JP3342107B2 - 脱気装置 - Google Patents
脱気装置Info
- Publication number
- JP3342107B2 JP3342107B2 JP14626393A JP14626393A JP3342107B2 JP 3342107 B2 JP3342107 B2 JP 3342107B2 JP 14626393 A JP14626393 A JP 14626393A JP 14626393 A JP14626393 A JP 14626393A JP 3342107 B2 JP3342107 B2 JP 3342107B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- raw water
- temperature
- supply
- water
- membrane separation
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Degasification And Air Bubble Elimination (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、供給原水中に溶存して
いる空気等の気体を低圧脱気させる脱気装置に関するも
のである。
いる空気等の気体を低圧脱気させる脱気装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】清涼飲料を製造する場合、液中に溶存し
ている空気等の気体を脱気させるために脱気装置が使用
されている。従来の脱気装置の一例(特公平1−116
1号公報に記載のもの)を図2、図3に示し、従来の脱
気装置の他の例(特願平2−255211号明細書に記
載のもの)を図4、図5に示した。
ている空気等の気体を脱気させるために脱気装置が使用
されている。従来の脱気装置の一例(特公平1−116
1号公報に記載のもの)を図2、図3に示し、従来の脱
気装置の他の例(特願平2−255211号明細書に記
載のもの)を図4、図5に示した。
【0003】先ず図2、図3の脱気装置を説明すると、
図2の1が供給原水供給口、2が流量調節自動弁、3が
三方切換自動弁、4がタンク蓋、5が同タンク蓋4に設
けた噴出ノズル、6が脱気タンクで、上記噴出ノズル5
は、供給原水を脱気タンク6内の供給原水液面へ噴出す
る。6が脱気タンク、7が上記脱気タンク6内の真空度
を検出する真空計、8がタンク覗窓、9が液面制御装
置、10が洗浄配管、10aがタンク洗浄スプレー、
で、上記三方切換自動弁3は、通常の脱気処理操作時に
は、供給原水をタンク蓋4に取付けた噴出ノズル5へ供
給し、脱気タンク6内を洗浄するときには、洗浄水を供
給原水供給口1から洗浄配管10を経てタンク洗浄スプ
レー10aへ供給する。
図2の1が供給原水供給口、2が流量調節自動弁、3が
三方切換自動弁、4がタンク蓋、5が同タンク蓋4に設
けた噴出ノズル、6が脱気タンクで、上記噴出ノズル5
は、供給原水を脱気タンク6内の供給原水液面へ噴出す
る。6が脱気タンク、7が上記脱気タンク6内の真空度
を検出する真空計、8がタンク覗窓、9が液面制御装
置、10が洗浄配管、10aがタンク洗浄スプレー、
で、上記三方切換自動弁3は、通常の脱気処理操作時に
は、供給原水をタンク蓋4に取付けた噴出ノズル5へ供
給し、脱気タンク6内を洗浄するときには、洗浄水を供
給原水供給口1から洗浄配管10を経てタンク洗浄スプ
レー10aへ供給する。
【0004】11が真空引装置、12が真空引配管、1
3が逆止弁で、同真空引装置11は、脱気タンク6内を
所定の真空度に保持して、供給原水中に溶存している空
気等の気体を低圧脱気する一方、脱気気体と蒸気とを逆
止弁13→真空引配管12を経て脱気装置外へ排出す
る。14が送液ポンプで、上記脱気タンク6内の供給原
水の液面は、送液ポンプ14により次工程へ送る脱気処
理済水の送液量に応じて変動する。このとき、液面制御
装置9が流量調節自動弁2を制御して、脱気タンク6内
の供給原水の液面を一定に保持する。
3が逆止弁で、同真空引装置11は、脱気タンク6内を
所定の真空度に保持して、供給原水中に溶存している空
気等の気体を低圧脱気する一方、脱気気体と蒸気とを逆
止弁13→真空引配管12を経て脱気装置外へ排出す
る。14が送液ポンプで、上記脱気タンク6内の供給原
水の液面は、送液ポンプ14により次工程へ送る脱気処
理済水の送液量に応じて変動する。このとき、液面制御
装置9が流量調節自動弁2を制御して、脱気タンク6内
の供給原水の液面を一定に保持する。
【0005】15が処理済水出口(脱気後の供給原水出
口)16がバイパス配管、17が送液ポンプ14の運転
開始とともに自動的に開になるバイパス自動弁、18が
逆止弁、19が排水弁で、バイパス配管16は、送液ポ
ンプ14により吸引する脱気処理済水の一部をバイパス
自動弁17→噴出ノズル5の一次側→脱気タンク6内→
送液ポンプ14に循環させる。
口)16がバイパス配管、17が送液ポンプ14の運転
開始とともに自動的に開になるバイパス自動弁、18が
逆止弁、19が排水弁で、バイパス配管16は、送液ポ
ンプ14により吸引する脱気処理済水の一部をバイパス
自動弁17→噴出ノズル5の一次側→脱気タンク6内→
送液ポンプ14に循環させる。
【0006】前記図2に示す従来の脱気装置では、図3
に示すように供給原水を噴出ノズル5の入口20→出口
21から真空雰囲気22の脱気タンク6内に貯えた供給
原水26へ供給原水供給圧と真空圧との差圧により液柱
状23に噴射する。このとき、脱気タンク6内に貯えた
供給原水26の上層部を供給原水の流体運動エネルギー
により激しく叩いて、同上層部内に気泡24を発生させ
るとともに、上層部を激しく攪乱する。
に示すように供給原水を噴出ノズル5の入口20→出口
21から真空雰囲気22の脱気タンク6内に貯えた供給
原水26へ供給原水供給圧と真空圧との差圧により液柱
状23に噴射する。このとき、脱気タンク6内に貯えた
供給原水26の上層部を供給原水の流体運動エネルギー
により激しく叩いて、同上層部内に気泡24を発生させ
るとともに、上層部を激しく攪乱する。
【0007】この気泡24は、供給原水から分離した脱
気気体と供給原水の蒸気とよりなり、気泡24の組成
は、脱気タンク6内の真空雰囲気22の気体の組成に近
似的に等しい。この気泡24は、次々に発生する。そし
て互いに一緒になりながら、供給原水26を攪拌しつつ
上昇して、真空雰囲気22中へ放出され、供給原水26
から分離されて、脱気が行われる。
気気体と供給原水の蒸気とよりなり、気泡24の組成
は、脱気タンク6内の真空雰囲気22の気体の組成に近
似的に等しい。この気泡24は、次々に発生する。そし
て互いに一緒になりながら、供給原水26を攪拌しつつ
上昇して、真空雰囲気22中へ放出され、供給原水26
から分離されて、脱気が行われる。
【0008】次に図4、図5に示す従来の脱気装置を説
明すると、図4の31が供給原水供給ポンプ、32が膜
分離装置、33が真空ポンプである。また図4の膜分離
装置32のA部を拡大して示す図5において、40がポ
リプロピレン、ポリテトラフロールエチレン等により作
られた多数の多孔質中空糸で、この多孔質中空糸40
は、束ねされ、それぞれが内径100μm〜300μm
程度の微細な流体流路41を有している。
明すると、図4の31が供給原水供給ポンプ、32が膜
分離装置、33が真空ポンプである。また図4の膜分離
装置32のA部を拡大して示す図5において、40がポ
リプロピレン、ポリテトラフロールエチレン等により作
られた多数の多孔質中空糸で、この多孔質中空糸40
は、束ねされ、それぞれが内径100μm〜300μm
程度の微細な流体流路41を有している。
【0009】前記図4、図5に示す従来の脱気装置で
は、供給原水供給ポンプ31により膜分離装置32へ送
られてきた供給原水42を各多孔質中空糸40内に5〜
20m/sec程度の流速で流し、供給原水42中に溶
存している気体を各多孔質中空糸40の微細な流体流路
41→真空ポンプ33へ吸出して、脱気を行う。
は、供給原水供給ポンプ31により膜分離装置32へ送
られてきた供給原水42を各多孔質中空糸40内に5〜
20m/sec程度の流速で流し、供給原水42中に溶
存している気体を各多孔質中空糸40の微細な流体流路
41→真空ポンプ33へ吸出して、脱気を行う。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】前記図2、図3に示す
従来の脱気装置では、供給原水中への噴射量を一定に
するための制御手段を必要とし、送液ポンプ14にN
PSHR の低い特殊ポンプを必要とし、送液ポンプ1
4のメカニカルシール部からの空気の吸い込みを防止す
るために、シール水の注水を必要としており、構造が複
雑になる上に、制御手段や周辺の付属設備を設けなけれ
ばならず、設備費が嵩む上に、脱気装置が大型化して、
広い設置スペースが必要になるという問題があった。
従来の脱気装置では、供給原水中への噴射量を一定に
するための制御手段を必要とし、送液ポンプ14にN
PSHR の低い特殊ポンプを必要とし、送液ポンプ1
4のメカニカルシール部からの空気の吸い込みを防止す
るために、シール水の注水を必要としており、構造が複
雑になる上に、制御手段や周辺の付属設備を設けなけれ
ばならず、設備費が嵩む上に、脱気装置が大型化して、
広い設置スペースが必要になるという問題があった。
【0011】前記図4、図5に示す従来の脱気装置は、
図2、図3の脱気タンク6、制御手段、送液ポンプ14
等が不要で、脱気装置を小型化できて、設置スペースを
節減できる上に、コストダウンできる。またCIP洗浄
時間を短縮でき、供給原水の送液量が変化しても、調整
不要で、操作し易いという利点があるが、多孔質中空糸
40の流体流路41は、気体O2 、N2 等の気体を通す
が、液体を通さない内径100μm〜300μm程度の
微細孔なので、脱気能力に限界があり、大容量の脱気装
置が必要な場合には、膜分離装置32が大型化する上
に、膜分離装置32内の空気を吸引する真空ポンプ33
が大型化する。また多孔質中空糸40が高価であって、
設備費が嵩むという問題があった。
図2、図3の脱気タンク6、制御手段、送液ポンプ14
等が不要で、脱気装置を小型化できて、設置スペースを
節減できる上に、コストダウンできる。またCIP洗浄
時間を短縮でき、供給原水の送液量が変化しても、調整
不要で、操作し易いという利点があるが、多孔質中空糸
40の流体流路41は、気体O2 、N2 等の気体を通す
が、液体を通さない内径100μm〜300μm程度の
微細孔なので、脱気能力に限界があり、大容量の脱気装
置が必要な場合には、膜分離装置32が大型化する上
に、膜分離装置32内の空気を吸引する真空ポンプ33
が大型化する。また多孔質中空糸40が高価であって、
設備費が嵩むという問題があった。
【0012】本発明は前記の問題点に鑑み提案するもの
であり、その目的とする処は、設備費及びランニングコ
ストを低減できる。また蒸気消費量を節減できる脱気装
置を提供しようとする点にある。
であり、その目的とする処は、設備費及びランニングコ
ストを低減できる。また蒸気消費量を節減できる脱気装
置を提供しようとする点にある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の脱気装置は、昇温後の供給原水を多孔膜
を通過させることにより同供給原水中に溶存している空
気等の気体を低圧脱気する膜分離装置と、脱気装置へ供
給される供給原水を冷媒として上記膜分離装置から真空
ポンプにより吸出される脱気気体の水蒸気を凝縮するコ
ンデンサと、上記膜分離装置から排出される脱気後の供
給原水を熱媒として上記コンデンサから排出される供給
原水を昇温させる熱交換器と、加熱蒸気を熱媒として上
記熱交換器から排出される供給原水をさらに昇温させる
蒸気ヒータと、上記加熱蒸気供給系統に設けた蒸気流量
制御弁を制御して上記蒸気ヒータから上記膜分離装置に
向かう供給原水の温度を一定に保持する温度制御装置と
を具えている。
めに、本発明の脱気装置は、昇温後の供給原水を多孔膜
を通過させることにより同供給原水中に溶存している空
気等の気体を低圧脱気する膜分離装置と、脱気装置へ供
給される供給原水を冷媒として上記膜分離装置から真空
ポンプにより吸出される脱気気体の水蒸気を凝縮するコ
ンデンサと、上記膜分離装置から排出される脱気後の供
給原水を熱媒として上記コンデンサから排出される供給
原水を昇温させる熱交換器と、加熱蒸気を熱媒として上
記熱交換器から排出される供給原水をさらに昇温させる
蒸気ヒータと、上記加熱蒸気供給系統に設けた蒸気流量
制御弁を制御して上記蒸気ヒータから上記膜分離装置に
向かう供給原水の温度を一定に保持する温度制御装置と
を具えている。
【0014】
【作用】本発明の脱気装置は前記のように構成されてお
り、供給原水をコンデンサへ供給し、この供給原水を冷
媒として膜分離装置から真空ポンプにより吸出される脱
気気体の水蒸気を凝縮して、コンデンサ外へ排出する。
次いで供給原水を熱交換器へ送り、膜分離装置から排出
される脱気後の供給原水(脱気処理済水)を熱媒として
供給原水を昇温させ、次いで供給原水を蒸気ヒータへ送
り、加熱蒸気を熱媒として供給原水をさらに昇温させ、
次いで昇温後の供給原水を膜分離装置へ送り、多孔膜を
通過させることにより供給原水中に溶存している空気等
の気体を低圧脱気する。このとき、温度制御装置より加
熱蒸気供給系統に設けた蒸気流量制御弁を制御して、蒸
気ヒータから膜分離装置に向かう供給原水の温度を一定
に保持する。
り、供給原水をコンデンサへ供給し、この供給原水を冷
媒として膜分離装置から真空ポンプにより吸出される脱
気気体の水蒸気を凝縮して、コンデンサ外へ排出する。
次いで供給原水を熱交換器へ送り、膜分離装置から排出
される脱気後の供給原水(脱気処理済水)を熱媒として
供給原水を昇温させ、次いで供給原水を蒸気ヒータへ送
り、加熱蒸気を熱媒として供給原水をさらに昇温させ、
次いで昇温後の供給原水を膜分離装置へ送り、多孔膜を
通過させることにより供給原水中に溶存している空気等
の気体を低圧脱気する。このとき、温度制御装置より加
熱蒸気供給系統に設けた蒸気流量制御弁を制御して、蒸
気ヒータから膜分離装置に向かう供給原水の温度を一定
に保持する。
【0015】
【実施例】次に本発明の脱気装置を図1に示す一実施例
により説明すると、51がコンデンサで、同コンデンサ
51は、脱気装置へ供給される供給原水を冷媒として、
膜分離装置32からコンデンサ51の配管68→セパレ
ータ69→真空ポンプ33へ吸出される脱気気体の水蒸
気を凝縮して、この凝縮水をセパレータ69外へ排出す
る(ドレン参照)。
により説明すると、51がコンデンサで、同コンデンサ
51は、脱気装置へ供給される供給原水を冷媒として、
膜分離装置32からコンデンサ51の配管68→セパレ
ータ69→真空ポンプ33へ吸出される脱気気体の水蒸
気を凝縮して、この凝縮水をセパレータ69外へ排出す
る(ドレン参照)。
【0016】53が熱交換器で、同熱交換器53は、膜
分離装置32→熱交換器53の配管57→配管58へ排
出される脱気後の供給原水(脱気処理済水)を熱媒とし
て、コンデンサ51→配管52→熱交換器53内へ送る
供給原水を昇温させる。55が蒸気ヒータで、同蒸気ヒ
ータ55は、圧力調整弁(減圧調整弁)64→蒸気流量
制御弁63→配管61→配管65→トラップ66の加熱
蒸気供給系統に流れる加熱蒸気を熱媒として、熱交換器
53内→配管54→蒸気ヒータ55内へ送る供給原水を
さらに昇温させる一方、熱交換後の凝縮した加熱蒸気を
トラップ66外へ排出する(ドレン参照)。
分離装置32→熱交換器53の配管57→配管58へ排
出される脱気後の供給原水(脱気処理済水)を熱媒とし
て、コンデンサ51→配管52→熱交換器53内へ送る
供給原水を昇温させる。55が蒸気ヒータで、同蒸気ヒ
ータ55は、圧力調整弁(減圧調整弁)64→蒸気流量
制御弁63→配管61→配管65→トラップ66の加熱
蒸気供給系統に流れる加熱蒸気を熱媒として、熱交換器
53内→配管54→蒸気ヒータ55内へ送る供給原水を
さらに昇温させる一方、熱交換後の凝縮した加熱蒸気を
トラップ66外へ排出する(ドレン参照)。
【0017】32が図4、図5に示した膜分離装置と同
様の膜分離装置で、同膜分離装置32は、蒸気ヒータ5
5内→配管56→膜分離装置32に送られる昇温後の供
給原水を多孔膜を通過させることにより供給原水中に溶
存している空気等の気体を低圧脱気する。そして脱気気
体を膜分離装置32→コンデンサ51の配管68→セパ
レータ69→真空ポンプ33の系統により吸出し、脱気
後の供給原水(脱気処理済水)を膜分離装置32→熱交
換器53の配管57→配管58→次工程へ排出する。
様の膜分離装置で、同膜分離装置32は、蒸気ヒータ5
5内→配管56→膜分離装置32に送られる昇温後の供
給原水を多孔膜を通過させることにより供給原水中に溶
存している空気等の気体を低圧脱気する。そして脱気気
体を膜分離装置32→コンデンサ51の配管68→セパ
レータ69→真空ポンプ33の系統により吸出し、脱気
後の供給原水(脱気処理済水)を膜分離装置32→熱交
換器53の配管57→配管58→次工程へ排出する。
【0018】62が配管56に設けた温度制御装置(温
度指示調整計)で、同温度制御装置62は、配管56を
流れる昇温後の供給原水の温度を検出し、そのとき得ら
れる温度検出信号を蒸気流量制御弁63へ送り、同蒸気
流量制御弁63を制御して(蒸気流量を制御して)、蒸
気ヒータ55から膜分離装置32に向かう供給原水の温
度を一定に保持するようになっている。
度指示調整計)で、同温度制御装置62は、配管56を
流れる昇温後の供給原水の温度を検出し、そのとき得ら
れる温度検出信号を蒸気流量制御弁63へ送り、同蒸気
流量制御弁63を制御して(蒸気流量を制御して)、蒸
気ヒータ55から膜分離装置32に向かう供給原水の温
度を一定に保持するようになっている。
【0019】次に前記図1に示す脱気装置の作用を具体
的に説明する。供給原水をコンデンサ51へ供給し、こ
の供給原水を冷媒として、膜分離装置32からコンデン
サ51の配管68→セパレータ69→真空ポンプ33へ
吸出される脱気気体の水蒸気を凝縮して、コンデンサ5
1外へドレンとして排出する。次いで膜分離装置32か
ら熱交換器53の配管57→配管58へ排出される脱気
後の供給原水(脱気処理済水)を熱媒として、コンデン
サ51→配管52→熱交換器53内へ送る供給原水を昇
温させる一方、この熱交換により温度の低下した脱気後
の供給原水(脱気処理済水)を配管58から次工程へ送
る。
的に説明する。供給原水をコンデンサ51へ供給し、こ
の供給原水を冷媒として、膜分離装置32からコンデン
サ51の配管68→セパレータ69→真空ポンプ33へ
吸出される脱気気体の水蒸気を凝縮して、コンデンサ5
1外へドレンとして排出する。次いで膜分離装置32か
ら熱交換器53の配管57→配管58へ排出される脱気
後の供給原水(脱気処理済水)を熱媒として、コンデン
サ51→配管52→熱交換器53内へ送る供給原水を昇
温させる一方、この熱交換により温度の低下した脱気後
の供給原水(脱気処理済水)を配管58から次工程へ送
る。
【0020】次いで圧力調整弁(減圧調整弁)64→蒸
気流量制御弁63→配管61→配管65→トラップ66
の加熱蒸気供給系統に流れる加熱蒸気を熱媒として、熱
交換器53内→配管54→蒸気ヒータ55内へ送る供給
原水をさらに昇温させる(40〜60℃程度まで昇温さ
せる)一方、熱交換後の凝縮した加熱蒸気をトラップ6
6外へドレンとして排出する。
気流量制御弁63→配管61→配管65→トラップ66
の加熱蒸気供給系統に流れる加熱蒸気を熱媒として、熱
交換器53内→配管54→蒸気ヒータ55内へ送る供給
原水をさらに昇温させる(40〜60℃程度まで昇温さ
せる)一方、熱交換後の凝縮した加熱蒸気をトラップ6
6外へドレンとして排出する。
【0021】次いで昇温後の供給原水を配管56→膜分
離装置32へ送り、多孔膜を通過させることにより、供
給原水中に溶存している空気等の気体を低圧脱気する。
このとき、温度制御装置(温度指示調整計)62より配
管56を流れる昇温後の供給原水の温度を検出し、その
とき得られる温度検出信号を蒸気流量制御弁63へ送
り、同蒸気流量制御弁63を制御して(蒸気流量を制御
して)、蒸気ヒータ55から膜分離装置32に向かう供
給原水の温度を一定に保持する。
離装置32へ送り、多孔膜を通過させることにより、供
給原水中に溶存している空気等の気体を低圧脱気する。
このとき、温度制御装置(温度指示調整計)62より配
管56を流れる昇温後の供給原水の温度を検出し、その
とき得られる温度検出信号を蒸気流量制御弁63へ送
り、同蒸気流量制御弁63を制御して(蒸気流量を制御
して)、蒸気ヒータ55から膜分離装置32に向かう供
給原水の温度を一定に保持する。
【0022】上記膜分離装置32へ送られる供給原水
は、昇温しているので、同供給原水に含まれている
O2 、N2 等の気体は、常温の場合よりも活性化してお
り、多孔膜の微細孔を通過する能力が2〜3倍と増加す
る。
は、昇温しているので、同供給原水に含まれている
O2 、N2 等の気体は、常温の場合よりも活性化してお
り、多孔膜の微細孔を通過する能力が2〜3倍と増加す
る。
【0023】
【発明の効果】本発明の脱気装置は前記のように膜分離
装置への供給原水を昇温させて、同供給原水に含まれて
いるO2 、N2 等の気体を常温の場合よりも活性化させ
るので、多孔膜の微細孔を通過する能力を2〜3倍と増
加できて、膜分離カラムを小型化できる。また膜分離カ
ラムで蒸発分離した水蒸気をコンデンサで凝縮液化する
ので、真空ポンプの吸引負荷を少なくできて、真空ポン
プを小型化でき、膜分離カラムを小型化できる点と相挨
って設備費を低減できる。
装置への供給原水を昇温させて、同供給原水に含まれて
いるO2 、N2 等の気体を常温の場合よりも活性化させ
るので、多孔膜の微細孔を通過する能力を2〜3倍と増
加できて、膜分離カラムを小型化できる。また膜分離カ
ラムで蒸発分離した水蒸気をコンデンサで凝縮液化する
ので、真空ポンプの吸引負荷を少なくできて、真空ポン
プを小型化でき、膜分離カラムを小型化できる点と相挨
って設備費を低減できる。
【0024】またコンデンサの冷媒に脱気前の供給原水
を使用する一方、熱交換器の熱媒に脱気後の供給原水
(脱気処理済水)を使用しており、十分に熱回収でき
て、脱気装置のランニングコストを低減できる。また蒸
気ヒータでは、前段階で温めた脱気前の供給原水の昇温
不足分だけを加熱すればよいので、温度制御装置によ
り、加熱蒸気供給系統に設けた蒸気流量制御弁を制御し
て、蒸気ヒータから膜分離装置に向かう供給原水の温度
を一定に保持する点と相挨って蒸気消費量を節減でき
る。
を使用する一方、熱交換器の熱媒に脱気後の供給原水
(脱気処理済水)を使用しており、十分に熱回収でき
て、脱気装置のランニングコストを低減できる。また蒸
気ヒータでは、前段階で温めた脱気前の供給原水の昇温
不足分だけを加熱すればよいので、温度制御装置によ
り、加熱蒸気供給系統に設けた蒸気流量制御弁を制御し
て、蒸気ヒータから膜分離装置に向かう供給原水の温度
を一定に保持する点と相挨って蒸気消費量を節減でき
る。
【図1】本発明の脱気装置の一実施例を示す系統図であ
る。
る。
【図2】従来の脱気装置の一例を示す縦断側面図であ
る。
る。
【図3】同脱気装置の作用説明図である。
【図4】従来の脱気装置の他の例を示す側面図である。
【図5】図4の矢印A部分の拡大縦断側面図である。
32 膜分離装置 33 真空ポンプ 51 コンデンサ 53 熱交換器 55 蒸気ヒータ 62 温度制御装置 63 蒸気流量制御弁
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−215312(JP,A) 特開 平2−160006(JP,A) 特開 昭62−294482(JP,A) 実開 平3−59004(JP,U) 実開 平4−87704(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01D 19/00 - 19/04
Claims (1)
- 【請求項1】 昇温後の供給原水を多孔膜を通過させる
ことにより同供給原水中に溶存している空気等の気体を
低圧脱気する膜分離装置と、脱気装置へ供給される供給
原水を冷媒として上記膜分離装置から真空ポンプにより
吸出される脱気気体の水蒸気を凝縮するコンデンサと、
上記膜分離装置から排出される脱気後の供給原水を熱媒
として上記コンデンサから排出される供給原水を昇温さ
せる熱交換器と、加熱蒸気を熱媒として上記熱交換器か
ら排出される供給原水をさらに昇温させる蒸気ヒータ
と、上記加熱蒸気供給系統に設けた蒸気流量制御弁を制
御して上記蒸気ヒータから上記膜分離装置に向かう供給
原水の温度を一定に保持する温度制御装置とを具えてい
ることを特徴とした脱気装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14626393A JP3342107B2 (ja) | 1993-06-17 | 1993-06-17 | 脱気装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14626393A JP3342107B2 (ja) | 1993-06-17 | 1993-06-17 | 脱気装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07709A JPH07709A (ja) | 1995-01-06 |
JP3342107B2 true JP3342107B2 (ja) | 2002-11-05 |
Family
ID=15403791
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14626393A Expired - Fee Related JP3342107B2 (ja) | 1993-06-17 | 1993-06-17 | 脱気装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3342107B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101500394B1 (ko) * | 2013-12-31 | 2015-03-10 | 현대자동차 주식회사 | 폐냉매 재활용 방법 및 장치 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0244591B2 (ja) * | 1986-06-11 | 1990-10-04 | Kirin Brewery | Sanitariigatadatsukisochi |
JPH01215312A (ja) * | 1988-02-22 | 1989-08-29 | Takuma Co Ltd | 液中溶存気体の除去処理方法 |
JPH02160006A (ja) * | 1988-12-13 | 1990-06-20 | Hitachi Plant Eng & Constr Co Ltd | 揮発性有機物の除去装置 |
JPH0612805Y2 (ja) * | 1989-10-12 | 1994-04-06 | 栗田工業株式会社 | 膜脱気装置 |
JPH075844Y2 (ja) * | 1990-11-30 | 1995-02-15 | 三浦工業株式会社 | 脱酸素装置のための封水冷却システム |
-
1993
- 1993-06-17 JP JP14626393A patent/JP3342107B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101500394B1 (ko) * | 2013-12-31 | 2015-03-10 | 현대자동차 주식회사 | 폐냉매 재활용 방법 및 장치 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07709A (ja) | 1995-01-06 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2740458B2 (ja) | 閉式液体循環システムにおける脱気方法及び装置 | |
US7390380B1 (en) | Processing of shipboard wastewater | |
JPH0796985B2 (ja) | パージ回収システム | |
WO1994003397A1 (en) | Improvement to membrane type deaerator | |
KR101098178B1 (ko) | 연료 필터용 증발 장치 | |
JP3728959B2 (ja) | 気体溶解水の製造方法 | |
JP2595049Y2 (ja) | 膜脱気装置における結露水除去装置 | |
JP3342107B2 (ja) | 脱気装置 | |
JP2006305498A (ja) | 膜濾過システムの運転方法 | |
JP3290385B2 (ja) | レジスト処理方法及びレジスト処理装置 | |
JP3386947B2 (ja) | 基板への現像液の供給装置 | |
JP4214620B2 (ja) | 脱気装置における脱気方法 | |
JP3241459B2 (ja) | 塔槽類の排ガス処理方法 | |
JPH11193904A (ja) | ボイラ供給水の脱気装置および脱気方法 | |
JP4893592B2 (ja) | ガス溶解水の製造装置及び製造方法 | |
JP2820518B2 (ja) | 清涼飲料水等の脱気装置 | |
JP2002147972A (ja) | 蒸気加熱装置 | |
JP3237532B2 (ja) | 脱気装置の制御方法 | |
JPH06262042A (ja) | 液体精製装置 | |
JPH09137909A (ja) | 熱媒体による低圧蒸気加熱装置 | |
JPH0458095A (ja) | 脱酸素装置 | |
JP7213109B2 (ja) | 真空ポンプの流入気体における凝縮液の除去方法及び除去装置 | |
JP2998070B2 (ja) | 液体の脱気装置 | |
JP2600290Y2 (ja) | 浸透気化膜分離装置 | |
RU2104083C1 (ru) | Водоочиститель |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20020716 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |