JP3337204B2 - 詰め替え用容器 - Google Patents

詰め替え用容器

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JP3337204B2
JP3337204B2 JP10850499A JP10850499A JP3337204B2 JP 3337204 B2 JP3337204 B2 JP 3337204B2 JP 10850499 A JP10850499 A JP 10850499A JP 10850499 A JP10850499 A JP 10850499A JP 3337204 B2 JP3337204 B2 JP 3337204B2
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lid
container body
container
shrink film
heat
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佳世子 中村
真美 柏原
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カネボウ株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、詰め替え用容器に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、ゴルフ場,レジャー施設等の
洗面場や浴場等では、ボディソープ,ヘアーシャンプー
等の液体化粧料がポンプ式の詰め替え用容器に収容され
て、利用に供されている。このような詰め替え用容器
は、通常、図7および図8に示すように、内部に液体化
粧料(図示せず)が収容された容器本体11と、この容
器本体11の首部開口(図示せず)を蓋するキャップ1
2とを備えており、このキャップ12の蓋部13にノズ
ル14付き押しボタン15が上下動自在に取り付けられ
ている。
【0003】そして、詰め替え時には、キャップ12を
容器本体11の首部11aから取り外して開蓋し、容器
本体11内に新たに液体化粧料を収容したのち、キャッ
プ12を容器本体11の首部11aに取り付けて閉蓋す
ることを行う。このような詰め替えは、その液体化粧料
を提供するゴルフ場やレジャー施設等の担当者によっ
て、何回でも行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
詰め替え用容器では、開蓋を防止する手段が講じられて
おらず、公共の場に置かれているにもかかわらず、簡単
にキャップ12を開閉することができる。このため、利
用者が誤って開蓋し、容器本体11内に異物(人体に害
になるもの等)が混入したり、湯気等が浸入して液体化
粧料の濃度が低下したりするおそれがある。また、上記
詰め替え後はキャップ12を開蓋しても、閉蓋すると、
開蓋したことが判らないため、異物が混入した場合に、
これに気付かないで液体化粧料を使用するおそれがあ
る。
【0005】本発明は、このような事情に鑑みなされた
もので、詰め替えのたびに開蓋防止の手段を講じること
のできる詰め替え用容器の提供をその目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の詰め替え用容器は、容器本体と、この容器
本体の首部開口を蓋する蓋体と、環状の熱収縮性フィル
ムとを備え、蓋体が、容器本体の首部開口を蓋する蓋部
と、この蓋部に上下動自在に取り付けられたノズル付き
押しボタンとからなり、内容物詰め替え後再度閉蓋した
段階で、上記容器本体の首部と蓋を囲うように上記熱
収縮性フィルムを配設して加熱収縮させることにより、
押しボタンが上下動可能な状態で上記両部分をシールす
るようになっているという構成をとる。
【0007】すなわち、本発明の詰め替え用容器は、容
器本体と蓋体以外に、環状の熱収縮性フィルムを備え
蓋体が、容器本体の首部開口を蓋する蓋部と、この蓋部
に上下動自在に取り付けられたノズル付き押しボタンと
からなっている。そして、内容物詰め替え後再度閉蓋し
た段階で、容器本体の首部と蓋を囲うように環状の熱
収縮性フィルムを配設して加熱収縮させることにより、
押しボタンが上下動可能な状態で上記両部分をシールす
るようになっている。したがって、熱収縮性フィルムで
開蓋を防止することができ、利用者が誤って開蓋して容
器本体内に異物が混入したり、湯気等が浸入して内容物
の濃度が低下したりすることがなくなる。また、開蓋す
る場合には、熱収縮性フィルムを取り外す必要があり、
これにより、開蓋したことが判るようにもなる。なお、
本発明において、「詰め替え用容器」に収容される内容
物としては、液体化粧料だけでなく、粉末状もしくはク
リーム状等の各種の化粧料が用いられる。また、化粧料
に限定するものではなく、各種の内容物が用いられる。
【0008】本発明において、加熱のための手段がヘア
ードライヤーもしくは湯気である場合には、手軽に加熱
することができ、危険性もすくないという利点がある。
【0009】本発明に用いる熱収縮性フィルムの材料と
しては、ポリ塩化ビニル(硬質)〔収縮温度65〜15
0℃〕,ポリプロピレン〔収縮温度104〜177
℃〕,延伸ポリスチレン〔収縮温度99〜132℃〕,
ポリエステル〔収縮温度71〜121℃〕等の各種合成
樹脂材料が用いられる。特に、実用性(熱収縮率,材質
等を総合的に考慮したもの)の面で、ポリ塩化ビニルや
延伸ポリスチレンが好適に用いられる。
【0010】また、上記熱収縮性フィルムを加熱する方
法としては、ヘアードライヤー等の各種ドライヤーによ
り熱風を熱収縮性フィルムに吹き付ける方法や、熱収縮
性フィルムを湯で暖めたり、湯気で加熱したりする方法
等、各種の加熱方法が考えられる。
【0011】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施の形態を図
面にもとづいて説明する。
【0012】図1は本発明の詰め替え用容器の一実施の
形態に用いる容器本体1,この容器本体1に取り付けた
キャップ2および環状のシュリンクフィルム7(熱収縮
性フィルム)を示している。上記容器本体1は、内部に
ボディソープ等の液体化粧料(図示せず)が収容された
有底円筒状体であり、その首部1aの上部外周面にねじ
部(図示せず)が形成されている。また、上記首部1a
の下部外周面に円環状の突出部6が隆起状に形成されて
いる(図4参照)。一方、上記キャップ2は、上記容器
本体1の首部開口(図示せず)を蓋する蓋部3と、この
蓋部3に上下動自在に取り付けられたノズル4付き押し
ボタン5とからなり、上記蓋部3の内周面に形成された
ねじ部(図示せず)が上記容器本体1の首部1aに形成
されたねじ部に螺合している。
【0013】上記シュリンクフィルム7は、ポリ塩化ビ
ニル製の透明フィルムからなり、二つ折りにした状態で
両端部同士を接着することにより、環状に形成されてい
る。このようなシュリンクフィルム7は、袋(図示せ
ず)等の中に複数個用意されている。図において、7a
はシュリンクフィルム7に形成された一条のミシン目で
ある。
【0014】上記の構成において、液体化粧料の詰め替
え後に、容器本体1の首部開口をキャップ2で閉蓋した
状態で、つぎのようにして容器本体1の首部1aの下部
外周面とキャップ2の蓋部3の外周面とにまたがってシ
ュリンクフィルム7を取り付けることができる。すなわ
ち、まず、袋(図示せず)から1つのシュリンクフィル
ム7を取り出す(図1参照)。ついで、シュリンクフィ
ルム7を環状にし、キャップ2のノズル4付き押しボタ
ン5を挿通させて(図2参照)、シュリンクフィルム7
の下端面を容器本体1の肩部1b上に載置する(図3参
照)。この載置状態では、シュリンクフィルム7により
容器本体1の首部1aの下部とキャップ2の蓋部3が囲
われている。また、シュリンクフィルム7の内周面が容
器本体1の首部1aに形成された突出部6に当接してお
り、シュリンクフィルム7が容器本体1の肩部1b上に
安定良く載置されている(図4参照)。つぎに、シュリ
ンクフィルム7の外周面にヘアードライヤー(図示せ
ず)により熱風を送り、シュリンクフィルム7を加熱す
る。この加熱によりシュリンクフィルム7が熱収縮し、
突出部6の外周面,蓋部3の横側面および上面にわたっ
て密着しシールする(図5および図6参照)。この熱収
縮に際し、シュリンクフィルム7が突出部6に当接して
上記肩部1b上に安定良く載置されているため、上記熱
収縮が突出部6の外周面,蓋部3の横側面および上面に
沿ってスムーズに行われる。一方、再度詰め替えるとき
には、シュリンクフィルム7のミシン目7aを破り、シ
ュリンクフィルム7を取り外してから、蓋部3を開方向
に回転させることを行う。
【0015】上記のように、この実施の形態では、容器
本体1の首部1aの下部外周面とキャップ2の蓋部3の
外周面にシュリンクフィルム7が密着しているため、容
器本体1内に異物が混入したり、湯気等が浸入したりす
ることがなくなる。また、キャップ2を開蓋すると、シ
ュリンクフィルム7が取り外されるため、外から見ただ
けで開蓋したことが判る。また、上記容器本体1の首部
1aに形成された突出部6により、加熱時にシュリンク
フィルム7の熱収縮がスムーズに行われる。また、加熱
による熱収縮後に、シュリンクフィルム7の下端部が突
出部6の下面に密着しているため、シュリンクフィルム
7が上方に抜け出すことがない。
【0016】なお、上記実施の形態は、シュリンクフィ
ルム7として、二つ折りにした状態で両端部同士を接着
したものを用いているが、これに限定するものではな
く、帯状のシュリンクフィルム7を用意しておき、加熱
前に二つ折りにして両端部同士を接着して環状にしても
よい。また、上記実施の形態では、シュリンクフィルム
7は、長い筒状に成形したものを適宜の長さに切断して
作製されている。また、シュリンクフィルム7に各種模
様を形成してもよい。
【0017】また、上記実施の形態では、シュリンクフ
ィルム7にミシン目7aを形成しているが、形成しなく
てもよい。この場合には、カッター等でシュリンクフィ
ルム7を切るようにする。また、上記実施の形態では、
上記蓋部3や突出部6の断面形状は、円形状に形成され
ているが、例えば、四角形状等、多角形状でもよい。
【0018】
【発明の効果】以上のように、本発明の詰め替え用容器
によれば、予め用意された環状の熱収縮性フィルムによ
って、内容物詰め替えごとに、容器をシールして開蓋を
防止することができるため、利用者が誤って開蓋し、異
物が混入したり、内容物の濃度が低下したりすることが
なくなる。また、開蓋する場合には、熱収縮性フィルム
を取り外す必要があり、これにより、開蓋したことがわ
かるようにもなる。
【0019】本発明において、加熱のための手段がヘア
ードライヤーもしくは湯気である場合には、手軽に加熱
することができ、危険性もすくないという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の詰め替え用容器の一実施の形態に用い
る容器本体,キャップおよびシュリンクフィルムを示す
斜視図である。
【図2】上記詰め替え用容器の作製要領を示す斜視図で
ある。
【図3】上記詰め替え用容器の作製要領を示す斜視図で
ある。
【図4】上記詰め替え用容器の作製要領を示す説明図で
ある。
【図5】シュリンクフィルムを取り付けた詰め替え用容
器を示す斜視図である。
【図6】シュリンクフィルムを取り付けた詰め替え用容
器を示す説明図である。
【図7】従来の詰め替え用容器を示す斜視図である。
【図8】従来の詰め替え用容器を示す説明図である。
【符号の説明】
1 容器本体 1a 首部 2 キャップ 7 シュリンクフィルム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−211256(JP,A) 実開 平2−64028(JP,U)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器本体と、この容器本体の首部開口を
    蓋する蓋体と、環状の熱収縮性フィルムとを備え、蓋体
    が、容器本体の首部開口を蓋する蓋部と、この蓋部に上
    下動自在に取り付けられたノズル付き押しボタンとから
    なり、内容物詰め替え後再度閉蓋した段階で、上記容器
    本体の首部と蓋を囲うように上記熱収縮性フィルムを
    配設して加熱収縮させることにより、押しボタンが上下
    動可能な状態で上記両部分をシールするようになってい
    ることを特徴とする詰め替え用容器。
  2. 【請求項2】 加熱のための手段がヘアードライヤーも
    しくは湯気である請求項1記載の詰め替え用容器。
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