JP3346632B2 - 立体駐車装置におけるパレット落下防止装置 - Google Patents

立体駐車装置におけるパレット落下防止装置

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JP3346632B2
JP3346632B2 JP33570693A JP33570693A JP3346632B2 JP 3346632 B2 JP3346632 B2 JP 3346632B2 JP 33570693 A JP33570693 A JP 33570693A JP 33570693 A JP33570693 A JP 33570693A JP 3346632 B2 JP3346632 B2 JP 3346632B2
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酉三 山口
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、立体駐車装置における
パレット落下防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】駐車場スペースを有効利用するための立
体駐車装置aを用いてなる立体駐車場bが提供されてか
ら久しい。図12は立体駐車装置aを用いてなる立体駐
車場bの一例を示す。立体駐車場装置aは、自動車cが
置かれるパレットdの横移動と上下移動との組み合わせ
によって、駐車場内にある所望の自動車cを駐車場出入
口にまで移送可能であり、これによって駐車場使用者
は、適宜自分の自動車を立体駐車場aの外に出せるよう
になる。
【0003】当然のことながら、立体駐車場bにあって
も安全についての配慮は十分にする必要がある。殊に、
立体駐車装置aのパレットdは、自動車の重量がかかる
部分であるだけに、パレットdの落下防止対策の重要度
は高い。
【0004】図12において、パレット落下防止装置e
は、パレットdの両側面前後に一対づつ合計4個備えら
れている(なお、この実施例では、図12において車両
右側のもの2個のみを示してある)。パレット落下防止
装置eは、パレットdが動いていない状態において、万
一パレットdが落下したときに作動するものである。
【0005】パレット落下防止装置eは、図13に示す
ようにパレットdの側面から側方へ突出形成されたブラ
ケットfと、立体駐車場bの基材である梁体g等に設け
られ、パレット落下時にブラケットfを引っ掛けて、パ
レットdの落下を食い止める掛止部hとからなってい
る。
【0006】したがって、パレットdが落下したときに
ブラケットfが掛止部hの掛止具iに引っ掛かるように
するためには、パレットdの落下方向である鉛直方向に
両部材f・iが対向するようにその位置を設定する必要
がある。
【0007】ところで、立体駐車装置aは、上述した如
くパレットdの横移動の他に上下移動もする。このた
め、パレットdを上下動するときに、前記対向関係にあ
る掛止具iおよびブラケットfによってパレットdがそ
の進行を妨げられないよいうにするために、掛止具iな
いしブラケットfの位置は、当該対向位置から変位でき
るようにしておく必要がある。
【0008】従来技術にあっては、掛止具iないしブラ
ケットfの位置を変位するために、図示しない電磁弁を
用いていた。しかしながら、電磁弁を用いると電磁誘導
作用によって掛止具ないしブラケットfが瞬時に変位す
るため、そのときの衝撃音がパレットdの移送の度に生
じてしまうという問題があった。また、このときの衝撃
によって、電気的接続箇所の故障が生じ補修の必要性が
高かった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来の
問題点に鑑みてなされたものであって、その解決しよう
とする課題は、立体駐車装置のパレット移送時において
衝撃音が発生しないようにできるとともに、補修が少な
くて済むパレット落下防止装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の立体駐車装置に
おけるパレット落下防止装置は、上記課題を解決するも
のであって、次のようなものである。すなわち、本発明
は、立体駐車場の梁体に対して少なくとも鉛直方向に移
動しかつ自動車が置かれるパレットに設けられた掛止部
と、前記パレットが落下したときにはこの掛止部と共働
して当該パレットの落下を防止する前記梁体に設けられ
たブラケット部とを備えてなる、立体駐車場形成のため
の立体駐車装置におけるパレット落下防止装置である
【0011】前記ブラケット部は、前記梁体に固定され
て下方に延びる懸架体と、この懸架体に回動軸を介して
回動自在に取り付けられるブラケットと、このブラケッ
トの長手方向が水平状態にある定位置における反掛止側
のブラケットの一端と前記懸架体の前記ブラケット回動
軸の上方かつ掛止部側の箇所との間に設けられ、ブラケ
ットに一方側回り方向または他方側回り方向に回動力を
与える引張りスプリングからなる弾性体と、ブラケット
の一端に設けられた復帰用ローラ部と、前記弾性体の引
っ張り力によりブラケットの一方側回り方向に回動力を
与えているときにはブラケットを定位置に制止し、か
つ、ブラケットの他方側回り方向に回動力を与えている
ときにはブラケットをその長手方向が垂直に立ち上がる
位置に制止する回動制止体からなり、前記掛止部は、前
記パレットの落下時に前記ブラケットを掛止するために
定位置状態のブラケットの他端と鉛直方向において対向
する掛止片と、この掛止片とともに前記パレットの上下
動に応じて移動し当該移動に伴う前記ブラケットおよび
復帰用ローラ部との接触によって当該ブラケットをその
前記回動軸を中心に前記弾性体の弾力に抗して一方側回
り方向または他方側回り方向に回動させるブラケット回
動体とからなり、このブラケット回動体は、掛止片の下
方に設けたローラからなる第一回動体および第一回動体
の上方位置より懸架体側に向けて斜め上方に延びた辺状
の第二回動体からなり、パレット落下防止装置のセット
は、パレットの上昇時にブラケットの他端が掛止片に摺
接しわずかに他方側回りに回動し、さらに掛止片のつか
えが無くなってブラケットが定位置状態になると掛止片
とブラケットの他端と鉛直方向において対向させること
によりてセットし、パレット落下防止装置の解除時に
は、パレットを上昇させて第一回動体をブラケットの下
部に当接させて該ブラケットを他方側回りに回動させる
ことにより前記対向位置から変位させて前記弾性体の他
方側回り方向の引張り力でブラケットをその長手方向位
置が垂直に立ち上がるようにし、その後パレットを下降
させて第二回動体を前記復帰用ローラに当接させてブラ
ケットを一方側回り方向に回動させて弾性体の一方側回
り方向の引っ張り力でブラケットを定位置に復帰させる
ようにしたことを特徴とする立体駐車装置におけるパレ
ット落下防止装置である。
【0012】
【作用】したがって、本発明立体駐車装置におけるパレ
ット落下防止装置によれば、ブラケット部は、立体駐車
場の梁体に固定されて下方に延びる懸架体と、この懸架
体に回動自在に取り付けられるブラケットと、このブラ
ケットの一端と前記懸架体の適宜の箇所との間に設けら
れた弾性体とからなり、また、掛止部は、パレットが落
下したときにブラケットを掛止するために当該ブラケッ
トと鉛直方向において対向する掛止片と、この掛止片と
ともに前記パレットの上下動に応じて移動しこの移動に
よる前記ブラケットとの接触によって当該ブラケットを
その前記回動軸を中心に前記弾性体の弾力に抗して一方
側回り方向におよび他方側回り方向に回動させるブラケ
ット回動体とからなるので、パレットを上下動するとき
には、その動きに応じて、ブラケット回動体は、ブラケ
ットを当該ブラケットの回動軸を中心に前記弾性体の弾
力に抗して自動的に一方側回り方向にまたは他方側回り
方向に回動するため、ブラケットは、掛止片との関係で
鉛直方向において対向する位置から変位するようにな
る。このため、掛止片とブラケットとは対向しないよう
になる。
【0013】したがって、本発明立体駐車装置における
パレット落下防止装置にあっては、構造が機構的であ
り、パレットを上下移動する際に、従来技術のように電
磁弁を用いなくても、ブラケットを掛止片に対して鉛直
方向において対向しないようにできるようになる。
【0014】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明に係る立体駐
車装置におけるパレット落下防止装置の一例を図示した
実施例に従って詳細に説明する。図1は本発明に係る立
体駐車装置におけるパレット落下防止装置が採用された
立体駐車装置の全体斜視図、図2はパレット落下防止装
置1の取付状態を示す図1の拡大側面図、図3はパレッ
トおよびパレット昇降装置の斜視図、図4〜図10はパ
レット落下防止装置の動作状態を順を追って示す図であ
って、図4はパレットの上昇状態においてブラケット部
と掛止部とが近接した状態を示す図、図5はブラケット
部のブラケットに掛止部の掛止片が下方から接触した状
態を示す図、図6はパレットの上昇が完了しパレット落
下防止装置がセットされた状態を示す図、図7はパレッ
トを下降させるためパレットを一時的に上昇させるとき
の一時的上昇初期位置を示す図、図8は図7の状態から
さらに上昇した、一時的上昇終期位置にパレットがある
ときの状態を示す図、図9はパレットを下降せしめてい
る状態を示す図、図10はパレットが下降し終わった状
態を示す図、図11は図6の矢印XI方向から見た図であ
る。
【0015】立体駐車場形成のための立体駐車装置1
は、内部に複数の駐車空間2ができるように、複数の支
柱3aおよび梁体3bを組み合わせて形成されている。
立体駐車装置1の構成部品であって前記駐車空間2に配
置されるパレット4には、自動車6が置かれる。パレッ
ト4は、立体駐車場1Aの梁体3bに対して上下方向に
移動し、かつ左右方向にも移動するようになっている。
パレット4の落下を防止するためのパレット落下防止装
置8は、駐車空間2ごとに設けられることで使用に供さ
れている。また、パレット落下防止装置8は、パレット
4に設けられた掛止部10と、掛止部10と共働してパ
レット4の落下を防止する前記梁体3bに設けられたブ
ラケット部13とを備えてなる。
【0016】ブラケット部13は、梁体3bに固定され
て下方に延びる懸架体12と、懸架体12に回動軸14
を介して回動自在に取り付けられるブラケット16と、
ブラケット16の一端部16bと懸架体12の適宜の箇
所との間に設けられた弾性体としての引張りスプリング
17とからなる。
【0017】懸架体12は、パレット4を昇降するため
の昇降用モータ18(図2参照)の動力をパレット4に
与える手段であるローラ20(図6参照)を取付けるた
めのローラ用ブラケット21を介して、梁体3bから懸
架された細長い板状体12a・12a(図11参照)を
2枚離間して形成してなり、その下端部には、懸架体1
2の中心線12b(図4ないし図5参照)からずれた位
置に、ブラケット16が、回動軸14を中心として回動
自在に取り付けてある。また、懸架体12の下端から上
方に離間した中心線12b上の位置には、落下防止解除
確認検知器22が(図4〜図10参照)備えられてい
る。
【0018】落下防止解除確認検知器22は、ブラケッ
ト16の有無を検知するものであって、ブラケット16
が回動して落下防止解除確認検知器22の検知にかかる
と、立体駐車装置1は、パレット4を下降してもよい状
態にあることとなる。また、ブラケット16の回動を制
止するチャネル状のブラケット回動制止体23が、懸架
体12の中心線12bのうちブラケット16の回動軸1
4が設けられている位置と反対側の位置に設けられてあ
る。ブラケット回動制止体23は、引張りスプリング1
7によってブラケット16が必要以上に回動しないよう
にその回動を抑制するものである。ここで回動とは時計
回りにおよび反時計回りに回転することをいうものとす
る。
【0019】ブラケット16は、長方形状をした金属板
の一角部を斜めに切り欠いて斜辺16aを形成し、この
斜辺16aとともに鋭角を形成する長辺16bに凹部1
6cを形成してなるごとき形状体であって、当該長方形
状金属板の反斜辺側端部には、凹部16cと斜交い位置
に復帰用ローラ部24が設けられている。この復帰用ロ
ーラ部24は、後述する第二回動体によってブラケット
16を定位置に復帰させるためのものである。ここで、
ブラケット16の定位置とは、ブラケット16が回動さ
れて、その長手方向が水平状態にあるときのブラケット
16の回動位置をいうものとする。
【0020】復帰用ローラ部24は、ブラケット16に
対して直角方向に延びる棒状体24aと、この棒状体2
4aの内側端に取り付けられたローラ24bとからな
る。また、棒状体24aの反ローラ24b側には、次に
詳述する引張りスプリング17を引っ掛けられるように
周溝24a’が切ってある(図11参照)。
【0021】引張りスプリング17は、上述した棒状体
24aの周溝24a’と、懸架体12の中心線12bの
片側でブラケット16の回動軸14の位置よりも上部に
ある適宜の箇所に設けた頚部25との間に設けられたも
のである。
【0022】掛止部10は、パレット4が落下したとき
にブラケット16を掛止するためにブラケット16と鉛
直方向において対向する掛止片28と、掛止片28とと
もにパレット4の上下動に応じて移動しこの移動による
ブラケット16との接触によってブラケット16をその
回動軸14を中心に引張りスプリング17のスプリング
力に抗して時計回りにおよび反時計回りに回動させるブ
ラケット回動体30とからなる。
【0023】掛止片28は、パレット昇降用チェーン3
2をパレット4に固定するための固定ブラケットの一側
面をもなすものである。また、その上部には、パレット
4の落下したときにブラケット16の凹部16cと掛止
してパレット4の落下を食い止める横倒しL状の鉤止部
33が形成されている。
【0024】そして、掛止片28の下部には、前方(こ
の実施例で前方とは図4〜図10に正対した左側をい
い、後方、上方および下方はこれに倣って図4〜図10
に正対した状態でそれぞれ右側、上側および下側をいう
こととする。)へ突出されて、ブラケット回動体30の
うちの後述する第一回動体36が取り付けられるごとき
形状とされている。
【0025】なお、鉤止部33は、ブラケット16の斜
辺16aに対向するようにされており、パレット4を図
6で示す上限停止位置にまで上昇させて行く際に、鉤止
部33によってもブラケット16は若干反時計回りに回
動せしめられる(図4および図5参照)。
【0026】ブラケット回動体30は、第一回動体36
および第二回動体38とからなる。第一回動体36は、
パレット4を下降させるために、一時的にパレット4を
上昇させた図7における一時的上昇初期位置から、図8
の一時的上昇終期位置にまで移動する際に、ブラケット
16を反時計回りに回転するためのものであって、掛止
片28の下部に設けたローラである。
【0027】第二回動体38は、側面視ほぼ三角形状に
なるように、帯状の金属体を折り曲げてなり、その上部
側端および下部側端は、それぞれ掛止片28の上部であ
る鉤止部33、および掛止片28の中央下部寄りに固着
されている。また、第二回動体38の長辺38bは、作
用辺としてブラケット16を時計回りに回転せしめるべ
く、復帰用ローラ部24のローラ24bに当接するよう
になっている(図9参照)。
【0028】なお、符号40、符号42および符号44
が示すものは、それぞれパレット4の上昇移動の行き過
ぎ防止のためのパレット行過ぎ防止検知器、落下防止解
除確認検知器およびパレット4の上限定位置を検知する
ための上限定位置検知器である(図6ないし図8参
照)。以上の構成からなる立体駐車装置1におけるパレ
ット落下防止装置8は、駐車空間2ごとに前後左右に一
つずつ合計4つ備えられている。
【0029】しかして、立体駐車装置1におけるパレッ
ト落下防止装置8を用いた立体駐車場1Aにあっては、
駐車場使用者が自分の自動車6を取り出す場合におい
て、当該パレット落下防止装置8は、次のように作動す
る。
【0030】使用者は、図示しない昇降用スイッチを
操作して昇降用モータ18を駆動して昇降用チェーン3
2を巻き取り、パレット落下防止装置8がセットされる
図6の状態になるまでパレット4を上昇させて行く(図
4参照)。
【0031】上記上昇中、掛止片28の鉤止部33が
ブラケット16の斜辺16aに当接する。そして、当該
鉤止部33が、ブラケット16の斜辺16aと摺接した
状態でさらにパレット4が上昇すると、ブラケット16
は回動軸14を中心に反時計回りにわずかに回動され
る。このとき、ブラケット16は、引張りスプリング1
7の引っ張り力に抗しているので、掛止片28のつかえ
が無くなれば、当該スプリング力によって図4で示す状
態に戻される状態にある(図5参照)。
【0032】パレット4がさらに上昇して斜辺16a
と鉤止部33とが摺接しなくなると、掛止片28のつか
えが無くなって、ブラケット16は定位置の状態にな
る。そして、さらにパレット4が上昇して、図6で示す
上限停止位置近傍にまでくると、上限定位置検知器44
が作動して昇降用モータ18を停止する(図6参照)。
この図6で示す位置においてパレット落下防止装置8の
作動準備が整う。すなわち、ブラケット16は、掛止片
28との関係で鉛直方向において対向する位置にあるよ
うになる。
【0033】詳しくは、ブラケット16の凹部16cと
掛止片28の鉤止部33先端が、鉛直方向において対向
する位置にあるようになる。したがって、パレット4が
万一落下した場合には、パレット落下防止装置8におけ
る掛止片28の鉤止部33が、ブラケット16の凹部1
6cと掛止してパレット4の落下を食い止める。
【0034】なお、この状態にあって、ブラケット16
はスプリング力によって時計回りに回動する力を受けて
いるが、その回動は、ブラケット回動制止体23によっ
て抑えられ、ブラケット16が斜めにならないようにな
っている。このため、ブラケット16と掛止片28と
は、上記鉛直方向において対向する位置関係が維持され
る。
【0035】次にパレット4を下降させたいときは、
使用者は、前記図示しない昇降用スイッチを操作するこ
とによって昇降用モータ18を駆動し、昇降用チェーン
32をさらに巻き取る。すると掛止部10の第一回動体
であるローラ36が、ブラケット16の下辺16cと当
接せしめられ(図7参照)、この状態からさらにパレッ
ト4が上昇すると、ローラ36によってブラケット16
は垂直に立ち上げられる(図8参照)。
【0036】このとき、ブラケット16はスプリング力
によって反時計回りに回動する力を受けているが、その
回動は、ブラケット回動制止体23によって抑えられ、
ブラケット16が斜めにならないようになっている。こ
のようにすることによって、ブラケット16は、掛止片
28との関係で鉛直方向において対向する位置から変位
するようになる。なお、パレット4が上昇し過ぎるとパ
レット行過ぎ防止検知器40が作動して、昇降用モータ
18を停止し、パレット4のそれ以上の上昇を抑える。
また、ブラケット16が垂直に立ち上げられると落下防
止解除確認検知器42が作動し、これが作動しないとき
はパレット4は下降しないようになっている。
【0037】図8の状態からパレット4が下降すると
ローラ36はブラケット16の下辺と下方に向けて摺接
するようになり、ローラ36がブラケット16の下辺か
ら離れると、今度は掛止部10の第二回動体38の長辺
38bが、ブラケット16を時計回りに回転せしめるべ
く、復帰用ローラ部24のローラ24bに当接する(図
9参照)。
【0038】の状態からさらにパレット4が下降す
ると、ブラケット16は第二回動体38の長辺38bに
よってかつ引張りスプリング17のスプリング力に抗し
ながら時計回りに回転せしめられ、やがてブラケット1
6のローラ24bと長辺38bとの接触がなくなると、
その後はスプリング力によって時計回りに回動せしめら
れ、ブラケット16は、図10で示すように定位置に着
くことになる。
【0039】しかして、立体駐車装置1におけるパレッ
ト落下防止装置8によれば、ブラケット部13は、立体
駐車場1Aの梁体3bに固定されて下方に延びる懸架体
12と、懸架体12に回動自在に取り付けられるブラケ
ット16と、ブラケット16の一端と懸架体12の適宜
の箇所との間に設けられた引張りスプリング17とから
なり、また、掛止部10は、パレット4が落下したとき
にブラケット16を掛止するためにブラケット16と鉛
直方向において対向する掛止片28と、掛止片28とと
もにパレット4の上下動に応じて移動しこの移動による
ブラケット16との接触によってブラケット16をその
回動軸14を中心に引張りスプリング17のスプリング
力に抗して時計回りにおよび反時計回りに回動させるブ
ラケット回動体30とからなるので、パレット4を上下
動するときには、その動きに応じて、ブラケット回動体
30は、ブラケット16をブラケット16の回動軸14
を中心に引張りスプリング17のスプリング力に抗して
自動的に時計回りにまたは反時計回りに回動するため、
ブラケット16は、掛止片28との関係で鉛直方向にお
いて対向する位置から変位するようになる。このため、
掛止片28とブラケット16とは対向しないようにな
る。
【0040】したがって、パレット落下防止装置8にあ
っては、パレット4を上下移動する際に、従来技術のよ
うに電磁弁を用いなくても、ブラケット16を掛止片2
8に対して鉛直方向において対向しないようにできる。
【0041】また、構造が機構的であるため電磁弁によ
る衝撃音というものがなく、したがって、パレット移送
時において掛止部10の変位を静かに行うことができる
とともに電磁弁による衝撃もなくなるため、補修を少な
くできる。さらに、電磁弁が不要になるのでその分エネ
ルギーの節約もすることができる。
【0042】
【発明の効果】本発明立体駐車装置におけるパレットの
落下防止装置によれば、立体駐車装置のパレット移送時
において掛止具の変位を静かに行うことができるととも
に、補修を少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る立体駐車装置におけるパレット落
下防止装置が採用された立体駐車装置の全体斜視図であ
る。
【図2】パレット落下防止装置1の取付状態を示す図1
の拡大側面図である。
【図3】パレットおよびパレット昇降装置の斜視図であ
る。
【図4】パレットの上昇状態においてブラケット部と掛
止部とが近接した状態を示す図である。
【図5】ブラケット部のブラケットに掛止部の掛止片が
下方から接触した状態を示す図である。
【図6】パレットの上昇が完了しパレット落下防止装置
がセットされた状態を示す図である。
【図7】パレットを下降させるためパレットを一時的に
上昇させるときの一時的上昇初期位置を示す図である。
【図8】図7の状態からさらに上昇した一時的上昇終期
位置にパレットがあるときの状態を示す図である。
【図9】パレットを下降せしめている状態を示す図であ
る。
【図10】パレットが下降し終わった状態を示す図であ
る。
【図11】図6の矢印XI方向から見た図である。
【図12】従来技術を示す図である。
【図13】従来技術の要部拡大図である。
【符号の説明】
1 立体駐車装置 1A 立体駐車場 3b 梁体 4 パレット 6 自動車 8 パレット落下防止装置 10 掛止部 12 懸架体 13 ブラケット部 14 回動軸 16 ブラケット 17 弾性体 28 掛止片 30 ブラケット回動体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04H 6/06 E04H 6/18 601

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 立体駐車場の梁体に対して少なくとも鉛
    直方向に移動しかつ自動車が置かれるパレットに設けら
    れた掛止部と、前記パレットが落下したときにはこの掛
    止部と共働して当該パレットの落下を防止する前記梁体
    に設けられたブラケット部とを備えてなる、立体駐車場
    形成のための立体駐車装置におけるパレット落下防止装
    置であって、 前記ブラケット部は、前記梁体に固定されて下方に延び
    る懸架体と、 この懸架体に回動軸を介して回動自在に取り付けられる
    ブラケットと、 このブラケットの長手方向が水平状態にある定位置にお
    ける反掛止側のブラケットの一端と前記懸架体の前記ブ
    ラケット回動軸の上方かつ掛止部側の箇所との間に設け
    られ、ブラケットに一方側回り方向または他方側回り方
    向に回動力を与える引張りスプリングからなる弾性体
    ブラケットの一端に設けられた復帰用ローラ部と、 前記弾性体の引っ張り力によりブラケットの一方側回り
    方向に回動力を与えているときにはブラケットを定位置
    に制止し、かつ、ブラケットの他方側回り方向に回動力
    を与えているときにはブラケットをその長手方向が垂直
    に立ち上がる位置に制止する回動制止体 からなり、 前記掛止部は、前記パレットの落下時に前記ブラケット
    を掛止するために定位置状態のブラケットの他端と鉛直
    方向において対向する掛止片と、この掛止片とともに前
    記パレットの上下動に応じて移動し当該移動に伴う前記
    ブラケットおよび復帰用ローラ部との接触によって当該
    ブラケットをその前記回動軸を中心に前記弾性体の弾力
    に抗して一方側回り方向または他方側回り方向に回動さ
    せるブラケット回動体とからなり、 このブラケット回動体は、掛止片の下方に設けたローラ
    からなる第一回動体および第一回動体の上方位置より懸
    架体側に向けて斜め上方に延びた辺状の第二回動体から
    なり、 パレット落下防止装置のセットは、パレットの上昇時に
    ブラケットの他端が掛止片に摺接しわずかに他方側回り
    に回動し、さらに掛止片のつかえが無くなってブラケッ
    トが定位置状態になると掛止片とブラケットの他端と鉛
    直方向において 対向させることによりてセットし、 パレット落下防止装置の解除時には、パレットを上昇さ
    せて第一回動体をブラケットの下部に当接させて該ブラ
    ケットを他方側回りに回動させることにより前記対向位
    置から変位させて前記弾性体の他方側回り方向の引張り
    力でブラケットをその長手方向位置が垂直に立ち上がる
    ようにし、その後パレットを下降させて第二回動体を前
    記復帰用ローラに当接させてブラケットを一方側回り方
    向に回動させて弾性体の一方側回り方向の引っ張り力で
    ブラケットを定位置に復帰させるようにしたことを特徴
    とする 立体駐車装置におけるパレット落下防止装置。
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