JP3347948B2 - マンホ−ル継手 - Google Patents
マンホ−ル継手Info
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- JP3347948B2 JP3347948B2 JP21709796A JP21709796A JP3347948B2 JP 3347948 B2 JP3347948 B2 JP 3347948B2 JP 21709796 A JP21709796 A JP 21709796A JP 21709796 A JP21709796 A JP 21709796A JP 3347948 B2 JP3347948 B2 JP 3347948B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マンホ−ルと下水
管との接続に使用されるマンホ−ル継手に関するもので
ある。
管との接続に使用されるマンホ−ル継手に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】下水管路においては、その保守・点検の
容易化のために、所定間隔ごとにマンホ−ルを配設して
いる。周知の通り、マンホ−ルの打設またはプレハブマ
ンホ−ルの据付けにおいては、厳重な基礎工が施される
ので、マンホ−ルの沈下の畏れは殆どないが、下水管側
においては、軟弱地盤の場合、沈下の可能性があり、下
水管のマンホ−ルに対する相対的沈下が生じても、下水
管に過大な反力(剪断応力)を発生させないこと、すな
わち、マンホ−ルに対する下水管の相対的沈下を吸収し
て下水管路の破壊を防止することが要求される。
容易化のために、所定間隔ごとにマンホ−ルを配設して
いる。周知の通り、マンホ−ルの打設またはプレハブマ
ンホ−ルの据付けにおいては、厳重な基礎工が施される
ので、マンホ−ルの沈下の畏れは殆どないが、下水管側
においては、軟弱地盤の場合、沈下の可能性があり、下
水管のマンホ−ルに対する相対的沈下が生じても、下水
管に過大な反力(剪断応力)を発生させないこと、すな
わち、マンホ−ルに対する下水管の相対的沈下を吸収し
て下水管路の破壊を防止することが要求される。
【0003】また、地震時、下水管の管軸方向に震動力
が作用するので、マンホ−ルと下水管との間に過大な管
軸方向反力(引張り力または圧縮力)を発生させないこ
と、すなわち、マンホ−ルに対する下水管の管軸方向移
動を吸収して下水管路の破壊を防止することが要求され
る。従来、マンホ−ルに下水管を接続する構造として、
図4に示すように、受口付き継手2’をマンホ−ル壁
w’に固定し、この継手2’の受口20’に下水管P’
をゴムリング21’を介して可撓接続するもの、また、
図5の(イ)及び図5の(ロ)〔図5の(イ)における
ロ−ロ断面図〕に示すように、短管2”の一端をマンホ
−ル壁内面の曲面に合わせてア−ルカットし、この短管
2”の一端部をマンホ−ル壁w’に固定し、同短管2”
の他端にカラ−20”を固着し、このカラ−20”にゴ
ムリング21”を介して下水管P’を可撓接続するもの
等が公知である。
が作用するので、マンホ−ルと下水管との間に過大な管
軸方向反力(引張り力または圧縮力)を発生させないこ
と、すなわち、マンホ−ルに対する下水管の管軸方向移
動を吸収して下水管路の破壊を防止することが要求され
る。従来、マンホ−ルに下水管を接続する構造として、
図4に示すように、受口付き継手2’をマンホ−ル壁
w’に固定し、この継手2’の受口20’に下水管P’
をゴムリング21’を介して可撓接続するもの、また、
図5の(イ)及び図5の(ロ)〔図5の(イ)における
ロ−ロ断面図〕に示すように、短管2”の一端をマンホ
−ル壁内面の曲面に合わせてア−ルカットし、この短管
2”の一端部をマンホ−ル壁w’に固定し、同短管2”
の他端にカラ−20”を固着し、このカラ−20”にゴ
ムリング21”を介して下水管P’を可撓接続するもの
等が公知である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記何れのマンホ−ル
継手に於いても、下水管P’がマンホ−ルに可撓接続手
段を介して接続されているので、その可撓性の限度内で
マンホ−ルに対する下水管の相対的沈下の吸収が可能で
ある。しかしながら、図4に示すマンホ−ル継手では、
砂がゴムリング21’に噛み込み、地震時での下水管
P’のスム−ズな管軸方向移動を保証し難く、またゴム
リング21’への砂の噛み込みのために水密性を保証し
難く下水漏れが生じ易い。更に、地震時での下水管P’
のx方向限界移動量(限界引き抜き移動量)を大きくす
るために下水管の先端eを継手2’の奥端202’に位
置させておくと、下水管P’の継手2’に対する最大回
動角が小となり〔最大回動角をθ、下水管の継手内長さ
をa、継手内径(半径)と下水管外径(半径)との差を
bとすると、tan θ=b/aとなり、aが長いほど、θ
が小となる〕、マンホ−ルに対する下水管の相対的沈下
を吸収する能力の低下が避けられない。他方、マンホ−
ルに対する下水管の相対的沈下を吸収する能力を高くす
るために下水管の継手内長さaを短くすると、下水管の
限界引き抜き移動量が小となり、下水管の管軸方向移動
を吸収する能力の低下が余儀なくされる。
継手に於いても、下水管P’がマンホ−ルに可撓接続手
段を介して接続されているので、その可撓性の限度内で
マンホ−ルに対する下水管の相対的沈下の吸収が可能で
ある。しかしながら、図4に示すマンホ−ル継手では、
砂がゴムリング21’に噛み込み、地震時での下水管
P’のスム−ズな管軸方向移動を保証し難く、またゴム
リング21’への砂の噛み込みのために水密性を保証し
難く下水漏れが生じ易い。更に、地震時での下水管P’
のx方向限界移動量(限界引き抜き移動量)を大きくす
るために下水管の先端eを継手2’の奥端202’に位
置させておくと、下水管P’の継手2’に対する最大回
動角が小となり〔最大回動角をθ、下水管の継手内長さ
をa、継手内径(半径)と下水管外径(半径)との差を
bとすると、tan θ=b/aとなり、aが長いほど、θ
が小となる〕、マンホ−ルに対する下水管の相対的沈下
を吸収する能力の低下が避けられない。他方、マンホ−
ルに対する下水管の相対的沈下を吸収する能力を高くす
るために下水管の継手内長さaを短くすると、下水管の
限界引き抜き移動量が小となり、下水管の管軸方向移動
を吸収する能力の低下が余儀なくされる。
【0005】また、図5に示すマンホ−ル継手において
も、下水管の管軸方向移動を吸収する能力を高くするた
めにカラ−20”への下水管P’の挿入長さを長くする
と、下水管P’のカラ−20”に対する最大回動角が小
になって、下水管の相対的沈下を吸収する能力が低下
し、他方、下水管の相対的沈下を吸収する能力を高める
ために、カラ−への下水管挿入長さを短くすると、下水
管の管軸方向移動を吸収する能力の低下が余儀なくさ
れ、更に、砂のゴムリング21”への噛み込みも避けら
れないから、図4に示すマンホ−ル継手と同様の不具合
が否定できない。しかも、現場での短管先端のア−ル加
工が必要であり、作業性にも問題がある。
も、下水管の管軸方向移動を吸収する能力を高くするた
めにカラ−20”への下水管P’の挿入長さを長くする
と、下水管P’のカラ−20”に対する最大回動角が小
になって、下水管の相対的沈下を吸収する能力が低下
し、他方、下水管の相対的沈下を吸収する能力を高める
ために、カラ−への下水管挿入長さを短くすると、下水
管の管軸方向移動を吸収する能力の低下が余儀なくさ
れ、更に、砂のゴムリング21”への噛み込みも避けら
れないから、図4に示すマンホ−ル継手と同様の不具合
が否定できない。しかも、現場での短管先端のア−ル加
工が必要であり、作業性にも問題がある。
【0006】通常、マンホ−ルの掃流性を良くするため
には、マンホ−ル内にコンクリ−トの現場打ちでインバ
−トを概成させ、適時に上塗りモルタルでこて仕上げし
ているが、上記何れの構造でも、モルタルが管路口に流
入して固化し易く、その固化モルタルの除去がやっかい
であるという不具合もある。本発明の目的は、マンホ−
ルに対する下水管の相対的沈下を吸収する能力及びマン
ホ−ルに対する下水管の管軸方向移動を吸収する能力の
何れにも優れたマンホ−ル継手を提供することにある。
には、マンホ−ル内にコンクリ−トの現場打ちでインバ
−トを概成させ、適時に上塗りモルタルでこて仕上げし
ているが、上記何れの構造でも、モルタルが管路口に流
入して固化し易く、その固化モルタルの除去がやっかい
であるという不具合もある。本発明の目的は、マンホ−
ルに対する下水管の相対的沈下を吸収する能力及びマン
ホ−ルに対する下水管の管軸方向移動を吸収する能力の
何れにも優れたマンホ−ル継手を提供することにある。
【0007】本発明の更なる目的は、上記目的に加え、
安定な水密性を保証して下水漏れを良好に防止できるマ
ンホ−ル継手を提供することにある。本発明の更なる目
的は、上記目的に加え、インバ−トのモルタル仕上げを
スム−ズに行い得るマンホ−ル継手を提供することにあ
る。
安定な水密性を保証して下水漏れを良好に防止できるマ
ンホ−ル継手を提供することにある。本発明の更なる目
的は、上記目的に加え、インバ−トのモルタル仕上げを
スム−ズに行い得るマンホ−ル継手を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係るマンホ−ル
継手は、マンホ−ル壁に貫通固定されるカラ−に、一端
に下水管が可撓接続される短管の他端部がゴムリングを
介して摺動可能に挿入され、カラ−の長さがマンホ−ル
壁の厚みよりも大とされてカラ−がマンホ−ル壁の内方
及び外方に突出され、マンホ−ル内に配されるカラ−端
に短管端が位置され、カラーの両端内面に短管の外面に
接触する砂侵入防止手段が設けられるか又は短管の外面
側にカラーの両端内面に接触する砂侵入防止手段が設け
られていることを特徴とする構成である。また、マンホ
−ル内に配されるカラ−端に短管端を位置させ、この短
管端とカラ−端との間を閉鎖するようにゴム製スペ−サ
を設け、該スペ−サには、短管端内の管底をマンホ−ル
内インバ−トの底に鈍角で段落としするためのテ−パ面
を設けることができる。更に、カラ−の一端に対する砂
侵入防止手段として上記のゴム製スペ−サを利用するこ
ともできる。
継手は、マンホ−ル壁に貫通固定されるカラ−に、一端
に下水管が可撓接続される短管の他端部がゴムリングを
介して摺動可能に挿入され、カラ−の長さがマンホ−ル
壁の厚みよりも大とされてカラ−がマンホ−ル壁の内方
及び外方に突出され、マンホ−ル内に配されるカラ−端
に短管端が位置され、カラーの両端内面に短管の外面に
接触する砂侵入防止手段が設けられるか又は短管の外面
側にカラーの両端内面に接触する砂侵入防止手段が設け
られていることを特徴とする構成である。また、マンホ
−ル内に配されるカラ−端に短管端を位置させ、この短
管端とカラ−端との間を閉鎖するようにゴム製スペ−サ
を設け、該スペ−サには、短管端内の管底をマンホ−ル
内インバ−トの底に鈍角で段落としするためのテ−パ面
を設けることができる。更に、カラ−の一端に対する砂
侵入防止手段として上記のゴム製スペ−サを利用するこ
ともできる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ本発明の
実施の形態について説明する。図1は本発明に係るマン
ホ−ル継手の断面図であり、マンホ−ル壁に固定した状
態が示されている。図1において、1はカラ−であり、
長さLはマンホ−ル壁wの厚みtよりも大とされ、外周
面には砂付け加工11が施されている。このカラ−1は
マンホ−ルMの孔に貫通され、モルタルcでマンホ−ル
壁に固定され、マンホ−ル壁の内方及び外方に突出され
る。
実施の形態について説明する。図1は本発明に係るマン
ホ−ル継手の断面図であり、マンホ−ル壁に固定した状
態が示されている。図1において、1はカラ−であり、
長さLはマンホ−ル壁wの厚みtよりも大とされ、外周
面には砂付け加工11が施されている。このカラ−1は
マンホ−ルMの孔に貫通され、モルタルcでマンホ−ル
壁に固定され、マンホ−ル壁の内方及び外方に突出され
る。
【0010】2は短管であり、下水管Pを可撓接続する
ためのゴムリング21付の受口20が一端に設けられ
(受口管の接着により設けられている)、他端部がカラ
−1内にシ−ル用ゴムリング3を介して摺動自在に挿入
されている。このシ−ル用ゴムリング3はカラ−内面ま
たは短管外面に接着剤で固着されている。このマンホ−
ル継手を用いてマンホ−ルに下水管を接続するには、図
1に示すように、カラ−1をマンホ−ル壁wに固定し、
点線で示すように、下水管Pをカラ−一端の受口20に
可撓接続する。この可撓接続構造は、下水管材相互の可
撓接続構造と同様に、耐震構造とされており、図示はさ
れていないが、引き抜き防止機構を組み込むことができ
る。
ためのゴムリング21付の受口20が一端に設けられ
(受口管の接着により設けられている)、他端部がカラ
−1内にシ−ル用ゴムリング3を介して摺動自在に挿入
されている。このシ−ル用ゴムリング3はカラ−内面ま
たは短管外面に接着剤で固着されている。このマンホ−
ル継手を用いてマンホ−ルに下水管を接続するには、図
1に示すように、カラ−1をマンホ−ル壁wに固定し、
点線で示すように、下水管Pをカラ−一端の受口20に
可撓接続する。この可撓接続構造は、下水管材相互の可
撓接続構造と同様に、耐震構造とされており、図示はさ
れていないが、引き抜き防止機構を組み込むことができ
る。
【0011】図1において、マンホ−ル継手における下
水管の引き抜き移動限界量はカラ−1への短管2の挿入
長さm1 により与えられ、突込み移動限界量はカラ−一
端101と短管受口の肩201との間の距離m2 で与え
られる。従って、これらの引き抜き移動限界量及び突込
み移動限界量を予想される地震時での下水管の管軸方向
移動量よりも大きく設定することにより、地震時の下水
管の管軸方向移動を吸収でき、下水管に過大な引張り応
力または圧縮応力が発生するのを抑制し得、下水管の応
力破壊(引張り破壊・圧縮破壊)を防止できる。
水管の引き抜き移動限界量はカラ−1への短管2の挿入
長さm1 により与えられ、突込み移動限界量はカラ−一
端101と短管受口の肩201との間の距離m2 で与え
られる。従って、これらの引き抜き移動限界量及び突込
み移動限界量を予想される地震時での下水管の管軸方向
移動量よりも大きく設定することにより、地震時の下水
管の管軸方向移動を吸収でき、下水管に過大な引張り応
力または圧縮応力が発生するのを抑制し得、下水管の応
力破壊(引張り破壊・圧縮破壊)を防止できる。
【0012】図1において、短管2の受口20には下水
管の管軸方向移動を吸収させる必要がなく、この受口2
0への下水管挿口p’の差し込み長さを短くして、その
可撓接続構造の最大回動角を充分に大きくできる。而る
に、地震や地盤沈下等に基づくマンホ−ルMと下水管側
間の相対的な上下動を想定した場合、管Pや短管2並び
にカラ−1が埋設土砂に抗して移動するために剪断力の
作用があるが、管Pに作用する剪断力に対しては、可撓
接続構造の回動でその剪断力を充分に吸収でき、管P側
の剪断破壊を良好に防止できる。また、短管2及びカラ
−1には、受口20からマンホ−ル側に至る距離に比例
した剪断力が作用してマンホ−ル壁wとの境界箇所に最
大剪断力が作用するが、カラ−1がマンホ−ル壁wの外
方に突出されているために、その最大剪断力作用箇所が
短管2とカラ−1との二重管となり充分な耐剪断強度を
保証でき、しかも、カラ−1がマンホ−ル壁wの内方に
突出されているために、上記した引き抜き移動限界量及
び突込み移動限界量が同一量のもとで短管2のマンホ−
ル外突出長さを短くでき、上記したマンホ−ル壁wとの
境界箇所での最大剪断力をそれだけ小さくできるので、
短管2及びカラ−1側の剪断破壊も良好に防止できる。
管の管軸方向移動を吸収させる必要がなく、この受口2
0への下水管挿口p’の差し込み長さを短くして、その
可撓接続構造の最大回動角を充分に大きくできる。而る
に、地震や地盤沈下等に基づくマンホ−ルMと下水管側
間の相対的な上下動を想定した場合、管Pや短管2並び
にカラ−1が埋設土砂に抗して移動するために剪断力の
作用があるが、管Pに作用する剪断力に対しては、可撓
接続構造の回動でその剪断力を充分に吸収でき、管P側
の剪断破壊を良好に防止できる。また、短管2及びカラ
−1には、受口20からマンホ−ル側に至る距離に比例
した剪断力が作用してマンホ−ル壁wとの境界箇所に最
大剪断力が作用するが、カラ−1がマンホ−ル壁wの外
方に突出されているために、その最大剪断力作用箇所が
短管2とカラ−1との二重管となり充分な耐剪断強度を
保証でき、しかも、カラ−1がマンホ−ル壁wの内方に
突出されているために、上記した引き抜き移動限界量及
び突込み移動限界量が同一量のもとで短管2のマンホ−
ル外突出長さを短くでき、上記したマンホ−ル壁wとの
境界箇所での最大剪断力をそれだけ小さくできるので、
短管2及びカラ−1側の剪断破壊も良好に防止できる。
【0013】上記短管2には、下水管と同材質のものが
使用され、繊維強化樹脂管、塩化ビニル管等を使用でき
る。上記カラ−1についても、繊維強化樹脂管、塩化ビ
ニル管等を使用できる。上記突込み移動または引き抜き
移動に伴う短管2のカラ−1内摺動をスム−ズに行わ
せ、かつ、カラ−1と短管2との間の水密性を確保する
ためには、上記突込み移動または引き抜き移動前に(例
えば、本マンホ−ル継手の製造後から現場に運搬するま
での間、施工後から突込み移動または引き抜き移動が生
じるまでの間)カラ−1内に砂等の異物が侵入するのを
防止しておくことが有効である。
使用され、繊維強化樹脂管、塩化ビニル管等を使用でき
る。上記カラ−1についても、繊維強化樹脂管、塩化ビ
ニル管等を使用できる。上記突込み移動または引き抜き
移動に伴う短管2のカラ−1内摺動をスム−ズに行わ
せ、かつ、カラ−1と短管2との間の水密性を確保する
ためには、上記突込み移動または引き抜き移動前に(例
えば、本マンホ−ル継手の製造後から現場に運搬するま
での間、施工後から突込み移動または引き抜き移動が生
じるまでの間)カラ−1内に砂等の異物が侵入するのを
防止しておくことが有効である。
【0014】而して、カラ−両端からの砂等の侵入防止
のために、本発明のマンホール継手においては、図2の
(イ)に示すように、カラ−1の両端内面に短管2の外
面に接触するゴムリングまたは植毛テ−プ等からなる砂
侵入防止手段41,42を接着固定したり、図2の
(ロ)に示すように、短管2の外面側にカラ−1の両端
内面に接触するゴムリングまたは植毛テ−プ等からなる
砂侵入防止手段41,42を接着固定する。
のために、本発明のマンホール継手においては、図2の
(イ)に示すように、カラ−1の両端内面に短管2の外
面に接触するゴムリングまたは植毛テ−プ等からなる砂
侵入防止手段41,42を接着固定したり、図2の
(ロ)に示すように、短管2の外面側にカラ−1の両端
内面に接触するゴムリングまたは植毛テ−プ等からなる
砂侵入防止手段41,42を接着固定する。
【0015】かくすることにより、本マンホ−ル継手の
製造段階から下水管の突込み移動または引き抜き移動時
までの間にカラ−内に砂等の異物が侵入するのを防止で
き、下水管の突込み移動または引き抜き移動時に伴い短
管をカラ−内にスム−ズに摺動させ得、過大な応力の発
生を防止できる。図2の(イ)並びに図2の(ロ)にお
いて、3は前記したシ−ル用ゴムリングを示している。
製造段階から下水管の突込み移動または引き抜き移動時
までの間にカラ−内に砂等の異物が侵入するのを防止で
き、下水管の突込み移動または引き抜き移動時に伴い短
管をカラ−内にスム−ズに摺動させ得、過大な応力の発
生を防止できる。図2の(イ)並びに図2の(ロ)にお
いて、3は前記したシ−ル用ゴムリングを示している。
【0016】図2において、周囲の温度変化による下水
管の熱膨張収縮、或いは輪圧振動等によりカラ−1内で
短管2が微小量で伸縮しても、カラ−1内への砂等の侵
入がなく、従って、シ−ル用ゴムリング3への砂の噛み
込みを排除できるから、安定なシ−ル性を保証でき、下
水漏れを良好に防止できる。本発明に係るマンホ−ル継
手においては、図3の(イ)に示すように、マンホ−ル
M内に配されるカラ−端102に短管端202を常時は
一致させておき、下水管の突込み移動時にカラ−端10
2から短管端202を突出させることができ、その限界
突込み移動量はm2 で与えられる。
管の熱膨張収縮、或いは輪圧振動等によりカラ−1内で
短管2が微小量で伸縮しても、カラ−1内への砂等の侵
入がなく、従って、シ−ル用ゴムリング3への砂の噛み
込みを排除できるから、安定なシ−ル性を保証でき、下
水漏れを良好に防止できる。本発明に係るマンホ−ル継
手においては、図3の(イ)に示すように、マンホ−ル
M内に配されるカラ−端102に短管端202を常時は
一致させておき、下水管の突込み移動時にカラ−端10
2から短管端202を突出させることができ、その限界
突込み移動量はm2 で与えられる。
【0017】この場合、図3の(イ)に示すように、短
管端202内の管底をマンホ−ル内インバ−ト5の底5
1に鈍角(例えば、120°)で段落しするためのテ−
パ面411を有する環状ゴム製スペ−サ40を短管端2
02に接着剤で固着して短管端202とカラ−端102
との間を閉鎖しておくことができ、カラ−端102から
の短管端202の突出は、ゴム製スペ−サ40とカラ−
端102との間が接着されておらず、かつゴム製スペ−
サ40が易変形性であるので、スム−ズに行われる。
管端202内の管底をマンホ−ル内インバ−ト5の底5
1に鈍角(例えば、120°)で段落しするためのテ−
パ面411を有する環状ゴム製スペ−サ40を短管端2
02に接着剤で固着して短管端202とカラ−端102
との間を閉鎖しておくことができ、カラ−端102から
の短管端202の突出は、ゴム製スペ−サ40とカラ−
端102との間が接着されておらず、かつゴム製スペ−
サ40が易変形性であるので、スム−ズに行われる。
【0018】このゴム製スペ−サ40によって短管端2
02内の管底とマンホ−ル内インバ−タ5の底51とを
低い流れ抵抗で連設でき、更に、インバ−トのモルタル
上塗り仕上げ時、モルタルが短管端202内の管底に流
入・付着するのを防止できるから、スム−ズな下水流れ
を保証でき、インバ−トの掃流性を良好に発揮させるこ
とができる。また、短管端202内からの付着モルタル
の除去作業が不要であり、インバ−トのモルタル上塗り
仕上げも容易に行うことができる。
02内の管底とマンホ−ル内インバ−タ5の底51とを
低い流れ抵抗で連設でき、更に、インバ−トのモルタル
上塗り仕上げ時、モルタルが短管端202内の管底に流
入・付着するのを防止できるから、スム−ズな下水流れ
を保証でき、インバ−トの掃流性を良好に発揮させるこ
とができる。また、短管端202内からの付着モルタル
の除去作業が不要であり、インバ−トのモルタル上塗り
仕上げも容易に行うことができる。
【0019】上記のゴム製スペ−サ40は、カラ−一端
での砂侵入防止手段に利用できる。また、図3の(ロ)
に示すように、ゴム製スペ−サ40をカラ−1側と短管
2側との2個に分割し、各分割片401,402をカラ
−端102及び短管端202にそれぞれ接着剤で固着す
ることもできる。本発明に係るマンホ−ル継手は、通
常、マンホ−ルと下水管との接続に使用されるが、桝と
下水管との接続にも使用できる。
での砂侵入防止手段に利用できる。また、図3の(ロ)
に示すように、ゴム製スペ−サ40をカラ−1側と短管
2側との2個に分割し、各分割片401,402をカラ
−端102及び短管端202にそれぞれ接着剤で固着す
ることもできる。本発明に係るマンホ−ル継手は、通
常、マンホ−ルと下水管との接続に使用されるが、桝と
下水管との接続にも使用できる。
【0020】
【発明の効果】本発明に係るマンホ−ル継手によれば、
マンホ−ルに対する下水管の相対的沈下及びマンホ−ル
に対する下水管の管軸方向移動を共に充分な能力で吸収
でき、特に、最大剪断力作用箇所を短管とカラ−との二
重管にして充分な耐剪断強度を保証でき、しかも、その
最大剪断力を充分に小さくできるので、地盤沈下及び地
震時の何れに対しても、マンホ−ルと下水管との間の連
結破断をよく防止でき、下水管路を安全に保持できる。
また、カラ−と短管間のゴムリングへの砂の噛み込みを
防止できるから、下水管の管軸方向移動に伴う短管の摺
動をスム−ズに行わせ得ると共に、そのゴムリングのシ
−ル性を安定に保持でき、下水漏れを良好に防止でき
る。更に、マンホ−ル内のインバ−トのモルタル上塗り
仕上げを、下水管路口内にモルタルを付着させることな
く良好に行い得、その付着モルタルの除去作業が不要で
あり、インバ−トのモルタル上塗り仕上げが容易であ
る。更にまた、カラ−端をア−ルカットする必要がな
く、かかる点からも、施工性に優れている。
マンホ−ルに対する下水管の相対的沈下及びマンホ−ル
に対する下水管の管軸方向移動を共に充分な能力で吸収
でき、特に、最大剪断力作用箇所を短管とカラ−との二
重管にして充分な耐剪断強度を保証でき、しかも、その
最大剪断力を充分に小さくできるので、地盤沈下及び地
震時の何れに対しても、マンホ−ルと下水管との間の連
結破断をよく防止でき、下水管路を安全に保持できる。
また、カラ−と短管間のゴムリングへの砂の噛み込みを
防止できるから、下水管の管軸方向移動に伴う短管の摺
動をスム−ズに行わせ得ると共に、そのゴムリングのシ
−ル性を安定に保持でき、下水漏れを良好に防止でき
る。更に、マンホ−ル内のインバ−トのモルタル上塗り
仕上げを、下水管路口内にモルタルを付着させることな
く良好に行い得、その付着モルタルの除去作業が不要で
あり、インバ−トのモルタル上塗り仕上げが容易であ
る。更にまた、カラ−端をア−ルカットする必要がな
く、かかる点からも、施工性に優れている。
【図1】本発明に係るマンホ−ル継手の一例を示す断面
図である。
図である。
【図2】本発明において使用される砂侵入防止手段の異
なる例を示す説明図である。
なる例を示す説明図である。
【図3】本発明に係るマンホ−ル継手の別例の使用状態
を示す断面図である。
を示す断面図である。
【図4】従来のマンホ−ル継手を示す説明図である。
【図5】図5の(イ)は上記とは別の従来のマンホ−ル
継手を示す説明図、図5の(ロ)は図5の(イ)におけ
るロ−ロ断面図である。
継手を示す説明図、図5の(ロ)は図5の(イ)におけ
るロ−ロ断面図である。
1 カラ− 2 短管 20 受口 3 ゴムリング 40 ゴム製スペ−サ 41 砂侵入防止手段 42 砂侵入防止手段 411 テ−パ面 501 インバ−ト底
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−218475(JP,A) 特開 平5−209416(JP,A) 特開 平8−128567(JP,A) 実開 平5−54648(JP,U) 実開 平6−1449(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E02D 29/12 F16L 21/02 F16L 41/08
Claims (3)
- 【請求項1】マンホ−ル壁に貫通固定されるカラ−に、
一端に下水管が可撓接続される短管の他端部がゴムリン
グを介して摺動可能に挿入され、カラ−の長さがマンホ
−ル壁の厚みよりも大とされてカラ−がマンホ−ル壁の
内方及び外方に突出され、マンホ−ル内に配されるカラ
−端に短管端が位置され、カラーの両端内面に短管の外
面に接触する砂侵入防止手段が設けられるか又は短管の
外面側にカラーの両端内面に接触する砂侵入防止手段が
設けられていることを特徴とするマンホ−ル継手。 - 【請求項2】マンホ−ル壁に貫通固定されるカラ−に、
一端に下水管が可撓接続される短管の他端部がゴムリン
グを介して摺動可能に挿入され、カラ−の長さがマンホ
−ル壁の厚みよりも大とされてカラ−がマンホ−ル壁の
内方及び外方に突出され、マンホ−ル内に配されるカラ
−端に短管端が位置され、この短管端とカラ−端との間
を閉鎖してゴム製スペ−サが設けられ、該スペ−サに
は、短管端内の管底をマンホ−ル内インバ−トの底に鈍
角で段落としするためのテ−パ面が設けられていること
を特徴とするマンホ−ル継手。 - 【請求項3】マンホ−ル壁に貫通固定されるカラ−に、
一端に下水管が可撓接続される短管の他端部がゴムリン
グを介して摺動可能に挿入され、カラ−の長さがマンホ
−ル壁の厚みよりも大とされてカラ−がマンホ−ル壁の
内方及び外方に突出され、マンホ−ル内に配されるカラ
−端に短管端が位置され、この短管端とカラ−端との間
を閉鎖してゴム製スペ−サがカラ−の一端に対する砂侵
入防止手段として設けられ、該スペ−サには、短管端内
の管底をマンホ−ル内インバ−トの底に鈍角で段落とし
するためのテ−パ面が設けられていることを特徴とする
マンホ−ル継手。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21709796A JP3347948B2 (ja) | 1996-08-19 | 1996-08-19 | マンホ−ル継手 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21709796A JP3347948B2 (ja) | 1996-08-19 | 1996-08-19 | マンホ−ル継手 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1060931A JPH1060931A (ja) | 1998-03-03 |
JP3347948B2 true JP3347948B2 (ja) | 2002-11-20 |
Family
ID=16698804
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21709796A Expired - Fee Related JP3347948B2 (ja) | 1996-08-19 | 1996-08-19 | マンホ−ル継手 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3347948B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6180116B2 (ja) * | 2013-01-15 | 2017-08-16 | 株式会社川本製作所 | 吐出管及び排水装置 |
KR101357217B1 (ko) * | 2013-01-31 | 2014-02-03 | 최용규 | 수밀구조 유출입관이 구비된 맨홀 |
-
1996
- 1996-08-19 JP JP21709796A patent/JP3347948B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH1060931A (ja) | 1998-03-03 |
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Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |