JP3333927B2 - 車体の底部構造 - Google Patents

車体の底部構造

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JP3333927B2 JP26085797A JP26085797A JP3333927B2 JP 3333927 B2 JP3333927 B2 JP 3333927B2 JP 26085797 A JP26085797 A JP 26085797A JP 26085797 A JP26085797 A JP 26085797A JP 3333927 B2 JP3333927 B2 JP 3333927B2
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弘幸 中西
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日産車体株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アンダーカバーを
有した車体の底部構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車体の底部には、図3に示すよう
に、アンダーカバー81が設けられている(特開平9−
52583号公報参照)。該アンダーカバー81には、
ほぼ水平に配置された前部82と、略V字状に形成され
た縦壁部83と、ほぼ水平な平坦部84と、後下方へ緩
やかに傾斜した傾斜部85とが形成されており、該傾斜
部85には、前記アンダーカバー81によって隔成され
た上部空間へ空気を導入する導風路86が車体前方F側
へ向けて開放されている。
【0003】また、図4は、オフロード車両の底部を示
す図であり、アンダーカバー91が左右のサイドメンバ
ー92,92に架橋された状態が示されている。このア
ンダーカバー91は、左右の端部に起立壁93,93が
設けられており、両起立壁93,93が各サイドメンバ
ー92,92に固定されている。また、前記アンダーカ
バー91の後端部は、クロスメンバー93に固定されて
おり、前記アンダーカバー91によって隔成された上部
空間は、車体前方F側が開放されているとともに、該上
方空間には、エキゾーストパイプ94が配管されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た両車体の底部構造にあっては、アンダーカバー81,
91によって隔成された上部空間は、車体前方F側が開
放されているため、悪路走行時において土山上を通過す
る際には、前記アンダーカバー81,91が土山に接触
し、該アンダーカバー81,91が土山を削り取るとと
もに、削り取られた土がアンダーカバー81,91上の
前記上部空間に溜まってしまう恐れがあった。この場
合、車体重量の増加を招くとともに、腐蝕の原因となり
得る。
【0005】本発明は、このような従来の課題に鑑みて
なされたものであり、アンダーカバーへの泥詰まりを未
然に防止することができる車体の底部構造を提供するこ
とを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本発明の車体の底部構造にあっては、左右側部がサイ
ドメンバーに固定されるとともに、後端部がクロスメン
バーに固定された第1のアンダーカバーを備え、該第1
のアンダーカバー上に、車体前方開放状の前方開放空間
が形成された車体の底部構造であって、前記サイドメン
バーに左右側部が固定された第2のアンダーカバーを、
前記第1のアンダーカバーより車体前方側に離間して配
設し、前記第2のアンダーカバー上に、車体前後方向に
連通した連通空間を形成するとともに、該連通空間と前
記前方開放空間との間に下方開放状の排出空間を形成し
た。
【0007】すなわち、前記底部構造を備えた車両にて
悪路走行中に、土山上を通過する際には、先ず、車体前
方側に設けられた第2のアンダーカバーが土山に接触す
るとともに、該第2のアンダーカバーによって土山の上
部が削り取られる。次に、前記第2のアンダーカバーよ
り車両後方側に設けられた第1のアンダーカバーが前記
土山上を通過する。このとき、該土山は、前記第2のア
ンダーカバーによって上部が削り取られ、その高さ寸法
が低くなっているので、土山の第2のアンダーカバーへ
の接触が防止される。
【0008】一方、前記第2のアンダーカバーによって
削り取られた土は、第2のアンダーカバー上の連通空間
を通過して、第1のアンダーカバーが設けられた車体後
方へ向けて移動される。このとき、該第1のアンダーカ
バー上には、前方開放空間が形成されているが、削り取
られた土が通過する前記連通空間と前記前方開放空間と
の間には、下方開放状の排出空間が形成されている。こ
のため、前記連通空間を移動する削り取られた土は、前
記排出空間より下方へ排出される。
【0009】また、前記排出空間に、車幅方向に延在す
るとともに、前記連通空間から前記前方開放空間への移
動を阻害する阻止部材を設けた。
【0010】すなわち、削り取られた土が通過する前記
連通空間と、第1のアンダーカバー上に形成された前方
開放空間との間には、下方開放状の排出空間が形成され
ているとともに、前記連通空間から前記前方開放空間へ
の移動を阻害する阻止部材が設けられている。このた
め、前記連通空間を後方へ移動する削り取られた土は、
前記阻止部材によってその移動が妨げられ、前記排出空
間より下方へ排出される。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
に従って説明する。図1は、本実施の形態にかかるオフ
ロード車両におけるフレーム1を示す図であり、該フレ
ーム1は、左右のサイドメンバー2,2とクロスメンバ
ー3とを備えている。
【0012】前記サイドメンバー2,2の車体前方F側
の部位には、図示しないタイヤの車軸を回避して上方へ
湾曲したアーチ部5,5が形成されており、前記両サイ
ドメンバー2,2には、前記クロスメンバー3に沿って
配置された第1のアンダーカバーとしての金属製のリア
アンダーカバー6と、該リアアンダーカバー6より車体
前方F側に離間して設けられた第2のアンダーカバーで
ある樹脂製のフロントアンダーカバー7とが架橋されて
いる。
【0013】前記リアアンダーカバー6は、その左右の
側部11(一方のみ図示)が前記各サイドメンバー2,
2の下面に固定されているとともに、後端部12が前記
クロスメンバー3の下面に固定されており、リアアンダ
ーカバー6の上部には、該リアアンダーカバー6上のエ
ンジンルームから延出されたエキゾーストパイプ13が
配管されるとともに、車体前方F開放状の前方開放空間
14が形成されている。また、前記リアアンダーカバー
6には、上面側に膨出したビード15,・・・が形成さ
れていると共に、上面に図示しない吸音用のインシュレ
ータが設けられており、前記エンジンルームにおけるエ
ンジン音の外部への漏れを低減させることができるよう
に構成されている。
【0014】前記フロントアンダーカバー7の左右の側
部には、上方へ起立した起立壁21,21が設けられて
おり、両起立壁21,21は、その上端に設けられたフ
ランジ部22,22が前記サイドメンバー2,2のアー
チ部5,5下面に固定されている。これにより、前記フ
ロントアンダーカバー7の高さ位置は、図2にも示すよ
うに、前記リアアンダーカバー6の高さ位置とほぼ一致
するように構成されているとともに、前記フロントアン
ダーカバー7の上部には、車体前方F側及び後方R側へ
連通した連通空間23が形成されている。また、前記フ
ロントアンダーカバー7には、内側に膨出したビード2
4,・・・が形成されていると共に、上面に図示しない
吸音用のインシュレータが設けられており、前記エンジ
ンルームにおけるエンジン音の外部への漏れを低減させ
ることができるように構成されている。
【0015】そして、前記フロントアンダーカバー7上
に形成された前記連通空間23と、前記リアアンダーカ
バー6上に形成された前記前方開放空間14との間に
は、下方開放状の排出空間31が形成されている。該排
出空間31には、図示しない左右のサスペンションアー
ムに固定された車幅方向に延在するスタビライザー32
が配設されており、該スタビライザー32は、前記連通
空間23から前記前方開放空間14への移動を阻害する
阻止部材を構成している。
【0016】以上の構成にかかる本実施の形態におい
て、前記フレーム1を備えた車両にて、悪路を走行する
とともに、図2に示したように、土山41上を通過する
際には、先ず、車体前方F側に設けられたフロントアン
ダーカバー7が、リアアンダーカバー6に先行して前記
土山41に接触する。すると、該土山41は、前記フロ
ントアンダーカバー7によって上部が削り取られる。次
に、前記フロントアンダーカバー7より車体後方R側に
設けられたリアアンダーカバー6が前記土山41上を通
過する。このとき、該土山41は、フロントアンダーカ
バー7によって上部が削り取られ、その高さ寸法が低く
なっているので、前記土山41の前記リアアンダーカバ
ー6への接触を未然に防止することができる。
【0017】また、前記フロントアンダーカバー7によ
って削り取られた土42は、フロントアンダーカバー7
上の連通空間23を通過して、リアアンダーカバー6が
設けられた車体後方Rへ向けて移動されるが、前記連通
空間23と前記リアアンダーカバー6上に形成された前
方開放空間14との間には、下方開放状の排出空間31
が形成されいるので、削り取られた土42を、この排出
空間31より下方へ排出することができる。さらに、前
記排出空間31には、前記連通空間23から前記前方開
放空間14への削られた土42の移動を阻害する阻止部
材としてのスタビライザー32が設けられており、該ス
タビライザー32によって、前記連通空間23から前記
前方開放空間14への前記削り取られた土42の移動を
妨げることができるので、削り取られた土42の前記排
出空間31における下方への排出を確実なものとするこ
とができる。
【0018】したがって、後端部12がクロスメンバー
3に固定され、削り取られた土42の車体後方Rへの排
出が困難な前記リアアンダーカバー6上への泥詰まりを
確実に防止することができ、リアアンダーカバー6上の
泥詰まりに起因する車体重量の増加、及び腐蝕を防止す
ることができる。さらに、エンジン音をリアアンダーカ
バー6のみによって遮音する場合と比較して、フロント
アンダーカバー7による遮音効果をも得ることができる
ので、車外騒音レベルを低下させることができる。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように本発明の底部構造を
備えた車両にあっては、悪路走行中に土山上を通過する
際に、車体前方側に設けられた第2のアンダーカバー
が、第1のアンダーカバーに先行して土山に接触すると
ともに、該土山の上部を削り取ることにより、土山の高
さ寸法を低くすることができるので、土山の第1のアン
ダーカバーへの接触を未然に防止することができる。ま
た、前記第2のアンダーカバーによって削り取られた土
は、第2のアンダーカバー上の連通空間を通過して、第
1のアンダーカバーが設けられた車体後方へ向けて移動
されるが、前記連通空間と前記第1のアンダーカバー上
に形成された前方開放空間との間には、下方開放状の排
出空間が形成されており、削り取られた土をこの排出空
間より下方へ排出することができる。したがって、後端
部がクロスメンバーに固定され、後方への排出が困難な
前記第1のアンダーカバー上への泥詰まりを確実に防止
することができ、第1のアンダーカバー上の泥詰まりに
起因する車体重量の増加、及び腐蝕を防止することがで
きる。さらに、エンジン音を第1のアンダーカバーのみ
によって遮音する場合と比較して、第2のアンダーカバ
ーによる遮音効果をも得ることができるので、車外騒音
レベルを低下させることができる。
【0020】そして、前記排出空間に、車幅方向に延在
するとともに、前記連通空間から前記前方開放空間への
移動を阻害する阻止部材を設けた場合、該阻止部材によ
って、第2のアンダーカバー上の連通空間から第1のア
ンダーカバー上の前方開放空間への削り取られた土の移
動を妨げることができるので、削り取られた土の前記排
出空間における下方への排出を確実なものとすることが
できる。
【0021】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す要部の斜視図であ
る。
【図2】同実施の形態の使用状態を示す側部の模式図で
ある。
【図3】従来の車体の底部を示す斜視図である。
【図4】他の従来例を示す要部の斜視図である。
【符号の説明】
2 サイドメンバー 3 クロスメンバー 6 リアアンダーカバー(第1のアンダーカバー) 7 フロントアンダーカバー(第2のアンダーカバ
ー) 14 前方開放空間 23 連通空間 31 排出空間 32 スタビライザー(阻止部材)
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 25/20 B60G 21/055

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右側部がサイドメンバーに固定される
    とともに、後端部がクロスメンバーに固定された第1の
    アンダーカバーを備え、該第1のアンダーカバー上に、
    車体前方開放状の前方開放空間が形成された車体の底部
    構造であって、 前記サイドメンバーに左右側部が固定された第2のアン
    ダーカバーを、前記第1のアンダーカバーより車体前方
    側に離間して配設し、前記第2のアンダーカバー上に、
    車体前後方向に連通した連通空間を形成するとともに、
    該連通空間と前記前方開放空間との間に下方開放状の排
    出空間を形成したことを特徴とする車体の底部構造。
  2. 【請求項2】 前記排出空間に、車幅方向に延在すると
    ともに、前記連通空間から前記前方開放空間への移動を
    阻害する阻止部材を設けたことを特徴とする請求項1記
    載の車体の底部構造。
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