JP3345609B2 - 音響波変換器 - Google Patents

音響波変換器

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JP3345609B2
JP3345609B2 JP19378396A JP19378396A JP3345609B2 JP 3345609 B2 JP3345609 B2 JP 3345609B2 JP 19378396 A JP19378396 A JP 19378396A JP 19378396 A JP19378396 A JP 19378396A JP 3345609 B2 JP3345609 B2 JP 3345609B2
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fingers
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マイリオン・フランシス・ルイス
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    • H03H9/02535Details of surface acoustic wave devices
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    • H03H9/14505Unidirectional SAW transducers

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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】本発明は音響波変換器に関する。 【0002】音響波変換器は従来公知の技術であり、例
えばH.Mettews (編)“Surface Wave Filters”, Wile
y 編 1977 年発行に記載された電子フィルタに属する表
面音響波(SAW、surface acoustic wave の略)デバ
イスにおいて使用される。典型的な変換器は、圧電基板
上に設けられた導体パターンを含む。この導体は長手方
向に配置された比較的広い幅の平行な2つの接触パッド
(contact pad )の形状を有しており、これらのパッド
はそれらの間の内側に伸長する狭い幅の側部“フィンガ
(finger、指)”を備える。フィンガは櫛歯形(interd
igitated)即ちすだれ状であり、2つのパッドのフィン
ガがお互いの間に差し込まれるように構成されている。
接触パッド間に与えられるac信号(交流信号)は隣り
合うフィンガ対間において長手方向に出現して、圧電基
板に音響波を励振する。この波はSAW、SSBW(表
面に沿うバルク波、surface skimming bulk waveの
略)、又はそれ以外の同様の波のいずれでもよい。この
ような変換器は、櫛歯形変換器、即ちIDT(interdig
ital transducer の略)と称される。 【0003】IDTを組込んだ従来のSAW又はSSB
Wフィルタは小形、安価で、再現性のある受動形、プレ
ーナ形の素子であり、10MHz及至1GHz又はそれ
以上の周波数範囲をカバーし、群遅延(group delay )
及び阻止帯域除去特性に優れている。しかし乍ら、従来
のSAW又はSSBW用のIDTが両方向性であるこ
と、即ち変換器が2つのお互いに反対の方向に向う音響
波を発生することは公知である。従って、2つのIDT
を組み込んだ従来のSAWフィルタでは、送波変換器に
よって発生した信号の一部は受波変換器を指向しないの
で、6dBの挿入損失を有する。更にデバイス内での音
響波の多重通路(multiple passage)から生じるトリプ
ル・トランジット信号(triple transit signal )とし
て知られるスプリアス信号が発生する。好ましくないト
リプル・トランジット信号を抑制するための標準設計の
装置では通常、挿入損失が20dBに増加する。 【0004】SAWフィルタの挿入損失を低減するため
に多くの方法が提案されてきた。これらの方法では、多
数ストリップ形結合器をベースとする単一指向特性ID
T(Marshall等、Electronics Letters 1971,7, 312-3
14ページ)、2ポート共振器(F.G. Marshall, Proc. 1
975 IEEE Ultrasonics Symposium 290-292ページ)、多
相IDT(Rosenfeld 等、Proc. 28th Annual Frequenc
y Control Symposium299-303 ページ)、櫛歯形IDT
(M. F. Lewis, Proc. 1982 IEEE UltrasonicSymposium
12-17 ページ)、等が使用される。これら従来技術の
デバイスは、基板面積が大きい、製造が複雑である、整
合回路が複雑である、実現できるフィルタ特性の範囲が
狭い、等の種々の欠点を1つ以上有している。 【0005】更に、Hartman 等(Proc. 1982 IEEE Ultr
asonics Symposium 40-45 ページ)により、変換器フィ
ンガの中心に関して空間周期性からλ/8(λ=基本波
長)だけオフセットした素子を有する重畳した反射器ア
レイ(reflector array )が設けられたIDTも提案さ
れている。このデバイスを製造するには、先ず圧電基板
にアルミニウムを蒸着して公知の櫛歯形フィンガ配置を
形成し、次に第2金属蒸着工程によって金の反射器アレ
イを形成する。この反射器アレイは、2つのお互いに反
対の方向に向うSAWの発生に帰因する3dBのIDT
の双方向性損失を低減する。この反射器アレイは、不要
な逆方向波を弱めることに基づいて所要の順方向波を強
めるような干渉を生じさせる。しかし乍らこのIDTの
欠点は、変換器フィンガと反射器アレイとを設けるため
に2つの蒸着工程が必要なこと、及び所望の波干渉を生
じさせるにはフィンガとアレイとの慎重な位置合せが必
要なことである。 【0006】本発明の目的は、従来技術に代替し得る単
一指向性の音響変換器を提供することにある。 【0007】本発明によれば、圧電基板上に設けられた
2つの導電性の接触パッドと、少なくとも1つの反射素
子と、該接触パッドから該接触パッド間の内側へと該少
なくとも1つの反射素子の両側に伸長する複数の櫛歯型
の側部フィンガとを具備する所与の動作周波数帯域で動
作する実質的に単一指向性の音響波変換器であって、
記少なくとも1つの反射素子は変換器フィンガの中心か
ら実質的にnλ/4(λは変換器中心周波数に対応する
波長、nは奇数の整数を表す)オフセットした位置には
なく、該少なくとも1つの反射素子は、前記動作周波数
帯域の周波数の交流信号が該接触パッド間に与えられ、
圧電基板に2つの互いに反対の方向に伝搬する音響波を
励振すると、該2つの互いに反対の方向の内の第1の方
向に伝搬しそして該少なくとも1つの反射素子を透過せ
しめられる音響波、該少なくとも1つの反射素子によ
って反射される音響波と強めあうように干渉させられて
該2つの互いに反対の方向の内の該第1の方向において
強められ、そして該2つの互いに反対の方向の内の第2
の方向に伝搬しそして該少なくとも1つの反射素子を透
過せしめられる音響波、該少なくとも1つの反射素子
によって反射される音響波と弱めあうように干渉させら
れて該2つの互いに反対の方向の内の該第2の方向にお
いて弱められて、前記動作周波数帯域において実質的に
単一指向性変換器特性を与えるように位置決めされてい
ると共に、該複数の側部フィンガ及び該少なくとも1つ
の反射素子は同一の不連続な導電材料により形成されて
いることを特徴とする実質的に単一指向性の音響波変換
器が提供される。 【0008】本発明によれば、従来技術のように相互の
位置合せを必要とする2回の金属蒸着工程を必要とする
こと無く、1回の金属蒸着工程によって変換器フィンガ
及び反射器アレイを基板上に設けることができるとの効
果を有する。 【0009】ブルーミングによって改善された両方向性
特性を獲得する目的のはしご形変換器は公知のものであ
り、それは変換器フィンガに関する半波長周期性からの
λ/4オフセットを用いるものである。ヨーロッパ特許
公開公報第EP-A-0,057,555号を参照されたい。変換器ブ
ルーミングについては後述する。 【0010】本発明に係る変換器は、2個以上の段を有
し、各段間の空間は平行なストリップから成る夫夫の反
射器アレイによって占有されることができる。各ストリ
ップは、変換器フィンガの中心から半波長の整数倍だけ
離間した各位置から実質的にλ/8だけオフセットされ
ることができる。但し、λは変換器の基本周波数に対応
する波長である。変換器は段の外部に設けられた付加的
な平行する反射器ストリップを備えることができる。こ
の変換器フィンガの長さ及び反射器ストリップの長さ又
はそのいずれかは、所望の変換器特性を得るべく重み付
けをされることができる。 【0011】また、この変換器は、お互いの方向に向う
か又は遠去かる音響波を送波し受波するべく、同様の基
板上に配置されることができ、前者の配置は帯域通過フ
ィルタを構成し、後者は帯域阻止フィルタを構成する。 【0012】更に、この変換器には、不要音響波を吸収
するための音響波吸収器が変換器の基板に設けられても
よい。 【0013】更に、この変換器は、空間的に周期性であ
る、即ち一定間隔ずつ離間した段を有するか、又はその
代りに非周期性であるか又は可変の周期性を有するかの
いずれであってもよい。 【0014】この変換器は、方形波のサンプルド・フー
リエ変換(sampled Fourier transform )に従って変化
する重み付けのされたフィンガ・オーバラップを有し、
そして零オーバラップに該当する部分に位置する反射器
を有していてもよい。かかる2つの変換器が、帯域通過
又は帯域阻止フィルタを構成するべく基板上に形成され
てもよい。 【0015】本発明が十分に理解されるように添付図面
を参照して例示に過ぎない実施例を以下に説明する。 【0016】図1は、SAWフィルタを形成するべく配
置された本発明の2つの音響変換器10の概略図であ
る。この図は一定の比例に応じて描かれたものではな
い。各変換器10は、上下に各1つの広い幅の2つの長
手方向の接触パッド11、12を有する。上部パッド1
1は、内側に伸長する狭い幅の複数のフィンガの複数の
対14を有しており、下部パッド12は、1つずつ離間
したフィンガ15を有する。パッド11、12とフィン
ガ14、15とは、圧電基板(図示せず)に対してアル
ミニウム蒸着とホトリソグラフィ(photolithography)
とを順次行うことによって形成される。フィンガ14、
15は櫛歯形で、お互いに組合わせて配置されており、
一定間隔ずつ離間したフィンガ・グループ16を形成し
ている。フィンガ・グループ16は、接触パッド11、
12を支柱とするはしごの段(rung)を構成すると考え
ることができる。このようにはしごに似た形状を有する
ので、符号10の如き形状の変換器は当業界で一般には
しご形変換器と称される。接触パッド11と12との間
に与えられるac信号は、隣り合う任意の2つのフィン
ガ14、15即ちフィンガ対(finger pair )の間で長
手方向に出現して、圧電基板に音響波を発生させる。こ
のように当業界では、フィンガ対なる用語は、各接触パ
ッドから1つずつ伸長する隣り合う2つのフィンガを意
味する(1つのパッドから伸長する“スプリット・フィ
ンガ(split finger、分割フィンガ)”ではない)。 【0017】変換器10は段間のスペース(inter-rung
space)17を有しており、該スペースには、反射器ア
レイ18が設けられている。各変換器10は隣接変換器
とは反対側に別の反射器アレイ19を有する。各反射器
アレイ18、19は狭い幅の5つの反射素子である反射
ストリップ20を含む。各ストリップ20の幅はλ/4
であり、隣り合うストリップ間の間隙もまたλ/4であ
る。λはフィルタの中心周波数に対応する音響波長であ
る。従って、隣り合うストリップ20の中心間距離はλ
/2である。λは1つの変換器に沿って変化すること及
び基板の金属被覆領域と未被覆領域とでは異なる値を有
することに注意されたい。これは当業界ではよく知られ
ており、実際にはλは平均値である。各変換器10の反
射器アレイ18、19は別の変換器を指向するSAW伝
搬を強め、逆方向のSAW伝搬を弱めるように構成され
ている。このことは、後述する如く1つの方向では強め
合う干渉が生じ、別の方向では弱め合う干渉が生じるよ
うに、反射器アレイ18、19を位置決めすることによ
って達成される。 【0018】次に図2は、はしご形変換器10の一セク
ション30をより詳細に示す。この図もまた一定の比率
に応じて描かれたものではなく、また図1と等価の部分
は同じ参照符号で示されている。分り易いように、反射
素子である反射ストリップ20は1個だけを示す。セク
ション30は図1の左側の変換器10に対応する。セク
ション30は2つのフィンガ・グループ161 、162
を有しており、各グループの中心は夫々点線31、32
で示される。点線33は中心31と32との間の中点を
示す。中心31と32との間の距離、即ち段間の周期は
Pである。但し、P=2nλで、nは整数、λは前記に
定義した波長である。変換器のセクション30は、矢印
34で示すアパーチャQを有しており、アパーチャQは
隣り合うフィンガ14と15とのオーバーラップによっ
て与えられる。Qは50λ乃至100λのオーダーであ
り得る。反射ストリップ20は点線35で示すようにフ
ィンガ・グループの中点即ち段の中心31と32との中
点33からλ/8だけオフセットして配置される。別の
反射ストリップ(図1参照)は、その中心がストリップ
20の中心からλ/2ずつ離間して配置される。 【0019】フィンガ・グループ161 によって発生せ
しめられて右向きに伝搬する音響波は、矢印36、37
によって示す部分A、Bを含む。部分Aは反射ストリッ
プ20を透過し、部分Bは反射ストリップ20によって
反射される。フィンガ・グループ162 によって発生せ
しめられて左向きに伝搬する音響波は、矢印38、39
によって示す部分C、Dを含む。部分Cはストリップ2
0を透過し、部分Dはストリップ20によって反射され
る。 【0020】図1及び図2のフィルタは以下の如くに動
作する。周期性反射器から成る音響反射器アレイ18
は、相反性、対称性の2ポート・ジャンクション(two-p
ort junction、2端子対接続) を構成する。ジャンクシ
ョン損失が存在しないときは、アレイの片側、即ち片方
のポートに入射する単位振幅の波は、反射器アレイの中
心に関してお互いに90°の位相差を有する透過振幅S
12と反射振幅S11とを生じる。この結果はIEEE 1983 SU
-30 55-57 ページにM. F. Lewis が記載しているような
3ポートの場合に関する解析と同様の解析によって推論
し得る。反射器アレイの片側から入射する単位振幅波
は、両側から入射する波の対称及び逆対称(antisymmet
ry)の結合に変換される。 【0021】即ち、 【0022】 【数1】 【0023】である。 【0024】このような特定の直交結合が選択されるの
は、これらの結合が対称又は逆対称のジャンクションに
よって互いに結合されないからである。 【0025】従って、各振幅は最大強度で生じるが位相
差を伴なう。即ち 【0026】 【数2】 【0027】は、 【0028】 【数3】 【0029】として生じる。 【0030】従って、||=||のとき(
と()とのスカラー積がゼロになるので、S11
)とS12=()とが直交し、90°の位
相差を有する。 【0031】透過波及び反射波間、即ちA及びB間、C
及びD間のπ/2の位相差以外にも、各反射ストリップ
20がフィンガ・グループの中心31又は32からλ/
2の整数倍だけ離れた位置に対してλ/8だけオフセッ
トしているために、更に2×λ/8即ちλ/4、換言す
ればπ/2の位相差が同一方向に伝搬する透過波及び反
射波間、即ちA及びD間、B及びC間に生じる。この位
相差は一方向に伝搬する音波間の位相差に付加され、他
方向に伝搬する音波間の位相差から差引かれる。ここで
はこれらの付加又は相殺の行われる方向を規定しない
が、いずれか一方向には強めあう即ち付加的干渉が、他
方向には弱めあう即ち相殺的干渉が存在し、各変換器1
0はそれに応じて単一指向特性即ち一方向性特性を示
す。変換器の段161 及び162 での反射はここでは無
視し、後で考察する。 【0032】変換器10は相互間で音響波の送受を行う
ように構成されている。これらの変換器は単一指向特性
を有するために、受波変換器から離れていく望ましくな
い音響波の発生が大幅に低下し、その結果図1のフィル
タ配置によって生じる挿入損失が大幅に減少する。 【0033】これら変換器10の単一指向性はストリッ
プ20の反射メカニズムとは無関係である。これらの特
性はマス・ローディング(mass-loading)、局在的効果(t
opographical effects) 、圧電短絡(piezoelectric sh
orting)又はこれらを組合わせた効果によるSAWデバ
イスでの反射に対して認められる。 【0034】反射ストリップ20に無視し得ないような
損失があるとλ/8のオフセット状態は変化するが、す
ると該変換器又は該変換器を具備するデバイスは低損失
を示すことにはならない。従って実際にはどのデバイス
でもオフセットは実質的にλ/8、即ち殆どλ/8に等
しく、又は後述の如く単一指向特性とブルーミング(bl
ooming)との双方を考慮した反射器配置の場合と等価で
ある。 【0035】反射ストリップ20は段間のスペース17
内又は各変換器10に隣接して配置されるため、先行技
術のように変換器のフィンガを反射器と重ね合せる必要
はない。従ってフィンガと反射器とを単一の金属蒸着プ
ロセスで配置することができ、フィンガ・パターンをこ
れに続く反射器パターンと調心的に重ね合せるという、
困難でコスト高につながる作業は不要になる。更に、反
射ストリップは相互に且つ変換器に対して電気的に絶縁
し得るし、或いは一緒に短絡し得るし、且つ個々の装置
で性能を最適化するのに適しているとして必要とされれ
ば接地することもできる。先行技術では金の反射器が変
換器フィンガに対し電気的に短絡され、前述の如き処理
は不可能である。 【0036】本発明によれば、段間の反射器を任意の従
来形のフィンガ・グループ即ち段を持つはしご形変換器
と共に使用し得る。一定の比率に応じて描かれたもので
はない図3、図4、図5には、3種の形態のフィンガ・
グループが夫々符号40、50、60で示されている。
フィンガ・グループ40は、フィンガが1つずつ交互に
咬み合う(oneinto one) 形のグループである。各接触パ
ッド41は内側に伸長する幅λ/4のフィンガ42を2
個有している。一方のパッドのフィンガと他方のパッド
のフィンガとの間の各間隙、例えば43もλ/4であ
り、フィンガの中心はお互にλ/2だけ離間している。
該フィンガ・グループ40の隣には従来形の反射防止ス
トリップ又はブルーミング・ストリップ44が配置され
ている。これらストリップ44は幅及び相互間隙がλ/
4であり、λ/2のフィンガ中心相互間距離を以て空間
的に周期的に繰り返えされる変換器フィンガ・パターン
から±λ/4だけオフセットされる。(フィンガ42の
個数によっては、即ちフィンガ・グループからの反射の
強さによっては、反射器44を省略し得ることもあ
る。) フィンガ・グループ50は52の如き内側に伸長するス
プリット・フィンガを持つ接触パッド51を備えてい
る。本発明では反射器アレイ(図示せず)をスプリット
・フィンガの各内部間隙54の中心53に関して配置す
る。隣接中心部53相互間の間隔はλ/2であり、各フ
ィンガ52の幅及び内部間隙54はλ/8である。スプ
リット・フィンガは変換器作動周波数において反射が生
じるのを阻止する性質を有している。 【0037】フィンガ・グループ60は、2つ1単位の
フィンガと1つ1単位のフィンガとが交互に咬み合う
(two into one)形のグループであって、第1接触パッ
ド61が内側に伸長するフィンガ62を1段当り4個有
し、第2接触パッド63が2個のフィンガ64を備えて
いる。フィンガ幅及び間隙はλ/6である。 【0038】特定の性質を持つ変換器を得るのに必要で
あれば、図3、図4、図5のフィンガ・パターンは側方
へと伸長して、より大きなフィンガ・グループにするこ
ともできる。 【0039】一定のフィンガ・オーバーラップを有する
40、50又は60の如き変換器に加えて、特定の変換
器特性を得るべく先行技術で使用されているようなフィ
ンガ長重み付け(weighting )を用いてもよい。特に、
フィルタ通過帯域の特性を向上させ且つ側波帯を縮小さ
せるには、フィンガ・オーバーラップと整相(phasing
)とをフーリエ変換に従ってフィルタ変換器に沿って
変化させることができる。このような変換器を図6に示
す。変換器70は接触パッド71と、72の如き櫛歯形
のフィンガとを有する。フィンガ・オーバラップ(重み
付け)及び整相は、矩形即ち方形関数f(x)、例えば
1 ≦x≦x2 の時f(x)=定数であり、他の場合は
f(x)=0であるような関数のフーリエ変換に従い、
可能な限り近似するように配置される。隣接し合うフィ
ンガは大部分が異なる接触パッド71から交互に1つず
つ伸長するが、4つの部分73では、2つのフィンガが
同一の接触パッドから伸長する。これは方形フィルタ通
過帯域におけるsin x/xフーリエ変換関数の隣接ロー
ブ(lobe)間の位相反転に該当する。本発明に従って変
換器70は単一指向性を得るべく関連する反射ストリッ
プ(図示せず)を具備する筈のものであり、この種の変
換器を2つ備えるフィルタがほぼ方形の通過帯域を有し
得る。例えば変換器70は、反射ストリップを収容する
空間を提供するべく「サンプリング」される(間引きさ
れる)、即ちフィンガを省略されることができる。有利
には、フィンガ・オーバーラップが零である領域73の
フィンガを省略するとよい。 【0040】変換器には更に、望ましくない音響波を減
衰させるべく圧電基板上に吸収材を使用することもでき
る。 【0041】図7には、ニオブ酸リチウム圧電基板上に
本発明の2個のはしご形変換器811 、812 を設けた
SAWフィルタ80が示されている。これら変換器は表
示上の都合から実際のデバイスよりやや狭い間隔で図示
されている。変換器811 及び812 は上部接触パッド
821 及び822 と、下部接触パッド831 及び83 2
と、段841 及び842 の如き段を10個と、851
び852 の如き段間の反射器アレイとを有している。段
84には86の如きスプリット・フィンガが5個含まれ
ており(図4参照)、各段毎に3個のスプリット・フィ
ンガが上部接触パッド82から伸長し、2個が下部接触
パッド83から伸長する。アレイ85の反射ストリッ
プ、例えばストリップ87は幅及び間隙がλ/4であ
り、従ってストリップ相互間にはλ/2の間隔が開けら
れる。フィルタ中心周波数が100MHzの場合には、
λは34.5μmである。 【0042】段から段までの周期、又は段中心相互距離
は、変換器811 で8λ、変換器812 で10λであ
る。アレイ85当りの反射ストリップ数は変換器811
が10個であり、変換器812 が14個である。変換器
811 、812 は夫々付加的外部反射器アレイ881
882 をも有する。これら反射器アレイはアレイ851
及び852 の周期的延長部である。 【0043】反射器アレイ851 及び852 は段間のス
ペース内の対称位置から夫々右と左へとλ/8ずつオフ
セットしている。このことはフィンガ・グループと反射
器アレイの分離が変換器81の段84の両側で異なって
いることから見てとれる。いずれの場合も、このように
他方の変換器の方へオフセットさせると、変換器がY−
Zニオブ酸リチウムにおいては、お互いの方向に向う単
一指向性を有することになる。即ち、変換器81は優先
的に相互間で音響波の送受を行うことになる。このよう
な形態を「フェイス・ツー・フェイス(face to fac
e)」配置と称する。(他の圧電材料の場合には、必ず
しもこのようにはならない。何故なら、所定の変換器と
材料とを出力方向に関してテストにかけなければならな
いからである。前述の解析ではこの出力方向については
言及しなかった。)このオフセットによって他方の変換
器から遠去かる方向になれば、バック・ツー・バック
(back to back)配置を選択する。 【0044】図7は実際のSWAフィルタを拡大したも
のである。該フィルタの実長は反射器アレイ881 及び
882 の最も外側のストリップ相互間で測定して約7m
mであったが、間隙は図面の寸法がほのめかすものより
も少し大きかった。 【0045】変換器81については(それが完全であれ
ば)、その分離は極めて臨界的であるというものではな
いが、一方の変換器の反射器アレイは他方の変換器の反
射器アレイの周期的延長部として配置するのが好まし
い。 【0046】図7のフィルタを比較フィルタと共にテス
トにかけた。この比較フィルタは同一の変換器をバック
・ツー・バック配置にしたものである、即ち反射器アレ
イが他方の変換器から遠去かる方向へλ/8オフセット
したものである。いずれの場合にも、変換器はY−Zニ
オブ酸リチウム基板上にアルミニウムを蒸着して形成し
た。これらフィルタをTO8容器内に配置した。接触パ
ッドはゴールド・ワイヤ・ボンドを有し厚みが0.15
μmであった。各変換器を100nHの巻線誘導子を用
いてシャント同調(shunt tune、並列共振)させ、50
オームに達する密な整合(close match )を得た。 【0047】テストしたフィルタの性能を図8に3つの
曲線a、b、cで示す。曲線a、cはフィルタの減衰を
周波数の関数として示し、夫々フェイス・ツー・フェイ
ス形、バック・ツー・バック形変換器に対応する。10
0MHzの基本周波数又は中心周波数は符号90で示さ
れており、周波数は1目盛0.5MHzで表わされ、こ
れらの曲線は97MHzから103MHzまでの範囲に
亘って示されている。縦座標は1目盛が5dBを表わ
す。曲線bはフェイス・ツー・フェイス形フィルタ(曲
線aはその減衰特性を示す)での群遅延の変化を示す。
その縦座標は1目盛が1μsを表わし、基線91では前
記と同じ周波数目盛を表わす。 【0048】本発明の帯域SAWフィルタは、中心域9
2即ち通過帯域と、関連する93の如き副次的極大域を
持つ曲線aで表わされる特性を示す。該フィルタの挿入
損失測定値は100MHzの基本周波数で僅か2.7d
Bであった。これと比較してみると、先行技術のSAW
フィルタの最小理論損失値は約6dBであり、且つ実際
には通常8〜10dBの整合損失(matched loss)を持
つ。また、92での帯域リプル(passband ripple )は
ピーク・ツー・ピーク(peak to peak)で0.5dBよ
り小さく、94での群遅延は約1μsであり、リップル
のピーク・ツー・ピークは約0.2μsである。これら
の値はいずれもSAWフィルタにしては低い値である。 【0049】変換器の高度の単一指向性は、100MH
zの基本周波数における曲線cの著しい中央最小値95
によって示される。この最小値95は挿入損失31.9
dBであり、又は曲線aの対応する最大値92の位置よ
りも凡そ29dBだけ低い。曲線cのフィルタに用いら
れたバック・ツー・バック形変換器は100MHzにお
いてお互いに遠去かるものが優勢な音響波を送波し、受
波する。その結果、基本周波数は強く除去される。この
特性は帯域消去フィルタを構成するのに利用することが
できる。 【0050】テストはさらに曲線a、即ちフェイス・ツ
ー・フェイス形フィルタを完全な非同調配置にして行っ
た。結果として、通過帯域、群遅延のリップルはかなり
大きかったとはいえ、挿入損失は僅か3dBに過ぎなか
った。この実施例が示すように、非同調であることに比
較的不感であることは、寸法、コストまたは振動に対す
る感度を最小にする必要がある応用においては重要であ
る。 【0051】次に図9は、不必要なマルチプル・トラン
ジット信号を減らすために「ブルーミング」される本発
明のはしご形変換器のセクション100を示す。用語
「ブルーミング」及びこれに類する表現は、反射防止コ
ーティングを持つレンズの光学的ブルーミングとの類推
で使用する。セクション100は2個の段101、10
2と、中央間隔λ/2を持つ104のような30個の反
射ストリップの中央バンク103を持つ。バンク105
は全体を示し、バンク106は一部分を示す。夫夫の段
101、102は、上部接触パッド109から伸長する
108のような6個のフィンガと、下部接触パッド11
1から伸長する110のような7個のフィンガを持つ。
隣接フィンガ対108、110はλ/2の中央間隔を持
つ。作動時に、上部接触パッド109はrf信号(高周
波信号)を伝送し、下部接触パッドは接地される。 【0052】ブルーミング反射器バンク105、106
は各々の段101、102の周期的連続からλ/4だけ
離れている。段101、102の中央112、113は
鎖線114で示される中点を持つ。更に、別の鎖線11
5は単一方向性反射器バンク103の中心を示し、段間
の中点114からλ/8だけ分離乃至オフセットされ
る。 【0053】セクション100は単一指向特性と反射防
止特性の両方を持ち、個々の応用に求められる数の段
と、関連する単一指向性反射器及びブルーミング反射器
とを持つことができる。ブルーミング反射器の使用は図
4に示す分割フィンガの代りである。分割フィンガは、
λ/8幅が1μm未満である500MHz以上の作動用
としては製造が困難である。図9の構造の魅力は、反射
器と変換器の全てのフィンガが同じ幅λ/4を持つこと
であり、このことは製造に都合がよい。 【0054】以上の実施例では変換器フィンガでの音響
波の反射は便宜上無視される(図1、図2)か、或いは
分割フィンガ変換器(図4、図7)又はブルーミング
(図9)によって処理された。ここで図10及び図2を
参照して、フィンガ・グループ161 の段からフィンガ
・グループ162 の段へと伝搬される矢印36で示す音
響波Aを考察する。音響波Aは部分的に反射されて、段
162 から段161 に進行する音響波(図2には示さ
ず)を形成する。同様に、音響波Cは段161 で部分的
に反射され、段162 に向って進む波を形成する。段1
1 及び162 は同数の等量反射フィンガ14及び15
を持ち、これら2つの部分反射は左右対称に同位相にあ
る。従って、これらの部分反射は図10の単一のベクト
ルRで描くことができる。便宜上、は正の実軸120
に沿って描かれ、他のベクトルの位相はこれに関連して
描かれる。以下の説明では、部分反射の位相が、反射が
段中央31、32ではなくて、それらの中点33で生じ
たとしても同じであると認めることもまた都合がよい。
これは追加往復進行が2×(1/P)=Pであって、中
心周波数で2nπの位相ずれを持つことによる。 【0055】反射ストリップ20によって反射された音
響波B、Dは、正及び負の虚軸121、122に沿って
夫々位置するベクトル及びによって描かれる。即
ち、及びは夫々から90°進み、そして遅れる。 【0056】ブルーミング反射器及び方向性反射器の効
果を組合せて設計を簡素化することができる。このため
には、オフセットλ/8はオフセットλ/8+δに変更
しなければならない。1段当りM個のフィンガを持つ2
段変換器とN個のストリップを持つ段間の反射器(inte
r-rung reflector)(但しNはMより大である)とを考
察する。段161 、162 のフィンガは、と同位相
の、振幅がMに比例する反射 F1及び F2を夫々生じ
る。同様に、反射ストリップは、Nに比例し、しかし夫
から、行路差2(λ/8+δ)又はπ/2+θ(但
しθ=4πδ/λ)に相当する位相角だけ進み、そして
遅れる反射 R1 R2を生じる。反射ストリップとフィ
ンガは等しい幅をもち、開口Q即ち有効音響領域を限定
するフィンガのオーバラップは反射ストリップ長に等し
い。更に、フィンガ及び反射ストリップは同じ金属の、
同じ厚さのもので作られるから、それらは同一反射特性
を持つ。従って、 F1 F2 R1 R2の振幅は同一
比例定数kを持ち、以下の式が成立する。 【0057】 【数4】 | F1|=| F2|=kM,と同位相 (A) | R1|=| R2|=kN,に対し±(π/2+θ)
の移相 (B) 反射は各フィンガ又は反射ストリップにおいて小さく、
その結果各連続反射は透過振幅を事実上変化させないで
おくものとして、かなりのよい近似で考えることができ
る。このことは反射による寄与の計算を簡単にし、結果
に対して実質的に影響を与えない。 【0058】ブルーミングと単一指向性を提供する反射
ストリップ配置を提供するためには、ベクトル F1
R1 F2 R2は、図10のベクトル図に等価の状態を
作り出すために、同じ大きさで反対方向を向いたベクト
を夫々生じなければならない。これによって図
11のベクトル図が描かれる。ここでは、ベクトル
ベクトル F1 R1の合力、ベクトルVは F2 R2
合力である。及びは図10のベクトルに相当
し、正及び負の虚軸131及び132に沿って、即ちR
に対して+π/2又は−π/2移相して夫々位置する。
方程式(A) 及び(B) から、図11に関連して次の式が成
立する。 【0059】 【数5】 【0060】従って、1段当りM個のフィンガを持つ本
発明のはしご形変換器はそれがN個のストリップを持つ
反射器アレイを具備していて、但しN>Mであり、その
ストリップはフィンガのオーバラップ部分に寸法的に等
しく、更にそのストリップは変換器フィンガ・パターン
の空間的周期性配置からλ/8+λθ/4π(θ=ar
csinM/N)だけオフセットされるときには、ブル
ーミング特性と単一指向性特性の両方を備える。以上の
説明は2個の段を有する変換器に関するものであるが、
同様に任意の段数を持つ変換器にも適合する。ブルーミ
ングを用いた上述及び既述の配置の利点は、変換器フィ
ンガ及び反射ストリップが全てλ/4の幅を持ってお
り、このことが製造を容易にすることにある。 【0061】本発明に係る変換器は既述の通りに、フィ
ルタ、好ましくはアンテナ信号を直接受信するいわゆる
フロントエンド・フィルタにおいて用いることができ
る。このことは、局部発振周波数と他の帯域内の種々の
不必要な受信信号との間の積成分(cross product )に
よってIFミクサの各段に生じる帯域内スプリアス信号
を低減するであろう。更に、この変換器は、適正な帯域
幅を持つべく適確な設計がなされるならばIFフィルタ
として用いることができる。移動局通信では通常は図8
の曲線aで表わす性能が適性とされる1MHzの帯域幅
が求められる。但し、更にそれ以上の狭い帯域幅を要求
する応用もあり、これには他の設計が必要になるであろ
う。IF(中間周波数)では、挿入損失が低いという本
発明の特性によって、増幅器の段数を減らすことが許さ
れる。更に、低挿入損失及び直線性群遅延特性は、水晶
発振子型のような発振器に使用するための重要な条件で
ある。発振器に用いる場合には、低挿入損失であること
は、先行技術では2個以上のトランジスタを必要とした
のに対して1個のトランジスタで賄うことを可能にする
し、また直線性群遅延は、先行技術ではよくあるスプリ
アス側波帯を除去して直線性周波数変調を行うことを可
能にする。低挿入損失は、特に例えば電池駆動デバイス
のような、低電力消費と最小の増幅度が重視される応用
に有利である。 【0062】以上の実施例については、λ/8のオフセ
ットを持つ同一の反射器バンク又は図11に関して説明
したブルーミングと単一指向性の両方を提供する配置を
持つものと等価なものに関して説明を行った。実際に
は、変換器には特別な特性が要求される場合がある。そ
れらの特性の幾例かを以下に列挙する。 【0063】(1) 各反射器アレイ内での反射ストリップ
長又はオフセットを変化させること。 【0064】(2) 1アレイ当りの反射ストリップ数を変
化させること。 【0065】(3) 反射ストリップ幅を変化させること。 【0066】(4) 反射器アレイ・コンプレッサ・デバイ
ス(reflector array compressor device )での「チャ
ープ(chirp )」配置のように、反射ストリップの空間
的周期性を変化させること。 【0067】(5) 上記の第(1) 項〜第(4) 項のと同様
に、変換器フィンガの配置を変化させること。 【0068】(6) 上記第(1) 項〜第(5) 項から選択して
組合せること。 【0069】いずれの場合においても、変換器の応答
は、図11に関して説明した通り、ベクトル図から計算
することができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】SAWフィルタとして配置した本発明に係る2
個のはしご形変換器を概略的に示す。 【図2】本発明に係る変換器の一セクションを概略的に
示す。 【図3】本発明に係る変換器において用いることのでき
る櫛歯形変換器を概略的に示す。 【図4】本発明に係る変換器において用いることのでき
る櫛歯形変換器を概略的に示す。 【図5】本発明に係る変換器において用いることのでき
る櫛歯形変換器を概略的に示す。 【図6】本発明に係る変換器において用いることのでき
る櫛歯形変換器を概略的に示す。 【図7】本発明に係るはしご形変換器を備える実際のS
AWフィルタの拡大図を示す。 【図8】図7の変換器を備えるSAWフィルタの減衰−
周波数特性及び群遅延−周波数特性を示す。 【図9】ブルーミング反射ストリップを備える本発明に
係る変換器の一セクションを示す。 【図10】図2における音響波伝搬のベクトル図であ
る。 【図11】反射防止及び単一指向性の両特性を具備する
反射器アレイを持つ本発明に係る変換器における音響波
伝搬のベクトル図である。 【符号の説明】 10 変換器 11、12 接触パッド 14、15 フィンガ 18、19 反射器アレイ 20 反射ストリップ 80 SAWフィルタ 811 、812 はしご形変換器 821 、822 上部接触パッド 831 、832 下部接触パッド 841 、842 段 851 、852 段間の反射器 100 はしご形変換器の一セクション 101、102 段 103 反射ストリップの中央バンク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−129510(JP,A) 特開 昭56−10724(JP,A) 特公 昭59−35204(JP,B2) Hartmann 等,Proc, 1982 IEEE Ultrasonic s Symposium p.40〜45

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.圧電基板上に設けられた2つの導電性の接触パッド
    と、少なくとも1つの反射素子と、該接触パッドから該
    接触パッド間の内側へと該少なくとも1つの反射素子の
    両側に伸長する複数の櫛歯型の側部フィンガとを具備す
    る所与の動作周波数帯域で動作する実質的に単一指向性
    の音響波変換器であって、前記少なくとも1つの反射素
    子は変換器フィンガの中心から実質的にnλ/4(λは
    変換器中心周波数に対応する波長、nは奇数の整数を表
    す)オフセットした位置にはなく、該少なくとも1つの
    反射素子は、前記動作周波数帯域の周波数の交流信号が
    該接触パッド間に与えられ、圧電基板に2つの互いに反
    対の方向に伝搬する音響波を励振すると、該2つの互い
    に反対の方向の内の第1の方向に伝搬しそして該少なく
    とも1つの反射素子を透過せしめられる音響波、該少
    なくとも1つの反射素子によって反射される音響波と強
    めあうように干渉させられて該2つの互いに反対の方向
    の内の該第1の方向において強められ、そして該2つの
    互いに反対の方向の内の第2の方向に伝搬しそして該少
    なくとも1つの反射素子を透過せしめられる音響波
    該少なくとも1つの反射素子によって反射される音響波
    と弱めあうように干渉させられて該2つの互いに反対の
    方向の内の該第2の方向において弱められて、前記動作
    周波数帯域において実質的に単一指向性変換器特性を与
    えるように位置決めされていると共に、該複数の側部フ
    ィンガ及び該少なくとも1つの反射素子は同一の不連続
    な導電材料により形成されていることを特徴とする実質
    的に単一指向性の音響波変換器。 2.該変換器は第2の同様な変換器に隣接して配置され
    た第1変換器であり、両変換器は第1変換器が第2変換
    器に向かうか又は遠離る音響波を送出するように配置さ
    れていることを特徴とする請求項1に記載の音響波変換
    器。 3.該複数の側部フィンガは可変の空間的周期性を持っ
    ていることを特徴とする請求項1に記載の音響波変換
    器。 4.該複数の側部フィンガは重み付けのされたフィンガ
    ・オーバラップを有するように配置されていることを特
    徴とする請求項1に記載の音響波変換器。 5.該複数の側部フィンガは、可変の空間的周期性およ
    び重み付けのされたフィンガ・オーバラップを有するよ
    うに配置されていることを特徴とする請求項1に記載の
    音響波変換器。 6.該少なくとも1つの反射素子は該側部フィンガおよ
    び該接触パッドから電気的に分離されていることを特徴
    とする請求項1に記載の音響波変換器。 7.該少なくとも1つの反射素子は接地されていること
    を特徴とする請求項1に記載の音響波変換器。
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