JP3342057B2 - 置換n−(アリール)−1,2,4−トリアゾロピリミジン−2−スルホンアミド類の製造方法 - Google Patents

置換n−(アリール)−1,2,4−トリアゾロピリミジン−2−スルホンアミド類の製造方法

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JP3342057B2 JP29390292A JP29390292A JP3342057B2 JP 3342057 B2 JP3342057 B2 JP 3342057B2 JP 29390292 A JP29390292 A JP 29390292A JP 29390292 A JP29390292 A JP 29390292A JP 3342057 B2 JP3342057 B2 JP 3342057B2
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    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、アリールアミンを置換1,2,
4−トリアゾロピリミジン−2−スルホニルハライドと
接触させることによってN−(アリール)−1,2,4
−トリアゾロピリミジン−2−スルホンアミドを製造す
る方法に関する。より詳しくは、本発明はピリジン塩基
の存在下の前記アミンおよび前記スルホニルハライドの
ジメチルスルホキシドを触媒とするカップリングに関す
る。
【0002】置換N−(アリール)−1,2,4−トリ
アゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−スルホンアミド
(I)
【0003】
【化6】
【0004】および置換N−(アリール)−1,2,4
−トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2−スルホン
アミド(II)
【0005】
【化7】
【0006】例えば、米国特許第4,740,233号
および米国特許第5,010,195号に記載の化合物
は、耕種学的収穫物の中の選択性抑制のために価値ある
除草剤である。この族の化合物は、一般に、第三アミン
塩基(米国特許第4,740,233号)または過剰の
アニリン(英国特許第951,652号)の存在下のア
リールアミン(III)および置換1,2,4−トリア
ゾロピリミジン−2−スルホニルハライド(IV)の間
の普通の反応により製造されてきている。
【0007】この手順は、使用する置換アニリンがアニ
リンそれ自体であるか、あるいは親核剤として同様な反
応性を有するアニリンの置換誘導体であるとき、置換
1,2,4−トリアゾロピリミジン−2−スルホンアニ
リドの製造に一般に満足すべきものである。しかしなが
ら、置換アニリンが環上の電子除去置換基の存在のため
に、ことにアミノ官能に対してオルト位置にこのような
置換基が存するために、置換アニリンが親核反応性が実
質的に減少したとき、あるいはアリール基が電子除去性
基であるとき、この方法は非常に遅くそして所望生成物
の低い収率を提供する。この反応性の問題はとくに不都
合である。なぜなら、最も除草的に効力のある置換1,
2,4−トリアゾロピリミジン−2−スルホンアミドは
ちょうどこのような置換基を有するからである。
【0008】この反応性の問題を克服するために、親核
性が低い置換アニリンをその対応する金属誘導体に転化
することができる、強塩基、例えば、アルカリ金属アル
キルまたはアルカリ金属水素化物を米国特許第4,74
0,233号に記載するように第三アミンの代わりに使
用する。金属誘導体は前以て形成し、次いで置換1,
2,4−トリアゾロピリミジン−2−スルホニルハライ
ドと反応させる。この手順は化合物の調製を可能とする
が、過剰の置換アニリンの金属誘導体を必要とし、そし
て0℃以下で実施し、したがって、商業的に望ましくな
い。
【0009】あるいは、アニリンの親核性はそれを対応
するN−トリアルキルシリルアニリンに転化することに
よって増加することができる。米国特許第5,003,0
96号は、置換1,2,4−トリアゾロ[1,5−a]
ピリミジン−2−スルホニルハライドとのカップリング
におけるN−トリアルキルシリルアニリンとの反応性の
増大を記載している;米国特許第5,010,195号
は、対応する1,2,4−トリアゾロ[1,5−c]ピ
リミジンの場合における同様な反応性の増大を記載して
いる。この手順は電子除去基を含有する広い範囲の生成
物の調製を可能とするが、N−トリアルキルシリルアニ
リンを合成し、価値あるシリコン含有試薬を回収しかつ
再循環する追加の工程を必要する。
【0010】スルホンアミド(I)および(II)の価
値ある除草性にかんがみて、アリール基が電子除去置換
基を含有する、広い範囲の物質を製造するために使用す
ることができる直接の方法を有することは高度に望まし
い。理想的には、この方法は過度に長い反応時間および
強塩基の必要性を回避すべきである。さらに、この方法
は余分の反応工程および高価な試薬の回収および再循環
を回避すべきである。本発明は、式(V):
【0011】
【化8】
【0012】式中、AまたはBの一方はNであり、そし
て他方はC−Zであり、XはH、R、OR、SRまたは
CF3であり、YはH、R、OR、F、Cl、Brまた
はCF3であり、ZはH、R、OR、F、Cl、Br、
CF3またはフェニルであり、Rは1または2個以上の
ハロゲンで置換されていてもよいか、あるいは低級アル
コキシ基で置換されていてもよい低級アルキル基であ
り、そしてArは式:
【0013】
【化9】
【0014】の置換フェニル基であり、ここで、R1
H、F、Cl、Br、R、OR、SRまたはCO2Rで
あり、R2はH、RまたはORであり、R3はH、F、C
l、Br、CF3、CO2RまたはNO2であり、そして
Rは上に定義した通りであるか、あるいはArは式:
【0015】
【化10】
【0016】の置換ピラゾール基(PRZ)であり、こ
こで、R4はR、フェニルまたはピリジニルであり、R5
はH、NO2またはCF3であり、R6はH、F、Cl、
Br、IまたはCO2Rであり、R7はHまたはRであ
り、そしてRは上に定義した通りである、のN−(アリ
ール)−1,2,4−トリアゾロピリミジン−2−スル
ホンアミドを製造する方法であって、式(VI):
【0017】
【化11】
【0018】式中、A、B,X、Y、ZおよびRは上に
定義した通りである、の置換1,2,4−トリアゾロピ
リミジン−2−スルホニルハライドを、式
【0019】
【化12】ArNH2 式中、Arは上に定義した通りである、のアリールアミ
ンと、不活性非プロトン性有機溶媒中で、ピリジン塩基
および触媒量のジメチルスルホキシド(DMSO)の存
在下に接触させることを特徴とする方法に関する。
【0020】この反応をピリジン塩基および触媒量のD
MSOの存在下に実施することによって、N−(アリー
ル)基の中に電子除去置換基を含有する広範な種類のN
−(アリール)−1,2,4−トリアゾロピリミジン−
2−スルホンアミドを製造することができる。
【0021】ここで使用するとき、用語「低級アルキ
ル」または「低級アルコキシ」は、1〜4個の炭素原子
を有する直鎖状もしくは分枝鎖状の、飽和のアルキルま
たはアルコキシ基を表示すること意味する。
【0022】ハロゲンの族の個々の構成員を特別に列挙
しない場合、一般用語「ハロゲン」、「ハライド」、
「ハロ」および「ハル」は、ここで使用するとき、クロ
ロおよびブロモに限定されると解釈すべきであることを
意味する。
【0023】ピリジン塩基とは、ピリジンまたはメチル
ピリジン、例えば、ピコリンまたはルチジンを意味す
る。ピリジンそれ自体は一般に好ましい。
【0024】本発明において使用する置換1,2,4−
トリアゾロピリミジン−2−スルホニルハライド(V
I)
【0025】
【化13】
【0026】式中、AまたはBの一方はNであり、そし
て他方はC−Zであり、XはH、R、OR、SRまたは
CF3であり、YはH、R、OR、F、Cl、F、Br
またはCF3であり、ZはH、R、OR、F、Cl、B
r、CF3またはフェニルであり、そしてRは1または
2以上のハロゲンで置換されていてもよいか、あるいは
低級アルコキシ基で置換されていてもよい低級アルキル
基である、は既知の化合物であり、そして米国特許第
4,886,883号、米国特許第4,954,163号ま
たは米国特許第5,010,195号に記載されているよ
うに、あるいは他の普通の方法により調製することがで
きる。適当な反応成分は次のものを包含する:8−クロ
ロ−7−メトキシ−5−メチル−1,2,4−トリアゾ
ロ[1,5−c]ピリミジン−2−スルホニルクロライ
ド;8−クロロ−5−メトキシ−1,2,4−トリアゾ
ロ[1,5−c]ピリミジン−2−スルホニルクロライ
ド;7−クロロ−5−メトキシ−1,2,4−トリアゾ
ロ[1,5−c]ピリミジン−2−スルホニルクロライ
ド;7−クロロ−5,8−ジメトキシ−1,2,4−ト
リアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2−スルホニルク
ロライド;5−メトキシ−1,2,4−トリアゾロ
[1,5−c]ピリミジン−2−スルホニルクロライ
ド;7−クロロ−5−メトキシ−1,2,4−トリアゾ
ロ[1,5−c]ピリミジン−2−スルホニルクロライ
ド;7−クロロ−5−エトキシ−1,2,4−トリアゾ
ロ[1,5−c]ピリミジン−2−スルホニルクロライ
ド;5−メトキシ−7−メチル−1,2,4−トリアゾ
ロ[1,5−c]ピリミジン−2−スルホニルクロライ
ド;5−エトキシ−7−メチル−1,2,4−トリアゾ
ロ[1,5−c]ピリミジン−2−スルホニルクロライ
ド;5−クロロ−7−メトキシ−1,2,4−トリアゾ
ロ[1,5−c]ピリミジン−2−スルホニルクロライ
ド;8−ブロモ−5−クロロ−7−メトキシ−1,2,
4−トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2−スルホ
ニルクロライド;5,7−ジメチル−1,2,4−トリ
アゾロ[1,5−c]ピリミジン−2−スルホニルクロ
ライド;5−メチル−1,2,4−トリアゾロ[1,5
−c]ピリミジン−2−スルホニルクロライド;5−メ
チル−7−トリフルオロメチル−1,2,4−トリアゾ
ロ[1,5−a]ピリミジン−2−スルホニルブロミ
ド;1,2,4−トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン
−2−スルホニルクロライド;5−メトキシ−7−ブチ
ル−1,2,4−トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン
−2−スルホニルブロミド;6−クロロ−1,2,4−
トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−スルホニル
クロライド;5−メチルエチル−7−メチルチオ−1,
2,4−トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−ス
ルホニルクロライド;5,7−ジメチル−6−フルオロ
−1,2,4−トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−
2−スルホニルクロライド;および5,7−メトキシ−
1,2,4−トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−2
−スルホニルクロライド。
【0027】好ましい化合物は、XがH、RまたはOR
であり、YがH、R、OR、FまたはClであり、Zが
H、R、OR、F、ClまたはBrであり、そしてRが
CH 3またはCH2CH3である、化合物である。AがC
−ZでありそしてBがNであるとき、Xは好ましくはO
Rである。AがNでありそしてBがC−Zであるとき、
Zは好ましくはHである。塩化スルホニルはブロミドに
対して好ましい。
【0028】同様に、本発明の方法において使用するア
リールアミン(III)
【0029】
【化14】ArNH2 (III) 式中、Arは式:
【0030】
【化15】
【0031】の置換フェニル基であり、ここで、R1
H、F、Cl、Br、R、OR、SRまたはCO2Rで
あり、R2はH、RまたはORであり、R3はH、F、C
l、Br、CF3、CO2RまたはNO2であり、そして
Rは1または2以上のハロゲンで置換されていてもよい
か、あるいは低級アルコキシ基で置換されていてもよい
低級アルキル基であるか、あるいはArは式:
【0032】
【化16】
【0033】の置換ピラゾール基(PRZ)であり、こ
こで、R4はR、フェニルまたはピリジニルであり、R5
はH、NO2またはCF3であり、R6はH、Cl、B
r、IまたはCO2Rであり、R7はHまたはRであり、
そしてRは上に定義した通りである、は、また、既知の
化合物であり、そして普通の方法により調製することが
できる。適当なアニリンおよびピラゾールは、例えば、
次のものを包含する:2,6−ジクロロアニリン;2,
6−ジフルオロアニリン;2,6−ジブロモアニリン;
2−フルオロ−6−クロロアニリン;2,6−ジクロロ
−3−メチルアニリン;2,6−ジフルオロ−3−メチ
ルアニリン;メチル3−クロロアントラニレート;メチ
ル3−フルオロアントラニレート;メチル3−メチルア
ントラニレート;2−メトキシ−6−トリフルオロメチ
ルアニリン;2,3−ジメチル−6−ニトロアニリン;
1−メチル−3−アミノピラゾール;1−メチル−4−
ブロモ−3−アミノピラゾール;1−メチル−4−ヨー
ド−3−アミノピラゾール;1−メチル−3−ニトロ−
4−アミノピラゾール;1,5−ジメチル−3−トリフ
ルオロメチル−4−アミノピラゾール;1−メチル−4
−ブロモ−5−アミノピラゾール;1−(2−ピリジニ
ル)−4−ブロモ−5−アミノピリジニル;および1−
フェニル−4−ブロモ−5−アミノピラゾール。Arが
置換フェニルであるとき、好ましい化合物はR1がF、
ClまたはRであり、R2がHまたはRであり、R3
F、Cl、CF3、CO2RまたはNO2であり、そして
RはCH3またはCH2CH3であり、最も好ましくはC
3である化合物である。Arが置換ピラゾール基であ
るとき、好ましい化合物はR4がRであり、R5およびR
7がHであり、R6がH、F、Cl、BrまたはIであ
り、そしてRがCH3またはCH2であり、最も好ましく
はCH3である、3−および5−ピラゾリル化合物であ
る。
【0034】この方法は、通常、置換1,2,4−トリ
アゾロピリミジン−2−スルホニルハライド、アリール
アミンおよび不活性溶媒を容器の中に入れ、次いでピリ
ジン塩基および触媒量のジメチルスルホキシドを添加す
ることによって実施される。この混合物を、典型的には
周囲温度において反応させる。実質的な量の生成物のス
ルホンアミドが形成されるか、あるいは実質的な量のス
ルホニルハライドが消費されてしまった後、所望生成物
(V)は標準の手順により回収される。例えば、水溶性
溶媒を使用した場合、生ずる溶液を希酸および水で洗浄
し、そして乾燥する。生成物は溶媒の蒸発により回収す
ることができる。回収された生成物は、必要に応じて、
希水性塩基中の溶解、濾過および/または不混和性有機
溶媒、例えば、ジエチルエーテルによる抽出、および希
水性酸による再沈澱により精製することができる。ある
いは、所望の化合物は再結晶化によりそして他の普通に
使用されている方法により精製することができる。
【0035】一般に、ほぼ当モル量の置換1,2,4−
トリアゾロピリミジン−2−スルホニルハライドおよび
アリールアミンをこの方法において使用するが、実質的
に過剰の一方または他方を使用することができる。例え
ば、塩化スルホニルに関して2または3倍過剰量のアリ
ールアミンを使用することは、しばしば、便利である。
これは、いっそう価値ある反応成分の完全な反応を保証
しようとするとき、当てはまる。ピリジン塩基は、1,
2,4−トリアゾロピリミジン−2−スルホニルハライ
ドの1モル当たり、一般に1〜3モルの量で使用する。
ジメチルスルホキシドは、典型的には、1,2,4−ト
リアゾロピリミジン−2−スルホニルハライドの1モル
当たり、0.05〜0.5モルの量で使用する。スルホ
ニルハライドの1モル当たり約0.5モルを越える量は
通常有害である。
【0036】温度は臨界的ではない。典型的には、反応
は0〜60℃室温において、最も便利には周囲温度にお
いて実施する。
【0037】典型的には、反応は中程度に極性の非プロ
トン性有機溶媒中で実施し、この溶媒は反応成分および
反応条件の両者に対して不活性である。適当な不活性の
非プロトン性有機溶媒は、次のものを包含する:アルキ
ルニトリル、例えば、アセトニトリル;エーテル、例え
ば、ジオキサンまたはtfh;またはカルボン酸エステ
ル、例えば、酢酸エチル。
【0038】次の実施例によって、本発明をさらに説明
する。すべての融点は補正されていない。
【0039】
【実施例】
実施例1 N−(2,6−ジクロロフェニル)−8−ブロモ−5−
メトキシ−1,2,4−トリアゾロ[1,5−c]ピリ
ミジン−2−スルンアミドの調製 2,6−ジクロロアニリン(1.76g、10.9ミリ
モル)、2−クロロスルホニル−8−ブロモ−1,2,
4−トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン(1.5g、
4.6ミリモル)および30mlの乾燥アセトニトリル
を、ガス入口アダプターおよび磁気撹拌棒を装備した1
00mlのフラスコに入れた。ピリジン(0.74m
l、9.2ミリモル)およびジメチルスルホキシド
(0.08ml、1.2ミリモル)を窒素雰囲気下に撹
拌しながら添加し、そしてこの混合物を1.25時間反
応させた。次いで、揮発性物質を減圧下に蒸発により除
去し、そして残留物を100mlの塩化メチレン中に溶
解した。得られた溶液を75mlの1N塩酸で3回およ
び100mlの水で1回抽出し、硫酸マグネシウムで乾
燥し、濾過し、そして減圧下に蒸発により濃縮して、黄
色固体が得られた。この固体を100mlのヘキサンで
希釈しそして、1時間放置後、ヘキサンを濾過により除
去し、そして固体をさらにヘキサンで洗浄し、そして乾
燥して1.1g(52%の収率)の標題化合物が黄色固
体、融点192−196℃、として得られた。
【0040】実施例2 N−(フェニル)−1,2,4−トリアゾロ[1,5−
c]ピリミジン−2−スルンアミドの調製 表1に記載する化合物を、実施例1に記載する手順に従
い、対応する出発物質から調製した。
【0041】
【表1】
【0042】
【表2】
【0043】実施例3 N−(4−ブロモ−1−メチルピラゾール−3−イル)
−7−クロロ−5−メトキシ−1,2,4−トリアゾロ
[1,5−c]ピリミジン−2−スルンアミドの調製 ピリジン(1.08g、8ミリモル)およびジメチルス
ルホキシド(0.2g)を、10mlのアセトニトリル
中の7−クロロ−5−メトキシ−1,2,4−トリアゾ
ロ[1,5−c]ピリミジン−2−スルホニルクロライ
ド(1.0g、4.0ミリモル)および3−アミノ−4
−ブロモ−1−メチルピラゾール(0.7g、4.0ミ
リモル)の溶液に周囲温度において撹拌しながら添加
し、そしてこの混合物を一夜反応させた。次いで、この
混合物を減圧下に蒸発により濃縮し、そして残留物を塩
化メチレン中に取った。生ずる溶液を水で抽出し、そし
て硫酸マグネシウムで乾燥した。次いで、揮発性物質を
減圧下に蒸発により除去し、そして固体の残留物をジエ
チルエーテルおよび水で抽出し、そして減圧下に乾燥し
て、0.38g(25%の収率)の標題化合物が白色の
固体、融点230−232℃、として得られた。
【0044】実施例4 N−(ピラゾリル)−1,2,4−トリアゾロ[1,5
−c]ピリミジン−2−スルンアミドの調製 表2に記載する化合物を、実施例3に記載する手順に従
い、対応する出発物質から調製した。
【0045】
【表3】
【0046】
【表4】
【0047】
【表5】
【0048】実施例5 N−(2,6−ジクロロフェニル)−8−ブロモ−5−
メトキシ−1,2,4−トリアゾロ[1,5−c]ピリ
ミジン−2−スルンアミドの調製 2,6−ジクロロアニリン(0.49g、3.1ミリモ
ル)、2−クロロスルホニル−8−ブロモ−5−メトキ
シ−1,2,4−トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン
(1.0g、3.1ミリモル)および20mlの乾燥ア
セトニトリルを、ガス入口アダプターおよび磁気撹拌棒
を装備した100mlのフラスコに入れた。ピリジン
(0.50ml、6.2ミリモル)およびジメチルスル
ホキシド(0.06ml、0.8ミリモル)を窒素雰囲
気下に撹拌しながら添加し、そしてこの混合物を1時間
反応させた。次いで、揮発性物質を減圧下に蒸発により
除去し、そして残留物を150mlの塩化メチレン中に
溶解した。得られた溶液を100mlの1N塩酸で2回
および100mlの水で1回抽出し、硫酸マグネシウム
で乾燥し、濾過し、そして減圧下に蒸発により濃縮し
て、黄色固体が得られた。この固体を200mlのヘキ
サンで希釈しそして、そして濾過すると、0.38g
(28%の収率)の標題化合物が黄色固体、融点198
−200℃(分解)、として得られた。
【0049】実施例6 N−(2,6−ジクロロフェニル)−8−ブロモ−5−
メトキシ−1,2,4−トリアゾロ[1,5−c]ピリ
ミジン−2−スルンアミドの調製 2,6−ジクロロアニリン(1.0g、6.2ミリモ
ル)、2−クロロスルホニル−8−ブロモ−5−メトキ
シ−1,2,4−トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン
(1.0g、3.1ミリモル)および20mlの乾燥ア
セトニトリルを、ガス入口アダプターおよび磁気撹拌棒
を装備した100mlのフラスコに入れたこの溶液を0
℃に冷却した。ピリジン(0.50ml、6.2ミリモ
ル)およびジメチルスルホキシド(0.06ml、0.
8ミリモル)を窒素雰囲気下に撹拌しながら添加し、そ
してこの混合物を0℃において1時間反応させた。次い
で、揮発性物質を減圧下に蒸発により除去し、そして残
留物を150mlの塩化メチレン中に溶解した。得られ
た溶液を100mlの1N塩酸で2回および100ml
の水で1回抽出し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過
し、そして減圧下に蒸発により濃縮して、黄色固体が得
られた。この固体を200mlのヘキサンで希釈しそし
て、そして濾過すると、0.37g(26%の収率)の
標題化合物が黄色固体、融点196−198℃(分
解)、として得られた。
【0050】実施例7 N−(2,6−ジクロロフェニル)−8−ブロモ−5−
メトキシ−1,2,4−トリアゾロ[1,5−c]ピリ
ミジン−2−スルンアミドの調製 2,6−ジクロロアニリン(1.0g、6.2ミリモ
ル)、2−クロロスルホニル−8−ブロモ−5−メトキ
シ−1,2,4−トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン
(1.0g、3.1ミリモル)および20mlの乾燥ア
セトニトリルを、ガス入口アダプターおよび磁気撹拌棒
を装備した100mlのフラスコに入れた。ピリジン
(0.50ml、6.2ミリモル)およびジメチルスル
ホキシド(0.06ml、0.8ミリモル)を窒素雰囲
気下に撹拌しながら添加し、そしてこの混合物を3.5
時間反応させた。次いで、揮発性物質を減圧下に蒸発に
より除去し、そして残留物を150mlの塩化メチレン
中に溶解した。得られた溶液を100mlの1N塩酸で
2回および100mlの水で1回抽出し、硫酸マグネシ
ウムで乾燥し、濾過し、そして減圧下に蒸発により濃縮
して、黄色固体が得られた。この固体を200mlのヘ
キサンで希釈しそして、そして濾過すると、0.48g
(34%の収率)の標題化合物が黄色固体、融点196
−198℃(分解)、として得られた。
【0051】実施例8 N−(2,6−ジクロロフェニル)−5−メチル−1,
2,4−トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−ス
ルンアミドの調製 2,6−ジクロロアニリン(2.78g、17.2ミリ
モル)、2−クロロスルホニル−5−メチル−1,2,
4−トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン(2.0g、
8.6ミリモル)および30mlの乾燥アセトニトリル
を、ガス入口アダプターおよび磁気撹拌棒を装備した1
00mlのフラスコに入れた。ピリジン(1.39m
l、17.2ミリモル)およびジメチルスルホキシド
(0.15ml、2.2ミリモル)を窒素雰囲気下に撹
拌しながら添加し、そしてこの混合物を1.0時間反応
させた。次いで、揮発性物質を減圧下に蒸発により除去
し、そして残留物を200mlの塩化メチレン中に溶解
した。得られた溶液を100mlの1N塩酸で2回およ
び100mlの水で1回抽出し、硫酸マグネシウムで乾
燥し、濾過し、そして減圧下に蒸発により濃縮して、白
色固体が得られた。この固体を200mlのヘキサンで
希釈しそして、そして濾過すると、1.62g(52%
の収率)の標題化合物が黄色固体、融点126−129
℃(分解)、として得られた。
【0052】本発明の主な特徴および態様は次の通りで
ある。
【0053】1、式(V):
【0054】
【化17】
【0055】式中、AまたはBの一方はNであり、そし
て他方はC−Zであり、XはH、R、OR、SRまたは
CF3であり、YはH、R、OR、F、Cl、Brまた
はCF3であり、ZはH、R、OR、F、Cl、Br、
CF3またはフェニルであり、Rは1または2個以上の
ハロゲンで置換されていてもよいか、あるいは低級アル
コキシ基で置換されていてもよい低級アルキル基であ
り、そしてArは式:
【0056】
【化18】
【0057】の置換フェニル基であり、ここで、R1
H、F、Cl、Br、R、OR、SRまたはCO2Rで
あり、R2はH、RまたはORであり、R3はH、F、C
l、Br、CF3、CO2RまたはNO2であり、そして
Rは上に定義した通りであるか、あるいはArは式:
【0058】
【化19】
【0059】の置換ピラゾール基(PRZ)であり、こ
こで、R4はR、フェニルまたはピリジニルであり、R5
はH、NO2またはCF3であり、R6はH、F、Cl、
Br、IまたはCO2Rであり、R7はHまたはRであ
り、そしてRは上に定義した通りである、のN−(アリ
ール)−1,2,4−トリアゾロピリミジン−2−スル
ホンアミドを製造する方法であって、式(VI):
【0060】
【化20】
【0061】式中、A、B,X、Y、ZおよびRは上に
定義した通りである、の置換1,2,4−トリアゾロピ
リミジン−2−スルホニルハライドを、式
【0062】
【化21】ArNH2 式中、Arは上に定義した通りである、のアリールアミ
ンと、不活性非プロトン性有機溶媒中で、ピリジン塩基
および触媒量のジメチルスルホキシド(DMSO)の存
在下に接触させることを特徴とする方法。
【0063】2、AがC−Zであり、そしてBがNであ
る上記第1項記載の方法。
【0064】3、AがNであり、そしてBがC−Zであ
る上記第1項記載の方法。
【0065】4、XがH、CH3、CH2CH3、OCH3
またはOCH2CH3であり、YがH、CH3、CH2CH
3、OCH3、OCH2CH3、FまたはClであり、そし
てZがH、CH3、CH2CH3、OCH3、OCH2
3、F、ClまたはBrである上記第1項記載の方
法。
【0066】5、Arが式:
【0067】
【化22】
【0068】式中、R1はF、ClまたはCH3であり、
2はHまたはCH3であり、そしてR3はF、Cl、C
3、CO2CH3またはNO2である、の置換フェニル基
である上記第1項記載の方法。
【0069】6、Arが式:
【0070】
【化23】
【0071】式中、R6はH、F,Cl、BrまたはI
である、の置換ピラゾール基(PRZ)である上記第1
項記載の方法。
【0072】7、置換1,2,4−トリアゾロピリミジ
ン−2−スルホニルハライドがスルホニルクロライドで
ある上記第1項記載の方法。
【0073】8、XがOCH3である上記第2項記載の
方法。
【0074】9、ZがHである上記第3項記載の方法。
フロントページの続き (72)発明者 ウイルモント・エイ・ナスタビカス アメリカ合衆国カリフオルニア州94549 ラフアイエツト・レリーズバレイロード 1700 (56)参考文献 特開 平4−234888(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07D 487/04 146 B01J 31/02 103 A01N 43/90 106 C07B 61/00 300 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(VI): 【化1】 式中、 AまたはBの一方はNであり、そして他方はC−Zであ
    り、 XはH、R、OR、SRまたはCF3であり、 YはH、R、OR、F、Cl、BrまたはCF3であ
    り、 ZはH、R、OR、F、Cl、Br、CF3またはフェ
    ニルであり、そしてRは1または2個以上のハロゲンで
    置換されていてもよいか、あるいは低級アルコキシ基で
    置換されていてもよい低級アルキル基である、の置換
    1,2,4−トリアゾロピリミジン−2−スルホニルハ
    ライドを、式 【化2】ArNH2式中、 Arは式: 【化3】 の置換フェニル基であり、ここで、 R1はH、F、Cl、Br、R、OR、SRまたはCO2
    Rであり、 R2はH、RまたはORであり、 R3はH、F、Cl、Br、CF3、CO2RまたはNO2
    であり、そしてRは上に定義した通りであるか、あるい
    はArは式: 【化4】 の置換ピラゾール基(PRZ)であり、ここで、 R4はR、フェニルまたはピリジニルであり、 R5はH、NO2またはCF3であり、 R6はH、F、Cl、Br、IまたはCO2Rであり、 R7はHまたはRであり、そしてRは上に定義した通り
    である、のアリールアミンと、不活性非プロトン性有機
    溶媒中で、ピリジン塩基および触媒量のジメチルスルホ
    キシド(DMSO)の存在下に接触させることを特徴と
    する式(V): 【化5】 式中、 A、B,X、Y、Z、RおよびArは上に定義した通り
    である、のN−(アリール)−1,2,4−トリアゾロ
    ピリミジン−2−スルホンアミドの製造方法。
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