JP3340539B2 - インストルメントパネル構造 - Google Patents

インストルメントパネル構造

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車に設備されるイ
ンストルメントパネルの構成を少ない構成部品となして
組立の作業性及び経済性を高め、さらには軽量化に役立
てることができるインストルメントパネル構造に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来の自動車用インストルメントパネル
装置の構成は例えば図1に示す如き各構成部品を使用し
て組立てられている。すなわち、1はインストルメント
パネル本体であって、このインストルメントパネル本体
1の内側には、エアコンダクト2が取付けられ、さらに
このエアコンダクト2には、ブロアケース3−1、ヒー
タケース3−2、クーラケース3−3から構成されるエ
アコンケース4が組付けられる。
【0003】6は車幅全長に亘って架設されるステアリ
ングメンバー、7はこのステアリングメンバー6及びイ
ンストルメントパネル本体1にニープロテクタ8を介し
て取付けられるグローブボックス、9はインストセンタ
部材、10はインストロア部材を示す。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように従来のイン
ストルメントパネル構造にあっては、上記多数の構成部
品を用いて組立てられているものであり、特にエアコン
用の通気構造にあっては、車幅長よりも小さい横幅のブ
ロアケース3−1、ヒータケース3−2、クーラケース
3−3を組付けているものであった。
【0005】従って上記インストルメントパネル構造を
設備する自動車にあっては、当該部位の車幅方向の剛性
はステアリングメンバー6によって補っていたから例え
ばその自動車の側面方向(車幅方向)から衝突力を受け
たとき、ステアリングメンバー6以外の部品例えばブロ
アケース、ヒータケース、クーラケースさらには、エア
コンダクト等の部品によって衝突障害を軽減せしめるこ
とは不可能であることから、自ずと上記ステアリングメ
ンバー6の剛性を高めることが必要となりそのため、大
型で重量のあるステアリングメンバーを使用せざるを得
ないものであった。
【0006】また従来のエアコンダクト2は、ブロアケ
ース、ヒータケース、クーラケース等と別体である部品
構成であることから、部品点数の増加は勿論のこと、上
記各部品のレイアウトのため、余分なスペースが必要で
あり、これらが原因で車体の重量増、原価高となりさら
にはスペース効率が悪いという問題点があった。
【0007】
【課題を解決するための手段】 前記課題を達成するた
め、第1の発明は、自動車の左右のフロントピラー相互
間に架設される断面がボックス形状で、その内部空間に
エアコン機器が配設され、ダクトが形成されたエアコン
ケース(13)と、該エアコンケースに被着する断面コ
字形状の金属製メンバー(14)と、からなる構造体
(12)を有するインストルメントパネル構造であっ
て、前記エアコンケース(13)が上下から組合わせら
れるエアコンケースアッパー(13−1)とエアコンケ
ースロア(13−2)とによって構成され、上記金属製
メンバーが、前記ケースアッパーとケースロアの後側の
外表面に跨り被着されていることを特徴とするインスト
ルメントパネル構造にある。第2の発明は、第1の発明
に係るインストルメントパネル構造において、前記エア
コンケース(13)の後側接合部が突出して、ベントダ
クト(13−14)が一体的に形成され、該突出部の外
表面に前記金属製メンバー(14)が嵌着されているこ
とを特徴とする。第3の発明は、第1または第2の発明
に係るインストルメントパネル構造において、エアバッ
ク(28)が前記金属製メンバー(14)に支持されて
いることを特徴とする。第4の発明は、第1乃至第3の
発明に係るインストルメントパネル構造において、ハー
ネス(23)が前記インストパネル構造体(12)に配
索されていることを特徴とする。第5の発明は、第1乃
至第4の発明に係るインストルメントパネル構造におい
て、ステアリングシャフト(26)が前記金属製メンバ
ー(14)に支持されていることを特徴とする。
【0008】
【実施例】以下に本発明を図面に示す実施例に基いて詳
細に説明する。
【0009】先ず、図2において本実施例のインストル
メントパネル装置の構成部品について述べると、11は
インストルメントパネル装置の表面に位置されるインス
トルメントパネル本体であって、このインストルメント
パネル本体11は、外表面にソフトパッドを有するか又
は有していない樹脂インジェクション成形品である。
【0010】12は本実施例の主要部であるインストル
メントパネル構造体であって、この構造体12は、樹脂
製のエアコンケース13と、プレス成形された鋼板製の
メンバー14との組合せで構成される。このエアコンケ
ース13は、車体幅の全長に亘って延びる長尺構造であ
って、剛性を高めるために例えばガラス繊維入りポリプ
ロピレン樹脂によりインジェクション成形されているエ
アコンケースアッパー13−1とエアコンケースロア1
3−2との上下方向からの組合せと、その組合せ接合面
を例えばボルト締めすることにより一体のボックス状に
構成される。さらに上記エアコンケースアッパ13−1
の構造について述べるならば、そのエアコンケースアッ
パ13−1には、エア吹出し孔13−3を有するデフダ
クト13−4が一体に形成されており、しかも、そのデ
フダクト13−4は、エアコンケースアッパ13−1内
に取付けられた仕切板13−5により通風ダクト13−
6と区分形成されている。またエアコンケースロア13
−2には、車体への取付用ステー13−7(図5参
照)、フットエア吹出し口13−8(図3、図6参照)
が設けられている。
【0011】このようにエアコンケースアッパ13−1
とエアコンケースロア13−2との組合せによりデフダ
クト13−4及び通風ダクト13−6が形成されるが、
さらにその通風ダクト13−6内に組込まれた仕切板1
3−9によりブロア15、エバポレータ16の収納部が
形成される。
【0012】さらに上記のエアコンケースアッパ13−
1とエアコンケースロア13−2とにより形成される通
風ダクト13−6内には、図3に示すヒータコア17、
複数のエアミックスドア18,19が内装される。
【0013】前記メンバー14は、前記エアコンケース
13の前面部を嵌合保持し、かつ取付ボルト20によ
り、エアコンケース13と一体に結合される断面略コ字
状であって、このメンバー14は両側の取付板14−1
によって車幅間に架設固定されるものである。
【0014】本実施例の特長は上記構造体12の構成に
あるが、この構造体12に付随する各部品について説明
を加えるならば、21は構造体12に設けられているサ
イド通気口13−10に接続されるサイドダクト、22
はセンタ通気口13−11に接続されるセンタダクト、
23は構造体12の上面に沿って配索されるハーネス、
24は前記メンバー14に取付ねじ20によって固定さ
れるセンタステー、25はインストルメントパネルロア
部材を示す。なお図7に示すステアリングポスト26は
ブラケット27及び取付ねじ20によって前記のメンバ
ー14に固定される。28はインストルメントパネル本
体11と構造体12上面との間に形成される空間部にお
いて、車室の助手席側に設けられているエアバッグであ
って、このエアバッグ28は、前記メンバー14にボル
ト29によって固定保持されている。
【0015】以上のように本実施例にあっては、エアコ
ンケースアッパー13−1とエアコンケースロア13−
2との組合せによってボックス形状に構成されるエアコ
ンケース13と、このエアコンケース13の後側の接合
部が突出して一体的に形成されたベントダクト13−1
4部に嵌着して固定するメンバー14との組合せにより
なされる構造体12をインストルメントパネルの主要構
造としていることであるが、次にその構造体12の車体
への取付構造について述べると、図4、図5、図6に示
すようにエアコンケースロア13−2の背部に突設され
ている取付用ステー13−7を、取付ボルト20によっ
て車体のバルクヘッド部30に固定し、メンバー14の
両側端に形成されている取付板14−1をボルトによっ
て車体のフロントピラーインナー部(図示せず)に固定
し、さらにそのメンバー14の中央部をセンタステー2
4を介して図6に示す車体のトンネル部31へ取付ボル
ト20によって固定する。
【0016】しかる後、前記したように車体に取付られ
た上記構造体12にワイヤハーネス23の配索、さらに
はサイドダクト21、センタダクト22等の部品の接続
を行ない最後にインストルメントパネル本体11及びイ
ンストルメントパネルロア部材25等を被着することに
よって、インストルメントパネル装置が構成されるもの
である。
【0017】次にこの実施例のインストルメントパネル
装置におけるエアコン空気の流れについて説明する。
【0018】つまり図3、図4、図6において、ブロア
15の回転によって吸込まれる外気(又は内気)は矢印
方向へ流れる。そしてデフ流は実線で示す矢方向へ、ま
たベント流は破線で示す矢方向へ流れる。さらにフット
流は、上記デフ流の一部のエア(鎖線)がフットエア吹
出口13−8へ流れる。
【0019】エアコンケース13から外部へ流れた前記
デフ流は、デフダクト13−4(デフグリル&ノズル)
を経て、フロントガス32の内面に沿って流れる。
【0020】また上記ベント流はベントドア13−13
を通過し、ベントダクト13−14、センタダクト2
2、センタベントグリル33を経て車室内の中央部へま
たサイドダクト21、サイドベントグリル34を経て車
室の側方部へ吹き出される。
【0021】さらに前記フット流は、フットエア吹出口
13−8から配風ダクト(図示せず)を経て前席足元左
右及び後席足元へ配風されるものである。
【0022】上記のように本実施例にあっては、鋼板の
プレス成形により形成されるメンバー14は車体の車幅
間に架設され、さらにこのメンバー14には、その車幅
間に架設される長さを有し、高剛性を有するボックス形
状のエアコンケース13を一体的に結合していることか
ら、車幅間に架設されるメンバー14及びエアコンケー
ス13すなわちインストルメントパネル構造体12によ
る強度・剛性によって車体の幅方向の強度・剛性が高め
られ、これによって例えば車体の側面方向からの衝撃時
に車体の変形を抑制することができる。
【0023】また上記エアコンケース13内の空間を利
用して、その空間内にエアコン機器又はドア等を内装す
ると共にその空間の一部をダクトとして使用する等のこ
とで車室内のスペースが有効利用できる。さらには上記
エアコンケース13及びメンバー14は、上下平坦面を
有していることから、その平面部に沿ってワイヤハーネ
スを配索すること及び電装部品の配置が極めて容易であ
る。さらに上記エアコンケース13及びメンバー14の
組合せによる構造体12の剛性は優れるものがあること
から、この構造体12によって保持せしめるエアバッグ
28は信頼性に優れた展開力を維持する等の特長を有す
る。
【0024】図8、図9、図10は本発明の他の実施例
を示すものであって、本実施例ではメンバー14の長さ
を短く形成する。すなわち、メンバー14の助手席側部
を切断した長さとしてメンバー14の全体重量を軽減せ
しめるものである。
【0025】この実施例の場合、メンバー14の助手席
側端部を車体のフロントピラーインナー部に取付けする
ことができなくなるので、この取付け強度を補ぎなうた
めに、エアコンケース13の助手席側端部に取付板13
−12を設け、この取付板13−12を介してエアコン
ケース13を車体のフロントピラーインナー部に固定す
る。
【0026】またこの実施例の場合、助手席側にメンバ
ー14が設けられないことから、助手席側に設備するエ
アバッグ28は、図9、図10に示すようにエアコンケ
ース13の一部で支持させることで支障はない。
【0027】従ってこの実施例では、金属製メンバー1
4を短く形成することができるのでそのメンバー14を
使用するインストルメントパネルの全体重量を前記実施
例のものに対しなお一層軽減せしめることができるとい
う特長がある。
【0028】
【発明の効果】 第1の発明は、自動車の左右のフロント
ピラー相互間に架設される断面がボックス形状のエアコ
ンケース(13)と、該エアコンケースに被着する断面
コ字形状の金属製メンバー(14)と、からなる構造体
(12)を有するインストルメントパネル構造であるか
ら、断面がボックス形状のエアコンケース(13)と金
属製メンバー(14)とが、一体となって車幅方向の強
度・剛性を増大させることができ、車幅方向から衝突力
を受けたときの衝突障害を軽減させることができる。特
に、上記金属製メンバーが、前記エアコンケースのケー
スアッパーとケースロアの後側の外表面に跨り被着され
ることによって、前記ケースアッパーとケースロアの後
側の接合部を補強しているので、有効に車幅方向の強度
・剛性を増大させるという効果がある。また、前記エア
コンケース(13)の内部空間にエアコン機器が配設さ
れ、ダクトスペースが形成されているものであるから、
室内スペースの有効利用が可能となり、部品点数の削
減、組立て作業性の向上、軽量化、原価低減等ができる
という効果がある。第2の発明は、第1の発明に係るイ
ンストルメントパネル構造において、前記エアコンケー
ス(13)の後側接合部が突出して、ベントダクト(1
3−14)が一体的に形成され、該突出部の外表面に前
記金属製メンバー(14)が嵌着されているものである
から、該接合部を一層有効に補強して車幅方向の強度・
剛性を増大させるとともに、前記金属製メンバー(1
4)のコ字断面の凹部に前記ベントダクトの突出部が嵌
入しているため、スペースの有効利用ができるという効
果がある。第3の発明は、第1または第2の発明に係る
インストルメントパネル構造において、エアバック(2
8)が前記金属製メンバー(14)に支持されているも
のであるから、エアバッグ専用の支持部材を設ける必要
がなく構造の合理化ができるという効果がある。第4の
発明は、第1乃至第3の発明に係るインストルメントパ
ネル構造において、ハーネス(23)が前記インストパ
ネル構造体(12)に配索されているものであるから、
ハーネスを配索するための特定の経路の確保を必要とせ
ず構造の合理化ができるという効果がある。第5の発明
は、第1乃至第4の発明に係るインストルメントパネル
構造において、ステアリングシャフト(26)が前記金
属製メンバー(14)に支持されているものであるか
ら、ステアリングシャフト専用の支持部材を設ける必要
がなく構造の合理化ができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来例のインストルメントパネル構造を示した
説明図。
【図2】本発明実施例のインストルメントパネル構成部
を示した分解斜視図
【図3】本発明実施例のインストルメントパネル構造体
の図2におけるA−A断面図。
【図4】本発明実施例のインストルメントパネル構造体
の図2におけるB−B断面図。
【図5】本発明実施例のインストルメントパネル構造体
の図2におけるC−C断面図。
【図6】本発明実施例のインストルメントパネル構造体
の図2におけるD−D断面図。
【図7】本発明実施例のインストルメントパネル構造体
の図2におけるE−E断面図。
【図8】本発明他の実施例のインストルメントパネル構
成部材を示した分解斜視図
【図9】図8におけるF−F断面図。
【図10】 図8におけるG−G線断面図。
【符号の説明】
11…インストルメントパネル本体 12…インスト
ルメントパネル構造体 13…エアコンケース 13−1…エア
コンケースアッパー 13−2…エアコンケースロア 13−3…エア
吹出し孔 13−4…デフダクト 13−5…仕切
板 13−6…通風ダクト 13−7…取付
用ステー 13−8…フットエア吹出口 13−9…仕切
板 13−10…サイド通気口 13−11…セ
ンタ通気口 13−12…取付板 13−13…ベ
ントドア 13−14…ベントダクト 14…メンバー 14−1…取付板 15…ブロア 16…エバポレータ 17…ヒータコ
ア 18…エアミックスドア 19…エアミッ
クスドア 20…取付ボルト 21…サイドダ
クト 22…センタダクト 23…ハーネス 24…センタステー 25…インスト
ルメントロア 26…ステアリングシャフト 27…ブラケッ
ト 28…エアバッグ 29…ボルト 30…バルクヘッド部 31…フロント
トンネル 32…フロントガラス 33…センタベ
ントグリル 34…サイドベントグリル

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車の左右のフロントピラー相互間に
    架設される断面がボックス形状で、その内部空間にエア
    コン機器が配設され、ダクトが形成されたエアコンケー
    ス(13)と、 該エアコンケースに被着する断面コ字形状の金属製メン
    バー(14)と、からなる構造体(12)を有するイン
    ストルメントパネル構造であって、 前記エアコンケース(13)が上下から組合わせられる
    エアコンケースアッパー(13−1)とエアコンケース
    ロア(13−2)とによって構成され、上記金属製メン
    バーが、前記ケースアッパーとケースロアの後側の外表
    面に跨り被着されていることを特徴とするインストルメ
    ントパネル構造。
  2. 【請求項2】 前記エアコンケース(13)の後側接合
    部が突出して、ベントダクト(13−14)が一体的に
    形成され、該突出部の外表面に前記金属製メンバー(1
    4)が嵌着されていることを特徴とする請求項1に記載
    のインストルメントパネル構造。
  3. 【請求項3】 エアバック(28)が前記金属製メンバ
    ー(14)に支持されていることを特徴とする請求項1
    または2に記載のインストルメントパネル構造。
  4. 【請求項4】 ハーネス(23)が前記インストパネル
    構造体(12)に配索されていることを特徴とする請求
    項1乃至3に記載のインストルメントパネル構造。
  5. 【請求項5】 ステアリングシャフト(26)が前記金
    属製メンバー(14)に支持されていることを特徴とす
    る請求項1乃至4に記載のインストルメントパネル構
    造。
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