JP3347895B2 - 走行架台装置 - Google Patents

走行架台装置

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JP3347895B2
JP3347895B2 JP23902194A JP23902194A JP3347895B2 JP 3347895 B2 JP3347895 B2 JP 3347895B2 JP 23902194 A JP23902194 A JP 23902194A JP 23902194 A JP23902194 A JP 23902194A JP 3347895 B2 JP3347895 B2 JP 3347895B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、大重量組立治具等を備
える走行架台装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、建物ユニットの組立装置におい
て、特公昭58-16978号公報、特公昭58-28057号公報に記
載の如く、建物ユニットの妻面を構成する妻側柱−梁フ
レーム(2本の柱と各1本の妻床梁及び妻天井梁の接合
体)を予め溶接し、この妻側柱−梁フレームに桁床梁と
桁天井梁を溶接するに際し、上述の妻側柱−梁フレーム
を桁床梁や桁天井梁との溶接ステージに搬入するための
走行架台を用いるものがある。この走行架台は下レール
にガイドされるように載置され、柱−梁フレーム支持具
を備える。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、従来技術
には、下記〜の問題点がある。 走行架台の全重量が下レールに作用するため、下レー
ルに作用する荷重が大きく、走行架台と下レールとの間
に生ずる摩擦抵抗が大となる。荷重を分散するために
上、下にレールを設けて支持しようとしても実際には走
行架台とレールとの間のクリアランスの問題で上下いず
れかのレールに荷重が集中してしまう。即ち、図20
(A)に示す如く、架台の総重量をWとし、この架台を
上下のレールで支える場合、上レールにかかる荷重の反
力をWa 、下レールにかかる荷重の反力Wb とすると、
上述の架台とレールの間のクリアランスの問題がなけれ
ば、[W=Wa +Wb ]となる。但し、実際には上述の
クリアランスの存在により、[Wa ≒W、Wb ≒0 ]又
は[Wa ≒0 、Wb ≒W]となり、上下いずれかのレー
ルに荷重が集中してしまうのである。このため、走行架
台の走行速度を高速化し、建物ユニットの組立生産性を
向上することに困難がある。
【0004】走行架台に支持した妻側柱−梁フレーム
を溶接ステージに搬入して停止し、この柱−梁フレーム
に桁床梁や桁天井梁を溶接するに際しては、走行架台の
停止位置決め精度を高くし、建物ユニットの寸法精度を
向上することが望まれる。
【0005】走行架台が柱−梁フレームの単なる支持
具でなく、柱や梁の位置決め、組付機能を有する組立治
具等を備えてより大重量となるとき、上記、の問題
はより顕著となる。
【0006】本発明は、走行架台の走行速度を高速化す
ることを目的とする。
【0007】また、本発明は、走行架台の停止位置決め
精度を高くすることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、走行架台が上レールと下レールとで支持されてなる
走行架台装置において、走行架台が上レールに支持され
る上架台と下レールに支持される下架台とに分割され、
下架台が弾発体を介して上架台に吊下げ支持されてなる
ようにしたものである。
【0009】
【0010】請求項2に記載の本発明は、請求項1に
載の本発明において更に、前記上架台と下架台との間
に、両架台の上下方向の相対変位のみを許容し、他の方
向への相対変位は不能とする変位規制手段を設けてなる
ようにしたものである。
【0011】請求項3に記載の本発明は、請求項1又は
2に記載の本発明において更に、前記走行架台がレール
側に設けたクランプ装置によって、その停止位置に位置
決め可能とされてなるようにしたものである。
【0012】請求項4に記載の本発明は、請求項1〜3
のいずれかに記載の本発明において更に、前記走行架台
が柱−梁フレーム組立治具を備えてなるようにしたもの
である。
【0013】
【作用】請求項1に記載の本発明によれば下記の作用
がある。走行架台(全重量W=WA +WB )を上架台
(重量WA )と下架台(重量WB )に分割し、両者を弾
発体(弾発力F)を介してつなぐものであり、上レール
にかかる荷重の反力をWa 、下レールにかかる荷重の反
力をWb とすると、下記(1) 、(2) 式が成立する(図2
0(B))。 Wa =WA +F …(1) Wb =WB −F …(2)
【0014】即ち、走行架台の全重量(W=WA +WB
)を上下のレールに分散できる。ここで、F≒(WB
−WA )/2 となるように設定すると、 Wa ≒(WA +WB )/2 =W/2 …(3) Wb ≒(WA +WB )/2 =W/2 …(4) となり、上下のレールに略均等に荷重がかかる。但し、
WB >WA (下架台が走行架台の自重及び積載荷重の大
部分を占めるとき)のときはFは引張力(下架台が上架
台に吊下げ支持される)、WB <WA (上架台が走行架
台の自重及び積載荷重の大部分を占めるとき)のときは
Fは圧縮力(上架台が下架台に押上げ支持される)とす
る。
【0015】従って、本発明によれば、走行架台の全重
量が、上架台と下架台との間の弾発体の作用によって上
下のレールに分散される。このため、上下いずれか1つ
のレールに全重量が作用する場合に比して、走行架台と
上下レールとの間に生ずる摩擦抵抗が小となり、走行架
台の走行速度を高速化できる。
【0016】請求項2に記載の本発明によれば下記の
作用がある。走行架台を上架台と下架台とに分割し、
下架台を上架台に吊下げ支持しながらも、上架台と下架
台とは変位規制手段の存在により上下を除く他の方向へ
の相対変位を不能とされながら上レールと下レールとの
間でガイドされる。従って、走行架台の走行平面(鉛直
面)に振れを生ずることなく、走行速度を高速化でき
る。
【0017】請求項3に記載の本発明によれば下記の
作用がある。走行架台はレール側に設けたクランプ装
置によってその停止位置に位置決めされるものとなり、
走行架台の停止位置決め精度を高くできる。
【0018】請求項4に記載の本発明によれば下記の
作用がある。走行架台が、柱や梁の位置決め、組付機
能を有する柱−梁フレーム組立治具を備えてより大重量
となりながらも、上記〜の作用を得て、建物ユニッ
トの組立生産性、寸法精度を向上できる。
【0019】
【実施例】図1は建物ユニットを示す模式図、図2は建
物ユニット組立装置を示す模式図、図3は柱−梁フレー
ム組立ラインを示す模式図、図4はユニット組立ライン
を示す模式図、図5はストック装置を示す模式図、図6
は旋回装置を示す模式図、図7はリフタ装置を示す模式
図、図8は搬送ローラを示す模式図、図9は回転装置を
示す模式図、図10は起立装置を示す模式図、図11は
柱−梁フレーム組立装置を示す模式図、図12は柱保持
装置を示す模式図、図13は梁保持装置を示す模式図、
図14は走行架台を示す模式図、図15は走行架台駆動
部を示す模式図、図16は走行架台の分割構造を示す模
式図、図17は走行架台の変位規制構造を示す模式図、
図18は上架台クランプ装置を示す模式図、図19は下
架台クランプ装置を示す模式図である。
【0020】図2の建物ユニット組立装置10は、図1
(A)、(B)に示す如くの建物ユニット1を組立てる
ものであり、4本の角鋼管製柱2と4本の形鋼製床梁3
と4本の形鋼製天井梁4とを箱型に接合するものであ
る。このとき、柱2の下端部の2側方には妻床梁接合用
下ジョイントピース5A、桁床梁接合用下ジョイントピ
ース5Bを接合し、柱2の上端部の2側方には妻天井梁
接合用上ジョイントピース6A、桁天井梁接合用上ジョ
イントピース6Bを接合してある。ジョイントピース5
A、5B、6A、6BはウエブWと上下のフランジF、
Fを有するコの字状断面をなし、下ジョイントピース5
A、5Bのそれぞれには妻床梁3A、桁床梁3Bのそれ
ぞれの端部を嵌合して溶接し、上ジョイントピース6
A、6Bのそれぞれには妻天井梁4A、桁天井梁4Bの
それぞれの端部を嵌合して溶接し、建物ユニット1を構
成する。
【0021】建物ユニット組立装置10は、妻側柱−梁
フレーム組立ライン11、ユニット組立ライン12を有
する。妻側柱−梁フレーム組立ライン11は、第1妻部
材搬入ステージ13Aと第2妻部材搬入ステージ13B
とを有する。ユニット組立ライン12は、第1組立ステ
ージ15、第2組立ステージ16、第3組立ステージ1
7、第4組立ステージ18を有する。以下、建物ユニッ
ト組立装置10の各部構成について説明する。 (妻側柱−梁フレーム組立ライン11の柱搬入装置)
(図2〜図3、図5〜図10)
【0022】妻側柱−梁フレーム組立ライン11の柱−
梁組立装置20は、走行架台21の両面に、第1柱−梁
フレーム組立治具22Aと第2柱−梁フレーム組立治具
22Bとを互いに背中合せに配設している。組立ライン
11の柱搬入装置は、柱2を1つの供給元から第1妻部
材搬入ステージ13A〜第1柱−梁フレーム組立治具2
2A、第2妻部材搬入ステージ13B〜第2柱−梁フレ
ーム組立治具22Bの2つの供給先のいずれかへと搬送
する。このとき、柱2は、前述の如く、長手方向の下端
部にジョイントピース5A、5B、上端部にジョイント
ピース6A、6Bを備えていて、長手方向と自軸回り方
向のそれぞれで方向性を有している。
【0023】そして、妻側柱−梁フレーム組立ライン1
1の柱搬入装置は、第1妻部材搬入ステージ13Aと第
2妻部材搬入ステージ13Bの入側にストック装置2
4、旋回装置25、第1リフタ装置26A、搬送ローラ
27、第2リフタ装置26Bを設置し、第1妻部材搬入
ステージ13Aと第2妻部材搬入ステージ13Bのそれ
ぞれに回転装置28、起立装置29を設置している。
【0024】(a) ストック装置24(図5) ストック装置24は、搬入ローラコンベヤ31、上昇装
置32、押出装置33、ストックコンベヤ34、姿勢変
更装置35、下降移載装置36を有する。搬入ローラコ
ンベヤ31は柱2を供給元から□の状態(断面視)で搬
入する。
【0025】上昇装置32は搬入ローラコンベヤ31に
より搬入された柱2を□の状態でストックコンベヤ34
の搬送面レベルまで持上げる。
【0026】押出装置33は上昇装置32により持上げ
られた柱2を□の水平状態でストックコンベヤ34上へ
押出す。
【0027】ストックコンベヤ34は押出装置33によ
り押出された柱2を□の状態でトップローラコンベヤ上
にストックする。
【0028】姿勢変更装置35はストックコンベヤ34
の上の先頭の柱2を□から◇の状態に姿勢変更する。
【0029】下降移載装置36は姿勢変更装置35によ
り姿勢変更された柱2を1本ずつ旋回装置25へ下降、
移載する。
【0030】(b) 旋回装置25(図6) 旋回装置25は、ストック装置24から移載された柱2
の長手方向を第1柱−梁フレーム組立治具22A向けと
第2柱−梁フレーム組立治具22B向けとで異ならせる
ように柱2を旋回する。旋回装置25は、水平旋回装置
41、縦搬送コンベヤ42を有する。
【0031】水平旋回装置41はストック装置24の下
降移載装置36から移載された柱2を所定の向きにする
ため、旋回必要な柱2のみを◇の状態のまま180 度水平
旋回する。41Aは旋回台、41Bは旋回モータであ
る。
【0032】縦搬送コンベヤ42はストック装置24の
下降移載装置36から移載され(必要に応じて水平旋回
装置41で旋回され)た柱2を◇の状態のままリフタ装
置26A、26Bへ水平縦搬送する。42Aは搬送モー
タである。
【0033】尚、縦搬送コンベヤ42は水平旋回装置4
1の旋回台41A上に配設されており、搬送モータ42
Aは旋回台41Aが180 度旋回するごとに逆転して縦搬
送コンベヤ42上の柱2を常にリフタ装置26A、26
Bの側へと送り出す。
【0034】(c) リフタ装置26A、26B(図7) リフタ装置26A、26Bは、縦搬送コンベヤ51、下
降移載装置52を有する。
【0035】縦搬送コンベヤ51は旋回装置25の縦搬
送コンベヤ42から搬送されてくる柱2を受入れる。5
1Aは搬送モータである。
【0036】下降移載装置52は縦搬送コンベヤ51に
より受入れた柱2を、◇かつ水平の状態で妻部材搬入ス
テージ13A、13Bに下降、移載する。52Aは移載
シリンダである。
【0037】(d) 搬送ローラ27(図8) 柱2によって、旋回装置25からの搬送先が第1リフタ
装置26Aか第2リフタ装置26Bか異なる。搬送ロー
ラ27は、第2リフタ装置26Bへ搬送すべき柱2を第
1リフタ装置26Aから受取り、縦搬送する。27Aは
搬送モータである。
【0038】(e) 回転装置28(図9) 回転装置28は、第1妻部材搬入ステージ13Aと第2
妻部材搬入ステージ13Bにおいて、第1柱−梁フレー
ム組立治具22Aと第2柱−梁フレーム組立治具22B
の前面の両側2位置のそれぞれにおいて、柱2の自軸回
り回転位置を調整する。第1柱−梁フレーム組立治具2
2Aと第2柱−梁フレーム組立治具22Bの前面の左側
では柱2のジョイントピース5A、6Aを第1柱−梁フ
レーム組立治具22A、第2柱−梁フレーム組立治具2
2Bの中央側に向け、第1柱−梁フレーム組立治具22
Aと第2柱−梁フレーム組立治具22Bの前面の右側で
も柱2のジョイントピース5A、6Aを第1柱−梁フレ
ーム組立治具22A、第2柱−梁フレーム組立治具22
Bの中央側に向ける(図3)。回転装置28は、上昇受
取装置61、クランパ62、135 度回転装置63を有す
る。
【0039】上昇受取装置61はリフタ装置26A、2
6Bから第1妻部材搬入ステージ13A、第2妻部材搬
入ステージ13Bに搬送された柱2を、◇かつ水平の状
態でクランパ62に受取る。61Aは受取シリンダ、6
2Aはクランプシリンダである。
【0040】135 度回転装置63はクランパ62に受取
った柱2を自軸回りに135 度回転し、◇から□の状態に
姿勢変更する。63Aはロータリシリンダである。
【0041】(f) 起立装置29(図10) 起立装置29は、第1柱−梁フレーム組立治具22Aと
第2柱−梁フレーム組立治具22Bの前面の両側で回転
装置28によって自軸回りに回転位置を調整された柱2
を、それらの柱−梁フレーム組立治具22A、22B内
の柱セット位置に向けて起立せしめる。起立装置29
は、90度起立装置71、クランパ72、スライド装置7
3を有する。
【0042】90度起立装置71は、回転装置28の135
度回転装置63によって自軸回りに135 度回転された柱
2をクランパ72によってクランプし、鉛直縦向きに起
立する。71Aは起立シリンダ、72Aはクランプシリ
ンダ、74は柱2の下端位置決めストッパである。
【0043】スライド装置73は、90度起立装置71に
よって起立された柱2を、その起立位置から柱−梁フレ
ーム組立治具22A、22Bへの受渡し位置まで移動す
る。73Aはスライドシリンダである。
【0044】即ち、妻側柱−梁フレーム組立ライン11
の柱搬入装置は柱2を以下の如く搬送する。
【0045】(1) 水平上昇…供給元から搬入ローラコン
ベヤ31により一定姿勢で供給された柱2を上昇装置3
2によって、□の状態で上昇させ、ストック装置24の
ストックコンベヤ34へ搬送する。
【0046】(2) ストック…柱2をストック装置24の
ストックコンベヤ34上に□の状態でストックする。
【0047】(3) 水平下降…柱2を◇の状態でストック
装置24から旋回装置25へ下降、移載する。
【0048】(4) 180 度水平旋回…柱2を◇の状態で旋
回装置25により180 度水平旋回し、所定の向きにして
縦搬送する。
【0049】(5) 縦搬送…柱2を◇の状態で所定のリフ
タ装置26A、26Bに搬送する。
【0050】(6) リフトダウン…柱2を◇の状態で所定
の妻部材搬入ステージ13A、13Bへ搬入する。
【0051】(7) 横搬送…柱2を◇の状態で所定の回転
装置28へ搬送する。
【0052】(8) 135 度回転…柱2を回転装置28によ
り◇の状態から自軸回りに135 度回転し、所定の方向
(□)に姿勢を変更し、起立装置29に移載する。
【0053】(9) 起立…柱2を起立装置29により水平
状態から鉛直縦向きに起立し、第1柱−梁フレーム組立
治具22A、第2柱−梁フレーム組立治具22Bへ受け
渡す。
【0054】上記(1) 〜(9) の繰り返しにより、1サイ
クルで、4本の柱2を1つの供給元から第1柱−梁フレ
ーム組立治具22A、第2柱−梁フレーム組立治具22
Bの2つの供給先(各組立治具22A、22B毎に2つ
のセット位置がある)に110秒で高速搬送できた。
【0055】(妻側柱−梁フレーム組立ライン11の梁
搬入装置)(図2、図3) 妻側柱−梁フレーム組立ライン11の梁搬入装置は、妻
床梁3A、妻天井梁4Aを第1妻部材搬入ステージ13
A〜第1柱−梁フレーム組立治具22A、第2妻部材搬
入ステージ13B〜第2柱−梁フレーム組立治具22B
へと搬送する。そして、柱−梁フレーム組立ライン11
の梁搬入装置は、第1妻部材搬入ステージ13Aと第2
妻部材搬入ステージ13Bの入側に梁搬入ローラコンベ
ヤ81、第1旋回装置82A、第2旋回装置82Bを設
置し、第1妻部材搬入ステージ13Aと第2妻部材搬入
ステージ13Bのそれぞれに第1ローラコンベヤ83
A、第2ローラコンベヤ83Bを設置している。
【0056】供給元から梁搬入ローラコンベヤ81によ
って搬入された妻床梁3A、妻天井梁4Aは、第1旋回
装置82A、第1ローラコンベヤ83Aを経て第1妻部
材搬入ステージ13Aに搬入され、第1柱−梁フレーム
組立治具22Aへの受渡し位置に移載され、或いは第2
旋回装置82B、第2ローラコンベヤ83Bを経て第2
妻部材搬入ステージ13Bに搬入され、第2柱−梁フレ
ーム組立治具22Bへの受渡し位置に移載される。
【0057】(妻側柱−梁フレーム組立ライン11の柱
−梁フレーム組立装置20)(図2〜図4、図11〜図
19) 妻側柱−梁フレーム組立ライン11の柱−梁フレーム組
立装置20は、前述の如く、走行架台21の両面に、第
1柱−梁フレーム組立治具22Aと第2柱−梁フレーム
組立治具22Bとを互いに背中合に配設している。
【0058】第1柱−梁フレーム組立治具22A(第2
柱−梁フレーム組立治具22Bも同じ)は、図11、図
12に示す如く、左右一対の柱保持治具91、91を有
しており、起立装置29によって当該柱−梁フレーム組
立治具22Aへの受渡し位置に起立せしめられた左右の
柱2、2のそれぞれを左右の各柱保持治具91が備える
柱上クランパ92、柱下クランパ93により保持する。
【0059】また、第1柱−梁フレーム組立治具22A
(第2柱−梁組立治具22Bも同じ)は、図11、図1
3に示す如く、床梁保持治具94、天井梁保持治具95
を有しており、第1妻部材搬入ステージ13A(第2妻
部材搬入ステージ13B)に搬入せしめられた妻床梁3
Aを床梁保持治具94が備える床梁クランパ96により
保持し、同じく第1妻部材搬入ステージ13A(第2妻
部材搬入ステージ13B)に搬入せしめられた妻天井梁
4Aを天井梁保持治具95が備える天井梁クランパ97
により保持する。
【0060】そして、第1柱−梁フレーム組立治具22
A(第2柱−梁フレーム組立治具22Bも同じ)は、妻
側柱−梁フレーム7(7A、7B)の幅種に対応する幅
調整機能、建物ユニット1の高さ種に対応する高さ調整
機能を有しており、左右の柱保持治具91、床梁保持治
具94、天井梁保持治具95を相対移動することにて、
左右の柱保持治具91、91が保持する2本の柱2、
2それぞれの下端部に接合してある各妻床梁接合用下ジ
ョイントピース5Aに、床梁保持治具94が保持する妻
床梁3A(それら2本の柱2、2間に架け渡される妻床
梁3A)の両端部のそれぞれを嵌合するとともに、そ
れら2本の柱2、2それぞれの上端部に接合してある各
妻天井梁接合用上ジョイントピース6Aに、天井梁保持
治具95が保持する妻天井梁4A(それら2本の柱2、
2間に架け渡される妻天井梁4A)の両端部のそれぞれ
を嵌合して妻側柱−梁フレーム7を形成する。
【0061】それにより、第1柱−梁フレーム組立治具
22Aは、第1妻側柱−梁フレーム7Aを、第2柱−梁
フレーム組立治具22Bは第2妻側柱−梁フレーム7B
を形成する(図2〜図4)。
【0062】然るに、柱−梁フレーム組立装置20は、
図11〜図14に示す如く、妻側柱−梁フレーム組立ラ
イン11における第1妻部材搬入ステージ13Aと第2
妻部材搬入ステージ13Bの間から、ユニット組立ライ
ン12における第1組立ステージ15と第2組立ステー
ジ16との間に上レール101、下レール102を延在
しており、走行架台21を上下のLMガイド103、1
04を介してレール101、102にガイドさせて走行
させ、柱−梁フレーム組立治具22A、22Bのそれぞ
れにより組立てた上述の妻側柱−梁フレーム7A、7B
のそれぞれをそれらの柱保持治具91、床梁保持治具9
4、天井梁保持治具95に保持したままユニット組立ラ
イン12に搬入する。
【0063】即ち、走行架台21は、図15に示す如
く、走行モータ111を備え、この走行モータ111の
回転力をタイミングプーリ112A、タイミングベルト
112B、タイミングプーリ112Cにより伝えられる
上下の回転軸113、114を軸支し、回転軸113の
上端部には上ピニオン115を備え、回転軸114の下
端部には下ピニオン116を備えている。そして、上ピ
ニオン115は上レール101に沿って固定されている
上ラック117に、下ピニオン116は下レール102
に沿って固定されている下ラック118に噛合いさせて
いる。これにより、走行モータ111の正転により走
行架台21は柱−梁フレーム組立ライン11の側からユ
ニット組立ライン12の側に走行し、走行モータ11
1の逆転により走行架台21はユニット組立ライン12
の側から柱−梁フレーム組立ライン12の側に走行す
る。
【0064】走行架台21の走行駆動部諸元は例えば下
記(1) 〜(6) である。尚、走行架台21は移動方向長さ
3600mm、高さ4130mm、幅2700mm、重量 6トンであった。
また、走行架台21は上下4対で計8個のLMガイド1
03、104にて上下各1本計2本のLMレール10
1、102にガイドされた。
【0065】(1) 走行モータ111…5.5 kw、1800 rpm
のギアードモータ、減速機の減速比1/20、タイミングプ
ーリ112Aの幅80mm、ピッチ14mm、歯数38
【0066】(2) タイミングベルト112B…幅80mm、
ピッチ14mm
【0067】(3) 回転軸113、114…タイミングプ
ーリ112Cの幅80mm、ピッチ14mm、歯数50、上下のピ
ニオン115、116の歯幅40mm、ピッチ径200mm 、モ
ジュール4、歯数50
【0068】(4) 上下のタック117、118…幅40m
m、モジュール4
【0069】(5) 上下のLMガイド103、104…T
HK(株)製HSR65TBX、4SS+9820L
【0070】(6) 走行架台21の走行ストローク 6m、
走行速度45m/分 このとき、走行架台21は、図14、図16に示す如
く、上架台21Aと下架台21Bとに分割され、下架台
が架台自重及び積載荷重の大部分を占める。また、下架
台21Bを圧縮ばねからなる弾発体121を介して上架
台21Aに吊下げ支持している。具体的には、上架台2
1Aに吊下げロッド122を固定し、この吊下げロッド
122を下架台21Bの上枠123の下面より下方にま
で貫通し、この貫通端に螺着されるナット124により
ばね受125を支える。そして、ばね受125の上に弾
発体121を設け、この弾発体121をばね受125と
下架台21Bの上枠123との間に介装する。尚、上枠
123の下面には、弾発体121に接する座金126が
設けられている。このとき、走行架台21の全重量をW
=WA +WB (WA :上架台重量、WB :下架台重量、
WA <<WB )、弾発体121の弾発力をFとすると、上
レール101にかかる荷重はWa =WA +F、下レール
102にかかる荷重はWb =WB −Fとなり、弾発力F
を調整することにより、走行架台21の重量を上下のレ
ール101、102に分散できる(理想的にはF≒(W
B −WA )/2 となるように調整すれば、Wa ≒Wb ≒
W/2となって上下のレール101、102に略均等に荷
重が作用するものとなる)。従って、走行架台21の全
重量が、上架台21Aと下架台21Bとの間の弾発体1
21の作用によって上下のレール101、102に分散
し、走行架台21と下レール102との間に生ずる摩擦
抵抗を軽減できる。
【0071】尚、走行架台21の左右両側部で、上架台
21Aと下架台21Bとの間には、図17に示す如く、
変位規制手段としての変位規制バー131が設けられて
いる。即ち、上架台21Aと下架台21Bのそれぞれに
バー挿通部132、133を同軸配置し、変位規制バー
131の上半部をバー挿通部132に固定し、変位規制
バー131の下半部をバー挿通部133に嵌入してある
LMストロークベアリングに上下方向(軸方向)のみス
ライド可能に挿通してある。これにより、両架台21
A、21Bは、互いに分割されたものの、上下方向の相
対変位のみを許され、他の方向への相対変位は不能とさ
れる。従って、走行架台21の走行平面(鉛直面)に振
れを生ずることがない。
【0072】走行架台21の支持部諸元は例えば(1) 、
(2) である。 (1) 弾発体121…東発(株)製TH60×80、4個
【0073】(2) 変位規制バー131…1カ所でTHK
(株)製ST90UUB LMストローク2個使用 計2
カ所で4個
【0074】更に、走行架台21は妻側柱−梁フレーム
組立ライン11の側での停止位置、ユニット組立ライン
12の側での停止位置のそれぞれにて、上レール101
の側に設けた上クランプ装置141と、下レール102
の側に設けた下クランプ装置142によって位置決め保
持される。
【0075】上クランプ装置141は、図18に示す如
く、上レール101の側に固定のストッパ143と、上
レール101の側に設けられて押込みシリンダ144に
よってスイングされるクランプレバー145との間に、
上架台21Aに固定の突起部146をクランプする。下
クランプ装置142は、図19に示す如く、下レール1
02の側に固定のストッパ147と、下レール102の
側に設けられて押込みシリンダ148によってスイング
されるクランプレバー149との間に、下架台21Bに
固定の突起部150をクランプする。これにより、走行
架台21は、突起部146、150がストッパ143、
147に衝突する前に走行モータ111のインバータ制
御により減速されて粗位置に停止され、その後クランプ
レバー145、149で突起部146、150をストッ
パ143、147に押し当てて正確な停止位置に位置決
めされる。尚、上下のクランプ装置141、142は、
それらのストッパ143、147の側傍に、それらのス
トッパ143、147より突出するダンパ151、15
2を備えており、走行架台21が走行モータ111の異
常等でストッパ143、147に衝突する前に減速停止
しなかったときに、走行架台21を緩衝的に停止せしめ
る。
【0076】走行架台21は、上下2対で計4個のクラ
ンプ装置141、142をレール101、102の両側
に各2個(上下1個ずつ)設置し、位置決め精度±0.5
mmを実現できた。押込みシリンダ144、148は例え
ば油圧シリンダ(直径50mm、ストローク230 mm)を採用
できる。
【0077】尚、柱−梁フレーム組立装置20は、以上
の構成により、柱−梁フレーム7A、7Bの搬入・組立
タクトタイム113.8 秒を実現できた。
【0078】(ユニット組立ライン12)(図2〜図
4) (a) 第1組立ステージ15 第1組立ステージ15は、第1ステージ天井フレーム搬
送装置161、第1ステージ床フレーム搬送装置16
2、ユニット前面ウエブ溶接装置163を有する。そし
て、第1組立ステージ15には、走行架台21の第1柱
−梁フレーム組立治具22Aに保持されている前述の第
1妻側柱−梁フレーム7Aが搬入可能とされている。
【0079】第1ステージ天井フレーム搬送装置161
は、左右の桁天井梁4Bを天井根太によって一体化した
天井フレーム8を第1組立ステージ15に搬入する。第
1ステージ天井フレーム搬送装置161は、天井フレー
ム8の幅種に対応する幅調整機能、建物ユニット1の高
さ種に対応する高さ調整機能、天井フレーム8のライン
方向位置決め機能、及び第1組立ステージ15からのユ
ニット搬出をサポートするライン方向移動機能を持つ搬
送コンベヤである。
【0080】第1ステージ床フレーム搬送装置162
は、左右の桁床梁3Bを床小梁、床根太によって一体化
し、床面材を付された床フレーム9を第1組立ステージ
15に搬入する。第1ステージ床フレーム搬送装置16
2は、床フレーム9の幅種に対応する幅調整機能、床フ
レーム9のライン方向位置決め機能、及び第1組立ステ
ージ15からのユニット搬出をサポートするライン方向
移動機能を持つ搬送コンベヤである。
【0081】ユニット前面ウエブ溶接装置163は建物
ユニット1の前面の各コーナーに対応し、上部2台、下
部2台、計4台の溶接ガン163Aを備える。各溶接ガ
ン163Aは、X、Y、Z3軸方向に移動できる。
【0082】そして、ユニット前面ウエブ溶接装置16
3の各溶接ガン163Aは、建物ユニット1の前面と
なる第1妻側柱−梁フレーム7Aの両側に配置される2
本の柱2、2それぞれの下端部に接合してある下ジョイ
ントピース5A、5BのウエブWに、柱−梁フレーム組
立装置20にて下ジョイントピース5Aに嵌合済の妻床
梁3Aと、この第1組立ステージ15で下ジョイントピ
ース5Bに嵌合される床フレーム9の桁床梁3Bとを溶
接するとともに、当該第1妻側柱−梁フレーム7Aの
両側に配置される2本の柱2、2それぞれの上端部に接
合してある上ジョイントピース6A、6BのウエブW
に、柱−梁フレーム組立装置20にて上ジョイントピー
ス6Aに嵌合済の妻天井梁4Aと、この第1組立ステー
ジ15で上ジョイントピース6Bに嵌合される天井フレ
ーム8の桁天井梁4Bとを溶接する。
【0083】第1柱−梁フレーム組立治具22Aは上記
、のウエブ溶接中、第1妻側柱−梁フレーム7Aに
おける柱2のジョイントピース5A、6Aに対する妻床
梁3A、妻天井梁4Aの嵌合状態を精度良く保持する。
【0084】(b) 第2組立ステージ16 第2組立ステージ16は、第2ステージ天井フレーム搬
送装置171、第2ステージ床フレーム搬送装置17
2、ユニット後面ウエブ溶接装置173を有する。そし
て、第2組立ステージ16には、走行架台21の第2柱
−梁フレーム組立治具22Bに保持されている前述の第
2妻側柱−梁フレーム7Bが搬入可能とされている。
【0085】第2ステージ天井フレーム搬送装置171
は、ユニット前面のコーナー部が組立溶接されて第1組
立ステージ15より搬出されてくるユニットの天井フレ
ーム8をサポート及び搬送する。
【0086】第2ステージ床フレーム搬送装置172
は、ユニット前面のコーナー部が組立溶接されて第1組
立ステージ15より搬出されてくるユニットの床フレー
ム9をサポート及び搬送する。
【0087】ユニット後面ウエブ溶接装置173は建物
ユニット1の後面の各コーナーに対応し、上部2台、下
部2台、計4台の溶接ガン173Aを設置される。各溶
接ガン173Aは、X、Y、Z3軸方向に移動できる。
【0088】そして、ユニット後面ウエブ溶接装置17
3の各溶接ガン173Aは、建物ユニット1の後面と
なる第2妻側柱−梁フレーム7Bの両側に配置される2
本の柱2、2それぞれの下端部に接合してある下ジョイ
ントピース5A、5BのウエブWに、柱−梁フレーム組
立装置20にてジョイントピース5Aに嵌合済の妻床梁
3Aと、この第2組立ステージ16でジョイントピース
5Bに嵌合される床フレーム9の桁床梁3Bとを溶接す
るとともに、当該第2妻側柱−梁フレーム7Bの両側
に配置される2本の柱2、2それぞれの上端部に接合し
てある上ジョイントピース6A、6BのウエブWに、柱
−梁フレーム組立装置20にてジョイントピース6Aに
嵌合済の妻天井梁4Aと、この第2組立ステージ16で
ジョイントピース6Bに嵌合される天井フレーム8の桁
天井梁4Bとを溶接する。これにより、第1と第2の両
柱−梁フレーム7A、7Bが各2本の桁床梁3B、桁天
井梁4Bによって一体化された箱形の建物ユニット1が
組立てられる。
【0089】第2柱−梁フレーム組立治具22Bは、上
記、のウエブ溶接中、第2妻側柱−梁フレーム7B
における柱2のジョイントピース5A、6Aに対する妻
床梁3A、妻天井梁4Aの嵌合状態を精度良く保持す
る。
【0090】(c) 第3組立ステージ17 第3組立ステージ17は、第3ステージ搬送装置18
1、ユニット前面フランジ溶接装置182、フランジ溶
接用位置決め治具(不図示)を有する。
【0091】第3ステージ搬送装置181は、天井フレ
ーム8、床フレーム9の幅種に対応する幅調整機能、及
び第2組立ステージ16からのユニット搬出をサポート
するライン方向移動機能を持つ搬送コンベヤである。
【0092】ユニット前面フランジ溶接装置182は建
物ユニット1の前面の各コーナーに対応し、上部2台、
下部2台、計4台の溶接ガン182Aを設置される。各
溶接ガン182Aは、X、Y、Z3軸方向に移動でき
る。
【0093】ユニット前面フランジ溶接装置182の各
溶接ガン182Aは、第2組立ステージ16にて箱形に
一体化された建物ユニット1の前面部分の両側に配置さ
れる2本の柱2、2の下端部に接合してある下ジョイン
トピース5A、5BのフランジFに、妻床梁3A、桁床
梁3Bを溶接するとともに、当該柱2、2の上端部に接
合してある上ジョイントピース6A、6BのフランジF
に、妻天井梁4A、桁天井梁4Bを溶接する。
【0094】フランジ溶接用位置決め治具は、上記フラ
ンジ溶接中、第1組立ステージ15で溶接されたユニッ
ト前面のコーナー部の位置決めを行なう。
【0095】(d) 第4組立ステージ18 第4組立ステージ18は、第4ステージ搬送装置19
1、ユニット後面フランジ溶接装置192、フランジ溶
接用位置決め治具(不図示)を有する。
【0096】第4ステージ搬送装置191は、天井フレ
ーム8、床フレーム9の幅種に対応する幅調整機能、及
び第3ステージ17からのユニット搬出をサポートする
ライン方向移動機能を持つ搬送コンベヤである。
【0097】ユニット後面フランジ溶接装置192は、
建物ユニット1の後面の各コーナーに対応し、上部2
台、下部2台、計4台の溶接ガン192Aを設置され
る。各溶接ガン192Aは、X、Y、Z3軸方向に移動
できる。
【0098】ユニット後面フランジ溶接装置192の各
溶接ガン192Aは、第2組立ステージ16、第3組立
ステージ17にて箱形に一体化された建物ユニット1の
後面部分の両側に配置される2本の柱2、2の下端部に
接合してある下ジョイントピース5A、5Bのフランジ
Fに、妻床梁3A、桁床梁3Bを溶接するとともに、当
該柱2、2の上端部に接合してある上ジョイントピース
6A、6BのフランジFに、妻天井梁4A、桁天井梁4
Bを溶接する。
【0099】フランジ溶接用位置決め治具は、上記フラ
ンジ溶接中、第2組立ステージ16で溶接されたユニッ
ト後面のコーナー部の位置決めを行なう。
【0100】尚、上記(a) 〜(d) において、溶接装置1
63、173、182、192は、プロジェクション溶
接を採用する。
【0101】次に、建物ユニット組立装置10の妻側柱
−梁フレーム組立ライン11、ユニット組立ライン12
による建物ユニット1の組立手順について説明する。 (1) 妻側柱−梁フレーム組立ライン11の第1柱−梁フ
レーム組立治具22Aで、建物ユニット1の前面となる
部分の両側に配置される2本の柱2、2それぞれの下端
部に接合してある各ジョイントピース5Aに、それら2
本の柱2、2間に架け渡される1本の妻床梁3Aの両端
部のそれぞれを嵌合するとともに、それら2本の柱2、
2それぞれの上端部に接合してある各ジョイントピース
6Aに、それら2本の柱2、2間に架け渡される1本の
妻天井梁4Aの両端部のそれぞれを嵌合して第1妻側柱
−梁フレーム7Aを形成する。
【0102】(2) 妻側柱−梁フレーム組立ライン11の
第2柱−梁フレーム組立治具22Bで、建物ユニット1
の後面となる部分の両側に配置される2本の柱2、2そ
れぞれの下端部に接合してある各ジョイントピース5A
に、それら2本の柱2、2間に架け渡される1本の妻床
梁3Aの両端部のそれぞれを嵌合するとともに、それら
2本の柱2、2それぞれの上端部に接合してある各ジョ
イントピース6Aに、それら2本の柱2、2間に架け渡
される1本の妻天井梁4Aの両端部のそれぞれを嵌合し
て第2妻側柱−梁フレーム7Bを形成する。
【0103】(3) 走行架台21を走行し、第1柱−梁フ
レーム組立治具22A、第2柱−梁フレーム組立治具2
2Bに保持してある上記(1) 、(2) の第1妻側柱−梁フ
レーム7A、第2妻側柱−梁フレーム7Bをユニット組
立ライン12の第1組立ステージ15と第2組立ステー
ジ16との間に搬入する。
【0104】(4) ユニット組立ライン12の第1組立ス
テージ15に床フレーム9、天井フレーム8を搬入し、
この第1組立ステージ15で、第1妻側柱−梁フレーム
7Aの2本の柱2、2それぞれの下端部に接合してある
各ジョイントピース5Bそれぞれに、該妻側柱−梁フレ
ーム7Aの妻床梁3Aに交叉する床フレーム9の桁床梁
3Bの一端部を嵌合するとともに、それら2本の柱2、
2それぞれの上端部に接合してある各ジョイントピース
6Bそれぞれに、該柱−梁フレーム7Aの妻天井梁4A
に交叉する天井フレーム8の桁天井梁4Bの一端部を嵌
合する。
【0105】続いて、この第1組立ステージ15で、第
1妻側柱−梁フレーム7Aの2本の柱2、2それぞれの
下端部に接合してある各ジョイントピース5A、5Bの
ウエブWに、該ジョイントピース5A、5Bに嵌合した
上記妻床梁3Aと上記桁床梁3Bとを溶接し、第1妻側
柱−梁フレーム7Aの2本の柱2、2それぞれの上端部
に接合してある各ジョイントピース6A、6Bのウエブ
Wに、該ジョイントピース6A、6Bに嵌合した上記妻
天井梁4Aと上記桁天井梁4Bとを溶接する。
【0106】(5) ユニット組立ライン12の第2組立ス
テージ16で、第2妻側柱−梁フレーム7Bの2本の柱
2、2それぞれの下端部に接合してある各ジョイントピ
ース5Bそれぞれに、前記第1妻側柱−梁フレーム7A
に溶接された桁床梁3Bの他端部を嵌合するとともに、
それら2本の柱2、2それぞれの上端部に接合してある
各ジョイントピース6Bそれぞれに、前記第1妻側柱−
梁フレーム7Aに溶接された桁天井梁4Bの他端部を嵌
合する。
【0107】続いて、この第2組立ステージ16で、第
2妻側柱−梁フレーム7Bの2本の柱2、2それぞれの
下端部に接合してある各ジョイントピース5A、5Bの
ウエブWに、該ジョイントピース5A、5Bに嵌合した
上記妻床梁3Aと上記桁床梁3Bとを溶接し、第2妻側
柱−梁フレーム7Bの2本の柱2、2それぞれの上端部
に接合してある各ジョイントピース6A、6Bのウエブ
Wに、該ジョイントピース6A、6Bに嵌合した上記妻
天井梁4Aと上記桁天井梁4Bとを溶接する。
【0108】(6) ユニット組立ライン12の第3組立ス
テージ17で、第2組立ステージ16にて箱形に一体化
された建物ユニット1の前面部分の両側に配置される2
本の柱2、2の下端部に接合してある下ジョイントピー
ス5A、5BのフランジFに、妻床梁3A、桁床梁3B
を溶接するとともに、当該柱2、2の上端部に接合して
ある上ジョイントピース6A、6BのフランジFに、妻
天井梁4A、桁天井梁4Bを溶接する。
【0109】(7) ユニット組立ライン12の第4組立ス
テージ18で、第2組立ステージ16、第3組立ステー
ジ17にて箱形に一体化された建物ユニット1の後面部
分の両側に配置される2本の柱2、2の下端部に接合し
てある下ジョイントピース5A、5BのフランジFに、
妻床梁3A、桁床梁3Bを溶接するとともに、当該柱
2、2の上端部に接合してある上ジョイントピース6
A、6BのフランジFに、妻天井梁4A、桁天井梁4B
を溶接する。
【0110】上記(1) 〜(7) により、箱形をなす全4本
の柱にそれぞれの下端部に接合してある各下ジョイント
ピース5A、5BのウエブW、フランジFに妻床梁3
A、桁床梁3Bを溶接され、それら柱2それぞれの上端
部に接合してある各上ジョイントピース6A、6Bのウ
エブW、フランジFに妻天井梁4A、桁天井梁4Bを溶
接された建物ユニット1が得られる。
【0111】以下、本実施例の作用について説明する。 走行架台21の全重量が、上架台21Aと下架台21
Bとの間の弾発体121の作用によって上下のレール1
01、102に分散される。このため、上下いずれか1
つのレールに全重量が作用する場合に比して、走行架台
21と上下レール101、102との間に生ずる摩擦抵
抗が小となり、走行架台21の走行速度を高速化でき
る。これにより、建物ユニット1の組立生産性を向上で
きる。
【0112】走行架台21を上架台21Aと下架台2
1Bとに分割し、下架台21Bを上架台21Aに吊下げ
支持しながらも、上架台21Aと下架台21Bとは変位
規制バ−131の存在により上下を除く他の方向への相
対変位を不能とされながら上レール101と下レール1
02との間でガイドされる。従って、走行架台21の走
行平面(鉛直面)に振れを生ずることなく、走行速度を
高速化できる。
【0113】走行架台21はレール101、102側
に設けたクランプ装置141、142によってその停止
位置に位置決めされるものとなり、走行架台21の停止
位置決め精度を高くできる。これにより、走行架台21
に支持した妻側柱−梁フレーム7A、7Bを溶接ステー
ジ(ユニット組立ライン12の第1組立ステージ15、
第2組立ステージ16)に搬入して停止し、この柱−梁
フレーム7A、7Bに桁床梁3Bや桁天井梁4Bを溶接
するに際し、走行架台21の停止位置決め精度を高く
し、建物ユニット1の寸法精度を向上できる。
【0114】走行架台21が、柱2や梁3A、4Aの
位置決め、組付機能を有する柱−梁フレーム組立治具2
2A、22Bを備えてより大重量となりながらも、上記
〜の作用を得て、建物ユニット1の組立生産性、寸
法精度を向上できる。
【0115】以上、本発明の実施例を図面により詳述し
たが、本発明の具体的な構成はこの実施例に限られるも
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変
更等があっても本発明に含まれる。例えば、本発明の走
行架台装置は、建物ユニット用の柱−梁フレーム組立治
具を備えるものに限らず、他の部材等を保持して走行す
るものであっても良い。
【0116】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、走行架台
の走行速度を高速化できる。また、本発明によれば、走
行架台の停止位置決め精度を高くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は建物ユニットを示す模式図である。
【図2】図2は建物ユニット組立装置を示す模式図であ
る。
【図3】図3は柱−梁フレーム組立ラインを示す模式図
である。
【図4】図4はユニット組立ラインを示す模式図であ
る。
【図5】図5はストック装置を示す模式図である。
【図6】図6は旋回装置を示す模式図である。
【図7】図7はリフタ装置を示す模式図である。
【図8】図8は搬送ローラを示す模式図である。
【図9】図9は回転装置を示す模式図である。
【図10】図10は起立装置を示す模式図である。
【図11】図11は柱−梁フレーム組立装置を示す模式
図である。
【図12】図12は柱保持装置を示す模式図である。
【図13】図13は梁保持装置を示す模式図である。
【図14】図14は走行架台を示す模式図である。
【図15】図15は走行架台駆動部を示す模式図であ
る。
【図16】図16は走行架台の分割構造を示す模式図で
ある。
【図17】図17は走行架台の変位規制構造を示す模式
図である。
【図18】図18は上架台クランプ装置を示す模式図で
ある。
【図19】図19は下架台クランプ装置を示す模式図で
ある。
【図20】図20は走行架台の重量が上下のレールに分
散して作用する状態を示す模式図である。
【符号の説明】
21 走行架台 21A 上架台 21B 下架台 22A、22B 柱−梁フレーム組立治具 101 上レール 102 下レール 121 弾発体 131 変位規制バー(変位規制手段) 141、142 クランプ装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 早川 佳澄 愛知県豊橋市弥生町字中原57−3−301 (56)参考文献 特開 平3−164365(JP,A) 特開 昭61−201154(JP,A) 特開 昭61−54447(JP,A) 特開 昭54−6219(JP,A) 実開 昭55−129164(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23P 19/00 - 21/00 B61B 13/00 B61B 15/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行架台が上レールと下レールとで支持
    されてなる走行架台装置において、 走行架台が上レールに支持される上架台と下レールに支
    持される下架台とに分割され、下架台が弾発体を介して
    上架台に吊下げ支持されてなることを特徴とする走行架
    台装置。
  2. 【請求項2】 前記上架台と下架台との間に、両架台の
    上下方向の相対変位のみを許容し、他の方向への相対変
    位は不能とする変位規制手段を設けてなる請求項1に記
    載の走行架台装置。
  3. 【請求項3】 前記走行架台がレール側に設けたクラン
    プ装置によって、その停止位置に位置決め可能とされて
    なる請求項1又は2に記載の走行架台装置。
  4. 【請求項4】 前記走行架台が柱−梁フレーム組立治具
    を備えてなる請求項1〜3のいずれかに記載の走行架台
    装置。
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