JP3340180B2 - 電力制御装置 - Google Patents

電力制御装置

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JP3340180B2
JP3340180B2 JP08478493A JP8478493A JP3340180B2 JP 3340180 B2 JP3340180 B2 JP 3340180B2 JP 08478493 A JP08478493 A JP 08478493A JP 8478493 A JP8478493 A JP 8478493A JP 3340180 B2 JP3340180 B2 JP 3340180B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電源から負荷に給電す
る電力量を制御する電力制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電力制御方式としては、一般に、位相制
御方式と時間比例制御方式が知られている。位相制御方
式について図8、図9を用いて説明する。図8は位相制
御方式の回路を示す。電源15と負荷16の間にトライ
アック17が接続される。このトライアック17は、位
相制御回路18によりオン・オフ制御される。
【0003】図8の回路における波形を図9に示す。
(a)は電源15の電圧波形を示し、(b)は位相制御
回路18からトライアック17のゲートに供給されるト
リガパルスを示し、(c)は負荷に給電される電圧波形
を示す。(b)のトリガパルスは、位相制御回路18に
より、電源電圧のゼロクロス点から位相角θだけ遅れた
時点で発生される。トライアック17は、このトリガパ
ルスが供給された時点でオンとなり、保持電流が0とな
る時点までオン状態を継続する。これにより、負荷16
には(c)に示す電圧波形が供給される。
【0004】この負荷16に給電される電圧波形の面積
は、トリガパルスの位相角θを変化することにより変化
させることができる。したがって、位相制御回路18が
発生するトリガパルスの位相角θを制御することによ
り、負荷16に供給する電力量を制御することができ
る。この位相制御方式は、なめらかな制御ができるとい
う利点を有するものであるが、反面、次の(1)〜
(4)の欠点を有する。 (1)制御回路の構成が複雑で高コストである。 (2)トリガ時点の電流の立ち上がりによりノイズが発
生する。 (3)電源へ悪影響を及ぼす。 (4)制御出力と位相角が比例しないため制御精度が低
い。
【0005】位相制御方式は以上説明したような欠点を
有するため、ヒーターの電力制御等には、通常、時間比
例制御方式が用いられる。この時間比例制御方式につい
て図10、図11を用いて説明する。図10は時間比例
制御方式の回路を示す。電源15と負荷であるヒーター
19の間にリレー接点20が接続される。このリレー接
点20は、制御回路21によりオン・オフ制御される。
この時間比例制御方式は、ある一定時間を比例時間と
し、その比例時間内のリレー接点20のオンとオフの比
率を変化させることにより負荷に給電する電力を制御す
る。
【0006】図10の回路における波形を図11に示
す。(a)は制御回路21によるリレー接点20のオ
ン、オフ状態を示し、(b)は電源15の電圧波形を示
し、(c)は負荷19に給電される電圧波形を示す。図
に示す例は、制御出力を50%とするもので、(a)に
示すように、比例時間の1/2の期間リレー接点20が
オンされ、続く比例時間の残りの1/2の期間リレー接
点20がオフされる。これにより、(b)に示す電源1
5の電圧波形は、リレー接点20のオン期間のみ負荷に
給電され、負荷19には(c)に示す波形の出力電圧が
供給される。
【0007】この時間比例制御方式は、(1)制御回路
が簡単なため、低コストである、(2)直流電源の制御
も可能である、等の利点を有するものであるが、反面、
(1)制御がなめらかでない、(2)リレー接点の開閉
時にノイズが発生する、等の欠点を有する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したように、
位相制御方式および時間比例制御方式は、それぞれ長所
および欠点を有している。そして、通常、ヒーターの電
力制御には、前記の各制御方式の長所および欠点を考慮
に入れた上で、時間比例制御方式が用いられている。し
かしながら、この時間比例制御方式をヒーターの電力制
御に適用した場合、次の問題が生じる。その問題点につ
いて図12、図13を用いて説明する。
【0009】図12はヒーターと被加熱物の間の熱伝導
を説明するための概念図である。ヒーター19は、ヒー
ター外壁22内にヒーター素線23を収納し、ヒーター
外壁23とヒーター素線23間の空間を絶縁物24で充
填して構成される。このヒーター19に接触してあるい
は近接して被加熱物25が配置される。ヒーター素線2
3に電力が供給されると、ヒーター素線23の温度が上
昇し、この温度は、絶縁物24、ヒーター外壁23を通
して被加熱物25に伝わる。
【0010】図13は、図12における各部分の温度が
時間によって変化する状態を示すグラフである。ヒータ
ー19に供給される電力が(a)に示すように、オン・
オフされると、ヒーター素線23の温度は、このオン・
オフに同期して(b)に示すように上下する。この温度
は絶縁物24によりヒーター外壁22に伝導される。こ
れにより、ヒーター外壁22の温度もヒーター素線24
の温度変化にしたがって、(c)に示すように上下す
る。被加熱物が十分に大きな熱容量を持っている場合、
被加熱物25の温度は(d)に示すようにほぼ一定とな
る。
【0011】各部分の温度変化は、図13から明らかな
ように、ヒーター素線23から外側に伝達するにつれて
順次温度変化の振幅が小さくなり、同時に温度も下がっ
てくる。ここで、被加熱物25の熱容量が十分に大きけ
れば、時間比例制御方式によっても、被加熱物25の温
度は(d)に示すようにほぼ一定に保持できる。しかし
ながら、被加熱物25の熱容量が小さい場合は、その温
度はヒーター出力に応じて変動をする。
【0012】また、一般的にヒーター19の寿命は、ヒ
ーター素線23の最高温度と温度変化の振幅による熱衝
撃によって決まることが知られている。したがって、時
間比例制御方式を採用した場合、ヒーター素線23は、
図13(b)に示すように、温度変化の振幅が大きく最
高温度も高くなるため、その寿命が短いものとなる。本
発明は、以上の点に鑑み、負荷に電力を供給する電力制
御装置を、なめらかな制御出力が得られ、低コストなも
のとすることを目的とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の電力制御装置が
実行する電力制御方式について以下に説明する。本発明
は、電源として、1つの電圧波形が波形の前と後ろに電
圧0の部分を有し、この電圧波形が繰り返し出力される
電源を使用する。この電源の代表的な例を図2に示す。
図2(a)に示す電源は商用交流電源であり、その前後
にゼロクロス点1を有する1つの電圧波形が正負両方向
に交互に繰り返し出力される。
【0014】(b)に示す電源は、(a)の商用交流電
源を全波整流して得た電源であり、その前後に電圧0の
点2を有する電圧波形が繰り返し出力される。(c)に
示す電源は、直流電源に所定間隔で電圧0の期間3を設
けて矩形波形を形成することにより、その前後に電圧0
の点3を有する矩形波形が繰り返し出力される。
【0015】以下の説明においては、電源として(a)
の交流電源を用いて説明するが、本発明は、それに代え
て(b)(c)に示された電源を用いることが可能であ
る。さらに、電源としては(a)〜(c)に示したもの
に限定されるものではなく、前後に電圧0の部分を有す
る電圧波形が繰り返し出力される電源であれば、どのよ
うな電源に対しても同様に、本発明は適用可能なもので
ある。
【0016】図3に本発明の電力制御装置の制御方式の
1例を示す。本例では、前後にゼロクロス点1を有する
交流電源の1/2サイクルの1つの電圧波形を、電力制
御を行うための1制御単位とする。なお、説明の便宜
上、各1制御単位に順番に番号を付ける。また、電力制
御を行う際の分解能を設定する。図示の例では、電力量
を1%きざみで制御するために、分解能を1/100と
している。
【0017】この分解能の逆数が1制御周期となる。図
示の例では、1〜100の100制御単位で1制御周期
が形成される。電源の周波数が50Hzの場合、1制御
周期は1秒となり、1制御単位の周期は10msとな
る。本発明の電力制御装置は、電源と負荷の間に設けら
れた開閉素子をオンする場合、1制御単位の前の電圧0
の時点から後ろの電圧0の時点までの間オンするよう
に、開閉素子をオン・オフ制御する。そして、制御出力
設定値に対応して、1制御周期内でオンさせる1制御単
位の数を制御することにより、電力制御を行うものであ
る。
【0018】制御単位と電力制御の関係を図4を用いて
説明する。図の(a)は電源の電圧波形を示す。この例
では、1〜100の100制御単位を1制御周期とし、
分解能を1/100としている。図の(b)は、制御出
力設定値を50%とした場合に、開閉素子によりオンさ
れる制御単位を示す。この(b)は、負荷に供給される
電圧波形を示すものでもある。
【0019】この(b)の電圧波形は、1個置きの制御
単位1,3,5……をオンとし、残りの制御単位2,
4,6……はオフとしたものである。これにより、1制
御周期内で100制御単位中の50制御単位が負荷に給
電されることとなるから、負荷に供給される電力量が5
0%に制御される。そして、この制御方式によれば、1
秒という短い1制御周期内に均等に50個の1制御単位
が配置されて負荷に供給されるから、なめらかな制御が
得られることとなる。
【0020】したがって、この電力制御方式を前述のヒ
ーターの加熱に用いた場合は、ヒーター素線の温度変化
の周期および振幅が小さくなり、ヒーター素線の最高温
度を低くすることができるから、ヒーター素線の寿命を
長くすることができる。なお、以上説明した(b)の電
圧波形は、オンされる制御単位1,3,5……が全て正
極性のものである。電源回路に変圧器等が含まれている
時は、正極性と負極性の制御単位が同数出力される方
が、電源に対する悪影響がない。
【0021】本発明の電力制御装置は、この点を考慮し
て、正極性と負極性の制御単位を同数出力するようにす
ることもできる。図(c)に、制御電力量が50%の場
合に、正極性と負極性の制御単位を同数出力させる例を
示す。(c)の電圧波形は、隣合う正負両極性の制御単
位を2個1組として、この組を1組置きにオンさせたも
のである。
【0022】図(c)では、制御単位1,2がオンさ
れ、続く制御単位3,4はオフされ、制御単位5,6が
オンされる。以後、これが繰り返されることにより、1
制御周期内で100制御単位中の50制御単位が給電さ
れることとなり、負荷に供給される電力量が50%に制
御される。また、制御のなめらかさは(b)に示す例と
比較すると若干劣ることとなるが、それでも、従来の時
間比例制御方式と比較すればはるかになめらかな制御が
得られる。
【0023】次に、制御出力設定値を5%とする場合の
例を(d)に示す。この(d)の電圧波形は、20制御
単位毎に1つの制御単位1,21,41,61,81を
オンさせる。したがって、1制御周期内に100制御単
位中の5制御単位が給電されるのであるから、負荷に供
給される電力量が5%に制御される。この図(d)の電
圧波形も、正極性の制御単位だけが負荷に供給されてい
る。これに対し、図(e)は、制御出力設定値を5%と
した場合に、正極性と負極性の制御単位をほぼ同数出力
させる例を示す。
【0024】ここで、制御出力設定値を5%とした場合
は、1制御周期内でオンされる制御単位の数が奇数とな
る。このため、1制御周期内では、正負両極性の数を完
全に同数にはできない。図(e)の電圧波形は、隣合う
1組の制御単位1と2,41と42に単独の制御単位8
1を加える。この単独の制御単位81による電力量は、
2つ1組の制御単位1と2,41と42による電力量の
1/2となるから、制御出力を時間的に均等にするため
には、単独の制御単位8に続くオフの期間を通常のオフ
の期間の1/2とするとよい。
【0025】なお、正極性の制御単位と負極性の制御単
位を同数出力させる制御を行おうとしても、制御出力設
定値が奇数であると、1制御周期内の1制御単位の数が
奇数となるため、1制御周期内では正負の数が等しくな
らない。このような場合に厳密に正負同数の制御を行お
うとする時には、正の数が多い制御周期と負の数が多い
制御周期を組み合わせることにより、正負の数を完全に
等しくすることができる。
【0026】また、制御出力設定値を5%とした場合
は、1制御周期内でオンされる制御単位の数が少なくな
るから、前記図(e)のように隣接する制御単位を1組
とする必要がなくなる。したがって、図(f)に示すよ
うに、正と負の1制御単位を適当な間隔を空けて出力す
るようにしても良い。このようにすれば、(d)に示す
ものと同等のなめらかな制御が得られる。
【0027】以上、制御出力設定値を50%と5%とし
た場合について説明をした。制御出力設定値をその他の
値とした場合についても、以上説明した要領にしたがっ
て、オンする制御単位を設定することができる。また、
電圧波形をオン・オフさせる順序は、図4に図示したも
のに限定されるものではなく、種々の変更可能なもので
ある。
【0028】以上説明した電力制御を実行するために、
本発明は、1つの電圧波形が波形の前と後ろに電圧0の
部分を有し、この電圧波形が繰り返し出力される電源、
この電源と負荷の間に接続された開閉素子、前記電源に
より順次供給される電圧波形の順番をカウントするカウ
ント手段、負荷に給電する電力値を設定する設定手段、
前記カウンタのカウント値と前記設定手段の設定値の交
点にオンまたはオフが書き込まれたテーブルによりオン
またはオフを決定する決定手段、および、前記決定手段
によりオンと決定されている時は、前記開閉素子をオン
させて1つの電圧波形を電圧0から電圧0の期間に通電
させ、オフと決定されている時は前記開閉素子をオフさ
せる制御手段により電力制御装置を構成する。
【0029】
【作用】本発明の電力制御装置によれば、制御出力設定
値に応じて、1制御周期内で制御単位毎に電力制御が
ことができるので、なめらかな制御出力を得ることが
でき、電源開閉によるノイズの発生のない電力制御装置
が、低コストで得られる。
【0030】
【実施例】次に、本発明の実施例について図を用いて説
明する。本実施例においては、電源として、図5(a)
に示すような商用交流電源が使用される。この電源は、
その前後にゼロクロス点1を有する1つの電圧波形が正
負両方向に交互に繰り返し出力される。本実施例では、
この電源の周波数を50Hz、分解能を1/100、1
制御周期を100制御単位とする。
【0031】図1に電力制御装置の回路を示す。電源4
と負荷5の間に半導体スイッチ6が接続される。半導体
スイッチ6にはトライアックが用いられる。負荷5はヒ
ーターである。電源4に接続されたゼロ点検出手段7
は、図5(a)の電圧波形のゼロクロス点1を検出する
度に信号をカウンタ8に出力する。
【0032】カウンタ8は、ゼロ点検出手段7から出力
される信号をカウントし、そのカウント値を制御手段1
1に出力する。このカウンタ8は、そのカウント値が分
解能の逆数すなわち100を越えるとリセットされ、0
の値となる。制御手段11には、負荷5に給電する電力
量を設定する設定手段9と、半導体スイッチ6のオン・
オフを決定するためのテーブル10が接続される。
【0033】制御手段11は、設定手段9に設定された
制御出力設定値とカウンタ8のカウント値を読み取り、
これらの値を用いてテーブル10から半導体スイッチ6
のオン・オフを読み取る。そして、読み出された結果が
オンの場合は、半導体スイッチ6に図5(b)に示すよ
うなトリガパルスを出す。また、オフの場合はトリガパ
ルスは出さない。
【0034】半導体スイッチ6は、トリガパルスが供給
されるとオンとなり、負荷5に給電を開始する。そし
て、半導体スイッチ6のトライアックは通電電流が保持
電流以下となるまで通電状態を継続するものであるか
ら、半導体スイッチ6は、図5(c)に示すように、1
制御単位毎にオン・オフを行うこととなる。テーブル1
0の例を図6に示す。テーブル10には、縦軸を0%か
ら100%の制御出力設定値とし、横軸を0から99ま
でのカウンタのカウント値としている。そして、制御出
力設定値とカウント値の交点にオンまたはオフが書き込
まれている。例えば、設定手段9の設定値が33%であ
れば、カウンタ8のカウント値が0,3,6,…96で
あるときに半導体スイッチ6はオンとされ、その他のカ
ウント値ではオフとされる。
【0035】次に、図7のフローチャートを用いて、図
1の回路の動作を説明する。以下の説明では、制御出力
設定値として50%が設定されているとする。図7のフ
ローチャートに示す動作は、図5(a)の電源4の電圧
波形のゼロクロス点1がゼロ点検出手段7により検出さ
れる度に、割り込みにより行われる。ステップS1で、
ゼロ点検出手段7から信号を受けてカウンタ8のカウン
ト値が1増加する。
【0036】ステップS2で、カウンタ8がオーバーフ
ローしたか否かが判定される。オーバーフローをしてい
なければ、ステップS4に進む。オーバーフローをして
いればステップS3に進み、カウンタ8はリセットされ
カウント値が0となる。本実施例では、100がカウン
トされた時点でカウンタ8は0にリセットされる。ステ
ップS4では、設定手段9から制御出力設定値が読み出
される。
【0037】ステップS5では、テーブル10が読み出
され、制御手段11は制御出力設定値とカウント値か
ら、半導体スイッチ6のオン・オフを読み取る。図6の
テーブルの設定値50%の行から、カウンタ8のカウン
ト値が0,1,4,5……のときにオンが読み取られ、
2,3,6,7……のときにオフが読み取られる。ステ
ップS6では、テーブル10から読み取られた結果か
ら、半導体スイッチ6に出力がされる。テーブル10か
らオンが読み出された場合は、半導体スイッチ6に対し
て図5(b)に示すトリガパルスを出力する。また、オ
フが読み出された場合はトリガパルスは出力されない。
【0038】トリガパルスが半導体スイッチ6に出力さ
れると、半導体スイッチ6はオンとなり負荷に給電を開
始する。そして、半導体スイッチ6のトライアックは通
電電流が保持電流以下となるまで通電状態を継続するも
のであるから、半導体スイッチ6の通電は図5(c)に
示すように、1制御単位毎に行われることとなる。ま
た、トリガパルスが供給されないときは、半導体スイッ
チ6は通電をしない。
【0039】図5(c)に示す出力は、1制御周期内の
100制御単位に対して、50制御単位が負荷に供給さ
れることとなるから、50%の電力制御が行われること
となる。なお、制御出力設定値を他の値に設定した場合
も、以上の説明と同様の動作が行われる。例えば制御出
力設定値を25%に設定した場合は、制御手段11は、
図6のテーブル10の25%からカウント値に対応して
オン・オフを読み出す。
【0040】本実施例によれば、電源周波数50Hzで
100制御単位により1制御周期を構成するから、1秒
という短い期間の1制御周期内で1/100の分解能の
細かい精度での電力制御が可能となる。また、その1秒
の周期内で1制御単位をほぼ均等に配置することができ
るので、なめらかな制御が行われる。このため、特に負
荷をヒーターとした場合には、被加熱物の温度変化を小
さくすることができる。同時に、ヒーター素線の温度変
化の振幅を少なくし、最高温度を低くすることができる
から、ヒーター素線の寿命を延ばすことができる。
【0041】また、半導体スイッチ6によるオン・オフ
は、いずれも電圧0の時点で行われることとなるから、
スイッチング時点でノイズが発生することがなくなり、
電源に対する悪影響も低減することができる。さらに、
電力制御出力は、オンされた1制御単位の数により決定
されるので、制御出力設定値と電力制御出力を完全に一
致させることができ、制御の精度が高いものとなる、さ
らに、本実施例の制御回路は、マイコンにより構成する
ことができるので、回路が簡単で低コストの電力制御装
置を得ることができる。
【0042】
【0043】
【0044】
【発明の効果】本発明によれば、低コストで、なめらか
な制御出力を得ることができ、電源開閉によるノイズの
発生のない電力制御装置が得られる。さらに、本発明に
よれば、開閉素子のオンまたはオフをテーブルにより決
定しているので、制御手段として演算速度の遅いものを
使用することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の回路を示すブロック図。
【図2】本発明に使用する電源を示すグラフ。
【図3】本発明の電力制御を説明するグラフ。
【図4】本発明の制御単位と電力制御の関係を示すグラ
フ。
【図5】図1の各部分の波形を示すグラフ。
【図6】図1の回路で使用するテーブル。
【図7】図1の回路の動作を説明するフローチャート。
【図8】従来の位相制御方式の回路図。
【図9】図8の各部分の波形を示すグラフ。
【図10】従来の時間比例制御方式の回路図。
【図11】図10の各部分の波形を示すグラフ。
【図12】ヒーターと被加熱物間の熱伝導を説明する概
念図。
【図13】図12の各部分の温度変化を示すグラフ。
【符号の説明】
4…電源 5…負荷 6…半導体スイッチ 7…ゼロ点検出手段 8…カウンタ 9…設定手段 10…テーブル 11…制御手段 19…ヒーター 22…ヒーター外壁 23…ヒーター素線 24…絶縁物 25…被加熱物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G05F 1/45 G05B 11/36 H02M 5/257 H05B 3/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1つの電圧波形が波形の前と後ろに電圧
    0の部分を有し、この電圧波形が繰り返し出力される電
    源、 この電源と負荷の間に接続された開閉素子、 前記電源により順次供給される電圧波形の順番をカウン
    トするカウント手段、 負荷に給電する電力値を設定する設定手段、 前記カウンタのカウント値と前記設定手段の設定値の交
    点にオンまたはオフが書き込まれたテーブルによりオン
    またはオフを決定する決定手段、および、 前記決定手段によりオンと決定されている時は、前記開
    閉素子をオンさせて1つの電圧波形を電圧0から電圧0
    の期間に通電させ、オフと決定されている時は前記開閉
    素子をオフさせる制御手段を具備したことを特徴とする
    電力制御装置。
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