋳
鉄)で形成されたロータ3に接触したときその表面を損
傷させる。本第二実施例はこのような状態になったとき
にロータ3を損傷させないようにするために、裏金6お
よびロッド7にFC材よりも軟質の材料(例えばアルミ
ニュウム)を用いたものである。
【0035】本第二実施例は、裏金6およびロッド7の
材質が異なるだけでその他は第一実施例と同様に構成さ
れ、同様の効果を得ることができる。
【0036】(第三実施例)図7は本発明第三実施例の
外観形状を示す斜視図、図8は本発明第三実施例におけ
る要部の構成を示す部分断面図(図7におけるC部断面
図)、図9は本発明第三実施例における図8に示すD部
拡大図である。
【0037】本発明第三実施例は、平板状の裏金16に
一方の端部に台座17aが設けられた円筒状のロッド1
7が他方の端部で螺合され、このロッド17がキャリパ
5に設けられた貫通穴5bに内設された円筒状の支持体
22に挿通される。台座17aには弾性体18を介して
重り19が固着される。台座17a、弾性体18および
重り19の形状は円形状に形成されるが方形であっても
よい。また、アウタ・パッド2のロッド17が対応する
位置には直接接触を避けるために逃げ2bが設けられ
る。その他は第一実施例同様に構成される。また、弾性
体18を介して取付けられた重り19の固有振動周波数
0 と鳴き周波数fS との関係も第一実施例同様に設定
される。ロッド17は図9に示す矢印方向に振動し、こ
の振動が弾性体18および重り19により緩衝される。
【0038】このように構成された本第三実施例の場合
は、ディスクロータ3がインナ・パッド1およびアウタ
・パッド2により挟持されたときに生じる摩擦熱が逃げ
2bがあるためにロッド17に直接伝達せず、また、回
りから伝達された熱はロッド17が中空状に形成されて
いるために放熱されて弾性体18に伝達しにくくし、弾
性体18の寿命を延ばすことができる利点がある。さら
に熱伝達を向上させるにはロッド17を断熱性の高いス
テンレスあるいは非鉄金属を用いればよい。
【0039】(第四実施例)図10は本発明第四実施例
の要部の構成を示す部分断面図、図11は本発明第四実
施例における裏金に弾性体および重りを取付けた状態を
示す図10のE矢方向斜視図、図12は本発明第四実施
例における図10に示すF矢視図である。
【0040】本第四実施例はオープントップ形キャリパ
の例を示したもので、二つの裏金26のそれぞれに貫通
孔が設けられ、重り29を弾性体28を介して内包した
ブッシュ21がその貫通孔内に固着される。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、安
価な部品を追加するだけで、自動車の制動時に発生する
ブレーキの鳴きを最も有効な形態で低減することができ
る。特に、ディスクブレーキのサイズが大きい大型車両
に適用した場合にその効果が大きく、ブレーキパッドの
交換が行われても性能に変化を与えることなく鳴き発生
の低減を継続することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第一実施例の外観形状を示す斜視図。
【図2】本発明第一実施例における要部の構成を示す部
分拡大断面図(図1におけるA部断面図)。
【図3】本発明第一実施例における図2に示すB部拡大
図。
【図4】(a)および(b)は本発明第一実施例におけ
る供試品の外観形状を示す斜視図。
【図5】(a)および(b)は本発明第一実施例におけ
る打撃テストの結果を示す図。
【図6】(a)および(b)は従来例および本発明実施
例における打撃テストの結果を示す図。
【図7】本発明第三実施例の外観形状を示す斜視図。
【図8】本発明第三実施例における要部の構成を示す部
分断面図(図7におけるC部断面図)。
【図9】本発明第三実施例における図8に示すD部拡大
図。
【図10】本発明第四実施例の要部の構成を示す部分断
面図。
【図11】本発明第四実施例における裏金に弾性体およ
び重りを取付けた状態を示す図10のE矢方向斜視図。
【図12】本発明第四実施例における図10に示すF矢
視図。
【図13】制動時におけるディスクブレーキの変形を説
明する図。
【図14】(a)は制動時におけるディスクロータの変
形を説明する図、(b)は制動時におけるインナ・パッ
ドおよびアウタ・パッドの変形を説明する図。
【符号の説明】
1 インナ・パッド 2 アウタ・パッド 2a、2b 逃げ 3 ディスクロータ 4、14 ピストン 5、15 キャリパ 5a、5b 貫通穴 6、16、26 裏金 6a 凸部 7、17 ロッド 7a 中央部 7b 座 8、18、28 弾性体 9、19、29 重り 10 ワッシャ 11 ボルト 12、22 支持体 17a 台座 21 ブッシュ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブレーキパッドに弾性体を介して重りが
    取付けられたことを特徴とするディスクブレーキ。
  2. 【請求項2】 前記ブレーキパッドの裏金にロッドが垂
    設され、このロッドに前記弾性体を介して前記重りが取
    付けられた請求項1記載のディスクブレーキ。
  3. 【請求項3】 前記ロッドは前記裏金の端面に垂設され
    た請求項2記載のディスクブレーキ。
  4. 【請求項4】 前記弾性体はリング状であり、その弾性
    体の中心を前記ロッドが貫通する構造であり、その弾性
    体を内包するように前記重りが設けられた請求項2また
    は3記載のディスクブレーキ。
  5. 【請求項5】 前記重りの質量をm、前記弾性体のバネ
    定数をkとするとき、前記弾性体を介して取付けられた
    前記重りの固有振動周波数 f0 =(1/(2π))√(k/m) がこのディスクブレーキによる鳴き周波数fsとほぼ等
    しくもしくはその鳴き周波数fsより低く設定された請
    求項1ないし4のいずれかに記載のディスクブレーキ。
JP26988094A 1994-10-28 1994-11-02 ディスクブレーキ Pending JPH08128473A (ja)

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JP2004506153A (ja) * 2000-08-07 2004-02-26 フレニ・ブレンボ エス・ピー・エー ディスクブレーキのためのブレーキパッド
JP2007262964A (ja) * 2006-03-28 2007-10-11 Isuzu Motors Ltd ターボチャージャの制御装置
CN102913570A (zh) * 2012-10-31 2013-02-06 焦作瑞塞尔盘式制动器有限公司 一种液压制动器

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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