JPH09239834A - 熱収縮性ポリエステル系フィルムおよびその製造方法 - Google Patents
熱収縮性ポリエステル系フィルムおよびその製造方法Info
- Publication number
- JPH09239834A JPH09239834A JP8078226A JP7822696A JPH09239834A JP H09239834 A JPH09239834 A JP H09239834A JP 8078226 A JP8078226 A JP 8078226A JP 7822696 A JP7822696 A JP 7822696A JP H09239834 A JPH09239834 A JP H09239834A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- heat
- shrinkage
- film
- polyester
- shrinkable
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
- Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 フイルムの収縮後にタテヒケ、シワ、収縮
斑、歪みの発生が極めて少なく、ラベル用途に好適な熱
収縮性ポリエステル系フィルムを得る。 【解決手段】 テレフタル酸成分が70モル%以上、エ
チレングリコール成分が70モル%であるポリエステル
からなる延伸フイルムであって、85℃の主収縮方向の
熱収縮率が15%以上であり、85℃の主収縮方向のヤ
ング率(Er)と85℃の加熱開始から1分後までの間
に発現する主収縮方向の収縮応力の最大値(σmax)
との比(Er/σmax)が200以上である熱収縮性
ポリエステル系フィルム。
斑、歪みの発生が極めて少なく、ラベル用途に好適な熱
収縮性ポリエステル系フィルムを得る。 【解決手段】 テレフタル酸成分が70モル%以上、エ
チレングリコール成分が70モル%であるポリエステル
からなる延伸フイルムであって、85℃の主収縮方向の
熱収縮率が15%以上であり、85℃の主収縮方向のヤ
ング率(Er)と85℃の加熱開始から1分後までの間
に発現する主収縮方向の収縮応力の最大値(σmax)
との比(Er/σmax)が200以上である熱収縮性
ポリエステル系フィルム。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱収縮性ポリエス
テル系フィルムおよびその製造方法に関し、さらに詳し
くは熱収縮性フイルムの収縮後にタテヒケ、シワ、収縮
斑、歪みの発生が極めて少なく、ラベル用途に好適な熱
収縮性ポリエステル系フィルムおよびその製造方法に関
するものである。
テル系フィルムおよびその製造方法に関し、さらに詳し
くは熱収縮性フイルムの収縮後にタテヒケ、シワ、収縮
斑、歪みの発生が極めて少なく、ラベル用途に好適な熱
収縮性ポリエステル系フィルムおよびその製造方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】熱収縮性フィルム、特にボトルの胴部の
ラベル用収縮フィルムの分野では、ポリ塩化ビニル、ポ
リエチレン等からなるフィルムが主として用いられてい
たが、近年、ポリ塩化ビニルについては廃棄時に焼却す
る際の塩素系ガス発生の問題、ポリエチレンについては
印刷が困難である問題等があり、さらにPETボトルの
回収にあたってはPET以外の樹脂のラベルを分別する
必要がある等の問題が加わり、熱収縮性ポリエステル系
フィルムが注目を集めている。ところが、熱収縮性ポリ
エステル系フィルムは、急激に収縮するものが多く、収
縮後にシワ、収縮斑、歪みが残る等ラベル用収縮フィル
ムとして満足されるものではなかった。かかる欠点の一
部を回避するため、特開平1−110931号公報では
主収縮方向と直交する方向の破断伸度を著しく小さくす
ることによって収縮仕上がり性を改良する方法が開示さ
れている。しかしながら、この方法で得られたフィルム
は印刷・ラベリング等の工程でテンションがかかると破
断しやすいだけでなく、内容物を充填した状態で通常の
輸送を実施すればラベル破れが起こりやすいため、ラベ
ル用収縮フィルムとして実用性に乏しいフィルムであっ
た。また、特開昭63−309424号公報では75℃
での収縮特性をコントロールすることにより、収縮仕上
がり性が改良された熱収縮性ポリエステル系フィルムを
得る方法が開示されている。
ラベル用収縮フィルムの分野では、ポリ塩化ビニル、ポ
リエチレン等からなるフィルムが主として用いられてい
たが、近年、ポリ塩化ビニルについては廃棄時に焼却す
る際の塩素系ガス発生の問題、ポリエチレンについては
印刷が困難である問題等があり、さらにPETボトルの
回収にあたってはPET以外の樹脂のラベルを分別する
必要がある等の問題が加わり、熱収縮性ポリエステル系
フィルムが注目を集めている。ところが、熱収縮性ポリ
エステル系フィルムは、急激に収縮するものが多く、収
縮後にシワ、収縮斑、歪みが残る等ラベル用収縮フィル
ムとして満足されるものではなかった。かかる欠点の一
部を回避するため、特開平1−110931号公報では
主収縮方向と直交する方向の破断伸度を著しく小さくす
ることによって収縮仕上がり性を改良する方法が開示さ
れている。しかしながら、この方法で得られたフィルム
は印刷・ラベリング等の工程でテンションがかかると破
断しやすいだけでなく、内容物を充填した状態で通常の
輸送を実施すればラベル破れが起こりやすいため、ラベ
ル用収縮フィルムとして実用性に乏しいフィルムであっ
た。また、特開昭63−309424号公報では75℃
での収縮特性をコントロールすることにより、収縮仕上
がり性が改良された熱収縮性ポリエステル系フィルムを
得る方法が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記方
法で得られたフィルムもラベル用収縮フィルムとして未
だ満足されるものではなかった。最近の飲料用容器の主
流であるPETボトルでは、冷蔵庫への収納性の面から
ボトルの形状が従来の丸型から角型へ切替が急速に進ん
でいるが、前記特開昭63−309424号公報で開示
された熱収縮性ポリエステル系フィルムからなる筒状の
ラベルを角形ボトルの胴部に装着した場合、収縮後にボ
トルの角部以外の平坦な部分がアーチ状に湾曲する欠点
(タテヒケと称する欠点)が発生しやすい。角型のPE
Tボトルが飲料用容器の主流になりつつあることからこ
のボトルの表示ラベルに用いた場合にタテヒケが発生し
にくい熱収縮性ポリエステル系フィルムを開発する必要
がある。これらのことに加えて、収縮仕上がり性、即
ち、収縮後にシワ、収縮斑、歪みの発生が極めて少な
い、ラベル用途に好適な熱収縮性ポリエステル系フィル
ムを提供することを目的とする。
法で得られたフィルムもラベル用収縮フィルムとして未
だ満足されるものではなかった。最近の飲料用容器の主
流であるPETボトルでは、冷蔵庫への収納性の面から
ボトルの形状が従来の丸型から角型へ切替が急速に進ん
でいるが、前記特開昭63−309424号公報で開示
された熱収縮性ポリエステル系フィルムからなる筒状の
ラベルを角形ボトルの胴部に装着した場合、収縮後にボ
トルの角部以外の平坦な部分がアーチ状に湾曲する欠点
(タテヒケと称する欠点)が発生しやすい。角型のPE
Tボトルが飲料用容器の主流になりつつあることからこ
のボトルの表示ラベルに用いた場合にタテヒケが発生し
にくい熱収縮性ポリエステル系フィルムを開発する必要
がある。これらのことに加えて、収縮仕上がり性、即
ち、収縮後にシワ、収縮斑、歪みの発生が極めて少な
い、ラベル用途に好適な熱収縮性ポリエステル系フィル
ムを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の熱収縮性ポリエステル系フィルムは、ジカ
ルボン酸成分中テレフタル酸成分が70モル%以上、ジ
オール成分中エチレングリコール成分が70モル%であ
るポリエステルからなる延伸されたフイルムであって、
85℃温水中で10秒間処理後の主収縮方向の熱収縮率
が15%以上であり、動的粘弾性測定装置で測定した8
5℃の主収縮方向のヤング率(Er)と85℃のエアー
オーブン中で加熱開始から1分後までの間に発現する主
収縮方向の収縮応力の最大値(σmax)との比(Er
/σmax)が200以上であることを特徴とする。
め、本発明の熱収縮性ポリエステル系フィルムは、ジカ
ルボン酸成分中テレフタル酸成分が70モル%以上、ジ
オール成分中エチレングリコール成分が70モル%であ
るポリエステルからなる延伸されたフイルムであって、
85℃温水中で10秒間処理後の主収縮方向の熱収縮率
が15%以上であり、動的粘弾性測定装置で測定した8
5℃の主収縮方向のヤング率(Er)と85℃のエアー
オーブン中で加熱開始から1分後までの間に発現する主
収縮方向の収縮応力の最大値(σmax)との比(Er
/σmax)が200以上であることを特徴とする。
【0005】上記の構成からなる本発明の熱収縮性ポリ
エステル系フィルムは、安定した熱収縮性を有し、かつ
収縮後にタテヒケが無く、且つ、シワ、収縮斑、歪みの
発生が極めて少ないという、ラベル用途に好適な熱収縮
性のフィルムである。
エステル系フィルムは、安定した熱収縮性を有し、かつ
収縮後にタテヒケが無く、且つ、シワ、収縮斑、歪みの
発生が極めて少ないという、ラベル用途に好適な熱収縮
性のフィルムである。
【0006】また、本発明の熱収縮性ポリエステル系フ
ィルムの製造方法は、ジカルボン酸成分中テレフタル酸
成分が70モル%以上、ジオール成分中エチレングリコ
ール成分が70モル%であるポリエステル未延伸フイル
ムを主収縮方向となる方向にTg(ガラス転移点)−2
0〜Tg+40℃の延伸温度、2.5〜6.0倍の延伸
倍率で延伸し、その後、70〜100℃で3〜15%伸
張しながら熱処理することを特徴とする。
ィルムの製造方法は、ジカルボン酸成分中テレフタル酸
成分が70モル%以上、ジオール成分中エチレングリコ
ール成分が70モル%であるポリエステル未延伸フイル
ムを主収縮方向となる方向にTg(ガラス転移点)−2
0〜Tg+40℃の延伸温度、2.5〜6.0倍の延伸
倍率で延伸し、その後、70〜100℃で3〜15%伸
張しながら熱処理することを特徴とする。
【0007】上記の構成からなる本発明の熱収縮性ポリ
エステル系フィルムの製造方法は、熱収縮性フイルムの
収縮後にタテヒケ、シワ、収縮斑、歪みの発生が極めて
少なく、ラベル用途に好適なフイルムをの製造する方法
に関するものであって、延伸条件を選んで収縮特性を一
定範囲にして収縮仕上がり性の優れた熱収縮性ポリエス
テル系フィルムを得るものである。また、本発明では主
収縮方向をフイルム製造時の巾方向(横方向)とするこ
とが熱収縮性フイルムの使用時の利便性から考えて好ま
しい。
エステル系フィルムの製造方法は、熱収縮性フイルムの
収縮後にタテヒケ、シワ、収縮斑、歪みの発生が極めて
少なく、ラベル用途に好適なフイルムをの製造する方法
に関するものであって、延伸条件を選んで収縮特性を一
定範囲にして収縮仕上がり性の優れた熱収縮性ポリエス
テル系フィルムを得るものである。また、本発明では主
収縮方向をフイルム製造時の巾方向(横方向)とするこ
とが熱収縮性フイルムの使用時の利便性から考えて好ま
しい。
【0008】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を具体的
に説明する。本発明で用いるポリエステルは、ジカルボ
ン酸成分中テレフタル酸成分が70モル%以上、ジオー
ル成分中エチレングリコール成分が70モル%であるポ
リエステルである。より具体的にはテレフタル酸以外の
ジカルボン酸成分として、シュウ酸、マロン酸、コハク
酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、フタル
酸、イソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸等の公知の
ジカルボン酸の1種または2種以上を示すことができ、
また、エチレングリコール以外のグリコール成分として
プロピレングリコール、ネオペンチルグリコール、テト
ラメチレングリコール、ヘキサメチレングリコール、ト
リメチレングリコール、ジエチレングリコール、ポリア
ルキレングリコール、1,4−シクロヘキサンジメタノ
ール等の公知のジオールの1種または2種以上を示すこ
とができる。収縮仕上がり性が特に優れた熱収縮性ポリ
エステルフィルムとするためには、ネオペンチルグリコ
ールがグリコール成分の残りの成分であるポリエステル
を使用することが好ましい。また、Tgが90〜150
℃のポリアリレートを15〜40%混合することも好ま
しい。
に説明する。本発明で用いるポリエステルは、ジカルボ
ン酸成分中テレフタル酸成分が70モル%以上、ジオー
ル成分中エチレングリコール成分が70モル%であるポ
リエステルである。より具体的にはテレフタル酸以外の
ジカルボン酸成分として、シュウ酸、マロン酸、コハク
酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、フタル
酸、イソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸等の公知の
ジカルボン酸の1種または2種以上を示すことができ、
また、エチレングリコール以外のグリコール成分として
プロピレングリコール、ネオペンチルグリコール、テト
ラメチレングリコール、ヘキサメチレングリコール、ト
リメチレングリコール、ジエチレングリコール、ポリア
ルキレングリコール、1,4−シクロヘキサンジメタノ
ール等の公知のジオールの1種または2種以上を示すこ
とができる。収縮仕上がり性が特に優れた熱収縮性ポリ
エステルフィルムとするためには、ネオペンチルグリコ
ールがグリコール成分の残りの成分であるポリエステル
を使用することが好ましい。また、Tgが90〜150
℃のポリアリレートを15〜40%混合することも好ま
しい。
【0009】なお、本発明において用いるポリエステル
中のジカルボン酸成分中テレフタル酸成分が70モル%
以上、ジオール成分中エチレングリコール成分が70モ
ル%以上であるポリエステルとは、2種以上のポリエス
テルを混合して用いる場合、混合後にエステル交換がな
されているかどうかに関わらずポリエステル全体の中の
ジカルボン酸成分中に占めるテレフタル酸の割合い、グ
リコール成分中に占めるエチレングリコールの割合いを
それぞれ示す。
中のジカルボン酸成分中テレフタル酸成分が70モル%
以上、ジオール成分中エチレングリコール成分が70モ
ル%以上であるポリエステルとは、2種以上のポリエス
テルを混合して用いる場合、混合後にエステル交換がな
されているかどうかに関わらずポリエステル全体の中の
ジカルボン酸成分中に占めるテレフタル酸の割合い、グ
リコール成分中に占めるエチレングリコールの割合いを
それぞれ示す。
【0010】本発明の熱収縮性フイルムを構成するポリ
エステルは、ジカルボン酸成分中テレフタル酸成分が7
0モル%以上、ジオール成分中エチレングリコール成分
が70モル%であるポリエステルであるが、テレフタル
酸、エチレングリコールがそれぞれジカルボン酸成分、
ジオール成分中70モル未満の場合、得られた熱収縮性
フィルムの収縮後の耐破断性が低下する。
エステルは、ジカルボン酸成分中テレフタル酸成分が7
0モル%以上、ジオール成分中エチレングリコール成分
が70モル%であるポリエステルであるが、テレフタル
酸、エチレングリコールがそれぞれジカルボン酸成分、
ジオール成分中70モル未満の場合、得られた熱収縮性
フィルムの収縮後の耐破断性が低下する。
【0011】さらに、熱収縮性フィルムの易滑性を向上
させるために無機滑剤、有機滑剤を含有させるのも好ま
しい。また、必要に応じて安定剤、着色剤、酸化防止
剤、消泡剤、静電防止剤等の添加剤を含有させるもので
あってもよい。本発明の熱収縮性フィルムを構成するポ
リエステルの極限粘度は0.50以上が好ましく、0.
60以上がさらに好ましく、0.65以上が特に好まし
い。フィルムを構成するポリエステルの極限粘度が0.
50未満の場合、主収縮方向と直交する方向が裂けやす
くなり、加工適性が低下するため好ましくない。
させるために無機滑剤、有機滑剤を含有させるのも好ま
しい。また、必要に応じて安定剤、着色剤、酸化防止
剤、消泡剤、静電防止剤等の添加剤を含有させるもので
あってもよい。本発明の熱収縮性フィルムを構成するポ
リエステルの極限粘度は0.50以上が好ましく、0.
60以上がさらに好ましく、0.65以上が特に好まし
い。フィルムを構成するポリエステルの極限粘度が0.
50未満の場合、主収縮方向と直交する方向が裂けやす
くなり、加工適性が低下するため好ましくない。
【0012】本発明の熱収縮性フィルムは85℃温水中
で10秒間処理後の主収縮方向(最大の収縮率を有する
方向)の熱収縮率が15%以上である特性を有する。主
収縮方向の収縮率が15%未満の場合、ラベルとして収
縮させたときに収縮量が不十分となり、フィルムが容器
に十分に密着しなかったり、フィルムにシワが入りやす
くなり好ましくない。
で10秒間処理後の主収縮方向(最大の収縮率を有する
方向)の熱収縮率が15%以上である特性を有する。主
収縮方向の収縮率が15%未満の場合、ラベルとして収
縮させたときに収縮量が不十分となり、フィルムが容器
に十分に密着しなかったり、フィルムにシワが入りやす
くなり好ましくない。
【0013】また、本発明の熱収縮性フィルムは動的粘
弾性測定装置で測定した85℃の主収縮方向のヤング率
(Er)と85℃のエアーオーブン中で加熱開始から1
分後までの間に発現する主収縮方向の収縮応力の最大値
(σmax)との比(Er/σmax)が200以上で
ある特性を有する。Er/σmaxが200未満の場
合、タテヒケが大きくなりやすく好ましくない。ヤング
率と収縮応力の最大値の各々は特に限定するものではな
いが、収縮応力の最大値は0.4以上が好ましい。収縮
応力の最大値が0.4未満の場合、主収縮方向と直交す
る方向が裂けやすくなり、加工適性が低下するため好ま
しくない。Er/σmaxの上限は特に限定するもので
はないが500程度である。
弾性測定装置で測定した85℃の主収縮方向のヤング率
(Er)と85℃のエアーオーブン中で加熱開始から1
分後までの間に発現する主収縮方向の収縮応力の最大値
(σmax)との比(Er/σmax)が200以上で
ある特性を有する。Er/σmaxが200未満の場
合、タテヒケが大きくなりやすく好ましくない。ヤング
率と収縮応力の最大値の各々は特に限定するものではな
いが、収縮応力の最大値は0.4以上が好ましい。収縮
応力の最大値が0.4未満の場合、主収縮方向と直交す
る方向が裂けやすくなり、加工適性が低下するため好ま
しくない。Er/σmaxの上限は特に限定するもので
はないが500程度である。
【0014】また、本発明の熱収縮性フィルムの厚みは
特に限定するものではないが、ラベル用収縮フィルムと
して10〜200μmが好ましく、20〜100μmが
さらに好ましい。
特に限定するものではないが、ラベル用収縮フィルムと
して10〜200μmが好ましく、20〜100μmが
さらに好ましい。
【0015】また、本発明の熱収縮性フイルムの主収縮
方向と直交する方向の熱収縮率は特に限定するものでは
ないが、95℃温水中で10秒間処理後の熱収縮率が1
5%以下が好ましく、10%以下がさらに好ましい。
方向と直交する方向の熱収縮率は特に限定するものでは
ないが、95℃温水中で10秒間処理後の熱収縮率が1
5%以下が好ましく、10%以下がさらに好ましい。
【0016】本発明に用いるポリエステル原料をホッパ
ードライヤー、パドルドライヤー等の乾燥機、または真
空乾燥機を用いて乾燥し、200〜300℃の温度でフ
イルム状に押し出す。押し出しに際してはTダイ法、チ
ューブラー法等、既存のどの方法を採用しても構わな
い。押し出し後急冷して未延伸フィルムを得る。該未延
伸フィルムに対し延伸処理を行うが、本発明の目的を達
成するには主収縮方向としては横方向が実用的であるの
で以下主収縮方向が横方向である場合の製膜法の例を示
すが、主収縮方向を縦方向とする場合も下記方法におけ
る延伸方向を90度変えるほか通常の操作に準じて製膜
することができる。
ードライヤー、パドルドライヤー等の乾燥機、または真
空乾燥機を用いて乾燥し、200〜300℃の温度でフ
イルム状に押し出す。押し出しに際してはTダイ法、チ
ューブラー法等、既存のどの方法を採用しても構わな
い。押し出し後急冷して未延伸フィルムを得る。該未延
伸フィルムに対し延伸処理を行うが、本発明の目的を達
成するには主収縮方向としては横方向が実用的であるの
で以下主収縮方向が横方向である場合の製膜法の例を示
すが、主収縮方向を縦方向とする場合も下記方法におけ
る延伸方向を90度変えるほか通常の操作に準じて製膜
することができる。
【0017】また、目的とする熱収縮性ポリエステル系
フィルムの厚み分布を均一化させることに着目すれば、
テンターを用いて横方向に延伸する際、延伸工程に先立
って実施される予備加熱工程では熱伝達係数を0.00
13カロリー/cm2・sec・℃以下の低風速で所定
のフィルム温度になるまで加熱を行うことが好ましい。
横方向の延伸はTg−20℃〜Tg+40℃の温度で
2.5〜6.0倍、好ましくは3.0〜5.5倍延伸し
する。しかる後、70〜100℃で3〜15%伸長させ
ながら熱処理して熱収縮性ポリエステル系フィルムを得
る。延伸の方法としては、テンターでの横1軸延伸ばか
りでなく、縦方向を僅かに延伸することも可能である。
該2軸延伸では、逐次2軸延伸、同時2軸延伸のいずれ
でもよく、さらに必要に応じて再延伸を行ってもよい。
延伸に伴うフィルムの内部発熱を抑制し、巾方向のフィ
ルム温度斑を小さくする点に着目すれば、延伸工程の熱
伝達係数は0.0009カロリー/cm2・sec・℃
以上、好ましくは0.0011〜0.0017カロリー
/cm2・sec・℃の条件がよい。
フィルムの厚み分布を均一化させることに着目すれば、
テンターを用いて横方向に延伸する際、延伸工程に先立
って実施される予備加熱工程では熱伝達係数を0.00
13カロリー/cm2・sec・℃以下の低風速で所定
のフィルム温度になるまで加熱を行うことが好ましい。
横方向の延伸はTg−20℃〜Tg+40℃の温度で
2.5〜6.0倍、好ましくは3.0〜5.5倍延伸し
する。しかる後、70〜100℃で3〜15%伸長させ
ながら熱処理して熱収縮性ポリエステル系フィルムを得
る。延伸の方法としては、テンターでの横1軸延伸ばか
りでなく、縦方向を僅かに延伸することも可能である。
該2軸延伸では、逐次2軸延伸、同時2軸延伸のいずれ
でもよく、さらに必要に応じて再延伸を行ってもよい。
延伸に伴うフィルムの内部発熱を抑制し、巾方向のフィ
ルム温度斑を小さくする点に着目すれば、延伸工程の熱
伝達係数は0.0009カロリー/cm2・sec・℃
以上、好ましくは0.0011〜0.0017カロリー
/cm2・sec・℃の条件がよい。
【0018】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに具体的に
説明するが、本発明はその要旨を越えない限り、これら
の実施例に限定されるものではない。なお、本発明にお
いて、フィルムの評価方法は下記の通りである。
説明するが、本発明はその要旨を越えない限り、これら
の実施例に限定されるものではない。なお、本発明にお
いて、フィルムの評価方法は下記の通りである。
【0019】(1)熱収縮率 フィルムを10cm×10cmの正方形に裁断し、所定
温度±0.5℃の温水中に無荷重状態で10秒間処理し
て熱収縮させた後、フィルムの縦および横方向の寸法を
測定し、下記(1)式に従い熱収縮率を求めた。該熱収縮
率の大きい方向を主収縮方向とした。 熱収縮率=(収縮前の長さ−収縮後の長さ/収縮前の長さ)×100(%) (1) 式
温度±0.5℃の温水中に無荷重状態で10秒間処理し
て熱収縮させた後、フィルムの縦および横方向の寸法を
測定し、下記(1)式に従い熱収縮率を求めた。該熱収縮
率の大きい方向を主収縮方向とした。 熱収縮率=(収縮前の長さ−収縮後の長さ/収縮前の長さ)×100(%) (1) 式
【0020】(2)収縮応力の最大値 東洋精機(株)製のエアーオーブン付のテンシロン(型
式:UTM−4L)を用いてチャック間を50mm、サ
ンプル形状を主収縮方向:10cm、主収縮方向と直交
方向:2cmとし、90℃エアーオーブン中で1分間加
熱した際に発現する力をレコーダーに記録し、最大値を
読みとり、下記(2)式に従い収縮応力の最大値を求め
た。 収縮応力の最大値=(読み取り値/加熱前のサンプル断面積) (Kg/mm2) (2)式
式:UTM−4L)を用いてチャック間を50mm、サ
ンプル形状を主収縮方向:10cm、主収縮方向と直交
方向:2cmとし、90℃エアーオーブン中で1分間加
熱した際に発現する力をレコーダーに記録し、最大値を
読みとり、下記(2)式に従い収縮応力の最大値を求め
た。 収縮応力の最大値=(読み取り値/加熱前のサンプル断面積) (Kg/mm2) (2)式
【0021】(3)収縮仕上がり性 Fuji Astec INC製のスチームトンネル(型式:SH−1
500−L)を用い、通過時間10秒、1ゾーン温度/
2ゾーン温度:85℃/90℃に設定し、900ccの
角型PETボトル(高さ25.5cm、中央部断面の縦
7.1cm、横7.1cm)(市販のAGF(株)製の
ブレンディに使用されているボトル)を用いてテスト
(試料数=10)した。なお、熱収縮性フイルムには、
あらかじめ東洋インキ製造(株)の草・金・白のインキ
で3色印刷した。評価は目視で行い、基準は下記の通り
とした。 シワ・色斑・収縮不足とも未発生 → ○ 色斑が発生 → △ クレーター状のシワまたは収縮不足が発生 → ×
500−L)を用い、通過時間10秒、1ゾーン温度/
2ゾーン温度:85℃/90℃に設定し、900ccの
角型PETボトル(高さ25.5cm、中央部断面の縦
7.1cm、横7.1cm)(市販のAGF(株)製の
ブレンディに使用されているボトル)を用いてテスト
(試料数=10)した。なお、熱収縮性フイルムには、
あらかじめ東洋インキ製造(株)の草・金・白のインキ
で3色印刷した。評価は目視で行い、基準は下記の通り
とした。 シワ・色斑・収縮不足とも未発生 → ○ 色斑が発生 → △ クレーター状のシワまたは収縮不足が発生 → ×
【0022】(4)ヤング率 アイティ計測制御(株)製動的粘弾性測定装置(型式:
DJA−225)を用いて周波数10Hz、昇温速度5
℃/分で−50℃から150℃の範囲で測定し、チャー
トより85℃のヤング率を求めた。
DJA−225)を用いて周波数10Hz、昇温速度5
℃/分で−50℃から150℃の範囲で測定し、チャー
トより85℃のヤング率を求めた。
【0023】(5)タテヒケ Fuji Astec INC製 のスチームトンネル(型式:SH−
1500−L)を用い、通過時間10秒で1ゾーン温度
/2ゾーン温度:85℃/90℃で2L角型PETボト
ル(市販のサントリー(株)製の南アルプスの天然水に
使用されているボトル)を用いてテストした。タテヒケ
の測定は図1のようにボトルの巾方向(ーーcm)にお
いて、ボトル角部のラベル下部と中央部のラベル下部ズ
レを求めた。なお、東洋インキ製造(株)の草・金・白
のインキで3色印刷したフィルムを用いた。
1500−L)を用い、通過時間10秒で1ゾーン温度
/2ゾーン温度:85℃/90℃で2L角型PETボト
ル(市販のサントリー(株)製の南アルプスの天然水に
使用されているボトル)を用いてテストした。タテヒケ
の測定は図1のようにボトルの巾方向(ーーcm)にお
いて、ボトル角部のラベル下部と中央部のラベル下部ズ
レを求めた。なお、東洋インキ製造(株)の草・金・白
のインキで3色印刷したフィルムを用いた。
【0024】(6)Tg(ガラス転移点) セイコー電子工業(株)製のDSC(型式:DSC22
0)を用いて、未延伸フィルム10mgを−40℃から
120℃まで昇温速度20℃/分で昇温した際に得られ
た吸熱曲線に接線を引き、その交点をTg(ガラス転移
点)とした。
0)を用いて、未延伸フィルム10mgを−40℃から
120℃まで昇温速度20℃/分で昇温した際に得られ
た吸熱曲線に接線を引き、その交点をTg(ガラス転移
点)とした。
【0025】実施例に用いたポリエステルは以下の通り
である。 ポリエステルA:ポリエチレンテレフタレート ポリエステルB:エチレングリコール70モル%、ネオ
ペンチルグリコール30モル%とテレフタル酸とからな
るポリエステル ポリエステルC:ビスフェノール化合物のエチレンオキ
サイド付加体
である。 ポリエステルA:ポリエチレンテレフタレート ポリエステルB:エチレングリコール70モル%、ネオ
ペンチルグリコール30モル%とテレフタル酸とからな
るポリエステル ポリエステルC:ビスフェノール化合物のエチレンオキ
サイド付加体
【0026】
【化1】
【0027】を20モル%共重合したポリエチレンテレ
フタレート ポリエステルD:ポリエチレンナフタレート ポリエステルE:ポリブチレンテレフタレート
フタレート ポリエステルD:ポリエチレンナフタレート ポリエステルE:ポリブチレンテレフタレート
【0028】
(実施例1)ポリエステルAを35重量%、ポリエステ
ルCを65重量%混合したポリエステルを280℃で押
し出し・急冷して、未延伸フィルムを得た。該未延伸フ
ィルムを横方向に94℃で2.0倍さらに76℃で2.
0倍延伸した後、89℃で5%伸長しながら20秒間熱
処理して厚み45μmの熱収縮性ポリエステル系フィル
ムを得た。 (実施例2)ポリエステルAを35重量%、ポリエステ
ルBを35重量%、ポリエステルDを30重量%混合し
たポリエステルを280℃で押し出し・急冷して、未延
伸フィルムを得た。該未延伸フィルムを横方向に94℃
で4.0倍延伸した後、89℃で5%伸長しながら20
秒間熱処理して厚み45μmの熱収縮性ポリエステル系
フィルムを得た。 (実施例3)ポリエステルAを35重量%、ポリエステ
ルBを55重量%、ポリエステルEを10重量%混合し
たポリエステルを280℃で押し出し・急冷して、未延
伸フィルムを得た。該未延伸フィルムを75℃で縦方向
に1.1倍延伸した後、横方向に88℃で2.5倍さら
に72℃で2.0倍延伸した後、85℃で5%伸長しな
がら20秒間熱処理して厚み45μmの熱収縮性ポリエ
ステル系フィルムを得た。 (比較例1)ポリエステルAを35重量%、ポリエステ
ルBを45重量%、ポリエステルCを20重量%混合し
たポリエステルを280℃で押し出し・急冷して、未延
伸フィルムを得た。該未延伸フィルムを横方向に94℃
で4.0倍延伸した後、89℃で5%伸長しながら20
秒間熱処理して厚み45μmの熱収縮性ポリエステル系
フィルムを得た。 (比較例2)ポリエステルAを10重量%、ポリエステ
ルCを90重量%混合したポリエステルを280℃で押
し出し・急冷して、未延伸フィルムを得た。該未延伸フ
ィルムを横方向に97℃で4.0倍延伸した後、89℃
で5%伸長しながら20秒間熱処理して厚み45μmの
熱収縮性ポリエステル系フィルムを得た。 (比較例3)熱処理時に5%伸長を実施しない以外は実
施例3と同じ操作で熱収縮性ポリエステル系フィルムを
得た。
ルCを65重量%混合したポリエステルを280℃で押
し出し・急冷して、未延伸フィルムを得た。該未延伸フ
ィルムを横方向に94℃で2.0倍さらに76℃で2.
0倍延伸した後、89℃で5%伸長しながら20秒間熱
処理して厚み45μmの熱収縮性ポリエステル系フィル
ムを得た。 (実施例2)ポリエステルAを35重量%、ポリエステ
ルBを35重量%、ポリエステルDを30重量%混合し
たポリエステルを280℃で押し出し・急冷して、未延
伸フィルムを得た。該未延伸フィルムを横方向に94℃
で4.0倍延伸した後、89℃で5%伸長しながら20
秒間熱処理して厚み45μmの熱収縮性ポリエステル系
フィルムを得た。 (実施例3)ポリエステルAを35重量%、ポリエステ
ルBを55重量%、ポリエステルEを10重量%混合し
たポリエステルを280℃で押し出し・急冷して、未延
伸フィルムを得た。該未延伸フィルムを75℃で縦方向
に1.1倍延伸した後、横方向に88℃で2.5倍さら
に72℃で2.0倍延伸した後、85℃で5%伸長しな
がら20秒間熱処理して厚み45μmの熱収縮性ポリエ
ステル系フィルムを得た。 (比較例1)ポリエステルAを35重量%、ポリエステ
ルBを45重量%、ポリエステルCを20重量%混合し
たポリエステルを280℃で押し出し・急冷して、未延
伸フィルムを得た。該未延伸フィルムを横方向に94℃
で4.0倍延伸した後、89℃で5%伸長しながら20
秒間熱処理して厚み45μmの熱収縮性ポリエステル系
フィルムを得た。 (比較例2)ポリエステルAを10重量%、ポリエステ
ルCを90重量%混合したポリエステルを280℃で押
し出し・急冷して、未延伸フィルムを得た。該未延伸フ
ィルムを横方向に97℃で4.0倍延伸した後、89℃
で5%伸長しながら20秒間熱処理して厚み45μmの
熱収縮性ポリエステル系フィルムを得た。 (比較例3)熱処理時に5%伸長を実施しない以外は実
施例3と同じ操作で熱収縮性ポリエステル系フィルムを
得た。
【0029】実施例1〜3及び比較例1〜3で得られた
フィルムの評価結果を表1に示す。表1から明らかなよ
うに、実施例1〜3で得られたフィルムはいずれも良好
な収縮仕上がり(シワ・収縮不足等の欠点がない)を示
し、タテヒケも発生しにくい。このように、本発明の熱
収縮性ポリエステル系フィルムは、高品質で実用性が高
く、特に収縮ラベル用として優れている。一方、比較例
1で得られたフィルムはタテヒケが発生しやすく、比較
例2で得られたフィルムは収縮不足を生じるため、いず
れもラベル用の熱収縮性ポリエステル系フィルムとして
品質が劣るといえる。また、比較例3で得られたフィル
ムはタテヒケ改良効果が小さい。
フィルムの評価結果を表1に示す。表1から明らかなよ
うに、実施例1〜3で得られたフィルムはいずれも良好
な収縮仕上がり(シワ・収縮不足等の欠点がない)を示
し、タテヒケも発生しにくい。このように、本発明の熱
収縮性ポリエステル系フィルムは、高品質で実用性が高
く、特に収縮ラベル用として優れている。一方、比較例
1で得られたフィルムはタテヒケが発生しやすく、比較
例2で得られたフィルムは収縮不足を生じるため、いず
れもラベル用の熱収縮性ポリエステル系フィルムとして
品質が劣るといえる。また、比較例3で得られたフィル
ムはタテヒケ改良効果が小さい。
【0030】
【表1】
【0031】
【発明の効果】請求項1記載の本発明の熱収縮性ポリエ
ステル系フィルムはタテヒケが発生しにくく、収縮後に
シワ、収縮斑、歪みの発生も少ない。また、請求項2記
載の本発明の熱収縮性ポリエステル系フィルムの製造方
法は、タテヒケが発生しにくく、収縮後にシワ、収縮
斑、歪みの発生も少ない熱収縮性ポリエステルフイルム
が容易に得られる。
ステル系フィルムはタテヒケが発生しにくく、収縮後に
シワ、収縮斑、歪みの発生も少ない。また、請求項2記
載の本発明の熱収縮性ポリエステル系フィルムの製造方
法は、タテヒケが発生しにくく、収縮後にシワ、収縮
斑、歪みの発生も少ない熱収縮性ポリエステルフイルム
が容易に得られる。
【図1】収縮性フイルムの、PETボトル胴部における
収縮後のタテヒケを示す側面図である。
収縮後のタテヒケを示す側面図である。
1 PETボトル 2 収縮フイルム 3 タテヒケ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 奥村 慎一郎 愛知県犬山市大字木津字前畑344番地 東 洋紡績株式会社犬山工場内 (72)発明者 江崎 浩明 愛知県犬山市大字木津字前畑344番地 東 洋紡績株式会社犬山工場内
Claims (2)
- 【請求項1】 ジカルボン酸成分中テレフタル酸成分が
70モル%以上、ジオール成分中エチレングリコール成
分が70モル%であるポリエステルからなる延伸された
フイルムであって、85℃温水中で10秒間処理後の主
収縮方向の熱収縮率が15%以上であり、動的粘弾性測
定装置で測定した85℃の主収縮方向のヤング率(E
r)と85℃のエアーオーブン中で加熱開始から1分後
までの間に発現する主収縮方向の収縮応力の最大値(σ
max)との比(Er/σmax)が200以上である
ことを特徴とする熱収縮性ポリエステル系フィルム。 - 【請求項2】 ジカルボン酸成分中テレフタル酸成分が
70モル%以上、ジオール成分中エチレングリコール成
分が70モル%であるポリエステル未延伸フイルムを主
収縮方向となる方向にTg−20〜Tg+40℃の延伸
温度、2.5〜6.0倍の延伸倍率で延伸し、その後、
70〜100℃で3〜15%伸張しながら熱処理するこ
とを特徴とする熱収縮性ポリエステル系フィルムの製造
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8078226A JPH09239834A (ja) | 1996-03-05 | 1996-03-05 | 熱収縮性ポリエステル系フィルムおよびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8078226A JPH09239834A (ja) | 1996-03-05 | 1996-03-05 | 熱収縮性ポリエステル系フィルムおよびその製造方法 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10357293A Division JPH11240966A (ja) | 1998-12-16 | 1998-12-16 | 熱収縮性ポリエステル系フィルムおよびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09239834A true JPH09239834A (ja) | 1997-09-16 |
Family
ID=13656144
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8078226A Pending JPH09239834A (ja) | 1996-03-05 | 1996-03-05 | 熱収縮性ポリエステル系フィルムおよびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09239834A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001323082A (ja) * | 2000-05-15 | 2001-11-20 | Toyobo Co Ltd | 熱収縮性ポリエステル系フィルム |
WO2002087853A1 (en) * | 2001-04-26 | 2002-11-07 | Toyo Boseki Kabushiki Kaisha | Heat-shrinkable polyester film roll and process for producing the same |
WO2003039841A1 (fr) * | 2001-08-01 | 2003-05-15 | Toyo Boseki Kabushiki Kaisha | Rouleau de film polyester thermoretractable |
Citations (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63161030A (ja) * | 1986-12-25 | 1988-07-04 | Toyobo Co Ltd | 熱収縮性ポリエステル系フイルム |
JPS644326A (en) * | 1987-06-25 | 1989-01-09 | Toyo Boseki | Heat-shrinkable polyester film |
JPH01160632A (ja) * | 1987-12-18 | 1989-06-23 | Toyobo Co Ltd | 熱収縮性ポリエステル系フイルム |
JPH03142224A (ja) * | 1989-10-30 | 1991-06-18 | Toyobo Co Ltd | 熱収縮性ポリエステル系フイルム |
JPH044229A (ja) * | 1990-04-20 | 1992-01-08 | Toyobo Co Ltd | 熱収縮性ポリエステルフイルム |
JPH04197733A (ja) * | 1990-11-29 | 1992-07-17 | C I Kasei Co Ltd | ポリエステル系シュリンクフィルム |
JPH04268338A (ja) * | 1991-02-25 | 1992-09-24 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | 熱収縮性ポリエステルフィルム |
JPH05170944A (ja) * | 1991-12-19 | 1993-07-09 | Kanebo Ltd | ポリエステル系シュリンクフィルム |
JPH05318588A (ja) * | 1992-05-22 | 1993-12-03 | Toyobo Co Ltd | 熱収縮性ポリエステル系フイルム |
JPH07216109A (ja) * | 1994-01-26 | 1995-08-15 | Toyobo Co Ltd | 熱収縮性ポリエステルフィルム |
JPH08192464A (ja) * | 1995-01-19 | 1996-07-30 | Kanebo Ltd | ポリエステル系熱収縮フィルム |
-
1996
- 1996-03-05 JP JP8078226A patent/JPH09239834A/ja active Pending
Patent Citations (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63161030A (ja) * | 1986-12-25 | 1988-07-04 | Toyobo Co Ltd | 熱収縮性ポリエステル系フイルム |
JPS644326A (en) * | 1987-06-25 | 1989-01-09 | Toyo Boseki | Heat-shrinkable polyester film |
JPH01160632A (ja) * | 1987-12-18 | 1989-06-23 | Toyobo Co Ltd | 熱収縮性ポリエステル系フイルム |
JPH03142224A (ja) * | 1989-10-30 | 1991-06-18 | Toyobo Co Ltd | 熱収縮性ポリエステル系フイルム |
JPH044229A (ja) * | 1990-04-20 | 1992-01-08 | Toyobo Co Ltd | 熱収縮性ポリエステルフイルム |
JPH04197733A (ja) * | 1990-11-29 | 1992-07-17 | C I Kasei Co Ltd | ポリエステル系シュリンクフィルム |
JPH04268338A (ja) * | 1991-02-25 | 1992-09-24 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | 熱収縮性ポリエステルフィルム |
JPH05170944A (ja) * | 1991-12-19 | 1993-07-09 | Kanebo Ltd | ポリエステル系シュリンクフィルム |
JPH05318588A (ja) * | 1992-05-22 | 1993-12-03 | Toyobo Co Ltd | 熱収縮性ポリエステル系フイルム |
JPH07216109A (ja) * | 1994-01-26 | 1995-08-15 | Toyobo Co Ltd | 熱収縮性ポリエステルフィルム |
JPH08192464A (ja) * | 1995-01-19 | 1996-07-30 | Kanebo Ltd | ポリエステル系熱収縮フィルム |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001323082A (ja) * | 2000-05-15 | 2001-11-20 | Toyobo Co Ltd | 熱収縮性ポリエステル系フィルム |
WO2002087853A1 (en) * | 2001-04-26 | 2002-11-07 | Toyo Boseki Kabushiki Kaisha | Heat-shrinkable polyester film roll and process for producing the same |
US6939616B2 (en) * | 2001-04-26 | 2005-09-06 | Toyo Boseki Kabushiki Kaisha | Heat-shrinkable polyester film roll and a process for producing the same |
US7939174B2 (en) * | 2001-04-26 | 2011-05-10 | Toyo Boseki Kabushiki Kaisha | Heat-shrinkable polyester film roll and a process for producing the same |
WO2003039841A1 (fr) * | 2001-08-01 | 2003-05-15 | Toyo Boseki Kabushiki Kaisha | Rouleau de film polyester thermoretractable |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6458437B1 (en) | Heat-shrinkable polyester films | |
KR101725576B1 (ko) | 열수축성 폴리에스테르계 필름, 그의 포장체, 및 열수축성 폴리에스테르계 필름의 제조방법 | |
EP0826482B1 (en) | Heat-shrinkable polyester films | |
KR950008560B1 (ko) | 수축성 폴리에스테르 필름 및 그의 제조방법 | |
JP3829353B2 (ja) | 熱収縮性ポリエステル系フィルム | |
US12116480B2 (en) | Heat-shrinkable polyester-based film | |
KR20190035760A (ko) | 열수축성 폴리에스테르계 필름 및 포장체 | |
KR102463003B1 (ko) | 열수축성 폴리에스테르계 필름 및 포장체 | |
JP2000169602A (ja) | 熱収縮性ポリエステル系フィルム | |
US6548595B2 (en) | Heat-shrinkable thermoplastic resin films | |
EP1184167B1 (en) | Layered heat-shrinkable films and labels for bottles | |
JP3379189B2 (ja) | 熱収縮性ポリエステル系フィルム | |
JP4267108B2 (ja) | 熱収縮性ポリエステル系フィルム | |
US20210317299A1 (en) | Amorphous copolymerized polyester raw material for a film, heat-shrinkable polyester-based film, heat-shrinkable label, and packaging bag | |
JP2002361741A (ja) | 熱収縮性ポリエステル系フィルム及びラベル | |
JP3939470B2 (ja) | 熱収縮性ポリエステル系フイルム | |
JP2003170498A (ja) | 熱収縮性ポリエステル系フィルムロールおよびその製造方法 | |
JP2000135737A (ja) | 熱収縮性ポリエステル系フィルム | |
JP4302803B2 (ja) | 熱収縮性ポリエステル系フィルム | |
JPH0732478A (ja) | つや消し調熱収縮性ポリエステル系フィルム | |
JP2000167928A (ja) | 熱収縮性ポリエステル系フィルム | |
JPH09239834A (ja) | 熱収縮性ポリエステル系フィルムおよびその製造方法 | |
JPH1171473A (ja) | 熱収縮性ポリエステル系フィルム | |
JPH05318588A (ja) | 熱収縮性ポリエステル系フイルム | |
JPH09254257A (ja) | 熱収縮性ポリエステル系フィルム |