JP3336549B2 - 内燃機関の無接点点火装置 - Google Patents

内燃機関の無接点点火装置

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JP3336549B2 JP33017994A JP33017994A JP3336549B2 JP 3336549 B2 JP3336549 B2 JP 3336549B2 JP 33017994 A JP33017994 A JP 33017994A JP 33017994 A JP33017994 A JP 33017994A JP 3336549 B2 JP3336549 B2 JP 3336549B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、内燃機関の無接点点
火装置に関し、特に、点火コイルへの電流供給を制御す
るスイッチング素子の動作タイミングを制御する内燃機
関の無接点点火装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、機関の始動性の向上や定常回
転域での性能向上を図るために、点火時期を進角制御あ
るいは遅角制御する点火装置について、種々の技術が提
供されてきた。そして、その点火時期を制御する点火装
置の代表的なものとして、機械的に制御するガバナー機
構によるものが提供されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来のガバナー機構による進角制御あるいは遅角制御を
実施させる点火装置では、そのガバナー機構の設置空間
を大きく必要としたり、また、機械的寿命が劣るいった
問題点があった。
【0004】一方、かかる問題点を解決するために、点
火時期を電気的に制御する種々の点火装置が提案される
に及んでいるが、それらの点火装置は高価な電子部品で
ある集積回路やその他の回路部品などを多数使用する必
要があるため、回路構成や組立構造が複雑となり、装置
全体のコストアップを免れ得ないという問題点があっ
た。
【0005】請求項1の発明は前述のような従来の問題
点に着目してなされたものであり、点火時期の進角制御
および遅角制御を確実にし、これにより内燃機関の始動
性の向上および内燃機関に合った出力特性を簡単な構成
にて実現できる内燃機関の無接点点火装置を得ることを
目的とする。
【0006】請求項2の発明は点火時期の進角制御を確
実に行えるようにし、これにより内燃機関の始動性を向
上でき、かつ内燃機関に合った出力特性を得られるとと
もに、かかる出力特性を簡単な回路でローコストに実現
できる内燃機関の無接点点火装置を得ることを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明にかかる
内燃機関の無接点点火装置は、内燃機関と同期回転する
磁極を有するロータの回転により発電コイルに誘起され
る正の誘起電圧を充電する点火用充放電コンデンサと、
前記ロータの回転により電圧を誘起するトリガコイル
と、前記内燃機関の低速回転域で、前記発電コイルの負
の誘起電圧が所定のトリガレベルに達したとき導通する
第2のスイッチング素子と、該第2のスイッチング素子
が導通状態時に前記トリガコイルの負の誘起電圧が所定
のトリガレベルに達したときに導通し、前記点火用充放
電コンデンサの電荷を点火コイルに供給する第1のスイ
ッチング素子とを設けて、前記内燃機関が中速回転域の
第1の設定回転数に到達したときに、第3のスイッチン
グ素子に、前記トリガコイルが正の誘起電圧を誘起して
いる間導通させ、該第3のスイッチング素子の導通で前
記発電コイルの正の誘起電圧の所定電圧レベル以上の電
荷を制御用コンデンサに充電させ、また、その放電で前
記第1のスイッチング素子を導通させるようにしたもの
である。
【0008】請求項2の発明にかかる内燃機関の無接点
点火装置は、内燃機関と同期回転する磁極を有するロー
タの回転により発電コイルに誘起される正の誘起電圧を
充電する点火用充放電コンデンサと、前記ロータの回転
により電圧を誘起するトリガコイルと、前記内燃機関の
低速回転域で、前記発電コイルの負の誘起電圧が所定の
トリガレベルに達したとき導通する第2のスイッチング
素子と、該第2のスイッチング素子が導通状態時に前記
トリガコイルの負の誘起電圧が所定のトリガレベルに達
したときに導通し、前記点火用充放電コンデンサの電荷
を点火コイルに供給する第1のスイッチング素子とを設
けて、前記内燃機関が中速回転域の第1の設定回転数に
到達したときに、第3のスイッチング素子に、前記トリ
ガコイルが正の誘起電圧を誘起している間導通させ、該
第3のスイッチング素子の導通で前記発電コイルの正の
誘起電圧の所定電圧レベル以上の電荷を制御用コンデン
サに充電させ、また、その放電で前記第1のスイッチン
グ素子を導通させるほか、前記内燃機関が高速回転域の
第2の設定回転数に到達したときに、第4のスイッチン
グ素子を、前記トリガコイルの正の誘起電圧の設定レベ
ルでブレークダウンさせて、前記第1のスイッチング素
子を導通させるようにしたものである。
【0009】
【作用】請求項1の発明における内燃機関の無接点点火
装置では、内燃機関の第1の設定回転数以下である始動
を含む低速回転数域では、発電コイルの負の誘起電圧が
所定のトリガレベルに達したとき、まず、第2のスイッ
チング素子を導通させ、そして第2のスイッチング素子
が導通状態のときに、トリガコイルの負の誘起電圧が所
定のトリガレベルに達したとき、第1のスイッチング素
子を導通させる。これにより、点火用充放電コンデンサ
の電荷を点火コイルに供給し、点火コイルに高電圧を発
生させ、点火プラグに火花を発生させる。
【0010】一方、内燃機関の回転数が中速回転域の前
記第1の設定回転数に到達したときは、前記トリガコイ
ルが正の誘起電圧を誘起している間、第3のスイッチン
グ素子を導通させ、制御用コンデンサに前記発電コイル
の正の誘起電圧の所定電圧レベル以上の電荷を充電させ
る。
【0011】また、前記発電コイルの負の誘起電圧の所
定のトリガレベルで第2のスイッチング素子を導通さ
せ、この第2のスイッチング素子の導通を受け、前記制
御用コンデンサの電荷を放電させて、前記第1のスイッ
チング素子を導通させる。
【0012】これにより、前記トリガコイルの負の誘起
電圧発生時より進んだ点火タイミングで、点火進角す
る。
【0013】さらに、内燃機関の回転数を上昇させて、
高速回転域の第2の設定回転数に到達したときは、発電
コイルの誘起電圧が低下し、制御用コンデンサに充電さ
れる電荷の電位が第1の設定回転数以下とほぼ同じ充電
電圧レベルに低下する。
【0014】これにより、第1のスイッチング素子を導
通状態にできないようにし、第4のスイッチング素子が
導通状態時に、前記トリガコイルの負の誘起電圧で前記
第1のスイッチング素子をトリガさせて、前記点火コイ
ルの二次コイルに高電圧を発生させる。これにより、発
電コイルの負の誘起電圧発生時より遅れた点火タイミン
グで、点火遅角させる。
【0015】請求項2の発明における内燃機関の無接点
点火装置では、内燃機関の回転数を上昇させて、高速回
転域の第2の設定回転数に到達させた場合には、トリガ
コイルの正の誘起電圧の設定電圧レベルで、第4のスイ
ッチング素子をブレークダウンさせ、これによって前記
第1のスイッチング素子を導通させる。
【0016】これにより、発電コイルの負の誘起電圧発
生時よりさらに進んだ点火タイミングで、内燃機関の点
火進角制御を可能にする。
【0017】
【実施例】以下に、この発明の一実施例を図について説
明する。図1はこの発明の内燃機関の点火時期制御装置
を具体的に示す回路図であり、同図において、Rは周囲
に磁極を埋設したロータ、1はこのロータRの回転によ
り電圧を誘起する発電コイルである。
【0018】また、7はこの発電コイル1が発生する電
圧を整流するダイオード、3はこのダイオード7で整流
した正の電圧を充電する点火用充放電コンデンサ、4は
点火コイルで、この点火コイル4の一次コイル4aは発
電コイル1、ダイオード2および点火用充放電コンデン
サ3とともに直列接続されている。
【0019】さらに、5は前記点火コイル4の二次コイ
ル4bに接続された点火プラグであり、内燃機関の燃焼
室に設けられて、燃料と空気の混合気に火花点火するよ
うに機能する。
【0020】また、6は整流用のダイオード21を介し
て前記点火コイル4の一次コイル4aに直列接続された
第1のスイッチング素子としてのサイリスタであり、こ
のサイリスタ6は後述のトリガ入力を受けて導通して、
前記点火用充放電コンデンサ3の電荷を前記一次コイル
4aに供給するように機能する。
【0021】22は点火用充放電コンデンサ3に前記一
次コイル4aを介して直列接続された逆流防止ダイオー
ドである。
【0022】さらに、2は前記ロータRの回転によって
交番電圧を間欠的に誘起するトリガコイル、8はこのト
リガコイル2にアノードを、前記サイリスタ6のゲート
にカソードを、また前記発電コイル1の一端にゲート
を、それぞれ接続した第2のスイッチング素子としての
サイリスタである。
【0023】なお、9は前記サイリスタ6のゲートおよ
びカソード間に接続された抵抗、10はサイリスタ8の
カソードおよびゲート間に接続された抵抗、11はダイ
オード7が接続された側の発電コイル1端とサイリスタ
8のカソードとの間に接続された逆流防止ダイオードで
ある。
【0024】また、14は前記トリガコイル21の正の
誘起電圧を抵抗15を介してベースに受けて導通し、発
電コイル1の正の誘起電流を、逆流防止ダイオード1
2,抵抗13,逆流防止ダイオード17を介してサイリ
スタ8のアノード側に流す第3のスイッチング素子とし
てのトランジスタである。
【0025】さらに、16は前記トランジスタ14が導
通したとき、これを介して入力される発電コイル1の誘
起電圧を充電する制御用コンデンサ、23は前記トリガ
コイルの正の誘起電圧の設定レベル以上でブレークダウ
ンする第4のスイッチング素子としてのツェナーダイオ
ードである。
【0026】なお、18はサイリスタ8のアノードおよ
び接地間に接続された逆流防止用ダイオード、19,2
0は互いに直列接続され、かつ前記トリガコイルの一端
と、ダイオード21およびサイリスタ6の接続点との間
に接続された抵抗および逆流防止ダイオードである。
【0027】次に動作について説明する。まず、内燃機
関の第1の設定回転数以下である始動時を含む低速回転
域では、前記ロータRの回転により発生した、図2に示
す発電コイル1の正の誘起電圧V1により、ダイオード
7,点火用充放電コンデンサ3,点火コイル4の一次コ
イル4aの経路で電流が流れ、前記点火用充放電コンデ
ンサ3に図2に示す電圧VC3 が充電される。
【0028】一方、前記ロータRの回転により発生した
図2に示すトリガコイル2の正の誘起電圧V2 により、
抵抗15,トランジスタ14のベース・エミッタおよび
ダイオード17の経路で電流が流れ、前記トランジスタ
14が導通する。
【0029】そして、このトランジスタ14が導通して
いる間、前記発電コイル1の正の誘起電圧でダイオード
12,抵抗13,トランジスタ14のコレクタ・エミッ
タ,制御用コンデンサ16およびダイオード21の経路
で電流が流れ、前記制御用コンデンサ16に図2に示す
電圧VC16 が充電される。
【0030】一方、前記発電コイル1の負の誘起電圧V
T1でサイリスタ8のゲート・カソードおよび抵抗10と
ダイオード11を通る経路で電流が流れ、サイリスタ8
がトリガされて導通する。
【0031】このサイリスタ8の導通を受けて、前記制
御用コンデンサ16の電荷がダイオード17,サイリス
タ8のアノード・カソード,サイリスタ6のゲート・カ
ソードおよび抵抗9の経路で放電される。しかし、この
ような低速回転域では、前記サイリスタ6をトリガする
に十分な電位VT3 に上昇していないため、この時点では
前記サイリスタ6は不導通状態である。
【0032】次に、トリガコイル2に負の誘起電圧が発
生したときは、前記サイリスタ8はまだ導通状態を維持
しているため、サイリスタ8のアノード・カソード,サ
イリスタ6のゲート・カソードおよび抵抗9,抵抗1
9,ダイオード20の経路で電流が流れ、前記サイリス
タ6がトリガし導通する。
【0033】このため、前記点火用充放電コンデンサ3
が充電していた電荷がサイリスタ6のアノード・カソー
ド,ダイオード21および点火コイル4の一次コイル4
aの経路で放電され、二次コイル4bに高電圧が発生す
る。これにより点火プラグ5に火花が発生し、燃料に点
火される。
【0034】なお、この時の点火位置は、図2に示す電
圧波形のa点であり、図5に示す点火時期特性図におけ
る上死点前θ1(例えば、BTDC15°)となる。
【0035】次に、内燃機関の回転数を上昇させ、中速
回転域の第1の設定回転数(例えば、1200rpm)
に到達すると、前記発電コイル1およびトリガコイル2
の誘起電圧 1,V2 も、図3に示すように上昇すること
になる。
【0036】従って、前記制御用コンデンサ16が充電
する電荷の電位 C16も、前記サイリスタ6をトリガす
ることができる所定レベルに到達することになる。
【0037】これにより、前述したように前記発電コイ
ル1の負の誘起電圧 T1でサイリスタ8がトリガし、こ
れが導通すると、前記制御用コンデンサ16の電荷が前
述した経路で放電される。
【0038】ここで前述したように前記制御用コンデン
サ16の電位 C16は、サイリスタ6を十分にトリガで
きる電位VT3 に到達しているため、前記サイリスタ6は
トリガして導通状態となり、点火用充放電コンデンサ3
に充電されていた電荷(電圧 C3)が前述した経路で放
電される。
【0039】この結果、前記点火コイル4の二次コイル
4bに高電圧が発生し、点火プラグ5にスパークを発生
させて、前記燃料の点火が行われるのである。
【0040】なお、この時の点火位置は図3に示すb点
で、点火時期でいうと、図5に示す点火時期特性図の上
死点前θ2(例えば、BTDC30°)となり、前記ト
リガコイル2の負の誘起電圧発生時より進んだ点火タイ
ミングで、点火進角する。
【0041】次に、前記内燃機関の回転数をさらに上昇
させ、高速回転域の第2の設定回転数(例えば、100
00rpm)に到達すると、前記トリガコイル2の誘起
電圧も上昇し、従って、トリガコイル2の正の誘起電圧
2 もツェナーダイオード23がブレークダウンする設
定電圧レベルに到達することになる。なお、これとは逆
に、図4に示すように、発電コイル1の誘起電圧V1
高速回転になるにしたがって低下して行く。
【0042】従って、図4に示すような前記トリガコイ
ル2の正の誘起電圧の設定電圧レベル ZDで、ツェナー
ダイオード23がブレークダウンし、これにより、ツェ
ナーダイオード23,サイリスタ6のゲート・カソード
および抵抗9,ダイオード21,ダイオード18の経路
で電流が流れ、前記サイリスタ6が直ちにトリガし導通
状態となる。
【0043】従って、前記点火用充放電コンデンサ3が
充電していた電荷が前述した経路で放電され、この結
果、前記点火コイル4の二次コイル4aに高電圧が発生
し、前記燃料の点火が行われるのである。
【0044】なお、この時の点火位置は、図4に示すC
点であり、点火時期でいうと、図5に示す上死点前θ3
(例えば、BTDC45°)となり、前記発電コイル1
の負の誘起電圧発生時よりさらに進んだ点火タイミング
で、点火進角することとなる。
【0045】図6はこの発明の他の実施例を示す内燃機
関の無接点点火装置の回路図、図7〜図9は図6に示す
回路各部の電圧波形を示すタイミングチャート、図10
は前記無接点点火装置で得られる点火時期特性図であ
る。
【0046】これらの図において、この実施例が前記実
施例と異なるところは、第4のスイッチング素子として
のツェナーダイオード23を取り外しただけで、その他
は全く同じである。従って、始動時を含む低速回転域お
よび第1の設定回転数以下の中速回転域までは、前記実
施例について説明した場合と同様の動作となり、ここで
はその重複する説明を省略する。
【0047】すなわち、この実施例では、前記内燃機関
の回転数が高速域の第2の設定回転数に到達すると、制
御用コンデンサ16に発電コイル1の電圧により充電さ
れる電荷が低下し、発電コイル1の誘起電圧の低下に伴
い、第1の設定回転数以下とほぼ同じ充電電圧レベルに
なってしまう。
【0048】従って、前記発電コイル1の負の誘起電圧
でサイリスタ8がトリガし導通状態となって、前記制御
用コンデンサ16が前述の経路で電荷を放電しても、サ
イリスタ6をトリガさせることができず、導通状態にな
らない。
【0049】次に、前記サイリスタ3が導通状態となっ
た時に、前記トリガコイル2の負の誘起電圧で前記サイ
リスタ6がトリガされ導通する。そして、前記点火用充
放電コンデンサ3が充電していた電荷が前述した経路で
放電される。
【0050】この結果、前記点火コイル4の二次コイル
4aに高電圧が発生し、前記燃料の点火が行われるので
ある。
【0051】なお、この時の点火位置はd点で、点火時
期でいうと上死点前θ1(例えばBTDC15°)とな
り、前記発電コイル1の負の誘起電圧発生時より遅れた
点火タイミングで、点火遅角する。
【0052】そして、このように機関の各回転数に対応
した点火時期特性とすることで、その機関に対応した機
関出力特性の向上が図れるのである。
【0053】なお、この実施例で説明した点火時期の特
性を応用することで過回転防止を行うことも可能であ
る。
【0054】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明によれ
ば、内燃機関と同期回転する磁極を有するロータの回転
により発電コイルに誘起される正の誘起電圧を充電する
点火用充放電コンデンサと、前記ロータの回転により電
圧を誘起するトリガコイルと、前記内燃機関の低速回転
域で、前記発電コイルの負の誘起電圧が所定のトリガレ
ベルに達したとき導通する第2のスイッチング素子と、
該第2のスイッチング素子が導通状態時に前記トリガコ
イルの負の誘起電圧が所定のトリガレベルに達したとき
に導通し、前記点火用充放電コンデンサの電荷を点火コ
イルに供給する第1のスイッチング素子とを設けて、前
記内燃機関が中速回転域の第1の設定回転数に到達した
ときに、第3のスイッチング素子に、前記トリガコイル
が正の誘起電圧を誘起している間導通させ、該第3のス
イッチング素子の導通で前記発電コイルの正の誘起電圧
の所定電圧レベル以上の電荷を制御用コンデンサに充電
させ、また、その放電で前記第1のスイッチング素子を
導通させるように構成したので、点火時期の進角制御お
よび遅角制御を確実にし、これにより内燃機関の始動性
の向上および内燃機関に合った出力特性を簡単な構成に
て実現できるものが得られる効果がある。
【0055】また、請求項2の発明によれば、内燃機関
と同期回転する磁極を有するロータの回転により発電コ
イルに誘起される正の誘起電圧を充電する点火用充放電
コンデンサと、前記ロータの回転により電圧を誘起する
トリガコイルと、前記内燃機関の低速回転域で、前記発
電コイルの負の誘起電圧が所定のトリガレベルに達した
とき導通する第2のスイッチング素子と、該第2のスイ
ッチング素子が導通状態時に前記トリガコイルの負の誘
起電圧が所定のトリガレベルに達したときに導通し、前
記点火用充電コンデンサの電荷を点火コイルに供給する
第1のスイッチング素子とを設けて、前記内燃機関が中
速回転域の第1の設定回転数に到達したときに、第3の
スイッチング素子に、前記トリガコイルが正の誘起電圧
を誘起している間導通させ、該第3のスイッチング素子
の導通で前記発電コイルの正の誘起電圧の所定電圧レベ
ル以上の電荷を制御用コンデンサに充電させ、また、そ
の放電で前記第1のスイッチング素子を導通させるほ
か、前記内燃機関が高速回転域の第2の設定回転数に到
達したときに、第4のスイッチング素子を、前記トリガ
コイルの正の誘起電圧の設定レベルでブレークダウンさ
せて、前記第1のスイッチング素子を導通させるように
構成したので、点火時期の進角制御を確実に行えるよう
にし、これにより内燃機関の始動性を向上でき、かつ内
燃機関に合った出力特性を得られるとともに、かかる進
角特性および出力特性を簡単な回路でローコストに実現
できるものが得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例による内燃機関の無接点点
火装置を示す回路図である。
【図2】内燃機関の低速回転時における図1の回路各部
の電圧波形を示すタイミングチャートである。
【図3】内燃機関の中速回転時における図1の回路各部
の電圧波形を示すタイミングチャートである。
【図4】内燃機関の高速回転時における図1の回路各部
の電圧波形を示すタイミングチャートである。
【図5】図1の内燃機関の無接点点火装置で得られる点
火時期を示す点火時期特性図である。
【図6】この発明の他の実施例による内燃機関の無接点
点火装置を示す回路図である。
【図7】内燃機関の低速回転時における図6の回路各部
の電圧波形を示すタイミングチャートである。
【図8】内燃機関の中速回転時における図6の回路各部
の電圧波形を示すタイミングチャートである。
【図9】内燃機関の高速回転時における図6の回路各部
の電圧波形を示すタイミングチャートである。
【図10】図6の内燃機関の無接点点火装置で得られる
点火時期を示す点火時期特性図である。
【符号の説明】
1 発電コイル 2 トリガコイル 3 点火用充放電コンデンサ 4 点火コイル 5 点火プラグ 6 サイリスタ(第1のスイッチング素子) 8 サイリスタ(第2のスイッチング素子) 14 トランジスタ(第3のスイッチング素子) 16 制御用コンデンサ 23 ツェナーダイオード(第3のスイッチング素子)
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02P 3/08 F02P 5/15

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関と同期回転する磁極を有するロ
    ータの回転により電圧を誘起する発電コイルと、該発電
    コイルの正の誘起電圧を充電する点火用充放電コンデン
    サと、前記ロータの回転により電圧を誘起するトリガコ
    イルと、前記内燃機関の始動時を含む低速回転域で、前
    記発電コイルの負の誘起電圧が所定のトリガレベルに達
    したとき導通する第2のスイッチング素子と、該第2の
    スイッチング素子が導通状態時に前記トリガコイルの負
    の誘起電圧が所定のトリガレベルに達したときに導通
    し、前記点火用充放電コンデンサの電荷を点火コイルに
    供給する第1のスイッチング素子と、前記内燃機関が中
    速回転域の第1の設定回転数に到達したときに、前記ト
    リガコイルが正の誘起電圧を誘起している間中導通する
    第3のスイッチング素子と、該第3のスイッチング素子
    の導通で前記発電コイルの正の誘起電圧の所定電圧レベ
    ル以上の電荷を充電し、また、その放電で前記第1のス
    イッチング素子を導通させる制御用コンデンサとを備え
    た内燃機関の無接点点火装置。
  2. 【請求項2】 内燃機関と同期回転する磁極を有するロ
    ータの回転により電圧を誘起する発電コイルと、該発電
    コイルの正の誘起電圧を充電する点火用充放電コンデン
    サと、前記ロータの回転により電圧を誘起するトリガコ
    イルと、前記内燃機関の始動時を含む低速回転域で、前
    記発電コイルの負の誘起電圧が所定のトリガレベルに達
    したとき導通する第2のスイッチング素子と、該第2の
    スイッチング素子が導通状態時に前記トリガコイルの負
    の誘起電圧が所定のトリガレベルに達したときに導通
    し、前記点火用充放電コンデンサの電荷を点火コイルに
    供給する第1のスイッチング素子と、前記内燃機関が中
    速回転域の第1の設定回転数に到達したときに、前記ト
    リガコイルが正の誘起電圧を誘起している間中導通する
    第3のスイッチング素子と、該第3のスイッチング素子
    の導通で前記発電コイルの正の誘起電圧の所定電圧レベ
    ル以上の電荷を充電し、また、その放電で前記第1のス
    イッチング素子を導通させる制御用コンデンサと、前記
    内燃機関が高速回転域の第2の設定回転数に到達したと
    きに、前記トリガコイルの正の誘起電圧の設定レベルで
    ブレークダウンし、前記第1のスイッチング素子を導通
    させる第4のスイッチング素子とを備えた内燃機関の無
    接点点火装置。
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