JP2508773B2 - ジメチルアミノエタノ―ルの製造法 - Google Patents

ジメチルアミノエタノ―ルの製造法

Info

Publication number
JP2508773B2
JP2508773B2 JP31539087A JP31539087A JP2508773B2 JP 2508773 B2 JP2508773 B2 JP 2508773B2 JP 31539087 A JP31539087 A JP 31539087A JP 31539087 A JP31539087 A JP 31539087A JP 2508773 B2 JP2508773 B2 JP 2508773B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reaction
ethylene oxide
amount
dimethylamine
dmoh
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP31539087A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH01157938A (ja
Inventor
裕司 恩田
徹也 西
貴雄 香西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
Original Assignee
Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Gas Chemical Co Inc filed Critical Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
Priority to JP31539087A priority Critical patent/JP2508773B2/ja
Publication of JPH01157938A publication Critical patent/JPH01157938A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2508773B2 publication Critical patent/JP2508773B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ジメチルアミノエタノール(以下「DMOH」
と称す)の製造法に関する。さらに詳しくは、本発明は
ジメチルアミンと酸化エチレンからジメチルアミノエタ
ノールを製造するに当たり、反応生成液を反応溶媒とし
て循環させながら該循環液に原料のジアミンおよび酸化
エチレンを連続的に供給して反応させる連続的な製造方
法に関する。
DMOHは、カチオン系高分子凝集剤の原料、また溶剤、
界面活性剤、塗料、ガス吸収剤、ウレタン発泡触媒等の
原料等として利用されており、工業上有用な物質であ
る。
〔従来技術およびその問題点〕
従来、ジメチルアミンと酸化エチレンとを反応させDM
OHを製造する方法は公知である。
例えば、W.H.Horne & R.L.Shner,J.Am.Chem.Soc.,29
25(1932)によると、アルコール類を反応溶媒として使
用し、ジアルキルアミンと酸化エチレンとのモル比を1:
1.3として反応させたとき収率が75%となり最良な成績
を与えると報告している。
しかし、アルコール類を反応溶媒として使用すると副
生成物が増大し(例えばメタノールを溶媒とすると溶媒
自身が酸化エチレンと反応し、エチレングリコールモノ
メチルエーテルを副生する)好ましくない。
また、特開昭61-100550号公報には液相半回分法によ
りジアルキルアミンの溶媒液に酸化エチレンを連続的に
供給しジアルキルアミン:酸化エチレンのモル比が2〜
3:1に達した時点で反応を終了する方法が開示されてい
る。この方法は、反応系においてジアルキルアミンの存
在がDMOHの量よりも常に大きい状態で反応を終了させる
方法である。すなわち、ジアルキルアミンと酸化エチレ
ンとの反応終了時に多量のジアルキルアミンを残留させ
て合成反応を行わせる方法である。
(例えば、公報第2頁左下欄参照) しかしながらこの方法では、DMOHの空時収率が高くな
く、装置的にも大量のジアルキルアミンを前置し長時間
を要して反応させる装置が必要であり、さらに収率以外
に選択率も必ずしも高くなく経済的な方法とは言い難
い。
一方、反応溶媒を使用することなく連続法によりDMOH
を製造する方法もまた公知である。
例えば英国特許第1479747号では、反応生成物の1〜5
0wt%を循環させ、原料ジアミンおよび酸化エチレンを
連続的に供給して100℃前後の反応温度、加圧下に反応
させる方法が開示されている。しかし、DMOHの収率は実
施例によれば約93%(モル)(対酸化エチレン)であり
工業的には未だ十分ではない。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者らは、従来の方法におけるこれらの課題を解決
すべく種々の検討を行い、本発明を為した。
すなわち、本発明は、ジメチルアミンと酸化エチレン
からジメチルアミノエタノールを製造するに当たり、反
応生成液を循環させながら該循環液中にジメチルアミン
および酸化エチレンを、循環液量に対して1/80容量から
1/200容量の量で連続的に供給することを特徴とするジ
メチルアミノエタノールの製造法である。
本発明によると、ジメチルアミンと酸化エチレンとか
らDMOHを従来になく選択性良く、高収率で得ることがで
き、かつ一般的な反応溶媒を使用しないため目的物のDM
OHの分離精製も効率的に行うことができる。例えば、ジ
メチルアミン過剰で酸化エチレンと反応させた反応生成
液を循環させながら、該循環液量に対して1/90の量のジ
メチルアミンおよび酸化エチレン(モル比2.0)混合物
を連続的に供給して、反応温度150℃で反応させ99.4モ
ル%の収率でDMOHを得ることができる。しかも得られた
生成物中には副生物は殆ど含まれていない。
本発明は、先に記述した様にDMOH液を循環させながら
該循環液に原料ジメチルアミンおよび酸化エチレンを連
続的に供給して反応させる方法であるが、該循環液に対
する供給する原料は、通常1/80〜1/200容量の量であ
る。供給する原料の量が循環液量に対して1/80容量より
も多いと副生物の生成が多くなり、反応選択率が悪く、
また1/200容量よりも少ないと空時収率が良くない。原
料の供給量は上記の範囲で実質的に副生物の生成を抑制
し、比較的収率良く目的物DMOHを得ることができるが、
さらには1/80〜1/150容量の収率の点からより好適であ
る。これを循環液の循環比で表すと、下記式からγ=80
〜200、好ましくは80〜150となる。
循環比(γ)=〔循環量(m3/hr)〕/〔原料(DMA+E
O)(m3/hr)〕 ただし、DMA:ジメチルアミン、 EO:酸化エチレン 原料供給量=反応液抜き出し量とし、反応液の比重を
0.82とする。
本発明の方法は、上記の様に反応生成液の循環量を多
くし、原料の供給量を小さくして反応させる方法である
が、これ以外にジメチルアミンと酸化エチレンとのモル
比、および反応温度もまた本発明の方法を有利に実施す
る上で重要な要件の一つである。ジメチルアミンと酸化
エチレンとの仕込モル比は、酸化エチレンに対するジメ
チルアミンの量が大きくなるに伴い副生物の生成が減少
するのでモル比はジメチルアミンの量が過剰であること
が望ましいが余りに多くても経済的に不利であるので、
本発明の方法を有利に実施するには、一般的にはジメチ
ルアミン/酸化エチレン(モル比)として1.5以上、1.5
〜3.0が好適である。
反応温度は、高い方が酸化エチレンの反応率およびDM
OH収率が大きく好ましいが、余りにも高温では反応した
DMOHの分解が起こりかえって収率の低下を招くことにも
なり好ましくない。したがって、一般的には100〜200℃
で実施されるが、本発明の方法を有利に実施するには、
140〜180℃の温度が望ましい。
本発明の反応において、反応圧力は特に特定されない
が、密閉系での反応であるから仕込原料モル比、反応温
度などにより自ずと定まる。例えばジメチルアミン/酸
化エチレンのモル比が2.0、反応温度150℃のとき、反応
圧力は約20kg/cm2Gである。
また、反応時間は短いと酸化エチレンの反応率が低く
好ましくなく、逆に長すぎると経済的に不利であり、通
常は10〜60分の範囲が望ましい。
〔発明の効果〕
以上の様に本発明の方法は、従来になく選択性良く、
高収率でジメチルアミンと酸化エチレンとからDMOHを得
ることができ、かつ一般的な反応溶媒を使用しないため
目的物のDMOHの分離精製も効率的に行うことができ、工
業的に優れた方法である。
以下に本発明の実施例を示す。
尚、実施例においては、循環機能を持つ密閉型反応器
を使用し、予め合成したDMOHを循環させながら、ジメチ
ルアミンと酸化エチレンとの所定量を連続的に供給し、
反応液を循環しながらその一部を系外に抜き出しながら
反応させた。
実施例1 反応液の循環量を1.6m3/hrとし、7.58kg/hrのジメチ
ルアミンと5.04kg/hrの酸化エチレン(モル比;1.5)
(循環液量に対する原料の供給量,1/104)を連続的に供
給し、原料の供給量に見合う量の反応液を反応器の一部
から系外に抜き出しながら反応温度150℃で反応させ
た。DMOHの収率は96.5モル%(対酸化エチレン)であっ
た。反応時の反応圧力約21kg/cm2Gであった。抜き出し
た反応時の組成は表に示す通りである。
実施例2 反応液の循環量を1.2m3/hrとし、7.40kg/hrのジメチ
ルアミンと3.6kg/hrの酸化エチレン(モル比;2.0)(循
環液量に対する原料の供給量1/90)を連続的に供給した
以外は実施例1と同様に実施した。DMOHの収率は99.4モ
ル%(対酸化エチレン)であった。なお、反応時の反応
圧力約21kg/cm2Gであった。反応液の組成は表に示す通
りである。
比較例1 実施例と同様な反応器を使用し、反応液の循環量を1.
2m3/hrとし、7.80kg/hrのジメチルアミンと5.20kg/hrの
酸化エチレン(モル比;1.5)(循環液量に対する原料の
供給量,1/76)を連続的に供給した以外は実施例1と同
様に実施した。DMOHの収率は94.6モル%(対酸化エチレ
ン)であった。反応時の反応圧力約21kg/cm2Gであっ
た。反応液の組成は表に示す通りである。
比較例2 反応液の循環量を1.6m3/hrとし、7.60kg/hrのジメチ
ルアミンと5.30kg/hrの酸化エチレン(モル比;1.4)
(循環液量に対する原料の供給量,1/102)を連続的に供
給し、反応温度134℃として反応させた以外は実施例1
と同様に実施した。DMOHの収率は87.0モル%(対酸化エ
チレン)であった。なお、反応時の反応圧力約15kg/cm2
Gであった反応液の組成は表に示す通りである。
比較例3 反応液の循環量を1.6m3/hrとし、7.90kg/hrのジメチ
ルアミンと7.10kg/hrの酸化エチレン(モル比;1.1)
(循環液量に対する原料の供給量,1/88)を連続的に供
給し、反応温度150℃として反応させた以外は実施例1
と同様に実施した。DMOHの収率は78.2モル%(対酸化エ
チレン)であった。なお、反応時の反応圧力約20kg/cm2
Gであった。反応液の組成は表に示す通りである。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ジメチルアミンと酸化エチレンからジメチ
    ルアミノエタノールを製造するに当たり、反応生成液を
    循環させながら該循環液中にジメチルアミンおよび酸化
    エチレンを、循環液量に対して1/80容量から1/200容量
    の量で連続的に供給することを特徴とするジメチルアミ
    ノエタノールの製造法
JP31539087A 1987-12-15 1987-12-15 ジメチルアミノエタノ―ルの製造法 Expired - Lifetime JP2508773B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31539087A JP2508773B2 (ja) 1987-12-15 1987-12-15 ジメチルアミノエタノ―ルの製造法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31539087A JP2508773B2 (ja) 1987-12-15 1987-12-15 ジメチルアミノエタノ―ルの製造法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH01157938A JPH01157938A (ja) 1989-06-21
JP2508773B2 true JP2508773B2 (ja) 1996-06-19

Family

ID=18064821

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31539087A Expired - Lifetime JP2508773B2 (ja) 1987-12-15 1987-12-15 ジメチルアミノエタノ―ルの製造法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2508773B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04120632A (ja) * 1990-09-11 1992-04-21 Nec Gumma Ltd ロジックアナライザ
DE4414879C2 (de) * 1994-04-28 1998-10-29 Basf Ag Verfahren zur Herstellung von farbstabilem Dialkylaminoethanol
US6566556B2 (en) 2000-12-19 2003-05-20 Nippon Shokubai Co., Ltd. Method for production of alkanolamine and apparatus therefor
MY119894A (en) * 2000-12-19 2005-07-29 Nippon Catalytic Chem Ind Method for production of alkanolamine and apparatus therefor
CN103261130B (zh) 2010-12-17 2015-10-07 巴斯夫欧洲公司 制备具有高颜色稳定性的n,n-二烷基乙醇胺的方法
US8791302B2 (en) 2010-12-17 2014-07-29 Basf Se Process for preparing an N,N-dialky-ethanolamine having high color stability
CN115894261B (zh) * 2022-12-23 2024-05-03 山东蓝湾新材料有限公司 一种n,n-二甲基乙醇胺的工业化制备方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH01157938A (ja) 1989-06-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4053515A (en) Catalytic hydrogenation of unsaturated dinitriles employing high purity alumina
JPH0859559A (ja) ジアルキルカーボネートの製造方法
JP2508773B2 (ja) ジメチルアミノエタノ―ルの製造法
CN109796368B (zh) 一种n′-[(2s,3s)-2-(苄氧基)戊-3-基]甲酰肼的合成方法
EP0013176B2 (en) Synthesis of lower alkyl amines
US4480127A (en) Process for the production of variable amounts of DPA and aniline using only phenol and ammonia as the feedstock
JP3951006B2 (ja) アルキレンカーボネートの製造方法及びそれに用いる触媒
JPH0250088B2 (ja)
JPS6113461B2 (ja)
JPH0873411A (ja) ジアルキルカーボネートの製造方法
CA1176821A (en) Process for the production of carbon monoxide
JPH0725745B2 (ja) アミン化合物の製造方法
WO2001044163A1 (en) Process for producing fluorinated alkylamine compound
JP3470357B2 (ja) アニリン類の製造方法
EP0563859B1 (en) Process for producing 1,4-dicyano-2-butene and catalyst therefor
JPH0859560A (ja) ジアルキルカーボネートの製造方法
JP4024882B2 (ja) ターシャリーブチルヒドラジン・ハロゲン化水素酸塩の製造方法
JP4091361B2 (ja) ジアルキルカーボネートの製造方法
JP2000072725A (ja) ジメチルアミノエタノールの製造方法
JP2782883B2 (ja) 第3級オレフィンの製造方法
KR100354454B1 (ko) 리튬할로겐을 촉매로 사용한 알킬렌카보네이트 제조방법
JPH0149269B2 (ja)
JP3213497B2 (ja) メチルアミンの製造方法
EP0387612B1 (en) Process for the preparation of beta-hydroxyketones
JPS60104037A (ja) 1,4−ジヒドロキシ−2−ナフトエ酸の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080416

Year of fee payment: 12