JP3334252B2 - ノンコートエアバッグ用基布 - Google Patents
ノンコートエアバッグ用基布Info
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Description
ッグ用基布に関するものであり、さらに詳しくは、軽
量、柔軟で収納性にすぐれ、かつ非通気性および難燃性
にすぐれたノンコートエアバッグ用基布に関するもので
ある。
エアバッグの装着が急速に進みつつある。そして、エア
バッグは、通常ステアリングホイールやインストルメン
トパネルなどの狭い場所に収納されることから、収納容
積を小さくすることが要求性能の一つとされている。
的特性を満足する範囲で、可能な限り折り畳み性が良
く、収納容積を最小にする努力が、従来からなされてき
た。例えば、ゴムコート基布においては、コートゴムが
ポリクロロプレン系ゴムからシリコーン系ゴムへの移行
が進みつつあり、これはシリコーン系ゴムを用いた方が
ゴムコートの塗布量を少なくでき、かつ柔軟なゴムコー
ト基布ができあがるからである。
に、エアバッグの装着率を高めることが望まれている
が、そのドライビングフォースの一つとしてエアバッグ
システム全体を低価格化することも、エアバックに対す
る要求性能の一つである。そこで、エアバッグ用基布を
更に低価格化することが課題として取上げられ、低コス
ト化の可能性の高いノンコート基布の開発が進められつ
つある。
用基布の柔軟化、収納性および軽量性の点からも有利で
あり、次世代エアバッグ用基布として早期技術確立が求
められている。
る既提案技術としては、例えば特開平3−137245
号公報、特開昭64−70247号公報および特開平3
−134245号公報などに記載のものが知られてい
る。
に記載の技術は、ノンコートエアバッグ用基布として重
要な特性であるガスの通気性を制御するために、高密度
織物とし、更に収縮加工、熱固定カレンダ−加工などを
適用して製造したノンコートエアバッグ用基布を開示す
るものである。
載の技術は、目付250g/m2 以下の基布に対し、カ
レンダー加工を施こすことにより、通気性が5cc/c
m2/sec以下のノンコートエアバッグ用基布を開示
するものである。
記載の技術は、カレンダ−加工を施した対称組織の織物
からなり、300〜400dtexの繊度で、高収縮糸
からなるノンコート基布について開示するものである。
来技術は、いずれもノンコートエアバッグ用基布とし
て、軽量、柔軟、収納性にすぐれ、かつ機械的特性およ
び非通気性などを十分満足するものであることを示して
いるが、ノンコートエアバッグ用基布の性能として重要
な耐熱性および低価格化については配慮された技術とは
いえず、これら耐熱性および低価格化についてはさらに
改良が望まれるものであった。
点を解決するためになされたものであり、ノンコートエ
アバッグ基布として従来技術と同様の軽量、柔軟、収納
性、機械的特性および非通気性などを満足することは勿
論、更に難燃性にすぐれ、かつ低価格化を達成するた
め、製織効率にすぐれたウォータージェットルーム(以
下WJLと呼ぶ)で製織された織物からなるノンコート
エアバッグ用基布の提供を目的とするものである。
めに、カバーファクターが2000以上、通気量0.5
cc/cm2/sec未満の高密度織物であって、この
高密度織物に付着している油分が0.1重量%未満であ
り、高密度織物に付着している油剤の成分が、分子量6
00〜1000のエチレンオキサイドを20〜50重量
%含有する二価脂肪酸エステル化合物(A)、分子量が
1000〜5000のポリエーテル系高分子活性剤
(B)、および分子量600〜1000のジエチレンオ
キサイドを25〜55重量%含有するポリアルキレング
リコールエステル化合物(C)からなり、前記(A)を
50〜65重量%、前記(B)を5〜20重量%、前記
(C)を20〜40重量%の割合で混合した混合物から
なることを特徴とする。
ッグ用基布は、高密度織物が、ナイロン66、ナイロン
6、ナイロン46またはポリエチレンテレフタレート繊
維からなることを特徴とする。
れる繊維はナイロン66、ナイロン6、ナイロン46お
よびポリエチレンテレフタレート繊維である。通常はそ
れぞれ単一のポリマから構成される繊維が好ましいが、
10重量%以下の共重合成分を含んでいてもよい。特に
ナイロン46繊維の場合は、高融点、高結晶性の特性か
らホモポリマのままでは製糸しにくいため、5重量%程
度の共重合成分を含む繊維の方がむしろ好ましい。
アバック用基布の機械的特性、すなわちガスの瞬間的な
膨張に耐えられる基布の強度、特に衝撃強度、破裂強
度、引裂き強度などおよび膨張したエアバッグが乗員に
当った時の衝撃を吸収するエネルギーなどを満足させる
ため、高重合度のポリマを用いることが必要であり、例
えばナイロン66、ナイロン6、ナイロン46繊維の場
合は硫酸相対粘度(ηr)で3.0以上、ポリエチレン
テレフタレートの場合は固有粘度(〔η〕)で0.8以
上のポリマーが望ましく使用される。
用基布は、糸条製造中における熱履歴、および製品とし
て保管、使用される間の熱劣化、光劣化および酸化劣化
や加水分解などを防ぐ目的で、ナイロン66、ナイロン
6およびナイロン46繊維の場合には、酸化防止剤を含
有させることが好ましい。
銅、酢酸銅、ピロリン酸銅、ステアリン酸銅などの無機
または有機酸銅を、銅として10〜3000ppm、好
ましくは20〜150ppm添加し、さらに沃化カリウ
ム、臭化カリウム、塩化カリウム、沃化ナトリウム、臭
化ナトリウム、塩化ナトリウム、沃化リチウム、臭化リ
チウム、塩化リチウムなどのハロゲン化アルカリ金属、
またはハロゲン化土類金属、或いは第4級ハロゲン化ア
ンモニウム塩などを0.05〜0.5重量%併用含有せ
しめる。更に必要に応じて有機、無機の燐化合物を燐と
して10〜500ppm含有せしめる。
場合には、加水分解を防ぐ目的で、カルボキシル末端基
を30eq/106 以下、好ましくは20eq/106
以下とすることが好ましい。カルボキシル末端基の少な
いポリエチレンテレフタレート繊維は、低温重合法の採
用や、エポキシ化合物、カルボジイミド化合物およびオ
キサゾリン化合物などの末端封鎖剤を紡糸工程で添加す
る方法などによって得ることができる。
00デニール以下、好ましくは500デニール以下であ
る。これは本発明のノンコートエアバッグ用基布の製織
に適したWJLで効率よく製織できる繊度に特定される
からである。
その通気性を0.5cc/cm2 /sec以下とするた
め、織物のカバーファクターを2000以上、好ましく
は2100以上とした高密度織物からなる。
構成密度と繊維糸条の繊度の平方根の積から下記式によ
って求められる値である。 K=Nw ×Dw 1/2 +NF ×DF 1/2 Nw:経糸密度(本/インチ) Dw:経糸デニール NF:緯糸密度(本/インチ) DF:緯糸デニール。
は、油剤が0.1重量%未満しか残留付着していないこ
とが重要である。一般に、合繊繊維用油剤は、その発火
点、着火点が合成繊維自身よりも低いため、0.1重量
%以上の残留油剤が付着していると、ノンコート基布の
難燃性を確保できないことがある。
は、上述した通り通気性を一定値以下に保持させた高密
度織物であるため、一旦油剤が付着したまま織り込まれ
ると、織物中の油剤を、その後の精練工程を経ても十分
に洗浄除去することができない。したがって、本発明の
ノンコートエアバッグ用基布は、製織時に油剤が洗浄で
きるWJLで製織したものであることが好ましい。ま
た、原糸に付着している油剤としては、WJL製織中に
十分洗浄され易いものを選択することが重要である。
し適用される油剤に要求される条件としては、糸切れ
や毛羽の発生が少なく製糸できるよう、糸と金属ロール
との摩擦が小さく、糸条と金属とが高張力で接する際の
油膜が十分強いこと、加熱ロール上に堆積した油剤が
熱酸化分解しにくいこと、フィラメントを集束させる
ためのインターレースがかかり易いよう、糸と糸との摩
擦は適度に高いこと、およびWJL製織工程で洗浄し
易いことなどの特徴を兼備していることが挙げられる。
は、上記の条件を満足する油剤として、下記油剤が適用
される。
レンオキサイドを20〜50重量%含有する二価脂肪酸
エステル化合物(A)、分子量が1000〜5000の
ポリエーテル系高分子活性剤(B)、および分子量60
0〜1000のジエチレンオキサイドを25〜55重量
%含有するポリアルキレングリコール(以下、PEGと
略称する)エステル化合物(C)からなり、前記(A)
を50〜65重量%、前記(B)を5〜重量%、前記
(C)を20〜40重量%の割合で混合してなる混合物
からなる油剤である。
(A)とは、分子量が600〜10000のエチレンオ
キサイドを20〜50重量%含み、具体的にはジオクチ
ルアルコールEO3 アジペート、ジラウリルアルコール
EO3 アジペートおよびオレイルアルコールEO3 アジ
ペートなどのアジピン酸エステル、ならびにセバチン酸
エステル、ジオクチルアルコールEO3 チオジプロピオ
ネートおよびジオレイルアルコールEO3 チオジプロピ
オネートなどのチオジプロピオン酸エステルなどであ
る。
分子量が1000〜5000、好ましくは2000〜3
000の、例えば高級アルコールアルキレンオキサイド
付加物および多価アルコールアルキレンオキサイド付加
物から選ばれた化合物に、モノカルボン酸および/また
はジカルボン酸を反応して得られる非イオン活性剤であ
る。
キサイド付加物とは、例えば多価アルコールにエチレン
オキサイド、プロヒレンオキサイド、ブチレンオキサイ
ドなどのアルキレンオキサイドを付加したものであっ
て、例えば硬化ヒマシ油エチレンオキサイド付加物、ヒ
マシ油エチレンオキサイド付加物、ソルビトールエチレ
ンオキサイド付加物およびトリメチロールプロパンエチ
レンオキサイド付加物、などが挙げられる。なかでも硬
化ヒマシ油エチレンオキサイド付加物、ソルビトールエ
チレンオキサイド付加物または高級アルコールアルキレ
ンオキサイド付加物が好ましい。
ては、カプロン酸、カプレル酸、ラウリン酸、パルミチ
ン酸、ステアリン酸、オレイン酸およびイソステアリン
酸などであり、好ましくはパルミチン酸、ステアリン
酸、オレイン酸およびイソステアリン酸などが挙げられ
る。
イン酸、アジピン酸、チオジプロピオン酸、セバチン
酸、ドデカン酸およびブラシル酸などが挙げられるが、
なかでもマレイン酸、アジピン酸およびプロピオン酸が
好ましい。
が600〜1000であり、ジエチレングリコールとエ
ステル化するモノカルボン酸としては、カプロン酸、カ
プレル酸、ラウリン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、
オレイン酸およびイソステアリン酸などが挙げられ、好
ましくはパルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸およ
びイソステアリン酸などである。
ステル化合物(A)、ポリエーテル系高分子活性剤
(B)、およびPEGエステル化合物(C)の混合比率
は、製糸収率、毛羽の生成量、整経および製織工程通過
性、布帛の品質にとって重要な影響を有する。
布の製造方法について説明する。本発明のノンコートエ
アバッグ用基布に係る原糸は、ナイロン66、ナイロン
46、ナイロン6などのポリアミドおよびポリエチレン
テレフタレートポリマを溶融紡糸延伸して製造される。
紡糸し、冷却固化した糸条に、上記油剤を付与する。上
記油剤成分は、通常低分子量鉱物油または水で希釈した
溶液として付与する。繊維への油剤付着量は0.3〜
1.5重量%、通常は0.5〜1.0重量%である。
連続して延伸工程に送られ、延伸熱処理される。延伸は
通常2段以上の多段熱延伸法が採用される。延伸された
糸条は熱セットされ捲上げられるが、捲上げ直前に糸条
にインターレースをかけ、フィラメント相互を集束させ
る。インターレースは高圧の流体、例えば高圧空気また
はスチームを糸条の外周からノズルを通して噴きつける
ことによって行なわれる。
経工程に送られ、経糸用として整経ビームに捲返され、
また一部は緯糸として準備され、WJLで製織される。
通気量が0.5CC/cm2 /sec未満となるよう、
カバーファクターが2000以上の高密度織物とする。
例えば、420デニールのナイロン66原糸を用いて平
織で製織する場合、打込み本数は経糸、緯糸共1インチ
当り50本以上とする。さらに好ましくはカバーファク
ター2100以上の高密度織物である。
くは1200m/分以上の緯糸打込速度で効率良く製織
される。通常、原糸に付着している油剤の大部分はこの
製織中に洗浄除去され、残留油分量は0.1重量%未満
となる。本発明に係る原糸に付与された油剤は、前記し
た特定の油剤成分からなるため、WJL製織中の水によ
って洗浄除去され易く、加水粘性も低く、スカムなどを
生成しないことが特徴である。
となくそのままヒートセット工程に送られ、ヒートセッ
トされる。ヒートセツト工程では、ノンコートエアバッ
グ用基布としての通気性を制御するため、あるいは風合
や柔軟性を制御するために、片面または両面にカレンダ
ー加工してもよい。
グ用基布は、以下の基布特性を有する。 (1)カバーファクター(K) K≧2000 (2)引張強度(S) S≧160kg/3cm (JIS K6328 5.3.5) (3)破断伸度(E) 15≦E≦35% (JIS K6328 5.3.5) (4)引裂強力(TS) TS≧15kg (JIS K6328 5.3.6) (5)通気量(P) P≦0.5cc/cm2 /sec (JIS L1096 6.27A法) (6)燃焼性(B) B≦50mm/分 (FMVSS No.302)。
アバッグ用基布は、軽量、柔軟で収納性および機械的特
性にすぐれ、かつ非通気性および難燃性についても実用
的に十分な性能を有する。
びシリコーンゴムをコートしたエアバック用基布に比
べ、軽量、柔軟で収納性の点で有利であるが、さらに安
価に製造できるというメリットを有する。
トエアバッグ用基布は、運転席および乗員席いづれにも
採用することができる。
いて具体的に説明する。実 施例1〜3 硫酸相対粘度(試料濃度1重量%、25℃)が3.5
で、酸化防止剤として燐を100ppm、銅を80pp
m、および沃化カリウムを0.1重量%含有するナイロ
ン66チップをエクストルーダー型紡糸機で溶融した。
溶融ポリマを紡糸パック中で濾過した後口金細孔より紡
出した。口金は直径0.25mmの細孔を72ホール有
するものを用いた。紡出糸は口金直下の徐冷ゾーンを通
過した後、冷風で冷却固化された。
コールEO2 アジーートを55重量部、硬化ヒマシ油E
OA分子量2000チオジプロピオン酸エステルを10
重量部、およびPEG200ジオレートを30重量部の
割合で混合した混合物(油剤No. 1とする)を、炭素数
C13の高級炭化水素で20重量%に希釈した油剤を付与
した後、引取りロールで900m/分の速度で引取っ
た。
で、上記糸条に5%のストレッチをかけながら、上記と
同様の油剤を原液のまま付与した。油剤は原糸に対し約
1重量%となるよう付与したが、引取りロール前で約
0.2重量%、残りを引取りロールと給糸ロール間で付
与した。
て延伸した。延伸熱処理は2段熱延伸したのち1段弛緩
処理法で行なった。引取りロールは非加熱、給糸ロール
は60℃、第1延伸ロール温度を120℃、第2延伸ロ
ール温度を240℃とした。延伸後の弛緩ロールは12
0℃とした。
5%のストレッチをかけながら、平滑剤、活性剤および
微量の極圧剤、制電剤および酸化防止剤などの添加剤な
どからなる混合非水系油剤を、延伸後の繊維に約1%付
着するように付与した。延伸倍率は1段目を3.56
倍、2段目を1.25とし、弛緩率は8%とした。捲取
り直前にインターレースを、交絡数で1m当り約40ケ
となるようにかけて捲取った。
72filで、強度が9.6g/d 、伸度が22%、沸騰
水収縮率が6.0%で、毛羽は1千万m当り2.2ケで
あった。この原糸の一部を、経糸本数2100本の整経
ビームとした。製織は津田駒(株)製WJLを用い、緯
糸打込み速度1000m/分で製織した。生機を、精練
工程を経ることなくそのまま180℃でヒートセット
し、ノンコートエアバッグ用機布を得た(実施例−
1)。また、製織条件を表1に示したように変更するこ
とにより、さらに2種類のノンコートエアバッグ用機布
を得た(実施例−2、−3)。得られた各ノンコートエ
アバック用基布について、エアバッグ用基布としての性
能を評価した結果を表2に示した。
較例−1)、実施例−2と同様の方法で原糸を製糸し、
織機タイプをレピアに変更した場合(比較例−2)、実
施例−2の油剤成分を、ジオレイルアジペート:60重
量部、ソルビトールEOA分子量850:20重量部、
およびPEG200ジオレート:20重量部の割合から
なる混合物(油剤No. 2とする)に変更すると共に、整
経工程で整経用油剤を付与した場合、(比較例−3)、
および比較例−3と同様の油剤を用いると共に、レピア
織機で製織した場合(比較例−4)に得られた各エアバ
ッグ用基布の特性を評価した結果を表2に併せて示し
た。
例−3では、油剤を除去するため精練工程を通した。な
お、精練は精練剤を含む70℃の温浴中を2分間通過さ
せることにより行なった。
に、通気量が0.5cc/cm2 /sec未満の高密度
織物の場合は、本発明で特定した油剤が付与され、WJ
Lで製織された場合限って、残留油剤が0.1重量%以
下となり、難燃性もすぐれたノンコートエアバッグ用基
布が得られる。
トエアバッグ用基布は、従来のポリクロロプレンゴムコ
ート基布およびシリコーンゴムコート基布と同等の機械
的特性を有し、かつエアバッグ用基布として実用上十分
な非通気性および難燃性を有するので、従来のゴムコー
ト基布に替えて好ましく採用することができる。
特に従来のゴムコート基布に比較して、軽量、柔軟で収
納性などの点ですぐれており、さらに効率的なWJLで
製織され、ゴムコートを必要としないため、基布製造コ
ストが低いなどのメリットを有する。すなわち、本発明
のノンコートエアバッグ用基布は、上記すぐれた性能お
よび低い製造コストの両面で有利であるため、自動車の
乗員保護のため望まれているエアバッグ装着率の向上に
とって、好適に寄与することができる。
Claims (2)
- 【請求項1】カバーファクターが2000以上、通気量
0.5cc/cm2/sec未満の高密度織物であっ
て、この高密度織物に付着している油分が0.1重量%
未満であり、高密度織物に付着している油剤の成分が、
分子量600〜1000のエチレンオキサイドを20〜
50重量%含有する二価脂肪酸エステル化合物(A)、
分子量が1000〜5000のポリエーテル系高分子活
性剤(B)、および分子量600〜1000のジエチレ
ンオキサイドを25〜55重量%含有するポリアルキレ
ングリコールエステル化合物(C)からなり、前記
(A)を50〜65重量%、前記(B)を5〜20重量
%、前記(C)を20〜40重量%の割合で混合した混
合物からなることを特徴とするノンコートエアバッグ用
基布。 - 【請求項2】高密度織物が、ナイロン66、ナイロン
6、ナイロン46またはポリエチレンテレフタレート繊
維からなることを特徴とする請求項1記載のエアバッグ
用基布。
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