JPH07305370A - 点検筒の蓋構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は排水桝等の点検筒の蓋部分のセッティ
ングを簡単に行なうことを目的とする。 【構成】点検筒１と外蓋４の沈下防止板３との間にスペ
ーサー１５を介在させる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は主として排水桝の点検筒
の蓋構造に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】図３に示すように従来から地中に埋設さ
れている排水桝の点検筒(1) の上端開口部には内蓋(2)
が被着され、更に該点検筒(1) 上端周囲に環状の沈下防
止板(3) が設置され、該沈下防止板(3) の上からは外蓋
(4) が被嵌され、該外蓋(4) の上面が地面ＧＬのレベル
に合わされるようになっている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成では、例えば点検筒(1) の上端周囲に沈下防止板
(3) を設置して外蓋(4) を被嵌する際、また被嵌して埋
戻し固定する際に振動や土圧によって該沈下防止板(3)
がずれ、図３に示すように点検筒(1) と沈下防止板(3)
との軸がずれてしまうおそれがある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明は上記従来の課題
を解決するための手段として、点検筒(1) の上端開口部
に内蓋(2) を被着し、更に該点検筒(1) 上端周囲に環状
の沈下防止板(3) を設置してその上から外蓋(4) を被嵌
し、該点検筒(1) と該沈下防止板(3) との間には三個以
上のスペーサー(15)を介在させた点検筒(1) の蓋構造を
提供するものである。

【０００５】

【作用】沈下防止板(3) および外蓋(4) を設置して埋戻
しする場合に、例えば振動や土圧によって沈下防止板
(3) の位置がずれようとしても、該沈下防止板(3) のず
れは、該点検筒(1) と沈下防止板(3) との間に介在して
いる三個以上のスペーサー(15)によって阻止される。

【０００６】

【実施例】本発明を図１および図２に示す一実施例によ
って説明すれば、(6) は排水桝であり、該排水桝(6) の
本体(7) から差出されている本管接続部(8,9) には下水
本管(10,11) が接続され、枝管接続部(12)には枝管(13)
が接続され、該本体(7) の上部の点検筒(1) の接続部(1
4)には点検筒(1) が接続されている。

【０００７】該点検筒(1) の上端開口部には内蓋(2) が
被着され、更に点検筒(1) の上端周囲には環状の沈下防
止板(3) が設置されており、該沈下防止板(3) 上には外
蓋(4) が被嵌されている。そして該点検筒(1) と該外蓋
(4) との間には三個のスペーサー(15)が介在している。
該スペーサー(15)は例えばポリスチレン発泡体、ポリエ
チレン発泡体、ポリプロピレン発泡体、ポリウレタン発
泡体、ポリ塩化ビニル発泡体等のプラスチック発泡体、
ゴム等の弾性材料からなり、望ましい材料としてはポリ
スチレン発泡体がある。

【０００８】上記構成においては、沈下防止板(3) およ
び外蓋(4) を設置して埋戻しする際また点検、修理等の
際に点検筒(1) の上部を掘り起こし、再度埋戻しする際
に、該沈下防止板(3) に振動や土圧が及ぼされても、該
沈下防止板(3) の位置のずれは、該沈下防止板(3) と点
検筒(1) との間に介在する三個のスペーサー(15)によっ
て阻止される。

【０００９】上記実施例以外スペーサー(15)は三個以上
介在せしめられてもよい。またスペーサー(15)の形状は
円筒状、円柱状、角筒状、角柱状、球体など限定される
ものではないが、円筒状、円柱状のものが望ましい。

【００１０】

【発明の効果】したがって本発明においては点検筒と沈
下防止板、外蓋の位置合せが簡単に出来、排水桝や点検
筒の蓋部分のセッティングを容易に行ない、かつ設置施
工作業や修理の作業を極めて簡単に行なうことが出来
る。

【図面の簡単な説明】

図１および図２は本発明の一実施例を示すものである。

【図１】外蓋側面切欠き斜視図

【図２】外蓋上面切欠き平面図

【図３】従来例の点検筒蓋構造説明図

【符号の説明】

1 点検筒 2 内蓋 3 沈下防止板 4 外蓋 15 スペーサー

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】点検筒の上端開口部に内蓋を被着し、更に
   該点検筒上端周囲に環状の沈下防止板を設置してその上
   から外蓋を被嵌し、該点検筒と該沈下防止板との間には
   三個以上のスペーサーを介在させたことを特徴とする点
   検筒の蓋構造