JP3346268B2 - トルクセンサ - Google Patents
トルクセンサInfo
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- torque
- yoke
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Description
るトルクを検出するトルクセンサに関し、特に、発生す
るトルクに応じてインピーダンスが変化するコイルを有
し、そのコイルの端子電圧に基づいてトルクを検出する
ようになっているトルクセンサにおいて、組立時の手間
を簡易にでき、しかも信頼性が向上するようにしたもの
である。
特開平4−47638号公報や特開平8−5477号公
報等に開示されたものがあり、これら従来のトルクセン
サは、回転軸に作用しているトルクをコイルのインピー
ダンス変化に反映させ、そのインピーダンス変化を検出
することによりトルクを検出するようになっている。つ
まり、コイルは回転軸を包囲するように配設されてい
て、回転軸のトルクに応じた磁気的或いは機械的な構造
変化によって、コイルのインピーダンスを変化させるよ
うになっているから、そのインピーダンス変化をコイル
の端子電圧を測定することにより検出すれば、回転軸に
発生しているトルクを検出することができるのである。
さらに、上述したような従来のトルクセンサにあって
は、温度等のトルク以外の要因によるコイルのインピー
ダンス変化を相殺するために、トルクによってインピー
ダンスが互いに逆方向に変化するように二つのコイルを
配設し、それら二つのコイルを含むブリッジ回路を形成
し、そのブリッジ回路の二つの出力の差に基づいてトル
クを検出するようになっている。即ち、トルク以外の要
因によってコイルのインピーダンスが変化しても、かか
る要因によるインピーダンス変化は、二つのコイルで同
じ方向に生じるから、ブリッジ回路の出力電圧の差を求
めることにより相殺することができるのである。
トルクセンサは、コイルが巻き付けられるコイルボビン
を有しており、そのコイルボビンには、コイル端部を基
板に接続するためのピンが固定されている。即ち、コイ
ルボビンは通常プラスチック製であり、そのプラスチッ
ク製のコイルボビンの端子部に金属製のピンが例えば一
つのコイルに対して二本固定されていて、各ピンの根本
付近にコイルの各端部が巻き付けられ、ピンの先端が基
板に差し込まれ基板とコイルとの間で電気的な導通がと
られるようになっている。また、コイルボビンは、磁路
を形成するコイルヨークに収容されるのが一般的であ
り、そのコイルヨークがハウジング側に固定されるよう
になっている。
イルヨークに組み込んだ際に、各部品の加工精度等によ
っては、コイルボビンとコイルヨークとの間に隙間があ
り、コイルボビンがコイルヨークに対して軸方向に相対
移動するような組み合わせになることがある。すると、
コイルヨークをハウジングに固定した際に、ピンの位置
が決まらず、基板の所定位置にピンを差し込む際に不便
であり、自動化等の妨げにもなっていた。また、ピンを
基板に半田付け等により固定した後であっても、コイル
ボビンが軸方向に動き、ピンと基板との接続部分に負担
がかかり、接続不良等が生じる可能性も比較的高かっ
た。
解決すべき課題に着目してなされたものであって、組立
時の手間を簡易にでき、しかも信頼性の向上も図られる
トルクセンサを提供することを目的としている。
に、本発明は、ハウジングに回転自在に支持された回転
軸と、この回転軸を包囲するように配設されたコイルを
有するコイルユニットと、前記回転軸に作用するトルク
の変化に応じて前記コイルのインピーダンスを変化させ
るインピーダンス可変手段と、を備え、前記コイルの端
子電圧に基づいて前記回転軸に発生するトルクを検出す
るようになっているトルクセンサにおいて、前記コイル
ユニットは、前記コイルが巻き付けられるコイルボビン
と、前記コイルボビンを収容するコイルヨークと、を備
え、前記コイルヨークは、径方向内側が開口した断面コ
字形のリング状の部材であって、その断面コ字形の両底
面間に前記コイルボビンを収容するようになっており、
そして、前記コイルボビンは、外周面側が開口した断面
コ字形のリング状の合成樹脂製の部材であって、その端
面周縁部の周方向の複数位置に、前記コイルボビンを前
記コイルヨークに収容したときに、そのコイルヨークを
軸方向に押圧する押圧手段として複数の突起を形成し
た。
ーク内に収容すると、押圧手段としての突起がコイルヨ
ークの底面に当接してコイルボビンの端面が内側に屈曲
し、その屈曲したコイルボビンの復元力によってコイル
ヨークの底面が軸方向に押圧され、コイルボビンの軸方
向への移動が阻止される。しかも、突起がコイルヨーク
底面を押圧することによりコイルボビンの端面が内側に
屈曲しても、屈曲するのは主として周縁部付近であり、
コイルが巻き付けられる中央部分には殆ど影響がなくて
済む。また、合成樹脂製のコイルボビンに押圧手段を形
成する構成であれば、一般に鉄製であるコイルヨークに
比べて加工し易いという利点もある。
ンに形成した場合、その突起の左右両側に、端面外周に
通じる切り込みを形成すれば、切り込みで挟まれた部分
が板バネのように屈曲し易くなるから、本発明の作用を
より顕著に奏することができるようになる。
に基づいて説明する。図1乃至図4は本発明の一実施の
形態を示す図であって、この実施の形態は、本発明に係
るトルクセンサを、車両の電動パワーステアリング装置
に適用したものであり、図1は操舵系の要部を示す縦断
面図である。
1A及び下側ハウジング1Bからなるハウジング1内に
は、トーションバー4を介して連結された入力軸2及び
出力軸3が、軸受5a,5b及び5cによって回転自在
に支持されている。これら入力軸2,出力軸3及びトー
ションバー4は、同軸に配設されていて、トーションバ
ー4の上端側は入力軸2内に深く入り込んだ位置におい
てその入力軸2にピン結合されて回転方向に一体となっ
ており、また、トーションバー4の下端側は出力軸3に
スプライン結合されて回転方向に一体となっている。入
力軸2及び出力軸3は鉄等の磁性材料から形成されてい
る。
いステアリングシャフト等を介してステアリングホイー
ルが回転方向に一体に取り付けられており、また、出力
軸3の下端部にはピニオン軸3aが一体に形成されてい
て、ピニオン軸はラック軸6に噛合している。これらピ
ニオン軸3a及びラック軸6は、公知のラックアンドピ
ニオン式ステアリング装置を構成するものであり、従っ
て、運転者がステアリングホイールを操舵することによ
り発生した操舵力は、入力軸2,トーションバー4,出
力軸3及びラックアンドピニオン式ステアリング装置を
介して、図示しない転舵輪に伝達される。
一体に回転するウォームホイール7が外嵌し、このウォ
ームホイール7の樹脂製の噛合部7aと、電動モータ8
の出力軸8a外周面に形成されたウォーム8bとが噛み
合っている。従って、電動モータ8の回転力は、その出
力軸8a,ウォーム8b及びウォームホイール7を介し
て出力軸3に伝達されるようになっており、電動モータ
8の回転力及び回転方向を適宜制御することにより、出
力軸3に適切な操舵補助トルクを付与できるようになっ
ている。
(端部のみ)及びトーションバー4を各別に分解した状
態の斜視図である図2に示すように、入力軸2の出力軸
3に近接した部分の外周面には、入力軸2と同軸の大径
部2Aが形成されていて、この大径部2Aの外周面に近
接してこれを包囲するように、肉薄の円筒部材10が配
設されている。
性の材料(例えば、アルミニウム)から形成され、その
下端部が、出力軸3の入力軸2側端部外周面に固定され
ている。
は、大径部3Aが形成されていて、その大径部3Aの外
周面には、軸方向に延びる複数(この例では、4本)の
軸方向溝11と、周方向に連続した周方向溝12とが形
成されている。そして、各軸方向溝11は、互いに周方
向に等間隔(90度)離れて、大径部3Aの両端部間に
渡って形成されており、また、周方向溝12は、円筒部
材10を固定した際にその円筒部材10の端部が位置す
る付近に形成されている。
端部から若干張り込んだ位置に、複数(この例では、4
つ)の半球状の突起13が形成されている。これら突起
13の個数及び形成位置は出力軸3の軸方向溝11に対
応していて、従って、突起13は、互いに周方向に等間
隔(90度)離れている。また、突起13の高さは、軸
方向溝11の深さと同程度である。
する際には、その突起13を軸方向溝11に嵌合させる
ことにより、円筒部材10の出力軸3に対する周方向の
位置決めを行い、それから円筒部材10を押し込み、そ
の端部を周方向溝12に近接させ、その状態で円筒部材
10端部を内側にかしめて周方向溝12に食い込ませ
る。つまり、出力軸3に対する円筒部材10の周方向位
置は、軸方向溝11に突起13が嵌合することにより固
定され、出力軸3に対する円筒部材10の軸方向位置
は、その端部が周方向溝12に食い込むことにより固定
されている。
スストッパ14が形成されている。メスストッパ14
は、内周面が径方向外側に凹んだ四つの凹部を有する十
字形の孔である。そして、メスストッパ14に対応し
て、入力軸2の端部には、オスストッパ15が形成され
ている。オスストッパ15は、図2に詳細に図示される
ように、外周面が径方向外側に突出した四つの凸部15
Aを有する十字形の軸であって、各凸部15Aの周方向
の幅は、メスストッパ14の各凹部の周方向の幅よりも
若干小さくなっていて、これにより、入力軸2及び出力
軸3間の相対回転を所定角度範囲(±5度程度)に規制
するようになっている。
を包囲する部分には、突起13から遠い側に、周方向に
等間隔離隔した長方形の複数の窓10aが形成され、突
起13に近い側に、窓10a,…,10aと位相が18
0度ずれるように、周方向に等間隔離隔した長方形の複
数の窓10bが形成されている。
軸方向に延びる複数の溝2aが等間隔に形成されてい
る。但し、溝2aの本数は、窓10a,10bのそれぞ
れの個数と同じである。
回転が生じていないとき(操舵トルクが零のとき)に、
各溝2aの幅方向中心と、窓10aの幅方向中心との位
相が90度となるように位置し、各溝2aの幅方向中心
と、窓10bの幅方向中心との位相が逆方向に90度と
なるように位置するようになっている。
には、円筒部材10を包囲するように、同一規格のコイ
ル20A,20Bを有するコイルユニット16が固定さ
れている。
である図3(中心軸を挟んで一方の側のみ示す。但し、
図3は左右方向が軸方向である。)にも示すように、二
組のコイルヨーク17A,17Bと、それら各コイルヨ
ーク17A,17Bに収容された二つのコイルボビン1
8A,18Bと、を有している。
材であり、径方向内側が開口する断面コ字形のリング状
の部材であって、その断面コ字形の周面及び一方の底面
を形成する断面L字形のヨーク部材17aと、このヨー
ク部材17aの軸方向端部に圧入されて断面コ字形の他
方の底面を形成するヨーク部材17bと、で構成されて
いる。
ラスファイバーやカーボンファイバー等の繊維で強化さ
れた合成樹脂製であり、径方向外側が開口した断面コ字
形の部材であって、その斜視図である図4にも示すよう
に、円筒部18aの両端部にフランジ部18b,18c
を設けていて、それら円筒部18a及びフランジ部18
b,18cで囲まれた部分に、コイル20A,20Bが
巻き付けられるようになっている。但し、コイル20
A,20Bは円筒部材10と同軸になり、一方のコイル
20Aは、円筒部材10の窓10a,…,10aが形成
された部分を包囲し、他方のコイル20Bは、円筒部材
10の窓10b,…,10bが形成された部分を包囲す
るようになっている。
向寸法、つまり両フランジ部18b及び18c間の距離
は、コイルヨーク17A,17Bの両底面間の距離、つ
まりヨーク部材17aが形成する底面の内側を向く面と
ヨーク部材17bが形成する底面の内側を向く面との間
の距離と、略同じに形成している。
一方のフランジ部18bの周方向の一箇所には、略直方
体状の端子取付部18dが形成されていて、その端子取
付部18dの上面には、金属製の二本のピン19a,1
9bが径方向外側に突出するように固定されている。ピ
ン19a,19bのうちの一方の付け根部分には、コイ
ル20A,20Bの一方の端部が巻き付けられ、ピン1
9a,19bのうちの他方の付け根部分には、コイル2
0A,20Bの他方の端部が巻き付けられ、これによ
り、コイル20A,20Bのそれぞれの両端部に外部か
ら電圧が印加できるようになっている。なお、コイルヨ
ーク17A,17Bのヨーク部材17aには、端子取付
部18dをコイルヨーク17A,17B外部に引き出す
ための切欠き17cが形成されている。
のフランジ部18cの軸方向外側を向く面の周縁部に
は、このフランジ部18cと一体に、複数(この例では
三つ)の円柱形の突起21が、周方向に等間隔離隔して
形成されている。
ウジング1Aに形成されたセンサケース21内に収容さ
れた基板22に接続されていて、基板22上には、図示
しないモータ制御回路が構成されている。モータ制御回
路の具体的な構成は本発明の要旨ではないため、詳細に
は説明しないが、例えば上記特開平8−240491号
公報に開示されるように、所定周波数の交流電流をコイ
ル20A,20Bに供給する発振部と、コイル20Aの
自己誘導起電力を整流及び平滑して出力する第1整流平
滑回路と、コイル20Bの自己誘導起電力を整流及び平
滑して出力する第2整流平滑回路と、第1,第2整流平
滑回路の出力の差を増幅して出力する差動アンプと、差
動アンプの出力から高周波ノイズを除去するノイズ除去
フィルタと、ノイズ除去フィルタの出力に基づいて入力
軸2及び円筒部材10の相対回転変位の方向及び大きさ
を演算しその結果に例えば所定の比例定数を乗じて操舵
系に発生している操舵トルクを求めるトルク演算部と、
トルク演算部の演算結果に基づいて操舵トルクを軽減す
る操舵補助トルクが発生するような駆動電流を電動モー
タ8に供給するモータ駆動部と、を備えて構成すること
ができる。
今、操舵系が直進状態にあり、操舵トルクが零であるも
のとすると、入力軸2及び出力軸3間には相対回転は生
じない。従って、入力軸2と円筒部材11との間にも相
対回転は生じない。
して入力軸2に回転力が生じると、その回転力は、トー
ションバー4を介して出力軸3に伝達される。このと
き、出力軸3には、転舵輪及び路面間の摩擦力やラック
アンドピニオン式ステアリング装置のギアの噛み合い等
の摩擦力に応じた抵抗力が生じるため、入力軸2及び出
力軸3間には、トーションバー4が捩じれることによっ
て出力軸3が遅れる相対回転が発生し、入力軸2及び円
筒部材10間にも相対回転が生じる。そして、その相対
回転の方向及び量は、ステアリングホイールの操舵方向
や発生している操舵トルクに応じて決まってくる。
生じると、溝2aと、窓10a,…,10a、10b,
…,10bとの重なり具合が当初の状態から変化する
し、溝10a,…,10aと溝10b,…,10bとの
位相関係を上記のように設定しているため、溝2aと窓
10a,…,10aとの重なり具合と、溝2aと窓10
b,…,10bとの重なり具合とは、互いに逆方向に変
化する。
相対回転に応じて、コイル20Aの自己インダクタンス
と、コイル20Bの自己インダクタンスとは、互いに逆
方向に変化するから、それらコイル20A,20Bの自
己誘導起電力も互いに逆方向に変化するようになる。よ
って、コイル20A,20Bの自己誘導起電力の差を求
めると、その差は、操舵トルクの方向及び大きさに従っ
てリニアに変化するようになる。その一方で、温度等に
よる自己インダクタンスの変化は、モータ制御回路内の
差動アンプにおいてキャンセルされる。
が、差動アンプの出力に基づいて操舵トルクを求め、モ
ータ駆動部が、その操舵トルクの方向及び大きさに応じ
た駆動電流を電動モータ8に供給する。すると、電動モ
ータには、操舵系に発生している操舵トルクの方向及び
大きさに応じた回転力が発生し、その回転力がウォーム
8b及びウォームホイール7を介して出力軸3に伝達さ
れるから、出力軸3に操舵補助トルクが付与されたこと
になり、操舵トルクが減少し、運転者の負担が軽減され
る。
部分について説明する。即ち、コイル20A,20Bが
巻き付けられたコイルボビン18A,18Bのそれぞれ
を、端子取付部18dが切欠き17c内に収まるように
位置決めしてから、ヨーク部材17aの内側に押し込
み、ヨーク部材17bをヨーク部材17aの端部に圧入
する。その後、コイルボビン18A,18Bを収容した
コイルヨーク17A,17Bを、図3に示すように、端
子取付部18dが向き合うように突き合わせて、上側ハ
ウジング1Aに嵌め込む。
イルヨーク17A,17B内に収容すると、それらの軸
方向寸法を上述のように選定しているため、図3にも詳
細に示すように、コイルボビン18A,18Bに形成し
ている突起21がヨーク部材17aに当接し、弾性を有
するコイルボビン18A,18Bのフランジ部18cの
周縁部が内側に入り込む方向に屈曲する。すると、その
屈曲したフランジ部18cの弾性復元力によって突起2
1がヨーク部材17aを軸方向に押圧するが、コイルボ
ビン18A,18Bの軸方向への移動は、ヨーク部材1
7aに嵌合しているヨーク部材17bによって阻止され
ているから、コイルボビン18A,18Bの軸方向位置
が上記押圧力によって規制されることになる。
ジング1A内に固定し、基板22を配設する際にも、ピ
ン19a,19bの位置がずれてしまうようなこともな
く、基板22を所定の位置に配置することにより略確実
にピン19a,19bを基板22上の所定位置に差し込
むことができる。
し込んだ後に、その先端部分を基板22に溶接固定する
が、コイルボビン18A,18Bの軸方向への移動が上
述のように阻止されていれば、使用状態にあっても上記
溶接固定部位に不要な負担がかかることが防止でき、そ
の溶接固定部分を含む電気回路の信頼性向上に寄与する
ことができる。つまり、信頼性の高いトルクセンサとす
ることができる。
縁部に形成しているため、そのフランジ部18cの屈曲
を比較的容易に生じさせることができるし、フランジ部
18cに生じる屈曲も径方向外側部分が主になるから、
コイル20A,20Bへの影響も僅かで済む。
力軸3、トーションバー4、溝2a及び円筒部材8によ
ってインピーダンス可変手段が構成され,突起21が押
圧手段を構成する。
トルクセンサを車両用の電動式パワーステアリング装置
に適用した場合について説明したが、これに限定される
ものではなく、他の用途のトルクセンサであっても、本
発明は当然に適用することができる。
は上記実施の形態に限定されるものではなく、例えば、
図5(a),(b)に示すように、半球状の突起21
を、周方向に3個以上(この例では8個)設けてもよ
い。
に、突起21を左右から挟み込む位置に、フランジ部1
8cの外周部に通じる切り込み21aを形成するように
してもよい。即ち、切り込み21aを形成すれば、突起
21が形成された部位が板バネのように機能するように
なるから、ヨーク部材17aを軸方向に押圧するという
作用をより顕著に奏することができる。しかも、屈曲す
る部位が上記板バネのように機能する部位に限られるか
ら、コイル20A,20Bを巻き付けた部分への影響を
略零にすることができる。
(a),(b)に示すように、半円筒状とすることもで
きるし、その他の形状であってもよい。また、上記実施
の形態では、別部材である二つのコイルボビン18A,
18Bを有しているが、これに限定されるものではな
く、二つのコイル20A,20Bを巻き付けられる二つ
の溝を一体に備えたコイルボビンを採用し、そのコイル
ボビンにヨーク部材を外嵌させるようにしてもよい。
外周面側が開口した断面コ字形のリング状の合成樹脂製
のコイルボビンの端面周縁部の周方向の複数位置に、コ
イルボビンをコイルヨークに収容したときに、そのコイ
ルヨークを軸方向に押圧する押圧手段として複数の突起
を形成したため、組立時の手間が簡易になり、組立後の
信頼性も向上するとともに、コイルが巻き付けられる中
央部分には殆ど影響がなくて済むという効果がある。
図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 ハウジングに回転自在に支持された回転
軸と、この回転軸を包囲するように配設されたコイルを
有するコイルユニットと、前記回転軸に作用するトルク
の変化に応じて前記コイルのインピーダンスを変化させ
るインピーダンス可変手段と、を備え、前記コイルの端
子電圧に基づいて前記回転軸に発生するトルクを検出す
るようになっているトルクセンサにおいて、 前記コイルユニットは、前記コイルが巻き付けられるコ
イルボビンと、前記コイルボビンを収容するコイルヨー
クと、を備え、 前記コイルヨークは、径方向内側が開口した断面コ字形
のリング状の部材であって、その断面コ字形の両底面間
に前記コイルボビンを収容するようになっており、 そして、前記コイルボビンは、外周面側が開口した断面
コ字形のリング状の合成樹脂製の部材であって、その端
面周縁部の周方向の複数位置に、前記コイルボビンを前
記コイルヨークに収容したときに、そのコイルヨークを
軸方向に押圧する押圧手段として複数の突起を形成した
ことを特徴とするトルクセンサ。
Priority Applications (4)
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