JP3336722B2 - 熱収縮性ポリエステルフィルム - Google Patents

熱収縮性ポリエステルフィルム

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JP3336722B2 JP2478094A JP2478094A JP3336722B2 JP 3336722 B2 JP3336722 B2 JP 3336722B2 JP 2478094 A JP2478094 A JP 2478094A JP 2478094 A JP2478094 A JP 2478094A JP 3336722 B2 JP3336722 B2 JP 3336722B2
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勝朗 久世
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  • Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被覆用、結束用或いは
外装用等の包装材料分野において、良好な耐熱性を有
し、かつ、熱収縮させた時のフィルムのシワ、歪み、白
化、弛み等の欠点の極めて少ない美麗な仕上り外観を与
える熱収縮性ポリエステル系フィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、被覆用、結束用、外装用熱収縮性
フィルムにはポリ塩化ビニル、ポリスチレンなどをチュ
ーブ状に成形してから容器類にかぶせたり、集積包装し
て熱収縮させていた。しかしながら、ポリ塩化ビニルは
耐熱性に欠け、廃棄後の焼却時に有害ガスが発生し、か
つ焼却炉の損傷が激しいという問題点があった。またポ
リスチレンは、保管中の経時収縮率が大きく、耐侯性、
耐溶剤性、印刷適性等にも問題点があった。
【0003】一方、従来のポリエステル系フィルムは上
記他素材のフィルムが持つ問題点は解決しているが、所
望の方向への熱収縮率が不充分であったり、該方向と直
交する方向への熱収縮率を小さくすることができないな
どの問題点があった。しかしながら、このような問題点
は、例えば、特開昭63−156833号に開示されて
いるように、原料のポリエステル樹脂としてネオペンチ
ルグリコールの共重合体を用いる等により解決される。
ところが、これらの方法で得られたフィルムも、たとえ
ば収縮力が高すぎたり、収縮速度が早すぎる等の問題が
あり、熱収縮させた時のフィルムのシワ、歪み、収縮
斑、折れ込み等の欠点が発生し美麗な外観が得られにく
いという問題点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来技
術の問題点を解決するものであり、その目的とするとこ
ろは熱収縮率が十分に大きく、耐熱性に優れ、かつ均一
に収縮するために熱収縮させた時のフィルムのシワ、歪
み、収縮斑、折れ込み等の欠点の発生がなく美麗な外観
を与える熱収縮性ポリエステル系フィルムを提供するこ
とにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、グリコール成
分としてネオペンチルグリコールを5〜60モル%含
ポリエチレンテレフタレート系ポリエステル(A)40
〜97重量%、ポリブチレンテレフタレート系ポリエス
テル(B)3〜40重量%およびポリエチレンテレフタ
レート(C)0〜55重量%よりなる組成物を成形して
なることを特徴とする熱収縮性ポリエステル系フィルム
である。
【0006】本発明に用いられるグリコール成分として
ネオペンチルグリコールを5〜60モル%含むポリエチ
レンテレフタレート系ポリエステル(A)は、ポリエチ
レンテレフタレートのグリコール成分の5〜60モル%
をネオペンチルグリコールに置き換えたものを使用する
のが好ましいが、10モル%以下であればテレフタル酸
以外のジカルボン酸やエチレングリコール、ネオペンチ
ルグリコール以外の他のジオールを用いてもかまわな
い。
【0007】ネオペンチルグリコール量が5モル%未満
では、熱収縮させた時のフィルムのシワ、歪み、収縮
斑、折れ込み等の欠点の発生が増え、ラベルとして用い
た時の収縮の仕上り性が劣るので好ましくない。逆に6
0モル%を越える時はポリエステルを製造する時の重合
速度が遅くなり、生産性が低下するので好ましくない。
また、テレフタル酸以外のジカルボン酸およびエチレン
グリコール以外のジオールを用いた場合は耐熱性が低下
し、高温のボイル処理やレトルト処理に耐えることがで
きなくなり、かつ経済的にも不利になるので好ましくな
い。
【0008】本発明における該ポリエステル(A)の配
合量は40〜97重量%であり、好ましくは45〜90
重量%である。配合量が40重量%未満では収縮の仕上
り性が悪化するので好ましくない。また、97重量%を
越えるとポリエステル(B)の配合量が不足し、収縮仕
上り性が悪化するので好ましくない。また、ネオペンチ
ルグリコール量が多いポリエステル(A)を用いた時は
耐熱性も低下するので好ましくない。
【0009】本発明に用いられるポリブチレンテレフタ
レート系ポリエステル(B)はポリブチレンテレフタレ
ートあるいはジカルボン酸およびジオール成分と10モ
ル%以下の範囲でそれぞれテレフタル酸および1,4ブ
タンジオール以外のジカルボン酸やジオールを用いた共
重合ポリブチレンテレフタレートが用いられる。共重合
成分がそれぞれ10モル%を越えると耐熱性が低下し、
経済的にも不利になるので好ましくない。
【0010】本発明における該ポリエステル(B)の配
合量は3〜40重量%であり、好ましくは5〜30重量
%である。配合量が3重量%未満では収縮仕上り性が悪
化するので好ましくない。逆に40重量%を越えると耐
熱性が低下するので好ましくない。
【0011】本発明においては、ポリエチレンテレフタ
レート(C)は用いても用いなくてもよいが、55重量
%以下の範囲で配合して用いるのが経済的に有利であ
り、好ましい実施態様である。配合量が55重量%を越
えると収縮仕上り性が悪化するので好ましくない。
【0012】上記したポリエステル(A)および(B)
に用いられるテレフタル酸以外のジカルボン酸としては
芳香族ジカルボン酸、脂肪族ジカルボン酸および脂環式
ジカルボン酸のいずれも用いることができる。
【0013】ここで、芳香族ジカルボン酸としては、イ
ソフタル酸、オルトフタル酸、5−tert−ブチルイ
ソフタル酸などのベンゼンジカルボン酸類;2,6−ナ
フタレンジカルボン酸などのナフタレンジカルボン酸
類;4,4′−ジカルボキシジフェニル、2,2,6,
6−テトラメチルビフェニル−4,4′−ジカルボン酸
などのジカルボキシビフェニル類;1,1,3−トルメ
チル−3−フェニルインデン−4,5−ジカルボン酸お
よびその置換体;1,2−ジフェノキシエタン−4,
4′−ジカルボン酸およびその置換体などがある。また
脂肪族ジカルボン酸としては、シュウ酸、マロン酸、コ
ハク酸、グルタル酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバ
チン酸、ピメリン酸、スベリン酸、ウンデカン酸、ドデ
カンジカルボン酸、ブラシリン酸、テトラデカンジカル
ボン酸、タプシン酸、ノナデカンジカルボン酸、ドコサ
ンジカルボン酸、およびこれらの置換体、4,4′−ジ
カルボキシシクロヘキサンおよびその置換体などが挙げ
られる。
【0014】同じく本発明のポリエステル(A)および
(B)に用いられるエチレングリコール、ネオペンチル
グリコールあるいは1,4ブタンジオール以外のジオー
ルとしては脂肪族ジオール、脂環式ジオール、および芳
香族ジオールのいずれも用いることができる。
【0015】ここで、脂肪族ジオールとしては、ジエチ
レングリコールプロピレングリコール、1,6−ヘキサ
ンジオール、1,10−デカンジオール、2−メチル−
2−エチル−1,3−プロパンジオール、2−ジエチル
−1,3−プロパンジオール、2−エチル−2−n−ブ
チル−1,3−プロパンジオールなどがある。また脂環
式ジオールとしては、1,3−シクロヘキサンジメタノ
ール、1,4−シクロヘキサンジメタノールなどがあ
る。また芳香族ジカルボン酸としては、2,2−ビス
(4′−β−ヒドロキシエトキシジフェニル)プロパ
ン、ビス(4′−β−ヒドロキシエトキシフェニル)ス
ルホンなどのビスフェノール系化合物のエチレンオキサ
イド付加物;キシリレンジグリコール、ポリエチレング
リコールやポリプロピレングリコール等のポリアルキレ
ングリコールなどが挙げられる。
【0016】また、ポリエステル(A)のジオール成分
としては1,4ブタンジオールを、ポリエステル(B)
のジオール成分としてはエチレングリコールおよびネオ
ペンチルグリコールを用いることができる。
【0017】本発明の組成物中に含有されるポリエステ
ルは、いずれも従来から行われている公知の方法により
製造することができる。例えば、ジカルボン酸とジオー
ルとを直接反応させる直接エステル化法あるいはジカル
ボン酸ジメチルエステルとジオールとを反応させるエス
テル交換法などを用いてポリエステルが調製される。調
製は、回分式および連続式のいずれの方法で行われても
よい。
【0018】本発明のフィルムを構成するポリエステル
組成物には、上記ポリエステルの他に必要に応じて各種
の添加剤が含有される。かかる添加剤としては、例え
ば、二酸化チタン、微粒子状シリカ、カオリン、炭酸カ
ルシウムなどの滑剤、帯電防止剤、老化防止剤、紫外線
防止剤、着色剤(染料等)がある。該ポリエステル
(A)〜(C)の固有粘度は、好ましくは0.50〜
1.3dl/gである。
【0019】上記ポリエステル組成物は、既知の方法
(例えば、押出法、カレンダー法)によりフィルム状に
成形される。フィルムの形状は、例えば平面状またはチ
ューブ状であり、特に限定されない。得られたフィルム
は、例えば、後述の所定条件下において、所定の一方向
(主延伸方向)へ2.5倍から6.0倍、好ましくは
3.0倍から5.0倍の範囲に延伸される。該方向と直
交する方向には1.0倍から2.0倍、好ましくは1.
1倍から1.5倍の範囲で延伸される。この延伸の順序
はどちらが先であってもよい。主延伸方向への延伸は、
この方向に高い熱収縮率を得るために行われる。主延伸
方向と直交する方向へ延伸することにより、得られたフ
ィルムの耐衝撃性が向上し、かつ一方向に引き裂かれ易
いという性質が緩和される。上記直角方向の延伸率が2
倍を越えると、主収縮方向と直交する方向への熱収縮性
が大きくなり過ぎ、熱収縮を行ったときの仕上がりが波
打ち状態に不均一となる。上記割合で延伸を行ったフィ
ルムは、通常、主方向の収縮率に対して直交する方向の
収縮率が15%以下、好ましくは10%以下、さらに好
ましくは7%以下である。このようなフィルムは加熱処
理を行ったときに仕上がりが均一になる。
【0020】延伸方法としては通常の従来から行われて
いる方法が採用され、例えばロール延伸法、長間隙延伸
法、テンター延伸法、チューブラー延伸法が挙げられ
る。これらの方法のいずれにおいても、延伸は、逐次2
軸延伸、同時2軸延伸、1軸延伸、およびこれらの組み
合わせにより行われ得る。上記2軸延伸では、縦横方向
の延伸は同時に行われてもよいが、どちらか一方を先に
行う逐次2軸延伸が効果的であり、その縦横の順序はど
ちらが先でもよい。
【0021】本発明では、上記延伸は、次のような工程
で好ましく行われる。例えば、まず、上記フィルムを、
それを構成する重合体が有する平均ガラス転移温度(T
g)以上の、例えばTg+60℃以下の温度で予熱を行
う。主方向延伸(主収縮方向)時に、上記温度範囲で予
熱を行うと、該方向と直交する方向の熱収縮を抑制する
ことができる。そしてさらに80±25℃の温度範囲で
行うことにより、直交する方向の熱収縮率がほぼ最小と
なる。
【0022】上記延伸時には、通常、ヒートセットが行
われる。例えば、延伸を行った後に、30℃〜150℃
の加熱ゾーンを約1秒から30秒間通すことが推奨され
る。ヒートセットを行うことにより、得られたフィルム
の夏期高温下の寸法変化を防止することができる。フィ
ルムの延伸後であって、ヒートセットを行う前もしくは
行った後に、所定の度合で伸長を行ってもよい。その場
合には、フィルム長の70%の長さまでの割合で伸長が
行われる。特に主方向に伸長し、非収縮方向(主収縮方
向に対して直交する方向)には伸長は行わない方が良
い。さらに、上記延伸後、伸長あるいは緊張状態に保っ
てフィルムにストレスをかけながら冷却する工程、ある
いは該処理に続いて緊張状態を解除した後も引き続いて
冷却する工程を付加することにより、得られたフィルム
の加熱による収縮特性はより良好かつ安定したものとな
る。
【0023】このようにして得たフィルムの面配向係数
は100×10-3以下であることが好ましい。面配向係
数が100×10-3を超えると、強度が低下し、少しの
外傷によっても破れ易くなる。例えば瓶の外表面に巻き
つけて補強材として使用しても補強効果が低い。複屈折
率は15×10-3〜160×10-3であることが好まし
い。複屈折率が15×10-3未満では主収縮方向の収縮
率および収縮応力が低くなる。逆に、160×10-3
超えると外傷によって破れ易くなり、かつ、衝撃強度が
低いため実用性が低い。得られたフィルムの厚さは6〜
250μmの範囲が好ましい。
【0024】
【実施例】以下、本発明を実施例により具体的に説明す
るが、本発明はこれらに限定されるものではない。な
お、実施例で用いた測定方法は次の通りである。
【0025】(1)収縮率 フィルムを140×140mmに切断してサンプルと
し、縦横に100×100mmの間隙に標線を記す。こ
のサンプルを所定の温度の温水中に10秒間浸漬した
後、冷却水により冷却し、標線間の寸法を読み取り下記
の式より収縮率を算出した。 (収縮率)=(収縮前寸法−収縮後寸法)÷(収縮前寸
法)×100〔%〕
【0026】(2)収縮応力 幅20mm、長さ150mmのサンプルを採取し、その
サンプルに100mmの標線を記し、100mmに設定
したテンシロンの上下チャックにサンプルを装着し、9
0℃の熱風中で3分間処理し、その間の収縮応力を算出
した。
【0027】(3)収縮仕上り性 フィルムを収縮ラベルとしてメタリック調印刷およびセ
ンターシールにより円筒形にチューブ化した後、1.5
lのPETボトルに被せ、乾熱シュリンクトンネルを通
過させた。シュリンクトンネルの条件は150℃で滞留
時間10秒、1分間に20回転させた。得られたボトル
の収縮仕上り性を、シワ、印刷ゆがみ、収縮斑について
視覚により判定した。
【0028】(4)耐ブロッキング性(耐熱性) フィルムを収縮ラベルとしてセンターシールにより円筒
形にチューブ化した後、300mlのガラスビンに被
せ、乾熱シュリンクトンネルを通過させ、熱収縮させ
る。該ラベル装着ビンをラベル同士が接するように結束
し、90℃の温湯中に10分間浸漬した後の、ラベル同
士のブロッキング状態を観察して以下のごとく判定し
た。 ○:ブロッキングしていない。 △:ブロッキングの痕跡はあるが、簡単にはがれる。 ×:ブロッキングをしており、ラベル同士が接合してい
る。
【0029】実施例 1 ジカルボン酸としてテレフタル酸100モル%、ジオー
ル成分としてエチレングリコール58.5モル%、ジエ
チレングリコール1.5モル%、ネオペンチルグリコー
ル40モル%よりなり、平均粒径2.4μmの二酸化珪
素0.05重量%を含む固有粘度が0.75dl/gの
ポリエステル(A)55重量%、平均粒径2.4μmの
二酸化珪素0.05重量%を含む固有粘度が1.10d
l/gポリブチレンテレフタレートよりなるポリエステ
ル(B)20重量%、および平均粒径2.4μmの二酸
化珪素0.05重量を含む固有粘度が0.75dl/g
のポリエチレンテレフタレート(C)25重量%よりな
る組成物を280℃で溶融押出し、厚さ200μmのフ
ィルムを得た。
【0030】この未延伸フィルムを100℃で10秒間
予熱した後、所定の一方向へ5.0倍に延伸した。なお
延伸時における温度条件は80℃に設定した。延伸後、
70℃で10秒間熱処理を行った。この熱処理時に横方
向に3%の弛緩処理を行い、40μmの熱収縮性フィル
ムを得た。得られた熱収縮性フィルムの特性を表1に示
す。本実施例で得られた熱収縮性フィルムは収縮ラベル
としての適切な収縮率を有し、かつ耐熱性および収縮仕
上り性は良好でボトル冷却時の弛みもなく、実用性の高
いものであった。
【0031】比較例 1 実施例1の方法において、ポリエステル(A)の配合を
取り止め、ポリエステル(C)の配合量を80重量%と
する以外、実施例1と同じ方法で熱収縮性フィルムを得
た。得られたフィルムの特性を表1に示す。本比較例で
得られた熱収縮性フィルムは耐熱性は良好であるが、主
収縮方向の収縮率が低く、かつ収縮仕上り性に劣り、収
縮ラベルとして低品質であった。
【0032】比較例 2 実施例1の方法においてポリエステル(A)の配合量を
98重量%、およびポリエステル(B)の配合量を2重
量%に変更して、かつポリエステル(C)の配合を取り
止める以外、実施例1と同じ方法で熱収縮性フィルムを
得た。得られたフィルムの特性を表1に示す。本比較例
で得られた熱収縮性フィルムは収縮仕上り性および耐熱
性が劣り、収縮ラベルとして低品質であった。
【0033】比較例 3 実施例1の方法において、ポリエステル(B)の配合を
取り止め、ポリエステル(A)およびポリエステル
(C)の配合量をそれぞれ75重量%および25重量%
とする以外、実施例1と同じ方法で熱収縮性フィルムを
得た。得られたフィルムの特性を表1に示す。本比較例
で得られた熱収縮性フィルムは耐熱性は良好であるが、
収縮仕上り性に劣り、収縮ラベルとして低品質であっ
た。
【0034】比較例 4 実施例1の方法において、ポリエステル(B)の配合を
取り止め、ポリエステル(A)およびポリエステル
(C)の配合量をそれぞれ55重量%および45重量%
とする以外、実施例1と同じ方法で熱収縮性フィルムを
得た。得られたフィルムの特性を表1に示す。本比較例
で得られた熱収縮性フィルムは耐熱性は良好であるが、
収縮仕上り性に劣り、収縮ラベルとして低品質であっ
た。
【0035】比較例 5 実施例1の方法においてポリエステル(B)の配合量を
50重量%、ポリエステル(A)の配合量を50重量%
に変更して、かつポリエステル(C)の配合を取り止め
る以外、実施例1と同じ方法で熱収縮性フィルムを得
た。得られたフィルムの特性を表1に示す。本比較例で
得られた熱収縮性フィルムは収縮仕上り性が完全でな
く、かつ耐熱性が劣り、収縮ラベルとして低品質であっ
た。
【0036】比較例 6 実施例1の方法でポリエステル(C)の配合量を65重
量%とし、かつポリエステル(A)の配合量を15重量
%とする以外、実施例1と同じ方法で熱収縮性フィルム
を得た。得られたフィルムの特性を表1に示す。本比較
例で得られた熱収縮性フィルムは耐熱性が劣り、収縮ラ
ベルとして低品質であった。
【0037】実施例 2 ジカルボン酸としてテレフタル酸100モル%、ジオー
ル成分としてエチレングリコール68モル%、ジエチレ
ングリコール2.0モル%、ネオペンチルグリコール3
0モル%よりなり、平均粒径2.4μmの二酸化珪素
0.05重量%を含む固有粘度が0.75dl/gのポ
リエステル(A)75重量%と、ジカルボン酸としてテ
レフタル酸95モル%、セバチン酸5モル%、ジオール
成分として1.4ブタンジオール95モル%、エチレン
グリコール5モル%よりなり、平均粒径2.4μmの二
酸化珪素0.05重量%を含む固有粘度が1.10dl
/gのポリエステル(B)25重量%よりなる組成物を
用い、実施例1と同様の方法で熱収縮性フィルムを得
た。得られたフィルムの特性を表1に示す。本実施例で
得られた熱収縮性フィルムは収縮ラベルとしての適切な
収縮率を有し、かつ耐熱性および収縮仕上り性が良好で
あり、実用性の高いものであった。
【0038】比較例 7 実施例2の方法において、ポリエステル(A)の配合を
取り止め、実施例1において用いたポリエステル(C)
を75重量%配合するよう変更する以外、実施例2と同
じ方法で熱収縮性フィルムを得た。得られたフィルムの
特性を表1に示す。本比較例で得られた熱収縮性フィル
ムは耐熱性は良好であるが、収縮仕上り性に劣り、収縮
ラベルとして低品質であった。
【0039】比較例 8 実施例2の方法において、ポリエステル(B)の配合を
取り止め、ポリエステル(A)のみを用いるよう変更す
る以外、実施例2と同じ方法で熱収縮性フィルムを得
た。得られたフィルムの特性を表1に示す。本比較例で
得られた熱収縮性フィルムは収縮仕上り性および耐熱性
共に劣り、収縮ラベルとして低品質であった。
【0040】比較例 9 実施例2の方法において、ポリエステル(A)のポリマ
ー組成をテレフタル酸/ネオペンチルグリコール=10
0/100(モル%)とし、かつ、その配合量を25重
量%とし、更に、実施例1において用いたポリエステル
(C)を50重量%を配合するように変更する以外、実
施例2と同様の方法で熱収縮性フィルムを得た。得られ
たフィルムの特性を表1に示す。本比較例で得られた熱
収縮性フィルムは耐熱性は良好であるが、収縮仕上り性
に劣り、収縮ラベルとして低品質であった。
【0041】
【表1】
【0042】
【発明の効果】本発明の収縮フィルムは、熱収縮させた
時のフィルムの耐熱性が高く、かつシワ、歪み、収縮斑
等の欠点が極めて少ない、美麗な外観を与えるフィルム
であり、ラベル用収縮フィルムを初め広範な包装材料分
野において有用で、利用価値が高いものである。
フロントページの続き (72)発明者 井坂 勤 大阪府大阪市北区堂島浜二丁目2番8号 東洋紡績株式会社本社内 (56)参考文献 特開 平3−81338(JP,A) 特開 昭63−156833(JP,A) 特開 平4−170436(JP,A) 特開 平7−216107(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08J 5/00 - 5/24 C08L 67/00 - 67/08

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 グリコール成分としてネオペンチルグリ
    コールを5〜60モル%含むポリエチレンテレフタレー
    ト系ポリエステル(A)40〜97重量%、ポリブチレ
    ンテレフタレート系ポリエステル(B)3〜40重量%
    およびポリエチレンテレフタレート(C)0〜55重量
    %よりなる組成物を成形してなることを特徴とする熱収
    縮性ポリエステル系フィルム。
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