JP3347681B2 - 電子写真感光体 - Google Patents
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Description
関する。さらに詳しくは、本発明は、電荷発生物質とし
て特定の結晶型オキソチタニルフタロシアニン化合物
を、電荷輸送物質としてビスエナミン化合物を用いた、
特に近赤外の波長域において高い感度を有する電子写真
感光体に関する。
は、無機系材料を用いた無機感光体と有機系材料を用い
た有機感光体とに分類される。従来、電子写真感光体と
しては、その感度、耐久性の両面から無機系材料が主と
して用いられてきた。無機感光体の代表的なものとして
はアモルファスセレン(a−Se)およびアモルファス
セレン砒素(a−AsSe)などのセレン系のもの、色
素増感した酸化亜鉛(ZnO)もしくは硫化カドミウム
(CdS)をバインダー樹脂中に分散したもの、および
アモルファスシリコン(a−Si)を使用したものなど
がある。
ン系の感光体およびCdSを使用した感光体は耐熱性お
よび保存安定性に問題があり、また毒性を有するために
その廃棄が問題となり公害をもたらす原因となる。Zn
O樹脂分散系感光体は、低感度であり、かつ耐久性が低
いという点から、現在はほとんど使用されていない。ま
た、無公害性の無機感光体として注目されるa−Si感
光体は、高感度および高耐久性などの長所を有するもの
の、プラズマCVD法を用いるというその製造プロセス
に起因する画像欠陥などの欠点、および生産性の低さか
ら起因するコストアップという欠点を有している。この
ように無機系材料には様々な欠点がある。
存在するために適宜選択することにより保存安定性およ
び毒性のないものを製造することができ、かつ塗工によ
る薄膜形成が容易であり、低コストで製造し得るという
利点の上に、さらに近年、急激に感度や耐久性の向上が
図られてきている。そのため現在では、電子写真感光体
としては、特別な場合を除いて有機系材料が使用される
ようになってきている。
ザー光を用いて、高速化、高画質、ノンインパクト化を
メリットとしたレーザービームプリンターなどが広く普
及するに至り、その要求に耐え得る感光体の開発が望ま
れている。レーザー光を用いた方式が試みられている
が、これらレーザー光の波長は800nm前後であるこ
とから、この長波長光に対し高感度な特性を有する感光
体が強く望まれている。
は、従来、スクアリック酸メチン系色素、インドリン系
色素、シアニン系色素、ビリリウム系色素、ポリアゾ系
色素、フタロシアニン系色素およびナフトキノン系色素
などが知られている。しかし、スクアリック酸メチン系
色素、インドリン系色素、シアニン系色素およびビリリ
ウム系色素は長波長化が可能であるが実用的安定性(繰
り返し特性)に欠け、ポリアゾ系色素は長波長化が難し
く、かつ製造上不利であり、またナフトキノン系色素は
感度的に問題があるのが現状である。
開昭49−11136号公報、米国特許第4,214,
907号公報および英国特許第1,268,422号公
報などには、フタロシアニン系色素のうち、金属フタロ
シアニン化合物を用いた感光体は、感度ピークがその中
心金属によって変動するが、いずれも700〜750n
mと比較的長波長側にあることが記載されている。
は、オキソチタニルフタロシアニン類を基板上に蒸着し
て、電荷発生層を作成し、さらにその上に2,6−ジメ
トキシ−9,10−ジヒドロキシアントラセンを主成分
とする電荷輸送層を設けた電子写真感光体が記載されて
いる。しかし、この感光体は残留電位が高く、使用方法
にやや制約を受け、かつ蒸着法による膜厚の不均一性か
ら諸電気特性の再現性という点で問題があり、また感光
体の工業的規模での大量生産上制約を受けざるを得な
い。
感度を示すオキソチタニルフタロシアニンの研究が精力
的に行われている。電子写真学会誌第32巻、第3号、
第282頁には、オキソチタニルフタロシアニンだけで
も、X線回折スペクトルの回折角の違いから数多くの結
晶型に分類されることが記載されている。具体的に、特
徴的な結晶を示すと、特開昭61−217050号公報
および特開昭61−239248号公報にはα型、特開
昭62−67094号公報にはA型、特開昭63−36
6号公報および特開昭63−198067号公報にはC
型、特開昭63−20365号公報、特開平2−825
6号公報および特開平1−17066号公報にはY型、
特開平3−54265号公報にはM型、特開平3−54
264号公報にはM−α型、特開平3−128973号
公報にはI型、特開昭62−67094号公報には、P
haseI型およびPhaseII型の結晶が記載され
ている。
て構造解析から格子定数が判明しているものは、C型、
PhaseI型およびPhaseII型であり、Pha
seII型は三斜晶系、PhaseI型およびC型は単
斜晶系に属する。これらの公知の格子定数から上記の公
報に記載された結晶形を解析してみると、A型およびI
型はPhaseI型、αおよびB型はPhaseII
型、M型はC型に属することがわかる(同様のことを説
明した文献には、J. of Imaging Science and Technolo
gy, Vol.37, No.6, 1993, p605〜609 がある)。
に使用されるレーザー光の基板反射が主原因と考えられ
る干渉縞の発生などが起こり、その解決方法としていく
つかの技術が公知である。その1つの手段として電荷発
生層の膜厚を厚くし、露光したレーザー光を吸収させて
基板からの反射をなくする方法が知られているが、従来
の蒸着法で形成できる膜厚には制限があり、また形成時
のコントロールも難しい。
て電荷発生層を形成する方法は、任意の厚さで再現性良
く形成でき、形成時のコントロールも容易である。ま
た、蒸着時の高真空度装置が不要であり、さらに加熱に
よる熱分解、熱変性を避けることができる。また、蒸着
法のように蒸着後、種々の方法で蒸着品の結晶化を行う
必要がなく、工業的生産上の煩雑さがないので有利であ
る。
は、オキソチタニルフタロシアニン化合物とバインダー
樹脂を含む電荷発生層上に、ヒドラゾン化合物とバイン
ダー樹脂を含む電荷輸送層を積層した電子写真感光体が
記載されている。この電子写真感光体は、800nm前
後に感度を有するものの、現在の高画質化、高速化に要
求される感度には及ばない。
ザーの近赤外光に対して高感度で、電気特性に優れ、繰
り返し使用しても感度の低下がほとんど起こらず、帯電
電位が安定で、さらに耐摩耗性に優れた電子写真感光体
を提供することを課題とする。
良好で残留電位が極めて低く、かつ良好な耐久性を有し
ながら800nm前後に強い感度を有する感光体を提供
する有機系の光導電性物質について鋭意検討を重ねた結
果、本発明の結晶型オキソチタニルフタロシアニンと、
ビスエナミン化合物とを使用し、バインダー分散液を塗
布して感光層とすることにより、上記の特性を有する電
子写真感光体が得られることを見出し、本発明に到っ
た。
上に感光層が形成された電子写真感光体であって、感光
層が、電荷発生物質としてCuKα線を用いたX線回折
スペクトルにおいて、ブラック角(2θ±0.2°)
7.3°、9.4°、9.6°、11.6°、13.3
°、17.9°、24.1°および27.2°に主要な
回折ピークを有し、該回折ピークの9.4°と9.6°
との重なったピークの束が最大回折ピークを示し、かつ
27.2°の回折ピークが第2の最大ピークを示す結晶
型オキソチタニルフタロシアニンと、電荷輸送物質とし
て、一般式(I):
基を有してもよいアラルキル基もしくは置換基を有して
もよい複素環基、または低級アルキル基であり;R 1 は
置換基を有してもよい低級アルキル基、置換基を有して
もよい低級アルコキシ基、ジ低級アルキルアミノ基、ハ
ロゲン原子または水素原子であり;Yは酸素原子、硫黄
原子、モノ置換窒素原子であり;mは1〜8の整数であ
り;nは1〜3の整数であり;mが2以上のとき、R 1
は同一でも異なってもよい)で表されるビスエナミン化
合物、または一般式(II):
を有してもよいアリール基、置換基を有してもよいアラ
ルキル基もしくは置換基を有してもよい複素環基、また
は低級アルキル基あるいは水素原子であり(ただし、A
2 とA 3 は少なくとも一方が置換基を有してもよいアリ
ール基、置換基を有してもよいアラルキル基もしくは置
換基を有してもよい複素環基、または低級アルキル基で
ある);R 2 は一般式(I)のR 1 と同義であり;lは
1〜4の整数であり(ただし、lが2以上のとき、R 2
は同一でも異なってもよい);R 3 は置換基を有しても
よいアリール基、置換基を有してもよいアラルキル基あ
るいは置換基を有してもよい複素環基、または低級アル
キル基あるいは水素原子であり;R 1 、m、nおよびY
は一般式(I)と同義である〕で表されるビスエナミン
−スチリル化合物を含有することを特徴とする電子写真
感光体が提供される。
に図1〜4に基づいて説明する。図1は、導電性支持体
1上に、感光層4として、電荷発生物質2を主成分とし
てバインダー樹脂中に分散させた電荷発生層5と、この
電荷発生層5上に形成され、かつ電荷輸送物質3を主成
分としてバインダー樹脂中に分散させた電荷輸送層6と
の積層層が形成されてなる機能分離型電子写真感光体で
ある。図2は、導電性支持体1と感光層4との間に中間
層7(下引き層)を設けたものであり、上記と同様の積
層層よりなる機能分離型電子写真感光体の構成を示すも
のである。
として、電荷輸送物質3を主成分としてバインダー樹脂
中に分散させた電荷輸送層6に電荷発生物質2を分散さ
せた電荷輸送層6の単一層が形成されてなる単層型電子
写真感光体である。図4は、導電性支持体1と感光層
4’との間に中間層7を設けたものであり、上記と同様
の単層よりなる単層型電子写真感光体の構成を示すもの
である。
持体としては、通常この種の導電性支持体として使用さ
れるものであれば特に限定されるものではない。その材
質としては、例えば、支持体自体が導電性を持つもの、
例えば、アルミニウム、アルミニウム合金、銅、亜鉛、
ステンレス、ニッケルおよびチタンなどを用いることが
でき、その他にアルミニウム、金、銀、銅、亜鉛、ニッ
ケル、チタン、酸化インジウムおよび酸化錫などを蒸着
したプラスチックや紙、導電性粒子を含有したプラスチ
ックや紙、導電性ポリマーを含有するプラスチックなど
が挙げられ、それらの形状としては、ドラム状、シート
状およびシームレスベルト状のものなどが挙げられる。
発生層と電荷輸送層との積層層、または電荷発生物質を
分散させた電荷輸送層の単層からなる。
は、CuKα線を用いたX線回折スペクトルにおいて、
ブラック角(2θ±0.2°)7.3°、9.4°、
9.6°、11.6°、13.3°、17.9°、2
4.1°および27.2°に主要な回折ピークを有し、
該回折ピークの9.4°と9.6°との重なったピーク
の束が最大回折ピークを示し、かつ27.2°の回折ピ
ークが第2の最大ピークを示す結晶型オキソチタニルフ
タロシアニンである。本発明において用いられる結晶型
オキソチタニルフタロシアニンは、合成方法によって限
定されるものではなく、いかなる製造方法により製造さ
れても、上記のCuKα線を用いたX線回折スペクトル
の特徴を有するものであればよい。
は、モーザーおよびトーマスの「フタロシアニン化合
物」(MOSER and Thomas. "Phthalocyanine Compound
s")に記載されている公知の方法など、いずれの方法に
よってもよい。例えば、o−フタロニトリルと四塩化チ
タンを加熱融解またはα−クロロナフタレンなどの有機
溶媒の存在下で加熱する方法などにより、ジクロロチタ
ニウムフタロシアニンを収率良く得る。さらにこのジク
ロロチタニウムフタロシアニンを塩基もしくは水で加水
分解することによってオキソチタニルフタロシアニンを
得る。
テトラブトキシチタンをN−メチルビロリドンなどの有
機溶媒中で加熱する方法などにより、オキソチタニルフ
タロシアニンを得る。得られたオキソチタニルフタロシ
アニンは、ベンゼン環の水素原子が塩素、フッ素、ニト
ロ基、シアノ基またはスルホン基などの置換基で置換さ
れたフタロシアニン誘導体が含有されていてもよい。上
記の方法により得られたオキソチタニルフタロシアニン
を水の存在下で、ジクロロエタンのような水に非混和性
の有機溶媒で処理することにより、本発明の結晶型オキ
ソチタニルフタロシアニンを得る。
下で水に非混和性の有機溶媒で処理する方法としては、
例えば、オキシチタニルフタロシアニンを水で膨潤させ
て有機溶媒で処理する方法、あるいは膨潤処理を行わず
に、水を添加した有機溶媒中にオキソチタニルフタロシ
アニン粉末を投入する方法などが挙げられるが、これら
の方法に限定されるものではない。
させる方法としては、例えば、オキソチタニルフタロシ
アニンを硫酸に溶解させ、水中で析出させてウェットペ
ースト状にする方法、またホモミキサー、ペイントミキ
サー、ボールミルまたはサンドミルなどの撹拌・分散装
置を用いて、オキソチタニルフタロシアニンを水で膨潤
させてウェットペースト状にする方法などが挙げられる
が、これらの方法に限定されるものではない。また、加
水分解で得られたオキソチタニルフタロシアニン組成物
を溶液中もしくはバインダー樹脂を溶解させた溶液中で
十分な時間、撹拌する、あるいは機械的な歪力をもって
ミリングすることにより、本発明の結晶型オキソチタニ
ルフタロシアニンを得ることもできる。
般的な撹拌装置の他に、ホモミキサー、ペイントミキサ
ー、ディスパーサー、アジターあるいはボールミル、サ
ンドミル、ペイントシェーカー、ダイノミル、アトライ
ターおよび超音波分散装置などが挙げられる。処理後、
混合溶液を濾過し、固形物をメタノール、エタノールお
よび水などを用いて洗浄して単離してもよく、また処理
後にバインダー樹脂を加えてそのまま塗液として使用し
てもよい。また、処理の際に予めバインダー樹脂を加え
ておけば、そのまま塗液として使用できるので好まし
い。
フタロシアニンは、電子写真感光体の電荷発生物質とし
て優れた特性を有する。本発明においては、結晶性オキ
ソチタニルフタロシアニン以外に他の電荷発生物質を併
用してもよい。他の電荷発生物質としては、本発明の結
晶性オキソチタニルフタロシアニンとは結晶型において
異なるα型、β型、Y型、アモルファスのオキソチタニ
ルフタロシアニン、あるいは他のフタロシアニン類、お
よびアゾ顔料、アントラキノン顔料、ペリレン顔料、多
環キノン顔料およびスクエアリウム顔料などが挙げられ
る。
ビスエナミン化合物としては、下記のビスエナミン化合
物が好ましい。ビスエナミン化合物は、一般式(I):
ール基、置換基を有してもよいアラルキル基もしくは置
換基を有してもよい複素環基、または低級アルキル基で
あり;R1 は置換基を有してもよい低級アルキル基、置
換基を有してもよい低級アルコキシ基、ジ低級アルキル
アミノ基、ハロゲン原子または水素原子であり;Yは酸
素原子、硫黄原子、モノ置換窒素原子であり;mは1〜
8の整数であり;nは1〜3の整数であり;mが2以上
のとき、R1 は同一でも異なってもよい)で表される。
基」、「アラルキル基」および「複素環基」における置
換は、モノ置換に限らず、ジ置換およびトリ置換であっ
てもよい。複数の置換基は同一または異なる置換基であ
ってもよく、その置換位置は、立体障害があり、かつ合
成面で問題があるオルト位(o−)ではなく、メタ位
(m−)およびパラ位(p−)が好ましい。置換基とし
ては、例えば、水素原子;フッ素原子、塩素原子および
臭素原子などのハロゲン原子;メチル基、エチル基、n-
プロピル基、イソプロピル基、n-ブチル基およびイソブ
チル基などの炭素数1〜4のアルキル基;メトキシ基、
エトキシ基、プロポキシ基およびブトキシ基などの炭素
数1〜4のアルコキシ基;置換基を有してもよいフェニ
ル基;ならびに同一もしくは異なる置換基を有するジ置
換アミノ基などが挙げられる。
換アミノ基」としては、例えば、ジメチルアミノ基、ジ
エチルアミノ基、ジフェニルアミノ基、メチルフェニル
アミノ基、エチルフェニルアミノ基、ジ(p−トリルフ
ェニル)アミノ基、ジベンジルアミノ基、ベンジルメチ
ルアミノ基、ベンジルエチルアミノ基およびベンジルフ
ェニルアミノ基などが挙げられる。
基」としては、例えば、フェニル基、(1−または2
−)ナフチル基、(1−,2−または9−)アントリル
基および(1−または2−)ピレニル基などの炭素数6
〜16のものが挙げられる。「置換基を有してもよいア
リール基」としては、(m−またはp−)クロロフェニ
ル基、(m−またはp−)トリル基、(m−またはp
−)エチルフェニル基、(m−またはp−)プロピルフ
ェニル基、(m−またはp−)ブチルフェニル基、(m
−またはp−)メトキシフェニル基、(3,4−または
3,5−)ジメトキシフェニル基、(m−またはp−)
エトキシフェニル基、(m−またはp−)ジメチルアミ
ノフェニル基、(2−,3−または4−)ビフェニルイ
ル基および(o−,m−またはp−)トリル−(m−ま
たはp−)フェニル基などが挙げられる。
してもよいアラルキル基」としては、例えば、ベンジル
基、フェネチル基、メチルベンジル基およびメトキシベ
ンジル基などが挙げられる。一般式(I)におけるA1
の「置換基を有してもよい複素環基」としては、例え
ば、(2−または3−)フリル基、(2−または3−)
ベンゾフリル基、(2−,4−,5−,6−または7
−)ベンゾチアゾリル基、(2−,4−,5−,6−ま
たは7−)ベンゾオキサゾリル基、(1−,2−,3
−,4−または9−)カルバゾリル基およびN−エチル
カルバゾリル基などが挙げられる。
ル基」としては、炭素数1〜5のものが挙げられ、中で
もメチル基、エチル基、n-プロピル基、イソプロピル
基、n-ブチル基およびイソブチル基などの炭素数1〜4
のアルキル基が好ましい。
ル基」としては、A1 に例示のものが挙げられ、炭素数
1〜3のものがより好ましい。R1の「低級アルコキシ
基」としては、炭素数1〜5のものが挙げられ、中でも
メトキシ基、エトキシ基、n-プロポキシ基、イソプロポ
キシ基などの炭素数1〜3のアルコキシ基が好ましい。
一般式(I)におけるR1 の「ジ低級アルキルアミノ
基」としては、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基お
よびジイソプロピルアミノ基などが挙げられる。一般式
(I)におけるR1 の「ハロゲン原子」としては、フッ
素原子、塩素原子および臭素原子などが挙げられる。上
記の置換基としては、一般的に電子供与性の置換基が好
ましい。
I):
って、置換基を有してもよいアリール基、置換基を有し
てもよいアラルキル基もしくは置換基を有してもよい複
素環基、または低級アルキル基あるいは水素原子であり
(ただし、A2 とA3 は少なくとも一方が置換基を有し
てもよいアリール基、置換基を有してもよいアラルキル
基もしくは置換基を有してもよい複素環基、または低級
アルキル基である);R 2 は一般式(I)のR1 と同義
であり;lは1〜4の整数であり(ただし、lが2以上
のとき、R2 は同一でも異なってもよい);R3 は置換
基を有してもよいアリール基、置換基を有してもよいア
ラルキル基あるいは置換基を有してもよい複素環基、ま
たは低級アルキル基あるいは水素原子であり;R1 、
m、nおよびYは一般式(I)と同義である〕で表され
る。
3 の「置換基を有してもよいアリール基、置換基を有し
てもよいアラルキル基もしくは置換基を有してもよい複
素環基、または低級アルキル基」としては、一般式
(I)のA1 に例示のものが挙げられる。
ナミン化合物は種々の方法で合成することができるが、
通常、下記の合成過程で容易に合成される。すなわち、
下記の一般式(V):
(I)と同義である)で表されるアルデヒド化合物
(2.0〜2.8当量)と下記の一般式(VI):
る)で表されるアミノ化合物(1.0当量)とを、p−
トルエニンスルホン酸、カンファースルホン酸およびビ
リジニュウム−p−トルエニンスルホン酸などの酸触媒
の存在下、トルエン、キシレン、クロロベンゼンおよび
クロロホルムなどの有機溶剤中で2〜18時間加熱撹拌
して反応させ、副生する水を共沸除去することにより一
般式(I)のビスエナミン化合物を容易に合成すること
ができる。
ナミン化合物は種々の方法で合成することができるが、
通常、下記の合成過程で容易に合成される。すなわち、
下記の一般式(V):
と同義である)で表されるアルデヒド化合物(2.0〜
2.8当量)と下記の一般式(VII):
は一般式(II)と同義である)で表されるアミノ化合物
(1.0当量)とを、p−トルエニンスルホン酸、カン
ファースルホン酸およびビリジニュウム−p−トルエニ
ンスルホン酸などの酸触媒の存在下、トルエン、キシレ
ン、クロロベンゼンおよびクロロホルムなどの有機溶剤
中で2〜18時間加熱撹拌して反応させ、副生する水を
共沸除去することにより一般式(II)のビスエナミン化
合物を容易に合成することができる。
ミン化合物の具体的な化合物を例示する。しかし、これ
らの例示化合物によって本発明の範囲が限定されるもの
ではない。
は、フィルム形成能を有するバインダー樹脂の助けを借
りて皮膜状の電荷発生層および電荷輸送層に形成され
る。バインダー樹脂としては、ビニル化合物の重合体も
しくはその共重合体(例えば、塩化ビニル−酢酸ビニル
共重合体)、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリエ
ステルカーボネート、ポリアリレート、ポリスルホン、
ポリビニルブチラール、フェノキシ樹脂、セルロース系
樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、ポリメチルメタク
リレート、ポリスチレン、ポリブチラール、ナイロン樹
脂およびシリコーン樹脂などが挙げられ、これらは単独
あるいは1種類以上を混合して用いることができ、また
部分的に架橋した熱硬化性樹脂を用いることもできる。
ル化合物の重合体もしくはその共重合体、ポリエステ
ル、ポリカーボネート、ポリアリレート、ポリスルホ
ン、ポリビニルブチラール、フェノキシ樹脂、セルロー
ス系樹脂、ウレタン樹脂およびエポキシ樹脂から選択さ
れる少なくとも1つの樹脂が好ましい。上記のバインダ
ー樹脂の中でも、一般式(III):
て、置換基を有してもよい低級アルキル基(C1-5 )、
置換基を有してもよいアリール基(C6-12)、置換基を
有してもよいアラルキル基(C7-17)、低級アルケニル
基(C2-5 )、低級アルコキシ基(C1-5 )、ハロゲン
原子、あるいは水素原子であり;Xは直接結合している
か、あるいは置換基を有してもよい炭素数1〜10のア
ルキレン基、置換基を有してもよい炭素数1〜10の環
状アルキリデン基、置換基を有してもよいアリレン基
(C6-12)、スルホニル基、カルボニル基であり;Zは
置換基を有してもよい低級アルキレン基(C1-5 )、ア
リレン基(C6-12)、アルキルアリレン基(C 7-17)、
またはハロゲン原子であり;Wは置換基を有してもよい
低級アルキル基(C1-5 )、置換基を有してもよい低級
アルケニル基(C2-5 )、低級アルコキシ基
(C1-5 )、置換基を有してもよい低級アルキルエステ
ル基(C1-5 )、置換基を有してもよいアリールエステ
ル基(C6-12)、カルボキシル基、アルデヒド基、水酸
基、ハロゲン原子、あるいは水素原子であり;eおよび
fは1〜4の整数、uは10〜200の整数である〕で
表されるポリカーボネートと一般式(IV):
数、v、w、xおよびyは10〜1000の整数)で表
されるポリエステルとの混合物は特に好ましい。
樹脂の具体的な化合物を例示する。しかし、これらの例
示化合物によって本発明の範囲が限定されるものではな
い。
リエステル樹脂の割合は、5〜50重量%、好ましくは
20〜30重量%である。
輸送物質およびバインダー樹脂などを用いて、図1〜4
のような構成を有する電子写真感光体を作成する。各層
の形成方法としては、層に含有させる物質を溶剤に溶解
または分散させて得られた塗布液を順次塗布するなどの
公知の方法が適用される。通常は電荷発生層の上に電荷
輸送層を形成するが、その逆も可能である。
体の形成方法について説明する。電荷発生層中の電荷発
生物質には本発明の結晶型オキソチタニルフタロシアニ
ンを用いるが、本発明の効果を阻害しない範囲で他の電
荷発生物質が含まれていてもよい。
グ、CVDなどの気相堆積法、または電荷発生物質を溶
剤に溶解、もしくはボールミル、サンドグラインダー、
ペイントシェイカー、超音波分散機などによって粉砕、
分散、必要に応じてバインダー樹脂と溶剤を加え、シー
トの場合にはベーカーアプリケーター、バーコーター、
キャスティング、スピンコートなどの方法、ドラムの場
合にはスプレー法、垂直型リング法、浸漬塗工法により
形成される。電荷発生層の膜厚としては0.05〜5μ
mで、好ましくは0.08〜0.1μmである。
トン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノンなど
のケトン類、酢酸エチルおよび酢酸ブチルなどのエステ
ル類、テトラヒドロフランおよびジオキサンなどのエー
テル類、ベンゼン、トルエンおよびキシレンなどの芳香
族炭化水素類、N,N−ジメチルホルムアミドおよびジ
メチルスルホキシドなどの非プロトン性極性溶媒などを
単独もしくは2種類以上の混合にて用いることができ
る。
する。電荷輸送層中の電荷輸送物質には本発明の一般式
(I)で表されるビスエナミン化合物または一般式(I
I)で表されるビスエナミン−スチレン化合物を用い
る。また、電荷輸送層は、必要に応じてレベリング剤や
酸化防止剤、増感剤などの各種添加剤を含んでいてもよ
い。特に酸化防止剤としてのα−トコフェロールや2,
6−ジ−t−ブチル−4−メチル−フェノールは好適に
用いることができる。
/電荷移動物質の重量比は、好ましくは0.1/100
〜5/100である。また、酸化防止物質としての2,
6−ジ−t−ブチル−4−メチル−フェノール/電荷移
動物質の重量比は、好ましくは0.1/100〜10/
100である。
物質を溶剤に溶解し、バインダー樹脂を加え、シートの
場合にはベーカーアプリケーター、バーコーター、キャ
スティング、スピンコートなどの方法、ドラムの場合に
はスプレー法、垂直型リング法、浸漬塗工法により作製
される。電荷輸送層の膜厚は10〜60μm、好ましく
は10〜40μmである。
2−ジクロロエタンなどのハロゲン系溶剤、アセトン、
メチルエチルケトンおよびシクロヘキサノンなどのケト
ン類、酢酸エチルおよび酢酸ブチルなどのエステル類、
テトラヒドロフランおよびジオキサンなどのエーテル
類、ベンゼン、トルエンおよびキシレンなどの芳香族炭
化水素類、N,N−ジメチルホルムアミドおよびジメチ
ルスルホキシドなどの非プロトン性極性溶媒などを単独
もしくは2種類以上の混合にて用いることができる。
物質としてのビスエナミン化合物またはビスエナミン−
スチレン化合物の量は、0.2〜1.5重量部、好まし
くは0.3〜1.2重量部である。
形成方法について説明する。単層型電子写真感光体の場
合には、電荷輸送層中に、本発明の結晶型オキソチタニ
ルフタロシアニン化合物を分散する。その場合の粒径は
十分小さいことが必要であり、好ましくは1μm以下で
ある。
0.5〜50重量%、好ましくは1〜20重量%であ
る。電荷発生物質の量が上記範囲より過少の場合には、
感度不足となるので好ましくなく、また過多の場合には
帯電性低下および感度低下を誘発するなどの弊害がある
ので好ましくない。感光層の形成方法は、上記の電荷輸
送層と同様である。感光層の膜厚は5〜50μm、好ま
しくは10〜40μmである。
膜性、可撓性および機械的強度などを改善するための可
塑剤、残留電位を抑制するための添加剤、分散安定向上
のための分散補助剤、塗布性を改善するためのレベリン
グ剤、海面活性剤(例えばシリコーンオイルおよびフッ
素系オイルなど)やその他の添加剤を加えてもよい。特
にレベリング剤としてのジメチルポリシロキサンの添加
が好ましい。感光層の表面層がジメチルポリシロキサン
を含有する場合、ジメチルポリシロキサン/バインダー
樹脂の重量比は、0.001/100〜5/100が好
ましい。
けられていてもよい(図2および図4参照)。 中間層としては、アルミニウム陽極酸化膜、酸化アルミ
ニウム、水酸化アルミニウム、酸化チタンなどの無機
層、共重合ナイロン、ポリビニルアルコール、ポリビニ
ルブチラール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル
酸、セルロース類、ゼラチン、でんぷん、ポリウレタ
ン、ポリイミド、ポリアミド、カゼイン、N−メトキシ
メチル化ナイロンなどの有機層が挙げられる。また、有
機層には酸化チタン、酸化錫、酸化ルミニウムなどの粒
子が分散されていてもよい。
解し、導電性支持体上に塗布し、乾燥することにより形
成される。中間層の膜厚は20〜0.01μm、好まし
くは10〜0.5μmである。電荷輸送層上の最表面層
として従来公知の、例えば、熱可塑性あるいは熱硬化性
ポリマーを主体とするオーバーコート層を設けてもよ
い。
晶型の中で、比較的光感度特性の良いものとして、Y型
とM−α型がある。なお、他にI型、M型があるが、こ
れらはM−α型を処理して得られた結晶であり、M型と
結晶系や特性が類似しているので、M−α型に含める
(電子写真学会誌、第32巻、第3号、p282参
照)。一方、本発明のオキソチタニルフタロシアニンの
結晶型はこのどちらとも一致しない新規なものであり、
電荷発生物質として良好な特性を示す。
折スペクトルにおける主ピーク位置のブラッグ角(2θ
±0.2°)が7.2°、14.2°、24.0°、2
7.1°であるのに対して、本発明の結晶型では、7.
3°、9.4°、9.6°、11.6°、13.3°、
17.9°、24.1°、27.2°であり、全く別の
結晶系であることが明白である。
角が9.6°、11.7°、15.0°、24.1°、
27.1°であり、本発明のものと類似しているが、2
つのスペクトルはその相対強度の関係が大きく異なって
いる。すなわち、両者の最大ピーク位置はブラッグ角
(2θ±0.2°)で、本発明が9.4°と9.6°の
重なったピーク束であるのに対して、Y型が27.3°
である(M−α型の場合は、27.3°)。回折ピーク
の相対強度は結晶型によって決定されるものであるの
で、ピーク強度が著しく相違している2つのスペクトル
は双方の結晶系が異なることに他ならない。
0.2°)18°付近と24°付近に2つの明瞭なピー
クが見られる(特開平7−271073号公報、図1参
照)のに対して、本発明ではブラッグ角(2θ±0.2
°)17.9°、24.1°には1つのピークしか見ら
れない点でも異なっている。また、電子写真感光体に用
いた場合の光感度特性、繰り返し使用特性、溶剤安定性
に対しても、本発明の結晶型オキソチタニルフタロシア
ニンが他の結晶型のものより優れている。
ッグ角(2θ±0.2°)9.6°に最大ピークを持つ
オキソチタニルフタロシアニンが記載されている。前述
の電子写真学会誌(第32巻、第3号、p282)に報
告のない新規な結晶型であるが、本発明の発明者らはど
のような合成法によっても、この結晶型のものは製造す
ることができず、本発明の結晶型のものと光感度特性な
どの比較はできなかった。
クのブラッグ角(2θ±0.2°)が7.22°、9.
60°、11.60°、13.40°、14.88°、
18.34°、23.62°、24.14°、27.3
2°であることが記載されいる。この主要ピークには、
本発明の結晶型のものには存在しない18.34°と2
3.62°のピークが存在するため、本発明の結晶型
は、前記公報に記載の結晶型とも異なる。
物質として用いる結晶型オキソチタニルフタロシアニン
は長波長域でも大きな感度を示すので、長波長域の光、
特に半導体レーザーおよびLEDに最適な感光波長域を
有する電子写真感光体を得ることができる。また、結晶
型オキソチタニルフタロシアニンは、溶剤や熱に対する
結晶安定性に優れているので、光感度特性、繰り返し使
用特性に優れた電子写真感光体を得ることができる。
作成方法およびその電位特性について、さらに具体的に
説明するが、これらの製造例および実施例により本発明
が限定されるものではない。
を、α−クロロナフタレン500ml中で窒素雰囲気
下、200〜250℃で3時間加熱攪拌して反応させ
た。次いで、反応混合物を100〜130℃まで放冷し
て熱時濾過し、得られた固形物を100℃に加熱したα
−クロロナフタレン200mlで洗浄してジクロロチタ
ニウムフタロシアニン粗生成物48.2gを得た。得ら
れた粗生成物を室温にてα−クロロナフタレン200m
l、次いでメタノール200mlで洗浄し、さらにメタ
ノール500ml中で1時間熱懸洗を行った。これを濾
過し、得られた粗生成物を水500ml中で、pHが6
〜7になるまで、熱懸洗を繰り返した後、乾燥してオキ
ソチタニルフタロシアニン中間結晶46.5gを得た。
法により分析して、X線回折スペクトルを求めた。 X線源 CuKa=1.54050Å 電圧 40kV 電流 50mA スタート角度 5.0deg. ストップ角度 30.0deg. ステップ角度 0.02deg. 測定時間 0.5deg./sec 測定方法 θ/2θスキャン方法
ニン中間結晶のX線回折スペクトルを示す。製造した中
間結晶はブラッグ角(2θ±0.2°)27.3°に最
大回折ピークを示し、かつ7.4°、9.6°、27.
3°に回折ピークを有する特開平2−8256号公報や
特開平7−271073号公報に記載のY型と呼ばれる
結晶型オキソチタニルフタロシアニンであることが分か
る。
ルメチルケトン30gに混合し、ペイントコンディショ
ナー装置(レッドレベル社製)により直径2mmのガラ
スビーズ60gと共に5.0時間、ミリング処理し、メ
タノール1000mlで洗浄した後、乾燥して本発明の
結晶型オキソチタニルフタロシアニン0.95gを得
た。得られた結晶を上記の条件でX線回折法により分析
して、X線回折スペクトルを求めた。
ロシアニンのX線回折スペクトルを示す。製造した結晶
は、ブラッグ角(2θ±0.2°)9.4°と9.6°
の重なったピーク束に最大回折ピークを示し、かつ7.
3°、9.4°、9.6°、11.6°、13.3°、
17.9°、24.1°、27.2°に回折ピークを有
することから、本発明の結晶型オキソチタニルフタロシ
アニンであることが分かる。
ン中間結晶0.6gとポリブチラール(積水化学工業
製、エスレックBL−1)0.6gとをエチルメチルケ
トン40gに混合し、ビーズミル装置により直径2mm
のガラスビーズ60gと共に5時間ミリング処理し、本
発明の結晶型オキソチタニルフタロシアニン1.2gを
得た。得られた結晶を製造例1と同様にしてX線回折法
により分析して、X線回折スペクトルを求めた。
ロシアニンのX線回折スペクトルを示す。製造した結晶
は、ブラッグ角(2θ±0.2°)9.4°と9.6°
の重なったピーク束に最大回折ピークを示し、かつ7.
3°、9.4°、9.6°、11.6°、13.3°、
17.9°、24.1°、27.2°に回折ピークを有
し、さらに14.1°から14.9°において、同程度
の強度の回折ピークを複数本有することで台形状の、ピ
ーク分離困難な回折ピークの集合体を示すことから、本
発明の結晶型オキソチタニルフタロシアニンであること
が分かる。
ン中間結晶0.6gとポリブチラール(積水化学工業製
エスレックBL−1)0.3gと塩化ビニル酢酸ビニル
共重合体樹脂(積水化学工業製エスレックM−1)0.
3gとをメチルエチルケトン40gに混合し、ペイント
コンディショナー装置により直径2mmのガラスビーズ
60gと共に5時間、ミリング処理し、本発明の結晶型
オキソチタニルフタロシアニン1.2gを得た。得られ
た結晶を製造例1と同様にしてX線回折法により分析し
て、X線回折スペクトルを求めた。
ロシアニンのX線回折スペクトルを示す。製造した結晶
は、ブラッグ角(2θ±0.2°)9.4°と9.6°
の重なったピーク束に最大回折ピークを示し、かつ7.
3°、9.4°、9.6°、11.6°、13.3°、
17.9°、24.1°、27.2°に回折ピークを有
し、さらに14.1°から14.9°において、同程度
の強度の回折ピークを複数本有することで台形状の、ピ
ーク分離困難な回折ピークの集合体を示し、また9.0
°位置に9.4°と9.6°の重なったピーク束の1/
2程度の強度の回折ピークが該ピーク束のショルダーピ
ークとして存在していることから、本発明の結晶型オキ
ソチタニルフタロシアニンであることが分かる。
59g(1.05当量)とをトルエン50mlに溶解し
た。次いで、室温で触媒量(約50mg)のp−トルエ
ンスルホン酸を混合溶液に加え、攪拌し徐々に90℃ま
で加熱した。このとき、反応により副生する水をトルエ
ンとの共沸により反応系外に留去した。次いで、反応混
合物に4−ホルミルクロマン1.97g(1.30当
量)を加えて反応させ、同様に反応により副生する水を
トルエンとの共沸により反応系外に留去した。共沸する
トルエンの濁りがなくなってから、さらに3時間加熱撹
拌を続けた。反応終了後、エバポレーターによりトルエ
ンを除去し、残留物をエタノール/酢酸エチル混合溶剤
により再結晶させて、例示化合物2を2.1g(収率5
7.0%)得た。
トル、通常の13C−NMRスペクトルおよびDEPT1
35による13C−NMRスペクトルにより、例示化合物
2であることを確認した。図9、図10および図11
に、重クロロホルム中における例示化合物No2の 1 H
−NMRスペクトル、通常の13C−NMRスペクトルお
よびDEPT135による13C−NMRスペクトルをそ
れぞれ示す。
物を用いること以外は製造例4と同様にして、例示化合
物1および例示化合物3〜36を得た。
を導電性支持体とし、その上に酸化チタン(石原産業社
製、TPO55B)2.1gと共重合ナイロン(東レ社
製、CM8000)3.9gとをメチルアルコール3
2.9gとジクロロエタン61.1gとの混合溶剤に溶
解した分散溶液を塗布、乾燥して、膜厚1μmの中間層
を形成した。
オキソチタニルフタロシアニン1重量部とポリブチラー
ル(積水化学工業製 エスレックBL−1)1重量部と
をエチルメチルケトン70重量部に混合し、ペイントコ
ンディショナー装置(レッドレベル社製)により直径2
mmのガラスビーズ70重量部と共に5時間、分散処理
した。得られた溶液を上記の中間層上に塗布、乾燥し
て、膜厚0.4μmの電荷発生層を形成した。
のビスエナミン化合物10重量部、バインダーとしてポ
リカーボネード樹脂(III−1) 8重量部およびポリエス
テル樹脂(IV)2重量部、酸化防止物質としてα−トコ
フェロール0.2重量部およびレベリング剤としてポリ
ジメチルシロキサン0.0002重量部を混合し、テト
ラヒドロフランを溶剤として15wt%の溶液を作り、
上記の電荷発生層上に塗布、乾燥して、膜厚20μmの
電荷輸送層を形成した。以上のようにして電荷発生層お
よび電荷輸送層から構成される、機能分離型電子写真感
光体試料1を得た。
を導電性支持体とし、その上に直接、実施例1の分散処
理により得られた溶液を塗布、乾燥して、膜厚0.4μ
mの電荷発生層を形成した。次いで、電荷輸送物質とし
て本発明の例示化合物9のビスエナミン化合物10重量
部および酸化防止物質として2,6−ジ−t−ブチル−
4−メチル−フェノール0.5重量部を用いる以外は実
施例1と同様にして電荷発生層を形成して、機能分離型
感光体試料2を得た。
脂(積水化学工業製エスレックM−1)および電荷輸送
物質として本発明の例示化合物13のビスエナミン化合
物を用いる以外は実施例1と同様にして、機能分離型感
光体試料3を得た。
を導電性支持体とし、その上に酸化チタン(石原産業社
製、TPO55B)2.1gと共重合ナイロン(東レ社
製 CM8000)3.9gとをメチルアルコール3
2.9gとジクロロエタン61.1gの混合溶剤に溶解
した分散溶液を塗布、乾燥して、膜厚1μmの中間層を
形成した。製造例2において得られた本発明の結晶型オ
キソチタニルフタロシアニン 重量部を用いる以外は実
施例1と同様にして、上記の中間層上に膜厚0.4μm
の電荷発生層を形成した。
のビスエナミン化合物10重量部、バインダーとしてポ
リカーボネート樹脂(III−1) 8重量部およびポリエス
テル樹脂(IV)2重量部、酸化防止物質として2,6−
ジ−t−ブチル−4−メチル−フェノール0.5重量部
およびレベリング剤としてポリジメチルシロキサン0.
0002重量部を混合し、ジクロロメタンを溶剤とし1
5wt%の溶液を作り、上記の電荷発生層上に塗布、乾
燥して、膜厚25μmの電荷輸送層を形成した。以上の
ようにして電荷発生層および電荷輸送層から構成され
る、機能分離型感光体試料4を得た。
−スチリル化合物を用いる以外は実施例4と同様にし
て、機能分離型感光体試料5を得た。
を導電性支持体とし、その上に酸化チタン(石原産業社
製、TPO55B)2.1gと共重合ナイロン(東レ社
製 CM8000)3.9gとをメチルアルコール3
2.9gとジクロロエタン61.1gの混合溶剤に溶解
した分散溶液を塗布、乾燥して、膜厚1μmの中間層を
形成した。製造例3において得られた本発明の結晶型オ
キソチタニルフタロシアニン 重量部を用いる以外は実
施例4と同様にして、上記の中間層上に膜厚0.4μm
の電荷発生層を形成した。
のビスエナミン化合物10重量部、バインダーとしてポ
リカーボネート樹脂(III−1) 8重量部およびポリエス
テル樹脂(IV)2重量部、酸化防止物質として2,6−
ジ−t−ブチル−4−メチル−フェノール0.5重量部
およびレベリング剤としてポリジメチルシロキサン0.
0002重量部を混合し、ジクロロメタンを溶剤とし1
5wt%の溶液を作り、上記電荷発生層上に塗布、乾燥
して、膜厚25μmの電荷輸送層を作成した。以上のよ
うにして電荷発生層および電荷輸送層から構成される、
機能分離型感光体試料6を得た。
−スチリル化合物を用いる以外は実施例6と同様にし
て、機能分離型感光体試料7を得た。
を導電性支持体とし、その上に酸化チタン(石原産業社
製、TPO55B)2.1gと共重合ナイロン(東レ社
製 CM8000)3.9gとをメチルアルコール3
2.9gとジクロロエタン61.1gの混合溶剤に溶解
した分散溶液を塗布、乾燥して、膜厚1μmの中間層を
形成した。
れた本発明の結晶型オキソチタニルフタロシアニン1重
量部、電荷輸送物質として例示化合物11のビスエナミ
ン化合物10重量部、バインダーとしてポリカーボネー
ト樹脂(III−1) 8重量部およびポリエステル樹脂(I
V)2重量部および酸化防止物質として2,6−ジ−t
−ブチル−4−メチル−フェノール0.5重量部を混合
し、ジクロロメタンを溶剤とし15wt%の溶液を作
り、ペイントコンディショナー装置(レッドレベル社
製)により直径2mmのガラスビーズ70重量部と共に
5時間、分散した。得られた溶液を上記の中間層上に塗
布、乾燥して、膜厚25μmの感光体層を作成した。以
上のようにして電荷輸送層に電荷発生物質を分散した単
層型感光体試料8を得た。
もつオキソチタニルフタロシアニン中間結晶を用いる以
外は実施例1と同様にして、機能分離型感光体試料9を
得た。
もつオキソチタニルフタロシアニン中間結晶を用いる以
外は実施例2と同様にして、機能分離型感光体試料10
を得た。
ルアミノ)−ベンズアルデヒド−N,N−ジフェニルヒ
ドラゾン化合物を用いる以外は実施例1と同様にして、
機能分離型感光体試料11を得た。
Aをモノマー成分とするポリカーボネート樹脂を用いる
以外は実施例1と同様にして、機能分離型感光体試料1
2を得た。
実施例2と同様にして、機能分離型感光体試料13を得
た。
ェノールを加えないこと以外は実施例1と同様にして、
機能分離型感光体試料14を得た。
外は実施例1と同様にして、機能分離型感光体試料15
を作製したが、感光体表面に凹凸が生じ均一な塗膜は得
られなかった。
X線回折パターンをもつオキソチタニルフタロシアニン
中間結晶を用いる以外は実施例8と同様にして、単層型
感光体試料16を得た。
ルアミノ)−ベンズアルデヒド−N,N−ジフェニルヒ
ドラゾン化合物を用いる以外は実施例8と同様にして、
単層型感光体試料17を得た。
成分とするポリカーボネート樹脂を用いる以外は実施例
8と同様にして、単層型感光体試料18を得た。
えないこと以外は実施例8と同様にして、単層型感光体
試料19を得た。以上の実施例で作成した試料1〜19
を表1に示す。
静電記録紙試験装置(川口電機製、EPA−8200)
により電子写真特性を評価した。測定条件は、加電圧;
−6kV、スタティック;No.3であり、干渉フィル
ターで分光した780nmの単色光(照射光;2μW/
cm2 )による、−500Vから−250Vに減衰させ
るに要する露光量E1/2(μJ/cm2 )および初期
電位V0(−ボルト)を測定した。また、単層型電子写
真感光体も同じく静電記録紙試験装置を使用し、測定条
件、加電圧;+6kV、スタティック;No.3であ
り、干渉フィルターで分光した780nmの単色光(照
射光;10μW/cm2 )による、+500Vから+2
50Vに減衰させるに要する露光量E1/2(μJ/c
m2 )および初期電位(+ボルト)を測定した。
社製 AR5130)を改造し、ドラム部に表1の試料
を使用し、連続空コピー(Non Copy Agin
g)を3万回行い、その前後において、帯電電位ならび
に前記静電記録紙試験装置を用いて露光量E1/2を測
定した。また、高温高湿度環境下(35℃、85%)で
の連続空コピー(Non Copy Aging)を3
万回行い、その前後において、残留電位を測定した。ま
た、感光体膜厚の減少具合をスガ試験機社製摩耗試験機
を用いて評価した。測定条件は、研磨材=酸化アルミニ
ウム#2000、荷重=200g・f、摩擦回数=10
000回とした。得られた結果を表2に示す。
は、どの試料も帯電電位の耐久試験(3万回)後の電位
劣化は、従来の試料である比較例1,2と比べて、十分
小さく、かつ初期感度(半減露光量)においても比較例
に比べて十分高く、耐久試験後でも感度劣化が小さいと
いう特徴が分かる。さらに、高温高湿度下での耐久試験
(3万回)後の残留電位上昇は、従来の試料と比べて、
十分小さいという特徴も分かる。
く、かつ高耐久性の結晶型オキソチタニルフタロシアニ
ンおよびびそれを用いた電子写真感光体を提供するもの
である。したがって、本発明は昨今開発の進展著しい半
導体レーザーを光源としたレーザープリンターやデジタ
ル複写機等の感光体に好適に応用ことができる。
図である。
光体の概略断面図である。
ある。
の概略断面図である。
ニルフタロシアニンのX線回折スペクトルである。
ニルフタロシアニンのX線回折スペクトルである。
ニルフタロシアニンのX線回折スペクトルである。
チタニルフタロシアニン中間結晶のX線回折スペクトル
である。
1 H−NMRスペクトルである。
の13C−NMRスペクトルである。
のDEPT135による13C−NMRスペクトルであ
る。
Claims (11)
- 【請求項1】 導電性支持体上に感光層が形成された電
子写真感光体であって、感光層が、電荷発生物質として
CuKα線を用いたX線回折スペクトルにおいて、ブラ
ック角(2θ±0.2°)7.3°、9.4°、9.6
°、11.6°、13.3°、17.9°、24.1°
および27.2°に主要な回折ピークを有し、該回折ピ
ークの9.4°と9.6°との重なったピークの束が最
大回折ピークを示し、かつ27.2°の回折ピークが第
2の最大ピークを示す結晶型オキソチタニルフタロシア
ニンと、電荷輸送物質として、一般式(I): 【化1】 (式中、A 1 は置換基を有してもよいアリール基、置換
基を有してもよいアラルキル基もしくは置換基を有して
もよい複素環基、または低級アルキル基であり;R 1 は
置換基を有してもよい低級アルキル基、置換基を有して
もよい低級アルコキシ基、ジ低級アルキルアミノ基、ハ
ロゲン原子または水素原子であり;Yは酸素原子、硫黄
原子、モノ置換窒素原子であり;mは1〜8の整数であ
り;nは1〜3の整数であり;mが2以上のとき、R 1
は同一でも異なってもよい)で表されるビスエナミン化
合物を含有することを特徴とする電子写真感光体。 - 【請求項2】 導電性支持体上に感光層が形成された電
子写真感光体であって、感光層が、電荷発生物質として
CuKα線を用いたX線回折スペクトルにおいて、ブラ
ック角(2θ±0.2°)7.3°、9.4°、9.6
°、11.6°、13.3°、17.9°、24.1°
および27.2°に主要な回折ピークを有し、該回折ピ
ークの9.4°と9.6°との重なったピークの束が最
大回折ピークを示し、かつ27.2°の回折ピークが第
2の最大ピークを示す結晶型オキソチタニルフタロシア
ニンと、電荷輸送物質として、一般式(II): 【化2】 〔式中、A 2 およびA 3 は同一または異なって、置換基
を有してもよいアリール基、置換基を有してもよいアラ
ルキル基もしくは置換基を有してもよい複素環基、また
は低級アルキル基あるいは水素原子であり(ただし、A
2 とA 3 は少なくとも一方が置換基を有してもよいアリ
ール基、置換基を有してもよいアラルキル基もしくは置
換基を有してもよい複素環基、または低級アルキル基で
ある);R 2 は一般式(I)のR 1 と同義であり;lは
1〜4の整数であり(ただし、lが2以上のとき、R 2
は同一でも異なってもよい);R 3 は置換基を有しても
よいアリール基、置換基を有してもよいアラルキル基あ
るいは置換基を有してもよい複素環基、または低級アル
キル基あるいは水素原子であり;R 1 、m、nおよびY
は一般式(I)と同義である〕で表されるビスエナミン
−スチリル化合物を含有することを特徴とする電子写真
感光体。 - 【請求項3】 感光層が、電荷発生物質を含有する電荷
発生層と電荷移動物質を含有する電荷輸送層との積層構
造である請求項1または2に記載の電子写真感光体。 - 【請求項4】 感光層が、電荷発生物質と電荷移動物質
とを含有する単一層構造である請求項1または2に記載
の電子写真感光体。 - 【請求項5】 導電性支持体と感光層の間に中間層が設
けられた請求項1〜4のいずれか1つに記載の電子写真
感光体。 - 【請求項6】 感光層が導電性支持体上に積層された電
荷発生層と電荷輸送層との少なくとも2層の積層からな
り、電荷輸送層がビニル化合物の重合体もしくはその共
重合体、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリアリレ
ート、ポリスルホン、ポリビニルブチラール、フェノキ
シ樹脂、セルロース系樹脂、ウレタン樹脂およびエポキ
シ樹脂から選択される少なくとも1つのバインダー樹脂
を含むことを特徴とする請求項1〜3および5のいずれ
か1つに記載の電子写真感光体。 - 【請求項7】 バインダー樹脂が、一般式(III): 【化3】 (式中、R4 、R5 は同一または異なって、置換基を有
してもよい低級アルキル基、置換基を有してもよいアリ
ール基、置換基を有してもよいアラルキル基、低級アル
ケニル基、低級アルコキシ基、ハロゲン原子、あるいは
水素原子であり;Xは直接結合しているか、あるいは置
換基を有してもよい炭素数1〜10のアルキレン基、置
換基を有してもよい炭素数1〜10の環状アルキリデン
基、置換基を有してもよいアリレン基、スルホニル基、
カルボニル基であり;Zは置換基を有してもよい低級ア
ルキレン基、アリレン基、アルキルアリレン基、または
ハロゲン原子であり;Wは置換基を有してもよい低級ア
ルキル基、置換基を有してもよい低級アルケニル基、低
級アルコキシ基、置換基を有してもよい低級アルキルエ
ステル基、置換基を有してもよいアリールエステル基、
カルボキシル基、アルデヒド基、水酸基、ハロゲン原
子、あるいは水素原子であり;eおよびfは1〜4の整
数、uは10〜200の整数である)で表される少なく
とも1種のポリカーボネート樹脂を含有することを特徴
とする請求項6記載の電子写真感光体。 - 【請求項8】 バインダー樹脂が、一般式(IV) 【化4】 (式中、g、hおよびiは1〜10の整数、v、w、x
およびyは10〜1000の整数)で表される少なくと
も1種のポリエステルを含有し、かつ該ポリエステル樹
脂のバインダー樹脂に占める割合が5〜50重量%であ
ることを特徴とする請求項6または7に記載の電子写真
感光体。 - 【請求項9】 感光層が、酸化防止物質としてα−トコ
フェロールを含有し、かつ酸化防止物質/電荷移動物質
の重量比が0.1/100〜5/100であることを特
徴とする請求項1〜8のいずれか1つに記載の電子写真
感光体。 - 【請求項10】 感光層が、酸化防止物質として2,6
−ジ−t−ブチル−4−メチル−フェノールを含有し、
かつ酸化防止物質/電荷移動物質の重量比が0.1/1
00〜10/100であることを特徴とする請求項1〜
8のいずれか1つに記載の電子写真感光体。 - 【請求項11】 感光層の表面層が、ジメチルポリシロ
キサンを含有し、かつ該ジメチルポリシロキサン/バイ
ンダー樹脂の重量比が0.001/100〜5/100
であることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1つ
に記載の電子写真感光体。
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JP01194699A JP3347681B2 (ja) | 1999-01-20 | 1999-01-20 | 電子写真感光体 |
DE69928896T DE69928896T2 (de) | 1998-10-28 | 1999-10-26 | Elektrophotographischer Photorezeptor, der kristallines Oxotitanylphthalocyanin enthält |
EP99308456A EP0997783B1 (en) | 1998-10-28 | 1999-10-26 | Electrophotographic photoreceptor containing oxotitanylphthalocyanine |
US09/428,061 US6210847B1 (en) | 1998-10-28 | 1999-10-27 | Crystalline oxotitanylphthalocyanine and electrophotographic photoreceptor using the same |
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JP2000214616A JP2000214616A (ja) | 2000-08-04 |
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