JPH1149482A - 建物ユニットの組立装置 - Google Patents

建物ユニットの組立装置

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JPH1149482A
JPH1149482A JP20438697A JP20438697A JPH1149482A JP H1149482 A JPH1149482 A JP H1149482A JP 20438697 A JP20438697 A JP 20438697A JP 20438697 A JP20438697 A JP 20438697A JP H1149482 A JPH1149482 A JP H1149482A
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JP
Japan
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moving member
panel
sub
moving
rail
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JP20438697A
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Inventor
Hiroshi Imagawa
広巳 今川
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CHUGOKU SEKISUI KOGYO KK
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
CHUGOKU SEKISUI KOGYO KK
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
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  • Carriers, Traveling Bodies, And Overhead Traveling Cranes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】壁パネルの取付作業効率が良好であると共に、
高い汎用性を有して、生産性を向上させることができる
建物ユニットの組立装置を提供する。 【解決手段】建物ユニットの組立装置21は、レール2
2に垂下されてレール22の延設方向に移動可能な主フ
レーム23と、主フレーム23に垂下されてレール延設
方向と交わる方向に移動可能な副フレーム24と、副フ
レーム24の下方に設けられるパネル吊り下げ体26と
を有し、パネル吊り下げ体26は、壁パネル73を吊り
下げるパネル吊り下げ部38と、パネル吊り下げ部38
を、鉛直方向に移動可能とする昇降部と、壁パネル73
を副フレーム24に対して任意の相対角度をなすように
水平面内で回転可能とする回転駆動部39とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、主に、複数組み
合わされてユニット建物等の建築物を構成する建物ユニ
ットの組立装置で、特に、床パネルに略平板状の壁パネ
ルを立設する際に用いられる建物ユニットの組立装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】建物ユニットの組立方法の一例として、
クレーンで壁パネルを吊してこれを床パネル上における
この壁パネルの取付位置付近まで運び、この壁パネルを
作業者が位置決めして床パネルに取り付けるという方法
がある。
【0003】建物ユニットには各パネルの大きさや壁パ
ネルの配置の違いによって種々のものが存在するが、こ
うした種々の建物ユニットについてこの組立方法は用い
られることができる。
【0004】その一方、壁パネルは所定の重量を有して
慣性が大きいため、クレーンに吊り下げられて揺動する
壁パネルを、作業者が任意の角度で静止させて位置決め
することは困難で、作業効率が良好であるとは言い難
い。
【0005】また、壁パネルを床パネルの所定位置に位
置決めすることのできる建物ユニットの組立装置とし
て、例えば図10、図11に示す特公平7−49175
号公報に記載されている建物ユニットの組立装置が知ら
れている。
【0006】この組立装置1は、基礎フレーム2の内部
に設けた図示省略の案内レールの上部に移動架台3を搭
載し、基礎フレーム2の上部に固定架台4を備えてい
る。基礎フレーム2の後面部には作業架台5が配置され
ている。基礎フレーム2の内部には床パネル受台6が設
けられ、基礎フレーム2の後面側には前面側に向かって
図示省略のサイドローラーが設けられている。
【0007】移動架台3、固定架台4にはそれぞれ壁ク
ランプ装置7と図示省略の押圧装置とが設けられてい
る。この押圧装置は基礎フレーム2の前面側から後面側
に向けて床パネル8、桁壁パネル9、妻壁パネル10を
押圧可能に構成されている。
【0008】また、壁クランプ装置7は作業架台5にも
備えられている。作業架台5は駆動装置によって走行移
動が可能であり、基礎フレーム2の後面部を開放可能と
している。
【0009】次に、組立装置1を用いた建物ユニットの
組立例を説明する。
【0010】この組立装置1では、まず、基礎フレーム
2の後面側に作業架台5を配置して固定し、移動架台3
をパネル搬入位置に移動して停止させる。次に、床パネ
ル8が図示省略のコンベアによって基礎フレーム2の内
部に搬入され、床パネル受台6に載置される。床パネル
8の搬入は、固定架台4の一部が退避することによって
行われる。
【0011】床パネル8の周縁部8aに配置される桁壁
パネル9と妻壁パネル10,10とは、図示省略のクレ
ーンによって組立装置1の内部に搬入される。桁壁パネ
ル9は壁クランプ装置7により作業架台5に保持され
て、妻壁パネル10,10は壁クランプ装置7,7によ
り移動架台3、固定架台4にそれぞれ保持される。
【0012】各パネル8,9,10の桁方向の相対位置
は、各パネル8,9,10の側面部等が前面側から後面
側に向けて押圧装置に押圧され、各パネル8,9,10
が押圧装置とサイドローラーとにより挟まれることで調
整される。各パネル8,9.10の妻方向の相対位置
は、移動架台3がパネル搬入位置からパネル接合位置に
移動し、各パネル8,9,10が移動架台3と固定架台
4とにより挟圧されて調整される。
【0013】このように適正位置に保持された状態で各
パネル8,9.10は相互に釘打ちされ、建物ユニット
11が組み上げられる。その後、作業架台5が走行して
退避し、基礎フレーム2の後面側から図示を省略したク
レーンによって建物ユニット11が搬出される。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな特公平7−49175号公報記載のものでは、図1
1に示すような壁パネルを矩形状の床パネルの周縁部の
三方に配置させてなる建物ユニットの組み立てのみにそ
の用途が限定され、汎用性に乏しい。
【0015】また、この組立装置は工場内床面に設置さ
れると共に床パネルの三方から壁パネルを取り付けるた
め、組立作業を行う際には、固定架台4の一部を退避さ
せて、生産ラインのコンベア上にある床パネルを一旦組
立装置に取り込んでから行う必要がある。
【0016】そして、建具装着等の次工程に建物ユニッ
トを移行する際にも、作業架台を生産ライン上から退避
させる必要があり、所要スペースの縮小化、装置の機構
の単純化をも含めた生産性の向上には限界がある。
【0017】そこで、本発明は、壁パネルの取付作業効
率が良好であると共に、高い汎用性を有して、生産性を
向上させることができる建物ユニットの組立装置を提供
することを課題としている。
【0018】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
本願発明の請求項1に記載されたものでは、レールに垂
下されて該レールの延設方向に移動可能な主移動部材
と、該主移動部材に垂下されて前記レール延設方向と交
わる方向に移動可能な副移動部材と、該副移動部材の下
方に設けられるパネル吊り下げ体とを有し、該パネル吊
り下げ体は、壁パネルを吊り下げるパネル吊り下げ部
と、該パネル吊り下げ部を、鉛直方向に移動可能とする
昇降部と、前記壁パネルを前記副移動部材に対して任意
の相対角度をなすように水平面内で回転可能とする回転
駆動部とを有する建物ユニットの組立装置を特徴として
いる。
【0019】このように構成された請求項1記載のもの
では、主移動部材がレールに垂下されながらレールの延
設方向に移動し、副移動部材が主移動部材に垂下されな
がらレールの延設方向と交わる方向に移動することで、
パネル吊り下げ部はレールと各移動部材との形状・寸法
で定まる可動領域内において任意の場所に水平移動する
ことができる。また、パネル吊り下げ部は昇降部によっ
て鉛直方向にも移動可能である。
【0020】このため、パネル吊り下げ部の可動領域内
に壁パネルの資材置場と壁パネルを取り付ける床パネル
とを設置することによって、資材置場から床パネル上の
任意の位置に壁パネルを搬送することができる。
【0021】さらに、パネル吊り下げ部は回転駆動部に
よって水平面内で回転可能であることから、壁パネルを
床パネルに任意の向きで配設できる。
【0022】したがって、種々の建物ユニットの組み立
てに用いることが可能であり、汎用性が高い。
【0023】この組立装置は工場内上方に設けられるの
で、組立装置自体の設置スペースを工場の床面に必要と
せず、また、床パネルへの壁パネルの供給が上方から行
われる。
【0024】このため、例えば、生産ラインの上方にこ
の組立装置を設けることによって、コンベア上にある床
パネルを、生産ラインから外れた他の場所に移動した
り、或いは、従来のように、床パネルの搬入,搬出の度
に固定架台の一部を退避させる必要がなくなり、壁パネ
ルの取付作業を生産ライン上で行うことが可能となり、
建物ユニットの生産性が向上する。
【0025】また、請求項2に記載されたものでは、前
記レールは、一対の平行なレールからなり、前記主移動
部材は、略長方形状の枠体から主に構成され、該長手方
向を前記レール延設方向と略直交に保持しながら移動可
能とする主方向移動手段を有すると共に、前記副移動部
材は、前記主移動部材に設けられかつ前記長手方向に延
びる一対の平行なガイドレールに沿って、該主移動部材
に対する相対角度を保持しながら該副移動部材を移動可
能とする副方向移動手段を有する請求項1記載の建物ユ
ニットの組立装置を特徴としている。
【0026】このように構成された請求項2記載のもの
では、主方向移動手段によって、主移動部材は上方に固
定された一対の平行なレールに垂下されて、その長手方
向を前記レール延設方向と略直交する方向に保持しなが
ら移動する。
【0027】また、副方向移動手段によって、副移動部
材は主移動部材に設けられた平行な一対のガイドレール
に垂下されて、該主移動部材に対する相対角度を保持し
ながら移動する。
【0028】すなわち、主移動部材、副移動部材は共に
上方から複数箇所で支持されて、各移動手段によって直
線的に移動するので、各移動部材が、水平面内で回転す
ることはない。これにより、各移動部材の移動に伴い移
動するパネル吊り下げ部が、その移動中に水平面内でね
じれる虞が抑制され、このパネル吊り下げ部に吊り下げ
られる壁パネルが、鉛直方向を軸とした回転方向に揺動
することも抑えられる。
【0029】このため、取付位置に搬送された直後の壁
パネルも略静止状態となり、壁パネルを床パネルに取り
付ける作業を容易に行うことができる。
【0030】そして、請求項3に記載されたものでは、
前記副移動部材と前記パネル吊り下げ体との間には、補
助移動部材が介在され、該補助移動部材は、少なくとも
前記副移動部材の移動方向以外の方向に該補助移動部材
を移動可能とする補助移動手段を有する請求項1又は請
求項2記載の建物ユニットの組立装置を特徴としてい
る。
【0031】このように構成された請求項3記載のもの
では、補助移動手段によって、少なくとも副移動部材の
移動方向以外の方向に、補助移動部材の下方に設けられ
たパネル吊り下げ体が移動可能である。
【0032】このため、例えば、補助移動部材の移動方
向をレールの延設方向とすると、パネル吊り下げ体をレ
ールの延設方向に位置決めする場合、主移動部材は移動
速度を高めて大まかな位置決め用とし、補助移動部材は
位置制御精度を高めて位置決め微調整用として使い分け
ることができる。
【0033】したがって、壁パネルの搬送時間を短縮さ
せつつ、良好な組み付け精度を得ることができる。
【0034】また、例えば、複数の副移動部材を主移動
部材に垂下させ、各副移動部材に補助移動部材を介して
パネル吊り下げ体を設けると、一回の主移動部材の移動
によって複数の壁パネルを資材置場から床パネルの上方
位置まで搬送することができる。
【0035】したがって、資材置場と建物ユニット組立
位置との往復動の回数を減少させることができる。
【0036】さらに、このような場合には、各パネル吊
り下げ部は互いに独立して副移動部材の移動方向に移動
できるばかりでなく、副移動部材の移動方向以外の方向
にも独立して移動することができるようになるので、各
々のパネル吊り下げ部が同時に壁パネルの取付作業を行
うことができる。
【0037】このため、建物ユニットの生産性を、更に
向上させることができる。
【0038】
【発明の実施の形態1】以下、本発明の具体的な実施の
形態1について、図面を参照しつつ説明する。図1〜図
9は、この発明の実施の形態1を示すものである。
【0039】まず、この実施の形態1の構成について説
明する。
【0040】図1に示すように、建物ユニットの組立装
置21は、工場内上方に配設されたレール22、このレ
ール22に垂下された主移動部材としての主フレーム2
3、主フレーム23に垂下された副移動部材としての複
数の副フレーム24…、各副フレーム24に垂下された
補助移動部材としての補助フレーム25、及び補助フレ
ーム25の下方に設けられたパネル吊り下げ体26を有
する。このパネル吊り下げ体26は、昇降部、回転駆動
部、パネル吊り下げ部を備える。パネル吊り下げ体26
の詳細については後述する。
【0041】レール22は、図2に示すように、水平面
内で直線状に延びる一対の平行な鋼材からなり、壁パネ
ルの資材置場70の上方と建物ユニットの組立位置71
にコンベア75に搬送されてくる床パネル72の上方と
を結んでいる。このレール22の延設方向をX方向、こ
のレール22の延設方向と同一水平面内で直交する方向
をY方向、鉛直方向をZ方向とする。
【0042】主フレーム23は長方形状の鋼製枠体であ
り、その長手方向の辺部材23aがY方向に延びてい
る。主フレーム23は、2本のレール22,22から等
距離にある直線O1上に辺部材23aの中心点を保持し
たままX方向に移動可能である。辺部材23aはガイド
レールとなっていて、この辺部材23aには副フレーム
24が3つ垂下されている。
【0043】副フレーム24は長方形状の鋼製枠体であ
り、その長手方向の辺部材24aがX方向に延びてい
る。副フレーム24は、2本の辺部材23a,23aか
ら等距離にある直線O2上に辺部材24aの中心点を保
持したままY方向に移動可能である。辺部材24aはガ
イドレールとなっていて、この辺部材24aには補助フ
レーム25が垂下されている。
【0044】補助フレーム25は長方形状の鋼製枠体で
あり、その長手方向の辺部材25aがY方向に延びてい
る。補助フレーム25は、2本の辺部材24a,24a
から等距離にある直線O3上に辺部材25aの中心点を
保持したままX方向に移動可能である。
【0045】各フレーム23,24,25は、各々上方
から4点で支持され、この支持箇所には各移動手段が設
けられている。
【0046】ここで、主フレーム23がレール22に垂
下して移動するための主方向移動手段の構成を説明す
る。
【0047】図3乃至図5に示すように、レール22の
断面は略I字状を呈し、このレール22の両側には第一
車輪27と第二車輪28とがレール22の両側に形成さ
れた走行路29,29に各々転接するよう設けられてい
る。第一車輪27の外側にはこれと同心に第一歯車30
が設けられ、第一車輪27と第一歯車30とは共に主フ
レーム23の上部に設置された移動用モータ31のモー
タ回転軸32に直結されている。
【0048】このうち、第一歯車30には第一伝達歯車
33が噛み合わされて設けられ、第一伝達歯車33には
主フレーム23に回動自在となるように軸支された伝達
軸34を介して第二伝達歯車35が接続されている。
【0049】第二伝達歯車35には第二歯車36が噛み
合わされて設けられ、この第二歯車36には主フレーム
23に軸支された回動軸37を介して第二車輪28が接
続されている。第一歯車30と第二歯車36には歯数の
同一の歯車が用いられ、かつ第一伝達歯車33と第二伝
達歯車35には歯数の同一の歯車が用いられていて、第
二歯車36は第一歯車30と同期して回転するように構
成されている。
【0050】なお、副フレーム24がガイドレールであ
る辺部材23aに垂下して移動するための副方向移動手
段、及び補助フレーム25がガイドレールである辺部材
24aに垂下して移動するための補助方向移動手段の構
成も、上記主方向移動手段の構成と略同様であるので、
説明を省略する。
【0051】補助フレーム25の下方に設けられるパネ
ル吊り下げ体26は、図6に示すように、壁パネルを吊
り下げるパネル吊り下げ部38と、パネル吊り下げ部3
8の上方に位置してパネル吊り下げ部38を副フレーム
24に対して任意の相対角度をなすように水平面内で回
転させる回転駆動部39と、回転駆動部39の上方に位
置して回転駆動部39を鉛直方向に移動させる昇降部と
してのチェーンブロック40と、回転駆動部39の昇降
を案内する昇降用ガイド41と、この昇降用ガイド41
の外側に設けられて昇降用ガイド41を補強する枠フレ
ーム42とを備える。
【0052】枠フレーム42は補助フレーム25の中央
部から鉛直下方に延びていて、この枠フレーム42の天
井面43からは昇降用ガイド41が鉛直下方に延びてい
る。昇降用ガイド41は断面方形の角筒であり、その内
部には枠フレーム42の天井面43からチェーンブロッ
ク40が垂下されている。チェーンブロック40のチェ
ーン44の下端には回転駆動部39が吊り下げられてい
る。
【0053】回転駆動部39は角柱状の基部45と円形
フランジ部46とからなり、基部45の周壁面には昇降
用ガイドローラ47…が設けられている。その基部45
は昇降用ガイド41に挿通され、昇降用ガイドローラ4
7…が昇降用ガイド41の内壁48に摺接して、回転駆
動部39が昇降用ガイド41に案内されて鉛直方向に移
動可能とされている。
【0054】円形フランジ部46の下方には、鉛直方向
に延びる回転軸49を介してパネル吊り下げ部38が設
けられている。その回転軸49は、円形フランジ部46
の上面に設置された回転用モータ50の回転力が伝達さ
れて回転し、パネル吊り下げ部38を回動させる。この
回転力の伝達機構は、図7に示すように、X方向に延び
る回転用モータ50のモータ回転軸51に直結されたか
さ歯車52とY方向に配設された伝達軸53の一端に直
結されたかさ歯車54とが噛み合わさり、伝達軸53の
他端に直結されたかさ歯車55とZ方向に延びる回転軸
49に直結されたかさ歯車56とが噛み合わされて構成
されている。
【0055】また、円形フランジ部46の側面には、外
側に向けて開放された断面略コ字状の回転用ガイド57
が設けられ、後述する回転用ガイドローラ58が転接し
てパネル吊り下げ部38の回転を案内するようにされて
いる。
【0056】パネル吊り下げ部38は、その回転用ガイ
ドローラ58と、回転用ガイドローラ58を転動可能に
支持すると共に回転軸49に連結された基部59と、基
部59の下面に垂下されて壁パネルを吊す吊り具60と
を備える。吊り具60は、これに吊り下げられた壁パネ
ルがパネル吊り下げ部38の回転中心軸と同一鉛直平面
内に位置するように構成されている。
【0057】次に、この実施の形態1の作用について説
明する。
【0058】前記第一車輪27と第二車輪28とが同期
して走行路29を走行することにより、主フレーム23
は上方に固定された一対の平行なレール22,22に垂
下されてX方向に移動する。同様に、副フレーム24は
平行な一対の辺部材23a,23aに沿って主フレーム
23に垂下されてY方向に移動し、補助フレーム25は
平行な一対の辺部材24a,24aに沿って副フレーム
24に垂下されてX方向に移動する。この各フレーム2
3,24,25の移動によって、パネル吊り下げ体26
のパネル吊り下げ部38は、レール22と各フレーム2
3,24,25との寸法で定まる方形状の可動領域内に
おいて任意の場所に水平移動することができる。また、
パネル吊り下げ部38は、チェーンブロック40によっ
て鉛直方向にも移動可能である。
【0059】この発明の実施の形態1では、壁パネルの
資材置場70と建物ユニットの組立位置71とはそのパ
ネル吊り下げ部38の可動領域内にあるので、パネル吊
り下げ部38は、資材置場70から床パネル72の任意
の位置に壁パネル73を搬送することができる。
【0060】さらに、パネル吊り下げ部38は回転用モ
ータ50によって水平面内で自在に回転可能であること
から、搬送された壁パネル73を床パネル72に任意の
向きで配設できる。
【0061】このように、組立装置21は、壁パネル7
3を床パネル72の任意の位置に任意の向きで配設する
ことができるので、例えば図9(a)〜(d)に示すよ
うな種々の建物ユニットの組み立てに用いることが可能
であり、高い汎用性を有する。なお、図9において、ハ
ッチングは壁パネル73の上面を表す。
【0062】また、図1、図2に示すように、主フレー
ム23、副フレーム24、補助フレーム25は、それぞ
れ上方から4点で支持されて、図3乃至図5に示す移動
手段によって直線的に移動するので、各フレーム23,
24,25が、水平面内で回転することはない。
【0063】一方、補助フレーム25に設けられたパネ
ル吊り下げ体26の回転駆動部39も、図6に示すよう
に、その角柱状の基部45が角筒体の昇降用ガイド41
に挿通されて保持されているので、回転駆動部39自体
が水平面内で回転することもない。これにより、回転駆
動部39に回転軸49を介して連結されたパネル吊り下
げ部38が、その移動中に水平面内でねじれるおそれが
抑制され、パネル吊り下げ部38に吊り下げられる壁パ
ネルが、鉛直方向を軸とした回転方向に揺動することも
抑えられる。
【0064】このため、床パネル72上の取付位置に搬
送された直後の壁パネル73も略静止状態となり、壁パ
ネル73を床パネル72に取り付ける作業を容易に行う
ことができる。
【0065】組立装置21においては、補助フレーム2
5が主フレーム23と同様にX方向に移動するので、主
フレーム23は移動速度を高めて大まかな位置決め用と
し、補助フレーム25は位置制御精度を高めて位置決め
微調整用として使い分けることができる。
【0066】したがって、壁パネル73の搬送時間を短
縮させつつ、良好な組み付け精度を得ることができる。
【0067】また、副フレーム24と、この副フレーム
24に垂下された補助フレーム25と、この補助フレー
ム25の下方に設けられたパネル吊り下げ体26とをま
とめて移動構造体74とすると、1つの移動構造体74
につき1枚の壁パネル73を搬送可能で、かつ主フレー
ム23には3つの移動構造体74が垂下されているの
で、一回の主フレーム23の移動によって3枚の壁パネ
ル73を資材置場70からコンベア75上の床パネル7
2の上方位置まで搬送することができる。
【0068】したがって、資材置場70と建物ユニット
組立位置71との往復動の回数を減少させることができ
る。
【0069】さらに、各移動構造体74のパネル吊り下
げ部38は、互いに独立してX、Y、Z方向に移動する
ことができるので、それぞれのパネル吊り下げ部38が
同時に壁パネル73の取付作業を行うことができる。
【0070】このため、建物ユニットの生産性を向上さ
せることができる。
【0071】なお、組立装置21は工場内上方に設けら
れるので、組立装置21自体の設置スペースを工場の床
面に必要とせず、また、床パネル72への壁パネル73
の供給が上方から行われる。
【0072】このため、図2に示すように、生産ライン
の上方に設けられた組立装置21では、コンベア75上
にある床パネル72を他の場所に移動等する必要がな
く、壁パネル73の取付作業を生産ライン上で行うこと
が可能であって、建物ユニットの生産性が更に高められ
ている。
【0073】以上、この発明の実施の形態1を図面によ
り詳述してきたが、具体的な構成はこの実施の形態1に
限らず、発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等が
あってもこの発明に含まれる。
【0074】例えば、実施の形態1では、各移動手段に
は複数の歯車を用いたが、ラックとピニオンを用いた移
動手段等であっても、移動用モータの回転力を各フレー
ムの直線移動に変換するものならばどのようなものでも
構わない。
【0075】また、回転軸への動力伝達には主としてか
さ歯車を用いたが、ベルト機構等を用いて回転用モータ
の回転力を回転軸に伝達してもよい。
【0076】さらに、各フレームの移動方向をX、Y方
向に限定したが、各フレームが直上のレール等に垂下さ
れて移動し、かつ、補助フレームが少なくとも副フレー
ムの移動方向以外の方向に移動可能であるならば、各フ
レームの移動方向は任意である。
【0077】主フレームに垂下される移動構造体の数
は、1枚の床パネルに取り付けられる壁パネルの枚数や
移動構造体1つ当たりのY方向の移動の自由度を考慮す
ると3つ程度が好ましいが、1、2、若しくは4以上の
複数であってもよい。
【0078】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明の請
求項1記載のものによれば、主移動部材がレールに垂下
されながらレールの延設方向に移動し、副移動部材が主
移動部材に垂下されながらレールの延設方向と交わる方
向に移動することで、パネル吊り下げ部はレールと各移
動部材との形状・寸法で定まる可動領域内において任意
の場所に水平移動することができる。また、パネル吊り
下げ部は昇降部によって鉛直方向にも移動可能である。
【0079】このため、パネル吊り下げ部の可動領域内
に壁パネルの資材置場と壁パネルを取り付ける床パネル
とを設置することによって、資材置場から床パネル上の
任意の位置に壁パネルを搬送することができる。
【0080】さらに、パネル吊り下げ部は回転駆動部に
よって水平面内で回転可能であることから、壁パネルを
床パネルに任意の向きで配設できる。
【0081】したがって、種々の建物ユニットの組み立
てに用いることが可能であり、汎用性が高い。
【0082】この組立装置は工場内上方に設けられるの
で、組立装置自体の設置スペースを工場の床面に必要と
せず、また、床パネルへの壁パネルの供給が上方から行
われる。
【0083】このため、例えば、生産ラインの上方にこ
の組立装置を設けることによって、コンベア上にある床
パネルを、生産ラインから外れた他の場所に移動した
り、或いは、従来のように、床パネルの搬入,搬出の度
に固定架台の一部を退避させる必要がなくなり、壁パネ
ルの取付作業を生産ライン上で行うことが可能となり、
建物ユニットの生産性が向上する。
【0084】また、この発明の請求項2記載のものによ
れば、主方向移動手段によって、主移動部材は上方に固
定された一対の平行なレールに垂下されて、その長手方
向を前記レール延設方向と略直交する方向に保持しなが
ら移動する。
【0085】また、副方向移動手段によって、副移動部
材は主移動部材に設けられた平行な一対のガイドレール
に垂下されて、該主移動部材に対する相対角度を保持し
ながら移動する。
【0086】すなわち、主移動部材、副移動部材は共に
上方から複数箇所で支持されて、各移動手段によって直
線的に移動するので、各移動部材が、水平面内で回転す
ることはない。これにより、各移動部材の移動に伴い移
動するパネル吊り下げ部が、その移動中に水平面内でね
じれる虞が抑制され、このパネル吊り下げ部に吊り下げ
られる壁パネルが、鉛直方向を軸とした回転方向に揺動
することも抑えられる。
【0087】このため、取付位置に搬送された直後の壁
パネルも略静止状態となり、壁パネルを床パネルに取り
付ける作業を容易に行うことができる。
【0088】そして、この発明の請求項3記載のものに
よれば、補助移動手段によって、少なくとも副移動部材
の移動方向以外の方向に、補助移動部材の下方に設けら
れたパネル吊り下げ体が移動可能である。
【0089】このため、例えば、補助移動部材の移動方
向をレールの延設方向とすると、パネル吊り下げ体をレ
ールの延設方向に位置決めする場合、主移動部材は移動
速度を高めて大まかな位置決め用とし、補助移動部材は
位置制御精度を高めて位置決め微調整用として使い分け
ることができる。
【0090】したがって、壁パネルの搬送時間を短縮さ
せつつ、良好な組み付け精度を得ることができる。
【0091】また、例えば、複数の副移動部材を主移動
部材に垂下させ、各副移動部材に補助移動部材を介して
パネル吊り下げ体を設けると、一回の主移動部材の移動
によって複数の壁パネルを資材置場から床パネルの上方
位置まで搬送することができる。
【0092】したがって、資材置場と建物ユニット組立
位置との往復動の回数を減少させることができる。
【0093】さらに、このような場合には、各パネル吊
り下げ部は互いに独立して副移動部材の移動方向に移動
できるばかりでなく、副移動部材の移動方向以外の方向
にも独立して移動することができるようになるので、各
々のパネル吊り下げ部が同時に壁パネルの取付作業を行
うことができる。
【0094】このため、建物ユニットの生産性を、更に
向上させることができる、という実用上有益な効果を発
揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の建物ユニットの組立装
置の構成を説明する斜視図である。
【図2】実施の形態1の建物ユニットの組立装置を上方
から見た様子を示す平面図である。
【図3】実施の形態1の主フレームの主方向移動手段を
示す正面図である。
【図4】実施の形態1の主フレームの主方向移動手段を
示し、図5中A−A線に沿った位置の断面図である。
【図5】実施の形態1の主フレームの主方向移動手段を
示す側面図である。
【図6】実施の形態1のパネル吊り下げ体を示す部分断
面図である。
【図7】実施の形態1における回転用モータから回転軸
への動力伝達機構を示す拡大平面図である。
【図8】実施の形態1の回転駆動部と昇降用ガイドとの
構成を説明する斜視図である。
【図9】実施の形態1の建物ユニット組立装置により生
産される建物ユニットを上方から見た様子を示す平面図
であって、(a)は床パネルの両側縁部に一対の妻壁パ
ネルを立設したもの、(b)は(a)の一対の妻壁パネ
ルに挟まれた床パネルの側縁部に桁壁パネルを立設した
もの、(c)は(a)の一対の妻壁パネルの間で床パネ
ルのほぼ中央部に各妻壁パネルと平行に1枚の壁パネル
を立設したもの、(d)は(c)の壁パネルに挟まれた
各々の床パネルの側縁部に、桁壁パネルを各々立設した
ものである。
【図10】従来の建物ユニット組立装置を示す説明図で
ある。
【図11】従来の建物ユニット組立装置により生産され
る建物ユニットの組立順序を模式的に説明する斜視図で
ある。
【符号の説明】
21 組立装置 22 レール 23 主フレーム(主移動部材) 23a 辺部材(ガイドレール) 24 副フレーム(副移動部材) 25 補助フレーム(補助移動部材) 26 パネル吊り下げ体 38 パネル吊り下げ部 39 回転駆動部 40 チェーンブロック(昇降部) 主方向移動手段 27 第一車輪 28 第二車輪 30 第一歯車 31 移動用モータ 32 モータ回転軸 33 第一伝達歯車 34 伝達軸 35 第二伝達歯車 36 第二歯車 37 回動軸

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】レールに垂下されて該レールの延設方向に
    移動可能な主移動部材と、該主移動部材に垂下されて前
    記レール延設方向と交わる方向に移動可能な副移動部材
    と、該副移動部材の下方に設けられるパネル吊り下げ体
    とを有し、該パネル吊り下げ体は、壁パネルを吊り下げ
    るパネル吊り下げ部と、該パネル吊り下げ部を、鉛直方
    向に移動可能とする昇降部と、前記壁パネルを前記副移
    動部材に対して任意の相対角度をなすように水平面内で
    回転可能とする回転駆動部とを有することを特徴とする
    建物ユニットの組立装置。
  2. 【請求項2】前記レールは、一対の平行なレールからな
    り、前記主移動部材は、略長方形状の枠体から主に構成
    され、該長手方向を前記レール延設方向と略直交に保持
    しながら移動可能とする主方向移動手段を有すると共
    に、前記副移動部材は、前記主移動部材に設けられかつ
    前記長手方向に延びる一対の平行なガイドレールに沿っ
    て、該主移動部材に対する相対角度を保持しながら該副
    移動部材を移動可能とする副方向移動手段を有すること
    を特徴とする請求項1記載の建物ユニットの組立装置。
  3. 【請求項3】前記副移動部材と前記パネル吊り下げ体と
    の間には、補助移動部材が介在され、該補助移動部材
    は、少なくとも前記副移動部材の移動方向以外の方向に
    該補助移動部材を移動可能とする補助移動手段を有する
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の建物ユニ
    ットの組立装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100826617B1 (ko) 2007-01-08 2008-05-02 (주) 온누리 천창유리 설치용 운반 공급장치

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