JPH04285228A - コンクリートます用可撓接手およびコンクリートます - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、下水、汚水などの排
水を集め、取付管から幹線管路に流し込む下水・汚水処
理用のコンクリートますに使用する可撓接手の改良およ
びコンクリートますの改良に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来の代表的なコンクリートますの構造
を図６に示す。ます本体１は、通常、側面に開口部２を
設けた下部層３と、開閉蓋４を載置可能な上部層５と、
その中間部に積層される中間層６からなり、３段ないし
４段の積層構造とされている。しかして路面下に埋設さ
れた幹線管路に連結する際には、下層部３の側面開口部
２に直接コンクリート製あるいは塩化ビニール製などの
取付管７を連結し、枝管を介して幹線管路と連結する構
造を取っている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところで、取付管７と
開口部２の連結部にはモルタルセメント８が充填され、
取付管の外れや水漏れの防止が図られるが、取付管は可
撓性がないため、枝管との連結時や埋設土砂の荷重ある
いは振動などを受けた場合、連結部に機械的応力が集中
しやすく、取付管が開口部から外れたり、セメント割れ
が生じ、隙間から水漏れを起したり雨水が内部に侵入す
る等のトラブルを起していた。

【０００４】そこで、この発明の目的とするところは、
取付管の連結構造を改良し、取付管が外れたり開口部に
隙間が生じるおそれがなく、水漏れや雨水の侵入を完全
に防止し得るとともに枝管との連結に当り高さ合わせも
無理なく行うことができ、施工上においても便利な連結
構造を提供するところにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
、この発明ではコンクリートますの開口部に確実に連結
可能な可撓接手を開発したものである。可撓接手として
はゴムなどの弾性体の適用が考えられるが、ゴムとコン
クリートとは接合状態が弱く簡単に外れるおそれがある
。一方金属とコンクリート、金属と天然ゴム、合成ゴム
などの高分子弾性体は接合状態が良好であるため、金属
を仲介として弾性体とコンクリートの一体化を図ったの
である。

【０００６】すなわち、この発明に係るコンクリートま
す用可撓接手は、コンクリートますの下部側面開口部に
取付管を連結するための可撓接手であり、開口部のコン
クリート端面に接合一体化される金属環と、この金属環
に接合一体化された天然ゴム合成ゴムなどの高分子弾性
体からなる連結管とで構成され、当該連結管の長さを開
口部端面から突出する長さとしたものである。

【０００７】取付管は連結管の内面に連結されるが、良
好な水密状態を確保するためには、連結管の内面に、水
密シール用のリップを形成すると良い。また、コンクリ
ートます本体に接合一体化される金属環は、適当な抜け
止め手段を施すことが好ましく、そのためには、例えば
内端部に鍔部を形成したり、外周面にステナーを形成す
れば良い。

【０００８】連結管の突出長は適宜の寸法を取り得るが
、比較的長い突出長を取り、突出端を取付管の連結端と
した場合、連結端から開口部端面までの中間部を可撓性
を有する保護パイプで被覆することが望ましい。

【０００９】このような可撓接手を用いた場合、コンク
リートますは、次のように構成される。すなわち、コン
クリート製のます本体と、この本体の下部側面開口部に
取付管を連結するための可撓接手を有するコンクリート
ますであって、当該可撓接手が、開口部のコンクリート
端面に接合一体化された金属環と、この金属環に接合一
体化された天然ゴム、合成ゴムなどの高分子弾性体から
なる連結管とからなるコンクリートますである。

【００１０】

【作用】上記のように、可撓接手を介して取付管をコン
クリートますに接合する構成をとれば、枝管との連結時
や埋設土砂の荷重あるいは振動などを受けた場合におい
てもコンクリートますとの連結部に機械的応力が集中せ
ず、連結部における外れや隙間が生じるおそれがなく、
水密性は完全である。

【００１１】また、この可撓接手をコンクリートに馴染
みやすく良好な接合状態が得られる金属環と、この金属
環に一体化した天然ゴム、合成ゴムなどの高分子弾性体
からなる連結管で構成しているので、確実な取付状態が
得られ、取付管の取付けに当っても当該連結部が外れた
りするおそれがない。

【００１２】取付管は可撓性を有する高分子弾性体の連
結管に連結されるので、枝管との連結に当り無理無く高
さ合わせができる。

【００１３】また、このような可撓接手を使用したコン
クリートますは、工場出荷時において、ます本体の下部
側面開口部に可撓接手を接合一体化した状態で出荷でき
るため、施工現場においてはこの可撓接手に取付管を連
結するだけで良く、簡単な作業によって確実な配管が可
能となる。

【００１４】

【実施例】以下、添附図面に示した実施例について説明
する。図１および図２は、この発明に係る可撓接手の一
実施例を示す側面図及び断面図で、９は内端部に鍔部１
０を有する金属環、１１はこの金属環９と接合一体化さ
れた天然ゴム、合成ゴムなどの高分子弾性体からなる連
結管である。金属環と連結管は、連結管の加硫成形時に
同時に金属環と加硫接着によって一体化すれば良く、き
わめて強固な接合状態が得られる。

【００１５】図３は、コンクリートますの下部層３の側
面開口部２に対する取付状態を示すもので、金属環９と
コンクリートますとの接合一体化は、ますの下部層３の
成形時に同時に達成すれば良く、これによって両者の完
全な接合一体化を図ることができる。なお、この例で示
した連結管１１の内面には一点鎖線で示した取付管７の
連結時における水密状態を確保するため、水密シール用
のリップ１２が形成されている。１３は連結管１１と取
付管７とを強固に連結するための締結金具である。

【００１６】図４は、開口部２の端面から突出させる連
結管１１の長さを長くした例を示しており、突出端１４
を取付管７の取付端とし、この取付端から開口部端面ま
での中間部は可撓性を有する蛇腹状塩化ビニール製保護
パイプ１５で被覆した例を示している。

【００１７】図５は、さらに他の例を示すもので、金属
環９の外周面には、これと溶接した抜け止め用の金属製
ステナー１６を形成している。このステナーは周面全体
に連続する環状のステナーでも良く、周面の適当複数箇
所に突出形成したものでも良い。もちろん周面全体に渡
って凹凸を施したものでも良く、要するにコンクリート
ます本体の成形時、コンクリート内に食い込んでアンカ
ー効果を期待できるものであれば、その形状・構造を問
わない。

【００１８】天然ゴム、合成ゴム製の連結管１１は、内
端部寄りの肉厚を厚く成形しており取付管７の肉厚と同
等の段部１７を有する構造としている。取付管７は内端
部を段部に衝合した状態で取付けられる。この構造の可
撓接手では、コンクリートますとの一体化がより強固で
あり、しかも取付管とますとの水密性も良好である。

【００１９】

【発明の効果】以上詳述したところから明らかな通り、
この発明に係るコンクリートます用可撓接手およびこの
可撓接手を使用したコンクリートますは、高分子弾性体
からなる連結管を接合一体化した金属環においてコンク
リートますの下部側面開口部に接合一体化するものであ
るから、コンクリートますと可撓接手の連結状態が強固
であり、また、接手において可撓性を有するので、連結
管に取付管を連結する場合、取付管を枝管に連結する場
合、荷重や振動を受けた場合において、コンクリートま
すとの連結部分に機械的応力が集中することがないため
、連結部分が外れたり、隙間が形成されるおそれがなく
、長期の使用にわたって水漏れや雨水の侵入を起こすお
それのないコンクリートますの連結構造を提供し得たの
である。

【００２０】また、このような可撓接手を用いれば工場
出荷時においてコンクリートますと接合一体化しておく
ことができるため、現場作業がきわめて容易となる。し
かも、取付管と枝管とを連結する際、高さ合わせも容易
であり、この点でも作業性に富むものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明に係るコンクリートます用可撓接手の
一実施例を示す側面図、

【図２】同断面図、

【図３】コンクリートますに対する取付状態を示す断面
図、

【図４】他実施例における取付状態を示す断面図、

【図
５】さらに他の実施例における取付状態を示す断面図、

【図６】従来のコンクリートますの構造および取付管の
取付状態を示す断面図。

【符号の説明】

１……コンクリートます本体　　　　　　　　　　２…
…側面開口部 ３……下部層　　　　　　７……取付管　　　　　　９
……金属環１０……鍔部　　　　　　１１……連結管　
　　　１２……リップ１４……突出端　　　　１５……
保護パイプ１６……ステナー

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　コンクリートますの下部側面開口部に
   取付管を連結する可撓接手において、開口部のコンクリ
   ート端面に接合一体化される金属環と、この金属環に接
   合一体化された天然ゴム、合成ゴムなどの高分子弾性体
   からなる連結管とからなり、当該連結管が開口部端面か
   ら突出する長さを有するコンクリートます用可撓接手。
2. 【請求項２】　　取付管を連結する連結管内面に水密シ
   ール用のリップが形成されている請求項１記載のコンク
   リートます用可撓接手。
3. 【請求項３】　　金属環が内端部に抜け止め用の鍔部を
   有する請求項１記載のコンクリートます用可撓接手。
4. 【請求項４】　　金属環が外周面に抜け止め用のステナ
   ーを有する請求項１記載のコンクリートます用可撓接手
   。
5. 【請求項５】　　連結管の突出長が長く、突出端を取付
   管の連結端とし、連結端から開口部端面までの中間部が
   可撓性を有する保護パイプで被覆されている請求項１記
   載のコンクリートます用可撓接手。
6. 【請求項６】　　コンクリート製のます本体と、この本
   体の下部側面開口部に取付管を連結するための可撓接手
   を有するコンクリートますにおいて、当該可撓接手が、
   開口部のコンクリート端面に接合一体化された金属環と
   、この金属環に接合一体化された天然ゴム、合成ゴムな
   どの高分子弾性体からなる連結管とからなるコンクリー
   トます。