JP3927298B2 - マンホール継手 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、マンホールと下水管との接続に使用されるマンホール継手に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
下水管路においては、その保守・点検の容易化のために、所定間隔毎にマンホールを配している。
周知の通り、マンホールの打設又はプレハブマンホールの据え付けにおいては、厳重な基礎工が施されるので、マンホールの沈下のおそれは殆どないが、下水管側においては、軟弱地盤の場合、沈下の可能性があり、下水管のマンホールに対する相対的沈下が生じても、下水管に過大な反力(剪断応力)を発生させないこと、即ち、マンホールに対する下水管の相対的沈下を吸収して下水管路の破壊を防止することが要求される。
【0003】
又、地震時、下水管の管軸方向に振動力が作用するので、マンホールと下水管との間に過大な管軸方向反力(引張力又は圧縮力)を発生させないこと、即ち、マンホールに対する下水管の管軸方向移動を吸収して下水管路の破壊を防止することが要求される。
【0004】
従来、マンホールに下水管を接続する構造としては、例えば、図4に示すように、短管aの一端部をマンホール壁内面の曲面に合わせてアールカットし、この短管aの一端部をマンホール壁内面の曲面に合わせてアールカットし、この短管aの一端部をマンホール壁wに固定し、短管aの他端部にカラーbを固着し、このカラーbにゴム環cを介して下水管dを可撓接続するもの等が公知である。
【0005】
この構造の場合には、下水管dの管軸方向移動を吸収する能力を高くするためにカラーbへの下水管dの挿入長さを長くすると、下水管dのカラーbに対する最大回転角が小になって、下水管dの相対的沈下を吸収する能力が低下し、他方、下水管dの相対的沈下を吸収する能力を高めるために、カラーbへの下水管dの挿入長さを短くすると、下水管dの管軸方向移動を吸収する能力の低下を余儀なくされ、更に、砂のゴム環への噛み込みも避けられないという問題点がある。
【0006】
又、通常、マンホールの掃流性を良くするために、マンホール内にコンクリートの現場打ちでインバートを形成し、適時に上塗りモルタルでこて仕上げしているが、モルタルが管路口に流入して固化し易く、その固化モルタルの除去が厄介であるという問題点がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記のような従来の問題点を解消し、マンホールに対する下水管の相対的沈下を吸収する能力及びマンホールに対する下水管の管軸方向移動を吸収する能力に優れ、インバートのモルタル仕上げをスムーズに行い得るマンホール継手を提供することを目的としてなされたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本願の請求項1に記載の発明(本発明1)は、マンホール壁に貫通固定されるカラー内に、マンホールの外側に配される端部に、一端部に下水管が接続される受口を有する受口付き短管の他端部がゴム輪を介して摺動自在に挿入され、該カラーのマンホールの内側には、下側に半円筒状の突出部が設けられ、該突出部の内側に弾性体が装着され、この弾性体の側面に前記短管他端部の先端面が当接されていることを特徴とするマンホール継手である。
【0009】
本願の請求項2に記載の発明(本発明2)は、カラーと受口付き短管との間がゴム製スペーサーにて両側から封鎖されている本発明1に記載のマンホール継手である。
【0010】
本願の請求項1に記載の発明(本発明3)は、短管他端部の下方の内周面と弾性体の下方の内周面とが面一とされていることを特徴とする請求項1または2記載のマンホール継手である。
【0011】
【作用】
本発明のマンホール継手は、マンホール壁に貫通固定されるカラー内に、マンホールの外側に配される端部に、一端部に下水管が接続される受口を有する受口付き短管の他端部がゴム環を介して摺動自在に挿入され、該カラーのマンホールの内側に、下側に半円筒状の突出部が配されていることにより、下水管がマンホールに対して相対的に上下動する力が作用したときに、シール用ゴム環が部分的に圧縮膨張するので、受口付き短管の他端部がカラー内にてその分だけ回動してその力を吸収できる。
【0012】
地震時や下水管の膨張収縮に基づく下水管の管軸方向に移動させる力が作用したときには、シール用ゴム環を介して、受口付き短管がカラー1内を摺動するのでその力を吸収する。又、受口付き管の短管の他端部の先端がマンホールの内側に突き出るような力が作用しても、突出部の内周面に装着された弾性体が変形するのでその力を吸収できる。
【0013】
受口付き短管の他端部の先端がマンホールの内側に突出させるような力と、下水管がマンホールに対して相対的に沈下する力が作用したときには、カラーはマンホールの内側に配される端部が下半分のみ突出され、上半分が切り欠かれているので、受口付き短管の短管の他端部の先端がカラーの突出部より上方に自由に回動するのでその力を吸収できる。
【0014】
又、カラーと受口付き短管との間がゴム製スペーサーにて両側から封鎖されていると、製造段階から下水管とマンホールとの配管までの間にカラー内に砂が入り込むのを防止することができ、又、地震時等にカラー内で受口付き短管が管軸方向に移動したり回動したりしても、カラー内に砂が入り込むことがないので、安定したシール性を保証でき、下水漏れを十分に防止できる。
【0015】
更に、カラーのマンホールの側内に突出する突出部の内周面に弾性体が装着されていると、マンホール内にコンクリートの現場打ちでインバートを形成し、適時に上塗りモルタルでこて仕上げをする際に、コンクリートが入り込むことがない。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は本発明のマンホール継手の一例を示す説明図であり、図2は図1に示すマンホール継手をマンホール壁に固定した状態の一部を示す説明図、図3は図1に示すマンホール継手をマンホール壁に固定した状態の全体を示す説明図である。
【0017】
図1(イ)に示すように、マンホール継手は、カラー1と受口付き短管2とからなる。
受口付き短管2は、短管部21の一端部に、ゴム環23を介して筒体22の一端部が接続され、筒体22の他端部には、下水管が接続される受口24が形成されているものからなる。受口24の内周面には、周方向に沿ってシールゴム25が装着されている。
【0018】
受口付き短管2の短管部21の他端部が、マンホール壁に貫通固定されるカラー1内に、マンホールの外側に配される端部に、ゴム環3を介して摺動自在に挿入されている。カラー1と受口付き短管2の短管部21の他端部との間は、ゴム製スペーサー4,4により、その間に砂が入らないように両側から封鎖されている。
【0019】
カラー1のマンホールの内側に配される端部は下半分のみが半円筒状に突出され、図1(ロ)及び(ハ)に示すように、その突出部11の内側に弾性体5が装着され、突出部11に上方の上半分は切り欠かれた状態となっている。そして、通常は、図1(ハ)に示すように、カラー1内に挿入された受口付き短管2の短管部21の他端部の先端面が突出部11の内側に装着された弾性体5の側面に当接され、受口付き短管2の短管部21の他端部の下方の内周面と弾性体5の下方の内周面とが面一となすようにして、下水管より流下する下水が、受口付き短管2の短管部21の他端部の先端から突出部11の内側に装着された弾性体5を経て、マンホールM内にスムーズに流れるようにされる。
【0020】
この、図1に示すマンホール継手は、図2及び図3に示すように、マンホールMに取り付けられて使用される。
すなわち、マンホールMの下部の相対する側壁には貫通孔Hが設けられ、貫通孔Hの周囲の側壁の外側には、補強コンクリート筒状体Rが固着されている。マンホールMの貫通孔H及び補強コンクリート筒状体R内、マンホール継手のカラー1をその突出部11のみをマンホールの内側に突出するように挿通して、モルタルCにて固定される。又、マンホール継手の受口付き短管2の受口24内には、シールゴム25を介在するようにして下水管Pが接続されて、マンホール継手接続部が形成される。
【0021】
図2及び図3に示す状態のマンホール継手接続部に、地震時や下水管の膨張収縮に基づく下水管Pの管軸方向に移動させる力が作用したときには、シール用ゴム環3を介して、受口付き短管2がカラー1内を摺動するので、その力を吸収する。又、受口付き管2の短管21の他端部の先端がマンホールM内に突き出るような力が作用しても、突出部11の内周面に装着された弾性体5が変形するので、その力を吸収できる。
【0022】
又、図2及び図3に示す状態のマンホール継手接続部に、下水管PがマンホールMに対して相対的に上下動する力が作用したときにも、シール用ゴム環3が部分的に圧縮したり膨張したりできるので、受口付き短管2の短管21の他端部がカラー1内にてその分だけ回動して、その力を吸収できる。
【0023】
更に、受口付き短管2の短管21の他端部の先端がマンホールM内に突出させるような力と、下水管PがマンホールMに対して相対的沈下させる力が作用したときには、カラーはマンホールの内側に配される端部が下半分のみ突出され、上半分が切り欠かれているので、受口付き短管2の短管21の他端部の先端がカラー1の突出部11より上方に自由に回動するのでその力を吸収できる。
【0024】
又、カラー1と受口付き短管2の他端部との間がゴム製スペーサー4にて両側から封鎖されていると、その間に砂が入り込むのを防止することができる。
【0025】
【発明の効果】
本発明のマンホール継手は、上記のようにされているので、マンホールに対する下水管の相対的沈下を吸収する能力及びマンホールに対する下水管の管軸方向移動を吸収するいずれにも優れ、インバートのモルタル仕上げをスムーズに行い得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のマンホール継手の一例を示す説明図であり、(イ)はその一部断面図であり、(ロ)は図1に示すものの右側面図であり、(ハ)は図2におけるA−A線に沿う断面図である。
【図2】図1に示すマンホール継手のマンホール壁に固定した状態の一部を示す一部断面図である。
【図3】図1に示すマンホール継手のマンホール壁に固定した状態の全体を示す一部断面図である。
【図4】従来のマンホール継手の一例を説明する断面図である。
【符号の説明】
1 カラー
2 受口付き短管
3 ゴム環
4 ゴム製スペーサー
5 弾性体
11 突出部
21 短管部
22 筒体
24 受口
Claims (3)
- マンホール壁に貫通固定されるカラー内に、マンホールの外側に配される端部に、一端部に下水管が接続される受口を有する受口付き短管の他端部がゴム輪を介して摺動自在に挿入され、該カラーのマンホールの内側には、下側に半円筒状の突出部が設けられ、該突出部の内側に弾性体が装着され、この弾性体の側面に前記短管他端部の先端面が当接されていることを特徴とするマンホール継手。
- カラーと受口付き短管の他端部との間がゴム製スペーサーによって両側から封鎖されていることを特徴とする請求項1記載のマンホール継手。
- 短管他端部の下方の内周面と弾性体の下方の内周面とが面一とされていることを特徴とする請求項1または2記載のマンホール継手。
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JPH11132381A JPH11132381A (ja) | 1999-05-21 |
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JP29732797A Expired - Fee Related JP3927298B2 (ja) | 1997-10-29 | 1997-10-29 | マンホール継手 |
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- 1997-10-29 JP JP29732797A patent/JP3927298B2/ja not_active Expired - Fee Related
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