JPH10169173A - 装飾床材及びその製造方法 - Google Patents

装飾床材及びその製造方法

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Publication number
JPH10169173A
JPH10169173A JP35295196A JP35295196A JPH10169173A JP H10169173 A JPH10169173 A JP H10169173A JP 35295196 A JP35295196 A JP 35295196A JP 35295196 A JP35295196 A JP 35295196A JP H10169173 A JPH10169173 A JP H10169173A
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JP
Japan
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pattern
granules
printing
thermography
colored
Prior art date
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Pending
Application number
JP35295196A
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English (en)
Inventor
Yoshiro Tomita
芳朗 富田
Yukio Matsushima
幸夫 松島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toli Corp
Original Assignee
Toli Corp
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Filing date
Publication date
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Publication of JPH10169173A publication Critical patent/JPH10169173A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 盛り上げによる凹凸が目立たず視覚的にゴツ
ゴツした感じがなく、意匠性、装飾性において優れ、細
かい複雑に入り組んだ精度の高いかつ深みのある模様を
優れた自由度で得ることのできる装飾床材及びその製造
方法を提供する。 【解決手段】 被印刷基材上にロータリースクリーン印
刷手法を用い、着色インクによる柄状多色盛り上げ印刷
をした後、その盛り上げ印刷の非印刷部の凹部に着色し
た粉粒体もしくはそれのペースト配合物を充填、融着す
ることにより得られる装飾床材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は公共施設や商業施設
等で使用される装飾床材及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来よりチップやペレットを散布または
コートして得られる装飾性床材はインレイド床材として
広く、公共施設や商業施設に使用されており、その中に
はチップを柄状に散布またはコートして成形して得られ
るものもある。しかしながら、ステンシル法の場合は、
第1模様の模様づけは容易だが、第2模様、第3模様と
模様づけの回数が多くなる程、チップの重なりがあって
境界が明確にならず隣接する柄の模様合わせが困難とな
り、細かな柄の表現が不可能である。また、コート法で
は、均一な散布となり柄を表現することができない。従
っていずれも単純な表現に留まり複雑で深みのある表現
ができなかった。すなわちチップやペレットでは単純な
幾何学模様及びその組み合わせの模様はできるが、細か
い複雑に入り組んだ模様はできず、模様の精度及び模様
作成の自由度において劣るものであった。また基材に柄
状多色盛り上げ印刷を形成した立体模様化粧材の製造も
知られている(特公昭60−55319号)。しかし、
この立体模様化粧材では盛り上げによる凹凸が目立ち視
覚的にゴツゴツした感じが強く、意匠性、装飾性におい
て十分なものではなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は盛り上
げによる凹凸が目立たず視覚的にゴツゴツした感じがな
く、意匠性、装飾性において優れ、細かい複雑に入り組
んだ精度の高いかつ深みのある模様を優れた自由度で得
ることのできる装飾床材及びその製造方法を提供するこ
とにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は被印刷基材上に
ロータリースクリーン印刷手法を用い、着色インクによ
る柄状多色盛り上げ印刷をした後、その盛り上げ印刷の
非印刷部の凹部に着色した粉粒体もしくはそれのペース
ト配合物を充填、融着することにより得られる装飾床材
に係る。本発明の装飾床材は例えば、被印刷基材上に第
1のロータリースクリーンにより着色インクによる柄状
盛り上げ印刷をし乾燥した後、第2のロータリースクリ
ーンにより異なる着色インクによる柄状盛り上げ印刷を
し乾燥し、このようにn回の柄状盛り上げ印刷をし乾燥
した後、その盛り上げ印刷の非印刷部の凹部に着色した
粉粒体もしくはそれのペースト配合物を充填し、融着す
ることにより得られる。
【0005】
【発明の実施の形態】以下図面に基づいて本発明を説明
する。図1は基材上に盛り上げ印刷を施したときの断面
図である。基材1上にロータリースクリーン印刷手法を
用いて着色インク2、2'、2''が多色盛り上げ印刷さ
れる。製造ラインにロータリースクリーンを複数設置す
ることによって、2色以上の多色の着色インクを盛り上
げ印刷することができ、その結果、より深みのある意匠
が得られる。2色目以降の着色インクは、1色目の印刷
箇所に同調して盛り上げ印刷される。基材としては例え
ばガラス繊維、パルプ、ロックウール等によって構成さ
れる紙、不織布等の繊維シート、またはガラス繊維等に
より補強された軟質合成樹脂シートなどが好適である。
基材の厚さは100〜500μm、特に200〜400
μmが望ましい。使用する着色インクベースとしてはア
クリル樹脂ペーストや塩ビ樹脂ペーストが適している。
また、着色インクは透明、不透明どちらでも構わない
が、最上層が盛り上げ印刷部のすべてを被覆していると
きは、該最上層を透明とするのが好ましい。この最上層
により盛り上げ印刷部の高さを調整するのが好ましい。
この最上層による高さ調整を行わない場合は、次の粉粒
体もしくはそれのペースト配合物を充填する前に、ロー
ル等により押圧して厚さ調整するのが好ましい。図1の
第1のロータリースクリーンによる着色インクによる柄
状盛り上げ印刷部は平坦印刷になっているが、平坦でな
くても良い。3が盛り上げ印刷により生じる凸部、4が
凹部である。盛り上げ印刷部の厚さは200〜1500
μm程度、特に500〜1000μm程度が好ましい。
【0006】図2は本発明装飾床材の断面図である。5
は盛り上げ印刷の非印刷部の凹部に充填された着色され
た粉粒体もしくはそれのペースト配合物である。着色粉
粒体としては、ポリ塩化ビニル(PVC)、アクリル樹
脂、エチレン酢酸ビニル共重合体(EVA)、ポリオレ
フィン、ポリスチレン(PS)等の熱可塑性合成樹脂
に、安定剤、顔料、可塑剤のような配合剤を混合したも
のを粉末状、チップ状あるいはペレット状に成形したも
のを用いることができる。粉粒体の粒径は300〜80
0μm程度が好ましい。粉粒体は単色または多色の混合
したもののいずれでも良い。またこれら粉粒体を樹脂ペ
ーストに混合したものを上記凹部にコーター等でコーテ
ィングすることもできる。樹脂ペーストとしては例えば
PVC、アクリル樹脂、エチレン酢酸ビニル共重合体
(EVA)、ポリオレフィン、ポリスチレン(PS)等
の熱可塑性合成樹脂に、安定剤、可塑剤のような配合剤
を配合したペースト等を挙げることができる。この粉粒
体若しくはそれのペースト配合物を凹部に充填した後、
スクレープしたり或いは振動を与えて盛り上げ印刷部に
残らないようにするが、多少は残っていても良い。次に
この粉粒体若しくはそれのペースト配合物を加熱するこ
とによって融着させ、必要によりロール等で圧着するこ
とにより本発明の装飾床材を得る。
【0007】本発明ではさらにその表面に透明樹脂層6
を設けることもできる。透明樹脂層6を形成する材料と
して、PVC、ウレタン樹脂、アクリル樹脂等を挙げる
ことができ。透明樹脂層6の厚さは10〜500μm程
度が好ましい。透明樹脂層6の上に更に紫外線硬化性樹
脂層を設けることにより耐摩耗性を付与することもでき
る。紫外線硬化性樹脂としては例えば光重合性オリゴマ
ー(エポキシアクリレート、ウレタンアクリレート、ポ
リエステルアクリレート、ポリエーテルアクリレート
等)に反応性希釈剤、光開始剤、光開始助剤などを配合
したものなどを挙げることができる。本発明の装飾床材
の全厚は300〜2500μm程度、特に700〜14
00μm程度が好ましい。
【0008】図3に本発明の装飾床材の製造工程図を示
す。基材部分1を図外の送り装置より連続的に送りだ
し、ロータリースクリーンA1により着色インク2を盛
り上げ印刷を行い、オーブンB1により乾燥させる。図
3では2版により印刷する例を示しているが、2色以上
の多色ならばより深みのある表現を得ることができる。
ロータリースクリーン印刷による盛り上げ印刷で、柄と
同調した凹凸をつける(図1)。凹部4に粉粒体若しく
はそれのペースト配合物5をコーターC1により充填さ
せ、オーブンB3により融着、ロールD1により圧着し
一体成形する。その後、必要によりコーターC2により
PVC樹脂ペースト、ポリウレタン、アクリル樹脂ペー
スト6等をコーティングにより透明樹脂層を形成する。
更にその上に紫外線硬化性樹脂層を設けることもでき
る。また基材の下に裏打ち材を設けることも自由であ
る。裏打ち材としては例えばフェルト、紙、塩ビシー
ト、発泡シートなどを挙げることができる。図4に基材
上に盛り上げ印刷を施して乾燥したものの斜視図、図5
にその凹部に粉粒体若しくはそれのペースト配合物を充
填した後、加熱により融着、ロールにより圧着したもの
の斜視図、図6にさらにその表面に透明樹脂層を形成し
たものの斜視図を示す。
【0009】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明について説明す
る。 実施例1 基材としてガラス繊維不織布を送り装置より連続的に送
りだし、ロータリースクリーンにより着色インク1(塩
ビペースト樹脂、可塑剤、安定剤、チキソ剤、顔料)を
盛り上げ印刷を行い、150℃に調整したオーブンによ
り乾燥させる。次に着色インク2(顔料以外は着色イン
ク1と同じ)を盛り上げ印刷を行い、150℃に調整し
たオーブンにより乾燥させる。同様に着色インク3〜6
を用いて盛り上げ印刷を行い、最後に透明インク(塩ビ
ペースト樹脂、可塑剤、安定剤、チキソ剤)を盛り上げ
印刷して盛り上げ印刷部の高さを900μmに調整す
る。盛り上げ印刷の非印刷部の凹部に粉粒体(ポリ塩化
ビニル、可塑剤、安定剤、粒径250〜800μm)を
コーターにより充填させ、オーブンにより融着、ロール
により圧着一体成形した後、基材裏面に塩ビペーストを
コーティング後、加熱ゲル化して厚さ1.0mmにシート
化して裏打ち材とし、全厚2.0mmの本発明の装飾床材
を得た。
【0010】実施例2 実施例1で得られた床材の表面にアクリル樹脂からなる
透明樹脂層を設けた床材を得た。 実施例3 凹部に粉粒体を充填する代わりに粉粒体をPVCペース
トに配合したものをコーティングして、他は実施例1と
同様にして本発明の床材を得た。
【0011】
【発明の効果】本発明によれば、盛り上げによる凹凸が
目立たず視覚的にゴツゴツした感じがなく、意匠性、装
飾性において優れ、細かい複雑に入り組んだ精度の高い
かつ深みのある模様を有する装飾床材を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の床材において、基材上に盛り上げ印刷
を施したときの断面図である。
【図2】本発明の装飾床材の断面図である。
【図3】本発明の装飾床材の製造工程図である。
【図4】基材上に盛り上げ印刷を施して乾燥したものの
斜視図である。
【図5】図4の凹部に粉粒体若しくはそれのペースト配
合物を充填した後、加熱により融着、ロールにより圧着
したものの斜視図である。
【図6】図5の床材の表面にさらに透明樹脂層を形成し
たものの斜視図である。
【符号の説明】
1 基材 2、2'、2” 盛り上げ印刷部 3 凸部 4 凹部 5 粉粒体若しくはそれのペースト配合物 6 透明樹脂層 A ロータリースクリーン B オーブン C コーター D ロール

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被印刷基材上にロータリースクリーン印
    刷手法を用い、着色インクによる柄状多色盛り上げ印刷
    をした後、その盛り上げ印刷の非印刷部の凹部に着色し
    た粉粒体もしくはそれのペースト配合物を充填、融着す
    ることにより得られる装飾床材。
  2. 【請求項2】 その表面に更に透明樹脂層を有する請求
    項1記載の装飾床材。
  3. 【請求項3】 透明樹脂層の上に更に紫外線硬化性樹脂
    層を有する請求項2記載の装飾床材。
  4. 【請求項4】 被印刷基材上に第1のロータリースクリ
    ーンにより着色インクによる柄状盛り上げ印刷をし乾燥
    した後、第2のロータリースクリーンにより異なる着色
    インクによる柄状盛り上げ印刷をし乾燥し、このように
    n回の柄状盛り上げ印刷をし乾燥した後、その盛り上げ
    印刷の非印刷部の凹部に着色した粉粒体もしくはそれの
    ペースト配合物を充填し、融着することを特徴とする装
    飾床材の製造方法。
JP35295196A 1996-12-13 1996-12-13 装飾床材及びその製造方法 Pending JPH10169173A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012092527A (ja) * 2010-10-26 2012-05-17 Toli Corp 床材及びその製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012092527A (ja) * 2010-10-26 2012-05-17 Toli Corp 床材及びその製造方法

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