JP2782883B2 - 第3級オレフィンの製造方法 - Google Patents

第3級オレフィンの製造方法

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  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、第3級オレフィンの製造方法に関するもの
である。更に詳しくは、アルキル第3級アルキルエーテ
ルから第3級オレフィンを高収率で製造する方法に関す
るものである。
<従来の技術> 従来、第3級オレフィンは、工業的には、硫酸抽出法
により製造されている。この硫酸抽出法は、濃い硫酸を
使用するために、装置材質に高価なものを使用すること
が不可欠である。また、第3級オレフィンが、濃硫酸に
よる抽出中に、重合、水和等の副反応を起し、必ずしも
工業的に有利な方法ではない。
一方、酸触媒の存在下に、第3級オレフィンは1級ア
ルコールと容易に反応し、相当するアルキル第3級アル
キルエーテルを生成することは公知である。
また、第3級オレフィンが、他のオレフィン性炭化水
素化合物と混在する場合においても、第3級オレフィン
のみが選択的に1級アルコールと反応することも公知で
ある。
従来から、かくして得られるアルキル第3級アルキル
エーテルを原料とする第3級オレフィンの製造法がいく
つか提案されている。
例えば、特公昭47−41882号公報においてはガンマー
アルミナを触媒として用いる方法が提案されており、又
特開昭51−39604号公報ではケイ素化合物で変性したア
ルミナが、特公昭51−26401号公報では金属硫酸塩が、
特開昭55−2695号公報においては各種金属イオンで変成
したシリカが、特開昭57−28012号公報においては高温
で焼成したシリカアルミナ触媒が、特開昭59−55837号
においてはアルカリ金属の水酸化物又は弱酸塩で処理し
たシリカアルミナ触媒が各々使用されている。
更に、反応系内に水を添加することにより、ジメチル
エーテルの副生を抑制し、反応成績を改善する方法もい
くつか提案されている。
特開昭59−157037号においては高温焼成固体リン酸触
媒を用いた系に水を添加する方法が、特開昭58−121221
号においては高温焼成シリカアルミナ触媒を用いた系に
水を添加する方法が、特開昭59−13734号においてはヘ
テロポリ酸触媒を用いた系に水を添加する方法が、各々
提案されている。
<発明が解決しようとする課題> しかしながら、これら従来の技術は、いずれもエーテ
ルの副生によりアルコールの回収率が低い、反応温度が
高い、触媒調製が非常に面倒である等の欠点を有してい
る。また、反応系内を水を添加する従来の方法は、いず
れも大量の水を反応系に添加する必要がある等の欠点を
有している。
かかる状況の下、経済的に有利に、アルキル第3アル
キルエーテルから第3級オレフィンを収率よく得るため
にの更なる改良が望まれていた。
<課題を解決するための手段> 本発明者らは、上記従来技術の欠点を伴うことなく、
高収率のもと、アルキル第3級アルキルエーテルから第
3級オレフィンを製造にする方法を提供することを主た
る目的として、鋭意検討した。
その結果、特定の触媒を用いること、及び水を添加し
つつ反応させるという特定の反応方法を採用することを
組み合わせることにより、上記の目的が達成され得るこ
とを見い出し、本発明に到達したものである。
すなわち、本発明は、アルキル第3級アルキルエーテ
ルから第3級オレフィンを製造する方法において、触媒
として、アルカリ金属及び/又はアルカリ土類金属の水
酸化物又は弱酸塩で処理されたシリカアルミナを使用
し、かつ反応系に水を添加しつつ反応を行なうことを特
徴とする第3級オレフィンの製造方法に係るものであ
る。
以下、本発明方法につき、詳細に説明する。
本発明において使用される原料は、アルキル第3級ア
ルキルエーテルであり、このものは前述のごとく、第3
級オレフィンと1級アルコールより容易に製造できる
が、本発明の原料としては、このように製造されたもの
に限られる訳ではなく、製法の如何を問わず、原料とし
て使用できる。
アルキル第3級アルキルエーテルの具体例としては、
メチル第3級ブチルエーテル,エチル第3級ブチルエー
テル,メチル第3級アミルエーテル,エチル第3級アミ
ルエーテル等があげられる。また、該原料は純粋なもの
を使用してもよいが、1級アルコールを含む原料を使用
することもできる。
本発明の方法において使用される触媒は、シリカアル
ミナであって、かつアルカリ金属及び/又はアルカリ土
類金属の水酸化物又は弱酸塩で処理されたシリカアルミ
ナである。シリカアルミナとしては、常法により製造さ
れる合成シリカアルミナの他、酸性白土、活性白土のよ
うに、シリカアルミナの他に不純物を含むもの等が例示
される。市販のシリカアルミナ触媒は、もちろん良好に
使用できる。
アルカリ金属,アルカリ土類金属の水酸化物又は弱酸
塩の例としては、水酸化物炭酸塩,有機酸塩,重炭酸塩
等が例示されるが、水酸化物炭酸塩が好ましい。
シリカアルミナの処理方法としては、前記水酸化物又
は弱酸塩の水溶液をシリカアルミナに含浸させる方法、
水酸化物又は弱酸塩水溶液をシリカアルミナにスプレー
でふきつける方法、水酸化物又は弱酸塩水溶液をシリカ
アルミナに蒸発乾固法により含浸させる方法等が好まし
い方法として例示される。
使用するシリカアルミナに対するアルカリ金属,アル
カリ土類金属の量については、前記処理によりシリカア
ルミナに取り込まれるアルカリ金属,アルカリ土類金属
の量が、シリカアルミナ1gあたり0.1〜3.0mmolとなるよ
うに調製されるのが一般的であるが、好ましくはシリカ
アルミナ1gあたり0.2〜2.0mmolであり、更に好ましくは
0.3〜1.5mmolである。
本発明の触媒を成形品として使用する場合は、あらか
じめアルカリ金属及び/又はアルカリ土類金属で処理さ
れたシリカアルミナ粉末を成形して用いても良いが、前
もって成形されたシリカアルミナ触媒を前記処理して用
いてもよい。
このようにして得られた触媒は、もちろんそのままで
も使用できるが、実用上の都合から、第3級オレフィン
を製造する反応温度以上で焼成してから使用するのが望
ましい。焼成温度は200〜1000℃が一般に採用され、好
ましくは300〜700℃である。
本発明の反応を実施する場合、通常は固定床方式の気
相反応が採用されるが、他の方式、例えば流動床方式で
も可能である。また、反応温度は通常100〜300℃、好ま
しくは150〜250℃が採用される。反応圧力は特に限定さ
れないが、通常、常圧〜20Kg/cm2、好ましくは常圧〜10
Kg/cm2が選ばれる。原料の供給速度は、反応温度,圧
力,目的とするアルキル第3級アルキルエーテルの転化
率等により変化するが、通常空塔基準のLHSVで1〜50hr
-1、好ましくは3〜20hr-1が採用される。また、必要に
よっては、反応を不活性希釈剤存在下に行うこともでき
る。
本発明者らは、以上に述べた方法で第3級オレフィン
を製造する場合に、反応系に水を添加しつつ反応を実施
することにより、ジアルキルエーテル及び第3級オレフ
ィンのオリゴマーの副生を減少させ得ることができ、そ
の結果目的物である第3級オレフィンの収率を向上させ
得ることを見い出した。
水を添加した場合、反応器から出てきた水は、回収し
てリサイクルすることもできる。添加する水の量は、極
端に少ないとその効果は小さく、又あまり多いと水のリ
サイクルに要するコストが大きくなるため、通常は供給
アルキル第3級アルキルエーテルに対し0.1〜20wt%、
好ましくは0.2〜10wt%が採用される。
なお、本発明の方法によると、目的物である第3級オ
レフィンの他に1級アルコールが得られが、第1級アル
コールをアルキル第3級アルキルエーテルの製造原料と
して使用する場合は、混在する水を、未反応のアルキル
第3級エーテルの共沸物として除去し、回収された第1
級アルコールに水が混入しないようにするのが有利であ
る。
<実施例> 以下に、実施例によって本発明方法を更に具体的に説
明するが、本発明の範囲は、これによって制限を受ける
ものではない。
実施例1 市販のシリカアルミナ触媒(東洋CCI(株)製商品名C
S−200)を10〜24メッシュとしたもの50gを、0.04N苛性
ソーダ溶液100ml中へ投入した。30分間室温で放置後、
触媒を取り出し500℃にて5時間焼成した。
このようにして得られた触媒20mlを、SUS製反応管に
充填し、外側より電気炉で加熱しながら原料のt−ブチ
ルメチルエーテルを30ml/hrの供給速度で、又水を1.2ml
/hrの供給速度で気化器を経由して供給した。
炉温は200℃で、反応圧力は7Kg/cm2(ゲージ圧)であ
った。
反応液を分析した結果、t−ブチルメチルエーテル転
化率93%、ジメチルエーテル選択率0.2%、ジイソブチ
レン選択率0.4%であった。
比較例1 水を添加しなかったこと以外は、実施例1と同じ条件
で実施した。
反応液を分析した結果、t−ブチルメチルエーテル転
化率93%、ジメチルエーテル選択率1.0%、ジイソブチ
レン選択率3.4%であった。
比較例2 市販のシリカアルミナ触媒(東洋CCI(株)製,商品
名CS−200)を10〜24メッシュとしたもの20mlを、本発
明の処理を施すことなく、そのまま反応管に充填したこ
と以外は、実施例1と同じ条件で実施した。
反応液を分析した結果、t−ブチルメチルエーテル転
化率95%、ジメチルエーテル選択率1.6%、ジイソブチ
レン選択率18.3%であった。
<発明の効果> 以上説明したように、本発明により、従来技術の欠点
を伴うことなく、高収率のもと、アルキル第3級アルキ
ルエーテルから第3級オレフィンを製造する方法を提供
することができた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C07C 11/02,1/20

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アルキル第3級アルキルエーテルから第3
    級オレフィンを製造する方法において、触媒として、ア
    ルカリ金属及び/又はアルカリ土類金属の水酸化物又は
    弱酸塩で処理されたシリカアルミナを使用し、かつ反応
    系に水を添加しつつ反応を行なうことを特徴とする第3
    級オレフィンの製造方法。
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