JPH083464Y2 - 地中埋設用ボックス体 - Google Patents

地中埋設用ボックス体

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JPH083464Y2
JPH083464Y2 JP9401992U JP9401992U JPH083464Y2 JP H083464 Y2 JPH083464 Y2 JP H083464Y2 JP 9401992 U JP9401992 U JP 9401992U JP 9401992 U JP9401992 U JP 9401992U JP H083464 Y2 JPH083464 Y2 JP H083464Y2
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box body
water
underground
joint
ring body
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JP9401992U
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杉晃 草竹
Original Assignee
杉晃 草竹
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、例えば汚水マスやマン
ホール等地中埋設用ボックス体に関し、その主眼は該ボ
ックス体の流入孔や流出孔に管体を連結する際の止水構
造の改良にある。
【0002】
【従来の技術】従来、この種地中埋設用ボックス体、例
えば図6に示すような汚水マスにおいて流入孔9及び流
出孔10に排水管13を装着する場合には、排水管13
に排水勾配を付しながら、その一端側を流入孔9及び流
出孔10内に挿入した後、流入孔9及び流出孔10と排
水管13の外周との隙間にモルタル等を充填することに
より密封して、地下水等の管内への侵入や汚水、雑排水
等の管外への漏水を防止していたものである。また、図
7に示すような継手14を流入孔9或いは流出孔10に
装着し、排水管との止水効果を得ようとするものもあ
る。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかるに、前記隙間の
充填がモルタル等によって行なうことと、管体とモルタ
ルとの不親和性による相乗効果によって両者間の隙間を
完全シールすることが非常に困難であった。特に長期間
の使用中、前記シールの不完全性により地下水や雑水が
前記両者の連結部から侵入し、これが要因となって排水
管側に必要以上の汚水量が流れ下水処理量が増大すると
いう極めて重大な問題が生じた。
【0004】さらに、前記流入孔及び流出孔に排水管を
挿入する際、汚水マスがコンクリート製であること及び
排水管が長尺であることから地盤の不等沈下によってマ
ス体と管体に変位が生じ、排水管の挿入が偏位挿入とな
って流入孔及び流出孔周縁を破壊せしめることとなり、
これがより一層両者間の止水効果を弱めることとなっ
た。また、図7に示される継手方式は、弾性体からなる
継手14とコンクリートとの付着力が劣るとともに、継
手14が弾性素材からなるが故に、成型時に型枠とコン
クリートを脱型する際や、運搬時、更には排水管を挿入
する際、コンクリートとの界面15において継手14が
剥離、変位して該所に隙間が生じたり、コンクリートが
破壊することから止水性能に劣るという欠点を有してい
た。
【0005】いずれにしても、従来のような連結構造で
は、良好な止水効果を得ることができなかったのであ
る。
【0006】よって、本考案はこの種汚水マス等地中埋
設用ボックス体専用の止水継手をボックス体の流入孔や
流出孔に装着せしめることによって、管体の挿入装着が
容易で且つ装着後の管体と流出孔や流入孔間の漏水を確
実に阻止できる極めて止水効果に優れた地中埋設用ボッ
クス体を開発したものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案は、汚水マス等地
中埋設用ボックス体の流入孔又は流出孔の少なくともい
ずれか一方に、一端周縁に内向き鍔部を有するリング体
と該リング体の内周面全面と少なくとも他端外周面の一
部を破覆してなる筒状弾性体とからなる止水継手を設け
ることにより、ボックス体に該止水継手を介して管体を
連結せしめる構成にしてなることにある。
【0008】
【作用】本考案は、上記のような構成からなるため、図
1のように汚水マス8の流入孔9側と流出孔10側に止
水継手1が一体的に成形されてなる。
【0009】この状態で、管体11の先端部を止水継手
1の筒状弾性体4内に挿入せしめると該先端部はリング
体2の内向き鍔部3aを被覆する弾性体4の段部4fに
係止される。
【0010】この係止状態で、止水継手1に外嵌された
締付バンド12にて締め付けると管体11は確実に止水
継手1に接続されることとなる。
【0011】従って、該汚水マス等の地中埋設用ボック
ス体においては、流入孔9や流出孔10と止水継手1と
は確実に一体化されているとともに止水継手1と管体1
1とは止水状態で接続しているため、汚水マスや管体内
に外部の地下水や雑水等が侵入することがなく且つ管体
側からの汚水等の漏水も確実に阻止でき、止水効果が極
めて有功に作用するのである。
【0012】
【実施例】以下、本考案の一実施例について図面に従っ
て説明する。図1は、地中埋設用ボックス体の一例とし
ての汚水マス8の縦断面図で、該汚水マス8の流入孔9
と流出孔10には夫々止水継手1が一体的に取り付けら
れてなる。
【0013】図2は前記止水継手1の半截断面図で、図
中2は半截断面逆T字状で且つ円筒状のリング体で、鉄
板製のリング体本体2aとステンレス製の鍔部3とから
なり、且つ該鍔部3は内向き鍔部3aと外向き鍔部3b
とからなる。
【0014】4は前記リング体本体2aの先端側を嵌入
せしめる切込部4aを有し、且つ内側脚部4bがリング
体2の内周面全面に密着するよう略L字状に形成され、
しかも外側脚部4cの下端外周縁には突条のアンカー部
4bが形成されてなり、さらに上方に延出されてなるボ
ディ部4eを有するゴム製の円筒状弾性体で、前記リン
グ体2に焼付けてなる。
【0015】5は前記筒状弾性体4のボディ部4eの外
周面に形成された凹状部、6は該凹状部5の内周面側に
突設された4条の突条を示す。7は前記内側の脚部4b
の内周面側に突設された3条の突条を示す。
【0016】上記実施例に示された止水継手1を前記汚
水マス8に取り付ける場合には、例えば汚水マス8の成
形時に型枠の流入孔9側と流出孔10側に夫々止水継手
1を配置して型枠内にコンクリートを打設することによ
って図1に示すような汚水マス8が成形されるのであ
る。
【0017】このようにして形成された汚水マス8の流
入孔9側と流出孔10側には、前記止水継手1が確実に
密着して取り付けられることとなる。
【0018】しかも前記汚水マス8の成形時にコンクリ
ートは図2の位置(破線で示す)まで打設されるため、
リング体2の外周に裸出する鉄板製の本体2aとコンク
リートとの付着力により、コンクリートに非常に良好な
状態で止水継手1が取り付けられることとなる。
【0019】さらにリング体2の外向き鍔部3bと前記
外側脚部4cのアンカー部4dとがコンクリート内に埋
設されるのでより一層止水継手1の装着状態が確実とな
るのである。
【0020】次に図1の状態で管体11を止水継手1内
に挿入せしめると管体11は複数の突条6、7に抗して
挿入され、その先端部は内側脚部4bの段部4fに当接
されることとなり、しかも該段部4fはリング体2の内
向き鍔部3a上に設けられてなるため、段部4fの変形
が阻止されて管体11の先端は確実に係止されることと
なる。また、鍔部3aの存在により、コンクリートとの
付着性は完全で、その界面においてカケや隙間が発生す
ることがない。
【0021】次に管体11の挿入後、市販のリング状締
付バンド12を前記弾性体4の凹状部5に外嵌せしめて
締め付けると、図3に示すように該弾性体4を介して管
体11は確実に止水継手に締め付けられて接続固定され
ることとなるのである。
【0022】このようにして、汚水マス8を施工する
と、汚水マス8の流入孔9及び流出孔10と止水継手1
の外周面間との連結部並びに止水継手1と管体11の外
周面間の接続部間は夫々完全に止水状態にて連結及び接
続されるので、地下水や雑水等が汚水マス8や管体11
内に侵入することはなく、また汚水等が汚水マス8から
漏水することはなく、よって従来のように汚水の増減等
による支障が解消したのである。
【0023】尚、上記実施例においては、リング体2を
逆T字状に一体形成してなるが、リング体2は少なくと
も内向き鍔部3aが突設された半截断面略L字状であれ
ばよい。但し、内向き鍔部3aはリング体本体2aに一
体形成又は別体で溶接してもよい。
【0024】また外向き鍔部3bは図4に示すようにリ
ング体2に対して別体にて取付けてもよいものである。
【0025】さらにリング体2は本体2aを鉄製で、鍔
部3をステンレス製にしてなるが、全てステンレス製で
形成してもよく、金属製であればその材質は問わない。
【0026】また、上記実施例では、筒状弾性体4をゴ
ム製で製作してなるが、弾性素材であればその素材は問
わない。また外周のアンカー部4dや内周面の突条の形
状も問わないものである。
【0027】尚、上記実施例は、地中埋設用ボックス体
として流入孔と流出孔を具備してなる汚水マスについて
説明してなるが、例えば図5に示すような内底面を半球
状に形成し、流出孔10のみを設けたマス体にも実施可
能な他、マンホール等地中埋設用ボックス体であればそ
の名称や形状は問わない。
【0028】
【効果】以上のように本考案は、専用の止水継手を取り
付けた地中埋設用ボックス体なるため、汚水マス等の流
入孔や流出孔に止水継手が装着されていることによっ
て、管体の連結作業が容易となる他、連結後の管体と継
手間の漏水や外部の地下水等の侵入が確実に防止でき止
水効果が極めて顕著となった。
【0029】その結果、従来コンクリート製品と管体と
の連結の際生じたコンクリート製品である汚水マス等の
管体連結部の破壊や破損の防止が図られる他、地下水等
が侵入して増水状態となり下水処理量が増大することも
確実に防止できた。
【0030】さらに、実施例記載のように筒状弾性体の
外周面に外向きアンカー部を形成したり、あるいはリン
グ体に外向き鍔部を形成することによって止水継手とコ
ンクリート製品との固着がより一層確実となる効果を得
た。
【0031】また筒状弾性体の内周面に小突条を形成す
ること、並びに締付バンドの締め付けにより管体と継手
間のシール性を高めることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】止水継手を装着した状態の汚水マスの縦断面
図。
【図2】止水継手の半截断面図。
【図3】止水継手に管体を接続した状態の汚水マスの縦
断面図。
【図4】リング体の他実施例を示す半截断面図。
【図5】他実施例としての汚水マスの縦断面図。
【図6】従来例を示す汚水マスの半截断面図。
【図7】従来例を示す継手の要部断面図。 1 ・・・止水継手 2 ・・・リング体 2a・・・リング体本体 3a・・・内向き鍔部 4 ・・・筒状弾性体 4a・・・切込部 4b・・・内側脚部 4c・・・外側脚部 4d・・・アンカー部 8 ・・・汚水マス 9 ・・・流入孔 10 ・・・流出孔 11 ・・・管体 12 ・・・締付バンド

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 汚水マス等地中埋設用ボックス体の流入
    孔(9)又は流出孔(10)の少なくともいずれか一方
    に、一端周縁に内向き鍔部(3a)を有するリング体
    (2)と該リング体(2)の内周面全面と少なくとも他
    端外周面の一部を被覆してなる筒状弾性体(4)とから
    なる止水継手(1)を設けることにより、ボックス体に
    該止水継手(1)を介して管体(11)を連結せしめる
    構造にしてなることを特徴とする地中埋設用ボックス
    体。
  2. 【請求項2】 リング体(2)の一端が半截断面略逆T
    字状である実用新案登録請求の範囲第1項記載の地中埋
    設用ボックス体。
  3. 【請求項3】 筒状弾性体(4)の内面側に複数の小突
    条(6),(7)が形成されるとともに、外面側に締付
    バンド(12)が装着されてなる実用新案登録請求の範
    囲第1項記載の地中埋設用ボックス体。
  4. 【請求項4】 筒状弾性体(4)の外周面に外向きアン
    カー部(4d)が突設されてなる実用新案登録請求の範
    囲第1項記載の地中埋設用ボックス体。
JP9401992U 1992-12-14 1992-12-14 地中埋設用ボックス体 Expired - Lifetime JPH083464Y2 (ja)

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JPH0649536U JPH0649536U (ja) 1994-07-08
JPH083464Y2 true JPH083464Y2 (ja) 1996-01-31

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