JP2004345396A - ステアリングサポートビーム - Google Patents

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Takashi Tamura
貴志 田村
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Fuji Heavy Industries Ltd
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Abstract

【課題】インストルメントパネル裏側のスペースを有効に利用することができるようにし、且つ、車両重量及び製造コストの低減を図る。
【解決手段】インストルメントパネルの裏側にて所定方向に延び、両端が車体に接続されるステアリングサポートビーム1において、ビーム本体2を長手方向に亘って分割される複数の分割部材7,8から構成し、各分割部材7,8を互いに組み付けることにより、ビーム本体2に空気吸入口9a及び空気吐出口9bがそれぞれ所定位置に形成される空調用ダクトが長手方向に亘って画成されるようにした。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ステアリングシャフトを支持するためにインストルメントパネルの裏側に配されるステアリングサポートビームに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車車両においては、ステアリングホイールに接続されたステアリングシャフトを支持するステアリングサポートビームが、車体の左右のフロントピラーに接続される構造が一般的である(例えば、特許文献1参照。)。ステアリングサポートビームは、円筒状の金属材からなり、インストルメントパネルの裏側にて車両の左右方向に延びる。
【0003】
ステアリングサポートビームのビーム本体は一の金属材から構成され、インストルメントパネル裏側に配される空調ダクト、各種ハーネス、エアバッグ装置等との干渉を回避するため、ビーム本体に高精度の位置決めをするべく中央側にステー部材、ブラケット等が溶着される。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−249051号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、インストルメントパネル裏側に前記ステアリングサポートビームとともに空調ダクトを配するため、インストルメントパネル裏側のスペースの大部分がステアリングサポートビーム及び空調ダクトにより占められ、インストルメントパネル裏側に配される各種部品の配置位置、形状等が制約されるという問題点があった。また、インストルメントパネル裏側に配される部品点数が多いことから、車両として重量及び製造コストが嵩むという問題点もある。
【0006】
本発明は、前記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、インストルメントパネル裏側のスペースを有効に利用することができるとともに、車両重量及び製造コストの低減を図ることのできるステアリングサポートビームを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、インストルメントパネルの裏側にて所定方向に延び、両端が車体に接続されるステアリングサポートビームにおいて、長手方向に亘って分割される複数の分割部材から構成し、各分割部材を互いに組み付けることにより、空気吸入口及び空気吐出口がそれぞれ所定位置に形成される空調用ダクトが長手方向に亘って画成されるようにしたことを特徴とする。
【0008】
請求項1に記載の発明によれば、ビーム本体を、長手方向に亘って分割される複数の分割部材から構成したので、インストルメントパネル裏側に配される各種部品の配置位置、形状等に応じて分割部材を形成することができ、各種部品との干渉の回避が容易である。また、ビーム本体に空調用ダクトが画成されるようにしたので、インストルメントパネル裏側に別途に空調用ダクト管を配置する必要がなく、インストルメントパネル裏側のスペースを有効に利用することができる。
【0009】
従って、インストルメントパネル裏側の設計自由度が飛躍的に向上するし、ビーム本体に空調用ダクトの機能を付与することにより、従来の空調用ダクト管に関する部品を削減して、車両重量及び製造コストの低減を図ることができる。
【0010】
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載のステアリングサポートビームにおいて、各分割部材はそれぞれ樹脂製であることを特徴とする。
【0011】
請求項2に記載の発明によれば、請求項1の作用に加え、各分割部材はそれぞれ樹脂製であることから、従来の金属製のものに比べて格段に軽量となる。従って、車両重量のさらなる低減を図ることができる。
【0012】
請求項3に記載の発明では、請求項1または2に記載のステアリングサポートビームにおいて、各分割部材を互いに組み付けることにより、補強用の閉断面が画成されるようにしたことを特徴とする。
【0013】
請求項3に記載の発明によれば、請求項1または2の作用に加え、各分割部材により補強用の閉断面が画成されるので、曲げ方向に対する剛性及び強度を向上することができる。
従って、ステアリングシャフトの支持部分、車体への取付部分から曲げ方向の力が作用した場合に、必要な剛性及び強度を確保することができる。また、ステアリングシャフトを高い剛性で支持することができるので、車両走行時のステアリングホイール等の振動を抑制することができる。
【0014】
請求項4に記載の発明では、請求項1から3のいずれか一項に記載のステアリングサポートビームにおいて、前記各分割部材の外周面に、外方へ向かって延び締結用の穴部を有する接続部を形成し、隣接する分割部材同士の接続部が互いに当接した状態で、各接続部の穴部をそれぞれ挿通するボルトを設けたことを特徴とする。
【0015】
請求項4に記載の発明によれば、請求項1から3のいずれか一項の作用に加え、隣接する分割部材同士の接続部が当接するので、各分割部材の互いの組み付けの際の位置決めが容易である。また、ボルトにより各分割部材を締結するので、溶接等により各分割部材を接合する場合に比べ、組み付け作業が格段に容易であるし、各分割部材を精度良く組み付けることができる。
【0016】
請求項5に記載の発明では、請求項4に記載のステアリングサポートビームにおいて、前記接続部を長手方向端部に配し、前記接続部と前記車体との間に介在する取付用ブラケットを備え、前記ボルトが、各接続部とともに、取付用ブラケットを挿通するよう構成したことを特徴とする。
【0017】
請求項5に記載の発明によれば、請求項4の作用に加え、1つのボルトで、各分割部材同士の組み付けと、各分割部材への取付用ブラケットの組み付けを行うことができる。また、車体側から作用する力は、取付用ブラケットを経由して各分割部材の接続部側へ伝達される。
【0018】
従って、部品点数を増加させることなく、取付用ブラケットを各分割部材へ組み付けることができる。また、車体側から作用する力を、取付用ブラケット及び各分割部材の接続部側で受けることができ、各分割部材に生ずる応力を分散して、剛性及び強度を向上することができる。
【0019】
請求項6に記載の発明では、請求項4または5に記載のステアリングサポートビームにおいて、前記接続部をステアリングシャフトと対応する位置に配し、前記接続部と前記ステアリングシャフトとの間に介在するシャフト用ブラケットを備え、前記ボルトが、各接続部とともに、前記シャフト用ブラケットを挿通するよう構成したことを特徴とする。
【0020】
請求項6に記載の発明によれば、請求項4または5の作用に加え、1つのボルトで、各分割部材同士の組み付けと、各分割部材へのシャフト用ブラケットの組み付けを行うことができる。また、ステアリングシャフト側から作用する力は、シャフト用ブラケットを経由して各分割部材の接続部側へ伝達される。
【0021】
従って、部品点数を増加させることなく、シャフト用ブラケットを各分割部材へ組み付けることができる。また、ステアリングシャフト側から作用する力を、シャフト用ブラケット及び各分割部材の接続部側で受けることができ、各分割部材に生ずる応力を分散して、剛性及び強度を向上することができる。また、これにより、車両走行時のステアリングホイール等の振動をさらに抑制することができる。
【0022】
請求項7に記載の発明では、請求項6に記載のステアリングサポートビームにおいて、前記シャフト用ブラケットは、前記各分割部材を外方より覆う閉断面をなすことを特徴とする。
【0023】
請求項7に記載の発明によれば、請求項6の作用に加え、シャフト用ブラケットが閉断面をなすので、ビーム本体におけるシャフト用ブラケットの周囲の剛性及び強度が格段に向上する。これにより、ステアリングシャフトの支持剛性をさらに向上させ、車両走行時のステアリングホイール等の振動をさらに効果的に抑制することができる。
【0024】
請求項8に記載の発明では、請求項6または7に記載のステアリングサポートビームにおいて、前記シャフト用ブラケットと、前記車体のパネル部材とを接続するステー部材を備えたことを特徴とする。
【0025】
請求項8に記載の発明によれば、請求項6または7の作用に加え、ステー部材によりシャフト用ブラケットを介して各分割部材が車体側に支持される。すなわち、各分割部材は、長手方向両端で車体側に支持されることに加え、ステアリングシャフトに対応する位置によっても車体側に支持されることとなる。
【0026】
従って、各分割部材の車体側への支持点数を増して、剛性及び強度を向上することができる。特に、ステー部材が車体のパネル部材に接続されることから、ステアリングシャフトから加わる力はシャフト用ブラケット、ステー部材を経由して車体側へ伝達し、ステアリングホイール等の振動特性を格段に良好にすることができる。
【0027】
請求項9に記載の発明では、請求項1から8のいずれか一項に記載のステアリングサポートビームにおいて、前記各分割部材の外表面に、外方へ延びる格子状のリブ部を形成したことを特徴とする。
【0028】
請求項9に記載の発明によれば、請求項1から8のいずれか一項の作用に加え、格子状のリブ部を形成したことにより、ビーム本体の断面係数が格段に増すこととなる。すなわち、各分割部材に加わる曲げ、ねじり等の負荷をリブ部にて効率よく受けることができる。
【0029】
従って、各分割部材の肉厚等を増すことなく、ひいては車両重量を増加させることなく、各分割部材の剛性及び強度を効率よく向上することができ、実用に際して極めて有利である。
【0030】
請求項10に記載の発明では、請求項1から9のいずれか一項に記載のステアリングサポートビームにおいて、前記ビーム本体の長手方向端部側に、車体側の穴部を挿通する先細状のピン部を形成したことを特徴とする。
【0031】
請求項10に記載の発明によれば、請求項1から9のいずれか一項の作用に加え、ビーム本体を車体側に取り付ける際に、ピン部を車体側の穴部に挿通させることにより、ビーム本体の位置決めが行われる。このとき、ピン部は先細状であることから、ピン部の先端位置が所期の取付位置からずれていたとしても、車体側の穴部に挿入させることができる。また、穴部へ挿入させた後、そのままピン部をその基端側まで穴部内に押し込むことにより、基端側が先端側に比して太いことから、自動的に所期の取付位置付近に位置決めされる。
【0032】
従って、ビーム本体の車体側への取付作業が極めて容易であるし、車体側への取付精度を向上することができる。
【0033】
【発明の実施の形態】
図1から図5は本発明の一実施形態を示すもので、図1はステアリングサポートビームの外観斜視図、図2は図1のA−A断面図、図3は図1のB−B断面図、図4は図1のC−C断面図、図5は図1のD−D断面図である。
【0034】
このステアリングサポートビーム1は、インストルメントパネルの裏側にて車両の左右方向に延び、両端が車体のフロントピラーに接続されるものである。図1に示すように、このステアリングサポートビーム1は、略角筒状に形成されたビーム本体2と、ビーム本体2の長手方向両端に組み付けられる取付用ブラケット3と、ビーム本体2のステアリングシャフト4に対応する位置に組み付けられるシャフト用ブラケット5と、シャフト用ブラケット5と車体のダッシュパネル16とを接続するステー部材6と、を有している。
【0035】
図1に示すように、ビーム本体2は、例えばガラス入りポリプロピレン等のような樹脂製であり左端側から右端側まで断面が変化するよう形成される。本実施形態においては、自動車車両の右側に運転席が位置し、左側に助手席が位置する。すなわち、ビーム本体2の右側にシャフト用ブラケット5が組み付けられ、このシャフト用ブラケット5から負荷が加わる右側は断面が比較的大きく形成される。これに対し、助手席に対応してインストルメントパネル裏側に配されるエアバッグモジュール(図示せず)の干渉を回避するためビーム本体2の左側は断面が比較的小さく形成される。
【0036】
図2に示すように、ビーム本体2は、長手方向に亘って分割される2つの分割部材7,8から構成される。本実施形態においては、各分割部材7,8は断面が略L字状に形成され、各分割部材7,8を互いに組み付けることにより、ビーム本体2の内側に中空の空調用ダクト9が長手方向に亘って画成される。図3に示すように、この空調用ダクト9の前側の所定位置には、クーリングユニット、ヒータユニット等を介して所定温度に調製された空気が案内される空気吸入口9aが形成される。また、図1に示すように、空調用ダクト9の後側の所定位置には、空調用ダクト9内から車両室内側へこの調製された空気を案内する空気吐出口9bが形成される。本実施形態においては、空気吐出口9bはインストルメントパネルの空気送風口に対応するように、ビーム本体2の長手方向両端側と中央側とに形成されている。
【0037】
また、図2から図6に示すように、各分割部材7,8の上部後側には、それぞれビーム本体2の外周面から上方、すなわち外方へ向かって延びる接続部7a,8aが形成されている。また、各分割部材7,8の下部前側には、それぞれビーム本体2の外周面から下方、すなわち外方へ向かって延びるに延びる接続部7b,8bが形成されている。各接続部7a,7b,8a,8bは、それぞれボルト10が挿通する締結用の穴部としての挿通穴7a1,7b1,8a1,8b1を有する。また、各接続部7a,7b,8a,8bは、ビーム本体2の長手方向に亘って形成され、ビーム本体2の長手方向端部及びステアリングシャフトと対応する位置に連続的に配される。上側の各接続部7a,8aと、下側の各接続部7b,8bとは互いに面接触している状態で、ボルト10により締結されるようになっている。本実施形態においては、取付用ブラケット3及びシャフト用ブラケット5には、それぞれ挿通穴3a,5aが形成され、ボルト10はビーム本体2の各接続部7a,7b,8a,8bとともに取付用ブラケット3又はシャフト用ブラケット5を挿通するようになっている。
【0038】
また、図3から図5に示すように、ビーム本体2の長手方向中央付近から右側には、上側と下側に補強用の閉断面部分11,12が画成される。上側の閉断面部分11は、空調用ダクト9の上部後側から上方へ突出するよう形成される。本実施形態においては、上側の閉断面部分11は、複数の閉断面が上下に並んで形成される。各分割部材7,8を互いに組み付けて各接続部7a,8aにて位置決めすることにより、この閉断面部分11が画成される。本実施形態においては、上側の閉断面部分11の上部から上方へ向かって各接続部7a,8aが連続的に形成されている。下側の閉断面部分12は、空調用ダクト9の下部前側から下方へ突出するよう形成される。下側の閉断面部分12も、各分割部材7,8を互いに組み付けて各接続部7b,8bにて位置決めすることにより画成される。また、下側の閉断面部分12の下部から下方へ向かって各接続部7b,8bが連続的に形成されている。
【0039】
また、図1に示すように、ビーム本体2の長手方向中央付近から右側の外周面には、外方へ延びる格子状のリブ部13が形成される。リブ部13は、ビーム本体2をなす各分割部材7,8と一体に成形されている。
【0040】
また、図1に示すように、ビーム本体2の長手方向両端側には、車体のフロントピラーの穴部を挿通する先細状の十字ピン部14がそれぞれ形成される。各十字ピン部14もまた、リブ部13と同様に、ビーム本体2をなす各分割部材7,8と一体に成形されている。
【0041】
また、図1に示すように、ビーム本体2の中央側下部には、車両のフロアに固定され、オーディオ等の車載電子機器を支持する延在部15が下方へ延びるよう形成される。この延在部15もまた、ビーム本体2をなす各分割部材7,8と一体に成形されている。
【0042】
ビーム本体2のステアリングシャフト4と対応する位置に組み付けられるシャフト用ブラケット5は、ビーム本体2を外方より覆うよう形成される。本実施形態においては、シャフト用ブラケット5は、例えばスチール、アルミ等のような金属からなり、図2に示すように、各接続部7a,7b,8a,8bの前側をなす第1ブラケット5aと、後側をなす第2ブラケット5bとを有し、第1・第2ブラケット5a,5bで閉断面をなしている。第2ブラケット5bには、シャフト取付部材5cが固定され、このシャフト取付部材5cを介してステアリングシャフト4がビーム本体2側に取り付けられる。また、本実施形態のステアリングサポートビーム1には、第1ブラケット5aと、車体のダッシュパネル16とを接続する前述のステー部材6が備えられている。ステー部材6は、前方に向かって凹に形成され、ダッシュパネル16とともに画成した閉断面にハーネス17が配される。
【0043】
ビーム本体2の長手方向両端は、他の部分に比べて、下方に長く形成される。この両端部分の各接続部7a,7b,8a,8bには、前述の取付用ブラケット3が接続される。この取付用ブラケット3は、例えばスチール、アルミ等のような金属からなり、ビーム本体2の後面に沿うよう形成され、ボルト10により各接続部7a,7b,8a,8bに固定される。本実施形態においては、このボルト10の他に、ビーム本体2をその上下中央側にて前後に貫通するとともに、取付用ブラケット3を挿通する段付ボルト18が設けられている。
【0044】
以上のように構成されたステアリングサポートビーム1では、ビーム本体2を長手方向に亘って分割される複数の分割部材7,8から構成したので、インストルメントパネル裏側に配されるエアバッグモジュール、ハーネス等の各種部品の配置位置、形状等に応じて、例えば本実施形態のように助手席側と運転席側とで非対称となるよう分割部材7,8を形成することができ、各種部品との干渉の回避が容易である。また、ビーム本体2に必要な剛性及び強度を効率よく確保するように形成することもできる。さらには、ビーム本体2に空調用ダクト9が画成されるようにしたので、インストルメントパネル裏側に別途に空調用ダクト管を配置する必要がなく、インストルメントパネル裏側のスペースを有効に利用することができる。
【0045】
従って、インストルメントパネル裏側の設計自由度が飛躍的に向上するし、ビーム本体2に空調用ダクト9の機能を付与することにより、従来の空調用ダクト管に関する部品を削減して、車両重量及び製造コストの低減を図ることができる。
【0046】
また、本実施形態のステアリングサポートビーム1によれば、各分割部材7,8はそれぞれ樹脂製であることから、従来の金属製のものに比べて格段に軽量となる。従って、車両重量のさらなる低減を図ることができる。
【0047】
また、本実施形態のステアリングサポートビーム1によれば、各分割部材7,8により補強用の閉断面部分11,12が画成されるので、曲げ方向に対する剛性及び強度を向上することができる。
従って、ステアリングシャフト4の支持部分、車体への取付部分から曲げ方向の力が作用した場合に、必要な剛性及び強度を確保することができる。また、ステアリングシャフト4を高い剛性で支持することができるので、車両走行時のステアリングホイール等の振動を抑制することができる。
【0048】
また、本実施形態のステアリングサポートビーム1によれば、分割部材7,8同士の接続部7a,7b,8a,8bが当接するので、各分割部材7,8の互いの組み付けの際の位置決めが容易である。また、ボルト10により各分割部材7,8を締結するので、溶接等により各分割部材7,8を接合する場合に比べ、組み付け作業が格段に容易であるし、各分割部材7,8を精度良く組み付けることができる。
【0049】
また、本実施形態のステアリングサポートビーム1によれば、1つのボルト10で、分割部材7,8同士の組み付けと、各分割部材7,8への取付用ブラケット3の組み付けを行うことができる。また、車体側から作用する力は、取付用ブラケット3を経由して各分割部材7,8の接続部7a,7b,8a,8b側へ伝達される。
【0050】
従って、部品点数を増加させることなく、取付用ブラケット3を各分割部材7,8へ組み付けることができる。また、車体側から作用する力を、取付用ブラケット3及び各分割部材7,8の接続部7a,7b,8a,8b側で受けることができ、各分割部材7,8に生ずる応力を分散して、剛性及び強度を向上することができる。特に、取付用ブラケット3は金属製であるので、樹脂製であるビーム本体2における変形が生じやすいフロントピラーへの取付部分に対して、極めて高い剛性及び強度が付与されることになる。
【0051】
これと同様に、1つのボルト9で、分割部材7,8同士の組み付けと、各分割部材7,8へのシャフト用ブラケット5の組み付けを行うことができる。また、ステアリングシャフト4側から作用する力は、シャフト用ブラケット5を経由して各分割部材7,8の接続部7a,7b,8a,8b側へ伝達される。
【0052】
従って、部品点数を増加させることなく、シャフト用ブラケット5を各分割部材7,8へ組み付けることができる。また、ステアリングシャフト4側から作用する力を、シャフト用ブラケット5及び各分割部材7,8の接続部7a,7b,8a,8b側で受けることができ、各分割部材7,8に生ずる応力を分散して、剛性及び強度を向上することができる。特に、接続部7a,7b,8a,8bと連続して閉断面部分11,12が画成されているので、シャフト用ブラケット5からビーム本体2側に加わる負荷を的確に受けることができるし、シャフト用ブラケット5は金属製であるので、樹脂製であるビーム本体2に対して、極めて高い剛性及び強度が付与されることとなる。すなわち、これによっても、車両走行時のステアリングホイール等の振動を抑制することができる。
【0053】
さらには、本実施形態のステアリングサポートビーム1によれば、シャフト用ブラケット5が閉断面をなすので、ビーム本体2におけるシャフト用ブラケット5の周囲の剛性及び強度が格段に向上する。これにより、ステアリングシャフト4の支持剛性をさらに向上させ、車両走行時のステアリングホイール等の振動を効果的に抑制することができる。
【0054】
また、本実施形態のステアリングサポートビーム1によれば、ステー部材17によりシャフト用ブラケット5を介して各分割部材7,8が車体側に支持される。すなわち、各分割部材7,8は、長手方向両端で車体側に支持されることに加え、ステアリングシャフト4に対応する位置によっても車体側に支持されることとなる。
【0055】
従って、各分割部材7,8の車体側への支持点数を増して、剛性及び強度を向上することができる。特に、ステー部材6が車体のパネル部材に接続されることから、ステアリングシャフト4から加わる力はシャフト用ブラケット5、ステー部材6を経由して車体側へ伝達し、ステアリングホイール等の振動特性を格段に良好にすることができる。
【0056】
また、本実施形態のステアリングサポートビーム1によれば、格子状のリブ部13を形成したことにより、ビーム本体2の断面係数が格段に増すこととなる。すなわち、各分割部材7,8に加わる曲げ、ねじり等の負荷をリブ部13にて効率よく受けることができる。
従って、各分割部材7,8の肉厚等を増すことなく、ひいては車両重量を増加させることなく、各分割部材7,8の剛性及び強度を効率よく向上することができ、実用に際して極めて有利である。
【0057】
また、本実施形態のステアリングサポートビーム1によれば、ビーム本体2を車体側に取り付ける際に、十字ピン部14を車体側の穴部に挿通させることにより、ビーム本体2の位置決めが行われる。このとき、十字ピン部14は先細状であることから、十字ピン部14の先端位置が所期の取付位置からずれていたとしても、車体側の穴部に挿入させることができる。また、穴部へ挿入させた後、そのまま十字ピン部14をその基端側まで穴部内に押し込むことにより、基端側が先端側に比して太いことから、自動的に所期の取付位置付近に位置決めされる。
従って、ビーム本体2の車体側への取付作業が極めて容易であるし、車体側への取付精度を向上することができる。
【0058】
また、本実施形態のステアリングサポートビーム1によれば、取付用ブラケット3が弛緩防止に有利な段付ボルト18によってビーム本体2側に固定されるようにしたので、車両走行時における振動等によって段付ボルト18が弛緩することによる取付用ブラケット3のビーム本体2側からの脱落を的確に防止することができる。また、この段付ボルト18は、分割部材7,8同士を固定する役目も果たしており、ビーム本体2の分解も的確に防止される。
【0059】
尚、前記実施形態においては、ステアリングサポートビーム1が樹脂製であるものを示したが、例えば金属製であってもよい。また、ビーム本体2が略角筒状に形成されたものを示したが、例えば略円筒状であっても前記実施形態と同様の作用効果を得ることができる。さらに、ビーム本体2が助手席側と運転席側とでほぼ対称となるよう形成してものであってもよい。
【0060】
また、前記実施形態においては、ビーム本体2を長手方向に亘って分割可能な2つの分割部材7,8から構成したものを示したが、3以上の分割部材から構成したものであってもよい。
【0061】
また、前記実施形態においては、シャフト用ブラケット5が閉断面をなすよう形成したものを示したが、ステアリングシャフト4側を支持する部分のみからなり、閉断面をなさないものであってもよい。この逆に、取付用ブラケット3が閉断面をなすよう形成したものであってもよい。尚、各ブラケット3,5は、金属製でなく樹脂製であってもよい。
【0062】
また、前記実施形態においては、リブ部13、十字ピン部14、ステー部材17等を設けたものを示したが、これらを設けない構成としてもよいし、その他、具体的な細部構造等についても適宜に変更可能であることは勿論である。
【0063】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、ビーム本体を、長手方向に亘って分割される複数の分割部材から構成したので、インストルメントパネル裏側に配される各種部品の配置位置、形状等に応じて分割部材を形成することができ、各種部品との干渉の回避が容易である。また、ビーム本体に空調用ダクトが画成されるようにしたので、インストルメントパネル裏側に別途に空調用ダクト管を配置する必要がなく、インストルメントパネル裏側のスペースを有効に利用することができる。
従って、インストルメントパネル裏側の設計自由度が飛躍的に向上するし、ビーム本体に空調用ダクトの機能を付与することにより、従来の空調用ダクト管に関する部品を削減して、車両重量及び製造コストの低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すステアリングサポートビームの外観斜視図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】図1のB−B断面図である。
【図4】図1のC−C断面図である。
【図5】図1のD−D断面図である。
【符号の説明】
1 ステアリングサポートビーム
2 ビーム本体
3 取付用ブラケット
4 ステアリングシャフト
5 シャフト用ブラケット
6 ステー部材
7 分割部材
7a 接続部
7a1 挿通穴
7b 接続部
7b1 挿通穴
8 分割部材
8a 接続部
8a1 挿通穴
8b 接続部
8b1 挿通穴
9 空調ダクト
9a 空気吸入口
9b 空気吐出口
10 ボルト
11 閉断面部分
12 閉断面部分
13 リブ部
14 十字ピン部
16 ダッシュパネル
18 段付きボルト

Claims (10)

  1. インストルメントパネルの裏側にて所定方向に延び、両端が車体に接続されるステアリングサポートビームにおいて、
    ビーム本体を長手方向に亘って分割される複数の分割部材から構成し、
    各分割部材を互いに組み付けることにより、前記ビーム本体に空気吸入口及び空気吐出口がそれぞれ所定位置に形成される空調用ダクトが長手方向に亘って画成されるようにしたことを特徴とするステアリングサポートビーム。
  2. 前記ビーム本体は樹脂製であることを特徴とする請求項1に記載のステアリングサポートビーム。
  3. 各分割部材を互いに組み付けることにより、前記ビーム本体に補強用の閉断面が画成されるようにしたことを特徴とする請求項1または2に記載のステアリングサポートビーム。
  4. 前記各分割部材の外周面に、外方へ向かって延び締結用の穴部を有する接続部を形成し、
    隣接する分割部材同士の接続部が互いに当接した状態で、各接続部の穴部をそれぞれ挿通するボルトを設けたことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のステアリングサポートビーム。
  5. 前記接続部を前記ビーム本体の長手方向端部に配し、
    前記接続部と前記車体との間に介在する取付用ブラケットを備え、
    前記ボルトが、各接続部とともに、取付用ブラケットを挿通するよう構成したことを特徴とする請求項4に記載のステアリングサポートビーム。
  6. 前記接続部を前記ビーム本体のステアリングシャフトと対応する位置に配し、
    前記接続部と前記ステアリングシャフトとの間に介在するシャフト用ブラケットを備え、
    前記ボルトが、各接続部とともに、前記シャフト用ブラケットを挿通するよう構成したことを特徴とする請求項4または5に記載のステアリングサポートビーム。
  7. 前記シャフト用ブラケットは、前記ビーム本体を外方より覆う閉断面をなすことを特徴とする請求項6に記載のステアリングサポートビーム。
  8. 前記シャフト用ブラケットと、前記車体のパネル部材とを接続するステー部材を備えたことを特徴とする請求項6または7に記載のステアリングサポートビーム。
  9. 前記ビーム本体の外表面に、外方へ延びる格子状のリブ部を形成したことを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載のステアリングサポートビーム。
  10. 前記ビーム本体の長手方向端部側に、車体側の穴部を挿通する先細状のピン部を形成したことを特徴とする請求項1から9のいずれか一項に記載のステアリングサポートビーム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018062234A (ja) * 2016-10-12 2018-04-19 トヨタ自動車株式会社 ステアリング支持構造

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