JP3343529B2 - 会議システム - Google Patents

会議システム

Info

Publication number
JP3343529B2
JP3343529B2 JP13640599A JP13640599A JP3343529B2 JP 3343529 B2 JP3343529 B2 JP 3343529B2 JP 13640599 A JP13640599 A JP 13640599A JP 13640599 A JP13640599 A JP 13640599A JP 3343529 B2 JP3343529 B2 JP 3343529B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hand
information
editing
blackboard
terminal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP13640599A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000108588A (ja
Inventor
茂之 西谷
道弘 目瀬
泰昌 松田
公義 大野
学 佐々木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP13640599A priority Critical patent/JP3343529B2/ja
Publication of JP2000108588A publication Critical patent/JP2000108588A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3343529B2 publication Critical patent/JP3343529B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Drawing Aids And Blackboards (AREA)
  • Processing Or Creating Images (AREA)
  • Digital Computer Display Output (AREA)
  • Facsimiles In General (AREA)
  • User Interface Of Digital Computer (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、会議や打合せ等(以
下、単に「会議」と称す)の進行を容易に行なうことを
可能とする会議システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、会議では、検討事項や意見等を黒
板に書き出しながら討論を進める一方で、誰かが黒板に
書かれた内容を書き写すなどして、議事録を作成してい
た。
【0003】また、黒板に書かれた内容のハードコピー
をとることができる電子黒板が製品化されている。
【0004】これは、ホワイトボードと、その表面を走
査して、該ホワイトボードに書き込まれた内容を電子的
に読み取るスキャナと、読み取った内容を印刷するプリ
ンタとから構成されている。そしてホワイトボード上に
マーカペンで書き出した内容を必要とする場合には、ス
キャナおよびプリンタにより、ハードコピーを取ること
で、書き写す手間を省くことができる。
【0005】一方検討事項や意見等を書き込む手段とし
て、電子黒板で用いられるようなインクのマーカーペン
ではなく、タッチ入力装置により、電子的に手書き情報
を入力して、この手書き情報をディスプレイに表示する
ことができる会議システムが、特開昭61−9073号
公報に記載されている。このシステムは、大型のディス
プレイと、会議机の適所に設置された複数のディスプレ
イと、各ディスプレイに取り付けられたデータ入力装置
と、該データ入力装置から入力された手書き情報を各デ
ィスプレイ間で転送する処理装置とを備え、上記電子黒
板の動作を、ほとんど電子的に行なうことができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、ホワ
イトボード部分に手書き情報を書き込むか消去するだけ
であって、一旦書き出した検討事項や意見等を編集する
ことができなかった。
【0007】一般に、一旦書き出した内容は、討論が進
むにつれて、書き加えられたり訂正されたりしながら、
煮詰められていく。しかし、上記従来技術では、書き込
むか消去するかしかできないので、例えば、書き込めな
くなったときや書き込まれた内容を整理するときなど
は、一旦消去して書き直すなどの煩雑な作業を伴ってい
た。
【0008】また、複数のデータ入力装置からこのよう
な操作を行なうことについては、考慮されていなかっ
た。
【0009】本発明の目的は、共通に表示された情報
を、手元から自由に編集可能とすることにより、上記煩
雑な作業を解消して、会議の進行を容易に行なうことを
可能とする会議システムを提供することにある。
【0010】さらに、本発明の目的は、同一の情報に対
して、複数の編集要求があったときの競合の問題を解決
することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、手元で情報を入力する手段および出力す
る手段を有する複数個の手元端末と、上記複数個の手元
端末を相互に接続する手段とを備え、上記手元端末は、
指示された情報を指示された編集方法に従って編集する
手段と、自身を含めた他の手元端末の編集手段に対し
て、その編集手段が編集すべき情報および編集方法を指
示する手段とを有して構成される。
【0012】上記手元端末は、編集方法のメニューを表
示する手段と、表示された編集方法のメニューに対する
選択指示を受け付ける手段とを有することができる。ま
た、上記手元端末は、手書き情報を入力する手段とその
手書き情報を表示する手段とを一体化した構成とするこ
とができる。
【0013】なお、上記編集手段が行なう編集とは、例
えば、移動、複写、拡大/縮小、削除、属性変更などで
ある。
【0014】さらに、本発明は、複数の手元端末から指
示される編集要求に対する競合対策として、優先権を決
定する手段を有している。優先権を決定する方法として
は、例えば、最も早く要求した手元端末に優先権を与え
る方法や、予め設定された優先順位に従って優先権を与
える方法が考えられる。
【0015】なお、本発明に関連するシステムとして、
複数の人が共通に見ることができる共通表示装置と、上
記共通表示装置に表示された情報および該情報の編集方
法を指示する手段を有する1つ以上の手元端末と、上記
共通表示装置および上記手元端末を接続する接続手段と
を備え、上記共通表示装置は、上記手元端末から指示さ
れた情報を、上記手元端末から指示された編集方法に従
って編集する手段を有して構成されるシステムがある。
【0016】また、手元で情報を入力する手段および出
力する手段を有する1つ以上の手元端末と、上記手元端
末に共通の共通表示装置と、上記手元端末および上記共
通表示装置を接続する手段とを備え、上記共通表示装置
は、指示された情報を指示された編集方法に従って編集
する手段を有し、上記手元端末は、指示された情報を指
示された編集方法に従って編集する手段と、上記共通表
示装置の編集手段および自身の編集手段が編集すべき情
報および編集方法を指示する手段とを有して構成される
システムがある。
【0017】上記共通表示装置は、編集方法のメニュー
を表示する手段と、表示された編集方法のメニューに対
する選択指示を受け付ける手段とを有することができ
る。
【0018】
【作用】本発明は、以上に説明した構成となっているの
で、共通に表示された情報を手元から指示し、さらに該
情報の編集方法を指示することにより、自由に編集する
ことが可能となる。すなわち、共通表示装置と手元端末
とを備えた手元黒板システムにおいては、上記手元端末
で情報および編集方法が指示されると、自身の編集手段
は、指示された情報を指示された編集方法で編集する。
同時に、上記共通表示手段の編集手段も、上記指示され
た手書き情報を上記指示された編集方法で編集する。
【0019】さらに、具体的に説明する。例えば、上記
共通表示装置に表示されている情報を移動する場合を想
定する。まず、移動すべき情報を指示する方法である
が、手元端末に表示されている情報に対して指示するこ
とにより行なう。すなわち、移動を行ないたい情報に対
して、例えば、入力ペンで指示すると、指示された情報
が編集対象として選択されたこととなる。次に、この選
択された情報に対して「移動」を指示する。指示する方
法としては、例えば、複数の編集方法を表示したメニュ
ーを表示し、所望の編集方法(「移動」)を入力ペンで
指示することにより行なう。そして、移動先の指示は、
例えば、上記入力ペンでその場所を指示することにより
行なう。
【0020】これにより、上記手元端末の編集手段は、
指示された情報を指示された移動先に移動し、さらに、
上記共通表示手段の編集手段も、同様に、指示された情
報を指示された移動先に移動する。
【0021】このように、上記共通表示装置に表示され
た情報を、上記手元端末から移動することができる。こ
れは、他の編集方法についても同様に行なうことができ
る。
【0022】また、同一の情報に対して、複数の手元端
末から編集が要求された場合には、上記優先権決定手段
は、ただ1つの手元端末にのみ権限を与える。従って、
競合の問題を解決することができる。
【0023】以上のように、本発明によれば、共通に表
示された情報を、手元端末から自由に編集することが可
能となり、会議の進行を容易に行なうことができる手元
黒板システムを実現することができる。
【0024】さらに、同一の情報に対して、複数の手元
端末から編集しようとする場合の競合の問題を解決する
ことができる。
【0025】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。
【0026】まず、図6および図7を用いて、本発明の
一実施例に係る、手元黒板を用いた会議システムのハー
ドウェア構成を説明する。
【0027】図6は本実施例の手元黒板を用いた会議
ステムの外観の斜視図である。図6において、本実施例
手元黒板を用いた会議システム、すなわち、手元黒板
システムは、会議の出席者全員が共通に見ることができ
る共通表示板401と、これを制御する主処理装置40
2と、出席者が手元から意見やアイデア等を入力できる
手元黒板413と、これを制御する副処理装置408
と、主処理装置402と副処理装置408とを接続して
情報を転送する伝送線407と、手元黒板413から手
書き情報を入力するための入力ペン416とから構成さ
れている。なお、図6では、手元黒板413から手書き
情報417を入力しているところを示している。また、
このとき、共通表示板401にも、手書き情報417と
同じ手書き情報417′が表示されている。
【0028】さらに、図7を用いて、本実施例の詳細な
ハードウェア構成を説明する。なお、図7において、図
6と同一部分については同一符号を付与してある。
【0029】図7において、主処理装置402は、CP
U420と、プログラムを格納するROM421と、処
理データを格納するRAM422と、共通表示板401
に対して表示データを転送する表示制御部423と、副
処理装置408aとの間で情報を転送するシリアルイン
タフェース制御部425と、副処理装置408bとの間
で情報を転送するシリアルインタフェース制御部424
とから構成されている。
【0030】副処理装置408aは、CPU426a
と、プログラムを格納するROM427aと、処理デー
タを格納するRAM428aと、手元黒板413aに対
して表示データを転送する表示制御部429aと、主処
理装置402との間で情報を転送するシリアルインタフ
ェース制御部430aと、手元黒板413aからの手書
きデータを受信するシリアルインタフェース制御部43
1aとから構成されている。
【0031】手元黒板413aは、液晶表示装置437
aと、液晶表示装置437aに重ねて配置された入力表
示一体型のデジタイザ436aと、副処理装置408a
からの表示データを受信するビデオインタフェース制御
部432aと、受信した表示データを液晶駆動信号に変
換する液晶ドライバ433aと、デジタイザ436aか
らの信号を検出して座標データに変換する座標検出器4
35aと、変換された座標データを副処理装置408a
に転送するシリアルインタフェース制御部434aとか
ら構成されている。
【0032】なお、手元黒板413bおよび副処理装置
408bは、それぞれ、手元黒板413aおよび副処理
装置408aと同等である。
【0033】また、図7では、手元黒板および副処理装
置が2組の例を示しているが、この例に限らず、本実施
例の手元黒板システムを利用する会議の規模、すなわ
ち、出席者の数に応じて、組数を増減してもよい。ま
た、図7では、手書き情報の表示に液晶表示装置を用い
ているが、これに限らず、手書き情報の表示を行なえる
素子であれば何でもよく、例えば、CRT、プラズマ表
示装置、EL表示装置、螢光表示管等が考えられる。ま
た、手書き入力にデジタイザを用いているが、これに限
らず、手書き情報の入力を行なえる素子であれば何でも
よく、磁気結合方式、静電誘導方式、超音波伝導方式等
が考えられる。
【0034】図5は主処理装置および副処理装置に内蔵
しているソフトウェアの構成の概略を示す図である。図
5において、主処理装置302は、共通表示板301の
表示を制御する表示制御部303と、共通表示板301
に表示されている手書き情報を編集する編集実行部30
4と、共通表示板301に表示されている情報の属性を
変更する属性変更実行部305と、副処理装置308と
の間で情報を転送する転送制御部306とから構成され
ている。
【0035】副処理装置308は、主処理装置302と
の間で情報を転送する転送制御部309と、共通表示板
301に表示されている情報の属性変更を指示し、該指
示通りに属性を変更する属性変更制御部310と、共通
表示板301に表示されている情報の編集を指示し、該
指示通りに編集する編集制御部311と、手元黒板31
3から入力された手書き情報を、転送制御部309や属
性変更部310や編集制御部311に転送する手書き入
力制御部312とから構成されている。
【0036】手元黒板313は、入力制御部314と、
表示制御部315とから構成されている。
【0037】次に、図1および図2を用いて、本実施例
における情報の編集方法を説明する。
【0038】図1は、ユーザが行なう編集の手順を示し
ている。
【0039】手書き情報を編集する場合には、ステップ
101において、編集を行なうか否かを選択する。編集
を行なわない場合には、そのまま、終了する。
【0040】編集を行なう場合には、ステップ102
で、共通表示板に表示されている手書き情報の中から、
編集を行ないたい情報を、手元黒板から指示する。次
に、ステップ103で、編集方法、すなわち、「移
動」、「複写」、「拡大/縮小」、「削除」を、手元黒
板から選択する。
【0041】選択した編集方法が「移動」であるなら
ば、ステップ105で、手元黒板から移動先を指示し、
ステップ111に進む。
【0042】選択した編集方法が「複写」であるなら
ば、ステップ107で、手元黒板から複写先を指示し、
ステップ111に進む。
【0043】選択した編集方法が「拡大/縮小」である
ならば、ステップ109で、手元黒板から大きさを指示
し、ステップ111に進む。
【0044】選択した編集方法が、「削除」であるなら
ば、そのまま、ステップ111に進む。ステップ111
では、ステップ102で指示された手書き情報を、ステ
ップ103で選択された編集方法に従って編集を行な
い、編集を終了する。
【0045】以上のような操作手順に対して、主処理装
置および副処理装置が実行する処理について、図2を用
いて説明する。
【0046】なお、主処理装置は、共通表示板に対して
処理を行ない、各副処理装置は、各々、手元黒板に対し
て処理を行なうことを明記しておく。
【0047】図2において、ユーザが編集処理対象とな
る手書き情報を指示すると、副処理装置は、ステップ1
20で、該手書き情報を選択状態に設定する。次に、副
処理装置は、選択メッセージ129を主処理装置に転送
する。
【0048】選択メッセージ129を受信した主処理装
置は、ステップ121で、該手書き情報が選択可能か否
かを判定する。ここでの判定基準は、該手書き情報が他
の手元黒板から選択されているかどうかで決まる。すな
わち、他の手元黒板からすでに選択されているときは、
競合による編集の矛盾を回避するために、選択不可能で
あると判定し、不可能メッセージ130を副処理装置に
転送して、選択が行なわれないようにする。なお、具体
的な判定の方法については、後で詳細に説明する。
【0049】不可能メッセージ130を受信した副処理
装置は、ステップ122で、該手書き情報の選択状態を
放棄して、ユーザに選択できない旨のメッセージを手元
黒板に表示する。
【0050】一方、主処理装置は、ステップ121の判
定で、該手書き情報が選択可能であると判定した場合、
すなわち、該手書き情報が他の手元黒板から選択されて
いないときに、該手書き情報を選択状態に設定し、可能
メッセージ131を副処理装置に転送する。
【0051】可能メッセージ131を受信した副処理装
置は、ステップ123で、編集メニューを表示して、ユ
ーザにメニュー選択を促す。ユーザは、このメニューか
ら任意の編集方法を選択することで、自由に編集処理を
行なうことができる。ユーザが選 択できる方法は、図
1で述べた「移動」、「複写」、「拡大/縮小」、「削
除」であるが、ここでは、「移動」を選択した場合の処
理について説明する。他の編集方法を選択した場合の処
理も、同様に行なうことができる。
【0052】ステップ124で、「移動」が選択される
と、副処理装置は、さらに、移動先の指示を促し、ユー
ザは、それに従って、移動先を指示する。
【0053】ステップ125で、移動先が指示される
と、副処理装置は、ステップ126で、手元黒板に表示
されている該手書き情報を指示された移動先に移動し、
さらに、主処理装置に実行メッセージ132を転送す
る。
【0054】実行メッセージ132を受信した主処理装
置は、ステップ127で、副処理装置が行なった処理と
同様に、該手書き情報を指示された移動先に移動する。
最後に、ステップ128で、選択状態を放棄して、副処
理装置に終了メッセージ133を転送する。
【0055】これにより、一連の編集処理を終了する。
【0056】次に、図3および図4を用いて、本実施例
における情報の属性変更方法を説明する。
【0057】図3は、ユーザが行なう属性変更の手順を
示している。
【0058】手書き情報の属性を変更する場合には、ス
テップ201において、属性変更を行なうか否かを選択
する。属性変更を行なわない場合には、そのまま、終了
する。
【0059】属性変更を行なう場合には、ステップ20
2で、共通表示板に表示されている手書き情報の中か
ら、属性変更を行ないたい情報を、手元黒板から指示す
る。次に、ステップ203で、変更する属性、すなわ
ち、「線種」、「太さ」、「色」を、手元黒板から選択
する。
【0060】選択した属性が「線種」であるならば、ス
テップ205で、手元黒板から所望の線種を選択し、ス
テップ210に進む。
【0061】選択した属性が「太さ」であるならば、ス
テップ207で、手元黒板から所望の太さを選択し、ス
テップ210に進む。
【0062】選択した属性が「色」であるならば、ステ
ップ209で、手元黒板から所望の色を選択し、ステッ
プ210に進む。
【0063】ステップ210では、ステップ202で指
示された手書き情報を、ステップ203で選択された属
性に変更し、属性変更を終了する。
【0064】以上のような操作手順に対して、主処理装
置および副処理装置が実行する処理について、図2を用
いて説明する。
【0065】なお、主処理装置は、共通表示板に対して
処理を行ない、各副処理装置は、各々、手元黒板に対し
て処理を行なうことを明記しておく。
【0066】図2において、ユーザが属性変更処理対象
となる手書き情報を指示すると、副処理装置は、ステッ
プ220で、該手書き情報を選択状態に設定する。次
に、副処理装置は、選択メッセージ229を主処理装置
に転送する。
【0067】選択メッセージ229を受信した主処理装
置は、ステップ221で、該手書き情報が選択可能か否
かを判定する。ここでの判定基準も、上述と同様であ
る。
【0068】主処理装置は、ステップ221の判定で、
該手書き情報が選択可能であると判定した場合は、不可
能メッセージ230を副処理装置に転送して、選択が行
なわれないようにする。
【0069】不可能メッセージ230を受信した副処理
装置は、ステップ222で、該手書き情報の選択状態を
放棄して、ユーザに選択できない旨のメッセージを手元
黒板に表示する。
【0070】一方、主処理装置は、ステップ221の判
定で、該手書き情報が選択可能であると判定した場合
は、該手書き情報を選択状態に設定し、可能メッセージ
231を副処理装置に転送する。
【0071】可能メッセージ231を受信した副処理装
置は、ステップ223で、属性変更メニューを表示し
て、ユーザにメニュー選択を促す。ユーザは、このメニ
ューから任意の属性を選択することで、自由に属性変更
処理を行なうことができる。ユーザが選択できる属性
は、図3で述べた「線種」、「太さ」、「色」である
が、ここでは、「線種」を選択した場合の処理について
説明する。他の属性を選択した場合の処理も、同様に行
なうことができる。
【0072】ステップ224で「線種」が選択される
と、副処理装置は、さらに、線種の選択メニューを表示
して、ユーザにメニュー選択を促す。ユーザは、このメ
ニューから任意の線種を選択することで、所望の線種に
変更することができる。
【0073】ステップ225で、線種が選択されると、
副処理装置は、ステップ226で、手元黒板に表示され
ている該手書き情報を選択された線種に変更し、さら
に、主処理装置に実行メッセージ232を転送する。
【0074】実行メッセージ232を受信した主処理装
置は、ステップ227で、副処理装置が行なった処理と
同様に、該手書き情報を選択された線種に変更する。最
後に、ステップ228で、選択状態を放棄して、副処理
装置に終了メッセージ233を転送する。
【0075】これにより、一連の属性変更処理を終了す
る。
【0076】次に、図8(a)〜図8(c)を用いて、本実
施例における手元黒板の表示画面構成の概略について説
明する。図8(a)〜図8(c)は、手元黒板の表示画面構
成例を示す図である。
【0077】図8(a)において、手元黒板501の表示
画面は、手書き入力エリア502と、メニューエリア5
03とから構成されている。さらに、これらを包括する
ように、図示せぬデジタイザが配置されている。手書き
入力エリア502は、入力ペン507から入力した手書
き情報に対して、その軌跡を表示して、入力表示一体タ
ブレットを実現するものである。また、メニューエリア
503は、手元黒板システムの各機能を実行するための
選択メニューを表示し、入力ペン507で実行したい機
能名の位置を指示することにより、該機能が実行される
ソフトキーの機能を有している。
【0078】図8(b)において、手元黒板501の表示
画面は、手書き入力エリア502から構成されており、
手書き入力エリア502は、その一部にメニューを表示
する構成となっている。図8(b)の例は、手元黒板シス
テムの各機能を実行するための選択を、スイッチ511
〜513で行なうようにした例を示している。すなわ
ち、メニューに表示されている各機能名に対応するスイ
ッチを押下することで、該機能が実行されるようになっ
ている。
【0079】図8(c)において、手元黒板501の表示
画面は、図8(b)における手書き入力エリア502から
メニューを表示する部分を分離して、それぞれを独立し
た表示画面とした構成となっている。図8(c)の例も、
図8(b)の例と同様に、手元黒板システムの各機能を実
行するための選択を、スイッチ517519で行なう
ようにした例を示している。
【0080】次に、図9〜図14を用いて、本実施例に
おける情報の編集時の表示画面例について説明する。
【0081】図9は、手元黒板601から手書き情報6
08を入力しているときの様子を示している。手書き情
報を入力するには、入力ペン607で、メニューエリア
603のメニューの中から「入力」604を選択する。
これにより、手書き入力エリア602に、入力ペン60
7で自由に手書き情報を入力することができる。また、
これらの処理は、副処理装置626により制御されてい
る。
【0082】図9において、手元黒板601から入力ペ
ン607で入力されている手書き情報608と同じ手書
き情報608′が、共通表示板624に表示されてい
る。そして、入力ペン607の動きは、カーソル628
として、共通表示板624に表示されている。これは、
実際には、副処理装置626が、入力ペン607で入力
されている手書き情報608を、主処理装置625に転
送し、手書き情報608を受け取った主処理装置625
が、共通表示板624の相当する位置に、手書き情報6
08′として表示することにより、実現される。
【0083】図10は、手元黒板601から手書き情報
614の編集を行なう手書き情報を選択している様子を
示している。図10において、手元黒板601および共
通表示板624の表示画面は、図9のメニューエリア6
03の中から「編集」605を選択した後の表示状態を
示しており、これから編集が行なわれる旨および編集方
法を促す旨のメッセージ609が手元黒板601に表示
されている。そして、入力ペン607で手書き情報61
4を指示すると、編集対象情報として選択されたことを
表すマーカー615が表示される。また、共通表示板6
24上の手書き情報614′にも同様に、選択されたこ
とを表すマーカー615′が表示される。
【0084】このように選択された手書き情報614に
ついて、メニューエリア603に表示されている各メニ
ュー(「移動」610、「複写」611、「拡大/縮
小」612、「削除」613)を選択することで、必要
な編集を行なうことができる。
【0085】以下、図11〜図14を用いて、これらの
編集メニューを選択したときの動作について説明する。
図11は「移動」610を選択したときの様子を示して
いる。
【0086】図10における手書き情報614には、編
集対象として選択されたことを表すマーカー615が表
示されている。ここで、図11に示すように、「移動」
610を選択して、入力ペン607でマーカー615を
指示しながら、同図に示すような所望の位置に、手書き
情報629を移動する。この様子は、逐次、共通表示板
624にも同様に、手書き情報629′として表示され
る。すなわち、共通表示板624に表示されている手書
き情報は、手元黒板601から自由に移動することがで
きるのである。
【0087】図12は「複写」611を選択したときの
様子を示している。図10における手書き情報614に
は、編集対象として選択されたことを表すマーカー61
5が表示されている。ここで、図12に示すように、
「複写」611を選択して、入力ペン607でマーカー
615を指示しながら、同図に示すような所望の位置
に、手書き情報618として複写する。この様子は、逐
次、共通表示板624にも同様に、手書き情報618′
として表示される。すなわち、共通表示板624に表示
されている手書き情報は、手元黒板601から自由に複
写することができるのである。
【0088】図13は「拡大/縮小」612を選択した
ときの様子を示している。図10における手書き情報6
14には、編集対象として選択されたことを表すマーカ
ー615が表示されている。ここで、図13に示すよう
に、「拡大/縮小」612を選択して、入力ペン607
でマーカー615を指示しながら、同図に示すような所
望の大きさに、手書き情報621として拡大/縮小を行
なう。この様子は、逐次、共通表示板624にも同様
に、手書き情報621′として表示される。すなわち、
共通表示板624に表示されている手書き情報は、手元
黒板601から自由に拡大/縮小することができるので
ある。
【0089】図14は「削除」613を選択したときの
様子を示している。図10における手書き情報614に
は、編集対象として選択されたことを表すマーカー61
5が表示されている。ここで、図14に示すように、
「削除」613を選択すると、手書き情報614は、削
除される。この様子は、共通表示板624にも同様に表
示される。すなわち、共通表示板624に表示されてい
る手書き情報は、手元黒板601から自由に削除するこ
とができるのである。
【0090】以上、図9〜図14で説明したように、本
実施例の手元黒板システムによれば、会議の発言者が席
を離れることなく、共通表示板に表示された手書き情報
を、手元から自由に編集を行なうことができるので、会
議の進行が容易になる。
【0091】次に、図15および図16を用いて、本実
施例における手書き情報の属性変更時の表示画面例につ
いて説明する。なお、これらの図において、同一部分に
ついては同一符号を付与してある。
【0092】図15は、手元黒板701から手書き情報
713の属性変更を行なう手書き情報を選択している様
子を示している。図15において、手元黒板701およ
び共通表示板の表示画面は、図9のメニューエリア60
3の中から「属性変更」606を選択した後の表示状態
を示しており、これから属性変更が行なわれる旨および
変更する属性の種類を促す旨のメッセージ709が手元
黒板701に表示されている。そして、入力ペン704
で手書き情報713を指示すると、属性変更対象情報と
して選択されたことを表すマーカー714が表示され
る。また、共通表示板上の手書き情報715′にも同様
に、選択されたことを表すマーカー716′が表示され
る。
【0093】このように選択された手書き情報713に
ついて、メニューエリア703に表示されている各メニ
ュー(「線種」710、「太さ」711、「色」71
2)を選択することで、必要な属性変更を行なうことが
できる。
【0094】以下、図16を用いて、これらの属性変更
メニューの中から「太さ」711を選択したときの動作
を説明する。
【0095】図16は、図15のメニューエリア703
の中から「太さ」711を選択している様子を示してい
る。図16において、手元黒板701および共通表示板
の表示画面は、図15のメニューエリア703の中から
「太さ」711を選択した後の表示状態を示しており、
これから太さの変更が行なわれる旨および所望の太さを
促す旨のメッセージ719が手元黒板701に表示され
ている。そして、入力ペン704で所望の線の太さを選
択すると、図15において属性変更対象情報として指示
された手書き情報713は、図16における手書き情報
717のように変更される。また、共通表示板上の手書
き情報715′も同様に、手書き情報717′として表
示される。すなわち、共通表示板に表示されている手書
き情報は、自由に手元黒板701からその太さを変更す
ることができるのである。
【0096】なお、属性変更のうち、「線種」710、
「色」712についても、同様に行なうことができる。
【0097】以上、図15および図16に説明したよう
に、本実施例の手元黒板システムによれば、会議の発言
者が席を離れることなく、共通表示板に表示された手書
き情報の属性を、手元から自由に変更することができる
ので、会議の進行が容易になる。
【0098】次に、図17および図18を用いて、共通
表示板に表示された手書き情報を編集または属性変更す
るための選択が、複数の手元黒板から指示された場合の
動作の一例を説明する。
【0099】図18は、主処理装置が備えている管理テ
ーブルの構成例を示している。管理テーブルは、共通表
示板に表示されている各手書き情報が、どの手元黒板か
ら選択されているかを示すものである。各手書き情報
は、手書き情報識別番号が付与されて管理される。図1
8は、手書き情報識別番号が2番の手書き情報が手元黒
板Aに選択され、手書き情報識別番号が5番の手書き情
報が手元黒板Cに選択されている例を示している。他の
手書き情報は、いずれの手元黒板からも選択されていな
い。
【0100】主処理装置は、この管理テーブルをいつで
も参照したり更新したりすることができるので、以下に
説明する処理を行なうことができる。
【0101】図17(a)は、ある1つの手元黒板から共
通表示板に表示されている手書き情報を編集対象または
属性変更対象として指示した場合の処理の流れを示すフ
ローチャートである。具体的には、図2のステップ12
1の処理に相当する。従って、以下、図17(a)を説明
するにあたって、逐次、図2を参照しながら説明する。
【0102】主処理装置は、選択メッセージ129を受
信すると、直ちに、図17(a)の処理を開始する。
【0103】図17(a)において、主処理装置は、最初
に、ステップ801で、該当する手書き情報がすでに他
の手元黒板から選択されているかどうかを検査する。す
でに他の手元黒板から選択されている場合は、ステップ
804で、該当する手元黒板、すなわち、選択メッセー
ジ129を送信した副処理装置に対して、不可能メッセ
ージ130を出力する。
【0104】一方、該当する手書き情報がどの手元黒板
からも選択されていない場合には、ステップ802で、
管理テーブルの項目「状態」を、「選択中」にセットす
る。そして、ステップ803で、該当する手元黒板、す
なわち、選択メッセージ129を送信した副処理装置に
対して、可能メッセージ131を出力する。
【0105】例えば、管理テーブルが図18に示す状態
であるときに、手元黒板Bが手書き情報識別番号が2番
の手書き情報に対する選択メッセージ129を送信する
と、この手書き情報はすでに手元黒板Aが選択中である
ので、主処理装置は、不可能メッセージ130を手元黒
板Bに出力する。また、手元黒板Bが手書き情報識別番
号が3番の手書き情報に対する選択メッセージ129を
送信すると、この手書き情報はいずれの手元黒板からも
選択されていないので、主処理装置は、可能メッセージ
131を手元黒板Bに出力する。
【0106】図17(b)は、図2のステップ128の処
理に相当する処理の流れを示すフローチャートである。
図2に示す一連の処理が終了したとき、主処理装置は、
該当する手書き情報の選択状態を放棄する。具体的に
は、図17(b)に示すように、主処理装置は、ステップ
805で、管理テーブルの項目「状態」を、「非選択」
にリセットする。これにより、今後、該手書き情報を他
の手元黒板が選択することができるようになる。
【0107】さらに詳細な動作を、図19を用いて説明
する。図19は、主処理装置1010(すなわち、共通
表示板)と、副処理装置1011(すなわち、手元黒
板)と、副処理装置1012(すなわち、手元黒板)と
の情報のやりとりを示すシーケンス図である。
【0108】共通表示板1010に表示されている手書
き情報を、手元黒板1011から編集しようとする場
合、まず、手元黒板1011から対象情報の選択を行な
う。すなわち、手元黒板1011から共通表示板101
0に対して選択要求1013が出力される。
【0109】これを受けた共通表示板1010は、選択
された手書き情報が他の手元黒板から選択されていない
ときに限り、手元黒板1011に許可1014を出力す
る。
【0110】許可1014を受けた手元黒板1011
は、編集終了1018を出力するまで、すなわち、被選
択情報編集期間1021中は、自由に該手書き情報を編
集することができる。
【0111】この被選択情報編集期間1021中に、例
えば、図19に示すように、他の手元黒板1012から
同じ手書き情報の選択要求1016があった場合、被選
択情報はすでに手元黒板1011により選択されている
ので、共通表示板1010は、手元黒板1012に拒否
1017を出力する。従って、手元黒板1012は、手
元黒板1011が編集している手書き情報を編集するこ
とができない。
【0112】手元黒板1011が共通表示板1010に
編集終了1018を出力した後に、例えば、図19に示
すように、他の手元黒板1012から選択要求1019
があった場合は、手元黒板1012により選択された手
書き情報は他の手元黒板から選択されていないので、共
通表示板1010は、手元黒板1012に許可1020
を出力する。
【0113】以上説明したように、本実施例によれば、
共通表示板に表示された手書き情報の編集や属性変更の
指示をいち早く行なった手元黒板が、その手書き情報の
編集を行なうことができる。従って、複数の手元黒板同
士の編集や属性変更の操作の競合を防ぐことができる。
【0114】なお、図19の説明において、「選択要
求」は上述した「選択メッセージ」に相当し、「許可」
は上述した「可能メッセージ」に相当し、「拒否」は上
述した「不可能メッセージ」に相当する。また、「編集
操作」は、上述した「実行メッセージ」に相当し、主処
理装置(共通表示板)は、これに基づいて、副処理装置
(手元黒板)で実行された編集と同様の編集を実行す
る。また、「編集終了」は、編集操作期間の終了を意味
するために、便宜上、手元黒板が出力するとして説明し
たが、実際には、主処理装置から副処理装置に転送され
る、上述した「編集終了メッセージ」に相当する。
【0115】以上説明したように、本実施例の手元黒板
システムにおいては、図18に示す管理テーブルを主処
理装置が備え、図2、図17(a)、図17(b)および図
19に示す処理を行なうことにより、共通表示板に表示
された手書き情報を編集または属性変更するための選択
が、複数の手元黒板から指示された場合の動作を、矛盾
することなく行なうことができる。
【0116】次に、図20および図21を用いて、共通
表示板に表示された手書き情報を編集または属性変更す
るための選択が、複数の手元黒板から指示された場合の
動作の他の例を説明する。
【0117】図20は、優先順位を予め定めたテーブル
を用いた例の動作の流れを示すフローチャートである。
複数の手元黒板から共通表示板に表示されているある1
つの手書き情報に対して、編集または属性変更の指示が
あった場合、図5の主制御装置302は、ステップ11
01で、優先順位テーブルを参照する。その結果、複数
の手元黒板の中から、最も優先順位の高い手元黒板に対
して、ステップ1102で、編集または属性変更の許可
を出力する。そして、許可を受けた手元黒板のみが、ス
テップ1103で、共通表示板に表示された該当する手
書き情報の編集または属性変更を行なうことができる。
【0118】図21は優先順位テーブル1104の一例
を示している。図21に示すように、各手元黒板には、
それぞれ、優先順位が付けられている。例えば、共通表
示板に表示されている手書き情報に対して、編集の指示
が手元黒板Aと手元黒板Bとからあったとする。このと
き、図20に示すステップ1101で、優先順位テーブ
ル1104が参照される。
【0119】優先順位テーブル1104の例によれば、
手元黒板Aの優先順位は「4」、手元黒板Bの優先順位
は「1」であるので、ステップ1102で、共通表示板
は、優先順位の高い手元黒板Bに対して編集の許可を出
力し、手元黒板Aに対して拒否を出力する。その結果、
手元黒板Bのみが、ステップ1103で、共通表示板に
表示された該当する手書き情報の編集または属性変更を
行なうことができる。
【0120】以上説明したように、本実施例によれば、
共通表示板に表示された手書き情報を、複数の手元黒板
から編集または属性変更を行なおうとした場合に、優先
順位の最も高い手元黒板に対して許可が出力される。従
って、複数の手元黒板同士の編集または属性変更の操作
の競合を防ぐことができる。
【0121】次に、図22(a)および図22(b)を用い
て、ある1つの手元黒板から手書き情報を選択したとき
の表示画面の様子を説明する。
【0122】図22(a)において、本実施例の手元黒板
システムは、共通表示板1201と、手元黒板120
1203とから構成されている。なお、主処理装置
および副処理装置が図示されていないが、主処理装置は
共通表示板1201に、副処理装置は手元黒板120
1203に、それぞれ、接続されているものとす
る。
【0123】図22(a)の例では、共通表示板1201
には手書き情報1208が表示され、手元黒板1203
には手書き情報1209が表示され、手元黒板1202
には手書き情報1207が表示されている。すなわち、
共通表示板1201と各手元黒板12021203
には、同じ手書き情報が表示されている。
【0124】ここで、手元黒板1202から手書き情報
1207を入力ペン1204で編集対象として選択した
とする。このとき、選択されたことを示すマーカー12
10が手元黒板1202に表示される。また、同様に、
手元黒板1203にはマーカー1212が、共通表示板
1201にはマーカー1211が、それぞれ、表示され
る。さらに、現在の入力ペン1204の位置を示すカー
ソル1205、1206が共通表示板1201および手
元黒板1203に、それぞれ、表示される。
【0125】この状態では、手元黒板1202からは、
選択した手書き情報1207を自由に編集することがで
きるが、手元黒板1203からは、手書き情報1209
を選択することができない。
【0126】図22(b)は、図22(a)の状態で、手元
黒板1203から手書き情報1216を入力ペン121
3で編集対象として選択したときの状態を示している。
【0127】図22(b)においては、さらに、手書き情
報1216が選択されたことを示すマーカー1219が
手元黒板1203に表示される。また、同様に、手元黒
板1202にはマーカー1221が、共通表示板120
1にはマーカー1220が、それぞれ、表示される。さ
らに、現在の入力ペン1213の位置を示すカーソル1
214、1215が共通表示板1201および手元黒板
1202に、それぞれ、表示される。
【0128】ここで注意しなければならないことは、共
通表示板1201に表示されている手書き情報1208
は手元黒板1202により選択され、手書き情報121
7は手元黒板1203により選択されているということ
である。このことは、異なる手書き情報であれば、異な
る手元黒板から編集対象として選択することができると
いうことである。
【0129】従って、共通表示板に表示された情報を編
集または属性変更するための対象選択が、複数の手元黒
板から指示された場合の動作を、矛盾することなく行な
うことができる。
【0130】また、本実施例のように、共通表示板を設
けずに、複数の手元黒板を接続した構成で、手元黒板シ
ステムを実現することもできる。この場合は、1つの手
元黒板を議長役とみなし、該手元黒板の副処理装置の処
理を、競合処理を始めとする共通表示板の主処理装置の
処理と同等にするのが好ましい。また、このような構成
では、各手元黒板の間に通信網を介在すると、遠隔地同
士の会議が可能となる。
【0131】さらに、本実施例の手元黒板システムは、
共通表示板や手元黒板の表示画面を、マルチウィンドウ
構成とすることができる。
【0132】例えば、共通表示板の表示画面をマルチウ
ィンドウ構成とする場合は、各ウィンドウを、全体の共
通画面および各手元黒板ごとの画面に割り当てたり、会
議の議題ごとに割り当てたりすることができる。
【0133】また、手元黒板の表示画面をマルチウィン
ドウ構成とする場合は、各ウィンドウを、共通表示板と
同じ画面を表示する画面および個人のメモ用の画面に割
り当てることでできる。
【0134】なお、以上の説明では、本実施例が専ら会
議に利用される場合について説明したが、これに限ら
ず、プレゼンテーション、教育、ゲームなどに利用する
ことができる。
【0135】また、本実施例においては、図6に示す伝
送線407は有線であるが、光、電磁波等を媒体とする
ことにより、無線で構成することができる。
【0136】また、本実施例では、扱う情報が手書き情
報であるとして説明したが、これに限らず、イメージス
キャナ等で読み取った画像やコード化された文字などの
種々の情報に適用できることは言うまでもなく、扱う情
報の種類に応じた構成の手元黒板を用意すればよい。
【0137】さらに、本実施例において、少なくとも共
通表示板に、従来の電子黒板のようにハードコピーをプ
リントする機能を設けることができる。
【0138】なお、手元黒板に表示する内容は、共通表
示板に表示されている内容と同一であるとして説明した
が、両者の装置の大きさが異なるので、手元黒板の表示
内容は、共通表示板の表示内容が縮小されたものとな
る。
【0139】そのため、手元黒板から手書き情報を入力
することが困難となるので、手書き情報を入力する際に
は、手元黒板の表示内容を、共通表示板の表示内容の一
部を切り取った内容とし、また、この内容は、手書き入
力が可能な大きさに拡大するようにする。この際に、画
面全体を参照可能なように、スクロール機能を設けてお
くことが好ましい。
【0140】さらに、手書き入力された文字や図形を認
識して、コード情報に変換する機能を設け、共通表示板
に表示する内容をコード情報により表示する構成として
もよい。
【0141】また、文字コード情報を異なる言語の文字
コード情報に変換する翻訳機能を設けてもよい。
【0142】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
会議の発言者が席を離れることなく、共通に表示された
情報を、手元から自由に編集することができるので、会
議の進行を容易に行なうことを可能とするという効果が
ある。
【0143】また、本発明によれば、同一の情報に対す
る編集要求が複数発生した場合に、優先権を決定するの
で、複数の編集の操作の競合を防止することができると
いう効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の手元黒板システムにおける
手書き情報の編集手順を示すフローチャート。
【図2】本実施例における手書き情報の編集処理を示す
フローチャート。
【図3】本実施例における手書き情報の属性変更手順を
示すフローチャート。
【図4】本実施例における手書き情報の編集処理を示す
フローチャート。
【図5】本実施例のソフトウェア構成図。
【図6】本実施例の手元黒板システムの外観の斜視図。
【図7】本実施例のハードウェア構成図。
【図8】本実施例における手元黒板の表示画面構成例を
示す説明図。
【図9】本実施例における手書き情報の入力時の表示画
面例を示す説明図。
【図10】本実施例において、編集を行うべき手書き情
報を選択する状態を示す表示画面例を示す説明図。
【図11】本実施例において、手書き情報の編集に関し
「移動」を選択した状態を示す表示画面例を示す説明
図。
【図12】本実施例において、手書き情報の編集に関し
「複写」を選択した状態を示す表示画面例を示す説明
図。
【図13】本実施例において、手書き情報の編集に関し
「拡大縮小」を選択した状態を示す表示画面例を示す説
明図。
【図14】本実施例において、手書き情報の編集に関し
「削除」を選択した状態を示す表示画面例を示す説明
図。
【図15】本実施例において、属性変更を行う手書き情
報の選択を示す表示画面例を示す説明図。
【図16】本実施例において、属性変更として「太さ」
を選択した状態を示す表示画面例を示す説明図。
【図17】複数の手元黒板からの編集指示に対する処理
を示すフローチャート。
【図18】手書き情報を識別するための管理テーブルの
構成例を示す説明図。
【図19】本実施例における、主処理装置と副処理装置
との間での情報のやりとりを示すシーケンス図。
【図20】複数の手元黒板からの編集指示に対する処理
を示すフローチャート。
【図21】複数の手元端末からの編集指示に対する優先
順位を示す優先順位テーブルの一例を示す説明図。
【図22】1つの手元黒板から手書き情報を選択したと
きの表示画面例を示す説明図。
【符号の説明】
401…共通表示板、402…主処理装置、408…副
処理装置、413…手元黒板、407…伝送線、416
…入力ペン。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 目瀬 道弘 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株式会社日立製作所 マイクロエレクト ロニクス機器開発研究所内 (72)発明者 松田 泰昌 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株式会社日立製作所 マイクロエレクト ロニクス機器開発研究所内 (72)発明者 大野 公義 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株式会社日立マイクロソフトウェアシス テムズ内 (72)発明者 佐々木 学 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株式会社日立製作所 横浜工場内 (56)参考文献 特開 平2−260861(JP,A) 特開 昭58−181856(JP,A) 特開 昭61−288655(JP,A) 特開 昭63−37732(JP,A) 特開 平1−125187(JP,A) 特開 昭59−267(JP,A) 特開 昭62−21365(JP,A) 特開 昭63−1139(JP,A) 実開 昭61−173395(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B43L 1/04 G06F 3/00 651 H04N 1/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数個の手元端末と、各手元端末を接続
    する伝送線とを有し、 上記各手元端末は、 情報を入力する手段と、 他の手元端末との間で上記伝送線を介して情報の転送を
    行う転送制御手段と、 入力された情報、および、当該端末に転送された情報を
    表示する手段と、 上記表示する手段により表示される情報についての編集
    を制御する編集手段とを備え、 上記複数個の手元端末の内の1つは、議長役として機能
    し、 上記入力手段から入力されて、表示する手段により表示
    されている情報について、いずれの手元端末について上
    記情報の選択が許可されているかを示す手段と、 上記表示する手段により表示されている情報について、
    上記いずれかの手元端末からの選択要求に対し、 上記
    報の選択が許可されているかを示す手段を参照して、既
    に他の手元端末から選択されているかを判定し、選択さ
    れていない場合に、当該手元端末に対して、編集するこ
    とを許可する手段とをさらに有し、 上記議長役の手元端末の 上記許可する手段により編集を
    許可された上記手元端末は、上記転送制御手段により、
    自身を含めた他の手元端末の編集手段に対して、その編
    集手段が編集すべき情報とその編集方法を示した情報
    を、上記伝送線を介して他の手元端末に伝えることを特
    徴とする会議システム。
  2. 【請求項2】 複数個の手元端末と、各手元端末を接続
    する伝送線とを有し、 上記各手元端末は、 情報を入力する手段と、 他の手元端末との間で上記伝送線を介して情報の転送を
    行う転送制御手段と、 入力された情報、および、当該端末に転送された情報を
    表示する手段と、 上記表示する手段により表示される情報についての編集
    を制御する編集手段とを備え、 上記複数個の手元端末のうちの1つの手元端末は、上記
    複数個の手元端末の編集手段からの編集指示に対して、
    予め定めた優先順位にしたがって、編集の許可を行う手
    段をさらに備え、 上記優先順位にしたがって編集の許可を行う手段は、上
    記複数の手元端末からの編集指示に対して優先順位にし
    たがって1つの手元端末に編集許可を与え、その他の手
    元端末に対しては編集指示を却下する情報を上記転送制
    御手段および伝送線を介して伝えることを特徴とする会
    議システム。
JP13640599A 1999-05-17 1999-05-17 会議システム Expired - Fee Related JP3343529B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13640599A JP3343529B2 (ja) 1999-05-17 1999-05-17 会議システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13640599A JP3343529B2 (ja) 1999-05-17 1999-05-17 会議システム

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11483990A Division JP2986507B2 (ja) 1990-04-27 1990-04-27 会議システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000108588A JP2000108588A (ja) 2000-04-18
JP3343529B2 true JP3343529B2 (ja) 2002-11-11

Family

ID=15174405

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13640599A Expired - Fee Related JP3343529B2 (ja) 1999-05-17 1999-05-17 会議システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3343529B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7834819B2 (en) * 2004-04-01 2010-11-16 Polyvision Corporation Virtual flip chart method and apparatus
JP4684746B2 (ja) * 2005-05-30 2011-05-18 パイオニア株式会社 電子黒板システム
CA2611084C (en) * 2005-06-02 2014-07-08 Poly Vision Corporation Virtual flip chart method and apparatus
JP5617120B2 (ja) * 2009-02-05 2014-11-05 シャープ株式会社 電子機器、表示制御方法、およびプログラム
JP5473809B2 (ja) 2010-07-15 2014-04-16 三菱重工業株式会社 表示制御装置、表示制御方法、及び管制システム
JP6352803B2 (ja) * 2014-12-25 2018-07-04 シャープ株式会社 表示システム、通信装置、及びコンピュータプログラム
JP6586283B2 (ja) * 2015-03-31 2019-10-02 三菱重工業株式会社 表示装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000108588A (ja) 2000-04-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7129934B2 (en) Collaborative markup projection system
JP2585922B2 (ja) 電子黒板装置
JP6017583B2 (ja) 投射型映像表示装置
JP5810779B2 (ja) 画面共有システム、画面共有端末、電子黒板システムおよびプログラム
US6335739B1 (en) Terminal operation system
EP1028003A1 (en) Electronic blackboard system
JP2008210400A (ja) 会議支援システム
JP3059228B2 (ja) 情報処理装置
JP2010239469A (ja) 手書き入力表示装置及びホワイトボード共用システム
JP2008118301A (ja) 電子黒板システム
CN107037939B (zh) 电子黑板和图像处理方法
JP2986507B2 (ja) 会議システム
JP3343529B2 (ja) 会議システム
JP2004317583A (ja) 描画装置
JP2009251896A (ja) 情報処理装置及び情報処理方法
JP3283506B2 (ja) マルチメデイアテレミーテイング端末装置,端末装置システム,並びにその操作方法
JP3040829B2 (ja) 手元黒板システム
JP2004021595A (ja) 会議支援協調作業システム
JP2007179105A (ja) 共有データベースの制御システム及び共有データベースの制御方法並びにコンピュータプログラム
JP6209868B2 (ja) 情報端末、情報処理プログラム、情報処理システム、及び情報処理方法
JP2003219098A (ja) オンライン会議システム、会議システム制御用プログラム並びにオンライン会議方法
JP2004188736A (ja) 電子黒板装置及び電子黒板制御装置
JP6935744B2 (ja) データ共有システム、情報処理装置、プログラム、データ共有方法
JP2823021B2 (ja) マルチウィンドウ通信端末、マルチウィンドウ描画像通信端末、可変枠ウィンドウ通信端末、及び画面スクロール制御方式
JP2013232124A (ja) 電子会議システム

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees