JPH0926309A - コークス炉の炉体膨張計測方法 - Google Patents

コークス炉の炉体膨張計測方法

Info

Publication number
JPH0926309A
JPH0926309A JP20147195A JP20147195A JPH0926309A JP H0926309 A JPH0926309 A JP H0926309A JP 20147195 A JP20147195 A JP 20147195A JP 20147195 A JP20147195 A JP 20147195A JP H0926309 A JPH0926309 A JP H0926309A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
furnace
marker
rigidity frame
measuring means
distance
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP20147195A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Ashida
耕司 芦田
Kazuo Hiramoto
一男 平本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Metal Industries Ltd filed Critical Sumitomo Metal Industries Ltd
Priority to JP20147195A priority Critical patent/JPH0926309A/ja
Publication of JPH0926309A publication Critical patent/JPH0926309A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 マーカー観察装置の観察方向の変化を測定補
正し、マーカー間の相対的位置関係を高精度で検出す
る。 【解決手段】 マーカー観察装置の観察方向の変化を高
剛性フレーム4に2軸の傾斜角測定手段6を組込み、2
軸の傾斜角測定手段6により得られる高剛性フレーム4
の姿勢を表す2つの傾斜角度成分を測定し、距離測定手
段8により炉外に設けた基準位置9a、9bから前記高
剛性フレーム4上の2つの基準点7a、7bまでの距離
を各々測定し、2つの測定距離の差から高剛性フレーム
4の姿勢を表す水平面内での回転角度成分を算出して補
正することで、マーカーの位置を精度よく計測する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、コークス炉の炉体膨
張あるいは炉体変形を測定する炉体膨張計測方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】コークス炉の炉体は、大部分が珪石煉瓦
と粘土質煉瓦で構成され、一部断熱煉瓦と赤煉瓦が使用
されている。炭化室に装入された石炭は、両側の110
0〜1300℃程度の燃焼室から炉壁を介して間接加熱
され、乾留コークス化される。通常、コークス炉は、操
業を開始すると30〜40年間に亘って休止することな
く連続操業される。コークス炉の窯出し作業において
は、装炭、乾留、窯出しが順次繰り返し行われるが、各
工程への移行時に急激な温度変動を伴う。また、コーク
ス炉の稼働率を急激に変動した場合には、同様に急激な
炉温変化が生じる。さらに、コークス炉の炉壁は、石炭
乾留時の膨張圧、コークス押出し時の圧力等の影響を受
ける。
【0003】このため、コークス炉の炉壁煉瓦は、前記
炉温変化や温度変動ならびに圧力変動に伴って膨張した
り収縮したりする以外に、溶損、目地切れ、亀裂発生等
の損傷を生じる。炉壁煉瓦に目地切れや亀裂が発生する
とカーボン等が侵入し、炉長寸法が増大していく。これ
ら炉壁煉瓦の損傷は、進展するとついには炉休止に至る
と考えられている。上記炉壁損傷のうち亀裂の拡大は、
炉長方向の炉体の伸びを反映した数値となる。したがっ
て、炉長方向の寸法を一定期間毎に測定すれば、炉体膨
張、すなわち亀裂拡大の進行を定量的に把握することが
できる。コークス炉炉体の炉寿命推定、適正な老朽化対
策を実施するためには、炉長方向の寸法を精度よく測定
する必要がある。
【0004】従来、コークス炉炉長寸法の測定は、炉外
部に設けた基準点からバックステー表面あるいは保護板
までの距離を、トランシットを用いて間接的に測量し、
基準点との差によって寸法を知る(実開昭61−391
36号公報)か、レーザ変位計等の距離測定器を有する
移動機械を炉団方向に移動せしめつつ同測定器と炉端面
との炉長方向の間隔および基準と移動機械との炉長方向
の間隔を測定し、基準値と比較する方法(特開平3−2
45009号公報)によって、炉全体の伸びを測定する
方法が採用されている。
【0005】上記実開昭61−39136号公報や特開
平3−245009号公報に開示の方法では、 (1). 経年変化によりバックステーや保護板に熱歪
が生じており、煉瓦の伸びによる変化量だけを抽出する
ことは困難である。 (2). 炉の天井部の異常セリ出しにより、保護板と
炉体煉瓦面の間に隙間が生じており、煉瓦の伸びによる
変化量だけを抽出することは困難である。 (3). 実開昭61−39136号公報に開示の方法
は、人手による測定であるため、個人差による誤差を生
じ易い。等の問題点を有している。
【0006】また、他の方法としては、測定を行おうと
する炉の内部耐火物壁面に測長の目印となるマーカーを
設け、炉外の基準点との相対位置関係を画像処理により
求める方法(特願平4−329625号)が提案されて
いる。特願平4−329625号に開示の方法は、図
7、図8に示すとおり、撮像装置31により各マーカー
付近の画像32A、32Bを撮影し、画像内でのマーカ
ーの局所的な水平および垂直方向の位置X1、Y1
2、Y2を測定する一方、光波距離計等の距離測定装置
33によって各マーカー撮像装置と炉外部に設けた基準
点34間の距離D1、D2を測定する。この場合、距離測
定装置の位置自身が基準点となる。なお、35a、35
bはマーカーである。
【0007】そして、図8に示すとおり、マーカー撮像
装置から得られる局所的マーカーの位置(X1、Y1)お
よび(X2、Y2)と、距離測定装置33により得られる
基準点と撮像装置の距離から、基準点34上に座標系
X’、−Y’を仮定すると、各マーカーの位置座標
(X’1、Y’1)および(X’2、Y’2)を求めること
ができる。また、マーカー間の水平および垂直方向の距
離は、次式のように求めることが可能である。 水平方向マーカー間距離=|D2−D1|+|X2+X1| 垂直方向マーカー間距離=|Y2−Y1| この方法は、炉を構成する部材の長さを直接測定するた
め、前記(1)〜(3)に記載の誤差を原理上生じない
という利点を有している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記特願平4−329
625号に開示の方法は、マーカー観察装置の観察方向
が観察すべき炉壁面に垂直である場合には、測定誤差は
生じない。しかしながら、マーカーの観察装置を内蔵す
る架台を高温の炉内に常に一定方向に保持しつつ挿入す
ることは、非常に困難であり、また、例えそれが可能で
あったとしても、測定を続けるうちに観察方向が微妙に
変化することは十分に考えられる。さらに、コークス炉
の炭化室は、最大18m近い長さののものも存在するた
め、測定機自身も同程度の長さが必要となる。したがっ
て、このような大型の構造物は、常に同じ姿勢で挿入す
ることは現実的に不可能である。この結果生じる観察方
向の変化は、マーカーの位置あるいはマーカー間の位置
関係が実際に変化していなくても、あたかも変化したよ
うに測定されるという事態を引き起こすこととなる。
【0009】一方、コークス炉炉体の膨張量は、測定す
る高さにより大きくなるため、マーカーを高さ方向に複
数個敷設し、各々のマーカーの位置を測定することが必
要である。しかしながら、炭化室内部壁面の高さは、5
〜8m程度あるため、高さ方向の全範囲のマーカーを撮
像するためには、ミラーの高さ方向の寸法を5〜8mと
する必要があり、現実的ではない。他の方法としては、
炉内に挿入するミラーを搭載したランス全体を上下方向
に移動させながら測定を行う方法も考えられるが、装置
が大がかりなものとなり、現実性が薄い。
【0010】この発明の目的は、上記従来のマーカー撮
像方式による炉体膨張計測の問題点を解消し、マーカー
観察装置の観察方向の変化を測定補正することによっ
て、マーカー間の相対的位置関係を高精度で検出できる
コークス炉の炉体膨張計測方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成すべく鋭意試験研究を重ねた。その結果、マーカ
ー観察装置の観察方向の変化を高剛性フレームに2軸の
傾斜角測定手段を組込み、2軸の傾斜角測定手段により
得られる高剛性フレームの姿勢を表す2つの傾斜角度成
分を測定し、距離測定手段により炉外に設けた基準位置
から前記高剛性フレーム上の2つの基準点までの距離を
各々測定し、2つの測定距離の差から高剛性フレームの
姿勢を表す水平面内での回転角度成分を算出して補正す
ることによって、マーカー間の相対的位置関係を高精度
で検出できることを究明し、この発明に到達した。
【0012】すなわちこの発明は、コークス炉の炉壁煉
瓦面に測長の目印となるマーカーを炉長方向に1個ある
いは複数個設置すると共に、上下方向にも1個あるいは
複数個設置し、1個もしくは複数個のカメラと2軸の傾
斜角測定手段が組込まれた高剛性フレームをランスに組
込んだ状態で炭化室内部に挿入しつつ、各々のカメラで
炉壁煉瓦面に設置されたマーカーを撮像して局所的なマ
ーカーの位置を測定し、同時に2軸の傾斜角測定手段に
より得られる高剛性フレームの姿勢を表す2つの傾斜角
度成分を測定し、距離測定手段により炉外に設けた基準
位置から前記高剛性フレーム上の2つの基準点までの距
離を各々測定し、2つの測定距離の差から高剛性フレー
ムの姿勢を表す水平面内での回転角度成分を算出し、任
意のカメラから得られる局所的なマーカーの位置と、2
軸の傾斜角測定手段と距離測定手段から得られる高剛性
フレームの姿勢を表す3つの角度成分と、距離測定手段
から得られる炉外の基準位置から高剛性フレームまでの
距離から、炉外の基準位置に対する任意のマーカーの相
対位置を算出し、同様の手続きを複数のマーカーに対し
ても施すことによって、任意のマーカー間の距離および
その位置関係を算出することを特徴とするコークス炉の
炉体膨張計測方法である。
【0013】この発明においては、高剛性フレーム内に
2軸の傾斜角測定手段を組込むと共に、距離測定手段に
より炉外に設けた基準位置から前記高剛性フレーム上の
2つの基準点までの距離を各々測定し、2つの測定距離
の差から高剛性フレームの姿勢を表す水平面内での回転
角度成分を算出し、2軸の傾斜角測定手段と距離測定手
段から得られる高剛性フレームの姿勢を表す3つの角度
成分と、距離測定手段から得られる炉外の基準位置から
高剛性フレームまでの距離から、炉外の基準位置に対す
る任意のマーカーの相対位置を算出することによって、
高剛性フレームの観察姿勢の変化に伴う測定誤差が補正
され、高精度でマーカー間の相対的位置関係を測定する
ことができる。この結果、コークス炉炉体膨張量の測定
精度が向上し、適正な老朽化対策の実施による炉命延
長、炉寿命推定精度の向上によるリプレース時期への反
映等の保守管理を正確に実施することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下にこの発明方法の詳細を図1
ないし図5に基づいて説明する。図1はこの発明による
測定原理の説明図で、(a)図はランス側断面図、
(b)図はランス正断面図、図2は2軸の姿勢計測手段
の説明図で、(a)図は側面図、(b)図は立体図、図
3は距離測定手段による水平姿勢計測方法の説明図で、
(a)図は平面原理図、(b)図は水平傾斜の説明図、
図4はXYZ座標系とX’、Y’、Z’座標系の位置関
係の説明図、図5は高剛性フレームの姿勢変化に伴うカ
メラのレンズ主点の位置と方向ベクトルの変化の説明図
で、(a)図はXZ座標系、(b)図はYZ座標系であ
る。
【0015】図1において、1は測定を行おうとするコ
ークス炉の炭化室の炉壁、2は炭化室の炉壁1面に設置
した測長の目印となるマーカーで、マーカー2の数は幾
つでも構わないが、ここでは説明の便宜のために1つと
した。3はマーカー2に対応して設けたカメラで、カメ
ラ3の数は高さ方向に複数並べてもよいが、ここでは説
明の便宜のために1つとした。4はカメラ3が固定され
る高剛性フレームで、高剛性フレーム4は捻じれや変形
を生じにくいように機械的剛性の高い構造とすると共
に、温度による膨張、収縮を抑制するため、熱膨張率の
低い素材を使用し、水冷あるいは断熱されたランス5内
に設けることが望ましい。
【0016】6は高剛性フレーム4内に設けた2軸の姿
勢計測手段で、2軸の姿勢計測手段6は、図2に示すと
おり、重力が作用する方向を基準として直交した2平面
内での傾斜角度を測定する機能を有するもので、水泡式
の傾斜角センサや加速度センサを適用することができ
る。2軸の姿勢計測手段6は、高剛性フレーム4の重力
方向に対する姿勢、すなわち、傾斜角度θおよびφを常
時計測し、図示しない測定制御部に出力する。図3に示
す7a、7bは高剛性フレーム4の水平面内の異なる位
置に設けた距離測定用の2つの測距用定点、8は炭化室
外部の基準点9aおよび9bに据え付けられた距離測定
手段で、基準点9aおよび9bから測距用定点7a、7
bまでの距離は、マシンサイドあるいはコークサイドの
窯口部を通して距離測定手段8により測定され、図示し
ない測定制御部に出力する。距離測定手段8としては、
数m以上の距離を高精度で測定できることが必要なこと
から、光波距離計が考えられる。この場合は、測距用定
点7a、7bにはプリズムが設けられ、炉外の基準点9
aおよび9bに据え付けられた光波距離計によって距離
測定が実施される。図示しない測定制御部は、距離測定
手段8の各々の基準点9aおよび9bから2つの測距用
定点7a、7bまでの各々の距離L1、L2が入力される
と、高剛性フレーム4の水平面内での回転角度を演算す
る。図3に示すとおり、2つの測距用定点7a、7bが
距離L3離れていた場合、水平面内での回転角度ηは、
次式により求められる。 η=a sin((L2−L1)/L3
【0017】この場合に重要なことは、高剛性フレーム
4、カメラ3、2軸の姿勢計測手段6は、常に相対的な
位置関係が既知であり、かつ常に一定に保持されている
ことである。この説明では、説明の便宜のためにθ=0
°、かつφ=0°、かつη=0°(初期状態)の時に、
カメラ3はY軸+方向に平行な姿勢を保つと共に、カメ
ラ3のレンズの主点は、Z軸上に存在するものと仮定す
る。また、同じく初期状態では、2つの測距用定点7
a、7bの位置は、座標(0、L3/2、0)と(0、
−L3/2、0)上に各々存在すると仮定する。さら
に、同じく初期状態では、2つの座標系XYZ座標系と
X’Y’Z’座標系の対応する軸は、平行であると仮定
する。さらにまた、同じく初期状態では、X’軸の延長
上にXYZ座標系の原点が存在するものと仮定する。以
上の仮定は、あくまでも説明の便宜のためであり、各要
素の相対的位置関係が既知であるかぎりは、この発明方
法を適用可能であり、測定の妨げになるものではない。
【0018】前記したとおり、測定機を炭化室に挿入す
る場合、高剛性フレーム4の姿勢を一定に保持すること
は不可能である。高剛性フレーム4の姿勢変化は、カメ
ラ3の光軸の方向を変えることになり、マーカー2の位
置を測定する際の誤差となる。その誤差を抑制するた
め、この発明においては、前記の手段および方法で測定
する高剛性フレーム4の姿勢(θ、φ、η)を用いて、
図示しない測定制御部でカメラ3の位置と姿勢を算出
し、カメラ3で撮像するマーカー2の位置に対して補正
を施すのである。
【0019】以下にその手段を詳述すると、図4に示す
とおり、炉外の基準線9から高剛性フレーム4までの距
離Lは、次式で得られる。 L=(L1+L2)/2 高剛性フレーム4の姿勢を示すためには、図5(a)
(b)に示すようなXYZ座標系を定義する。また、説
明の便宜上、高剛性フレーム4は座標原点を中心に姿勢
を変化させるものとする。この時、2軸の姿勢計測手段
6からY軸回りの回転成分θとX軸回りの回転成分φが
得られるものとする。また、初期状態(θ=0、φ=
0)でのカメラ3のレンズの主点の位置座標Cを(0、
0、m)、カメラ3の光軸を方向ベクトル(0、1、
0)として表す。
【0020】姿勢変化時のカメラ3のレンズの主点の位
置座標(Xc、Yc、Zc)は、XYZ座標系で、次式
で表される。 Xc=m・sinφ’ Yc=−m・cosθ’・sinφ’ Zc=m・cosθ’・cosφ’ ただし、θ’=θ/cosφ、φ’=φ また、カメラ3の光軸の方向ベクトル(pc、qc、r
c)は、 (pc、qc、rc)=(0、cosφ’、sin
φ’)
【0021】一方、距離測定手段8により得られるZ軸
回りの回転成分を説明するため、炉外の基準点9aおよ
び9bを原点としたX’Y’Z’座標系を定義する。説
明の便宜上、各々の座標系のX軸とX’軸は初期的状態
(η=0)では同一線上にあり、同じくXY平面とX’
Y’平面も同一平面上にあるものとする。このとき、X
YZ座標系の座標原点Oは、X’Y’Z’座標系では、
(L、0、0)で与えられる。ゆえに、X’Y’Z’座
標上でのカメラ3のレンズの主点の位置座標(X’c
1、Y’c1、Z’c1)は、 X’c1=m・sinφ’+L Y’c1=m・cosθ’・sinφ’ Z’c1=m・cosθ’・cosφ’ ただし、θ’=θ/cosφ、φ’=φ
【0022】また、X’Y’Z’座標系上でのカメラ3
の光軸の方向ベクトル(pc1、qc1、rc1)は、 (pc1、qc1、rc1)=(0、cosφ’、si
nφ’) これに対し、Z軸回りの回転ηが生じた場合、カメラ3
のレンズの主点の位置座標(X’c2、Y’c2、Z’
c2)は、 X’c2=(m・sinφ’)cosη−(m・cos
θ’・sinφ’)sinη+L Y’c2=(m・sinφ’)sinη+(m・cos
θ’・sinφ’)sinη Z’c2=m・cosθ’・cosφ’ また、X’Y’Z’座標系上でのカメラ3の光軸の方向
ベクトル(pc2、qc2、rc2)は、 (pc2、qc2、rc2)=(−cosθ’・sin
η、cosθ’・cosη、sinφ’)
【0023】カメラ3で撮像される画像の中心、すなわ
ち、カメラ3の光軸と炭化室壁面1の交点座標(X’
w、Y’w、Z’w)は、点(X’c2、Y’c2、
Z’c2)から方向ベクトル((pc2、qc2、rc
2)で表される方向に進む直線と炭化室壁面1の交点と
して、次式により得ることができる。 X’w=(W−Y’c2)・p/q+X’c2 Y’w=W Z’w=(W−Y’c2)・r/q+Z’c2 Wは、X’Y’Z’座標系のX’軸から炭化室壁面1ま
での距離を示す。X’軸を炉長方向に一致させておけ
ば、Wは、X’軸が炭化室1の中心を通過するように設
定すると、炭化室1の幅から得ることができる。炭化室
1の幅が不明であれば、高剛性フレーム4に壁面までの
距離測定を行う装置、例えばレーザ変位計を搭載するこ
とによって、Wを得ることが可能となる。
【0024】この発明においては、以上のような手順を
踏むことによって、炭化室内の炉壁1のどの位置をカメ
ラ3で撮像しているかを、炉外の基準点9aおよび9b
に設けたX’Y’Z’座標系で示した座標情報として得
ることができる。また、撮像画像にマーカー2が写って
いた場合は、画像の中心の位置がX’Y’Z’座標上で
の座標情報として得られているので、マーカー2の位置
を高精度で算出することができる。これを複数のマーカ
ーに対して行い、各マーカーの座標を算出することによ
って、マーカー間の相対的位置関係を算出することがで
きる。さらに、この説明においては、1つのカメラ3を
使用する場合を例示したが、複数のカメラを炉高方向に
並べて配置することによって、炭化室壁面の全体を観察
し、壁面上のどの位置に埋め込まれたマーカーでも位置
を測定することができる。
【0025】
【実施例】図6はこの発明の測定方法の実施例の概要を
示すもので、(a)図はランス側断面図、(b)図はラ
ンス正断面図である。図6において、21は水冷あるい
は断熱を施されたランス、22はランス21内でカメラ
23a、23b、23c、直交2軸方向の傾斜角度を測
定する傾斜角センサ24および2つのプリズム25a、
25bを保持する剛性の高い高剛性フレームで、高剛性
フレーム22は、複数の方向から力が加わり変形するこ
とを避けることができる構造、例えば1点支持する構造
が望ましい。26はコークス炉のマシンサイドに設けた
測長の基準点で、この基準点26上には、光波距離計2
7a、27bが備えられ、高剛性フレーム22に取付け
られた2つのプリズム25a、25bまでの距離を測定
する。
【0026】ランス21をマシンサイドから炭化室内部
に挿入させながら、壁面28の画像をカメラ23a、2
3b、23cで撮像し、図示しない測定制御部に入力す
る。また、画像を撮像するのと全く同じタイミングで、
光波距離計27a、27bから得られるプリズム25
a、25bまでの測定距離と、傾斜角センサ24から得
られる直交2軸方向の傾斜角度を測定し、図示しない測
定制御部に入力記録する。測定制御部は、この入力され
る測定値を用いて、前記実施例1の演算方法によって炉
外基準点26を基準とした各マーカー29a、29b、
29cの位置を演算して表示すると共に、各マーカー2
9a、29b、29c間の距離を演算して表示する。
【0027】
【発明の効果】以上述べたとおり、この発明方法によれ
ば、各マーカーを撮像するカメラの撮像光軸を検出でき
るため、炭化室に挿入する測定機の姿勢がどのように変
化しても、マーカー間の相対的位置関係を精度よく測定
することができ、炉体膨張の測定精度が向上するため、
適正な老朽化対策の実施による炉命延長、炉寿命推定精
度の向上によるリプレース時期への反映等の保守管理を
正確に実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による測定原理の説明図で、(a)図
はランス側断面図、(b)図はランス正断面図である。
【図2】2軸の姿勢計測手段の説明図で、(a)図は側
面図、(b)図は立体図である。
【図3】距離測定手段による水平姿勢計測方法の説明図
で、(a)図は平面原理図、(b)図は水平傾斜の説明
図である。
【図4】XYZ座標系とX’、Y’、Z’座標系の位置
関係の説明図である。
【図5】高剛性フレームの姿勢変化に伴うカメラのレン
ズ主点の位置と方向ベクトルの変化の説明図で、(a)
図はXZ座標系、(b)図はYZ座標系である。
【図6】この発明の実施例の説明図で、(a)図はラン
ス側断面図、(b)図はランス正断面図である。
【図7】従来の測定方法説明のためのランス水平断面図
である。
【図8】従来の測定原理の説明図である。
【符号の説明】
1、28 炉壁 2、29a、29b、29c マーカー 3、23a、23b、23c カメラ 4、22 高剛性フレーム 5、21 ランス 6 2軸の姿勢計測手段 7a、7b 測距用定点 8 距離測定手段 9a、9b、26、34 基準点 24 傾斜角センサ 25a、25b プリズム 27a、27b 光波距離計 31 撮像装置 32A、32B 画像 33 距離測定装置

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コークス炉の炉壁煉瓦面に測長の目印と
    なるマーカーを炉長方向に1個あるいは複数個設置する
    と共に、上下方向にも1個あるいは複数個設置し、1個
    もしくは複数個のカメラと2軸の傾斜角測定手段が組込
    まれた高剛性フレームをランスに組込んだ状態で炭化室
    内部に挿入しつつ、各々のカメラで炉壁煉瓦面に設置さ
    れたマーカーを撮像して局所的なマーカーの位置を測定
    し、同時に2軸の傾斜角測定手段により得られる高剛性
    フレームの姿勢を表す2つの傾斜角度成分を測定し、距
    離測定手段により炉外に設けた基準位置から前記高剛性
    フレーム上の2つの基準点までの距離を各々測定し、2
    つの測定距離の差から高剛性フレームの姿勢を表す水平
    面内での回転角度成分を算出し、任意のカメラから得ら
    れる局所的なマーカーの位置と、2軸の傾斜角測定手段
    と距離測定手段から得られる高剛性フレームの姿勢を表
    す3つの角度成分と、距離測定手段から得られる炉外の
    基準位置から高剛性フレームまでの距離とから、炉外の
    基準位置に対する任意のマーカーの相対位置を算出し、
    同様の手続きを複数のマーカーに対しても施すことによ
    って、任意のマーカー間の距離およびその位置関係を算
    出することを特徴とするコークス炉の炉体膨張計測方
    法。
JP20147195A 1995-07-13 1995-07-13 コークス炉の炉体膨張計測方法 Pending JPH0926309A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20147195A JPH0926309A (ja) 1995-07-13 1995-07-13 コークス炉の炉体膨張計測方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20147195A JPH0926309A (ja) 1995-07-13 1995-07-13 コークス炉の炉体膨張計測方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0926309A true JPH0926309A (ja) 1997-01-28

Family

ID=16441636

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20147195A Pending JPH0926309A (ja) 1995-07-13 1995-07-13 コークス炉の炉体膨張計測方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0926309A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002040615A1 (fr) * 2000-11-14 2002-05-23 Nippon Steel Corporation Dispositif et procede permettant de mesurer la largeur d'un four
KR100403470B1 (ko) * 1999-12-07 2003-11-01 주식회사 포스코 코크스 오븐의 신축 측정장치
KR100797276B1 (ko) * 2001-12-26 2008-01-23 주식회사 포스코 코크스오븐의 팽창 측정장치

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100403470B1 (ko) * 1999-12-07 2003-11-01 주식회사 포스코 코크스 오븐의 신축 측정장치
WO2002040615A1 (fr) * 2000-11-14 2002-05-23 Nippon Steel Corporation Dispositif et procede permettant de mesurer la largeur d'un four
KR100797276B1 (ko) * 2001-12-26 2008-01-23 주식회사 포스코 코크스오븐의 팽창 측정장치

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN107256568B (zh) 一种高精度机械臂手眼相机标定方法及标定系统
TWI578132B (zh) The house surveillance system and method of the structure
JP5078296B2 (ja) 写真測量装置及び写真測量システム
JP2020011339A (ja) ロボットシステムの制御方法、およびロボットシステム
CN109632103A (zh) 高空建筑物温度分布与表面裂缝远程监测系统及监测方法
TWI521471B (zh) 3 - dimensional distance measuring device and method thereof
US5208418A (en) Aligning method for a fire control device and apparatus for carrying out the alignment method
CN105865349B (zh) 一种大型建筑物位移监测方法
CN105716721B (zh) 一种红外温度检测精度校正方法
WO2010128759A2 (ko) 비전 검사시스템 및 이를 이용한 좌표변환방법
CN112415010B (zh) 一种成像检测方法及系统
JP5028164B2 (ja) 測量機
CN103403233A (zh) 使用多个相机测量晶体生长特征
KR102147777B1 (ko) 영상, 레이저 하이브리드 신호를 이용한 로봇 오토 티칭 시스템 및 방법
CN114136544B (zh) 基于高速视频测量的水下振动模拟测试系统及测试方法
JPH0926309A (ja) コークス炉の炉体膨張計測方法
JP2014218557A (ja) コークス炉の炉壁診断方法およびコークス炉の炉壁補修方法
JP2010071706A (ja) 画像処理によるパンタグラフの鉛直加速度測定装置および測定方法
US20020023478A1 (en) Measurement of car bodies and other large objects
JP2000028332A (ja) 3次元計測装置及び3次元計測方法
JP6099527B2 (ja) 炉内耐火物損耗状態の測定方法
JP2765452B2 (ja) 工業炉の炉体変形計測方法
Luo et al. Rotating shaft tilt angle measurement using an inclinometer
JP3096875B2 (ja) ロボットアーム長さの補正装置
JPS59214703A (ja) レ−ザ−光を利用した位置測定装置