JP3339820B2 - 多色着色合成樹脂シートを有するシート状物の製造方法 - Google Patents
多色着色合成樹脂シートを有するシート状物の製造方法Info
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表面に平坦部と立
体的な浮き出し模様部とが互いに異なる色調で多色に着
色された多色着色合成樹脂シートを有するシート状物の
製造方法に関するものである。
体的な浮き出し模様部とが互いに異なる色調で多色に着
色された多色着色合成樹脂シートを有するシート状物の
製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、表面に平坦部と立体的な浮き出し
模様部とを成形した多色着色合成樹脂シートを有するシ
ート状物として、例えば合成皮革、床シート材、壁紙、
屋根防水シート材などが知られている。ところが、この
ようなシート状物にあっては、表面の平坦部と立体的な
浮き出し模様部とを合成樹脂シートの成形と同時に異な
る色調に着色印刷することが困難であるために、合成樹
脂シートを成形した後に引き続き着色印刷するか、或い
は工程を異ならせて平坦部と立体的な浮き出し模様部と
をそれぞれ別々に着色印刷するようにしていた。
模様部とを成形した多色着色合成樹脂シートを有するシ
ート状物として、例えば合成皮革、床シート材、壁紙、
屋根防水シート材などが知られている。ところが、この
ようなシート状物にあっては、表面の平坦部と立体的な
浮き出し模様部とを合成樹脂シートの成形と同時に異な
る色調に着色印刷することが困難であるために、合成樹
脂シートを成形した後に引き続き着色印刷するか、或い
は工程を異ならせて平坦部と立体的な浮き出し模様部と
をそれぞれ別々に着色印刷するようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように多色着色合
成樹脂シートを有するシート状物の製造方法は、工程が
繁雑で手間が掛かるばかりか製造コストも高くなる。さ
らには、表面に平坦部と立体的な浮き出し模様部とを有
する合成樹脂シートを成形した後に着色印刷するなどし
ていたので、位置ずれを起し易く、このため印刷面が色
ずれしたり混色するといった課題があった。そこで、本
発明はこのような従来技術にみられる課題を解決すべく
なされたもので、合成樹脂シートを成形すると同時にそ
の表面の平坦部と立体的な浮き出し模様部とを異なる色
調に着色することにより、工程が簡単で製造コストも低
廉となし得、しかも印刷面がずれることのないようにし
た多色着色合成樹脂シートを有するシート状物の製造方
法を提供することを目的とするものである。
成樹脂シートを有するシート状物の製造方法は、工程が
繁雑で手間が掛かるばかりか製造コストも高くなる。さ
らには、表面に平坦部と立体的な浮き出し模様部とを有
する合成樹脂シートを成形した後に着色印刷するなどし
ていたので、位置ずれを起し易く、このため印刷面が色
ずれしたり混色するといった課題があった。そこで、本
発明はこのような従来技術にみられる課題を解決すべく
なされたもので、合成樹脂シートを成形すると同時にそ
の表面の平坦部と立体的な浮き出し模様部とを異なる色
調に着色することにより、工程が簡単で製造コストも低
廉となし得、しかも印刷面がずれることのないようにし
た多色着色合成樹脂シートを有するシート状物の製造方
法を提供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め本発明は、表面の平坦部と立体的な浮き出し模様部と
に異なる色調の着色印刷を施した多色着色合成樹脂シー
トを有するシート状物の製造方法であって、成形ロール
の周表面に前記平坦部(谷部)と浮き出し模様部(山
部)とを形成するための凹窪型を刻設し、前記成形ロー
ルの上方位置に凹窪型の谷部と山部とで異なる色調のイ
ンキを供給させる谷部着色機構と山部着色機構とを配設
し、また、前記成形ロールの回転方向で前記各着色機構
より下方位置に対向させて溶融合成樹脂を吐出させるダ
イスを配設し、前記各着色機構により成形ロールに設け
た凹窪型の所定部位に所定の色調のインキを転写し、つ
いで前記成形ロールの回転に伴ないインキを転写させた
凹窪型に前記ダイスより吐出させた溶融合成樹脂を充填
させることにより表面に多色の着色印刷を施した多色着
色合成樹脂シートを成形し、次いで該多色着色合成樹脂
シートの裏面にシート基材を貼着するようにして、印刷
面が色ずれしたり混色することを解消した。
め本発明は、表面の平坦部と立体的な浮き出し模様部と
に異なる色調の着色印刷を施した多色着色合成樹脂シー
トを有するシート状物の製造方法であって、成形ロール
の周表面に前記平坦部(谷部)と浮き出し模様部(山
部)とを形成するための凹窪型を刻設し、前記成形ロー
ルの上方位置に凹窪型の谷部と山部とで異なる色調のイ
ンキを供給させる谷部着色機構と山部着色機構とを配設
し、また、前記成形ロールの回転方向で前記各着色機構
より下方位置に対向させて溶融合成樹脂を吐出させるダ
イスを配設し、前記各着色機構により成形ロールに設け
た凹窪型の所定部位に所定の色調のインキを転写し、つ
いで前記成形ロールの回転に伴ないインキを転写させた
凹窪型に前記ダイスより吐出させた溶融合成樹脂を充填
させることにより表面に多色の着色印刷を施した多色着
色合成樹脂シートを成形し、次いで該多色着色合成樹脂
シートの裏面にシート基材を貼着するようにして、印刷
面が色ずれしたり混色することを解消した。
【0005】また、前記シート基材の表面にクッション
性を備えた合成樹脂発泡シート材を貼着し、該合成樹脂
発泡シート材を多色着色合成樹脂シートの裏面に貼着す
るようにしても良い。また、前記シート状物としては、
例えば合成皮革、床シート材、壁紙、屋根防水シート材
などが有るが、これらに限られるものではない。なお、
前記合成樹脂発泡シート材を使用すれば、前記合成皮革
にあってはその触感が向上でき、また床シート材にあっ
てはクッション性に優れることとなる。
性を備えた合成樹脂発泡シート材を貼着し、該合成樹脂
発泡シート材を多色着色合成樹脂シートの裏面に貼着す
るようにしても良い。また、前記シート状物としては、
例えば合成皮革、床シート材、壁紙、屋根防水シート材
などが有るが、これらに限られるものではない。なお、
前記合成樹脂発泡シート材を使用すれば、前記合成皮革
にあってはその触感が向上でき、また床シート材にあっ
てはクッション性に優れることとなる。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係わる多色着色合
成樹脂シートを有するシート状物(以下、単にシート状
物という。)の製造方法を図面と共に説明する。なお、
該シート状物として合成皮革の場合を示す。図1は本発
明によって製造される合成皮革の一部を示す平面図、図
2は同じく一部を示す拡大断面図である。この合成皮革
Sは、多色着色合成樹脂シートS1の裏面にシート基材
としての織布S2を接着剤としての糊1を介して貼着し
て構成される。また、多色着色合成樹脂シートS1は、
適宜位置に浮き出し模様部3の略方形状の二重輪郭3a
で囲われる平坦部2を複数点在し、該各平坦部2内の中
央部に立体的な浮き出し模様部3の花模様3bと葉茎蔓
模様3cとを設け、前記各略方形状の二重輪郭3aの外
側に浮き出し模様部3の縁取模様3dを配して成形され
る。そして、平坦部2は色調A、また、浮き出し模様部
3の花模様3bに色調B、さらに、浮き出し模様部3の
二重輪郭3a、葉茎蔓模様3c及び縁取模様3dには色
調Cがそれぞれ着色されている。前記織布S2はビニロ
ンまたはレーヨンまたはポリエステルが選ばれ、また表
面にあらかじめ糊1が塗布されている。
成樹脂シートを有するシート状物(以下、単にシート状
物という。)の製造方法を図面と共に説明する。なお、
該シート状物として合成皮革の場合を示す。図1は本発
明によって製造される合成皮革の一部を示す平面図、図
2は同じく一部を示す拡大断面図である。この合成皮革
Sは、多色着色合成樹脂シートS1の裏面にシート基材
としての織布S2を接着剤としての糊1を介して貼着し
て構成される。また、多色着色合成樹脂シートS1は、
適宜位置に浮き出し模様部3の略方形状の二重輪郭3a
で囲われる平坦部2を複数点在し、該各平坦部2内の中
央部に立体的な浮き出し模様部3の花模様3bと葉茎蔓
模様3cとを設け、前記各略方形状の二重輪郭3aの外
側に浮き出し模様部3の縁取模様3dを配して成形され
る。そして、平坦部2は色調A、また、浮き出し模様部
3の花模様3bに色調B、さらに、浮き出し模様部3の
二重輪郭3a、葉茎蔓模様3c及び縁取模様3dには色
調Cがそれぞれ着色されている。前記織布S2はビニロ
ンまたはレーヨンまたはポリエステルが選ばれ、また表
面にあらかじめ糊1が塗布されている。
【0007】次に、このように表面の平坦部2と立体的
な浮き出し模様部3とを色調A,B,Cの3色に多色に
着色した合成皮革Sの製造方法を説明する。図3は製造
装置の概要図である。図中4は成形ロールであり、該成
形ロール4の周表面に平坦部2を形成する凹窪型h1
と、浮き出し模様3のうちの花模様3bを形成する凹窪
型h2と、略二重輪郭3a、葉茎蔓模様3c及び縁取模
様3dを形成する凹窪型h3がそれぞれ刻設されてい
る。
な浮き出し模様部3とを色調A,B,Cの3色に多色に
着色した合成皮革Sの製造方法を説明する。図3は製造
装置の概要図である。図中4は成形ロールであり、該成
形ロール4の周表面に平坦部2を形成する凹窪型h1
と、浮き出し模様3のうちの花模様3bを形成する凹窪
型h2と、略二重輪郭3a、葉茎蔓模様3c及び縁取模
様3dを形成する凹窪型h3がそれぞれ刻設されてい
る。
【0008】そして、成形ロール4の周表面に対向させ
て軸心とほぼ水平の位置に押出機5に接続したダイス6
の先端出口を配設させる。このダイス6の出口の下方に
図5に示すようにドクター7を取り付けてその先端を成
形ロール4の周表面からやや間隔をあけて配置させる。
ドクター7の下面にはヒータ8を取り付けている。ま
た、成形ロール4の周表面であってダイス6と反対側に
誘導ロール9,9を配置している。10は冷却ロール
群,11は巻取ロール群である。
て軸心とほぼ水平の位置に押出機5に接続したダイス6
の先端出口を配設させる。このダイス6の出口の下方に
図5に示すようにドクター7を取り付けてその先端を成
形ロール4の周表面からやや間隔をあけて配置させる。
ドクター7の下面にはヒータ8を取り付けている。ま
た、成形ロール4の周表面であってダイス6と反対側に
誘導ロール9,9を配置している。10は冷却ロール
群,11は巻取ロール群である。
【0009】12a〜12cは着色機構であり、これら
の各着色機構12a〜12cは成形ロール4の上方位置
に配設され、該成形ロール4の周表面に刻設された各凹
窪型h1〜h3に対応する凸型13a〜13cを所定の
位置に配設した凸版ゴムロール14と、メッシュロール
15と、該メッシュロール15に供給するインキを貯留
した蓋付きのインキタンク16とからなる。そして、イ
ンキタンク16から所定の色調A,B,Cのインキをフ
レキシブルチューブ17を介してメッシュロール15に
供給させる。メッシュロール15の周表面には図5に示
すように軸方向にドクター18を近接している。また、
フレキシブルチューブ17は先端がメッシュロール15
の軸方向に沿って往復動するようにしており、ドクター
18を介してメッシュロール15にインキを斑なく供給
できるようにしている。
の各着色機構12a〜12cは成形ロール4の上方位置
に配設され、該成形ロール4の周表面に刻設された各凹
窪型h1〜h3に対応する凸型13a〜13cを所定の
位置に配設した凸版ゴムロール14と、メッシュロール
15と、該メッシュロール15に供給するインキを貯留
した蓋付きのインキタンク16とからなる。そして、イ
ンキタンク16から所定の色調A,B,Cのインキをフ
レキシブルチューブ17を介してメッシュロール15に
供給させる。メッシュロール15の周表面には図5に示
すように軸方向にドクター18を近接している。また、
フレキシブルチューブ17は先端がメッシュロール15
の軸方向に沿って往復動するようにしており、ドクター
18を介してメッシュロール15にインキを斑なく供給
できるようにしている。
【0010】そして、図3に示す製造装置では着色機構
12b,12cを浮き出し模様部3を着色する山部着色
機構とし、着色機構12aを平坦部2を着色する谷部着
色機構として使用するようにしている。そこで、着色機
構12bは浮き出し模様部3のうち花模様3bを着色す
る色調Bのインキを供給し、着色機構12cからは浮き
出し模様部3の二重輪郭3a、葉茎蔓模様3c及び縁取
模様3dを着色する色調Cのインキを供給し、着色機構
12aから平坦部2を着色する色調Aのインキを供給さ
せるようにしている。着色機構12b,12cより色調
B,Cのインキを成形ロール4の凹窪型h2,h3に転
写させる工程を説明するが、まず、着色機構12bによ
り色調Bのインキを成形ロール4の凹窪型h2に転写し
た後に着色機構12cにより色調Cのインキを成形ロー
ル4の凹窪型h3に転写する。図4は色調Cの場合を説
明しているが、手順としては色調Bの場合も操作は全く
同一である。
12b,12cを浮き出し模様部3を着色する山部着色
機構とし、着色機構12aを平坦部2を着色する谷部着
色機構として使用するようにしている。そこで、着色機
構12bは浮き出し模様部3のうち花模様3bを着色す
る色調Bのインキを供給し、着色機構12cからは浮き
出し模様部3の二重輪郭3a、葉茎蔓模様3c及び縁取
模様3dを着色する色調Cのインキを供給し、着色機構
12aから平坦部2を着色する色調Aのインキを供給さ
せるようにしている。着色機構12b,12cより色調
B,Cのインキを成形ロール4の凹窪型h2,h3に転
写させる工程を説明するが、まず、着色機構12bによ
り色調Bのインキを成形ロール4の凹窪型h2に転写し
た後に着色機構12cにより色調Cのインキを成形ロー
ル4の凹窪型h3に転写する。図4は色調Cの場合を説
明しているが、手順としては色調Bの場合も操作は全く
同一である。
【0011】すなわち、図4においては、成形ロール4
の各凹窪型h2に着色機構12bにより色調Bのインキ
が既に転写されている状態を示しており、次に、成形ロ
ール4が矢示方向に回転して各凹窪型h3に着色機構1
2cの凸版ゴムロール14の各凸型13cに付着してい
る色調Cのインキが転写され、引き続き成形ロール4が
回転して図5に示すように着色機構12aの凸版ゴムロ
ール14の凸型13aに付着している色調Aのインキが
成形ロール4の各凹窪型h1に転写される。
の各凹窪型h2に着色機構12bにより色調Bのインキ
が既に転写されている状態を示しており、次に、成形ロ
ール4が矢示方向に回転して各凹窪型h3に着色機構1
2cの凸版ゴムロール14の各凸型13cに付着してい
る色調Cのインキが転写され、引き続き成形ロール4が
回転して図5に示すように着色機構12aの凸版ゴムロ
ール14の凸型13aに付着している色調Aのインキが
成形ロール4の各凹窪型h1に転写される。
【0012】このようにして各凹窪型h1〜h3に色調
A,B,Cのインキが転写された成形ロール4が回転し
てダイス6の先端出口から吐出される溶融合成樹脂Rが
各凹窪型h1〜h3に充填されることで表面に前記各凹
窪型h1〜h3に転写された色調A,B,Cのインキが
合成樹脂の表面に加熱融着して多色に着色された多色着
色合成樹脂シートS1が連続して成形される。このよう
に連続して成形される多色着色合成樹脂シートS1は成
形ロール4の回転に伴ない誘導ロール9,9を経由し
て、冷却ローラ10群側へ送られる。
A,B,Cのインキが転写された成形ロール4が回転し
てダイス6の先端出口から吐出される溶融合成樹脂Rが
各凹窪型h1〜h3に充填されることで表面に前記各凹
窪型h1〜h3に転写された色調A,B,Cのインキが
合成樹脂の表面に加熱融着して多色に着色された多色着
色合成樹脂シートS1が連続して成形される。このよう
に連続して成形される多色着色合成樹脂シートS1は成
形ロール4の回転に伴ない誘導ロール9,9を経由し
て、冷却ローラ10群側へ送られる。
【0013】前記冷却ロール群10の内、中間の冷却ロ
ール10aの下側に、押圧ロール19が対接される。ま
た、該押圧ロール19の下方位置にシート基材としてロ
ール状に巻回される織布S2が配設される。該織布S2
は表面に糊1が塗られており、前記冷却ロール10aと
押圧ロール19間に送り込まれ、前記多色着色合成樹脂
シートS1の裏面に一体に貼着される。このようにして
成形される合成皮革Sは巻取ロール群11によってロー
ル状に巻き上げられる。また、図示は省略するが、前記
織布S2の表面にクッション性を備えた合成樹脂発泡シ
ート材を糊1により貼着し、該合成樹脂発泡シート材を
多色着色合成樹脂シートS1の裏面に糊1により貼着す
るようにしても良い。これにより合成皮革の触感が向上
する。
ール10aの下側に、押圧ロール19が対接される。ま
た、該押圧ロール19の下方位置にシート基材としてロ
ール状に巻回される織布S2が配設される。該織布S2
は表面に糊1が塗られており、前記冷却ロール10aと
押圧ロール19間に送り込まれ、前記多色着色合成樹脂
シートS1の裏面に一体に貼着される。このようにして
成形される合成皮革Sは巻取ロール群11によってロー
ル状に巻き上げられる。また、図示は省略するが、前記
織布S2の表面にクッション性を備えた合成樹脂発泡シ
ート材を糊1により貼着し、該合成樹脂発泡シート材を
多色着色合成樹脂シートS1の裏面に糊1により貼着す
るようにしても良い。これにより合成皮革の触感が向上
する。
【0014】このように本発明の製造方法では、多色着
色合成樹脂シートS1の成形と同時に平坦部2と浮き出
し模様部3とが異なった色調A,B,Cに着色される。
さらに浮き出し模様部3は花模様3bが色調Bに、その
他の部分が色調Cに色別けして着色され、しかも、色ず
れや混色したりすることなく鮮明に着色される。また、
図示した実施の形態は色調A,B,Cの3色に着色した
ものを示したが、例えば成形ロール4を太径にして着色
機構12a〜12cを増設すれば3色以上の多色に着色
することができ、3色以上の多色のシート状物Sを製造
することができる。
色合成樹脂シートS1の成形と同時に平坦部2と浮き出
し模様部3とが異なった色調A,B,Cに着色される。
さらに浮き出し模様部3は花模様3bが色調Bに、その
他の部分が色調Cに色別けして着色され、しかも、色ず
れや混色したりすることなく鮮明に着色される。また、
図示した実施の形態は色調A,B,Cの3色に着色した
ものを示したが、例えば成形ロール4を太径にして着色
機構12a〜12cを増設すれば3色以上の多色に着色
することができ、3色以上の多色のシート状物Sを製造
することができる。
【0015】図6は、製造された合成皮革S1の表面を
透明な樹脂フイルムで被覆保護して汚れ防止や防水性を
付加させる装置であって、図3により説明したように製
造され、誘導ロール9,9を経由して移送される多色着
色合成樹脂シートS1の表面に透明な樹脂フイルム20
を被覆するようにしている。すなわち、誘導ロール9,
9と最初の冷却ロール10との中間に対設した押圧ロー
ル21,21の上方にロール状に巻いた透明な樹脂フィ
ルム20を配置し、ガイドロール22を介して垂下さ
せ、ヒータ23で側面を加熱した状態で多色着色合成樹
脂シートS1の表面に重合し、押圧ロール対21,21
で挟圧して多色着色合成樹脂シートS1の表面に被着さ
せる。
透明な樹脂フイルムで被覆保護して汚れ防止や防水性を
付加させる装置であって、図3により説明したように製
造され、誘導ロール9,9を経由して移送される多色着
色合成樹脂シートS1の表面に透明な樹脂フイルム20
を被覆するようにしている。すなわち、誘導ロール9,
9と最初の冷却ロール10との中間に対設した押圧ロー
ル21,21の上方にロール状に巻いた透明な樹脂フィ
ルム20を配置し、ガイドロール22を介して垂下さ
せ、ヒータ23で側面を加熱した状態で多色着色合成樹
脂シートS1の表面に重合し、押圧ロール対21,21
で挟圧して多色着色合成樹脂シートS1の表面に被着さ
せる。
【0016】本発明の実施の形態では、シート状物とし
て合成皮革Sを説明したが、他に例えば、床材であって
も良い。この場合は、多色着色合成樹脂シートS1とし
て防炎,抗菌,防カビ,可塑化PVCが選ばれ、またシ
ート基材S2としてビニロン,麻,ガラス,ポリエステ
ル,PPの織布が選ばれる。この場合も前記多色着色合
成樹脂シートS1とシート基材S2との間にクッション
性を備えた合成樹脂発泡シートを介装することができ
る。このようにすれば、床材としてクッション性に優れ
る。次に、壁紙であっても良い、この場合は、多色着色
合成樹脂シートS1として抗菌,防カビ,可塑化PVC
または防炎,抗菌,防カビPP,EPRが選ばれる。次
に、屋根防水シート材であっても良い。この場合は、多
色着色合成樹脂シートS1として防炎可塑化PVCまた
は防炎EPDMシートが選ばれる。また、シート基材S
2としてビニロンの発泡材付き織布が選ばれる。
て合成皮革Sを説明したが、他に例えば、床材であって
も良い。この場合は、多色着色合成樹脂シートS1とし
て防炎,抗菌,防カビ,可塑化PVCが選ばれ、またシ
ート基材S2としてビニロン,麻,ガラス,ポリエステ
ル,PPの織布が選ばれる。この場合も前記多色着色合
成樹脂シートS1とシート基材S2との間にクッション
性を備えた合成樹脂発泡シートを介装することができ
る。このようにすれば、床材としてクッション性に優れ
る。次に、壁紙であっても良い、この場合は、多色着色
合成樹脂シートS1として抗菌,防カビ,可塑化PVC
または防炎,抗菌,防カビPP,EPRが選ばれる。次
に、屋根防水シート材であっても良い。この場合は、多
色着色合成樹脂シートS1として防炎可塑化PVCまた
は防炎EPDMシートが選ばれる。また、シート基材S
2としてビニロンの発泡材付き織布が選ばれる。
【0017】なお、シート状物Sとしては、前記例示し
たものに限らず広く応用できること勿論であり、前記多
色着色合成樹脂シートS1をそのまま製品として使用す
るようにしても良く、また該多色着色合成樹脂シートS
1にシート基材S2として同質または異質の合成樹脂シ
ートを接着剤で貼着して製品としても良い。
たものに限らず広く応用できること勿論であり、前記多
色着色合成樹脂シートS1をそのまま製品として使用す
るようにしても良く、また該多色着色合成樹脂シートS
1にシート基材S2として同質または異質の合成樹脂シ
ートを接着剤で貼着して製品としても良い。
【0018】
【発明の効果】以上のように本発明に係るシート状物の
製造方法は、成形ロールの上方位置に配設した複数の着
色機構から異なる色調のインキを供給してこれらのイン
キを成形ロールに設けた凹窪型の所定の位置に転写さ
せ、その後で前記凹窪型に溶融した合成樹脂を充填する
ことにより平坦部と立体的な浮き出し模様部とで異なる
色調に着色した多色着色合成樹脂シートを成形し、これ
にシート基材を貼着することによりシート状物を連続的
に成形することができるから、製造装置は勿論のこと製
造工程も簡略化されて製造コストを低減することがで
き、しかも多色着色合成樹脂シートの表面に印刷された
着色は色ずれや混色のない鮮明な多色印刷をすることが
できるという有益な効果を有する。
製造方法は、成形ロールの上方位置に配設した複数の着
色機構から異なる色調のインキを供給してこれらのイン
キを成形ロールに設けた凹窪型の所定の位置に転写さ
せ、その後で前記凹窪型に溶融した合成樹脂を充填する
ことにより平坦部と立体的な浮き出し模様部とで異なる
色調に着色した多色着色合成樹脂シートを成形し、これ
にシート基材を貼着することによりシート状物を連続的
に成形することができるから、製造装置は勿論のこと製
造工程も簡略化されて製造コストを低減することがで
き、しかも多色着色合成樹脂シートの表面に印刷された
着色は色ずれや混色のない鮮明な多色印刷をすることが
できるという有益な効果を有する。
【図1】本発明に係るシート状物の一部を示す平面図。
【図2】同一部を示す拡大断面図。
【図3】本発明に係る製造装置の概要図。
【図4】成形ロールの浮き出し模様部を形成させる凹窪
型にインキを転写する工程を示す要部拡大断面図。
型にインキを転写する工程を示す要部拡大断面図。
【図5】成形ロールの平坦部を形成させる凹窪型にイン
キを転写する工程を示す要部拡大断面図。
キを転写する工程を示す要部拡大断面図。
【図6】表面に透明フイルムを被着する工程を付加した
製造装置の概要図。
製造装置の概要図。
2 平坦部 3 浮き出し模様部 4 成形ロール 6 ダイス 12a〜12c 着色機構 A,B,C 色調 h1〜h3 凹窪型 S 合成皮革(シート状物) S1 多色着色合成樹脂シート S2 織布(シート基材)
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭54−121811(JP,A) 特開 昭59−156755(JP,A) 特開 平2−155785(JP,A) 特開 昭57−53335(JP,A) 特開 昭57−56212(JP,A) 特開 平7−24949(JP,A) 特開 平10−35080(JP,A) 特公 昭46−28318(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41M 3/00 B41M 1/14 B41F 19/08
Claims (2)
- 【請求項1】 表面の平坦部と立体的な浮き出し模様部
とに異なる色調の着色印刷を施した多色着色合成樹脂シ
ートを有するシート状物の製造方法であって、 成形ロ
ールの周表面に前記平坦部(谷部)と浮き出し模様部
(山部)とを形成するための凹窪型を刻設し、前記成形
ロールの上方位置に凹窪型の谷部と山部とで異なる色調
のインキを供給させる谷部着色機構と山部着色機構とを
配設し、また、前記成形ロールの回転方向で前記各着色
機構より下方位置に対向させて溶融合成樹脂を吐出させ
るダイスを配設し、前記各着色機構により成形ロールに
設けた凹窪型の所定部位に所定の色調のインキを転写
し、ついで前記成形ロールの回転に伴ないインキを転写
させた凹窪型に前記ダイスより吐出させた溶融合成樹脂
を充填させることにより表面に多色の着色印刷を施した
多色着色合成樹脂シートを成形し、次いで該多色着色合
成樹脂シートの裏面にシート基材を貼着するようにした
ことを特徴とする多色着色合成樹脂シートを有するシー
ト状物の製造方法。 - 【請求項2】 シート基材の表面にクッション性を備え
た合成樹脂発泡シート材を貼着し、該合成樹脂発泡シー
ト材を多色着色合成樹脂シートの裏面に貼着するように
した請求項1記載の多色着色合成樹脂シートを有するシ
ート状物の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04437598A JP3339820B2 (ja) | 1998-02-10 | 1998-02-10 | 多色着色合成樹脂シートを有するシート状物の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04437598A JP3339820B2 (ja) | 1998-02-10 | 1998-02-10 | 多色着色合成樹脂シートを有するシート状物の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11227313A JPH11227313A (ja) | 1999-08-24 |
JP3339820B2 true JP3339820B2 (ja) | 2002-10-28 |
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ID=12689764
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP04437598A Expired - Fee Related JP3339820B2 (ja) | 1998-02-10 | 1998-02-10 | 多色着色合成樹脂シートを有するシート状物の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3339820B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100486721B1 (ko) * | 2002-09-16 | 2005-05-03 | 박광철 | 직물에 3색의 무늬를 형성하는 장치 |
-
1998
- 1998-02-10 JP JP04437598A patent/JP3339820B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11227313A (ja) | 1999-08-24 |
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