JP3336192B2 - コ−クス炉壁面の観察装置 - Google Patents
コ−クス炉壁面の観察装置Info
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Description
着された非接触式距離測定手段、または炉壁観察装置を
コ−クス炉に挿入し、該炉の側壁プロフィ−ルを観察す
るに際し、ランスの蛇行、あるいは変形に伴う該ランス
先端の位置及び傾きを検出し、検出した値に基づき観察
値の補正を行なう機能を備えるコ−クス炉壁面の観察装
置に関する。
交互に連接して構成され、炭化室に石炭を搬入し、炉壁
を介して燃焼室より炭化室に900℃〜1100℃の高
熱を大略20時間連続して加え、石炭を乾留する。すな
わちコ−クスを製造する。この乾留が終了すると、コ−
クスを排出し、そして石炭を装入してまた加熱を開始す
る。この繰返しであり、コ−クス炉の炭化室は常時高温
である。
より窯出口(EX)方向を見た場合の視認形状を示し、
(b)には、該炉を平面で見た状態を示す。炭化室の大
きさは一例で、大略高さ(H)6.5m,幅(W)0.
4/0.46m(テ−パ状をなし、コ−クス押出機側
(IN側)で0.4m,コ−クス窯出口側(EX側)で
0.46m)及び長さ(L)16mであり、非常に幅狭
で奥行きが深い炉空間を形成している。この炭化室から
焼成したコ−クスを搬出するために、コ−クス炉押出用
ラム12がラムビ−ム13によって窯口(IN)から挿
入され、窯出口(EX)に向って該コ−クスを押出す。
炉壁を構成する個々の耐火レンガは、大略で高さ120
mm,幅260mm,厚さ110mmである。
される耐火レンガは、長期間上記の高熱に曝され、又コ
−クス完成後の搬出に際しては、コ−クス押出機による
コ−クス圧力を受け、熱的,化学的あるいは機械的なス
トレスにより損傷し易い。すなわち壁面の目地切れ,レ
ンガ亀裂,剥離,カ−ボン付着、あるいは壁面の凹凸,
湾曲,窯幅変動等を招き易い。損傷部はコ−クス押出し
時に局部的に過大な力が加わって更に損傷が拡大し易
く、また損傷部は、熱伝播特性が正常部とは異なるの
で、操業上好ましくない。比較的に小さな損傷部は耐火
物を溶射して埋め、レンガ欠落部には耐火レンガをはめ
込んで目地に耐火物を溶射して修復するが、損傷の発見
と位置把握が難しい。
窯口から炉内壁を観察する方法では、炉内が高温である
ので狭い窯口の外から内部を見ざるを得ず、この場合炉
内は、図8の(a)に示す形で見える。奥行きが深いの
で、垂直壁面W1,W2の表面の観察は非常に難しい。
そこで、垂直壁を指向する一対の、または複数対の非接
触式距離計を炉窯口から挿入してコ−クス炉炭化室幅を
測定し得られた距離情報、あるいは炉壁観察用テレビカ
メラを同様に挿入して得られた画像情報により壁面の損
傷状態を判定する方法が提案されている。コ−クス炉炭
化室幅を測定する場合には、図8の(c)に示すよう
に、コ−クス押出用のラム12を駆動するラムビ−ム1
3上に、一対の非接触式距離計TRL1,TRR1を左
右両側壁W2,W1を指向するようにして取付け、その
位置から左壁までの距離測定値l2、及び右壁までの距
離測定値l1を計測する。ラムビ−ム13の幅をl0と
すると、炉幅ltは、lt=l1+l2+l0で求ま
り、この場合は、炉内における距離計の位置の正確さは
必要としない。
側)に偏位した場合、一方の距離計TRR1は右壁W1
に近付くので距離測定値l1は小さくなり、他方の距離
計TRL1は左壁W2から遠ざかるので距離測定値l2
は大きくなり、その結果、両測定値の合計である炉幅値
ltは変化しない。しかし、単に炉幅ltを測定したの
では全炉幅のみしか知り得ず、各壁面の凹凸状態は把握
出来ない。
っても、何れ側の壁面に異常があるのかは判明せず、ま
た両壁が平行のままで湾曲している様な場合にも、それ
を検知することは出来ない。従って、単に炉幅のみを測
定するのでなく、各壁面までの距離を単独に測定する必
要があり、この場合にはラムビ−ム13上に装着した一
対の非接触式距離計TRL1,TRR1の正確な取付け
位置の把握が必要となる。例えば、特開平3−2692
09号公報には、コ−クス炉炭化室の窯口より一対の非
接触式距離センサを搭載したコ−クス押出機または押出
ラムビ−ムを炉内に挿入し、窯奥方向に移動しながら炉
内壁面までの距離を測定することにより、コ−クス炉炭
化室の側壁面プロフィルの測定を行なう方法及び装置が
提案されている。該提案によれば、炉内壁面までの距離
を測定する一対の距離センサ13A,13Bに加えて、
別に備えた一対のラムビ−ム位置センサ14A,14
B、及び一対の押出機平行度センサ15A,15B、押
出機走行方向センサ16等により、ラムビ−ム13の長
手方向の偏りδを求め、上記距離センサ13A,13B
による測定で得られた両壁面までの距離測定値l1,l
2を、該偏りδに応じて補正するようにしたものであ
る。
までの距離、すなわち壁面のプロフィルy1,y2を、
y1=l1+l0/2−δ、y2=l2+l0/2+δ
として求め、その結果をデ−タ表示装置に表示すること
を提案している。
ム13のy軸に対する傾きを検出し、ラムビ−ム先端部
のx軸方向に関する中心からのオフセットδを算出し
て、それに基づき炉壁面までの測定値を補正している。
一般的に長大なラムビ−ムを高熱の炉中に繰り返し挿入
・退出を実施すると、ラムビ−ムの変形(曲り)が懸念
される。
と言う仮定に立っているので、ラムビ−ム13が徐々に
変形した場合には、壁面までの距離検出精度が大きく劣
化する。またラムビ−ム13がねじれると、先端に搭載
されている距離センサの位置が左右方向に変化し誤差を
招くが、これに対する補償は行なわれていない。更にラ
ムビ−ム13の長手方向の偏りδを求めるのに、炉壁面
までの距離センサ13A,13Bの他に、更に2対の距
離センサ(一対のラムビ−ム位置センサ14A,14
B、及び一対の押出機平行度センサ15A,15B)等
を使用しており、構成が複雑である。
炉壁撮影装置を搭載したラムビ−ムを炉内に挿入し、窯
奥方向に移動しながら炉内壁面プロフィルを観察するに
際し、簡易な方法によりラムビ−ム先端垂直部の位置、
水平偏向角、及び垂直傾斜角を測定し、該距離測定器あ
るいは撮影装置の搭載位置を算出し、これらを用いて距
離測定値、あるいは炉壁撮影画像を補正することによ
り、炭化室幅及び側壁面のプロフィ−ル測定の精度向上
を計ることを目的とする。
観察装置は、(1)先端にコ−クス炉壁面までの距離を
測定する距離測定器(TRL1〜3,TRR1〜3)およびコ−クス
炉壁面を撮影する撮影装置の少くとも一者を搭載したラ
ンス(1)、および、該ランスを、その先端をコ−クス炉
に対して挿入/退出するようにy方向に往復駆動する駆
動手段(LFIX,LDRV)、を備えるコ−クス炉壁面の観察装
置において、前記ランス(1)の先端から後端方向に延び
る耐熱性線材(7);該耐熱性線材に長手方向に引張力を
与える緊張手段(9);および、前記耐熱性線材の、y方
向に延びる基準線に対する水平偏向角θを検出する偏向
測定手段(5,6);を備え、(2)ランスのy方向の位置
を検出するランス位置測定手段(LPOS);偏向測定手段
(5,6)が検出した偏向角θ、およびランス位置測定手段
(LPOS)が検出したy方向の位置に基づいて、ランス先端
の水平方向すなわちx方向の位置を算出する位置演算手
段(CPT);を備え、(3)ランスの先端のyz平面から
の傾斜角φを検出する傾斜角測定手段;を更に備え、位
置演算手段(CPT)は偏向角測定手段(5,6)が検出した偏向
角θ、ランス位置測定手段(LPOS)が検出したy方向位
置、および傾斜角φに基づいて、距離測定装置(TRL1〜
3,TRR1〜3)のx方向位置を算出する。
は、図面に示し後述する実施例の対応要素の符号を参考
までに付記した。
を測定する非接触式距離測定手器(TRL1〜3,TRR1〜3)、
またはコ−クス炉壁面を撮影する撮影装置を搭載するラ
ンス(1)、該ランスをその先端をコ−クス炉に対して挿
入/退出するようにy方向に往復駆動する駆動手段(LFI
X,LDRV)を備え、該ランス先端部(8F)と、ランス後端部
(8A)の間に耐熱性線材でなる弦(7)を張り、ランス後端
付近にy方向に離間して配置した2個1対で構成される
弦偏向測定手段(5,6)を備える。該弦偏向測定手段(5,6)
により、耐熱性線材でなる弦(7)のy方向に延びる基準
線に対する水平偏向角θ(x方向)を計測する。予め測
定した弦長(L)と偏向角θの値、及びランス位置測定手
段(LPOS)により検出するランスのy方向の位置に基づ
き、位置演算手段(CPT)によって演算することにより、
基準点(座標は既知)を起点とした弦先端の絶対位置
(x,y、z位置)を求める。
に対して傾斜角を持った場合には、距離測定装置(TRL1
〜3,TRR1〜3)の位置が左右(x方向)に変化するので、
壁面までの測定距離も変化する。従って距離測定装置(T
RL1〜3,TRR1〜3)の位置変化量を求め壁面までの測定距
離を修正する必要がある。ランス先端部の傾き角φを測
定する方法として、傾斜角測定手段(11)を更に備え、位
置演算手段(CPT)は前記弦先端位置と距離測定装置取付
位置の相対関係により、ランス変形後の距離測定装置(T
RR1〜3,TRL1〜3)各々のx方向の位置、y方向の位置を
算出する。
は傾斜角φを持つ様に変形しても、ランス先端に設けた
弦先端位置、及び距離測定装置(TRR1〜3,TRL1〜3)取付
け位置を求めることが出来、該装置による側壁面(W1,W
2)までの距離測定の誤差を補正し、あるいは該位置に配
置した撮影装置によるコ−クス炉壁面の撮影に際し撮影
位置を補正することにより、正確な壁面プロフィルを得
ることが出来る。
観察装置の別の形態をより具体的に説明すると、(4)
先端にコ−クス炉壁面までの距離を測定する距離測定器
(TRL1〜3,TRR1〜3)およびコ−クス炉壁面を撮影する撮
影装置の少くとも一者を搭載したランス(1)、および、
該ランスを、その先端をコ−クス炉に対して挿入/退出
するようにy方向に往復駆動する駆動手段(LFIX,LDR
V)、を備えるコ−クス炉壁面の観察装置において、前記
ランス(1)の先端から後端方向に延びる、y軸と直交す
る方向に離れ実質上平行な2本の耐熱性線材(7,2);耐
熱性線材のそれぞれに長手方向に引張力を与える緊張手
段(9,10);および、耐熱性線材のそれぞれの、y方向に
延びる基準線に対する偏向角θ1,θ2を検出する偏向測
定手段(5,6,3,4);を備え、(5)ランスのy方向の位
置を検出するランス位置測定手段(LPOS);偏向測定手段
(5,6,3,4)が検出した偏向角θ1,θ2、ランス位置測定
手段(LPOS)が検出したy方向の位置、および距離測定装
置の取付け位置に基づいて、ランス先端のy,z平面に
対する傾斜角φ、及び距離測定装置(TRR1〜3,TRL1〜3)
のx方向位置を算出する。
ねじれ、yz面に対して傾斜角を持った場合には、距離
測定装置(TRL1〜3,TRR1〜3)の位置が左右(x方向)に
変化するので、壁面までの測定距離も変化する。従って
距離測定装置(TRL1〜3,TRR1〜3)の位置変化量を求め壁
面までの測定距離を修正する必要があり、該目的のため
に、ランス先端部(8F)の傾き角φを使用する。ランス先
端部の傾き角φを測定する方法として、ランス先端(8F)
からランス後端(8A)方向に、y軸と直交する方向に離
れ、実質上平行な2本の耐熱性線材(7,2)を使用する。
該耐熱性線材それぞれに長手方向に引張力を与える緊張
手段(9,10)を接続し、それぞれの、y方向に延びる基準
線に対する水平偏向角θ1,θ2を検出する偏向測定装置
(5,6,3,4)を備える。
方向に傾いた時の2本の耐熱性線材(7,2)の先端位置を
前述と同様にして求め、両線材先端位置の差(x、y方
向)、及び耐熱性線材(7,2)の間隔値(v)から垂直方向の
傾斜角φを算出する。
定位置(P20)、及び距離測定器の弦固定位置(P20)からの
距離(A,H1,H2,H3)を使用して距離測定器(TRR1〜3)の位
置を算出する。
照した以下の実施例の説明より明らかになろう。
の平面配置を示し、図1の(b)には、その正面配置を
示す。以下の説明において、炭化炉の幅(W:図9の
(a),(b))方向をx方向、奥行き(長さL)方向
をy方向、および、垂直方向(高さH)をz方向と称す
る。コ−クス押出機ラムヘッドと同様に、窯口(IN)
から窯出口(EX)まで突出し駆動されるU型を成すラ
ンス1の先端垂直部8Fには、複数の非接触式距離測定
装置(センサ)TRL1〜3,TRR1〜3を装着し、
各距離測定装置によって炭化炉側壁W1,W2までの距
離を測定する。
るので、これら距離測定装置TRL1〜3,TRR1〜
3は炭化炉中の高温雰囲気に耐える様に、循環水による
強制水冷機構(図示せず)を備えた遮熱ヘッドSHDの
内側に収納しており、距離測定用ビ−ムの通過する部分
には、耐熱ガラス製の窓を設け、更に該窓の周縁から前
方に向けてダストパ−ジ用の気体を噴射するガスパ−ジ
ヘッドを装着している。
の先端下部には、そり型のランスシュ−SHを備え、ラ
ンスを炉内に挿入する際にはその重量を支えつつ炉床面
上を摺動移動出来る様にしている。ランス水平部は固定
されたランス固定部LFIXにより保持されており、複
数のロ−ラによりy軸方向に摺動することが出来るの
で、ランス駆動部LDRVによりy軸方向に自在に移動
することが出来る。この移動量をランス位置測定装置L
POSにより測定する。ランス固定部LFIXには、ラ
ンス基部BSEが取付けられている。ランス先端部8F
と、ランス後端部8A間には、耐熱性を有するセラミッ
ク・ファイバ−製の弦7を張っている。
いるが、他端はランス後端部8Aにおいてプ−リを介し
て弦に引張力を与える為のテンション用重り10に接続
している。従って該弦は、例えランスが変形移動しても
常に一定の張力で緊張している。ランス基部BSEの上
部には弦偏向測定装置5,6が配置されており、弦7は
これらを通過している。
線に対する水平偏向角(x方向)θを測定するものであ
り、弦の偏位を測定するセンサである。
弦7の偏向角度、ランス先端部位置等を算出するための
位置演算装置CPT、及びモニタMONがランス固定部
付近に配置してある。
ス先端位置(弦先端位置)を検出する一実施例を示す。
該ランス1の先端部8Fとランス後端部8Aとの間に
は、耐熱性を有する1本のセラミック・ファイバ−製の
弦7が張られている。セラミック・ファイバ−製の弦7
は、γ/δアルミナと非晶質シリカから構成される連続
長繊維で成り、1100度の環境下においても長時間使
用することが出来る。該弦7の一端はランス基部BSE
に取付られている弦偏向測定装置5及び6を通過してテ
ンション用重り9に接続されている。
向の移動量を測定するもので、半導体レ−ザを使用した
精度2μmのものであり、図示しないコントロ−ラと共
に使用する。
ンス挿入時の蛇行、あるいはランス1が変形によりラン
ス先端部分8がyz面に対して水平方向(x方向)に偏
向した場合の一例を示す。弦を使用したので、例えラン
ス1が途中において非直線的に変形したとしても、上記
弦7は、ランスの全体としての歪(変形)に従って変針
することになるので、位置測定に関し何等支障を生ずる
ことはない。
近の部分拡大図を示す。変形前のランス先端位置P1(x
1,y1)は、ランスをコ−クス炉に挿入する前の静止状態
において求めておく。すなわち光学的方法等により弦7
を水平かつy軸に平行にして取付け(弦基準位置)、ま
た弦7の長さLを予め測定しておけば、点P0(x0,y0)
を基準とした位置P1(x1,y1)を求めることが出来る。
変形後のランス先端位置をP2(x2,y2)とする。変形に
よる弦のx軸方向の偏位量は、弦偏向測定装置5により
弦基準位置からの偏位距離r1,弦偏向測定装置6によ
り弦基準位置からの偏位距離r2と測定される。弦偏向
測定装置5と6間の距離dは一定で既知である。
角)θは、
長(長大)と、実質的なランス変形量を考慮すると、弦長
の変化量は無視出来るので、ランス挿入前の弦長L(既
知)と同一とすれば、ランス先端位置P2のx座標x2
は、 x2=x0+Lsinθ ランス先端位置P2のy座標y2は、 y2=y0+Lcosθ にて求めることが出来る。
置CPTにより実施する。これらの値により、弦7先端
と同位置に装着されている一対の非接触式距離測定装置
の位置補正を実施することにより、例えランス先端部分
8が水平方向に変位し、センサ位置が炉中央からズレた
としても、精度の高い距離測定値を得ることが出来る。
取付けられている場合には、それらの取付け位置は測定
した弦先端部位置とは多少異なる。この様な構成におい
ては、ランス先端垂直部8Fがランスの変形等により水
平方向に偏向した場合には、第1実施例と同様の方法に
よって算出した弦先端の位置を基準として、各々の距離
測定装置に対して傾きに応じた位置修正を行なう必要が
ある。
れにより水平方向に偏向すると、各々の距離測定装置の
発射するビ−ム方向が前後(y方向)に変化し、測定す
る炉壁面までの距離に変化を生ずるが、ランス長に比較
して実質的な偏向角は小さいので、変化量は実質上無視
出来る。
複数の距離測定装置TRL1(〜3)、TRR1(〜
3)が取付けられている状態を平面で示す。弦先端位置
P3(x3,y3)は、第1実施例と同様の方法により求め
る。距離測定装置TRR1(〜3)の取り付け位置P8
の座標は(x3+A,y3+D1)であり、距離測定装置TRL1
(〜3)の取り付け位置P9の座標は(x3-B,y3+D1)であ
る。
平方向に角度θ偏向した状態を平面で示す。
向角θ(弦7の傾きと同一)は、第1実施例と同様の方
法により求める。
ンスのx方向の偏位量は小さいので偏向角θも小さく、
従ってランス長の変化は無視出来るので、ランス先端位
置P5のy座標y5は、 y5≒y0+L である。
の取り付け位置P11の座標は x11≒x5−(B−Dlsinθ) y11≒y5+D1+Bsinθ であり、距離D1,Aを使用して距離測定装置TRR1
の取り付け位置P10を求めると、以下の様になる。
により実施する。この様にして距離測定装置TRR1〜
3の測定位置を補正すれば、該距離測定装置の測定精度
が向上するので、各壁のプロフィルをそれぞれ単独に精
度よく観察することが出来る。他の部分は第1実施例と
同様であるので説明を省略する。
z面に対し水平方向に偏向した場合を述べたが、以下は
ランスがねじれ、ランス先端垂直部8Fがyz面に対し
横方向(x方向)に傾斜した場合の実施例である。
と、各々の距離測定装置の位置(座標)が変化し、測定
する炉壁面までの距離に誤差を生ずる。しかしランス先
端幅と炉幅の関係において、実質的に発生するの傾斜角
φは小さく、従って上下方向(z方向)の位置変化は極
めて小さいので無視出来、同様に傾斜による距離測定装
置のビ−ム方向変化についても無視することが出来る。
すなわち横方向(x方向)の位置変化のみ考慮すればよ
い。
のx方向の傾き(ねじれ)角度を測定する。図4の
(a)は、ランス先端垂直部8Fの先端にねじれ角測定
用傾斜計11を配置した状態を正面から示し、(b)は
ランス先端垂直部8Fがyz面に対しねじれ、横方向に
傾斜した状態を右側面(図4の(a)のA−A断面)か
ら示す。該傾斜計11には、1軸用で分解能0.24
分、レンジ±20度のもので、図示しない別置型のエレ
クトロニクス部と共に使用し、ランス先端垂直部8Fの
横方向(x方向)の傾斜角φを測定する。
付けられた距離測定装置TRR1〜3が横(x方向)に
角度φ傾いた状態の一例を示す。
た時の3台の非接触式距離測定装置TRR1〜3の位置
は、ねじれ角測定用傾斜計11から得られた傾斜角φ、
ランス先端垂直部8Fに固定されている弦位置、及びラ
ンス先端垂直部8Fに対する距離測定装置TRR1〜3
取り付け位置寸法を使用して求める。ランス先端垂直部
8Fに固定されている弦位置P20(x20,y20,z20)
は、実施例1で述べた方法と同様な方法で求める。
1,P22,P23におけるx座標は、 x21=x20−H1sinφ x22=x20−(H1+H2)sinφ x23=x20−(H1+H2+H3)sinφ 従って距離センサTRR1,TRR2,TRR3のx座
標は、 x31=x21+A x32=x22+A x33=x23+A にて求める。
算装置CPTにより実施する。この様にして距離測定装
置TRR1〜3の測定位置を補正すれば、該距離測定装
置の測定精度が向上するので、各壁のプロフィルをそれ
ぞれ単独に精度よく観察することが出来る。他の部分は
第1実施例と同様であるので説明を省略する。
めの別の態様として、2本のセラミック・ファイバ−製
の弦7、2を使用する実施例を述べる。
ラミック・ファイバ−製の弦7、及び弦2を使用した場
合の正面配置を示し、(b)はランス先端垂直部8Fが
横方向に傾いている状態を側面(図6の(a)のA−A
断面)で示す。図に示すように2本の弦は、z軸方向に
間隔vを持って平行に取付けられており、ランス基部B
SEに取付られている弦偏向測定装置5,6及び3,4
を通過し、テンション用重り9,10により常時一定の
テンションが加えられている。弦2、弦偏向測定装置
3,4、テンション用重り10は、各々第1実施例で説
明した弦7、弦偏向測定装置5,6、テンション用重り
9と同様なものである。
yz面に対して傾いた時の弦偏向測定装置5,6付近の
部分拡大断面を示し、図7の(b)に、弦偏向測定装置
3,4付近の部分拡大断面を示す。偏向後の弦7先端位
置をP5(x5,y5)、弦2の先端位置をP6(x6,y6)とし、
P5及びP6の座標は、前述第1実施例と同様な方法に
より測定する。
対する角度θ1は、
7のx方向偏位量、r2は弦偏向測定装置6の検出した
弦7のx方向偏位量である。
度θ2は、
2のx方向偏位量、r4は弦偏向測定装置4の検出した
弦2のx方向偏位量である。
うz方向の位置変位は微小であり、実質上無視し得る。
5)は、 x5=x0+Lsinθ1 y5=y0+Lcosθ1 ランス先端の位置P6の座標(x6,y6)は、 x6=xq+Lsinθ2 y6=yq+Lcosθ2 にて求めることが出来る。この計算は、炉外に設置され
た位置演算装置CPTにより実施される。
使用して、ランス先端垂直部8Fの傾斜角φを算出す
る。図6の(b)において、P5の(z5)とP6の(x6)の
交点をP7(x6,z5)とする。
角)φは、
外に設置された位置演算装置CPTにより実施される。
ので説明を省略する。
水平方向に偏向(θ)した場合、及びyz面に対して横
方向に傾斜(φ)した場合に関しての実施例であるが、
本発明はランス先端垂直部がxz面に対して偏向(垂
下)する場合にも使用することが出来る。
でなる弦7を使用してランス先端部8Fの傾きを測定す
る態様を示す平面図であり、(b)はランス先端部8F
及びランス駆動手段LDRVを含むコ−クス炉壁面観察
装置の全体構成を示す正面図である。
8Fのyz面に対するx方向の傾きを測定する態様を示
す正面図であり、(b)はランスが横方向に偏向した状
態を平面で示し、(c)はランスが横方向に偏向した状
態での、弦偏向測定装置付近の状態を拡大平面で示す。
の距離測定装置の位置と、弦先端の位置関係を示す拡大
平面図であり、(b)はランス先端部がyz面に対して
横方向に偏向した状態を示す拡大平面図である。
対するねじれを検出するためのねじれ角測定用傾斜計1
1の配置状態を示す正面図であり、(b)は(a)のA
−A線断面であり、ランス先端部がyz面に対してねじ
れ、傾斜した時の状態を側面から示す断面図である。
直部8Fがyz面に対してねじれた場合に、距離測定装
置の位置が変化する状態を側面から示す断面図である。
8Fの傾きを測定する態様を示す正断面図であり、
(b)は(a)のA−A線断面であり、該ランスがyz
面に対して傾いた状態を示す。
8Fの傾きを測定する態様の弦7及び偏向測定装置5,
6付近の部分拡大で示す平面図であり、(b)は弦2及
び偏向測定装置3,4付近の部分拡大で示す平面図であ
る。
を窯口の外から、窯口を通して窯出口まで見た斜視図で
あり、(b)は該炭化炉及びコ−クス押出機の平面配置
を示す平面図であり、(c)は該炭化炉に挿入されたラ
ムビ−ム、及びラムビ−ムに搭載された非接触式距離計
の断面配置であり、それらと炉側壁面までの距離の関係
を示す。
端部 8F:ランス先端垂直部分 9,10:弦緊
張用重り 11:ねじれ角測定用傾斜計 12:コ−クス押出用ラム 13:ラムビ−
ム BSE:ランス基部 CPT:位置演
算装置 EX:炭化炉窯出口 FL:炭化炉床
面 IN:炭化炉窯口 LFIX:ラン
ス固定部 LDRV:ランス駆動部 LPOS:ラン
ス位置計測装置 MON:モニタ SH:ランスシ
ュ− SHD:遮熱ヘッド TRL1〜3,TRR1〜3:非接触式距離測定装置 W1:炉壁(右) W2:炉壁
(左)
Claims (5)
- 【請求項1】先端にコ−クス炉壁面までの距離を測定す
る距離測定器およびコ−クス炉壁面を撮影する撮影装置
の少くとも一者を搭載したランス、および、該ランス
を、その先端をコ−クス炉に対して挿入/退出するよう
にy方向に往復駆動する駆動手段、を備えるコ−クス炉
壁面の観察装置において、 前記ランスの先端から後端方向に延びる耐熱性線材;該
耐熱性線材に長手方向に引張力を与える緊張手段;およ
び、 前記耐熱性線材の、y方向に延びる基準線に対する偏向
角θを検出する偏向測定手段;を備えることを特徴とす
るコ−クス炉壁面の観察装置。 - 【請求項2】ランスのy方向の位置を検出するランス位
置測定手段;偏向測定手段が検出した偏向角θ、ランス
位置測定手段が検出したy方向の位置に基づいて、ラン
ス先端の水平方向すなわちx方向の位置を算出する位置
演算手段;を更に備える請求項1記載のコ−クス炉壁面
の観察装置。 - 【請求項3】ランスの先端のyz平面からの傾斜角φを
検出する傾斜角測定手段;を更に備え、位置演算手段は
偏向角測定手段が検出した偏向角θ、ランス位置測定手
段が検出したy方向位置、および傾斜角φに基づいて、
距離測定装置のx方向位置を算出する;請求項2記載の
コ−クス炉壁面の観察装置。 - 【請求項4】先端にコ−クス炉壁面までの距離を測定す
る距離測定器およびコ−クス炉壁面を撮影する撮影装置
の少くとも一者を搭載したランス、および、該ランス
を、その先端をコ−クス炉に対して挿入/退出するよう
にy方向に往復駆動する駆動手段、を備えるコ−クス炉
壁面の観察装置において、 前記ランスの先端から後端方向に延びる、y軸と直交す
る方向に離れ実質上平行な2本の耐熱性線材;耐熱性線
材のそれぞれに長手方向に引張力を与える緊張手段;お
よび、 耐熱性線材のそれぞれの、y方向に延びる基準線に対す
る偏向角θ1,θ2を検出する偏向測定手段;を備えるこ
とを特徴とするコ−クス炉壁面の観察装置。 - 【請求項5】ランスのy方向の位置を検出するランス位
置測定手段;偏向測定手段が検出した偏向角θ1,θ2、
ランス位置測定手段が検出したy方向の位置、および距
離測定装置の取付け位置に基づいて、ランス先端のy,
z平面に対する傾斜角φ、及び距離測定装置のx方向位
置を算出する;請求項4記載のコ−クス炉壁面の観察装
置。
Priority Applications (7)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08913696A JP3336192B2 (ja) | 1996-04-11 | 1996-04-11 | コ−クス炉壁面の観察装置 |
DE69723380T DE69723380T2 (de) | 1996-04-04 | 1997-04-03 | Vorrichtung zur beobachtung einer wandoberfläche |
EP97915679A EP0832408B1 (en) | 1996-04-04 | 1997-04-03 | Apparatus for monitoring wall surface |
PCT/JP1997/001154 WO1997038278A1 (en) | 1996-04-04 | 1997-04-03 | Apparatus for monitoring wall surface |
AU23067/97A AU698585B2 (en) | 1996-04-04 | 1997-04-03 | Apparatus for monitoring wall surface |
US08/952,896 US6002993A (en) | 1996-04-04 | 1997-04-03 | Apparatus for monitoring wall surface |
BR9706574A BR9706574A (pt) | 1996-04-04 | 1997-04-03 | Aparelho para a monitoração de superfície de parede |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP08913696A JP3336192B2 (ja) | 1996-04-11 | 1996-04-11 | コ−クス炉壁面の観察装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09279147A JPH09279147A (ja) | 1997-10-28 |
JP3336192B2 true JP3336192B2 (ja) | 2002-10-21 |
Family
ID=13962472
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP08913696A Expired - Lifetime JP3336192B2 (ja) | 1996-04-04 | 1996-04-11 | コ−クス炉壁面の観察装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3336192B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103434312B (zh) * | 2013-08-30 | 2015-06-24 | 中国一冶集团有限公司 | 采用放线器画配列线的方法 |
-
1996
- 1996-04-11 JP JP08913696A patent/JP3336192B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09279147A (ja) | 1997-10-28 |
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