JP3343884B2 - 車両計器用端子部構造及び車両計器用端子の組付方法 - Google Patents

車両計器用端子部構造及び車両計器用端子の組付方法

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JP3343884B2 JP09379497A JP9379497A JP3343884B2 JP 3343884 B2 JP3343884 B2 JP 3343884B2 JP 09379497 A JP09379497 A JP 09379497A JP 9379497 A JP9379497 A JP 9379497A JP 3343884 B2 JP3343884 B2 JP 3343884B2
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    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両計器用のクロ
スコイル式ムーブメントを配線基板と電気的に接続する
端子部の構造と、この構造の実施に当たり採用できる端
子部の組付方法とに関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、速度計やタコメータ等、車両の
特にダッシュボードに種々配設される計器においては、
指針の回転駆動源としてクロスコイル式のムーブメント
が多用されている。
【0003】そして従来は、図7や図8にそれぞれ一部
截断要部正面図で示すように、ムーブメント1Bのコイ
ルボビン2に一体形成されてシールドケース3の外方に
延出するフランジ4と、ムーブメント1Bが実装される
配線基板5とのいずれか一方に、導電材からなる所定の
剛性の端子ピン6を設け、この端子ピン6を弾性保持す
る導電性のバネ部材からなるピン保持体7を他方に設け
て、端子ピン6をピン保持体7に嵌挿することにより、
コイルボビン2に巻回された不図示のクロスコイルと配
線基板5との電気的接続を図っていた。
【0004】しかし、上述した従来のムーブメント1B
と配線基板5との電気的な接続部構造では、配線基板5
へのムーブメント1Bの組付の際に端子ピン6とピン保
持体7との相対位置にずれがあると、端子ピン6とピン
保持体7との機械的接触が十分に確保されなくなって電
気的接続不良の原因となったり、端子ピン6とピン保持
体7との相対位置ずれを起因とする応力が端子ピン6と
ピン保持体7との機械的接触部分に集中してかかり、剛
性が損なわれて破損の原因となる問題点があった。
【0005】そこで本出願人は、従来の導電性のバネ部
材からなるピン保持体7に代えて、図9や図10にそれ
ぞれ要部斜視図で示すように、一端が他端よりも大径と
なるようにテーパ状に拡開させたコイルバネ8とし、フ
ランジ4と配線基板5とのいずれか一方に端子ピン6を
嵌挿する側を大径として取り付けるようにした接続部構
造を既に提案している。
【0006】この本出願人の提案した接続部構造によれ
ば、配線基板5へのムーブメント1Aの組付の際に端子
ピン6とコイルバネ8との相対位置にずれがあっても、
コイルバネ8が自身の弾性により撓むので、端子ピン6
の姿勢や位置にコイルバネ8が倣って機械的接続が補償
され、両者間の電気的接続が十分に確保されるだけでな
く、端子ピン6とコイルバネ8との相対位置ずれを原因
とする端子ピン6とコイルバネ8との機械的接触部分に
かかる応力がコイルバネ8の撓みにより吸収、分散され
るので、応力が一箇所に集中してかかって損傷が起こる
のを防止できる点で、非常に優れている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本出願人は、上述した
提案の電気的接続構造についてさらに検討を重ね、雌側
であるコイルバネ8の相手方である雄側の端子ピン6が
所定の剛性を有する棒状を呈しているがために、コイル
バネ8が端子ピン6の姿勢や位置に倣って撓むと、コイ
ルバネ8側からの応力が多少ながらも端子ピン6の根元
に集中してかかることに着目し、端子ピン6を太径にし
てコイルバネ8側からの応力に対抗するよりも、根本的
な解決策の必要性を痛感した。
【0008】本発明は前記事情に鑑みなされたもので、
本発明の目的は、クロスコイル式のムーブメントのコイ
ルボビンに一体に形成された端子取付部の受電端子と、
ムーブメントが実装される配線基板の給電端子との間を
電気的に接続するに当たり、雄側雌側の形状に関係な
く、これら給電及び受電の両端子のいずれにも、相手方
からの応力が一箇所に集中してかからないようにするこ
とができる車両計器用端子部構造と、この構造の実施に
当たり採用して好適な車両計器用端子の組付方法とを提
供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成する請求
項1乃至請求項3記載の本発明は車両計器用端子部構造
に関するものであり、請求項4記載の本発明は車両計器
用端子の組付方法に関するものである。
【0010】そして、請求項1に記載した本発明の車両
計器用端子部構造は、コイルボビンに互いに交差するよ
うに2つのコイルを巻回し、これらコイルの端部を、前
記コイルボビンに一体に形成された端子取付部の受電端
子に電気的に接続してムーブメントを構成し、該ムーブ
メントが実装される配線基板の給電端子と前記受電端子
とを電気的に接続して、前記配線基板側から前記コイル
に作動用電力を供給する車両用計器における、前記受電
端子と前記給電端子とを電気的に接続する端子部の構造
であって、前記給電端子及び前記受電端子のうちいずれ
か一方の端子を、前記配線基板及び前記端子取付部のう
ちいずれか一方の部材から立設され、該一方の部材寄り
の基部の外径よりも前記一方の部材から離間した先部の
外径の方を小径として可撓性を持たせた、導電材製のコ
イルバネにより構成し、前記給電端子及び前記受電端子
のうちいずれか他方の端子を、前記ムーブメントを前記
配線基板に実装した状態で前記コイルバネの先部が圧入
される筒部を有する、導電材製の保持部材により構成し
たことを特徴とする。
【0011】加えて、請求項1に記載した本発明の車両
計器用端子部構造は、前記一方の端子の基端に、該一方
の端子の径方向外方に延出するフランジ部が形成されて
おり、前記一方の部材に、前記一方の端子の前記基部が
挿通可能で前記フランジ部の外径よりも小さい内径の通
孔が形成されており、前記一方の端子が、該一方の端子
が立設される前記一方の部材の立設面に向けて、該立設
面とは反対側に位置する前記一方の部材の裏面から、前
記先部を先にして挿通され、前記先部を前記立設面から
突出させると共に前記フランジ部を前記裏面に係止させ
た状態で、前記一方の部材に前記一方の端子を固定させ
ることで、該一方の端子が前記一方の部材から立設され
ているものとした。
【0012】また、請求項2に記載した本発明の車両計
器用端子部構造は、前記他方の端子であって前記一方の
端子の先部の圧入方向における上流側に位置する前記筒
部の圧入側端部に連なって配置され、圧入方向における
下流側から上流側に至るにつれて内径が大きくなるテー
パ状に形成されて、前記筒部に圧入される前記一方の端
子の先部を前記前記筒部の圧入側端部に案内するガイド
部材をさらに備えるものとした。
【0013】また、請求項3に記載した本発明の車両計
器用端子部構造は、前記給電端子が前記コイルバネによ
り構成されていると共に前記受電端子が前記保持部材に
より構成されており、前記立設面であり前記ムーブメン
トが実装される前記配線基板の実装面とは反対側の、前
記裏面である前記配線基板の裏面に、前記給電端子と電
気的に接続される導電パターンが形成されており、前記
フランジ部と前記導電パターンとの半田付けにより該導
電パターンと前記給電端子とが電気的に接続されてお
り、前記給電端子の前記フランジ部から前記基部の内側
箇所に亘る部分がさらに半田付けされているものとし
た。
【0014】さらに、請求項4に記載した本発明の車両
計器用端子の組付方法は、請求項1、2又は3記載の車
両計器用端子部構造において、前記一方の端子を前記通
孔に挿入して前記一方の部材に組み付ける方法であっ
て、前記一方の端子の前記基部の内部に、治具であっ
て、前記基部の内径よりも小径で且つ前記先部の内径よ
りも大径に形成された前記治具の先部を、前記フランジ
部側から挿入し、前記治具の先部を前記一方の端子の内
壁に当接させつつ、該治具の先部が内壁に当接した前記
一方の端子箇所と前記フランジ部との間隔が増すよう
に、該フランジ部を前記一方の端子の先端から離間させ
て、前記一方の端子箇所から前記フランジ部にかけての
一方の端子部分の外径を縮小させ、前記治具により前記
一方の端子箇所から前記フランジ部にかけての一方の端
子部分の外径を縮小させた前記一方の端子を、前記裏面
から前記立設面に向けて前記一方の部材の前記通孔に挿
通するようにしたことを特徴とする。
【0015】請求項1に記載した本発明の車両計器用端
子部構造によれば、前記ムーブメントを前記配線基板に
実装すると、一方の端子の先部が他方の端子の筒部に圧
入されるが、その際、ムーブメントの配線基板に対する
相対位置にずれがあっても、雌側である他方の端子の筒
部に圧入する、雄側である一方の端子を構成するコイル
バネが可撓性を有していることから、他方の端子の筒部
の姿勢や位置に倣って雄側の一方の端子が撓んでも、こ
の一方の端子だけでなく他方の端子についても、相手方
からの応力が一箇所に集中してかかることがなく、従っ
て、給電及び受電の両端子に損傷が起こるのを防止する
ことが可能となる。
【0016】加えて、請求項1に記載した本発明の車両
計器用端子部構造によれば、一方の端子を先部から先
に、この一方の端子が立設される一方の部材の通孔に挿
通して立設面から突出させると共に、フランジ部を一方
の部材の立設面とは反対側の裏面に係止させることで、
単に一方の端子の基端を一方の部材の立設面に固定する
だけで立設するのに比べて、一方の端子の部分が通孔の
内壁と接触する分だけ、一方の部材に対する一方の端子
の取り付け強度を向上させることが可能となる。
【0017】また、請求項2に記載した本発明の車両計
器用端子部構造によれば、一方の端子の圧入方向の上流
側に位置する他方の端子の筒部の圧入側端部部分に、こ
の圧入方向の上流側から下流側、つまり、一方の端子を
圧入する側から見て手前から奥に向かうにつれて筒部の
内径が次第に小さくなるガイド部材が連なって配置され
ていて、コイルバネにより構成される一方の端子の先部
が、他方の端子の筒部に圧入する際に、このガイド部材
により筒部の圧入側端部部分に案内されるので、ムーブ
メントの配線基板に対する相対位置にずれがあっても、
一方の端子を圧入対象である他方の端子の筒部に確実に
案内することが可能となる。
【0018】また、請求項3に記載した本発明の車両計
器用端子部構造によれば、配線基板の給電端子をコイル
バネにより構成する場合、配線基板の通孔に先部から挿
通した給電端子のフランジ部を、配線基板のムーブメン
トを実装する実装面とは反対側の裏面の導電パターンに
電気的及び機械的に接続するための半田付けを、給電端
子の基部の内側箇所まで施すことにより、導電パターン
と電気的に接続される給電端子部分をフランジ部のみな
らず基部の一部にまで拡げて、電気的接続を確実にする
ことが可能となるだけでなく、基部の内側箇所に施され
る半田付けによりこの部分の剛性を向上させ、且つ、配
線基板と給電端子との機械的な接続強度を向上させるこ
とが可能となる。
【0019】さらに、請求項4に記載した本発明の車両
計器用端子の組付方法によれば、一方の端子の先端から
フランジ部を離間させて、治具の先部が内壁に当接する
一方の端子箇所とフランジ部との間隔を増加させると、
この一方の端子がコイルバネにより構成されており、コ
イルバネが線材を螺旋状に巻回して形成されていること
から、この治具の先部が内壁に当接する一方の端子箇所
とフランジ部との間において、一方の端子の外径が通常
よりも小さくなる。
【0020】従って、一方の端子を一方の部材に立設し
終えた時点では、一方の端子の基部の外周が通孔の内周
に圧接して一方の部材に対する一方の端子の取り付け強
度が増すように、一方の端子の基部の外径を通孔の内径
と等しいかそれ以上の寸法とした場合、通孔への一方の
端子の挿通時に一方の端子の基部の外周が通孔の内周に
引っかかり、それでも無理に力をかけて一方の端子を通
孔に挿通し続けて、コイルバネの螺旋状に巻回した線材
が延びてしまうのを防止することが可能となる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明による車両計器用端
子の組付方法を車両計器用端子部構造と共に図面に基づ
いて説明する。
【0022】図1は本発明の一実施形態に係る端子部構
造を採用した車両用計器の要部斜視図であり、図1中図
9及び図10に示すものと同一の部材、部分には、それ
らの図で付したものと同一の引用符号を付して説明す
る。
【0023】そして、図1中引用符号11で示す本実施
形態の車両用計器は、速度計及びタコメータ(いずれも
図示せず)の指針駆動源として用いられる2組のクロス
コイル式のムーブメント1,1と、これらムーブメント
1,1が共に実装面5a(立設面に相当)上に実装され
るリジットな配線基板5(一方の部材に相当)と、実装
面5a上に実装する際に各ムーブメント1と配線基板5
との間に各々介設される2組のホルダ13,13と、各
ムーブメント1に対応して配線基板5の実装面5a上に
4本ずつ立設された合計8本の端子ピン15とを備えて
いる。
【0024】前記各ムーブメント1は、上方が開放され
た有底円筒状のシールドケース3に収容されたコイルボ
ビン2と、このコイルボビン2に一体形成されてシール
ドケース3の外方に延出する一対のフランジ4,4(端
子取付部に相当)とを有しており、各フランジ4の下端
は二股状に分岐されていて、各分岐フランジ4部分に
は、シールドケース3の軸方向に沿って延在するよう
に、導電材からなる端子部材4a(受電端子、他方の端
子に相当)が各々貫設されており、各フランジ4の上端
から上方に突出する各端子部材4aの基部には、略L字
状に折曲されてシールドケース3の内側に延出する接続
片部4bが各々設けられている。
【0025】そして、各フランジ4につき2本ずつ合計
4本の端子部材4aの各接続片部4bには、コイルボビ
ン2に交差状に巻回された2本のコイル2a,2bの各
端部が各々巻き付けにより接続されている。尚、図1中
引用符号3aは、シールドケース3の上端に形成され外
方に延出する係止用フランジを示す。
【0026】さらに、前記各分岐フランジ4部分の前記
端子部材4aは、図2に断面図で示すように、略円筒状
に形成されており、該端子部材4aの周方向における一
部の部分は、前記分岐フランジ4部分の下端4cからさ
らに下方に突出している。
【0027】前記8本の端子ピン15(給電端子、一方
の端子に相当)は、図1に示すように、速度計用のムー
ブメント1とタコメータ用のムーブメント1とを各々配
線基板5の実装面5a上に実装した状態で、前記分岐フ
ランジ4部分が各々臨む実装面5a箇所に各々配置され
ており、図3に拡大断面図で示すように、導電性を有す
る金属細線を螺旋状に巻回したコイルバネ状に形成され
ている。そして、各端子ピン15は、基部15aと先部
15bとの間にテーパ部15cを有しており、基部15
aの端部にフランジ部15dを有している。
【0028】前記テーパ部15bは、基部15aよりも
先部15bの方が外径が小さくなるように、基部15a
から先部15bに至るにつれて外径が次第に小さくなる
外径略円錐台状に形成されており、前記フランジ部15
dは、基部15aの外方に向けて延設されて環状を呈し
ており、前記先部15bの外径は、略円筒状の前記端子
部材4aの内径よりもほんの僅かに大きい寸法で形成さ
れている。
【0029】このように形成された各端子ピン15は、
図4に拡大断面図で示すように、端子ピン15の基部1
5aの外径よりも若干小さい内径で配線基板5に形成さ
れた通孔5bに、実装面5a側とは反対側の裏面5c側
から、先部15bを先にして挿通され、フランジ部15
dが裏面5cに当接、係止された状態で、この裏面5c
に形成された導電パターン5dにフランジ部15dを半
田17によりろう付けして電気的に接続することによ
り、実装面5aから立設された状態で配線基板5に機械
的に固定される。
【0030】そして、実装面5aから立設された状態に
おいて、端子ピン15の基部15aは配線基板5の通孔
5bの内壁に弾接し、テーパ部15c及び先部15bは
実装面5aの外方に位置する。尚、本実施形態では、導
電パターン5dにフランジ部15dを半田17によりろ
う付けする際に、通孔5bの内壁に弾接した端子ピン1
5の基部15aの内部にも、半田17を流し込んでろう
付けするようにしている。
【0031】前記ホルダ13は、図1に示すように、前
記シールドケース3の下部が嵌挿される円筒状のホルダ
本体13aと、このホルダ本体13の外周で周方向に1
80゜間隔をおいた箇所に各々2つずつ配設された合計
4つの半割りの円筒状のガイド片13bと、各ガイド片
13bの下端から下方に各々連接された4つのガイド部
13cと、ホルダ本体13の外周で2つずつのガイド片
13bの間の部分に各々配設された2つの位置決め片1
3dと、ホルダ本体13aの上端から上方に突設された
係止片13eとを備えている。
【0032】そして、前記ホルダ13は、ムーブメント
1の各フランジ4の2つの分岐フランジ4部分の間に前
記各位置決め片13dが割り込むように、シールドケー
ス3の下部を周方向の位置を合わせてホルダ本体13a
に嵌挿した状態で、各フランジ4につき2つずつ合計4
つの分岐フランジ4部分の下端4cが、前記各フランジ
13bのガイド片13bの上端に臨み、係止片13eの
先端がシールドケース3上端の係止用フランジ3aに係
止されるように構成されている。
【0033】前記各ガイド部13cには、図2に示すよ
うに、下端側からすり鉢状のガイド面13f(ガイド部
材に相当)が形成されており、このガイド面13fと、
対応する位置のガイド片13bとの間には、端子ピン1
5の先部15bが挿通可能な内径の通孔13gが形成さ
れている。
【0034】そして、前記ホルダ13は、上述したよう
にシールドケース3の下部をホルダ本体13aに嵌挿
し、係止片13eの先端をシールドケース3上端の係止
用フランジ3aに係止させた状態で、各分岐フランジ4
部分の下端4cから下方に突出する端子部材4a部分の
先端が、対応するガイド片13bの通孔13g内に位置
するように構成されている。
【0035】尚、図2引用符号19は、配線基板5及び
その実装面5a上のムーブメント1の上方(図2中にお
いてであって、実際には前方)に配置され光源(図示せ
ず)からの透過照明光を導く導光板を示す。
【0036】上述のように構成された本実施形態の車両
用計器11の組み付けは、次のようにして行う。
【0037】即ち、ムーブメント1にホルダ13を取り
付け、続いて、このホルダ13ごとムーブメント1を配
線基板5に実装するわけであるが、それに当たっては、
前もって、先に述べた各端子ピン15の半田17を用い
たろう付けによる配線基板5への取付を行う必要があ
る。
【0038】そして、端子ピン15を配線基板5に取り
付ける際には、配線基板5の通孔5bの内径が端子ピン
15の基部15aの外径よりも若干小さいことから、そ
のまま端子ピン15を通孔5bに挿通すると、通孔5b
の裏面5c側の周縁にテーパ部15c寄りの基部15a
部分が引っかかって端子ピン15がそれ以上通孔5bに
挿通されなくなり、実装面5a側から先部15bを引っ
張って端子ピン15を通孔5bに無理に挿通しようとす
ると、引っ張った先部15b部分と通孔5bの周縁に引
っかかった基部15a部分との間で、螺旋状に巻回され
た線材が延びて変形してしまう。
【0039】そこで、本実施形態では、端子ピン15を
通孔5bに挿通する際に、図5に説明図で示す治具21
を用いる。
【0040】前記治具21は、基部21aと、この基部
21aの先端から突設された軸部21bとで構成されて
おり、この軸部21bは端子ピン15の基部15aの内
径よりも十分小さい外径で形成されており、軸部21b
の先端には、端子ピン15のテーパ部15cに応じた傾
斜の先細りとした略円錐状の当て付け部21cが形成さ
れている。
【0041】そして、上述した構成の治具21を用いて
端子ピン15を通孔5bに挿通する際には、端子ピン1
5の基部15aの内部にフランジ部15d側から軸部2
1bを挿入し、先部15b寄りのテーパ部15cの内壁
に当て付け部21cの周面を当て付けておいて、この状
態を保ったまま、端子ピン15のフランジ部15dを先
部15bから離間する方向に引っ張る。
【0042】すると、フランジ部15dを引っ張る前に
は軸部21bの外周との間に隙間を有していた端子ピン
15の基部15aや基部15a寄りのテーパ部15c部
分が、軸部21bの外周に巻き付くように接近して、こ
れらの部分が通常時よりも縮径し、図6に説明図で示す
ように、配線基板5の通孔5bの内径よりも小さくな
る。
【0043】そこで、この状態を保ったまま先部15b
から端子ピン15を配線基板5の裏面5c側から通孔5
bに挿通し、端子ピン15のフランジ部15dが裏面5
bに当接したところで軸部21bを端子ピン15の基部
15aから引く抜く。
【0044】これにより、フランジ部15dが先部15
bから離間する方向に引っ張られていたことで、配線基
板5の通孔5bの内径よりも小さくなっていた端子ピン
15の基部15aや基部15a寄りのテーパ部15c部
分の外径が、線材の復元力により元の外径に戻って、図
4に示すように、端子ピン15の基部15aが配線基板
5の通孔5bの内壁に弾接すると共に、テーパ部15c
及び先部15bが実装面5aの外方に位置して、図1に
示すように、配線基板5の実装面5a上に端子ピン15
が立設された状態となる。
【0045】そこで、先に説明した通り、配線基板5の
裏面5cの導電パターン5dに端子ピン15のフランジ
部15dを半田17によりろう付けして電気的に接続す
ると共に、通孔5bの内壁に弾接した端子ピン15の基
部15aの内部にも、半田17を流し込んでろう付けす
る。
【0046】これにより、端子ピン15の基部15aに
おいて線材どうしが固着されると共に、中空であった基
部15aが半田17により中実となって剛性が増し、し
かも、半田17により配線基板5と機械的に接続する部
分、及び、配線基板5の裏面5cの導電パターン5dと
電気的に接続される部分が、いずれもフランジ部15d
に止まらず基部15aにまで至るので、配線基板5と端
子ピン15との機械的及び電気的接続強度が共に向上す
る。
【0047】このようにして配線基板5に8本の端子ピ
ン15を立設し終えたならば、先に少し説明したが、ム
ーブメント1にホルダ13を取り付けて両者を一体化し
ておき、ホルダ13側が先になるようにして両者を配線
基板5の実装面5aに接近させて、1個分のムーブメン
ト1に対応する4つの端子ピン15の先部15bに、ホ
ルダ13の4つのガイド面13fを各々当て付ける。
【0048】そして、4つともホルダ13のガイド面1
3fを端子ピン15の先部15bに当て付けたならば、
そのままの姿勢でムーブメント1及びホルダ13を配線
基板5にさらに接近させる。
【0049】すると、各端子ピン15の先部15bの位
置がホルダ13の対応する通孔13gの位置からずれて
いる場合には、ガイド面13fにより先部15bが案内
され、それに応じて先部15bが撓むことで位置ずれが
修正され、やがて、通孔13gを挿通して先部15b
が、ムーブメント1の対応する分岐フランジ4部分の下
端4cに達し、ムーブメント1及びホルダ13のさらな
る配線基板5への接近により、図2に示すように、対応
する端子部材4aの内部に挿通される。
【0050】尚、端子部材4aの内部に挿通される端子
ピン15の先部15bは、その外径が端子部材4aの内
径よりもほんの僅かに大きい寸法であることから、端子
部材4aの内部に圧入される状態となり、従って、先部
15bの外周はその全周に亘って端子部材4aの内壁に
圧接し、これにより、両者間の電気的接続が確実に確保
された状態となる。
【0051】このように本実施形態の車両用計器11に
よれば、クロスコイル式のムーブメント1のコイルボビ
ン2に一体に設けられ、シールドケース3の外方に延出
するフランジ4の分岐フランジ4部分に貫設された端子
部材4aを、導電材により略円筒状に形成して、分岐フ
ランジ4部分の下端4cに端部を位置させると共に、導
電材からなるコイルバネにより先部15bが基部15a
よりも小さい外径で形成された可撓性の端子ピン15
を、配線基板5の実装面5a上に立設して、この端子ピ
ン15の先部15bを対応する分岐フランジ4部分の下
端4c側から端子部材4a内に圧入して、端子ピン15
と端子部材4aとの間の電気的接続を図る構成とした。
【0052】このため、ムーブメント1を配線基板5に
実装すると、端子ピン15の先部15bが端子部材4a
に圧入されるが、その際、ムーブメント1の配線基板5
に対する相対位置にずれがあっても、雌側である端子部
材4aに圧入する雄側の端子ピン15が可撓性を有して
いることから、端子部材4aの姿勢や位置に倣って雄側
の端子ピン15が撓んでも、この端子ピン15だけでな
く端子部材4aについても、相手方からの応力が一箇所
に集中してかかることがなく、従って、端子ピン15と
端子部材4aとの双方に損傷が起こるのを防止すること
ができる。
【0053】尚、本実施形態では、ガイド面13fを有
するホルダ13をムーブメント1とは別体としたが、こ
のホルダ13の少なくとも前記ガイド面13f部分を例
えばムーブメント1の分岐フランジ4部分の下端4cに
一体に形成する等、配線基板5の各端子ピン15の先部
15bをムーブメント1の対応する各端子部材4aに案
内する部材は、ムーブメント1と一体であってもなくて
もどちらでも構わず、或は、ホルダ13を省略してもよ
い。
【0054】また、配線基板5に対する端子ピン15の
取付に治具21を用いるか否かは任意であるが、本実施
形態のように治具21を用いて端子ピン15を配線基板
5に取り付けるようにすれば、端子ピン15を配線基板
5の通孔5bに挿通する際に、通孔5bの裏面5c側の
周縁に端子ピン15のテーパ部15c寄りの基部15a
部分が引っかかり、端子ピン15の先部15bを引っ張
って無理に挿通しようとすることで、螺旋状に巻回され
た線材が延びて変形し、剛性が低下するどころか、端子
ピン15としての機能を果たせなくなってしまうのを防
止することができるので、有利である。
【0055】さらに、端子ピン15のフランジ部15d
を配線基板5の裏面5cの導電パターン5dに半田17
によりろう付けする際には、通孔5bの内壁に弾接した
端子ピン15の基部15aの内部にまで半田17を流し
込んでろう付けする必要は必ずしもないが、本実施形態
のように端子ピン15の基部15aの内部に半田17を
流し込みろう付けすれば、先に述べた通り、配線基板5
と端子ピン15との機械的及び電気的接続強度が共に向
上するので、有利である。
【0056】また、端子ピン15は、基部15aの端部
を配線基板5の実装面5aに直接固定して立設するより
も、本実施形態のように、端子ピン15の基部15aの
端部にフランジ部15dを設け、配線基板5の通孔5b
に裏面5cから実装面5aに向けて先部15bから端子
ピン15を挿通し、配線基板5の裏面5cにフランジ部
15dを係止させた状態に固定することで、配線基板5
の実装面5a上に端子ピン15を立設する構成とした
が、端子ピン15の基部15aが配線基板5の通孔5b
の内壁に弾接する分だけ、端子ピン15を配線基板5の
実装面5aに直接立設するのに比べて、端子ピン15の
配線基板5に対する取付強度が増すので、有利である。
【0057】さらに、本実施形態では、コイルバネによ
る端子ピン15を配線基板5側に設け、この端子ピン1
5の先部15bが圧入される略円筒状の端子部材4aを
ムーブメント1側に設ける構成としたが、反対に、ムー
ブメント1側の端子をコイルバネによるピン状の端子部
材とし、配線基板5側の端子を筒状の端子部材としても
よいのは言うまでもない。
【0058】また、本実施形態では、速度計及びタコメ
ータの指針駆動源として用いられるクロスコイル式のム
ーブメント1の端子を配線基板5の端子と接続する際に
適用する場合について説明したが、本発明は、上述した
速度計やタコメータに限らず、例えば、燃料計やラジエ
ータ水温計等、車両の種々の計器に駆動源として用いら
れるクロスコイル式のムーブメントとこれが実装される
配線基板との間の電気的接続部分の構造として広く適用
可能であることは言うまでもない。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載した
本発明の車両計器用端子部構造によれば、コイルボビン
に互いに交差するように2つのコイルを巻回し、これら
コイルの端部を、前記コイルボビンに一体に形成された
端子取付部の受電端子に電気的に接続してムーブメント
を構成し、該ムーブメントが実装される配線基板の給電
端子と前記受電端子とを電気的に接続して、前記配線基
板側から前記コイルに作動用電力を供給する車両用計器
における、前記受電端子と前記給電端子とを電気的に接
続する端子部の構造であって、前記給電端子及び前記受
電端子のうちいずれか一方の端子を、前記配線基板及び
前記端子取付部のうちいずれか一方の部材から立設さ
れ、該一方の部材寄りの基部の外径よりも前記一方の部
材から離間した先部の外径の方を小径として可撓性を持
たせた、導電材製のコイルバネにより構成し、前記給電
端子及び前記受電端子のうちいずれか他方の端子を、前
記ムーブメントを前記配線基板に実装した状態で前記コ
イルバネの先部が圧入される筒部を有する、導電材製の
保持部材により構成した。
【0060】このため、前記ムーブメントを前記配線基
板に実装すると、一方の端子の先部が他方の端子の筒部
に圧入されるが、その際、ムーブメントの配線基板に対
する相対位置にずれがあっても、雌側である他方の端子
の筒部に圧入する、雄側である一方の端子を構成するコ
イルバネが可撓性を有していることから、他方の端子の
筒部の姿勢や位置に倣って雄側の一方の端子が撓んで
も、この一方の端子だけでなく他方の端子についても、
相手方からの応力が一箇所に集中してかかることがな
く、従って、給電及び受電の両端子に損傷が起こるのを
防止することができる。
【0061】加えて、請求項1に記載した本発明の車両
計器用端子部構造によれば、上記した点に加えてさら
に、前記一方の端子の基端に、該一方の端子の径方向外
方に延出するフランジ部が形成されており、前記一方の
部材に、前記一方の端子の前記基部が挿通可能で前記フ
ランジ部の外径よりも小さい内径の通孔が形成されてお
り、前記一方の端子が、該一方の端子が立設される前記
一方の部材の立設面に向けて、該立設面とは反対側に位
置する前記一方の部材の裏面から、前記先部を先にして
挿通され、前記先部を前記立設面から突出させると共に
前記フランジ部を前記裏面に係止させた状態で、前記一
方の部材に前記一方の端子を固定させることで、該一方
の端子が前記一方の部材から立設されている構成とし
た。
【0062】このため、一方の端子を先部から先に、こ
の一方の端子が立設される一方の部材の通孔に挿通して
立設面から突出させると共に、フランジ部を一方の部材
の立設面とは反対側の裏面に係止させることで、単に一
方の端子の基端を一方の部材の立設面に固定するだけで
立設するのに比べて、一方の端子の部分が通孔の内壁と
接触する分だけ、一方の部材に対する一方の端子の取り
付け強度を向上させることができる。
【0063】また、請求項2に記載した本発明の車両計
器用端子部構造によれば、前記他方の端子であって前記
一方の端子の先部の圧入方向における上流側に位置する
前記筒部の圧入側端部に連なって配置され、圧入方向に
おける下流側から上流側に至るにつれて内径が大きくな
るテーパ状に形成されて、前記筒部に圧入される前記一
方の端子の先部を前記前記筒部の圧入側端部に案内する
ガイド部材をさらに備える構成とした。
【0064】このため、一方の端子の圧入方向の上流側
に位置する他方の端子の筒部の圧入側端部部分に、この
圧入方向の上流側から下流側、つまり、一方の端子を圧
入する側から見て手前から奥に向かうにつれて筒部の内
径が次第に小さくなるガイド部材が連なって配置されて
いて、コイルバネにより構成される一方の端子の先部
が、他方の端子の筒部に圧入する際に、このガイド部材
により筒部の圧入側端部部分に案内されるので、ムーブ
メントの配線基板に対する相対位置にずれがあっても、
一方の端子を圧入対象である他方の端子の筒部に確実に
案内することができる。
【0065】また、請求項3に記載した本発明の車両計
器用端子部構造によれば、前記給電端子が前記コイルバ
ネにより構成されていると共に前記受電端子が前記保持
部材により構成されており、前記立設面であり前記ムー
ブメントが実装される前記配線基板の実装面とは反対側
の、前記裏面である前記配線基板の裏面に、前記給電端
子と電気的に接続される導電パターンが形成されてお
り、前記フランジ部と前記導電パターンとの半田付けに
より該導電パターンと前記給電端子とが電気的に接続さ
れており、前記給電端子の前記フランジ部から前記基部
の内側箇所に亘る部分がさらに半田付けされている構成
とした。
【0066】このため、配線基板の給電端子をコイルバ
ネにより構成する場合、配線基板の通孔に先部から挿通
した給電端子のフランジ部を、配線基板のムーブメント
を実装する実装面とは反対側の裏面の導電パターンに電
気的及び機械的に接続するための半田付けを、給電端子
の基部の内側箇所まで施すことにより、導電パターンと
電気的に接続される給電端子部分をフランジ部のみなら
ず基部の一部にまで拡げて、電気的接続を確実にするこ
とが可能となるだけでなく、基部の内側箇所に施される
半田付けによりこの部分の剛性を向上させ、且つ、配線
基板と給電端子との機械的な接続強度を向上させること
ができる。
【0067】さらに、請求項4に記載した本発明の車両
計器用端子の組付方法によれば、請求項1、2又は3
載の車両計器用端子部構造において、前記一方の端子を
前記通孔に挿入して前記一方の部材に組み付ける方法で
あって、前記一方の端子の前記基部の内部に、治具であ
って、前記基部の内径よりも小径で且つ前記先部の内径
よりも大径に形成された前記治具の先部を、前記フラン
ジ部側から挿入し、前記治具の先部を前記一方の端子の
内壁に当接させつつ、該治具の先部が内壁に当接した前
記一方の端子箇所と前記フランジ部との間隔が増すよう
に、該フランジ部を前記一方の端子の先端から離間させ
て、前記一方の端子箇所から前記フランジ部にかけての
一方の端子部分の外径を縮小させ、前記治具により前記
一方の端子箇所から前記フランジ部にかけての一方の端
子部分の外径を縮小させた前記一方の端子を、前記裏面
から前記立設面に向けて前記一方の部材の前記通孔に挿
通するようにした。
【0068】このため、一方の端子の先端からフランジ
部を離間させて、治具の先部が内壁に当接する一方の端
子箇所とフランジ部との間隔を増加させると、この一方
の端子がコイルバネにより構成されており、コイルバネ
が線材を螺旋状に巻回して形成されていることから、こ
の治具の先部が内壁に当接する一方の端子箇所とフラン
ジ部との間において、一方の端子の外径が通常よりも小
さくなる。
【0069】従って、一方の端子を一方の部材に立設し
終えた時点では、一方の端子の基部の外周が通孔の内周
に圧接して一方の部材に対する一方の端子の取り付け強
度が増すように、一方の端子の基部の外径を通孔の内径
と等しいかそれ以上の寸法とした場合、通孔への一方の
端子の挿通時に一方の端子の基部の外周が通孔の内周に
引っかかり、それでも無理に力をかけて一方の端子を通
孔に挿通し続けて、コイルバネの螺旋状に巻回した線材
が延びてしまうのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る端子部構造を採用し
た車両用計器の要部斜視図である。
【図2】図1に示す車両用計器の断面図である。
【図3】図1に示す端子ピンの拡大断面図である。
【図4】図3の端子ピンを配線基板に取り付けた状態を
示す拡大断面図である。
【図5】図3の端子ピンを配線基板に取り付ける際に用
いる治具を示す説明図である。
【図6】図5の治具を用いた端子ピンの配線基板への取
り付け状態を示す説明図である。
【図7】従来例に係る端子部構造を示す車両用計器の一
部截断要部正面図である。
【図8】従来例に係る端子部構造を示す車両用計器の一
部截断要部正面図である。
【図9】図7及び図8の端子部構造を改良した本出願人
の提案による本発明に係る端子部構造の改良前の端子部
構造を採用した車両用計器の要部斜視図である。
【図10】図7及び図8の端子部構造を改良した本出願
人の提案による本発明に係る端子部構造の改良前の端子
部構造を採用した車両用計器の要部斜視図である。
【符号の説明】
1 ムーブメント 2 コイルボビン 2a,2b コイル 4 フランジ(端子取付部) 4a 端子部材(受電端子、他方の端子) 5 配線基板(一方の部材) 5a 配線基板実装面(立設面) 5b 配線基板通孔 5c 配線基板裏面 5d 導電パターン 13f ホルダガイド面(ガイド部材) 15 端子ピン(給電端子、一方の端子) 15a 端子ピン基部 15b 端子ピン先部 15d 端子ピンフランジ部 17 半田 21 治具 21b 治具先部
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01R 5/16 G01D 11/24 G01P 1/07 G01R 1/04 H01R 13/05

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コイルボビンに互いに交差するように2
    つのコイルを巻回し、これらコイルの端部を、前記コイ
    ルボビンに一体に形成された端子取付部の受電端子に電
    気的に接続してムーブメントを構成し、該ムーブメント
    が実装される配線基板の給電端子と前記受電端子とを電
    気的に接続して、前記配線基板側から前記コイルに作動
    用電力を供給する車両用計器における、前記受電端子と
    前記給電端子とを電気的に接続する端子部の構造であっ
    て、 前記給電端子及び前記受電端子のうちいずれか一方の端
    子を、前記配線基板及び前記端子取付部のうちいずれか
    一方の部材から立設され、該一方の部材寄りの基部の外
    径よりも前記一方の部材から離間した先部の外径の方を
    小径として可撓性を持たせた、導電材製のコイルバネに
    より構成し、 前記給電端子及び前記受電端子のうちいずれか他方の端
    子を、前記ムーブメントを前記配線基板に実装した状態
    で前記コイルバネの先部が圧入される筒部を有する、導
    電材製の保持部材により構成し、 前記一方の端子の基端に、該一方の端子の径方向外方に
    延出するフランジ部が形成されており、 前記一方の部材に、前記一方の端子の前記基部が挿通可
    能で前記フランジ部の外径よりも小さい内径の通孔が形
    成されており、 前記一方の端子は、該一方の端子が立設される前記一方
    の部材の立設面に向けて、該立設面とは反対側に位置す
    る前記一方の部材の裏面から、前記先部を先にして挿通
    され、 前記先部を前記立設面から突出させると共に前記フラン
    ジ部を前記裏面に係止させた状態で、前記一方の部材に
    前記一方の端子を固定させることで、該一方の端子が前
    記一方の部材から立設されている、 ことを特徴とする車両計器用端子部構造。
  2. 【請求項2】 前記他方の端子であって前記一方の端子
    の先部の圧入方向における上流側に位置する前記筒部の
    圧入側端部に連なって配置され、圧入方向における下流
    側から上流側に至るにつれて内径が大きくなるテーパ状
    に形成されて、前記筒部に圧入される前記一方の端子の
    先部を前記前記筒部の圧入側端部に案内するガイド部材
    をさらに備える請求項1記載の車両計器用端子部構造。
  3. 【請求項3】 前記給電端子は前記コイルバネにより構
    成されていると共に前記受電端子は前記保持部材により
    構成されており、前記立設面であり前記ムーブメントが
    実装される前記配線基板の実装面とは反対側の、前記裏
    面である前記配線基板の裏面には、前記給電端子と電気
    的に接続される導電パターンが形成されており、前記フ
    ランジ部と前記導電パターンとの半田付けにより該導電
    パターンと前記給電端子とが電気的に接続されており、
    前記給電端子の前記フランジ部から前記基部の内側箇所
    に亘る部分がさらに半田付けされている請求項1又は2
    記載の車両計器用端子部構造。
  4. 【請求項4】 請求項1、2又は3記載の車両計器用端
    子部構造において、前記一方の端子を前記通孔に挿入し
    て前記一方の部材に組み付ける方法であって、 前記一方の端子の前記基部の内部に、治具であって、前
    記基部の内径よりも小径で且つ前記先部の内径よりも大
    径に形成された前記治具の先部を、前記フランジ部側か
    ら挿入し、 前記治具の先部を前記一方の端子の内壁に当接させつ
    つ、該治具の先部が内壁に当接した前記一方の端子箇所
    と前記フランジ部との間隔が増すように、該フランジ部
    を前記一方の端子の先端から離間させて、前記一方の端
    子箇所から前記フランジ部にかけての一方の端子部分の
    外径を縮小させ、 前記治具により前記一方の端子箇所から前記フランジ部
    にかけての一方の端子部分の外径を縮小させた前記一方
    の端子を、前記裏面から前記立設面に向けて前記一方の
    部材の前記通孔に挿通するようにした、 ことを特徴とする車両計器用端子の組付方法。
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