JP3335232B2 - スクータ型車両のリヤカバー装置 - Google Patents
スクータ型車両のリヤカバー装置Info
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- Automatic Cycles, And Cycles In General (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、運転シート下方にこの
運転シートにより開閉される大型の物入箱を備え、運転
シートの下方をリヤカバーで覆ったスクータ型車両のリ
ヤカバー装置に関するものである。
運転シートにより開閉される大型の物入箱を備え、運転
シートの下方をリヤカバーで覆ったスクータ型車両のリ
ヤカバー装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】スクータ型車両では運転シートの下方に
ヘルメットが収容できる大型の物入箱を設け、この物入
箱を囲むように運転シート下方をリヤカバーで覆ったも
のがある。この場合物入箱は運転シートによって開閉す
るようにする。この運転シートは通常物入箱の前端にヒ
ンジで軸支され、その後部を物入箱の後部に取付けたシ
ートセックにロックするようにしている。
ヘルメットが収容できる大型の物入箱を設け、この物入
箱を囲むように運転シート下方をリヤカバーで覆ったも
のがある。この場合物入箱は運転シートによって開閉す
るようにする。この運転シートは通常物入箱の前端にヒ
ンジで軸支され、その後部を物入箱の後部に取付けたシ
ートセックにロックするようにしている。
【0003】ここにリヤカバーを一体形成し、予め車体
フレームに固定した物入箱に被せるようにして取付けた
ものがある。すなわちリヤカバーを上下が開口し下部が
拡径した略筒状に形成し、その上縁を物入箱の開口縁に
上方から重ねていた。この場合リヤカバーの上縁は物入
箱の開口縁を包むように内側へ折り返えされ、リヤカバ
ー上縁と物入箱開口縁とを互いに係合させている。
フレームに固定した物入箱に被せるようにして取付けた
ものがある。すなわちリヤカバーを上下が開口し下部が
拡径した略筒状に形成し、その上縁を物入箱の開口縁に
上方から重ねていた。この場合リヤカバーの上縁は物入
箱の開口縁を包むように内側へ折り返えされ、リヤカバ
ー上縁と物入箱開口縁とを互いに係合させている。
【0004】また物入箱の開口縁を外側へ折り返えし、
リヤカバーの上縁をこの折り返えされた部分に挿入して
両者を係合させるものも公知である。この場合リヤカバ
ーを車体フレームに固定した後、物入箱をこのリヤカバ
ーの上部開口に上から入れて車体フレームに固定するこ
とになる。
リヤカバーの上縁をこの折り返えされた部分に挿入して
両者を係合させるものも公知である。この場合リヤカバ
ーを車体フレームに固定した後、物入箱をこのリヤカバ
ーの上部開口に上から入れて車体フレームに固定するこ
とになる。
【0005】
【従来技術の問題点】一方リヤカバー内に収容されるエ
ンジンユニットや電装品等の点検の際には、このリヤカ
バーを取り外ずすことが必要になる。車体フレームに固
定した物入箱に上方からリヤカバーを重ねるものでは、
リヤカバーを取り外ずすためには運転シートを物入箱か
ら予め取り外ずしておくことが必要になる。また予め車
体フレームに固定したりリヤカバーに物入箱を上から挿
入して物入箱の開口縁の外側にリヤカバー上縁を係合さ
せるものでは、リヤカバーを取り外ずす際に物入箱も取
り外さなければならない。
ンジンユニットや電装品等の点検の際には、このリヤカ
バーを取り外ずすことが必要になる。車体フレームに固
定した物入箱に上方からリヤカバーを重ねるものでは、
リヤカバーを取り外ずすためには運転シートを物入箱か
ら予め取り外ずしておくことが必要になる。また予め車
体フレームに固定したりリヤカバーに物入箱を上から挿
入して物入箱の開口縁の外側にリヤカバー上縁を係合さ
せるものでは、リヤカバーを取り外ずす際に物入箱も取
り外さなければならない。
【0006】このように従来のものではリヤカバーの内
側の点検・整備をする際には、運転シートや物入箱を外
ずさなければリヤカバーが外ずせない。このため装備性
が悪いという問題があった。
側の点検・整備をする際には、運転シートや物入箱を外
ずさなければリヤカバーが外ずせない。このため装備性
が悪いという問題があった。
【0007】
【発明の目的】本発明はこのような事情に鑑みなされた
ものであり、運転シートや物入箱を取り外ずすことなく
リヤカバーの脱着ができ、リヤカバー内の点検・装備の
作業を容易にすることができるスクータ型車両のリヤカ
バー装置を提供することを目的とする。
ものであり、運転シートや物入箱を取り外ずすことなく
リヤカバーの脱着ができ、リヤカバー内の点検・装備の
作業を容易にすることができるスクータ型車両のリヤカ
バー装置を提供することを目的とする。
【0008】
【発明の構成】本発明によればこの目的は、運転シート
とその下方に位置するエンジンユニットとの間に前記運
転シートにより開閉される大型の物入箱を設け、この物
入箱の前端に前記運転シートの前端を軸支する一方、前
記運転シートの下方をリヤカバーで覆ったスクータ型車
両において、前記物入箱の前底部の前上がりの斜面に前
方から収納物を出し入れ可能に設けた収納箱と、前記物
入箱の後方に配設され前記運転シートの後方から上方に
臨む燃料給油用キャップを有する燃料タンクと、を備
え、前記リヤカバーは前記物入箱の前部を覆う前リヤカ
バーと後部を覆う後リヤカバーとに前記物入箱の側方で
分割され、前記後リヤカバーは前記燃料タンクをその給
油口を貫通させて覆いかつその上縁が前記物入箱の開口
縁に上方から係合するように上方から取付けられ、前記
前リヤカバーは前記物入箱および収納箱を前方から覆い
かつその上縁が前記物入箱の外側へ折り返えされた開口
縁に下方から係合して前下方から着脱可能に取付けられ
ることを特徴とするスクータ型車両のリヤカバー装置に
より達成される。
とその下方に位置するエンジンユニットとの間に前記運
転シートにより開閉される大型の物入箱を設け、この物
入箱の前端に前記運転シートの前端を軸支する一方、前
記運転シートの下方をリヤカバーで覆ったスクータ型車
両において、前記物入箱の前底部の前上がりの斜面に前
方から収納物を出し入れ可能に設けた収納箱と、前記物
入箱の後方に配設され前記運転シートの後方から上方に
臨む燃料給油用キャップを有する燃料タンクと、を備
え、前記リヤカバーは前記物入箱の前部を覆う前リヤカ
バーと後部を覆う後リヤカバーとに前記物入箱の側方で
分割され、前記後リヤカバーは前記燃料タンクをその給
油口を貫通させて覆いかつその上縁が前記物入箱の開口
縁に上方から係合するように上方から取付けられ、前記
前リヤカバーは前記物入箱および収納箱を前方から覆い
かつその上縁が前記物入箱の外側へ折り返えされた開口
縁に下方から係合して前下方から着脱可能に取付けられ
ることを特徴とするスクータ型車両のリヤカバー装置に
より達成される。
【0009】
【実施例】図1は本発明の一実施例の一部を示す左側面
図、図2は同じく主として物入箱を示す平面図、図3は
右側面図、図4は主としてエンジンユニットを示す平面
図、図5は図1におけるV−V線端面図、図6は図3に
おけるVI−VI線端面図である。ここに図5の断面位置は
図1のV−V線に示すように右半分は左半分よりも後方
である。また図7はリヤカバーを一部断面した左側面
図、図8はリヤカバーの分解図、図9は図7における各
部(A−A〜F−F)の端面図、図10は物入箱の平面
図、図11は図10における各部(G−G〜H−H)の
端面図である。
図、図2は同じく主として物入箱を示す平面図、図3は
右側面図、図4は主としてエンジンユニットを示す平面
図、図5は図1におけるV−V線端面図、図6は図3に
おけるVI−VI線端面図である。ここに図5の断面位置は
図1のV−V線に示すように右半分は左半分よりも後方
である。また図7はリヤカバーを一部断面した左側面
図、図8はリヤカバーの分解図、図9は図7における各
部(A−A〜F−F)の端面図、図10は物入箱の平面
図、図11は図10における各部(G−G〜H−H)の
端面図である。
【0010】この実施例は2輪スクータであり、そのフ
レームは前輪を操舵可能に支持する操向軸筒(図示せ
ず)から下後方にのびる1本のメインチューブ10と、
このメインチューブ10の下端から後方へのびる左右一
対のリヤフレーム12(12a、12b)とを備える。
リヤフレーム12の前部は略平板状の足置台14の中を
通り、その後部は足置台14の後部から後記する物入箱
42の両側方に沿って側方へ広がりつつ斜上後方へのび
る。
レームは前輪を操舵可能に支持する操向軸筒(図示せ
ず)から下後方にのびる1本のメインチューブ10と、
このメインチューブ10の下端から後方へのびる左右一
対のリヤフレーム12(12a、12b)とを備える。
リヤフレーム12の前部は略平板状の足置台14の中を
通り、その後部は足置台14の後部から後記する物入箱
42の両側方に沿って側方へ広がりつつ斜上後方へのび
る。
【0011】リヤフレーム12は後記物入箱42の下部
側方を通って後方へのび、その後端は後記する後輪26
のホイールトラベル上限付近の高さに至る。リヤフレー
ム12a、12bの後端は、上方へ凸な略弧状のブラケ
ット16と、略平板状のブラケット18(図1、3)と
で互いに連結されている。
側方を通って後方へのび、その後端は後記する後輪26
のホイールトラベル上限付近の高さに至る。リヤフレー
ム12a、12bの後端は、上方へ凸な略弧状のブラケ
ット16と、略平板状のブラケット18(図1、3)と
で互いに連結されている。
【0012】20はエンジンユニットであり、分離潤滑
方式かつ強制空冷式の2サイクル単気筒エンジン22
と、このエンジン22の左側から後方へ略水平にのびる
伝動ケース24と、この伝動ケース24の後部に保持さ
れた後輪26とを備える。このエンジンユニット20は
略水平に前方へ突出するシリンダ22aを持ち、そのエ
ンジン22の上部がリヤフレーム12に軸支される。
方式かつ強制空冷式の2サイクル単気筒エンジン22
と、このエンジン22の左側から後方へ略水平にのびる
伝動ケース24と、この伝動ケース24の後部に保持さ
れた後輪26とを備える。このエンジンユニット20は
略水平に前方へ突出するシリンダ22aを持ち、そのエ
ンジン22の上部がリヤフレーム12に軸支される。
【0013】すなわちリヤフレーム12には左右一対の
エンジンブラケット28(28a、28b)が固着さ
れ、エンジン22の上部はリンク30(30a、30
b)を介してこのブラケット28に上下揺動自在に軸支
される。32はクッションユニットであり、その下端は
伝動ケース24の後端に軸支され、その上端は前記ブラ
ケット18の下面に軸支されている。
エンジンブラケット28(28a、28b)が固着さ
れ、エンジン22の上部はリンク30(30a、30
b)を介してこのブラケット28に上下揺動自在に軸支
される。32はクッションユニットであり、その下端は
伝動ケース24の後端に軸支され、その上端は前記ブラ
ケット18の下面に軸支されている。
【0014】なおエンジンユニット20には、後輪26
の右側に位置する排気消音器32(図3、4)、エンジ
ン22の左前方すなわちシリンダ22aの左側に隣接す
るエアクリーナ34(図1、4)が固定されている。ま
たエンジン22のクランクケース上面には気化器36
(図4)がそれぞれ固定されている。従ってこれらはエ
ンジンユニット20と一体に上下に揺動する。
の右側に位置する排気消音器32(図3、4)、エンジ
ン22の左前方すなわちシリンダ22aの左側に隣接す
るエアクリーナ34(図1、4)が固定されている。ま
たエンジン22のクランクケース上面には気化器36
(図4)がそれぞれ固定されている。従ってこれらはエ
ンジンユニット20と一体に上下に揺動する。
【0015】38は燃料タンクであり、その一部が前記
弧状のブラケット16と平板状ブラケット18との間に
後方から進入する状態で取付けられる。すなわち燃料タ
ンク38は前後一対のプレス成形した半体をフランジ3
8aで互いに溶着したものであり、このフランジ38a
の上部が弧状のブラケット16に、下部が前記平板状の
ブラケット18にそれぞれボルト止めされる。40は燃
料給油用キャップであり、後記のリヤカバー60を貫通
して運転シート52の後方に突出している。
弧状のブラケット16と平板状ブラケット18との間に
後方から進入する状態で取付けられる。すなわち燃料タ
ンク38は前後一対のプレス成形した半体をフランジ3
8aで互いに溶着したものであり、このフランジ38a
の上部が弧状のブラケット16に、下部が前記平板状の
ブラケット18にそれぞれボルト止めされる。40は燃
料給油用キャップであり、後記のリヤカバー60を貫通
して運転シート52の後方に突出している。
【0016】42は大型の合成樹脂製の物入箱であり、
フルフェイス型のヘルメット44(図1)を上下逆にし
て収納可能な容量を持つ。また略卵型の前後に長く広い
開口部を持つ。この物入箱42には、その開口後縁から
後方へのび前記弧状ブラケット16の上面に重なる平板
部46が一体形成されている。
フルフェイス型のヘルメット44(図1)を上下逆にし
て収納可能な容量を持つ。また略卵型の前後に長く広い
開口部を持つ。この物入箱42には、その開口後縁から
後方へのび前記弧状ブラケット16の上面に重なる平板
部46が一体形成されている。
【0017】この平板部46は後荷台48の前端と共に
弧状ブラケット16の上面にボルトで共締めされる。す
なわちこの平板部46に設けた2つのボルト孔42a
(図10)にボルトが通される。物入箱42の前部の底
面は、リヤフレーム12a、12bに固着されたブラケ
ット50(50a、50b、図1、3、4)に載せられ
てボルト止めされる。図10で42b、42bはこのボ
ルトが通るボルト孔である。物入箱42の後下部は、左
右のリヤフレーム12a、12bの間から下方へ突出し
ている。
弧状ブラケット16の上面にボルトで共締めされる。す
なわちこの平板部46に設けた2つのボルト孔42a
(図10)にボルトが通される。物入箱42の前部の底
面は、リヤフレーム12a、12bに固着されたブラケ
ット50(50a、50b、図1、3、4)に載せられ
てボルト止めされる。図10で42b、42bはこのボ
ルトが通るボルト孔である。物入箱42の後下部は、左
右のリヤフレーム12a、12bの間から下方へ突出し
ている。
【0018】また物入箱42の底面には収納物としての
電池51を収納する収納箱51aが取付けられている。
この収納箱51aは、上面が開き他の5つの面が囲まれ
た箱であり、物入箱42の前底部の前上りの斜面に下方
から固定される。図10に示す3つのボルト孔42cは
この収納箱51aを固定するボルトを通すためのもので
ある。
電池51を収納する収納箱51aが取付けられている。
この収納箱51aは、上面が開き他の5つの面が囲まれ
た箱であり、物入箱42の前底部の前上りの斜面に下方
から固定される。図10に示す3つのボルト孔42cは
この収納箱51aを固定するボルトを通すためのもので
ある。
【0019】またこの収納箱51aの前面は下縁がヒン
ジとなっていて、前方に開閉可能な蓋51bとなってい
る。電池51はこの蓋51bを前方へ開いた状態で斜め
上前方から斜めに収納箱51a内へ装填することができ
る。なおこの電池51の着脱は、後記するリヤカバー6
0の前半分部すなわち前リヤカバー60aを取り外すこ
とにより可能となる。
ジとなっていて、前方に開閉可能な蓋51bとなってい
る。電池51はこの蓋51bを前方へ開いた状態で斜め
上前方から斜めに収納箱51a内へ装填することができ
る。なおこの電池51の着脱は、後記するリヤカバー6
0の前半分部すなわち前リヤカバー60aを取り外すこ
とにより可能となる。
【0020】52は運転シートであり、図5に示すよう
に樹脂製のシート底板54に弾性材を載せて表皮で覆っ
たものである。シート底板54は物入箱42の上部開口
より大きい前後に長い形状に作られ、その前端がヒンジ
56によって物入箱42に開閉可能に軸着されている。
に樹脂製のシート底板54に弾性材を載せて表皮で覆っ
たものである。シート底板54は物入箱42の上部開口
より大きい前後に長い形状に作られ、その前端がヒンジ
56によって物入箱42に開閉可能に軸着されている。
【0021】この運転シート52を降ろして物入箱42
の開口を閉じた時には、シート底板54の後端に固定し
たロックピンが弧状ブラケット16に設けたシートロッ
ク(図示せず)に係合してロックされる。図10で42
dは、このロックピンが通るロック孔である。なおこの
時シート底板54は図2に斜線を付して示した6ケ所の
着座部58(58a〜58f)に当接してシート荷重が
物入箱42で支えられる。
の開口を閉じた時には、シート底板54の後端に固定し
たロックピンが弧状ブラケット16に設けたシートロッ
ク(図示せず)に係合してロックされる。図10で42
dは、このロックピンが通るロック孔である。なおこの
時シート底板54は図2に斜線を付して示した6ケ所の
着座部58(58a〜58f)に当接してシート荷重が
物入箱42で支えられる。
【0022】すなわち着座部58a、58bは、物入箱
42前部外周とヒンジ56部分とをつなぐ板状のフラン
ジ面上に位置する。着座部58c〜fは平板部46上に
位置する。運転シート52の下方はリヤカバー60によ
り覆われ、リヤカバー60は前記足置台14に滑らかに
連続するように形成されている。このリヤカバー60の
構成については後記する。
42前部外周とヒンジ56部分とをつなぐ板状のフラン
ジ面上に位置する。着座部58c〜fは平板部46上に
位置する。運転シート52の下方はリヤカバー60によ
り覆われ、リヤカバー60は前記足置台14に滑らかに
連続するように形成されている。このリヤカバー60の
構成については後記する。
【0023】62は樹脂製のオイルタンクである。この
オイルタンク62はエンジン22や気化器36にメータ
ーリングポンプ(図示せず)により供給する潤滑オイル
を収容するものである。オイルタンク62は物入箱42
とリヤカバー60との間でかつ右側のリヤフレーム12
bの上方の空間に入るように前後方向および上下方向に
長く形成されている。
オイルタンク62はエンジン22や気化器36にメータ
ーリングポンプ(図示せず)により供給する潤滑オイル
を収容するものである。オイルタンク62は物入箱42
とリヤカバー60との間でかつ右側のリヤフレーム12
bの上方の空間に入るように前後方向および上下方向に
長く形成されている。
【0024】オイルタンク62の前部は図3、6に示す
ように、右側のエンジンブラケット28bに一体成形し
たタンク支持台64に支持される。すなわちオイルタン
ク62に突設した突起62aをこのタンク支持台64に
装着したゴムブッシュ66に挿入して固定するものであ
る。またオイルタンク62の後上部は、物入箱42の外
壁に固着した固定座68にビス止めされる(図3、1
0)。
ように、右側のエンジンブラケット28bに一体成形し
たタンク支持台64に支持される。すなわちオイルタン
ク62に突設した突起62aをこのタンク支持台64に
装着したゴムブッシュ66に挿入して固定するものであ
る。またオイルタンク62の後上部は、物入箱42の外
壁に固着した固定座68にビス止めされる(図3、1
0)。
【0025】このオイルタンク62の底は、リヤフレー
ム12aの前下がりの上縁に沿い、その後部上面には車
体右側に向って折曲するオイル注入口70が突設されて
いる。このオイル注入口70は、リヤカバー60に設け
た蓋板72(図5)の内側に臨んでいる。この蓋板72
は複数の爪でリヤカバー60に着脱可能に取付けられ、
その上縁は運転シート52のシート底板54で覆われて
いる。
ム12aの前下がりの上縁に沿い、その後部上面には車
体右側に向って折曲するオイル注入口70が突設されて
いる。このオイル注入口70は、リヤカバー60に設け
た蓋板72(図5)の内側に臨んでいる。この蓋板72
は複数の爪でリヤカバー60に着脱可能に取付けられ、
その上縁は運転シート52のシート底板54で覆われて
いる。
【0026】すなわちリヤカバー60には、運転シート
52の後部下縁に近接する左右一対の開口が形成され、
右側の開口にこの蓋板72が着脱可能に取付けられてい
る。なお左側の開口にはスタンディングハンドルとして
使用される蓋板74がはめあわされて弧状ブラケット1
6にビスで固定されている(図7、9のE−E端面図、
F−F端面図参照)。またこの蓋板74は物入箱42の
開口縁に下方から係合してその上方への回動が規制され
一層確実に固定される。したがって、メインスタンド
(図示せず)を掛ける際には、この蓋板74に指先を差
し込んで車体を引き揚げることができる。オイル注入の
際には、運転シート52を開き、右側の蓋板72を取外
し、この開口に臨むオイル注入口70のキャップ76を
外して注入すればよい。
52の後部下縁に近接する左右一対の開口が形成され、
右側の開口にこの蓋板72が着脱可能に取付けられてい
る。なお左側の開口にはスタンディングハンドルとして
使用される蓋板74がはめあわされて弧状ブラケット1
6にビスで固定されている(図7、9のE−E端面図、
F−F端面図参照)。またこの蓋板74は物入箱42の
開口縁に下方から係合してその上方への回動が規制され
一層確実に固定される。したがって、メインスタンド
(図示せず)を掛ける際には、この蓋板74に指先を差
し込んで車体を引き揚げることができる。オイル注入の
際には、運転シート52を開き、右側の蓋板72を取外
し、この開口に臨むオイル注入口70のキャップ76を
外して注入すればよい。
【0027】オイルタンク62の前部は、リヤフレーム
12bの外側から下方へ膨出している。すなわちリヤフ
レーム12aと12bの間隔は、物入箱42の側面に沿
って足置台14に向って次第に狭くなっているから、物
入箱42の前部付近ではリヤフレーム12bとリヤカバ
ー60との間隔が次第に広くなっている。
12bの外側から下方へ膨出している。すなわちリヤフ
レーム12aと12bの間隔は、物入箱42の側面に沿
って足置台14に向って次第に狭くなっているから、物
入箱42の前部付近ではリヤフレーム12bとリヤカバ
ー60との間隔が次第に広くなっている。
【0028】なおリヤフレーム12a、12bは、物入
箱42の底部に設けた凹部42aに一部が入るように偏
位し、フレーム12bとリヤカバー60との間隔は一層
拡大されている。オイルタンク62はこの間隔を利用し
てリヤフレーム12bの外側方へ膨出するものである。
この膨出部分62b(図3)の下面にはオイルパイプ7
8が接続されている。
箱42の底部に設けた凹部42aに一部が入るように偏
位し、フレーム12bとリヤカバー60との間隔は一層
拡大されている。オイルタンク62はこの間隔を利用し
てリヤフレーム12bの外側方へ膨出するものである。
この膨出部分62b(図3)の下面にはオイルパイプ7
8が接続されている。
【0029】ここに物入箱42の前部下方にはエンジン
22が位置するから、オイルタンク62とこのエンジン
22とが接近することになる。このためオイルパイプ7
8は短くなり、しかもエンジンブラケット28付近にこ
のオイルパイプ78を通すことができて望ましい。
22が位置するから、オイルタンク62とこのエンジン
22とが接近することになる。このためオイルパイプ7
8は短くなり、しかもエンジンブラケット28付近にこ
のオイルパイプ78を通すことができて望ましい。
【0030】また物入箱42はヘルメット44を上下逆
にして収容するから、ヘルメット44の頂部の曲面に沿
わせて物入箱42の下部を次第に縮径させて狭くするこ
とができる。このため物入箱42の下部とリヤカバー6
0との間には比較的広い空間ができる。本発明ではこの
空間を有効利用してオイルタンク62の容量を増大させ
るものである。
にして収容するから、ヘルメット44の頂部の曲面に沿
わせて物入箱42の下部を次第に縮径させて狭くするこ
とができる。このため物入箱42の下部とリヤカバー6
0との間には比較的広い空間ができる。本発明ではこの
空間を有効利用してオイルタンク62の容量を増大させ
るものである。
【0031】なお本実施例ではオイルタンク62の注入
口70をリヤカバー60の側面に臨ませたので、注入口
70は物入箱42の上部開口面積を減らすことがない。
すなわち物入箱42の開口を一層大きくして荷物の出し
入れを一層容易にすることが出来る。
口70をリヤカバー60の側面に臨ませたので、注入口
70は物入箱42の上部開口面積を減らすことがない。
すなわち物入箱42の開口を一層大きくして荷物の出し
入れを一層容易にすることが出来る。
【0032】次にリヤカバー60について説明する。こ
のリヤカバー60は図8に示すように物入箱42の側方
で前後に分割されている。後リヤカバー60bは上方か
ら装着される。すなわちこの後リヤカバー60bは平面
視略U字状に形成され、燃料タンク38の給油キャップ
40の挿通孔をこのキャップ40に位置合せして物入箱
42の図10にPで示す範囲で開口縁を上から包むよう
に取付けられる。
のリヤカバー60は図8に示すように物入箱42の側方
で前後に分割されている。後リヤカバー60bは上方か
ら装着される。すなわちこの後リヤカバー60bは平面
視略U字状に形成され、燃料タンク38の給油キャップ
40の挿通孔をこのキャップ40に位置合せして物入箱
42の図10にPで示す範囲で開口縁を上から包むよう
に取付けられる。
【0033】この後リヤカバ−60bの下縁は、予め車
体に固定されたサイドカバ−80(図8)に係止され
る。また後カバ−60bの後部2カ所は図10、図11
のG−G端面図に示すように物入箱42の平板部46に
ビス止めされる。後リヤカバ−60bの左右の前下部は
図8に示すボルト孔82をリヤフレ−ム12にボルト止
めすることにより固定される。また後リヤカバ−60b
の上縁は、物入箱42の開口縁を包むように折曲され、
物入箱42に保持される。(図7、図9のC−C、D−
D、E−E、F−F端面図参照)。
体に固定されたサイドカバ−80(図8)に係止され
る。また後カバ−60bの後部2カ所は図10、図11
のG−G端面図に示すように物入箱42の平板部46に
ビス止めされる。後リヤカバ−60bの左右の前下部は
図8に示すボルト孔82をリヤフレ−ム12にボルト止
めすることにより固定される。また後リヤカバ−60b
の上縁は、物入箱42の開口縁を包むように折曲され、
物入箱42に保持される。(図7、図9のC−C、D−
D、E−E、F−F端面図参照)。
【0034】前リヤカバ−60aは図8に示すように前
下方から取付けられる。すなわち前記物入箱42の前半
部の開口縁は図9のA−A、B−B端面図に示すように
外側へ折り返され、、前リヤカバ−60aの上縁はこの
折り返された物入箱42の開口縁に係入される。
下方から取付けられる。すなわち前記物入箱42の前半
部の開口縁は図9のA−A、B−B端面図に示すように
外側へ折り返され、、前リヤカバ−60aの上縁はこの
折り返された物入箱42の開口縁に係入される。
【0035】この時前リヤカバ−60aの下縁および後
縁はそれぞれサイドカバ−80、後リヤカバ−60bに
係合する。そして前リヤカバ−60cの前面中央は、物
入箱42に突没した舌片部84にビス86で止められる
(図7、図8)。また前リヤカバ−60aの前部上縁は
物入箱42のシ−ト着座部58a、58b付近に下方か
ら当接し、上方からビス88により物入箱42に固定さ
れる。図10の90、90はこのビス88を通すビス孔
である。
縁はそれぞれサイドカバ−80、後リヤカバ−60bに
係合する。そして前リヤカバ−60cの前面中央は、物
入箱42に突没した舌片部84にビス86で止められる
(図7、図8)。また前リヤカバ−60aの前部上縁は
物入箱42のシ−ト着座部58a、58b付近に下方か
ら当接し、上方からビス88により物入箱42に固定さ
れる。図10の90、90はこのビス88を通すビス孔
である。
【0036】このように前後リヤカバー60a、60b
を装着した状態で運転シート52を閉じれば、シート底
板54に取付けたシール材54a(図5)が物入箱42
の開口をシールする。すなわちシール材54aは、図1
0に示す斜線部QとRで物入箱42に直接当たり、また
範囲Pではここを上から覆う後リヤカバー60bの上縁
に当たる。
を装着した状態で運転シート52を閉じれば、シート底
板54に取付けたシール材54a(図5)が物入箱42
の開口をシールする。すなわちシール材54aは、図1
0に示す斜線部QとRで物入箱42に直接当たり、また
範囲Pではここを上から覆う後リヤカバー60bの上縁
に当たる。
【0037】なおこのビス88は、運転シ−ト52を上
へ開いた時に現れて着脱可能になる。すなわち運転シ−
ト52をシ−トロックを外して開かなければこの前リヤ
カバ−60aは着脱できない。この前リヤカバ−60a
の内側には電池51が収容されているから、結局この電
池51は、運転シ−ト52を開き、ビス88、86を抜
いて前リヤカバ−60aを取外さなければ点検・整備・
交換はできない。すなわちシ−トロックを解放しなけれ
ば電池51は取外せないから、電池51の盗難防止が図
れる。
へ開いた時に現れて着脱可能になる。すなわち運転シ−
ト52をシ−トロックを外して開かなければこの前リヤ
カバ−60aは着脱できない。この前リヤカバ−60a
の内側には電池51が収容されているから、結局この電
池51は、運転シ−ト52を開き、ビス88、86を抜
いて前リヤカバ−60aを取外さなければ点検・整備・
交換はできない。すなわちシ−トロックを解放しなけれ
ば電池51は取外せないから、電池51の盗難防止が図
れる。
【0038】
【発明の効果】請求項1の発明は以上のように、リヤカ
バーを物入箱の側方で前リヤカバーと後リヤカバーとに
分割し、前リヤカバーをその上縁を物入箱の外側へ折り
返えした開口縁に下方から係合させて取付け、後リヤカ
バーをその上縁が物入箱の開口縁を上から覆うように係
合させて上方から取付けるものである。このため運転シ
ートや物入箱を取外ずすことなくリヤカバーを容易に脱
着することができ、リヤカバー内に収容された機器の点
検・整備がし易くなる、などの効果がある。ここに物入
箱の後方に配設した燃料タンクの給油用キャップは運転
シートの後方に臨むが、この燃料タンクを覆う後リヤカ
バーは上方から取付けられるので燃料タンクの給油口が
突出していても後リヤカバーは容易に着脱できる。また
物入箱の前底部の前上がりの斜面に前方から収納物を出
し入れ可能とした収納箱を設けたが、前リヤカバーは前
下方から着脱可能としたから、この前カバーを取外して
前方に大きく開いた空間からこの収納箱に収納されたも
のを容易に出し入れすることができる。
バーを物入箱の側方で前リヤカバーと後リヤカバーとに
分割し、前リヤカバーをその上縁を物入箱の外側へ折り
返えした開口縁に下方から係合させて取付け、後リヤカ
バーをその上縁が物入箱の開口縁を上から覆うように係
合させて上方から取付けるものである。このため運転シ
ートや物入箱を取外ずすことなくリヤカバーを容易に脱
着することができ、リヤカバー内に収容された機器の点
検・整備がし易くなる、などの効果がある。ここに物入
箱の後方に配設した燃料タンクの給油用キャップは運転
シートの後方に臨むが、この燃料タンクを覆う後リヤカ
バーは上方から取付けられるので燃料タンクの給油口が
突出していても後リヤカバーは容易に着脱できる。また
物入箱の前底部の前上がりの斜面に前方から収納物を出
し入れ可能とした収納箱を設けたが、前リヤカバーは前
下方から着脱可能としたから、この前カバーを取外して
前方に大きく開いた空間からこの収納箱に収納されたも
のを容易に出し入れすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の一部の側面図
【図2】同じく主として物入箱を示す平面図
【図3】同じく右側面図
【図4】主としてエンジンユニットを示す平面図
【図5】図1におけるV−V線端面図
【図6】図3におけるVI−VI線端面図
【図7】リヤカバーを一部断面した左側面図
【図8】リヤカバーの分解図
【図9】図7における各部の端面図
【図10】物入箱の平面図
【図11】図10における各部の端面図
【符号の説明】 12 リヤフレーム 14 足置台 20 エンジンユニット38 燃料タンク 40 燃料給油用キャップ 42 物入箱51 電池(収納物) 51a 収納箱 52 運転シート 60 リヤカバー 60a 前リヤカバー 60b 後リヤカバー
Claims (1)
- 【請求項1】 運転シートとその下方に位置するエンジ
ンユニットとの間に前記運転シートにより開閉される大
型の物入箱を設け、この物入箱の前端に前記運転シート
の前端を軸支する一方、前記運転シートの下方をリヤカ
バーで覆ったスクータ型車両において、前記物入箱の前
底部の前上がりの斜面に前方から収納物を出し入れ可能
に設けた収納箱と、前記物入箱の後方に配設され前記運
転シートの後方から上方に臨む燃料給油用キャップを有
する燃料タンクと、を備え、前記リヤカバーは前記物入
箱の前部を覆う前リヤカバーと後部を覆う後リヤカバー
とに前記物入箱の側方で分割され、前記後リヤカバーは
前記燃料タンクをその給油口を貫通させて覆いかつその
上縁が前記物入箱の開口縁に上方から係合するように上
方から取付けられ、前記前リヤカバーは前記物入箱およ
び収納箱を前方から覆いかつその上縁が前記物入箱の外
側へ折り返えされた開口縁に下方から係合して前下方か
ら着脱可能に取付けられることを特徴とするスクータ型
車両のリヤカバー装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28389193A JP3335232B2 (ja) | 1993-10-19 | 1993-10-19 | スクータ型車両のリヤカバー装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28389193A JP3335232B2 (ja) | 1993-10-19 | 1993-10-19 | スクータ型車両のリヤカバー装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07117767A JPH07117767A (ja) | 1995-05-09 |
JP3335232B2 true JP3335232B2 (ja) | 2002-10-15 |
Family
ID=17671525
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28389193A Expired - Fee Related JP3335232B2 (ja) | 1993-10-19 | 1993-10-19 | スクータ型車両のリヤカバー装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3335232B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5926653B2 (ja) * | 2012-08-28 | 2016-05-25 | 本田技研工業株式会社 | 鞍乗り型車両の収納部構造 |
-
1993
- 1993-10-19 JP JP28389193A patent/JP3335232B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07117767A (ja) | 1995-05-09 |
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