JP2006242100A - 作業機械のエンジン制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】エンジン回転数指令装置に関連する故障時の安全性を確保できると共に、そのような故障時における微操作を含む作業等を可能にさせる。
【解決手段】油圧ショベルに設けられ、エンジン回転調節ダイヤル7と、このエンジン回転調節ダイヤル7の操作に応じたエンジン指示回転数を演算するコントローラ8と、操作装置6の操作量を検出する操作量検出装置10,11とを備え、コントローラ8が、予めエンジン回転調節ダイヤル7に関連する故障時のエンジン回転数を設定回転数として記憶する第2記憶装置8cと、エンジン回転調節ダイヤル7に関連する故障時に、第2記憶装置8cに記憶される設定回転数を上限値として、操作装置6の操作量に応じて変化するエンジン指示回転数を求める操作量−エンジン回転演算部8eを有する構成にしてある。
【選択図】図2

Description

本発明は、油圧ショベル等の作業機械のエンジン制御装置に係り、特に、エンジン回転数指令装置に関連する故障時のエンジン制御に有効な作業機械のエンジン制御装置に関する。
この種の従来技術として、電源投入時からアクセルレバーセンサからの制御信号、すなわちエンジン回転数指令装置からの信号がCPUに入力されない場合には、エンジンの回転数をROMに予め記憶された回転数とするエンジン制御装置が特許文献1に開示されている。
特開2002−129998公報
上述した従来技術では、エンジン回転数指令装置に関連する故障時に、エンジン回転数をROMに予め記憶された回転数、すなわち固定された回転数とすることに伴う不具合があった。
安全性を考慮して、エンジンが駆動し得る最低回転数付近の所定の低回転数を、故障時の回転数としてROMに記憶させた場合には、故障時においては作業を実施できなくなってしまう問題がある。例えば、作業機械が油圧ショベルである場合などであって、或る作業現場において故障した場合に、近くの修理部門などへの走行は不可能となってしまう。
また、例えば故障時の回転数として、エンジンが出し得る最高回転数付近の回転数をROMに記憶させた場合には、そのような故障時にあっても作業性を確保できる。しかしながら、エンジン回転数指令装置に関連する故障が生じていてもそのことにオペレータは気付かず、このように気付かないままエンジンを始動させ、あるいはエンジンの駆動を続け、思いのほか油圧アクチュエータの作動速度が速くなってしまう事態を生じる。このような場合には、高い一定回転数で回転するエンジンによって駆動される主油圧ポンプから吐出される圧油が油圧アクチュエータに供給されるので、この油圧アクチュエータの速度を遅くさせて行なう微操作が難しくなり、このことから作業性が劣化する懸念がある。
本発明は、上述した従来技術における実状からなされたもので、その目的は、エンジン回転数指令装置に関連する故障時の安全性を確保できると共に、そのような故障時における微操作を含む作業等を可能にさせる作業機械のエンジン制御装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、エンジンと、このエンジンによって駆動する主油圧ポンプと、この主油圧ポンプから吐出される圧油によって駆動する油圧アクチュエータと、上記主油圧ポンプから上記油圧アクチュエータに供給される圧油の流れを制御する方向制御弁と、この方向制御弁を切換え操作する操作装置とを備えた作業機械に設けられ、エンジン回転数指令装置と、このエンジン回転数指令装置から出力される信号に応じてエンジン回転数を制御するエンジン指示回転数を演算し、演算値に応じた信号を出力するコントローラとを備え、このコントローラが、予め上記エンジン回転数指令装置に関連する故障時のエンジン回転数を設定回転数として記憶する記憶装置を有する作業機械のエンジン制御装置において、上記操作装置の操作量を検出する操作量検出装置を備えると共に、上記コントローラが、上記エンジン回転数指令装置に関連する故障時に、上記記憶装置に記憶される上記設定回転数を上限値として、上記操作装置の操作量に応じて変化するエンジン指示回転数を求める操作量−エンジン回転演算部を備えたことを特徴としている。
このように構成した本発明は、エンジン回転数指令装置に関連する故障時において、操作装置の操作量を小さくすると、その操作量を検出した操作量検出装置から出力される信号に応じて操作量−エンジン回転演算部によって比較的小さなエンジン指示回転数が求められる。したがって、エンジン始動時であれば、操作装置の操作量を小さくすることによって、そのエンジン始動時のエンジン回転数を低く抑えることができる。これに伴って主油圧ポンプから油圧アクチュエータに供給される流量を少なくすることができ、油圧アクチュエータをほとんど作動しないように保持でき、安全性を確保できる。また、このような故障時の作業中において、操作装置の操作量を比較的小さくすれば、油圧アクチュエータに小流量を供給して微操作を行なわせることができる。
また、操作装置の操作量を十分に大きくすれば、上限値である設定回転数でエンジンを駆動でき、これによって故障を生じていない通常作業時に比べれば作業速度は低下するものの、ある程度の作業は実施することができる。例えば、作業機械が油圧ショベルであれば、故障を生じている油圧ショベルを近くの修理部門等まで走行させることが可能となる。
また、本発明は、上記発明において、上記操作量−エンジン回転演算部は、上記エンジン回転数指令装置に関連する故障時に、上記操作装置が操作されない間は、上記設定回転数よりも低い所定の低回転数を上記エンジン指示回転数とする演算を行ない、上記操作装置が操作された際に、この操作装置の操作量に応じて上記所定の低回転数以上の値であって、上記設定回転数以下の値となる上記エンジン指示回転数を求める演算を行なうことを特徴としている。
このように構成した本発明は、故障時において、操作装置が操作されない間はエンジン回転数は所定の低回転数に保持されるので、オペレータの意図していない作業が実施されることがなく、安全性の確保に貢献する。
また、本発明は、上記発明において、上記記憶装置に、上記設定回転数よりも低い所定の低回転数を記憶させると共に、上記エンジン回転数指令装置に関連する故障時の上記エンジン指示回転数を、上記所定の低回転数に固定させる選択が可能な回転制御切替スイッチを備え、この回転制御切替スイッチによって上記所定の低回転数に固定する選択がなされ、上記エンジンが駆動状態となるとき、上記操作量−エンジン回転演算部は、上記操作装置の操作の如何に拘わらず、上記エンジン指示回転数を上記所定の低回転数とする処理を行なうことを特徴としている。
このように構成した本発明、回転制御切替スイッチによって所定の低回転数に固定する選択をしておけば、故障時には常にエンジンは所定の低回転数で駆動されるので優れた安全性を確保できる。また、このような故障時において、作業が必要になった場合には、回転制御切替スイッチによる所定の低回転数に固定する選択を解除させればよい。これにより、エンジンを設定回転数で駆動することが可能となり、ある程度の作業を実施できる。
また、本発明は、上記発明において、上記記憶装置に記憶される設定回転数の変更が可能な外部入力装置を備えたことを特徴としている。このように構成した本発明は、外部入力装置によって、実施しようとしている作業に好適なエンジン回転数を、設定回転数とすることが可能となる。
本発明は、エンジン回転数指令装置に関連する故障時に、記憶装置に記憶される設定回転数を上限値として、操作装置の操作量に応じて変化するエンジン指示回転数を求める操作量−エンジン回転演算部を備えたことから、操作量を小さくすることにより、エンジン回転数指令装置に関連する故障時の安全性を確保できると共に、微操作を実現できる。また、操作量を大きくすることによって作業等を実施できる。すなわち、エンジン回転数指令装置に関連する故障時の安全性の確保と、従来では困難であった微操作が可能な優れた作業性の確保の双方を実現できる。
以下,本発明に係る作業機械のエンジン制御装置を実施するための最良の形態を図に基づいて説明する。
[第1実施形態の基本構成]
図1は本発明に係る作業機械のエンジン制御装置の第1実施形態を示す油圧回路図、図2は本発明の第1実施形態に備えられるコントローラの要部構成を示すブロック図、図3は図2に示すコントローラに備えられる第1記憶装置に記憶されるエンジン回転調節ダイヤル−エンジン指示回転数特性を示す図、図4は図2に示すコントローラに備えられる操作量−エンジン回転演算部の要部構成を示す図である。
本発明の第1実施形態は、例えば油圧ショベルに備えられるものであり、この油圧ショベルは図1に示すように、エンジン1と、このエンジン1によって駆動する主油圧ポンプ2及びパイロットポンプ3と、主油圧ポンプ2から吐出される圧油によって駆動するブームシリンダ、アームシリンダ、バケットシリンダ、旋回モータ、走行モータ等の油圧アクチュエータ4と、この油圧アクチュエータ4に供給される圧油の流れを制御する方向制御弁5と、この方向制御弁5を切換え操作する操作装置6とを備えている。なお、説明を簡単にするために、図1では、油圧アクチュエータ4、方向制御弁5、及び操作装置6をそれぞれ1つだけ描いてあるが、実際には、それぞれ複数備えられるものである。
本発明の第1実施形態は、エンジン回転数指令装置、例えばエンジン回転調節ダイヤル7と、このエンジン回転調節ダイヤル7から出力される信号に応じてエンジン回転数を制御するエンジン指示回転数を演算し、演算値に応じた信号を燃料噴射量制御装置9に出力するコントローラ8とを備えている。燃料噴射量制御装置9はコントローラ8から出力される信号の値、すなわちエンジン指示回転数に応じたエンジン回転数となるようにエンジン1の駆動を制御する。
また、本発明の第1実施形態は、操作装置6と方向制御弁5の両パイロット室とを連絡するパイロット管路のそれぞれに、操作装置6の操作量を検出する操作量検出装置、すなわち操作装置の操作に伴ってパイロット管路に発生したパイロットポンプ3の二次圧を検出し、その検出信号をコントローラ8に出力する操作量検出装置10,11を備えている。
上述したコントローラ8は、図2に示すように、エンジン回転調節ダイヤル7から出力される信号が異常かどうか、すなわち、エンジン回転調節ダイヤル7に関連する故障を生じているかどうか判定する故障状態判定部8aを備えている。この故障状態判定部8aでは、エンジン回転調節ダイヤル7から出力される信号すなわち出力電圧の値が、断線等に伴って正常時の最低電圧値に満たない値となっているとき、あるいは、回路のショートに伴って正常時の最高電圧値を超える値となっているときに、それぞれ故障と判定される。
また、コントローラ8は、図3に示すエンジン回転調節ダイヤル7の値とエンジン指示回転数との相関関係を示す特性Aを記憶する第1記憶装置8bを備えている。この第1記憶装置8bに記憶される特性Aは、エンジン回転調節ダイヤル7の値が所定値aに至るまでは、その値の増加に応じてエンジン指示回転数が次第に大きな値となり。エンジン回転調節ダイヤル7の値が上述の所定値a以上となったときには、エンジン指示回転数が最高回転数を維持する関係となっている。
また、コントローラ8は、第1記憶装置8bで記憶される特性Aに応じて、エンジン回転調節ダイヤル7の値に応じたエンジン指示回転数を求めるダイヤル−エンジン回転演算部8dを備えている。
また、コントローラ8は、エンジン回転調節ダイヤル7に関連する故障時のエンジン回転数を設定回転数として記憶すると共に、エンジン1の駆動時の最低回転数付近の回転数を所定の低回転数、すなわちアイドリング回転数として記憶する第2記憶装置8cを備えている。上述した設定回転数は、上述したエンジン1の最低回転数と最高回転数の中間の回転数に設定してある。
また、コントローラ8は、第2記憶装置8cに記憶される上述の設定回転数を上限値として、図1に示す操作装置6の操作量に応じて変化するエンジン指示回転数を求める操作量−エンジン回転演算部8eを備えている。
この操作量−エンジン回転演算部8eは、図4に示すように、ブームシリンダ等のフロント作業機に係る操作装置6の操作量すなわち作業操作量と、エンジン指示回転数の関係を示す特性Bが設定される関数設定部8e1と、走行モータ、旋回モータに係る操作装置6の操作量すなわち走行、旋回操作量と、エンジン指示回転数の関係を示す特性Cが設定される関数設定部8e2とを備えている。
関数設定部8e1で設定される特性Bは、作業操作量が所定値bに至るまでは、その値の増加に応じてエンジン指示回転数が次第に大きな値となり、作業操作量が上述の所定値b以上となったときには、エンジン指示回転数が最高回転数を維持する関係となっている。関数設定部8e2で設定される特性Cは、走行、旋回操作量が所定値cに至るまでは、エンジン指示回転数が最高回転数を維持し、所定値c以上となったときには、走行、旋回操作量の増加に応じてエンジン指示回転数が次第に小さな値となる関係となっている。
また、図4に示すように、操作量−エンジン回転演算部8eは、関数設定部8e1から出力されるエンジン指示回転数と、関数設定部8e2から出力されるエンジン指示回転数のうちの最大値を選択する最大値選択部8e3と、この最大値選択部8e3で選択されたエンジン指示回転数と、第2記憶装置8cで記憶された設定回転数のうちの小さい方を選択する最小値選択部8e4と、スイッチ部8e5とを備えている。
上述のスイッチ部8e5は、エンジン回転調節ダイヤル7に関連する故障時のエンジン指示回転数を、第2記憶装置8cに記憶された上述のアイドリング回転数に固定させる選択が可能な回転制御切替スイッチ12からの信号に応じて作動するようになっている。例えば、回転制御切替スイッチ12がオフであるときには、スイッチ部8e5は最小値選択部8e4で選択されたエンジン指示回転数を選択して出力し、回転制御切替スイッチ12がオンであるときには、スイッチ部8e5は、第2記憶装置8cで記憶されたアイドリング回転数をエンジン指示回転数として選択して出力する。
図2に示すように、コントローラ8の操作量−エンジン回転演算部8eには、上述した回転制御切替スイッチ12の他に、上述した操作量検出装置10,11が接続されている。また、故障状態判定部には、エンジン始動キーの操作を検出するキースイッチ14が接続されている。さらに、第2記憶装置8cには、この第2記憶装置8cに記憶される設定回転数の変更が可能な外部入力装置13が接続されている。
さらに、コントローラ8は、図2に示すように、故障状態判定部8dにおける判定に応じて、ダイヤル−エンジン回転演算部8dで求められたエンジン指示回転数と、操作量−エンジン回転演算部8eで求められたエンジン指示回転数のうちの一方をエンジン指示回転数として出力するスイッチ部8fを備えている。すなわち、故障状態判定部8aで、故障を生じていないと判定されたときには、スイッチ部8fは、ダイヤル−エンジン回転演算部8dで求められたエンジン指示回転数を選択して出力し、故障状態判定部8dで故障と判定されたときには、スイッチ部8fは、操作量−エンジン回転演算部8eで求められたエンジン指示回転数を選択して出力する。
[エンジン回転調節ダイヤルに関連する故障を生じていない時]
このように構成した第1実施形態は、エンジン始動キーが挿入され、操作されるとキースイッチ14の信号が故障状態判定部8aに入力される。また、エンジン回転調節ダイヤル7の操作に応じた値がコントローラ8のダイヤル−エンジン回転演算部8dと、故障状態判定部8aとに入力される。ダイヤル−エンジン回転演算部8dは、第1記憶装置8bに記憶される図3に示す特性Aから、エンジン回転調節ダイヤル7の値に応じたエンジン指示回転数を求める演算を行なう。上述したキースイッチ14の信号に基づいて故障状態判定部8aは、エンジン回転調節ダイヤル7に関連する故障を生じているかどうか判定するが、今は、故障状態判定部8aは故障を生じていないと判定し、スイッチ部8fを介してダイヤル−エンジン回転演算部8dで求められたエンジン指示回転数を、図1に示す燃料噴射量制御装置9に出力させる処理を行なう。これにより、エンジン1は、エンジン回転調節ダイヤル7の値に応じた回転数で回転する。
このような状態において、図1に示す操作装置6を操作すると、パイロットポンプ3の二次圧が方向制御弁5のいずれかのパイロット室に与えられて、この方向制御弁5が切り換えられる。これに伴って、主油圧ポンプ2から吐出される圧油が方向制御弁5を介して油圧アクチュエータ4に与えられ、この油圧アクチュエータ4が作動する。これによって、フロント作業機による掘削作業等、あるいは旋回、走行等が実施される。
[エンジン回転調節ダイヤルに関連する故障時]
[回転制御切替スイッチがオン]
また例えば、回転制御切替スイッチ12がオンとされて、操作量−エンジン回転演算部8eのスイッチ部8e5で第2記憶装置8cで記憶されているアイドリング回転数が選択され、エンジン1が停止しており、エンジン回転調節ダイヤル7に関連する故障が生じている状態において、エンジン始動キーが挿入され、操作されると、キースイッチ14の信号が故障状態判定部8aに入力される。
キースイッチ14の信号を入力した故障状態判定部8aは故障の有無を判定するが、今は、エンジン回転調節ダイヤル7に関連する故障が生じていると判定され、このコントローラ8のスイッチ部8fは操作量−エンジン回転演算部8eで求められたエンジン指示回転数を出力する状態に切り換えられる。したがって、上述のように操作量−エンジン回転演算部8eで求められたアイドリング回転数に相応する信号が、コントローラ8のスイッチ部8fを介して図1に示す燃料噴射量制御装置9に出力される。すなわち、故障時にエンジン始動キーが操作されたときには、エンジン1はアイドリング回転数に保持される。
このような状態において、例えば回転制御切替スイッチ12をオフに切り換えると、図4に示すスイッチ部8e5が最小値選択部8e4で選択された値をエンジン指示回転数として出力する状態となる。
ここで、図1に示す操作装置6、例えばフロント作業機に係る操作装置6とか、走行、旋回に係る操作装置6が操作されると、該当する操作装置6の操作量が操作量検出装置10,11で検出され、その信号が図2に示す操作量−エンジン回転演算部8eに入力される。操作量−エンジン回転演算部8eでは、関数設定部8e1の特性Bから、あるいは関数設定部8e2の特性Cから、該当するエンジン指示回転数を求め、これらのうちの最大値が最大値選択部8e3で選択される。この最大値選択部8e3で選択されたエンジン指示回転数と、コントローラ8の第2記憶装置8cで記憶された設定回転数のうちの最小値が、最小値選択部8e4で選択される。
したがって、その最小値が図4に示すスイッチ部8e5から出力され、さらに図2に示すスイッチ部8fから図1に示す燃料噴射量制御装置9に出力される。これによって、エンジン1は、設定回転数を超えない範囲の回転数で駆動する。これに伴い、主油圧ポンプ2からの圧油が方向制御弁5を介して油圧アクチュエータ4に供給され、フロント作業機によるある程度の作業、あるいは走行、旋回を実施させることができる。
[回転制御切替スイッチがオフ]
また例えば、回転制御切替スイッチ12がオフとされ、図4に示すスイッチ部8e5が、最小値選択部8e4で選択された最小値をエンジン指示回転数として出力する状態となっており、エンジン1が停止しており、エンジン回転調節ダイヤル7に関連する故障が生じている状態において、エンジン始動キーが挿入され、操作されると、キースイッチ14の信号が故障状態判定部8aに入力される。
キースイッチ14の信号を入力した故障状態判定部8aは、今は故障と判定する。これによって、コントローラ8のスイッチ部8fは操作量−エンジン回転演算部8eで求められたエンジン指示回転数を信号として出力する。
ここで、操作装置6が操作されると、上述のようにして図4に示す関数設定部8e1,8e2から該当するエンジン指示回転数が求められ、最大値選択部8e3で最大値が選択され、最小値選択部8e4で最大値選択部8e3で選択されたエンジン指示回転数と、コントトローラ8の第2記憶装置8cで記憶された設定回転数のうちの最小値が選択される。したがって、その最小値が図4に示すスイッチ部8e5から出力され、さらに図2に示すスイッチ部8fから図1に示す燃料噴射量制御装置9に出力される。これによって、エンジン1は上述したように設定回転数を超えない範囲の回転数で駆動する。これに伴い、ある程度の作業、あるいは走行、旋回を実施させることができる。
なお例えば、上述した操作装置6を操作するに際し、フロント作業機に係る操作装置6のみを操作しようとする場合、その操作量を小さくした場合には、図4の関数設定部8e1の特性Bから求められるエンジン指示回転数は小さな値となり、その小さな値が最大値選択部8e3、最小値選択部8e4、スイッチ部8e5、コントローラ8のスイッチ部8fを介して燃料噴射量制御装置9に出力される。したがって、エンジン1をアイドリング回転数で、あるいはこのアイドリング回転数よりは僅かに高い程度の回転数で駆動することができる。すなわち、フロント作業機に係る操作装置6の操作量を小さめにすることにより、微操作を容易に実現できる。
また、上述のように回転制御切替スイッチ12がオフとなっている状態で、エンジン1の駆動に伴う作業中にエンジン回転調節ダイヤル7に関連する故障が発生したときも、コントローラ8のスイッチ部8fが故障状態判定部8aによる故障の判定によって、操作量−エンジン回転演算部8eで求めたエンジン指示回転数を出力するように切り換えられる。これにより上述したように、操作装置6の操作量に応じて、第2記憶装置8cで記憶された設定回転数を超えない範囲でエンジン1を駆動でき、微操作を含むフロント作業機による作業、あるいは走行、旋回を実施させることができる。
このように構成した第1実施形態によれば、エンジン回転調節ダイヤル7に関連する故障を生じている場合、エンジン始動時であれば、操作装置6の操作量を小さくすることによって、そのエンジン始動時のエンジン回転数を低く抑えることができ、すなわちアイドリング回転数とすることができる。これに伴って主油圧ポンプから油圧アクチュエータ4に供給される流量を少なくすることができ、油圧アクチュエータ4をほとんど作動しないように保持でき、オペレータの意図しない作業が実施されることがなく、安全性を確保できる。
また、このような故障を生じたときが例えば作業中であるときには、操作装置6の操作量を大きくすることにより第2記憶装置8cで記憶された設定回転数でエンジン1を駆動してある程度の作業、走行、旋回を実施でき、また、操作装置6の操作量を比較的小さくすることによって、油圧アクチュエータ4に小流量を供給して微操作を実施させることができる。
さらに、第2記憶装置8cに記憶させた設定回転数は、エンジン1が駆動状態となり得る最低回転数と最高回転数の中間の回転数であるので、この故障時に、エンジン回転数が最高回転数となることがなく、故障を生じていることをオペレータに気付かせることができる。
すなわち、この第1実施形態によれば、エンジン回転調節ダイヤル7に関連する故障時の安全性の確保と、微操作も可能とする優れた作業性の確保との双方を実現できる。
また、回転制御切替スイッチ12によってアイドリング回転数に固定する選択をしておけば、エンジン回転調節ダイヤル7に関連する故障時には、エンジン1は常にアイドリング回転数で駆動するので、優れた安全性を確保できる。また、このような故障時において、作業が必要になった場合には、回転制御切替スイッチ12をオフにしてアイドリング回転数に固定する選択を解除させることにより、エンジン1を設定回転数で駆動することが可能となる。
また、外部入力装置13を適宜操作することにより、第2記憶装置8cに記憶されている設定回転数を、実施しようとしている作業に好適なエンジン回転数に、オペレータは容易に変更することができる。
また、この第1実施形態は、コントローラ8の操作量−エンジン回転演算部8eが、フロント作業機に係る操作装置6の操作量すなわち作業操作量に相応する特性Bを設定した関数設定部8e1と、走行、旋回に係る操作装置6の操作量すなわち走行、旋回操作量に相応する特性Cを設定した関数設定部8e2とを備えていることから、フロント作業機の駆動に好適なエンジン回転数、あるいは走行、旋回に好適なエンジン回転数とすることが可能となり、故障時における円滑な作業、あるいは円滑な走行、旋回を実施させることができる。
[第2実施形態]
図5は本発明の第2実施形態の要部説明図で、コントローラに備えられる操作量−エンジン回転演算部の要部構成を示す図である。この第2実施形態は、操作量−エンジン回転演算部8eの構成が上述した第1実施形態と異なるだけで、その他の構成は例えば上述した第1実施形態と同等である。
すなわち、この第2実施形態は、コントローラ8の操作量−エンジン回転演算部8eが、フロント作業機に係る操作装置6の操作量すなわち作業操作量と、走行、旋回に係る操作装置6の操作量すなわち走行、旋回操作量のうちの最大値を選択する最大値選択部8e6と、この最大値選択部8e6から出力される最大値すなわち最大操作量と、エンジン指示回転数との関係を示す特性Dが設定される関数設定部8e7とを備えている。
特性Dは、最大操作量がゼロのときにはアイドリング回転数付近のエンジン回転数となり、最大操作量が所定操作量dに至るまでは最大操作量の増加に応じて次第に高くなるエンジン指示回転数となり、所定操作量dを超えると最高回転数を維持するようになっている。
また、関数設定部8e7で求められたエンジン指示回転数と、コントローラ8の第2記憶装置8cで記憶された設定回転数のうちの最小値を選択する最小値選択部8e8と、スイッチ部8e9とを備えている。
このスイッチ部8e9は、エンジン回転調整ダイヤル7に関連する故障時のエンジン指示回転数を、第2記憶装置8cに記憶された上述のアイドリング回転数に固定させる選択が可能な回転制御切替スイッチ12からの信号に応じて作動するようになっている。例えば、回転制御切替スイッチ12がオフであるときには、スイッチ部8e9は最小値選択部8e8で選択されたエンジン指示回転数を出力し、回転制御切替スイッチ12がオンであるときには、スイッチ部8e8は、第2記憶装置8cで記憶されたアイドリング回転数をエンジン指示回転数として出力する。
このように構成した第2実施形態は、フロント作業機に係る操作装置6が操作されても、走行、旋回に係る操作装置6が操作されても、関数設定部8e7で設定された1つの特性Dに基づいて、それぞれの操作量に応じたエンジン指示回転数が求められる。
この第2実施形態でも、最小値選択部8e8において、エンジン回転調節ダイヤル7に関連する故障時に、コントローラ8の第2記憶装置8cで記憶される設定回転数を上限とするものの、操作装置6の操作量に応じたエンジン1の回転数の制御を実施でき、上述した第1実施形態におけるのとほぼ同等の作用効果が得られる。
本発明に係る作業機械のエンジン制御装置の第1実施形態を示す油圧回路図である。 本発明の第1実施形態に備えられるコントローラの要部構成を示すブロック図である。 図2に示すコントローラに備えられる第1記憶装置に記憶されるエンジン回転調節ダイヤル−エンジン指示回転数特性を示す図である。 図2に示すコントローラに備えられる操作量−エンジン回転演算部の要部構成を示す図である。 本発明の第2実施形態の要部説明図で、コントローラに備えられる操作量−エンジン回転演算部の要部構成を示す図である。
符号の説明
1 エンジン
2 主油圧ポンプ
3 パイロットポンプ
4 油圧アクチュエータ
5 方向制御弁
6 操作装置
7 エンジン回転調節ダイヤル(エンジン回転数指令装置)
8 コントローラ
8a 故障状態判定部
8b 第1記憶装置
8c 第2記憶装置
8d ダイヤル−エンジン回転演算部
8e 操作量−エンジン回転演算部
8e1 関数設定部
8e2 関数設定部
8e3 最大値選択部
8e4 最小値選択部
8e5 スイッチ部
8e6 最大値選択部
8e7 関数設定部
8e8 最小値選択部
8e9 スイッチ部
8f スイッチ部
9 燃料噴射量制御装置
10 操作量検出装置
11 操作量検出装置
12 回転制御切替スイッチ
13 外部入力装置
14 キースイッチ

Claims (4)

  1. エンジンと、このエンジンによって駆動する主油圧ポンプと、この主油圧ポンプから吐出される圧油によって駆動する油圧アクチュエータと、上記主油圧ポンプから上記油圧アクチュエータに供給される圧油の流れを制御する方向制御弁と、この方向制御弁を切換え操作する操作装置とを備えた作業機械に設けられ、
    エンジン回転数指令装置と、このエンジン回転数指令装置から出力される信号に応じてエンジン回転数を制御するエンジン指示回転数を演算し、演算値に応じた信号を出力するコントローラとを備え、このコントローラが、予め上記エンジン回転数指令装置に関連する故障時のエンジン回転数を設定回転数として記憶する記憶装置を有する作業機械のエンジン制御装置において、
    上記操作装置の操作量を検出する操作量検出装置を備えると共に、
    上記コントローラが、上記エンジン回転数指令装置に関連する故障時に、上記記憶装置に記憶される上記設定回転数を上限値として、上記操作装置の操作量に応じて変化するエンジン指示回転数を求める操作量−エンジン回転演算部を備えたことを特徴とする作業機械のエンジン制御装置。
  2. 上記請求項1記載の作業機械のエンジン制御装置において、
    上記操作量−エンジン回転演算部は、上記エンジン回転数指令装置に関連する故障時に、上記操作装置が操作されない間は、上記設定回転数よりも低い所定の低回転数を上記エンジン指示回転数とする演算を行ない、上記操作装置が操作された際に、この操作装置の操作量に応じて上記所定の低回転数以上の値であって、上記設定回転数以下の値となる上記エンジン指示回転数を求める演算を行なうことを特徴とする作業機械のエンジン制御装置。
  3. 上記請求項1記載の作業機械のエンジン制御装置において、
    上記記憶装置に、上記設定回転数よりも低い所定の低回転数を記憶させると共に、
    上記エンジン回転数指令装置に関連する故障時の上記エンジン指示回転数を、上記所定の低回転数に固定させる選択が可能な回転制御切替スイッチを備え、
    この回転制御切替スイッチによって上記所定の低回転数に固定する選択がなされ、上記エンジンが駆動状態となるとき、上記操作量−エンジン回転演算部は、上記操作装置の操作の如何に拘わらず、上記エンジン指示回転数を上記所定の低回転数とする処理を行なうことを特徴とする作業機械のエンジン制御装置。
  4. 上記請求項1〜3のいずれか1項記載の作業機械のエンジン制御装置において、
    上記記憶装置に記憶される上記設定回転数の変更が可能な外部入力装置を備えたことを特徴とする作業機械のエンジン制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008150965A (ja) * 2006-12-14 2008-07-03 Hitachi Constr Mach Co Ltd 建設機械のエンジン制御装置
JP2010229855A (ja) * 2009-03-26 2010-10-14 Shinmaywa Industries Ltd 特装車の操作装置
JP2014058886A (ja) * 2012-09-17 2014-04-03 Bosch Corp エンジン回転制御装置

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