JP3334109B2 - 建造物骨格部材の嵌合構造、およびそれを使用した建造物の軸組構造 - Google Patents

建造物骨格部材の嵌合構造、およびそれを使用した建造物の軸組構造

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JP3334109B2
JP3334109B2 JP2000253412A JP2000253412A JP3334109B2 JP 3334109 B2 JP3334109 B2 JP 3334109B2 JP 2000253412 A JP2000253412 A JP 2000253412A JP 2000253412 A JP2000253412 A JP 2000253412A JP 3334109 B2 JP3334109 B2 JP 3334109B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の目的】この発明は、柱や壁パネル、梁・桁等の
各種横架材や床パネル等、主として建造物躯体を構成す
る部材であって、少なくとも何れかの端部には接続用の
嵌合端部構造を有する骨格部材が、適宜組み合わせで現
場施工により、嵌合、接続一体化されて建造物を形成す
るようにした建造物骨格部材の嵌合構造に関するもので
あって、特に、日本古来からの木造軸組構造からなる建
造物躯体の現場施工効率を高めると共に、建造物におけ
る断熱性能、気密性能の確保に秀れた新規な骨格部材の
嵌合構造、およびそれを使用した建造物の軸組構造を提
供しようとするものである。
【0002】
【従来技術】我が国古来からの木造軸組構造物が、職人
不足という現実からその対策に苦慮するという危機に瀕
する中、根強い人気による需要に対処するために、既に
本願出願人は、これまで提案されている各種プレファブ
建築等とは全く流れを異にする手法で、殆ど在来木造軸
組構造と変わらないが、加工性や施工性等の作業効率を
極端に効率化できる木造軸組構造物やそのための仕口構
造、そしてその施工方法等の開発、実現化に成功し、例
えば平成03年特許願第119482号発明を始めと
し、平成03年特許願第86265号発明、平成04年
特許願第223463号発明、および平成04年特許願
第275032号発明、その他として提案済みである。
【0003】即ち、平成03年特許願第119482号
発明等は、特に、木造軸組構造物における柱頭部分の仕
口構造に関し、伝統的な木構造である通し柱と、それに
横架材を特別な仕口で接続、組み合わせ、それら横架材
を支持部として通し柱以外の上下階の木製柱を立設して
いた建築様式を、合理的に脱却し得るよう提案するもの
であった。
【0004】また、平成04年特許願第223463号
発明は、上下の木製柱を、その柱頭と柱脚とで直接接続
してしまうと同時に、それらの接続に使用する金具が、
木製柱の出隅(交叉する横架材相互間では入り隅)部分
に露出状となって、以降の仕上げ構造の形成にできるだ
け支障を来さないようにする仕口構造を実現しようとす
るものであり、平成03年特許願第86265号発明お
よび平成04年特許願第275032号発明等は、同様
の技術的思想を土台周りに反映しようとしたものであっ
た。
【0005】これら一連の新規な技術的思想を建造物と
して実現化する上で、その根幹をなしているのが、それ
までの木造軸組構造物の場合では殆ど不問に伏されてい
た(あるいは、伏さざるを得なかった)寸法精度を、極
端に高めていくことを可能にする仕口構造その他の構造
部分を実現し得るようにしていることであり、この技術
的思想は、そのまま建造物の気密性の向上に繋がってい
るという知見も得るに至っている。
【0006】しかし、反面では、そのために現場での施
工過程において、他の素材に比して弾力性のある素材で
ある筈の木材でも、寸法精度を高めれば高めていくだ
け、落し込み嵌合時や突き合わせ嵌合時のような組み立
て作業の際に、高度な熟練性と特殊機械装置の併用等と
いった課題が噴出することになり、所期の目的であった
作業効率を高めるという狙いにも影響が出兼ねない状況
に直面することとなった。
【0007】このような状況に対処すべくして開発、完
成したのが、以下において詳述するとおりの構成からな
るこの発明の建造物骨格部材の嵌合構造、およびそれを
使用した建造物の軸組構造であって、その根底となる技
術的思想は、本願出願人において実現化している一連の
木造軸組構造物用として採用されることにより、最もそ
の有用性を発揮することになるものの、その他の構造形
式の建造物の施工方法に採用されても十分これまでに期
待できなかった作用効果を奏するものになることが確認
されている。
【0008】
【発明の構成】図面に示した実施例に代表されるこの発
明の建造物骨格部材の嵌合構造は、基本的に次のような
構成から成り立っている。即ち、柱や壁パネル、梁・桁
等の各種横架材や床パネル等、主として建造物躯体を構
成する部材で、少なくとも何れかの端部には接続用の嵌
合端部構造を有する骨格部材の中、先行して据え付けら
れた骨格部材の嵌合端部構造部に潤滑剤兼用気密剤を塗
布した上、後続の骨格部材の嵌合端部構造部を、塗布し
た潤滑剤兼用気密剤の介在で、摩擦抵抗を軽減化して嵌
合、接続一体化されたものとする一方、嵌合、接続一体
化した後の骨格部材相互間の仕口部および継手部、その
他接続部が、同潤滑剤兼用気密剤の介在で、断熱気密構
造に形成されてなる嵌合構造である。
【0009】骨格部材には、軸組構造における柱、梁、
桁、土台、大引き、火打ち材、筋違等が、また、パネル
構造では、壁パネル、床パネル等が何れも包含されてお
り、それらは、上下端部あるいは左右端部の何れかある
いは双方に相欠き加工、ほぞ加工、あり加工、雇いざね
加工その他公知の嵌合端部構造が採用されていて、上下
方向にスライド嵌合させるか、互いに突き付け嵌合され
て相互に連結され、建造物の骨格部を形成するものであ
り、これら部材のこれまでの嵌合接続手段としては、現
場において「かけや」等で無理やりに叩き込む等の手荒
い手段が伝統的に採用され続けてきている。
【0010】潤滑剤兼用気密剤は、できるだけ長期間に
亘って適度な弾力性(硬化、収縮し難い性質)を持続す
ることができ、且つ、金属に付着しても錆を発生させる
ようなこともなく、更に施工時および完成時以降におい
て塗布面からダレ落ちてしまわない適度な粘着性を実現
でき、しかも経済的であること等の条件に合致したもの
であれば、無機系粘着材、有機系粘着材何れであっても
採用可能であるが、それらに合致した最も有利なものと
してユリア系樹脂に約40%程度の石灰を混入したもの
を取り上げることができる。なお、これら潤滑剤兼用気
密剤は、予め工場加工段階で嵌合端部に塗布して適宜剥
離し等で覆ったものとすること等も可能でなくもない
が、最も簡便且つ経済的には、それらを現場でその都度
刷毛塗り施工するようにすればよい。
【0011】
【関連する発明】上記したこの発明の建造物骨格部材の
嵌合構造に関連し、この発明には、以下のとおりの構成
を要旨とする建造物の軸組構造が包含されている。即
ち、小屋組用または上階用の横架材の架構高に応じた長
さ寸法に形成された木製柱の柱頭側面に、夫々短冊部材
が、その長さの略半分程度を柱頭から上方に突出状とな
る如く一体化する一方、各短冊部材の中、主横架材およ
び補助横架材を対とした横架材の接続面となる短冊部材
外側から、当接すべき横架材の背高寸法以上の長さ範囲
に亘って段欠き形成した受け材を、その上端が柱頭から
突出状で、且つ前記した短冊部材上端から補助横架材木
口背高寸法分を残した状態となる如く規制して添設、一
体化した上、小屋組用または上階用であって、その各側
面適宜範囲および木口に潤滑剤兼用気密剤の塗布された
木製柱脚部を、前記突出状とした短冊部材間に落し込
み、固定具で短冊部材に一体化して上下に木製柱相互を
気密状に接続すると共に、主横架材は、両木口に潤滑剤
兼用気密剤を塗布して左右受け材の段欠き顎部間に、ま
た、補助横架材も、その木口および下面所定範囲に潤滑
剤兼用気密剤を塗布して左右受け材上端木口面上および
突出状の左右短冊部材間に、夫々落し込み、横設し、更
に補助横架材と主横架材との間の作業空間部を利用し
て、木製柱を挟んだ主横架材相互、あるいは主横架材と
木製柱とをボルト接合する外、作業空間部に間隔保持材
を介した上、補助横架材を、主横架材上に作業空間部を
確保した状態でボルト接合によって一体化してなるもの
とした、前記建造物骨格部材の嵌合構造を使用した建造
物の軸組構造である。以下、この発明を代表する建造物
の軸組構造の具体的な事例を示し、この発明が包含する
骨格部材の嵌合構造、およびそれを使用した軸組構造に
係わる基本的な技術的思想が、より一層明確に把握でき
るようにする。
【0012】
【実施例1】図1の木製柱1,1接合部廻りの接続関係
を示す分解斜視図、図2の嵌合施工の1過程における正
面図、図3の要部中央縦断面図に示されているとおり、
木製柱1柱頭で、上階の木製柱1柱脚を直接接続する接
合部廻りに、主横架材3,3と補助横架材4,4とで対
を成す横架材(即ち、梁と桁になる横架材)が直交する
2方向から接合される場合の柱頭仕口構造の例であっ
て、それら横架材の天端(正確には、主横架材3,3、
および補助横架材4,4双方の天端)は同一水平面内に
納まる構造が実現される。
【0013】先ず、図1の分解斜視図に示されていると
おり、上階用の横架材となる主横架材3,3と、その上
方に作業空間部Sを確保して並置される補助横架材4,
4の架構高に応じた長さ寸法に形成された木製柱1の柱
頭各側面に、夫々短冊部材6,6,……が、その長さの
略半分程度を柱頭から上方に突出状となる如くして一体
化される。
【0014】短冊部材6は、柱頭相対する面に採用され
るもの同志は、通孔61,61,……の形成箇所が全く
同一であり、それに直交する2面に採用されるものと
は、通孔61,61,……が、固定部材62の太さより
やや大きい寸法分だけ位相させて形成されている。(こ
の構造は、短冊部材6を2種類用意して実現しても差し
支えはないが、この例では、同一種類のものを、上下を
単に反転させることによって通孔形成位置が自動的に位
相されてしまうよう、事前に通孔61,61,……形成
位置を配慮して形成したものを採用している。)
【0015】次いで、短冊部材6,6,……の中、主横
架材3,3および補助横架材4,4を対とした横架材の
接続面となる、互いに隣接、直交する2面に固定された
短冊部材6,6の外側から、当接すべき横架材の背高寸
法以上の長さ範囲に亘って段欠き形成した受け材2,2
を、その上端が柱頭から突出状で、且つ前記した短冊部
材6,6の上端から補助横架材4,4の各木口背高寸法
分を残した状態となる如く規制して添設、一体化する。
【0016】この実施例では、短冊部材6,6が柱頭側
面から材厚分だけ出っ張っているため、受け材2,2の
当接面側が、それを吸収できる溝部の形成されたものと
なっており、固定部材22,22で上記のように規制さ
れて一体化された構造において、木製柱1との間に隙間
を生じることはない。短冊部材6,6,……と、それを
一部覆い隠すよう規制して取り付ける受け材2,2,…
…とは、建築現場で木製柱1,1,……を立設しながら
順次組み合わせ、固定するようにしてもよいが、そこま
でを、梁伏せ図あるいは小屋伏せ図に示された横架材の
接続方向に応じて、受け材2,2,……の柱頭への組み
合わせを変えた何種類かの規格品の木製柱1,1,……
として工場生産し、現場に搬入、使用するようにするの
が望ましい。
【0017】現場に搬入された上記木製柱1,1,……
は、先ず1階用柱として、図示にはしていないが、例え
ば、既に本願出願人自らで開発済みである平成03年特
許願第38265号発明に代表されるような基礎構造上
に、それら柱脚を固定して略垂直状に立設していく。そ
の際、該木製柱1,1,……を土台等に落し込み嵌合さ
せる手段で施工される場合には、これら木製柱1,1,
……の柱脚に潤滑剤兼用気密剤を塗布して実施するもの
とする。
【0018】続いて、所定の方向に受け材2,2が取り
付けられている木製柱1の柱頭間には、予定された主横
架材3を、クレーンで吊り上げる等して接続することに
なるが、その際、主横架材3各端部に形成された凹溝3
3,33を、受け材2,2の芯出し用の凸条23,23
に嵌合させて同段欠き顎部21に載置状となるまで下降
させる作業を実施する前に、主横架材3の両端部に、上
記柱脚の場合同様、潤滑剤兼用気密剤を塗布して実施す
るものとする。図2の主横架材3中間一部を省略して示
す正面図に、この下降させる作業過程中途の状態が示さ
れている。図中、Fは、吊り下げ用のフック、7は、吊
り下げ帯を夫々示している。
【0019】なお、主横架材3,3の接続側各端部上面
には、緊結用瘤材32,32が一体形成され、受け材2
の段欠き顎部21間に載置状として接続した後、緊結用
瘤材32を、当該横架材軸線上にある短冊部材6,6の
中の外側(即ち、当該受け材2で隠蔽していない方)と
なる短冊部材6の側から挿入して木製柱1を貫通させた
緊結部材8で緊結し、主横架材3の水平方向への移動を
確実に阻止する構造を実現する。
【0020】この実施例では、平面上、横架材が木製柱
1に対してL字形に接続する場合を実施例としているた
め、主横架材3の水平方向への移動を、上記したとお
り、短冊部材6と1との間に緊結部材8を配する例とな
っているが、例えば木製柱1を挾んで相対向する平面で
直線となる横架材相互の接続箇所では、緊結部材8は、
夫々の主横架材3,3上面に一体化されたL型部材7,
7のウエブ部71,71間に緊結部材8を貫通(当然相
対向する短冊部材6,6とその間にある木製柱1とを貫
通)させて緊結することになる。
【0021】上記のようにして、各木製柱1,1,……
廻りに主横架材3,3,……を所定どおり横設、固定す
ると、それら各木製柱1,1,……は、基本的(即ち、
中二階構造その他、何等かの理由で床面高を意図的に変
化させた建造物の場合等は除く)には、その上面が全て
同一水平面内に納まっている構造が実現されることにな
る。そして、小屋組用または上階用の木製柱1の脚部周
辺にも、その場で潤滑剤兼用気密剤を塗布した上、それ
を、既に立設済みである1階木製柱柱頭上に突出状とし
た短冊部材6,6,……間に落し込み、固定部材62,
62で短冊部材6,6,……に一体化して上下に木製柱
1,1相互を直接的な接続(即ち、下階の木製柱1の柱
頭木口に上階の木製柱1の柱脚木口が直に繋がった接
続)による接合構造を実現する。
【0022】その後、夫々の主横架材3,3,……上面
に、適宜配置で間隔保持材5,5,……を配し、各主横
架材3,3,……上面に作業空間部Sが確保される如く
して、補助横架材4,4,……を横設、一体化するが、
これら補助横架材4,4,……の各端部にも潤滑剤兼用
気密剤を塗布して施工する。こうして、木製柱1,1,
……廻りには、作業空間部Sを確保した状態で上下に主
横架材3と補助横架材4とで対を成した横架材が接続さ
れ、木製柱1,1が上下に直接連なった仕口構造が実現
される。その際、補助横架材4,4,……の接続側端部
は、先の受け材2の上端木口上に載置状になると同時
に、補助横架材4,4,……の上記した潤滑剤兼用気密
剤の塗布された木口で、上階の木製柱1の柱脚側面に表
れていた短冊部材6,6,……上端側をきれいに覆い隠
してしまうことになる。
【0023】なお、この発明の仕口構造の各構成部材の
組み立て工程は、必ずしも上記した工程に限定されるも
のではなく、例えば、主横架材3と補助横架材4の取り
付け順序は逆でも差し支えはなく、作業空間部Sを利用
して後から緊結部材9の緊結を実施することも可能であ
り、また、全てに上階の木製柱1,1,……の柱脚を、
短冊部材6,6,……間に落し込み、固定した後で、受
け材2,2,……を介して各木製柱1,1,……廻りに
主横架材3,3,…、補助横架材4,4,……を接続す
る等の作業工程を採用することも自由であって、それら
の作業工程の中に、必要各部材への潤滑剤兼用気密剤塗
布作業が夫々導入されなければならない
【0024】この実施例において、木製柱1は、所謂従
前から採用されている105mm(3寸)角、121mm
(4寸)角、あるいはそれ以上の寸法角から成る檜材、
杉材、米つが材等の柱であり、土台あるいは基礎から、
小屋組を構成することとなる横架材3、即ち小屋梁や軒
桁等の架構高、あるいは2階以上の構造物の場合であれ
ば、2階床、3階床等の床組構造を構成することとなる
横架材3、即ち梁、桁、胴差し等の架構高に応じた長さ
寸法に形成される。したがって、平屋は勿論のこと、2
階建ての構造物でも各階の架構高を統一することによ
り、この木製柱の長さ寸法を定尺物に統一した規格品と
して扱うことも可能となる。
【0025】この木製柱1,1を上下に連結する機能を
果たすのが、短冊部材6であり、厚板鋼板等の強度ある
素材によって形成され、該木製柱1との固定をなすボル
ト・ナット等の固定金具62、および、後述のL型部材
7,7相互間を緊結する緊結金具8の挿通用の通孔6
1,61,……が予め所定通りに穿設された細長い形状
に形成される。
【0026】短冊部材6,6,……は、木製柱1の柱頭
側面に添わされ、夫々全長の略半分程度が木製柱1柱頭
木口から上方に突出状となるようにした上、先ず、柱頭
側に固定金具62,62,……で固定され、次いで、接
続すべき木製柱1の柱脚を上方から落し込み、同じくボ
ルト・ナット等の固定金具62,62,……で固定し、
該短冊部材6,6,……が、下方側の木製柱1柱頭と上
方側の木製柱1柱脚とに股がる状態で木製柱1,1を上
下に直接連結するものである。
【0027】受け材2は、木製柱1の柱頭で、主横架材
3と補助横架材4とを対とする横架材の接続方向に面し
た側面に添設され、必要に応じて接着剤を併用した上、
ボルト・ナット等の固定部材22,22,……で固定、
一体化される。この受け材2は、その段欠き顎部21に
主横架材3を支持し、同上端木口で補助横架材4を支持
すると同時に、段欠き形成されていない側の面、即ち木
製柱1に当接する面の上方側により、上記した短冊部材
6の、上端から補助横架材3の背高寸法分を除いた部分
を覆い隠す機能を果たす。
【0028】なお、必要があれば段欠き形成部分の適所
に、木製柱1の芯に対し、主横架材3の軸心を簡単に合
致させるようにするための適宜手段、例えばダボを突設
したり、凸条あるいは凹溝等の簡単なアジャスト加工を
施したものとなし、主横架材3の相対応する部分に、そ
れに嵌合する加工部を形成し、それらを合致させれば自
動的に芯出しが実現してしまうようなものとすることも
できる。
【0029】横架材は、主横架材3と、その上方に所定
間隔の作業空間部を置いて並置される補助横架材4との
組み合わせから構成され、両者3,4は、作業空間部確
保用の間隔保持材5を介在させた上で、緊結部材9で実
質的に一体的な横架材を構成するようにするものであ
り、上記の如く、柱頭に添設、一体化した受け材2の段
欠き顎部21と上端木口とを支持部として間接的に木製
柱1,1の上下連結部廻りに接合されるものであり、構
造物の平面計画に応じ、平面配置具合では、木製柱1に
対し、一方向からだけで接合される場合、同一軸線上で
相対する2方向から接合される場合、互いに異なる2方
向から接合する(木製柱1が四角形断面であればLの字
接合となる)場合、あるいは木製柱の1面を残す全面
(木製柱1が四角形断面であれば柱芯に向かい3面方向
で、Tの字接合となる)に向かう方向に接合される場
合、あるいはまた、木製柱1の側面全面(木製柱1が四
角形断面であれば十の字接合となる)に向かって接合さ
れる場合等の様々な態様が包含される。
【0030】その中、主横架材3は、所謂木造構造物の
水平耐力を受ける構造材であると共に、床加重を負担す
るものであり、主として上記受け材2にその木口を支承
させる適宜公知の構造、例えば、受け材2が段欠き部1
1全面に添設されたものであればホゾ差しとしたり、受
け材2が横架材3の半分程度のものであれば腰掛け接ぎ
とすることによって柱1への仕口を実現する。その際、
水平方向への抜け出しを阻止するためには、主横架材3
の接合側端部近くの上面、作業空間部S内に納まるよう
にして一体化されたL型部材7のウェブ部71と短冊部
材6との間、あるいは、同一軸線上の反対側にも他の横
架材が接続される構造の場合であれば、他のL型部材7
のウェブ部71との間に、木製柱1および短冊部材6を
貫通、横断させて緊結金具8を配置し、それらの緊結に
よって実現するようにする。
【0031】一方、補助横架材4は、作業空間部Sを確
保するための間隔保持材5,5,……を介して横架材3
に一体化され、在来の根太掛けのように2階床、3階床
の根太端部を支持したり、2階、3階各床用既成パネル
の突き付け面となる機能を果たす外、その接合側端部
は、既に木製柱1の柱頭に一体化されている前記受け材
2の上端木口上に載置され、自らの木口によって、受け
材2上方に突出状となっている短冊部材6を隠蔽してし
まう機能を果たすことになる。
【0032】間隔保持材5は、主横架材3天端から突出
状となる受け材2の突出寸法に匹敵する背高寸法(通
常、10cm前後)のものでよく、また、その厚さ寸法で
は、その1辺が少なくとも横架材3の厚さ寸法以上のも
ので、緊結金具9を貫通させるのに支障のない断面寸法
のものが採用されなければならず、特に床用既成パネル
(図示せず)を採用する構造の場合等には、この間隔保
持材5,5,……がそれら既成パネル端縁を支承するよ
うにするため、横架材3側面から突出状となるだけの寸
法(横架材の一側面から少なくとも2〜3cm程度食み出
る寸法)となる大きめの部材が採用されることもある。
【0033】
【作用効果】以上のような構成からなるこの発明の建造
物骨格部材の嵌合構造、およびそれを使用した建造物の
軸組構造は、柱や壁パネル、梁・桁等の各種横架材や床
パネル等といった、主として建造物躯体を構成する部材
であって、少なくとも何れかの端部に接続用の嵌合端部
構造を有する骨格部材が、適宜組み合わせで現場施工に
より嵌合、接続一体化されて建造物を形成するようにし
た建造物、例えば、平成03年特許願第119482号
発明や平成04年特許願第223463号発明等の柱頭
仕口構造と、平成03年特許願第86265号発明や平
成04年特許願第275032号発明等の土台周り構造
といった、既に本願出願人が開発、完成させている技術
的思想を組み合わせ、略在来の軸組構造と変わらない木
造でありながら、部材の規格化が可能であって、高い寸
法精度の部材による現場組立て作業で施工される類いの
建造物を始め、ツーバイフォー工法その他公知のプレフ
ァブ工法による建造物等の、特に骨格部材の組立て施工
効率を高める上で極めて有効であり、且つまた、施工後
においては、建造物としての機能をより高度化する上
で、これまで等閑にされていた仕口部および接ぎ手部の
部材間隙間処理に着目してそれを解決し、建造物の断熱
気密構造をより高度化することに成功し得たものであ
る。
【0034】即ち、上記した規格化部材を採用して施工
効率を高めることを意図した建造物では、寸法精度を上
げれば上げる程部材相互の嵌合接合のための作業工程が
極めて難しくなるため、程々の寸法精度に止どめようと
するが、他方では、それら部材の仕口部あるいは接ぎ手
部からの空気の流出入や熱、音の伝播阻止の観点から、
可能な限り隙間を無くすため、それら骨格部材の寸法精
度を少しでも高めて仕口あるいは接ぎ手を実現したいと
する相反する要求がなされ、従前までであればそれら相
互の要求の打開索として、組立て作業に支障を来さない
ギリギリの線まで寸法精度を高めて部材の規格化を図
り、それらで実現できない隙間の処理にはテープを貼る
等の後処理を必要としていた。
【0035】この発明では、それら従前までのものと異
なり、施工にするに際し、先行して据え付けられた骨格
部材に対し、それに接続される後続の骨格部材が、事前
にその嵌合端部構造部に潤滑剤兼用気密剤を塗布された
上で、落し込み、突き付け等の手段で嵌合、接続施工さ
れるようにし、塗布した潤滑剤兼用気密剤の介在で、嵌
合、接続施工時の摩擦抵抗を軽減化する一方、嵌合、接
続一体化された後の建造物におけるそれら骨格部材相互
間の仕口部および継手部、その他接続部が、同潤滑剤兼
用気密剤の介在で、断熱気密構造を実現するようにした
ことから、寸法精度をギリギリまで高めても極めて円滑
に嵌合接続作業の実施が可能である上、それら部材間の
隙間が可能な限り小さくなっているのに加え、それら小
間隙内には、潤滑剤兼用気密剤が止どまっていて確実な
断熱気密構造を実現するものであり、したがって、建造
物として最高の機能性を発揮させる構造が、施工性を高
めることと同時に実現されてしまうという極めて秀れた
特徴を発揮することになる。
【0036】特に、実施例に示すもののように、既に本
願出願人において提案済みとなっている構造の木造軸組
構造の中に合わせて採用されることにより、部材の規格
化が進め易くなると共に、施工の効率化に加え、施工直
後からそれら部材の仕口部、接ぎ手部の断熱気密構造が
確実に実現されて、今後益々要望の高まるであろう高気
密、高断熱構造の建造物を経済的に造り上げることに大
いに貢献する一方、1階の木製柱1の柱頭と上階または
小屋組の木製柱1の柱脚とが、直接的に接続される構造
を実現して軸方向耐力の下方への伝達が極めて円滑に成
されるようにするという秀れた軸組構造を完成すると共
に、その際の接続機能を果たす短冊部材6,6,……
が、柱頭廻りに規制された配置で受け材2,2,……を
配し、また、その受け材2,2,……に対し、所定の組
み合わせで主横架材3と補助横架材4とを対にした横架
材を接続するようにしたことから、少なくとも建造物の
内側に露出状となることがなく、したがって、その後の
仕上げ構造の選択、即ち、大壁構造とするか、真壁構造
とするか、あるいは全く壁のない開放構造とするか等と
いった選択の自由度が非常に高まるという従前までの構
造ではなし得なかった全く新規な木造軸組構造の実現化
を可能としている。
【0037】また、上下に直接的に接続される木製柱
1,1廻りには、受け材2,2,……を介して横架材を
接続する構造を採用していることから、横架材を取り付
けるための仕口加工を木製柱1,1側面に殆ど施す必要
がなく、したがって、木製柱1,1の仕口加工による断
面欠損を全く考慮しなくてもいいため、従前までの構造
のように、断面欠損を避けるために、同一柱廻りへの横
架材の接続位置に規制を受け、同一水平面内に複数の横
架材上面を揃えることが物理的に不可能となっていたの
と違い、基本的には全ての横架材上面を同一水平面内に
納めることを可能にする構造を実現し得る結果、木製柱
1,1の規格化に加え、床組構造および小屋組構造が極
めて整然となって、これらの部材の規格化も可能とし、
木造軸組構造でありながら、特別な技能職人によらない
簡便且つ迅速な建築の実施化を可能とする外、各階の床
組空間、あるいは小屋裏空間のコンパクト化に繋がり、
構造物全体の軒高を低く押さえることができ、今後普及
するであろう3階建て木造軸組構造物の建築に有利に作
用するという特筆すべき効果を奏するものとなってい
る。
【0038】更には、横架材が主横架材3と補助横架材
4とを対にしたものとなし、構造強度上では専ら主横架
材3に機能させ、他の部材、例えば根太や大引き、火打
ち梁等の部材を受けるための加工部は、専ら補助横架材
4あるいはそれと作業空間部Sを利用して設けるように
するというように、機能分担が可能になる結果、横架材
の断面欠損の配慮が極めて楽になり、それだけ安全な建
造物の実現と、建築後の適当な時期における増改築の安
全性の確保とが容易になるという秀れた特徴をも奏する
こととなる。
【0039】叙述の如く、この発明の建造物骨格部材の
嵌合構造、およびそれを使用した建造物の軸組構造は、
規格化が進められて部材寸法精度の高められた建造物の
作業効率を円滑なものにすると同時に、高気密、高断熱
構造の建造物を確実に完成し得ることから、建築施工費
は固よりのこと、建造物としての維持管理費の点でも極
めて有利なものにすることができるという秀れた特徴を
発揮する一方、既に提案済みの本願出願人よる柱頭仕口
構造等の発明との併用で、その伝統的な構造形式に影響
を及ぼすことなく施工効率を向上させると共に、その構
造強度の点で一層有利なものとすることができるから、
木造建築業者にとっては職人不足による影響を極力最少
限に止どめることを可能とすると共に、プレファブ建築
等に飽き足らず、本来の木造軸組構造物を期待する人々
に対し、木造軸組構造の良さを享受できる質の高い木造
軸組構造物を、少しでも経済的負担を軽くして実現可能
にするという効果を奏することができるものとなり、し
たがって、これまでに無い極めて新規且つ有用なものと
して高い評価が成され、広く採用、普及していくものに
なると予想される。
【図面の簡単な説明】
図面は、この発明を代表する1実施例に基づくものであ
る。
【図1】木製柱柱頭廻りを中心とした分解斜視図であ
る。
【図2】嵌合接合作業の施工過程における1工程であ
る、横架材組立て段階の正面図である。
【図3】柱に対する横架材の接合状態を示すための縦断
面図である。
【符号の説明】
1 木製柱 11 同通孔 2 受け材 21 同段欠き顎部 22 同固定部材 23 同凸条 3 主横架材 31 同通孔 32 同緊結用瘤材 4 補助横架材 41 同通孔 42 同凹溝 5 間隔保持材 51 同通孔 6 短冊部材 61 同通孔 62 同固定部材 8 緊結部材 9 緊結部材 B 吊り下げ帯 F 吊り下げ用フック S 作業空間部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−169641(JP,A) 特開 平5−39636(JP,A) 特開 昭58−210226(JP,A) 特公 昭53−23130(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04B 1/26 E04B 1/58 505 E04B 1/68 E04B 1/76

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 柱や壁パネル、梁・桁等の各種横架材や
    床パネル等、主として建造物躯体を構成する部材で、少
    なくとも何れかの端部には接続用の嵌合端部構造を有す
    る骨格部材の中、先行して据え付けられた骨格部材の嵌
    合端部構造部に潤滑剤兼用気密剤を塗布した上、後続の
    骨格部材の嵌合端部構造部を、塗布した潤滑剤兼用気密
    剤の介在で、摩擦抵抗を軽減化して嵌合、接続一体化さ
    れたものとする一方、嵌合、接続一体化した後の骨格部
    材相互間の仕口部および継手部、その他接続部が、同潤
    滑剤兼用気密剤の介在で、断熱気密構造に形成されてな
    るものとしたことを特徴とする建造物骨格部材の嵌合構
    造。
  2. 【請求項2】 小屋組用または上階用の横架材の架構高
    に応じた長さ寸法に形成された木製柱の柱頭側面に、夫
    々短冊部材が、その長さの略半分程度を柱頭から上方に
    突出状となる如く一体化する一方、各短冊部材の中、主
    横架材および補助横架材を対とした横架材の接続面とな
    る短冊部材外側から、当接すべき横架材の背高寸法以上
    の長さ範囲に亘って段欠き形成した受け材を、その上端
    が柱頭から突出状で、且つ前記した短冊部材上端から補
    助横架材木口背高寸法分を残した状態となる如く規制し
    て添設、一体化した上、小屋組用または上階用であっ
    て、その各側面適宜範囲および木口に潤滑剤兼用気密剤
    の塗布された木製柱脚部を、前記突出状とした短冊部材
    間に落し込み、固定具で短冊部材に一体化して上下に木
    製柱相互を気密状に接続すると共に、主横架材は、両木
    口に潤滑剤兼用気密剤を塗布して左右受け材の段欠き顎
    部間に、また、補助横架材も、その木口および下面所定
    範囲に潤滑剤兼用気密剤を塗布して左右受け材上端木口
    面上および突出状の左右短冊部材間に、夫々落し込み、
    横設し、更に補助横架材と主横架材との間の作業空間部
    を利用して、木製柱を挟んだ主横架材相互、あるいは主
    横架材と木製柱とをボルト接合する外、作業空間部に間
    隔保持材を介した上、補助横架材を、主横架材上に作業
    空間部を確保した状態でボルト接合によって一体化して
    なるものとしたことを特徴とする、請求項1記載の建造
    物骨格部材の嵌合構造を使用した建造物の軸組構造。
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