JP3340787B2 - 換気扇の自動運転装置 - Google Patents

換気扇の自動運転装置

Info

Publication number
JP3340787B2
JP3340787B2 JP08751693A JP8751693A JP3340787B2 JP 3340787 B2 JP3340787 B2 JP 3340787B2 JP 08751693 A JP08751693 A JP 08751693A JP 8751693 A JP8751693 A JP 8751693A JP 3340787 B2 JP3340787 B2 JP 3340787B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ventilation
ventilation fan
time
gas sensor
gas
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP08751693A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06300330A (ja
Inventor
悦治 野田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Carrier Corp
Original Assignee
Toshiba Carrier Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Carrier Corp filed Critical Toshiba Carrier Corp
Priority to JP08751693A priority Critical patent/JP3340787B2/ja
Publication of JPH06300330A publication Critical patent/JPH06300330A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3340787B2 publication Critical patent/JP3340787B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Ventilation (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、煙などの汚染ガスの濃
度を検知するガスセンサを備え、そのガスセンサの検知
出力に基づいて換気扇の自動運転を行うようにした換気
扇の自動運転装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年においては、室内空気の汚染状態に
応じて換気扇を自動運転させるようにした装置が考えら
れているが、このような換気扇の自動運転装置を実現す
るに当たっては、室内の汚染ガス濃度を検知するガスセ
ンサを設けると共に、このガスセンサによる検知ガス濃
度が基準レベル以上ある状態で換気扇の運転を開始させ
る制御装置を設ける構成とすることが一般的となってい
る。
【0003】ところで、このような用途に使用されるガ
スセンサは、通電開始直後は出力特性が安定せず、その
後にある程度の遅れ時間が経過したときに初めて出力特
性が安定するという性質があるため、前記換気扇の自動
運転装置を実現するに当たっては、上記のような事情を
考慮する必要がある。そこで、従来においては、例えば
特開平3−31633号公報に見られるように、ガスセ
ンサへの通電開始当初に所定の準備期間だけ換気扇の換
気運転を強制的に実行すると共に、その換気運転が終了
した時点におけるガスセンサの検知出力を前記基準レベ
ルとして記憶する構成とし、以てガスセンサの通電開始
当初における出力特性の変動を吸収することが行われて
いる。
【0004】このことを具体的な例を挙げて説明する
と、以下のようになる。つまり、ガスセンサの出力は電
圧信号として得るのが通常であるが、ガスセンサの通電
開始当初には、上記電圧信号は、換気扇の換気運転に応
じて図6に一例を示すように変化することになる。図6
において、ガスセンサから出力される電圧信号は、一旦
ピーク値aを示した状態(準安定状態)を経た後に安定
状態に移行するものであり、前記制御装置は、上記ピー
ク値aが出現した後の所定のタイミングt1 で換気扇の
運転を停止すると共に、そのタイミングt1 での上記電
圧信号のレベルVsを前述した基準レベルとして記憶
し、この後においては、ガスセンサから出力される電圧
信号のレベルが上記基準レベルVs以上となったときに
換気扇の運転を開始するように構成されるものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来構成では、基準レベルVsを記憶するタイミングを、
換気扇の強制的な換気運転が一定時間Tだけ行われたタ
イミングに一義的に決定しているため、以下に述べるよ
うな欠点があった。即ち、室内空気の汚れ度合いが大き
い場合には、図7に示すように、換気扇の強制的な換気
運転が一定時間T行われた後においても、ガスセンサか
らの電圧信号のレベル(つまり室内の汚染ガス濃度)が
十分に下がり切らない場合があり、このような場合に記
憶される基準レベルVsは、比較的高い汚染ガス濃度に
対応したものとなる。このため、その後においては、室
内の汚染ガス濃度が比較的高い場合でも換気扇の自動運
転が開始されないことになり、自動運転の開始時期の制
御が不正確になってしまう。また、このような事態を防
止するためには、換気扇の換気運転時間Tを引き延ばせ
ば良いが、これでは、室内空気の汚染度合いが比較的低
い状態時に換気扇の強制的な換気運転が無闇に長く行わ
れることになり、その運転が無駄になる。
【0006】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、室内の汚染ガス濃度検知用のガスセ
ンサの出力特性が安定するまでの間に換気扇の換気運転
を所定時間だけ強制的に行う構成のものでありながら、
上記ガスセンサの検知出力に基づいた自動運転の開始時
期の制御を正確に行い得ると共に、換気扇の強制的な換
気運転が無駄に行われる事態を確実に防止できるように
なる換気扇の自動運転装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、室内の汚染ガス濃度を検知するガスセンサ
を設けた上で、このガスセンサへの通電開始当初に所定
の準備期間だけ換気扇による換気運転を強制的に実行し
て当該強制換気運転終了時点における前記ガスセンサに
よる検知ガス濃度を基準レベルとして記憶すると共に、
この後に前記ガスセンサからの検知出力により示される
汚染ガス濃度が前記基準レベル以上となったときに前記
換気扇による換気運転を開始させる制御手段を設けて成
る換気扇の自動運転装置において、前記制御手段を、前
記換気扇の強制的な換気運転中の所定時期に前記ガスセ
ンサの検知出力が予め設定した限度量以上変動したとき
には上記換気運転の継続時間を一定時間だけ延長する構
成としたものである。
【0008】この場合、制御手段を、換気扇の強制的な
換気運転を延長することなく基準レベルを記憶した場合
に、その記憶後に所定時間が経過したときに換気扇の強
制的な換気運転を一定時間だけ行うと共に、その換気運
転中においてガスセンサの検知出力が予め設定した限度
量以上変動したときに上記換気運転の継続時間を一定時
間だけ延長するように構成することもできる。
【0009】
【作用】請求項1に記載された換気扇の自動運転装置で
は、ガスセンサへの通電が開始されると、制御手段によ
って換気扇の強制的な換気運転が開始されて室内の汚染
ガスが排出されるようになるが、このような換気運転中
における室内の汚染ガス濃度の単位時間当たりの変動量
は、その汚染ガス濃度が高い状態時ほど大きくなるとい
う性質がある。
【0010】制御手段は、上記のような強制的な換気運
転中の所定時期におけるガスセンサの検知出力の変動量
が予め設定した限度量より小さい状態時、つまり室内の
汚染ガス濃度が比較的低い通常の状態時には、上記換気
扇の強制的な換気運転を所定の準備期間だけ行うもので
あり、その準備期間中にガスセンサの出力特性が安定す
るようになる。また、制御手段は、上記のような強制的
な換気運転が終了した時点でのガスセンサによる検知ガ
ス濃度を基準レベルとして記憶するものであり、従っ
て、この場合に記憶される基準レベルは、比較的低い汚
染ガス濃度に対応したものとなる。そして、制御手段
は、この後においてガスセンサからの検知出力により示
される汚染ガス濃度が前記基準レベル以上になったとき
には、前記換気扇による換気運転を自動的に開始させる
ようになる。
【0011】これに対して、前記強制的な換気運転中の
所定時期においてガスセンサの検知出力が予め設定した
限度量以上変動した状態時、つまり室内の汚染ガス濃度
が比較的高い状態時には、制御手段が、上記強制的な換
気運転の継続時間を一定時間だけ延長するようになる。
従って、このような延長期間中において室内の汚染ガス
濃度が低下されるようになるから、上記換気運転の終了
時点で前述のように記憶される基準レベルは、前述した
通常の状態時と同様に比較的低い汚染ガス濃度に対応し
たものとなる。つまり、ガスセンサに対する通電開始当
初における室内空気の汚染度合いが大きい場合であって
も、換気扇の自動運転の根拠となる前記基準レベルを適
正なレベルに引き下げ得るものであり、結果的に換気扇
の自動運転の開始時期の制御を正確に行い得るようにな
る。
【0012】請求項2に記載された換気扇の自動運転装
置では、制御手段が換気扇の強制的な換気運転を延長す
ることなく基準レベルを記憶した場合、つまり室内の汚
染ガス濃度が比較的低い状態にあった場合には、その記
憶後に所定時間が経過したときに換気扇の強制的な換気
運転を一定時間だけ行うと共に、その換気運転中におい
てガスセンサの検知出力が予め設定した限度量以上変動
したときに上記換気運転の継続時間を一定時間だけ延長
し、斯様な延長運転が終了した時点でのガスセンサの検
知出力を新たな基準レベルとして記憶するようになる。
この結果、当該基準レベルが確実に低下されることにな
り、換気扇の自動運転の開始時期の制御を一層正確に行
い得るようになる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の第1実施例について図1〜図
3を参照しながら説明する。電気的構成を概略的に示す
図1において、ガスセンサ1は、室内の汚染ガス濃度を
検知するために設けられたもので、検知した汚染ガス濃
度が高い状態時ほど内部抵抗値が低下する特性を備えて
いる。このガスセンサ1は、一端が定電圧電源端子+V
ccに接続されていると共に、他端が抵抗2を介してアー
ス端子に接続されている。従って、ガスセンサ1及び抵
抗2の共通接続点からは、当該ガスセンサ1により検知
される汚染ガス濃度が高い状態時ほど高レベルとなる電
圧信号Vdが出力されるものであり、その電圧信号Vd
は制御手段たる制御回路3に与えられる構成となってい
る。
【0014】この制御回路3は、換気扇4の運転(換気
運転)を出力回路5を通じて制御するようになってお
り、その運転制御は上記のように入力される電圧信号V
d及び予め記憶した制御プログラムなどに基づいて行わ
れる。
【0015】しかして、図2には上記制御回路3による
制御内容のうち本発明の要旨に関係した部分のみが示さ
れており、以下これについて説明する。即ち、制御回路
3は、電源投入時つまりガスセンサ1への通電開始時に
は、まず換気扇4の換気運転を開始させ(ステップA
1)、この後に一定時間T0 (例えば5分)だけ待機す
る(ステップA2)。そして、上記待機時間T0 が経過
したときには、所定の単位時間内において電圧信号Vd
が予め設定した限度量ΔV以上変動したか否かを判断す
る(ステップA3)。
【0016】電圧信号Vdの単位時間当たりの変動量が
限度量ΔV未満であった場合(ステップA3で「N
O」)には、一定時間T1 (例えば10分)が経過した
か否かを判断し(ステップA4)、その時間T1 が経過
するまでの間はステップA3を繰り返し実行する。そし
て、電圧信号Vdの単位時間当たりの変動量が限度量Δ
V未満の状態のまま時間T1 が経過したとき(ステップ
A4で「YES」)には、換気扇4の換気運転を停止さ
せると共に、その停止時点における電圧信号Vdを基準
レベルVsとして記憶し(ステップA5、A6)、この
後には自動運転ルーチンA7を電源が遮断されるまで実
行する。
【0017】上記自動運転運転ルーチンA7では、ガス
センサ1からの電圧信号Vdのレベルが前記基準レベル
Vs以上となった場合に換気扇4の換気運転を開始させ
ると共に、その後の所定タイミングで換気扇4の換気運
転を停止させる制御を行うものであり、その停止タイミ
ングの制御は、例えば、電圧信号Vdのレベルが予め設
定した下限レベルまで低下したか否か、或いはタイマ機
能による時間制御などに基づいて行われる。
【0018】一方、前記時間T1 が経過する前に電圧信
号Vdの単位時間当たりの変動量が限度量ΔV以上とな
った場合(ステップA3で「YES」)には、時間T1
の残り時間、つまり時間T1 から前記ステップA2の終
了後の経過時間τを差し引いた時間と、予め設定された
一定時間T2 (例えば10分)との合計時間(T1 −τ
+T2 )が経過するまで待機し(ステップA8)、その
合計時間が経過したときには前記ステップA5以降の制
御を実行する。
【0019】以上のような制御回路2による制御内容及
びこれに関連した作用を要約すると以下〜のように
なる。 …電源が投入されたとき、つまりガスセンサ1への通
電開始当初には、換気扇4の換気運転を強制的に開始さ
せると共に、その後に一定の待機時間T0 (5分)が経
過するまでの間は、上記のような強制的な換気運転をそ
のまま継続する。これにより、ガスセンサ1からの電圧
信号Vdは、図3に示すように、待機時間T0 が経過す
る前の時点で一旦ピーク値aを示した準安定状態を呈し
た後に安定状態へ移行するようになる。
【0020】…上記待機時間T0 が経過した後には、
換気扇4による強制的な換気運転を継続した状態にて、
ガスセンサ1からの電圧信号Vdの単位時間当たりの変
動量が限度量ΔV以上か否かを判断する動作を、一定時
間T1 (10分)だけ反復して行う。ここで、換気扇4
による換気運転中には、室内の汚染ガス濃度の単位時間
当たりの変動量は、その汚染ガス濃度が高い状態時ほど
大きくなるという性質があるから、上記のような変動量
の大小に基づいて室内の汚染ガス濃度を知ることができ
る。しかして、上記時間T1 が経過するまでの間におい
て、電圧信号Vdの単位時間当たりの変動量が限度量Δ
V未満のままであった場合、つまり室内の汚染ガス濃度
が比較的低い状態にあった場合には、上記時間T1 が経
過した時点で換気扇4の換気運転を停止させると共に、
その停止時点における電圧信号Vdを基準レベルVsと
して記憶し、これ以降は上記基準レベルVsと電圧信号
Vdとの比較出力に基づいて換気扇4の自動運転を制御
する。
【0021】即ち、電源投入後に行われる換気扇4の強
制的な換気運転は、室内の汚染ガス濃度が比較的低い場
合には、図3に実線で示すように、時間T0 と時間T1
との合計時間T(15分)に相当した準備期間だけ行わ
れるものであり、この場合に記憶される基準レベルVs
は、上記のような比較的低い汚染ガス濃度に対応したも
のとなる。
【0022】…前記時間T1 が経過するまでの間にお
いて、電圧信号Vdの単位時間当たりの変動量が限度量
ΔV以上になった場合、つまり室内の汚染ガス濃度が比
較的高い状態にあった場合には、上記時間T1 の経過後
にさらに一定時間T2 (10分)が経過した時点で換気
扇4の換気運転を停止させると共に、その停止時点にお
ける電圧信号Vdを基準レベルVsとして記憶し、これ
以降は上記基準レベルVsと電圧信号Vdとの比較出力
に基づいて換気扇4の自動運転を制御する。
【0023】これにより、電源投入後に行われる換気扇
4の強制的な換気運転は、室内の汚染ガス濃度が比較的
高い場合には、図3に二点鎖線で示すように、前記時間
Tより時間T2 (10分)延長されたT′(25分)に
相当した準備期間だけ行われることになるから、この場
合に記憶される基準レベルVsも、比較的低い汚染ガス
濃度に対応したものとなる。
【0024】従って、上記した本実施例の構成によれ
ば、ガスセンサ1への通電開始当初において当該ガスセ
ンサ1の出力特性を安定させるために設けられた準備期
間が、室内空気の汚染度合いに応じて引き延ばされるよ
うになるから、その準備期間中における室内の汚染ガス
濃度の如何に拘らず、換気扇4の自動運転の根拠となる
基準レベルVsが適正なレベルに引き下げられるように
なり、結果的に換気扇4の自動運転の開始時期の制御を
正確に行い得るようになる。
【0025】図4及び図5には本発明の第2実施例が示
されており、以下これについて前記第1実施例と異なる
部分のみ説明する。即ち、この第2実施例は、制御回路
3による制御内容が第1実施例と異なるものであり、図
4には本実施例による制御内容のうち本発明の要旨に関
係した部分のみが示されている。
【0026】図4において、制御回路3は、電源投入時
つまりガスセンサ1への通電開始時には、まず換気扇4
の換気運転を開始させ(ステップB1)、この後に一定
時間T0 (5分)だけ待機する(ステップB2)。そし
て、上記待機時間T0 が経過したときには、所定の単位
時間内において電圧信号Vdが予め設定した限度量ΔV
以上変動したか否かを判断する(ステップB3)。
【0027】電圧信号Vdの単位時間当たりの変動量が
限度量ΔV未満であった場合(ステップB3で「N
O」)には、一定時間T1 (10分)が経過したか否か
を判断し(ステップB4)、その時間T1 が経過するま
での間はステップB3を繰り返し実行する。そして、電
圧信号Vdの単位時間当たりの変動量が限度量ΔV未満
の状態のまま時間T1 が経過したとき(ステップB4で
「YES」)には、換気扇4の換気運転を停止させると
共に、その停止時点における電圧信号Vdを基準レベル
Vsとして記憶する(ステップB5、B6)。そして、
この後には、自動運転ルーチンB7を所定時間T3 (例
えば5分)が経過するまでの間だけ反復して実行する
(ステップB8)。
【0028】尚、上記自動運転運転ルーチンB7では、
ガスセンサ1からの電圧信号Vdのレベルが前記基準レ
ベルVs以上となった場合に換気扇4の換気運転を開始
させると共に、その後に電圧信号Vdのレベルが予め設
定した下限レベルまで低下したときに換気扇4の換気運
転を停止させる制御を行う。
【0029】そして、上記時間T3 が経過したときに
は、換気扇4の換気運転を無条件で開始させ(ステップ
B9)、この後に、所定の単位時間内において電圧信号
Vdが予め設定した限度量ΔV以上変動したか否かを再
判断する(ステップB10)。このとき、電圧信号Vd
の単位時間当たりの変動量が限度量ΔV未満であった場
合(ステップB10で「NO」)には、一定時間T4
(例えば5分)が経過したか否かを判断し(ステップB
11)、その時間T4 が経過するまでの間はステップB
10を繰り返し実行する。
【0030】この後において、電圧信号Vdの単位時間
当たりの変動量が限度量ΔV未満の状態のまま時間T4
が経過したとき(ステップB11で「YES」)には、
換気扇4の換気運転を停止させると共に、その停止時点
における電圧信号Vdを基準レベルVsとして記憶する
(ステップB12、B13)。そして、この後には、前
記自動運転ルーチンB7と同様の自動運転ルーチンB1
4を電源が遮断されるまで実行する。
【0031】一方、前記時間T1 が経過する前に電圧信
号Vdの単位時間当たりの変動量が限度量ΔV以上とな
った場合(ステップB3で「YES」)には、時間T1
の残り時間、つまり時間T1 から前記ステップB2の終
了後の経過時間τを差し引いた時間と、予め設定された
一定時間T2 (例えば10分)との合計時間(T1 −τ
+T2 )が経過するまで待機し(ステップB15)、そ
の合計時間が経過したときには前記ステップB12以降
の制御を実行する。
【0032】また、前記時間T4 が経過する前に電圧信
号Vdの単位時間当たりの変動量が限度量ΔV以上とな
った場合(ステップB10で「YES」)には、時間T
4 の残り時間、つまり時間T4 から前記ステップB8の
終了後の経過時間τ′を差し引いた時間と、予め設定さ
れた一定時間T5 (例えば10分)との合計時間(T4
−τ′+T5 )が経過するまで待機し(ステップB1
6)、その合計時間が経過したときには前記ステップB
12以降の制御を実行する。
【0033】要するに、本実施例では、ガスセンサ1へ
の通電開始当初において電圧信号Vdの単位時間当たり
の変動量が限度量ΔV未満のままであった場合、つまり
室内の汚染ガス濃度が比較的低い状態にあった場合に
は、図5に示すように、換気扇4の強制的な換気運転
を、時間T3 の休止期間(ここでいう「休止期間」は強
制的な換気運転の休止期間を示すもので、前記自動運転
ルーチンB7による換気運転が行われる場合もあり得
る)を挟んで2回行うと共に、2回目の換気運転中にお
いて電圧信号Vdが予め設定した限度量ΔV以上変動し
たときには、上記強制的な換気運転の継続時間を一定時
間T5 だけ延長するものである。
【0034】従って、本実施例によれば、室内の汚染ガ
ス濃度が比較的低い状態時には、基準レベルVsを一旦
記憶した後においても、換気扇4の強制的な換気運転が
1回余分に行われて、その換気運転終了時点での電圧信
号Vdが新たな基準レベルVsとして記憶されることに
なるから、当該基準レベルVsを比較的低い汚染ガス濃
度に対応したものとすることができ、換気扇4の自動運
転の開始時期の制御を一層正確に行い得るようになる。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば以上の説明によって明ら
かなように、室内の汚染ガス濃度検知用のガスセンサの
出力特性が安定するまでの間に換気扇の換気運転を所定
時間だけ強制的に行うと共に、その換気運転終了時点に
おけるガスセンサの検知出力を基準として換気扇による
換気運転の開始時期を自動制御するように構成された換
気扇の自動運転装置において、前記換気扇の強制的な換
気運転中の所定時期に前記ガスセンサの検知出力が予め
設定した限度量以上変動したときには上記換気運転の継
続時間を一定時間だけ延長するように構成したので、室
内の汚染ガス濃度が大小異なる場合でも前述のようなガ
スセンサの検知出力に基づいた換気扇の自動運転の開始
時期の制御を正確に行い得ると共に、換気扇の強制的な
換気運転が無駄に行われる事態を確実に防止できるよう
になるという優れた効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す概略的な電気回路構
成図
【図2】制御内容を示すフローチャート
【図3】作用説明用の特性図
【図4】本発明の第2実施例を示す図2相当図
【図5】図3相当図
【図6】従来例の作用を説明するための特性図
【図7】従来例の欠点を説明するための特性図
【符号の説明】
図面中、1はガスセンサ、3は制御回路(制御手段)、
4は換気扇を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F24F 7/00 - 7/007

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 室内の汚染ガス濃度を検知するガスセン
    サと、 このガスセンサへの通電開始当初に所定の準備期間だけ
    換気扇による換気運転を強制的に実行して当該換気運転
    終了時点における前記ガスセンサによる検知ガス濃度を
    基準レベルとして記憶すると共に、この後に前記ガスセ
    ンサからの検知出力により示される汚染ガス濃度が前記
    基準レベル以上となったときに前記換気扇による換気運
    転を開始させる制御手段とを備えた換気扇の自動運転装
    置において、 前記制御手段は、前記換気扇の強制的な換気運転中の所
    定時期に前記ガスセンサの検知出力が予め設定した限度
    量以上変動したときには上記換気運転の継続時間を一定
    時間だけ延長するように構成されていることを特徴とす
    る換気扇の自動運転装置。
  2. 【請求項2】 制御手段は、換気扇の強制的な換気運転
    を延長することなく基準レベルを記憶した場合に、その
    記憶後に所定時間が経過したときに換気扇の強制的な換
    気運転を一定時間だけ行うと共に、その換気運転中にお
    いてガスセンサの検知出力が予め設定した限度量以上変
    動したときに上記換気運転の継続時間を一定時間だけ延
    長するように構成されていることを特徴とする請求項1
    記載の換気扇の自動運転装置。
JP08751693A 1993-04-14 1993-04-14 換気扇の自動運転装置 Expired - Fee Related JP3340787B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP08751693A JP3340787B2 (ja) 1993-04-14 1993-04-14 換気扇の自動運転装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP08751693A JP3340787B2 (ja) 1993-04-14 1993-04-14 換気扇の自動運転装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06300330A JPH06300330A (ja) 1994-10-28
JP3340787B2 true JP3340787B2 (ja) 2002-11-05

Family

ID=13917162

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP08751693A Expired - Fee Related JP3340787B2 (ja) 1993-04-14 1993-04-14 換気扇の自動運転装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3340787B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06300330A (ja) 1994-10-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3340787B2 (ja) 換気扇の自動運転装置
JP2594391B2 (ja) 換気扇の自動運転装置
US4982443A (en) Instantaneous voltage drop detector for DC power source
JP2716209B2 (ja) 自動車用空気清浄機の運転方法
US20060226799A1 (en) Motor unit including a controller that protects a motor of the motor unit from burnout
JPH06188704A (ja) 負荷駆動装置
US8063590B2 (en) Method and apparatus for detecting blocking of a direct current motor
JPS5951672B2 (ja) 点火制御装置
JP3463723B2 (ja) 空気清浄機の制御装置
JP2009174937A (ja) ガス検出装置および車両用空調システム
JPH0134884Y2 (ja)
JP3206854B2 (ja) 空調制御装置
JPH04261338A (ja) 充電回路
JP3156318B2 (ja) 燃焼制御装置
JP3115513B2 (ja) ガス検知回路
JP3309508B2 (ja) 空気清浄器
JP3394597B2 (ja) 半導体ガス検知素子を使用したガス検知装置
JPS64525Y2 (ja)
JPH0116610Y2 (ja)
JP3377260B2 (ja) モータ駆動制御装置
KR0136727B1 (ko) 공기조화기 및 그 제어방법
JPH02124163A (ja) 脱臭制御装置
JP2592219Y2 (ja) 焦電型赤外線検出装置
JPS6116086B2 (ja)
JP2753593B2 (ja) ファン回転数低下検出装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070816

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080816

Year of fee payment: 6

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080816

Year of fee payment: 6

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080816

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090816

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090816

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100816

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees