JP3340188B2 - ジアルキルカーボネートとグリコールの同時製造方法 - Google Patents

ジアルキルカーボネートとグリコールの同時製造方法

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JP3340188B2
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  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ジアルキルカーボネー
トとグリコールの同時製造方法に関するものである。更
に詳しくは、グリコールの炭酸エステルとアルコール類
とを陰イオン交換樹脂の存在下に反応させジアルキルカ
ーボネートとグリコールを同時に製造する方法に関す
る。メタノールの炭酸エステルであるジメチルカーボネ
ートはアルキル化剤、ホスゲン代替物質として工業的に
極めて重要な中間体であり、加えて将来的にはガソリン
添加剤としても期待される物質である。一方、エチレン
グリコール、プロピレングリコールはウレタン原料、添
加剤等として工業的に極めて重要な物質である。
【0002】
【従来の技術】従来、ジアルキルカーボネートの製造方
法としては以下の3つの方法が広く知られている。第一
の方法としてはアルコールとホスゲンとの反応によって
ジアルキルカーボネートを製造する方法であり、特開昭
61-118349号、特開昭60-197639号、特公昭62-853500号
等が知られている。これらの方法では原料として極めて
毒性の高いホスゲンを使用し、更に反応副生物として塩
化水素が発生する事から非常に危険性の高い方法であ
り、製造装置の腐蝕もあり経済的な方法とはいえず種々
の欠点がある。第二の方法としては一酸化炭素とアルコ
ールを酸素の存在下に触媒を用いて反応させる事により
ジアルキルカーボネートを製造する方法であり、特公昭
60-58739号、特公昭60-23662号、特公昭61-8816号等が
ある。この方法においては毒性の高い一酸化炭素を使用
する、酸素を使用する等の危険性を有しており更に副生
物として水が生成する事から一旦生成したジアルキルカ
ーボネートが加水分解される等の様々な欠点を有してい
る。
【0003】ここにおいて第三の方法としてグリコール
の炭酸エステルとアルコールからエステル交換反応によ
ってジアルキルカーボネートを製造する方法が多く提案
されてきている。この方法の利点はホスゲンや一酸化炭
素を用いず、更に酸素等の使用もない事から極めて安全
性の高い製造方法である。加えて同時にグリコールを併
産する事から極めて経済性の高い方法となり得る。この
製造方法としては例えば、第四級アンモニウム基又は第
三級アミン基を有する固体塩基性アニオン交換樹脂触媒
を用いる方法として特開平3-109358号、特公昭59 -2854
2号、特開昭63-238043号、特開昭64-31737号等が知られ
ている。又、酸性イオン交換樹脂を触媒として使用する
方法として特開昭64-31737号が知られている。
【0004】更に、均一触媒としては特開昭51-118763
号、特公昭51-141871号等に記載のアミン類、ホスフィ
ン類、及びこれらの4級塩、Chem. Lett.,p.1261(1979)
等に記載の有機銅化合物、有機錫化合物、遷移金属化合
物等が知られている。これらの触媒を用いた反応では例
えば均一触媒反応では生成物と触媒との分離が複雑とな
る等の欠点がある。ここにおいてイオン交換樹脂等の不
均一触媒を用いる方法は、反応生成物との分離に関して
は有利な方法といえるが、触媒活性は充分とは言えな
い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記したようにジアル
キルカーボネートの製造方法としてグリコールの炭酸エ
ステルとアルコールとのエステル交換反応による製造方
法は極めて経済性の高い方法であるが、均一触媒を用い
れば触媒分離等に難点があり、不均一触媒においては活
性が低い等の難点があった。本発明方法においてはこれ
らの難点を解決すべく鋭意検討を行った結果、陰イオン
交換樹脂を予めカーボネート類と接触処理することで、
極めて高活性な触媒となる事を見いだし本発明方法を完
成するに到った。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、グ
リコールの炭酸エステルとアルコールとの反応により、
グリコールとジアルキルカーボネートを製造する方法に
おいて、予めカーボネート類により接触処理した陰イオ
ン交換樹脂(以後、触媒と略称する。)の存在下に反応
させることを特徴とする製造方法である。 また本発明
は、接触処理に用いられるカーボネート類がジアルキル
カーボネート類またはアルキレンカーボネート類よりな
る群から選ばれた少なくとも1種である、グリコールと
ジアルキルカーボネートの製造方法である。以下、本発
明方法によるジアルキルカーボネートとグリコールの製
造方法について詳細に説明する。本発明方法において反
応に供せられるグリコールの炭酸エステルとは、一般式
(1)[化1]
【0007】
【化1】 (上式中、R1、R2、R3、R4はそれぞれ同一の基でも
異なる基でもよく、水素または置換基を有するかもしく
は無置換の炭素数15以下のアルキル基、アリール基、
アルケニル基、シクロアルキル基、アリールアルキル基
を表す。またここで言う置換基とはハロゲン原子、アミ
ノ基、ニトロ基、カルボニル基、カルボキシル基、アル
コキシ基、アセトキシ基、水酸基、メルカプト基、スル
ホン基等である。)で表されるグリコールの環状炭酸エ
ステルである。具体的に例示すれば、エチレンカーボネ
ート、プロピレンカーボネート、ブチレンカーボネート
類等のアルキレンカーボネート類及びこれらの置換基を
有する環状カーボネート類や、シクロヘキシレンカーボ
ネート、置換基を有するシクロヘキシレンカーボネート
類等の脂環式グリコールの炭酸エステル類、スチレンカ
ーボネート、置換基を有するスチレンカーボネート類等
のアリールアルキルカーボネート類等が挙げられるが、
本発明方法においてはこれらのグリコール炭酸エステル
類のみに限定される物ではない。本発明方法では、これ
らの1種以上を反応に供する。
【0008】本発明方法において使用するアルコールと
しては通常、炭素数1〜15の飽和もしくは不飽和の脂
肪族アルコールまたは飽和もしくは不飽和の脂環式アル
コールであり、好ましくは炭素数1〜8の飽和又は不飽
和の脂肪族アルコール、または飽和もしくは不飽和の炭
素数6〜12の脂環式アルコールである。モノアルコー
ルである事が好ましい。またこれらのアルコール類はア
ミノ基、ニトロ基等の含窒素置換基、カルボニル基、カ
ルボキシル基、アセトキシ基、アルコキシ基等の含酸素
置換基、スルホン基、メルカプト基等の含硫黄置換基、
ハロゲン原子等の置換基を有していても差し支えない。
具体的に例示すれば、モノアルコールとしては、メタノ
ール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、
n−ブタノール、イソブタノール、アミノメタノール、
2−アミノエタノール、メトキシメタノール、2−メト
キシエタノール、クロロメタノール、ジクロロメタノー
ル、2−クロロエタノール、ビニルアルコール、アリル
アルコール、シクロヘキサノール、4−メチルシクロヘ
キサノール、ベンジルアルコール等が挙げられる。本発
明方法においてはこれらの1種以上を反応に供する。し
かし本発明方法はこれらのアルコールのみに限定される
ことはない。
【0009】本発明方法を実施するに際し、陰イオン交
換樹脂をジアルキルカーボネート、アルキレンカーボネ
ート等のカーボネート類で接触処理したものを触媒とし
て使用する。本発明方法においてカーボネート類で接触
処理される陰イオン交換樹脂とは有機高分子母体に陰イ
オン交換機能を有する官能基を保持したものを意味す
る。具体的には、ポリスチレンマトリックスに第3級ア
ミン基または第4級アンモニウム基を有する強塩基性陰
イオン交換樹脂が入手し易い陰イオン交換樹脂として例
示され、更に具体的にはアンバーライトA21、同A2
6、同A27、IRA−401、IRA−402、IR
A−402BL、IRA−400、IRA−400T、
IRA−430、IRA−458、IRA−900、I
RA−904、IRA−938、IRA−958等のロ
ーム アンド ハース社製陰イオン交換樹脂、またはレ
バチットM−500、同M−504、同MP−500、
同MP−500A、同AP−246、同AP−247
A、同M−600、同MP−600、同MP−62、同
MP−64、同AP−49、同CA9222、同MP−
35Aなどのバイエル社製第3、4級アンモニウム型陰
イオン交換樹脂などが入手し易い陰イオン交換樹脂とし
て挙げられる。本発明方法においてはこれらの1種以上
をカーボネート類により接触処理した物を触媒として反
応に使用する。しかしながら本発明方法はこれらの陰イ
オン交換樹脂のみに限定される物ではない。
【0010】本発明方法において使用される触媒は上記
陰イオン交換樹脂をカーボネート類により接触処理され
た物であるが、ここにおいて接触処理に使用するカーボ
ネート類とは炭酸エステルの事を意味するが、好ましく
は有機ヒドロキシ化合物の炭酸エステルである。具体的
には脂肪族飽和及び不飽和モノアルコール、ポリアルコ
ール、脂環式飽和及び不飽和モノアルコール、ポリアル
コール、芳香族モノアルコール、ポリアルコールの炭酸
エステル等が例示され、更に具体的には、ジメチルカー
ボネート、ジエチルカーボネート、ジプロピルカーボネ
ート、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネー
ト、ジシクロヘキシルカーボネート、ジベンジルカーボ
ネート、ジフェニルカーボネート等が入手し易いカーボ
ネート類として挙げられる。好ましくは、ジメチルカー
ボネート、エチレンカーボネートおよびプロピレンカー
ボネートよりなる郡から選ばれた少なくとも1種であ
る。本発明方法においてはこれらの1種以上を用いて陰
イオン交換樹脂の接触処理を実施する。
【0011】次に、本発明方法における陰イオン交換樹
脂のカーボネート類による接触処理方法について述べ
る。本発明方法で言う陰イオン交換樹脂とカーボネート
類との接触処理は、具体的には、以下のごとく実施する
事が出来る。その方法は何れでも構わない。さらに本発
明方法はこれらの処理方法のみに限定されるものではな
い。また、接触処理に使用するカーボネート類は、ベン
ゼン、ヘキサン、アルコール等の媒体により希釈して使
用しても差し支えない。例えば、 (1)カーボネートを直接陰イオン交換樹脂と好ましく
は0゜〜300℃程度、更に好ましくは100℃程度で
一定時間接触させた後、不活性溶媒にて洗浄後、室温程
度にて減圧乾燥し過剰のカーボネートを取り除く方法。 (2)液体又は固体のカーボネート類を不活性溶媒に溶
解後、陰イオン交換樹脂と0゜〜300℃程度好ましく
は100℃程度で反応させ、その後不活性溶媒にて充分
洗浄し、過剰のアルキレンカーボネートを除去後、室温
程度にて減圧乾燥する。 (3)液体カーボネートを直接陰イオン交換樹脂をいれ
た容器中に流入させ撹拌し0゜〜300℃程度好ましく
は100℃程度で反応させた後、減圧にて過剰のアルキ
レンカーボネートを除去する方法。 (4)カーボネートを予め不活性溶媒中に懸濁させた陰
イオン交換樹脂中に流入させ0゜〜300℃程度好まし
くは100℃程度にて反応を行った後、アルキレンカー
ボネート及び溶媒を除去する方法等である。この際に、
処理の効率を向上させるために撹拌等の操作により接触
効率を高める事も差し支えない。
【0012】ここにおいて、通常接触処理に使用する陰
イオン交換樹脂は数10重量パーセントの水を含んでい
る物もあるが、これら含水交換樹脂をそのまま接触処理
に使用しても差し支えないが、好ましくはアルコール洗
浄および乾燥により脱水して接触処理に供する事が推奨
される。更に、接触処理された陰イオン交換樹脂は、そ
のまま使用しても差し支えないが好ましくは脱水された
物として本発明方法の反応に使用する事が推奨される。
接触処理においてカーボネートの使用量は特に限定され
ないが、好ましくは陰イオン交換樹脂の交換容量を考慮
して当量より過剰量を使用し、反応終了後上記の如くし
て、カーボネートを除去することが推奨される。次に本
発明方法の実施態様について述べる。本発明方法を実施
するに際しその反応方法はバッチ式、セミバッチ式また
は連続流通式の何れの方法においても実施される。反応
形態は陰イオン交換樹脂(触媒)を固体状態として液
相、気相、液−気混合相の何れの形態で実施する事もで
きる。更に常圧、加圧、減圧の何れの状態で実施する事
も可能である。好ましくは反応効率的な観点から液相反
応で実施する事が推奨されるが本発明方法はこれに限定
されない。液相状態で本発明方法を実施するにあたり、
用いた原料または生成物の沸点以上の反応温度で実施す
る際には、反応原料および反応生成物に対して不活性な
気体(例えばアルゴン、窒素またはヘリウムなど)によ
り加圧状態として反応行う事もできる。
【0013】反応温度は特に限定はされないが好ましく
は0゜〜250℃、更に好ましくは50゜〜200℃の
範囲である。反応温度があまりに低温であれば反応速度
は極端に低下し効率の良い製造方法とはならず又、極端
に高温であれば好ましくない副生物の生成が生じ、望ま
しい生成物の選択率を低下させ経済的な方法とはならな
い。更に本発明方法を実施するにあたり、例えばバッチ
反応を実施する際には、その反応時間は特に限定される
事はないが好ましくは数分から30時間程度であり、更
に好ましくは1〜15時間程度である。又、連続流通反
応において実施する場合には固定床、流動床等の方法に
より実施されるが陰イオン交換樹脂(触媒)との接触時
間は特に限定はされないが好ましくは0.1秒から10
時間程度であり、更に好ましくは1秒から1時間の範囲
である。余りに接触時間が短時間であれば反応は充分進
行しないし、また余りに長時間であれば不必要な滞留と
なり生成物、原料等を分解する恐れがある。
【0014】反応を実施するに際し原料であるグリコー
ルの炭酸エステルとアルコールの仕込み組成は特に限定
はされないが、例えばグリコールの炭酸エステルの高い
転化率を達成するにはグリコールの炭酸エステルに対す
るアルコールのモル比を高くする(理論当量はグリコー
ルの炭酸エステルに対しアルコールは2倍当量)。ま
た、アルコールの転化率を高くするにはグリコールの炭
酸エステルを理論当量よりも過剰に仕込んで反応を実施
する。従って、本発明方法においてはグリコールの炭酸
エステルに対するアルコールのモル比は0.05〜50
の範囲が好ましく0.5〜25の範囲が更に好ましい。
無論、本発明方法においてはこれらの範囲のみに限定さ
れるものではない。ここにおいて、これらのグリコール
の炭酸エステル及びアルコールを仕込む際に、グリコー
ルの炭酸エステル及びアルコール、生成物であるグリコ
ール及びジアルキルカーボネートに対して不活性な媒体
(溶媒等、例えばベンゼン、トルエン、キシレン、ヘキ
サン等)により希釈して反応に使用しても差し支えな
い。また本発明では、グリコールの炭酸エステルとして
エチレンカーボネートもしくはプロピレンカーボネート
を、且つアルコールとしてメタノールを用いることが、
好ましい。
【0015】本発明方法における触媒の使用量は特に限
定されないが、例えばバッチ反応にて実施する場合には
好ましくは原料であるグリコールの炭酸エステルとアル
コールの総重量にたいして重量%で0.1〜200%で
あり、更に好ましくは、1.0〜50%である。本発明
方法を実施した後、生成物であるジアルキルカーボネー
ト及びグリコールは原料と通常の蒸留、抽出、晶出等の
分離生成方法により単離精製される。
【0016】
【実施例】以下、本発明方法を実施例により更に詳細に
説明する。しかしながら本実施例は本発明方法を具体的
に説明したものであり、本発明方法はこれら実施例のみ
に限定されるものではない。 触媒の調製方法 (a)イオン交換樹脂の脱水 樹脂を予めエタノールに浸し撹拌した後デカンテーショ
ンを行った。これを3回繰り返した後、濾過分離した。
エタノールで洗浄後トルエンを加え、共沸によりさらに
水分を取り除いた。最後に室温で3時間減圧乾燥を行っ
た。 (b)触媒の調製 (b)−1. 陰イオン交換樹脂−ジメチルカーボネー
ト系の触媒 表1に掲げる乾燥陰イオン交換樹脂 2.00g、ジメ
チルカーボネート30mlをジメチルカーボネートの沸
点で還流させた。反応を充分完結させるため、5時間還
流を継続した後、陰イオン交換樹脂を濾過分離しトルエ
ンで充分洗浄した。得られた洗浄固体を室温で減圧乾燥
した。 (b)−2. 陰イオン交換樹脂−その他のカーボネー
ト系の触媒 乾燥陰イオン交換樹脂2.00gをカーボネート30m
lと100℃で撹拌した。反応を充分完結させるため5
時間攪拌を継続した後、陰イオン交換樹脂を濾過分離し
トルエンで充分洗浄した。得られた洗浄固体を室温で減
圧乾燥を3時間行った。
【0017】
【表1】 ─────────────────────────────────── 触媒 陰イオン交換樹脂 処理に用いたカーボネート ─────────────────────────────────── 触媒1 アンバーリストA21 ジメチルカーボネート 触媒2 アンバーリストA21 プロピレンカーボネート 触媒3 アンバーリストA26 ジメチルカーボネート 触媒4 アンバーリストA26 プロピレンカーボネート 触媒5 レバチットM500 ジメチルカーボネート 触媒6 レバチットM500 プロピレンカーボネート 触媒7 レバチットMP62 ジメチルカーボネート 触媒8 レバチットMP62 プロピレンカーボネート 触媒9 アンバーリストA21 エチレンカーボネート 触媒10 アンバーリストA21 ジエチルカーボネート 触媒11 アンバーリストA26 ジフェニルカーボネート 触媒12 アンバーリストA26 エチレンカーボネート ───────────────────────────────────
【0018】実施例1 70mlの耐圧反応器にプロピレンカーボネート10.
21g(100.00mmol)、メタノール16.02g
(500.00mmol)及び表1中の触媒1を2.00g
仕込み、窒素で5kg/cm2G加圧した後、100℃
で3時間加熱撹拌反応を行った。反応終了後、反応液を
室温にまで冷却し、放圧後反応器から反応液を取り出し
ガスクロマトグラフ法によって分析した。結果は表2に
示した。
【0019】実施例2 表1中の触媒2を用いた以外は実施例1と同じ条件で反
応させた。結果は表2に示した。 実施例3 表1中の触媒3を用いた以外は実施例1と同じ条件で反
応させた。結果は表2に示した。 実施例4 表1中の触媒4を用いた以外は実施例1と同じ条件で反
応させた。結果は表2に示した。
【0020】実施例5 表1中の触媒5を用いた以外は実施例1と同じ条件で反
応させた。結果は表2に示した。 実施例6 表1中の触媒6を用いた以外は実施例1と同じ条件で反
応させた。結果は表2に示した。 実施例7 表1中の触媒7を用いた以外は実施例1と同じ条件で反
応させた。結果は表2に示した。
【0021】実施例8 表1中の触媒8を用いた以外は実施例1と同じ条件で反
応させた。結果は表2に示した。 実施例9 表1中の触媒9を用いた以外は実施例1と同じ条件で反
応させた。結果は表2に示した。 実施例10 表1中の触媒10を用いた以外は実施例1と同じ条件で
反応させた。結果は表2に示した。
【0022】実施例11 表1中の触媒11を用いた以外は実施例1と同じ条件で
反応させた。結果は表2に示した。 実施例12 表1中の触媒12を用いた以外は実施例1と同じ条件で
反応させた。結果は表2に示した。
【0023】比較例1 実施例1において触媒を脱水処理しただけのアンバーリ
ストA21にした以外は同じ条件で反応させた。結果は
表2に示した。 比較例2 実施例1において触媒を脱水処理しただけのアンバーリ
ストA26にした以外は同じ条件で反応させた。結果は
表2に示した。
【0024】比較例3 実施例1において触媒を脱水処理しただけのレバチット
M500にした以外は同じ条件で反応させた。結果は表
2に示した。 比較例4 実施例1において触媒を脱水処理しただけのレバチット
MP62にした以外は同じ条件で反応させた。結果は表
2に示した。
【0025】実施例13 実施例1でプロピレンカーボネートをエチレンカーボネ
ート8.81g(100.00mmol)に変えた以外は同
じ条件で反応させた。結果は表3に示した。 実施例14 実施例1でメタノールの代わりにエタノール23.04
g(500.00mmol)を用いた以外は同じ条件で反応
させた。結果は表3に示した。
【0026】実施例15 実施例1でメタノールの代わりにn−ブタノール37.
06g(500.00mmol)を用いた以外は同じ条件で
反応させた。結果は表3に示した。 実施例16 実施例1でメタノールの仕込量を32.04(100
0.00mmol)に増やした以外は同じ条件で反応させ
た。結果は表3に示した。
【0027】実施例17 実施例1でプロピレンカーボネートの代わりにブチレン
カーボネート11.61g(100.00mmol)を用い
た以外は同じ条件で反応させた。結果は表3に示した。 実施例18 実施例17でメタノールの代わりにエタノール16.0
2g(500.00mmol)を仕込んだ以外は同じ条件で
反応させた。結果は表3に示した。
【0028】実施例19 実施例1において反応温度を120℃に、反応時間を1
時間にした以外は同じ条件で反応させた。結果は表3に
示した。 実施例20 実施例1において反応時間を5時間にした以外は同じ条
件で反応させた。結果は表3に示した。 実施例21 実施例1において反応温度を80℃にした以外は同じ条
件で反応させた。結果は表3に示した。
【0029】
【表2】 ─────────────────────────────────── 生成物組成(%/仕込カーボネート) ──────────────────────── グリコール ジアルキルカーボネート ─────────────────────────────────── 実施例1 28.3 28.7 実施例2 23.6 23.5 実施例3 28.0 28.4 実施例4 23.3 23.4 実施例5 26.7 26.6 実施例6 22.4 22.2 実施例7 25.7 26.0 実施例8 21.9 21.6 実施例9 28.8 28.4 実施例10 29.1 29.6 実施例11 26.2 26.3 実施例12 33.6 33.4 比較例1 3.2 3.2 比較例2 1.6 2.3 比較例3 2.1 2.1 比較例4 1.5 1.5 ───────────────────────────────────
【0030】
【表3】 ─────────────────────────────────── 生成物組成(%/仕込カーボネート) ──────────────────────── グリコール ジアルキルカーボネート ─────────────────────────────────── 実施例13 30.4 30.0 実施例14 29.9 29.6 実施例15 25.9 24.6 実施例16 35.1 35.6 実施例17 25.6 25.3 実施例18 22.3 21.9 実施例19 30.5 29.2 実施例20 36.8 37.0 実施例21 12.5 12.3 ───────────────────────────────────
【0031】
【発明の効果】本発明によればグリコールの炭酸エステ
ルとアルコールを原料として、グリコールとジアルキル
カーボネートを穏和な反応条件下で高収率でかつ高選択
率で得ることができる。加えて触媒の劣化がほとんど無
いために長時間安定して製造する事ができる等工業的利
点は極めて大である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07C 68/06 C07C 27/02 C07C 31/20 C07C 69/96

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 グリコールの炭酸エステルとアルコール
    との反応により、グリコールとジアルキルカーボネート
    を製造する方法において、予めカーボネート類により接
    触処理した陰イオン交換樹脂の存在下に反応させること
    を特徴とする製造方法。
  2. 【請求項2】 接触処理に用いられるカーボネート類が
    ジアルキルカーボネート類またはアルキレンカーボネー
    ト類よりなる群から選ばれた少なくとも1種である請求
    項1記載の製造方法。
  3. 【請求項3】 接触処理に用いられるカーボネート類が
    ジメチルカーボネート、エチレンカーボネートおよびプ
    ロピレンカーボネートよりなる郡から選ばれた少なくと
    も1種である請求項2記載の製造方法。
  4. 【請求項4】 陰イオン交換樹脂が第3級アミン基また
    は第4級アンモニウム基を有する陰イオン交換樹脂の中
    から選ばれた少なくとも1種である請求項1記載の製造
    方法。
  5. 【請求項5】 グリコールの炭酸エステルがエチレンカ
    ーボネートであり、且つアルコールがメタノールである
    請求項1記載の製造方法。
  6. 【請求項6】 グリコールの炭酸エステルがプロピレン
    カーボネートであり、且つアルコールがメタノールであ
    る請求項1記載の製造方法。
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