JP3340903B2 - 作業機のアクセル制御装置 - Google Patents

作業機のアクセル制御装置

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JP3340903B2 JP00885096A JP885096A JP3340903B2 JP 3340903 B2 JP3340903 B2 JP 3340903B2 JP 00885096 A JP00885096 A JP 00885096A JP 885096 A JP885096 A JP 885096A JP 3340903 B2 JP3340903 B2 JP 3340903B2
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  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バックホウ、ホイ
ールローダ、あるいはコンバイン等の作業機のアクセル
制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】先に出願した特願平6‐204072号
において、作業装置が駆動状態のときにはエンジン回転
数をアクセルレバーに対応した回転数に制御し、作業装
置が駆動されていないときにはアクセルレバー位置とは
無関係に略アイドリング状態に自動的に変更されるよう
に制御して、騒音と燃費の改善を図る技術、所謂オート
アイドル制御装置が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】オートアイドル制御
(以下、AI制御と略称する)では、電動アクチュエー
タでエンジン回転数調節手段を操作する電気操作式であ
り、そして、その制御を司る作業装置は油圧駆動式であ
る。この場合、もしAI制御装置関係に故障が生じる
と、現段階では自己診断機能が付いていないこともあっ
てその故障原因を究明しての修復に時間が掛かることに
なり、非能率的である。本発明の目的は、AI制御装置
関係が故障した場合の原因究明を簡易に素早く行え、迅
速に修復に着手できるシステムを提供する点にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
〔構成〕 上記目的達成のために本発明は、エンジン回転数調節手
段と、これを駆動操作可能な電動アクチュエータと、人
為操作されるアクセル操作具と、このアクセル操作具の
操作位置を検出する第1センサと、前記エンジン回転数
調節手段の操作位置を検出する第2センサと、作業装置
駆動用の油圧アクチュエータを制御するパイロット操作
式の制御弁と、前記制御弁を操作するパイロット圧の上
昇を検知することにより前記油圧アクチュエータが作動
しているか否かを検出する作動センサとを備え、アクセ
ル操作具の操作位置に対応したエンジン回転数が現出さ
れるように、第1,第2センサと電動アクチュエータと
を連係する第1アクセル制御手段を備えるとともに、油
圧アクチュエータが作動しているときには、アクセル操
作具の操作位置に対応したエンジン回転数を現出し、油
圧アクチュエータが停止しているときには、アクセル操
作具の操作位置如何に拘らずにエンジン回転数を自動的
にアイドリング側に変更操作する第2アクセル制御手段
を備えるとともに、第2アクセル手段を作動状態に選択
する起動スイッチを備え、 この起動スイッチと前記作動
センサとを直列に接続して、起動スイッチによって第2
アクセル制御手段の作動状態が選択され、かつ、作業装
置駆動用の油圧アクチュエータを制御する前記制御弁の
操作により前記作動センサが前記パイロット圧が上昇
したことを検知しているときにのみ作動する報知装置を
設けてあることを特徴とするものである。
【0005】又、作動センサを、制御弁を操作するパイ
ロット圧の上昇を検知する圧力スイッチで構成してある
と好都合である。
【0006】〔作用〕以下の説明において、各種の状態が理解しやすい様に作
動状態(制御状態)、非作動状態(非制御状態)などを
図7の真偽表にならって、ON又はOFFの符号を括弧
書きする。 請求項1の構成によれば、図6に示すよう
に、起動スイッチ51と作動センサ25,25とを直列
接続して報知装置52に連係させるものであるから、報
知装置52の作動に関する真偽表は、図7に示すように
なる。すなわち、AI制御状態(ON)であり、かつ、
作業装置が動いているとき(ON)に報知装置が作動
(ON)し、AI制御状態(ON)であっても作業装置
が止まっているとき(OFF)には作動しない(報知装
置がOFFの状態)。そして、AI制御状態でないとき
(OFF)では、作業装置の駆動(ON)及び停止(O
FF)に拘らずに報知装置は作動しない(OFF)
【0007】従って、AI制御状態(ON)において作
業用の操作具を操作し(すなわち、作動センサがO
N)、報知装置が作動(ON)しているのに作業装置が
動かないときには、電気系統に故障があるのではなく油
圧系統に故障がある可能性が高いと判断できる。AI制
御状態(ON)において作業用の操作具を操作(作動セ
ンサがON)して作業装置が動いているのに報知装置が
作動しないとか、作業装置の駆動速度が明確に遅い(電
動アクチュエータが動かない)という場合は電気系統に
故障がある可能性が高く、又、AI制御状態(ON)に
おいて作業用の操作具を操作(作動センサがON)して
いるのに作業装置が動かず、かつ、報知装置も作動しな
い場合は電気系統の故障か、電気系統と油圧系統の双方
の故障のいずれかであるということになる。そして、A
I制御状態(ON)で、かつ、操作具を中立位置から操
作していない状態(すなわち、作動センサがOFF)に
おいて、報知装置が作動するとかエンジン回転数が上が
るというのは電気系統に故障がある可能性が高く、作業
装置が動くのは油圧系統に故障がある可能性が高いと判
断できる。
【0008】又、非AI制御状態(OFF)で、かつ、
操作具を中立位置から操作している状態(作動センサが
ON)において、報知装置が作動するのは電気系統の故
障であり、非AI制御状態(OFF)で、かつ、操作具
を中立位置から操作している状態(作動センサがON)
において、作業装置が動かないのは油圧系統の故障であ
ると判断できる。そして、非AI制御状態(OFF)
で、かつ、操作具を操作していない状態(作動センサが
OFF)において、報知装置が作動するのは電気系統に
故障のある可能性が高いのであり、非AI制御状態(O
FF)で、かつ、操作具を操作していない状態(作動セ
ンサがOFF)において、報知装置が作動しないで作業
装置が動くのは油圧系統に故障のある可能性が高いと判
断できる。つまり、故障箇所を特定できる迄には至らな
いものであるが、故障箇所が電気系統か油圧系統かのい
ずれにあるかのおおよその判断ができることになり、従
来に比べて故障箇所の的絞りが迅速に行え、修復に要す
る時間を節約できるようになる。
【0009】請求項2の構成によれば、作業装置用の油
圧アクチュエータが作動していればパイロット圧が上が
っており、作動していなければパイロット圧は下がって
いるから、そのパイロット圧変動を圧力スイッチで検知
することで作動しているか否かの判断が行える。
【0010】 〔効果〕 その結果、請求項1又は2のいずれに記載されたアクセ
ル制御装置でも、元々備わっている作動センサと起動ス
イッチとを直列に接続して報知装置に接続する程度の簡
単な改造により、AI制御装置関係に故障が生じたとき
の修復の着手が従来よりも迅速に行うことが可能にな
り、良好な作業能率の維持と燃費、騒音改善の図れるA
I制御装置をより有効に活用できるようになった。
【0011】請求項2に記載のアクセル制御装置では、
圧力スイッチを設ける程度の簡単で経済的な手段によ
り、上記効果を奏することができる利点がある。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を、
バックホウのアクセル制御装置について図面に基づいて
説明する。図1にバックホウが示され、1はクローラ走
行装置、2は旋回台、3は掘削作業装置、19はドー
ザ、20は運転部である。掘削作業装置3は、旋回台2
に上下揺動自在に取付けられるブーム4、アーム5、及
びバケット6を備えるとともに、ブームシリンダ11、
アームシリンダ12、及びバケットシリンダ13を備え
て構成されている。ブーム4は、中間ブーム14及びオ
フセットシリンダ7を備えた平行オフセット構造に構成
されている。運転部20には、操縦席30が配置され、
その左右両脇に十字揺動可能な操作レバー9,10が配
備されている。
【0013】図2には油圧回路が示されている。簡単に
説明すると、掘削作業装置3やクローラ走行装置1用等
のセンターバイパス形式の各制御弁V1 〜V9 のうち、
アームシリンダ12、ブームシリンダ11、バケットシ
リンダ13、及び旋回モータ(図示せず)用の4個の制
御弁V2,V5,V6,V7 については、前述した一対の操作
レバー9,10によるパイロット圧で切換操作されるよ
うにしてある。エンジン8で駆動される3個の油圧ポン
プ15,16,17は9個の制御弁用であり、18は前
述した4個の制御弁V2,V5,V6,V7 を切換操作するパ
イロット弁31〜34にパイロット圧を供給するパイロ
ットポンプである。
【0014】このバックホウでは、アクセルレバー21
の操作位置に対応したエンジン回転数が現出されるよう
に、第1,第2センサ26,43とギヤードモータ24
とを連係する第1アクセル制御手段A1 を備えるととも
に、ブームシリンダ11等の油圧アクチュエータが作動
しているときには、アクセルレバー21の操作位置に対
応したエンジン回転数を現出し、油圧アクチュエータが
停止しているときには、アクセルレバー21の操作位置
如何に拘らずにエンジン回転数を自動的にアイドリング
側に変更操作する第2アクセル制御手段A2を備えてい
る。
【0015】すなわち、図2に示すように、エンジン8
にはガバナー(エンジン回転数調節手段の一例)22が
備えられ、そのガバナレバー23を駆動操作するギヤー
ドモータ24、パイロット圧を検出する圧力スイッチ
(作動センサの一例)センサ25、及びハンドアクセル
レバー21の操作位置を検出する第1ポテンショメータ
26、ギヤードモータ24の回動操作量を検出するフィ
ードバック用の第2ポテンショメータ43を制御装置2
7に接続して第1及び第2アクセル制御手段A1,A2 を
構成してある。
【0016】第1アクセル制御手段A1 は、要するに、
ギヤードモータ24の駆動力を用いて、アクセルレバー
21の操作通りのエンジン回転数を現出させる一般的な
電気操作制御のことであり、所謂、オートアイドルと呼
ばれる第2アクセル制御手段A2 について以下に詳述す
る。
【0017】第2アクセル制御手段A2 は、アイドリン
グ位置aにあるハンドアクセルレバー21を操作して、
作業状態におけるエンジン回転数(通常はフルアクセル
位置mにセットする)を設定し、作業状態であればその
設定回転数を維持し、非作業時(無負荷時)にはアクセ
ルレバー21が位置mにセットされたままとしながらエ
ンジン回転数を略アイドリング状態に落とすのである。
作業状態であるか否かはパイロット圧が立っているか否
かで判断される。すなわち、いずれかの操作レバー9又
は10が操作されてパイロット圧が立つと制御弁が中立
位置以外の位置に切換られている状態であり、パイロッ
ト圧が立たないと制御弁は中立位置にあるからである。
【0018】従って、2個の圧力スイッチ25,25の
検出情報によって作業状態であるか否かの判断を行い、
作業状態であればハンドアクセルレバー21で設定され
たエンジン回転数となるように、ギヤードモータ24で
ガバナレバー23が操作されるとともに、非作業状態で
あればギヤードモータ24を駆動してアイドリング状態
に操作されるのである。又、左右の走行用制御弁V3,V
4 夫々の中立位置を検出する走行検出スイッチ(図示せ
ず)を設け、これら両走行用制御弁V3,V4 が共に中立
操作されると自動的にアイドリング状態になるように、
両走行検出スイッチが制御装置27に接続されている。
従って、作業中だけでなく、移動走行中においても負荷
がなくなる(走行停止)と、エンジン回転数を設定回転
数からアイドリングに自動的に落とすように作用するの
である。
【0019】次に、ガバナー22を自動操作するアクセ
ル操作装置Bについて説明する。図3〜図5に示すよう
に、ギヤードモータ(駆動操作用アクチュエータの一
例)24の出力アーム28とガバナレバー(被操作レバ
ーの一例)23とをプッシュプル式の操作ワイヤー(連
動部材の一例)29で連動連結してある。又、ガバナレ
バー23は、ガバナー22に内装されたリターンバネ
(図示せず)によってアイドリング位置i側に戻し付勢
されている。そして、出力アーム28の単位回動角に対
する操作ワイヤー29の移動量が、出力アーム28の回
動角が大になるに伴って小さくなるように、ガバナレバ
ー23がアイドリング位置にあるときの出力アーム28
と操作ワイヤー29とで形成される挟角を、ガバナレバ
ー23が最大操作位置にあるときの出力アーム28と操
作ワイヤー29とで形成される挟角よりも小に設定して
ある。
【0020】すなわち、出力アーム28と操作ワイヤー
29との挟角αは、ガバナレバー23がアイドリング位
置iにあるときでは約75度であり、ガバナレバー23
が最大操作位置maxにあるときでは約165度になっ
ている。その最大回動状態は、ギヤードモータ24の取
付基板35に取付けられたピン36と出力アーム28と
の接当によって現出されており、確実に出力アーム28
を止める構造である。アイドリング位置においても出力
アーム28の位置を規制するピン36aを設けても良
い。
【0021】又、ガバナレバー23と操作ワイヤー29
との挟角βは、ガバナレバー23がアイドリング位置i
にあるときでは約140度に、かつ、ガバナレバー23
が最大操作位置maxにあるときでは約90度になるよ
うに設定してある。つまり、ガバナー22側において
は、操作ワイヤー29の単位移動量に対するガバナレバ
ー23の揺動角度が、ガバナレバー23の非操作揺動角
度が大になるに連れて小さくなるようにしてあり、戻し
付勢力の軽いアイドリング位置付近ではガバナレバー2
3は大きく動くが、最大操作位置付近では動きが鈍くな
るようにしてある。ガバナレバー23は2箇所のストッ
パー機構37,38によってアイドリング位置iと最大
操作位置maxを位置決めするようにしてある。
【0022】次に、アクセル操作装置Bの電流制御につ
いて説明する。このアクセル操作装置Bでは、アクセル
レバー21の操作通りにガバナレバー23を操作するた
めの位置制御手段C、エンジンの最高回転数を必ず現出
させるための押付け制御手段D、ギヤードモータ24を
操作位置で確実に停止させるための電流漸減制御手段
E、ガバナレバー23を操作位置に確実に保持させるた
めの保持電流制御手段(位置保持制御機能に相当)F、
不要なハンチングを防止するべく不感帯幅を自動的に調
節する不感帯幅調節制御手段G、故障等の異常時におけ
るギヤードモータ保護のための遮断制御手段Hを制御装
置27に備えてある。
【0023】図6に示すように、アクセルレバー21の
操作位置を検出する第1ポテンショメータ(第1センサ
の一例)26、出力アーム28の操作位置を検出する第
2ポテンショメータ(第2センサの一例)43、不感帯
幅の設定器44、ギヤードモータ24、及び電源45等
を制御装置27に接続してある。尚、第2ポテンショメ
ータ43を、直接ガバナレバー23の操作量を検出する
ものとして設ける構造でも良い。
【0024】位置制御手段Cは、アクセルレバー21で
設定されたエンジン回転数が現出されるように、第1,
第2ポテンショメータ26,43、及びギヤードモータ
24とを連係して出力アーム28を駆動操作するもので
ある。つまり、アクセルレバー21を揺動操作すると、
その操作量を第1ポテンショメータ26が読み取り、そ
の操作量に見合った目標操作位置に出力アーム28を移
動させるようにギヤードモータ24を正又は負方向に駆
動(以下、正駆動、負駆動と定義する)する。そして、
出力アーム28が目標操作位置になったかどうかを第2
ポテンショメータ44が読み取り、異なるときにはその
目標操作位置が現出されるまでギヤードモータ24を正
又は負駆動するフィードバック制御を行うのである。
【0025】位置制御手段Cにおいては、図10に示す
ように、アクセルレバー21の操作による目標停止位置
と現在のモータ位置との偏差値に応じてギヤードモータ
24の駆動速度を変える制御を行うモータ速度制御手段
Mcが制御装置27に備えてある。すなわち、偏差値が
ある程度小さな値p1 以下であれば、ギヤードモータ2
4を最低速度で駆動し、そこからある程度大きな値p2
までは、その偏差値の大小に応じて駆動速度を増減す
る。そして、値p2 を越える偏差値ではギヤードモータ
24を最高速度で駆動させるのであり、位置制御を正
確、かつ、迅速に行わせることに寄与している。従っ
て、アクセルレバー21をゆっくり操作すればギヤード
モータ24は低速駆動され、アクセルレバー21を素早
く操作すればギヤードモータ24は高速駆動されるので
ある。
【0026】押付け制御手段Dは、出力アーム28が、
これの最大操作位置maxの少し手前に設定された所定
操作位置sに到達すると、第1ポテンショメータ26の
検出値の如何に拘らずに、出力アーム28が最大操作位
置maxへ強制操作されるように、つまり、ギヤードモ
ータ24で常にトルクを発生させて出力アーム28をそ
の操作限界に押付けるように、第2ポテンショメータ4
3とギヤードモータ24とを連係するものである。
【0027】すなわち、上述した位置制御状態におい
て、第2ポテンショメータ43の検出値kを読み取るこ
とにより、アクセルレバー21の揺動操作に伴う出力ア
ーム28の操作位置が所定操作位置sに到達したことを
検出すると、図11に示すように、ギヤードモータ24
の駆動電流を迅速に増大し、ガバナレバー23を限界ま
で操作するべく出力アーム28を最大操作位置maxへ
一気に操作する。それから、電流を徐々に減少させてガ
バナレバー23の戻し付勢力に対向し得るトルクを発生
するに必要なアイドリング電流(後述する保持電流制御
状態)まで下げ、その状態を維持するのである。つま
り、所定操作位置sを境に位置制御状態と押付け制御状
態とが切換わるようになる。但し、所定操作位置sまで
の領域では位置制御状態にあるので、押付け制御開始時
点での電流は必ずしも一定ではなく、例として図11に
おいて実線、一点破線、二点破線等で示されるように、
ケース・バイ・ケースによって異なるものである。
【0028】電流漸減制御手段Eは、位置制御手段Cに
よって出力アーム28が目標操作位置に到達すると、ギ
ヤードモータ24の駆動電流を、操作された位置におい
てガバナレバー23の戻し付勢力に対抗し得るトルクを
発生するに必要なアイドリング電流まで徐々に減らす制
御を行うものである。すなわち、ギヤードモータ24へ
の電流を急に断つと、あたかも動摩擦状態であるギヤー
ドモータ24に戻し付勢力が作用するような状況とな
り、目標操作位置から押し戻されてしまい易いのである
が、電流を漸減させるとあたかも静止摩擦状態となった
ギヤードモータ24に対して戻し付勢力が作用するよう
な状況となり、その付勢力に十分対向して目標操作位置
から押し戻されないようにできるのである。
【0029】つまり、図12に示すように、目標停止位
置(目標操作位置)の不感帯(後述)に、エンジン回転
数増大方向である正駆動で達した場合には、その時点で
の正の駆動電流を保持電流(アイドリング電流)まで線
型に下げる(実線ライン)のであり、エンジン回転数減
少方向である負駆動で不感帯に達した場合には、その時
点での負の駆動電流から生の値である保持電流まで漸変
(一点破線ライン)させるのである。又、図示しない外
部減速機構付きギヤードモータ(バネアシスト付き)で
は、アイドリング位置付近においては負の保持電流に落
ち着くようになる(二点破線ライン)。電流の漸減(又
は漸増)形態としては、電流値(アンペア)を次第に
(線型に、又は非線型に)減らしていくやり方でも、パ
ルス電流におけるデューティー比を変化させるやり方で
も良く。要するに、いきなりアイドリング電流に下げ
ず、穏やかに減じてゆくのである。尚、図12におい
て、実線ラインと一点破線ライン夫々の平行部分は同じ
電流値である。
【0030】保持電流制御手段Fは、出力アーム28が
目標操作位置達した後に、ガバナレバー23の戻し付勢
力に対向し得るトルクをギヤードモータ24が発生する
に必要な保持電流(アイドリング電流)を供給するもの
であり、前述したように、押付け制御手段D又は電流漸
減制御手段Eの後において作動するものである。ギヤー
ドモータ24は、故障時に人為操作で動かせるように、
ウォームギヤではなく平ギヤによる減速機構(図示せ
ず)を内蔵している。そのため、その平ギヤ減速機構の
摩擦抵抗、操作ワイヤー29の摺動抵抗、及びモータの
ブラシ抵抗の合計抵抗では戻し付勢力に対向して出力ア
ーム28を停止させるには不十分であり、その足りない
分のトルクをモータで発生させることにより、確実に目
標操作位置に保持させるものである。
【0031】すなわち、出力アーム28の角度(つまり
は、ガバナレバー23の角度)に対応した保持電流のマ
ップデータが制御装置27に予め記憶させてあり、出力
アーム28が目標操作位置に達した後にその保持電流が
持続されるように制御されるのである。具体的には、図
13(ロ)に示すように、出力アーム28にアシストバ
ネが装着されないタイプのギヤードモータ24の場合に
は、出力アーム28の全回動角の前半分の角度域では、
前述した合計抵抗でガバナレバー23の戻し付勢力に対
抗できるので保持緒電流は零であり、そこから後半分の
回動角域では保持電流は線型に増加されるという保持電
流マップ・データが制御装置27にインプットされてい
る。
【0032】一方、図13(イ)に示すように、出力ア
ーム28にエンジン回転数増大方向に付勢するアシスト
バネが装着された外部減速機付きギヤードモータ(図示
せず)の場合には、ガバナレバー23の戻し付勢力とア
シストバネ42の付勢力との相殺により、出力アーム2
8の全回動角の前4等分部分では負の保持電流を供給
し、後4等分部分では正の保持電流を供給し、そして、
中央2箇所の4等分部分では保持電流が零に設定されて
いるのである。
【0033】不感帯幅調節制御手段Gは、位置制御にお
けるギヤードモータ24の素早いハンチングの回数が所
定回数よりも多いと自動的に不感帯を拡大するように制
御させるものであり、不要なハンチングを防止して、目
標操作位置で出力アーム28を良好に停止保持させるも
のである。すなわち、位置制御手段Cでは、ギヤードモ
ータ24の通電停止後の微量のオーバーランを許容する
とか連続的なハンチングを避けるために、アクセルレバ
ー21の操作位置に対応する出力アーム28の操作位置
を一点ではなく、ある幅を持った操作領域として定めて
いる。その操作領域が不感帯に相当し、アクセルレバー
21の操作位置に対応した不感帯が重なる部分に出力ア
ーム28が位置しているようなときには、アクセルレバ
ー21を微操作しても出力アーム28は動かないように
作用するのである。
【0034】そこで、例を挙げてハンチング発生時の制
御作動を、図14、図15を参照して説明する。ここ
で、素早いハンチングが2回起きれば不感帯幅を拡大す
るものと想定する。先ず、制御開始前に設定器44を操
作して不感帯幅を設定し、それから、アクセルレバー2
1をアイドリング位置aから所定操作位置s以下の範囲
におけるエンジン回転数増大方向へ適量操作する。そし
て、位置制御手段Cによって目標停止位置の不感帯にお
ける最小操作位置に到達する〔図14(イ)〕と、漸減
制御によってアイドリング電流まで徐々に供給電流を下
げるのであるが、その間に出力アーム28が、すなわ
ち、第2ポテンショメータ43の検出値kが不感帯にお
ける最大目標操作位置を通り越して反対側に抜け出てし
まうとハンチングが生じることになる。
【0035】この場合、上記抜け出しに要する時間が所
定時間(予め、制御装置27に記憶されている)以内で
あればハンチング回数がカウントされるとともに再び位
置制御状態〔図14(ロ)〕になる(但し、所定時間よ
りも長いとカウントされずに位置制御状態に戻る)。そ
して、位置制御によってギヤードモータ24が負駆動さ
れ、第2ポテンショメータ43の検出値kが不感帯の最
大操作位置に達する〔図14(ハ)〕と、漸減制御によ
ってその位置で必要なアイドリング電流まで徐々に供給
電流が下げられるが、その間に動いても検出値kが不感
帯内で止まれば保持電流制御に切換わって制御終了〔図
14(ニ)〕になるが、不感帯の最小操作位置を通り過
ぎれば2回目のハンチングとなる。
【0036】その場合、不感帯の抜け出しに要する時間
が前述した所定時間よりも長いと、ハンチングカウント
されずに位置制御状態にに戻り(図15〔ホ〕)、ギヤ
ードモータ24の正駆動によって検出値kが不感帯内で
止まれば保持電流制御に切換わって制御終了〔図15
(ヘ〕)となる。しかしながら、再び不感帯抜け出し時
間が所定時間以内(図15〔ト〕)であればハンチング
カウントされて計2回となり、不感帯幅が拡大され(図
15〔チ〕)、位置制御に戻るのである。つまり、不感
帯内に検出値kが所定回数以下のハンチングで落ち付く
まで、制御作動が繰り返されるのである。
【0037】つまり、ハンチングの状態により、図1
4、図15に示す(イ)から(チ)の各作用は、
(イ)→(ロ)→(ハ)→(ニ)、(イ)→(ロ)→
(ハ)→(ホ)→(ヘ)、及び(イ)→(ロ)→
(ハ)→(ト)→(チ)という順で作動する種々の組み
合わせがあり、要は、ハンチングの頻度が設定状態より
も多いと不感帯幅を広げるのである。
【0038】上、一連の動作においては、所定時間以内
で不感帯を通り越すハンチングであるかどうかの判断、
及び、素早いハンチング回数をカウントすることで、ハ
ンチング回数を検出する頻度検出手段48が構成されて
いる。そして、その素早いハンチング回数が所定回数を
上回ると、不感帯幅を最初に設定した状態よりも拡大
し、不要なハンチングが生じない状態となるまで不感帯
幅が自動調節されるのである。この不感帯幅の調節を電
気的に処理して、設定器44の表示部(液晶表示等)4
4aに、最初の設定値とともに表示すれば、不感帯幅調
節制御手段Gによる不感帯の変化状況を把握できて便利
である。
【0039】遮断制御手段Hは、ギヤードモータ24へ
の電流値を検出する電流計46と、第2ポテンショメー
タ43が目標値に到達するに要する時間を検出する計測
手段47とを備えて構成され、計測手段47による検出
時間が所定時間よりも長いとギヤードモータ24への通
電を断つように作動する。所定時間とは、ギヤードモー
タ24の最大操作量を移動するに要する時間であり、具
体的には、出力アーム28をアイドリング位置iから最
大操作位置max迄(又はこの逆)操作するに必要なギ
ヤードモータ24の連続駆動動時間、又はこれに若干の
誤差時間を加算した時間として制御装置27において設
定されている。
【0040】つまり、操作ワイヤー29が錆びて摩擦抵
抗が増大する等によって出力アーム28の追従速度が遅
いとか、或いは異物の噛み込みで揺動不能になるといっ
た不都合が生じると、ギヤードモータ24への電流が通
常よりも増大するから、そのことによって制御に異常を
来したと判断してギヤードモータ24への通電を断つよ
うに、遮断制御手段Hが作用するのである。
【0041】以上、一連の制御は、図9に示すフローチ
ャートに従って行われる。先ず、設定器44で不感帯幅
を設定(#1)し、それから、例えばアイドリング位置
にあるアクセルレバー21を作業状態とするべく所定の
操作位置に操作(#2)し、エンジン8の回転数を上昇
させる。そして、位置制御(#3)による第2ポテンシ
ョメータ43の検出値kが所定値(出力アーム28のs
位置)よりも大きいと、位置制御から押付け制御に切換
わり(#5)、出力アーム28をエンジン回転数が最大
となるように最大操作位置maxへ向けて押付けてから
保持電流制御状態(#6)になる。
【0042】第2ポテンショメータ43の検出値kが所
定値よりも小であれば、その目標値の不感帯に到達する
に要した時間を検出し(#7)、その時間が所定時間よ
りも長いと何らかの異常があったとしてギヤードモータ
24への通電を断つ遮断制御手段H(#8)が作動し、
制御が中断されるのである。上記到達時間が所定時間内
であり、かつ、不感帯内にあれば(#10)、電流漸減
制御手段E(#9)が作動してギヤードモータ24への
供給電流をフェードアウトして停止させて#6の保持電
流制御に切り換わり、出力アーム28をその位置に保持
するのである。その時のあれば、そして、#10におい
て第2ポテンショメータ43の検出値kが設定された不
感帯外にあり、かつ、その不感帯通り越しに要する時間
が所定時間よりも長い(#11)と、再度#3の位置制
御に戻り、ギヤードモータ24が負駆動される状態から
やり直される。つまり、不感帯抜け出し時間が長いと、
以後、この状態が繰り返されないので、不感帯を拡大す
る対象とはしない考えである。
【0043】不感帯通り越し時間が所定時間より短い
と、以後にもハンチングが繰り返されるおそれが高いの
で、不感帯拡大の対象と見なし、頻度検出手段48の機
能によってハンチング回数がカウントされる(#1
2)。ハンチング回数が1回以下であれば#3の位置制
御からやり直し、2回になると不感帯幅を拡大し(#1
3)、それから#3の位置制御からやり直すのである。
つまり、ハンチングが2回以上になると不感帯が狭いと
判断し、不感帯幅調節制御手段Gが作動して不感帯を拡
大するのであり、最初に設定された不感帯が非常に狭い
と、不感帯拡大調節が2回以上行われることもありう
る。尚、このハンチングに伴う詳しい制御作動状態は、
図14,15を参照して説明済である。以上の電流制御
作動は、自動アクセリング装置Aによるギヤードモータ
24の自動調節作動中においても同様に発揮されるので
ある。
【0044】図6に示すように、エンジン8が起動され
たか否かを検出する起動検出手段Iと、ガバナー22の
操作位置に対応した又ははぼ対応したエンジン回転数が
現出されたことを検出する回転検出手段50とを備え、
エンジン起動後において回転検出手段50が検出作動す
るまでは第1アクセル制御手段A1 による制御が実行さ
れ、かつ、回転検出手段50が検出作動した後は第2ア
クセル制御手段A2 による制御が実行されるように、起
動検出手段Iと第1,第2アクセル制御手段A1,A2 と
を連係する切換制御手段Jを設けてある。
【0045】次に、ガバナレバー23を所定量操作した
ときの実エンジン回転数との関係データを複数求め、そ
の求められた複数の関係データから、回転数調節位置関
係(ガバナー22の操作量に対するエンジン回転数の関
係)を設定する方法について説明する。ガバナレバー2
3の操作量は、ギヤードモータ24部分に設けられた第
2ポテンショメータ43に置き換えているので、実際に
は、ギヤードモータ24の駆動量とエンジン回転数との
関係を設定する調節操作を行うものである。
【0046】上記ギヤードモータ24の所定駆動量は、
最高エンジン回転数が現出されるようにガバナレバー2
3をフルアクセル側の限度位置に操作される場合、ロー
ドセンシングシステムを維持可能な最低回転数であるエ
コノミー回転数が現出される場合、オートアイドル制御
の作用によって現出されるアイドリング側の所定回転数
であるAI(オートアイドルの略)回転数が現出される
場合、及びアイドリング回転数が現出される場合、の4
点について求める。そして、図17に示すグラフのよう
に、上記4点をプロットし、互いに隣合う2点を直線で
結ぶ方法により、求められた4点の関係データからギヤ
ードモータ24の駆動量とエンジン回転数との関係、す
なわち回転数調節位置関係を設定するのである。
【0047】図18のフローチャートは、調節操作の手
順を示すものであり、予め、図示しない調節スイッチを
入りにして調節操作モードを選択する。先ず、押付け制
御手段Dを機能させて、ガバナレバー23が最高限度位
置に操作されたときのギヤードモータの駆動量を学習す
る(#1)。次に、エンジン回転数を下げる方向にギヤ
ードモータ24をゆっくり駆動させ、目標とする学習回
転数に向けてPI(比例+積分)制御する(#2)。
【0048】そして、回転計50による測定回転数が目
標学習回転数の±α(例えば3%)以内に入り、かつ、
回転数安定化のために3秒以上経過したかどうかを判断
し(#3)、その条件を満たせば、そのときのギヤード
モータ24の駆動量を記憶し(#4)、満たしていなけ
ればステップ#2に戻る。そしてステップ#4を経過す
ると、次の目標学習値の有無を調べ(#5)、有ればス
テップ#2に戻り、無ければ調節操作の制御が終了す
る。
【0049】以上の調節操作によって求められる図17
のラインcは、真の関係であるラインbに近似する折れ
線の関係であり、ラインdはラインcの約80〜95%
中の値の回転数を示す関係である。ラインcは、最高回
転数と、エコノミー回転数(2100rpm)、AI
(オートアイドルの略)アイドリング回転数(1400
rpm)と、アイドリング回転数(1150rpm)の
4点におけるギヤードモータの操作量を実機において測
定し、その4点を結ぶ折れ線として求めてある。従っ
て、この場合では、図に示すフローチャートにおけるス
テップ#5を2回繰り返すものとなっている。又、ライ
ンdは、アクセルレバー21に対応したエンジン回転数
とみなすラインcに対する所定回転数である。尚、作業
装置の負荷とポンプ圧との差圧を所定値に維持するロー
ドセンシングについては、特開平7‐103204号公
報等において公知の技術であり、ここではその詳細につ
いては割愛する。
【0050】ラインdは下記の機能に役立つものであ
る。すなわち、アクセルレバー21をある操作位置にセ
ットした状態でエンジン8を始動させると、冷えたエン
ジンは本来の回転数よりもかなり低い回転数で回るが、
暖気されて暖まってくるに従って回転数が上昇し、暖気
運転が終了するとラインcを満たす回転数となる。そこ
で、前述した調節操作完了に伴って制御装置27にはラ
インc,dが記憶されるようにしてあり、エンジン起動
後における回転計(ピックアップ等)50の計測値(回
転数)がラインdを越えると、暖気運転がほぼ終了した
と見なし、それまでの第1アクセル制御手段A1 状態か
ら、第2アクセル制御手段A2 状態、すなわちオートア
イドル状態に切換るように切換制御手段Jが機能するの
である。この場合、エンストによる再始動の可能性もあ
るため、回転計50による計測値が600rpm以上を
維持することによってエンジン8が起動されたと判断す
るものであり、その回転計50で起動検出手段Iが兼用
構成されている。
【0051】図16に切換制御手段Jの作用を示すフロ
ーチャートが示され、先ず、回転計50により、エンジ
ンが始動されたかどうかを判断し(#1)、エンジン回
転安定化のために始動後1.4秒経過したかどうかを判
断し(#2)、経過しておれば回転計50による測定値
が図17に示すラインdに到達したかどうかを判断し
(#3)、到達しておれば暖気運転終了と見なしてオー
トアイドル制御状態に切換える(#4)のである。実際
には、切換え後4秒経過後に第2アクセル制御手段A2
によるAIアイドリング回転数(1400rpm)に落
とすように制御される。
【0052】図6に示すように、起動スイッチ51によ
って第2アクセル制御手段A2 の作動状態が選択され、
かつ、ブームシリンダ11等の油圧アクチュエータが作
動しているときにのみ作動するブザー(報知装置の一
例)52を設けてある。すなわち、2個の圧力スイッチ
25,25と起動スイッチ51とを直列接続したもの、
及びブザー52を制御装置27に接続してあり、2個の
圧力スイッチ25,25が双方共に作動し、かつ、第2
アクセル制御手段A2 が選択されたときにのみブザー5
2が鳴るようになっている。
【0053】そこで、ブザー52の鳴る鳴らないの真偽
表(組合せ表)は図7に示すようになる。すなわち、A
I制御状態であり、かつ、パイロット圧が立っていると
ブザー52が鳴り、AI制御状態であってもパイロット
圧が立たないとブザー52は鳴らない。そして、非AI
制御状態であればパイロット圧の立つ立たないに拘らず
にブザー52は鳴らない。従って、起動スイッチ51を
ON操作し、かつ、操作レバー9又は10を中立位置か
ら傾倒操作するとブザー52が鳴り、中立位置に戻すと
ブザー52は止まるのである。尚、報知装置52として
はランプでも良いとともに、圧力スイッチ25が単数で
も良い。又、起動スイッチ51を、第1,第2アクセル
制御手段A1,A2 のいずれか一方を択一的に選択するス
イッチに構成しても良い。
【0054】図8に、制御装置27等に関する自己診断
機能のフローチャートが示されている。すなわち、従来
のものであると、故障が生じたかどうかは分かっても、
その時間までは分からないものであり、根本的な故障な
のか、温度が上昇したら症状の出る故障なのかの判断ま
ではできなかった。そこで、本願のものでは、キー(メ
インスイッチ)ONからマイコンが時間を計測し続ける
ようにしてあり、故障が起きたときの時間(t)も記憶
できるようにしてある。つまり、絶対的な時間は分から
ないにしても、キーON後すぐの故障か、それとも何分
も後の故障であるかは判断できるようになっており、再
現性のない故障等の診断に大いに役立つようにしてあ
る。
【0055】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】バックホウの側面図
【図2】油圧回路図
【図3】アクセル操作装置の実機での配置状態を示す平
面図
【図4】アクセル操作装置のアイドリング状態を示す作
用図
【図5】アクセル操作装置の最大操作状態を示す作用図
【図6】アクセル操作装置及びその電流制御装置の制御
系統を示すブロック図
【図7】ブザーの作動に関する真偽表を示す図
【図8】自己診断機能のフローチャートを示す図
【図9】電流制御のフローチャートを示す図
【図10】ギヤードモータの作動目標速度グラフを示す
【図11】押付け制御による電流の経時変化を示す図
【図12】電流漸減制御による電流の経時変化を示す図
【図13】保持電流制御における電流の経時変化を示す
【図14】ハンチング及び不感帯幅調節制御の機能を示
す概念図その1
【図15】ハンチング及び不感帯幅調節制御の機能を示
す概念図その2
【図16】切換え制御手段のフローチャートを示す図
【図17】回転数調節位置関係のグラフを示す図
【図18】回転数調節位置関係のデータを求めるフロー
チャートを示す図
【符号の説明】
11 油圧アクチュエータ 21 アクセル操作具 22 エンジン回転数調節手段 24 電動アクチュエータ 25 作動センサ 26 第1センサ 43 第2センサ 51 起動スイッチ 52 報知装置 A1 第1アクセル制御手段 A2 第2アクセル制御手段 V5 制御弁

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジン回転数調節手段(22)と、こ
    れを駆動操作可能な電動アクチュエータ(24)と、人
    為操作されるアクセル操作具(21)と、このアクセル
    操作具(21)の操作位置を検出する第1センサ(2
    6)と、前記エンジン回転数調節手段(22)の操作位
    置を検出する第2センサ(43)と、作業装置駆動用の
    油圧アクチュエータ(11)を制御するパイロット操作
    式の制御弁(V5)と、前記制御弁(V5)を操作する
    パイロット圧の上昇を検知することにより前記油圧アク
    チュエータ(11)が作動しているか否かを検出する作
    動センサ(25)とを備え、 前記アクセル操作具(21)の操作位置に対応したエン
    ジン回転数が現出されるように、前記第1,第2センサ
    (26),(43)と前記電動アクチュエータ(24)
    とを連係する第1アクセル制御手段(A1)を備えると
    ともに、 前記油圧アクチュエータ(11)が作動しているときに
    は、前記アクセル操作具(21)の操作位置に対応した
    エンジン回転数を現出し、前記油圧アクチュエータ(1
    1)が停止しているときには、前記アクセル操作具(2
    1)の操作位置如何に拘らずにエンジン回転数を自動的
    にアイドリング側に変更操作する第2アクセル制御手段
    (A2)を備えるとともに、第2アクセル手段(A2)
    を作動状態に選択する起動スイッチ(51)を備え、 この起動スイッチと前記作動センサとを直列に接続し
    て、 起動スイッチ(51)によって前記第2アクセル制
    御手段(A2)の作動状態が選択され、かつ、作業装置
    駆動用の油圧アクチュエータ(11)を制御する前記制
    御弁(V5)の操作により前記作動センサ(25)が
    前記パイロット圧が上昇したことを検知しているときに
    のみ作動する報知装置(52)を設けてある作業機のア
    クセル制御装置。
  2. 【請求項2】 記作動センサ(25)を、前記制御弁
    (V5 )を操作するパイロット圧の上昇を検知する圧力
    スイッチで構成してある請求項1に記載の作業機のアク
    セル制御装置。
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