JP3332457B2 - X線撮影装置 - Google Patents

X線撮影装置

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JP3332457B2
JP3332457B2 JP07184293A JP7184293A JP3332457B2 JP 3332457 B2 JP3332457 B2 JP 3332457B2 JP 07184293 A JP07184293 A JP 07184293A JP 7184293 A JP7184293 A JP 7184293A JP 3332457 B2 JP3332457 B2 JP 3332457B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被検物のX線撮影をシ
ートフィルムに行うX線撮影装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5は、被検者の胸部や腹部等のX線撮
影を行う従来のX線撮影システムの概要を示す図であ
る。この図において、101はX線管球を有するX線放
射源、102は被検者、103は内蔵するシートフィル
ムにX線撮影を行うためのX線撮影装置、104はX線
撮影装置を支持する架台である。
【0003】また、図6は、図5のX線撮影装置103
の外観を示すものであり、この図において、105は未
撮影のシートフィルムを収納するサプライマガジン、1
06は撮影の済んだシートフィルムを収納するレシーブ
マガジン、107は被検者が胸部や腹部等を密着する胸
当てである。胸当て107の内側には、撮影するシート
フィルムをセットする撮影ステージが設けられ、撮影ス
テージにはサプライマガジン105からシートフィルム
が給送される。
【0004】撮影ステージには、増感紙が貼り付けなど
の方法により取り付けられ、シートフィルムを増感紙に
密着した状態でX線を曝射することによって、シートフ
ィルム上に被検者のX線像が写し込まれる。撮影の終了
したシートフィルムは、撮影ステージからレシーブマガ
ジン106、またはフィルム搬送ユニット120を介し
て不図示の自動現像処理装置などに搬出される。
【0005】次に、従来のX線撮影装置103の内部の
断面構成を図7に示す。図7に示す状態では、既に撮影
ステージにシートフィルムFを給送し、増感紙とシート
フィルムの密着を完了している。この図において、X線
放射源側から順に、107は被検者が体を密着させる胸
当て、108はX線が被検者を透過する際に被検者から
発生し画質を劣化させる散乱線を除去する散乱線除去部
材(グリット)、109はシートフィルムの露光量を適
正にするため、被検者を透過してきたX線強度を検出
し、その出力によりX線の曝射時間等を制御する自動露
出制御装置(フォトタイマ)の検出器である。
【0006】111は前側増感紙、112は後側増感紙
であり、各増感紙111,112はX線に反応して可視
光を発生する作用を有し、両者の間にはシートフィルム
Fが挟まれている。前側増感紙111は前側支持部材1
10に貼り付け等の方法により固定的に取り付けられ、
後側増感紙112は後側支持部材113に同じく貼り付
け等の手段により固定的に取り付けられている。
【0007】105は未露光のシートフィルムを積層収
納するサプライマガジン、106は撮影済みのシートフ
ィルムを収納するレシーブマガジンである。サプライマ
ガジン105から不図示の分離機構により1枚だけ取り
出されたシートフィルムは、ローラー対114,115
と、ガイド板117等の給送手段により撮影ステージに
給送される。シートフィルムFを撮影ステージに給送す
る時は、後側支持部材113と後側増感紙112は図中
点線で示される位置にある。
【0008】この状態で、シートフィルムFを前側増感
紙111と後側増感紙112の間に送り込んだ後、後側
増感紙112を取り付けた後側支持部材113をカム1
18を回転させることにより矢印A方向に移動し、後側
支持部材113を前側支持部材110に押圧し、前側増
感紙111と後側増感紙112の間にシートフィルムF
を挟んで密着させる。このようにして、撮影ステージで
シートフィルムFと増感紙111、112が密着された
後にX線撮影が行なわれる。
【0009】撮影終了後、後側支持部材113を矢印A
と反対方向に移動させ、増感紙111,112とシート
フィルムFの密着を解放した後、撮影済みのシートフィ
ルムFはレシーブマガジン106、または排出口119
から不図示の自動現像処理装置などに排出される。
【0010】
【発明が解決しようとしている課題】ところで、このよ
うなX線撮影装置において、撮影時に良好な画質を得る
ために、増感紙111,112とシートフィルムFの密
着を真空密着により行うことを、本願出願人は先に提案
した。
【0011】これは、撮影するシートフィルムFがセッ
トされる撮影ステージの前側支持部材110に、接着な
どの方法で気密性と柔軟性を兼ね備えたパッキン(不図
示)と前側増感紙111を取り付け、後側増感紙112
を可撓性を有する板状の後側支持部材113に取り付
け、後側支持部材113を枠体に取り付けた構造になっ
ている。撮影(密着)時には、前側支持部材110と後
側支持部材113がシートフィルムを挟んで閉じた状態
となり、そして後側支持部材113はパッキンに密着
し、前側支持部材110、パッキン、後側支持部材11
3で囲まれた空間は密閉され、シートフィルムFを内包
した密閉空間を形成する。
【0012】ここで、この密閉空間を吸引ポンプ等の減
圧機構を用いて減圧すると、密閉空間の空気層は排除さ
れ、大気圧によって可撓性を有する後側支持部材113
が撓んで前側支持部材110の方に押しつけられ、前側
増感紙111、シートフィルム、後側増感紙112が大
気圧により、全面に渡って均一な力で密着され保持され
る。
【0013】また、このようなX線撮影装置において、
撮影に用いられるシートフィルムFは一種類だけではな
く、複数種のシートフィルムが使われる。例えば、胸部
及び腹部のX線撮影で使用されるシートフィルムのサイ
ズは、半切サイズ(35cm×43cm)または大角サ
イズ(35cm×35cm)が一般的である。
【0014】このため、サプライマガジンの交換等によ
り複数種のサイズのシートフィルムで撮影を可能にした
X線撮影装置や、サイズの異なるシートフィルムが装填
されたサプライマガジンを複数同時に装着し、撮影に使
用するシートフィルムを複数種のサイズの中から任意に
選択することを可能にしたX線撮影装置も考えられてい
る。なお、複数種のサイズのシートフィルムで撮影を可
能にしたX線撮影装置においては、その装置で撮影可能
な最大サイズのシートフィルムと同じ大きさの一組の前
側増感紙111および後側増感紙112を用いるのが一
般的である。
【0015】ところで、胸部の撮影に使用されるX線撮
影装置においては、シートフィルムはフィルムの上端と
増感紙の上端とが撮影ステージで高精度に位置合わせさ
れた後、前側増感紙111と後側増感紙112の間に密
着される。このため、半切サイズ(35cm×43c
m)の増感紙が取り付けられている撮影ステージに、大
角サイズ(35cm×35cm)のシートフィルムを密
着させてX線撮影を行う場合、フィルムの上端と増感紙
の上端とが位置合わせされると、半切サイズ(35cm
×43cm)の増感紙に対し大角サイズ(35cm×3
5cm)のフィルムが短い分、大角サイズ(35cm×
35cm)のフィルムの下端が、半切サイズ(35cm
×43cm)の増感紙の下端から上側8cmのところに
位置合わせされ密着される。
【0016】そして、前記に示したようなシートフィル
ムの位置合わせと密着は、各撮影時に大角サイズ(35
cm×35cm)のシートフィルムが撮影ステージに搬
送されるごとに行われ、更に、増感紙に対しシートフィ
ルムは精度よく位置合わせされるため、大角サイズのシ
ートフィルムの下端は増感紙表面の同じ位置にて毎回密
着される。
【0017】しかしながら、上述のX線撮影装置では、
増感紙に対してサイズの小さなシートフィルムを用いて
密着を行う場合、毎回シートフィルムの端と増感紙の表
面のある決まった部分が接し、密着時の圧力によって増
感紙の表面部分のある決まった箇所にいつもストレスが
かかり、シートフィルムの端に接する増感紙の表面部が
痛みやすいという問題がある。
【0018】更に、真空を用いた増感紙とシートフィル
ムの密着方式では、他の密着機構を用いた装置に比べ密
着圧が高いため、シートフィルムの端に接する増感紙の
表面部が他の密着機構を用いた装置より密着性に優れる
反面、他の大気圧を利用しない密着装置より増感紙の表
面部が痛みやすいという問題もある。
【0019】一方、真空を用いた増感紙とシートフィル
ムの密着方式では、前側増感紙を取り付けた前側支持部
材と後側増感紙を取り付けた後側支持部材との間に挟持
されるシートフィルムは、空気層がない状態で全面が密
着されるので、撮影ステージからのシートフィルムの搬
出時に密着されていたシートフィルムと増感紙の間に空
気がなかなか入らずに、増感紙にシートフィルムが貼り
付いている状態がある程度持続する。
【0020】増感紙にシートフィルムが貼り付いている
状態で、むりやりシートフィルムを撮影ステージから搬
出しようとすると増感紙やフィルムの表面に傷ができた
り、うまく搬出できずフィルムがジャムを起こすなどの
トラブルが発生する可能性がある。特に、密着時間が長
いと、短時間の密着に比べより増感紙とシートフィルム
間の空気層がなくなるので、より可能性が高くなる。ま
た、増感紙とシートフィルムの貼り付きの度合いは、高
解像度の増感紙、高解像度のシートフィルムほど表面が
滑らかであるため、低解像度のものに比べ空気が入りず
らい。
【0021】更に、増感紙にシートフィルムが貼り付い
ている場合には、撮影ステージからシートフィルムを一
組のローラ対によって挟んで搬出する際に、シートフィ
ルムを高トルクのモータを使用して搬出しようとする
と、シートフィルムに対しローラがスリップを起こし、
シートフィルムを斜めに送り出してジャムを起こすなど
のトラブルが発生し易いという問題もある。
【0022】本発明は、このような事情に鑑みなされた
もので、その第1の目的は、撮影ステージ上の増感紙に
対してサイズの小さいシートフィルムを密着させる際に
生じる虞のある増感紙の傷を極力押さえて増感紙の寿命
を延ばし、高画質のX線撮影を長期間維持することが可
能なX線撮影装置を提供することにある。
【0023】また、第2の目的は、X線撮影用シートフ
ィルムの撮影ステージからの搬出時に発生する虞のある
傷を極力押さえると共に、撮影ステージからのシートフ
ィルムの搬出時のジャムの発生を極力押さえ、シートフ
ィルムの搬送において信頼性の高いX線撮影装置を提供
することにある。
【0024】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本願の第1発明は、シートフィルムを増感紙に密
着させてX線撮影を行うX線撮影装置において、撮影ス
テージに前記シートフィルムを搬入する駆動手段と、前
記撮影ステージに取り付けられた前記増感紙に対して前
記シートフィルムの停止位置がシートフィルムごとに徐
々に変化するように前記駆動手段を制御する制御手段
を備えたことを特徴としている。
【0025】また、本願の第2発明は、シートフィルム
を増感紙に密着させてX線撮影を行うX線撮影装置にお
いて、撮影ステージから前記シートフィルムを搬出する
駆動手段と、前記駆動手段によって前記撮影ステージか
ら前記シートフィルムを搬出する際の待ち時間を密着時
間に応じて変化させる制御手段を備えたことを特徴と
している。
【0026】また、本願の第3発明は、シートフィルム
を増感紙に密着させてX線撮影を行うX線撮影装置にお
いて、撮影ステージから前記シートフィルムを搬出する
駆動手段と、前記駆動手段によって前記撮影ステージか
ら前記シートフィルムを搬出する際の待ち時間を前記増
感紙の種類と前記シートフィルムの種類の組み合わせ
に応じて変化させる制御手段を備えたことを特徴とし
ている。
【0027】また、本願の第4発明は、シートフィルム
を増感紙に密着させてX線撮影を行うX線撮影装置にお
いて、撮影ステージから前記シートフィルムを搬出する
ためのローラと、前記ローラを駆動するためのモータ
と、前記モータの負荷を検出する検出手段と、前記検出
手段の検出結果に基づいて、前記ローラと前記シートフ
ィルムとの間のスリップが実質的に生じないように前記
モータによる前記ローラの駆動を中断させる中断手段
、前記中断手段による所定時間の中断の後、前記モー
タによる前記ローラの駆動を再開させる再開手段とを備
えたことを特徴としている。
【0028】また、本願の第5発明は、第4発明におい
て、前記中断手段による中断と、前記再開手段による再
開とを、前記検出手段の検出結果に基づいて繰り返す
とを特徴としている。
【0029】また、本願の第6発明は、第4又は第5発
明において、前記モータによる前記ローラの駆動の開始
時から少なくとも前記シートフィルムが動き出すまで
は、前記モータのトルクを通常時より小さな所定トルク
にすることを特徴としている。
【0030】また、本願の第7発明は、シートフィルム
を増感紙に密着させてX線撮影を行うX線撮影装置にお
いて、撮影ステージから前記シートフィルムを搬出する
ためのローラと、前記ローラを駆動するためのモータ
と、前記モータの負荷を検出する検出手段と、前記検出
手段の検出結果に基づいて、前記ローラと前記シートフ
ィルムとの間のスリップが実質的に生じないように前記
モータによる前記ローラ の駆動を中断させる中断手段と
を備え、前記モータによる前記ローラの駆動の開始時か
ら少なくとも前記シートフィルムが動き出すまでは、前
記モータのトルクを通常時より小さな所定トルクにする
ことを特徴としている。
【0031】
【実施例】以下、本発明のX線撮影装置を図示した実施
例を用いて説明する。
【0032】図1は、X線撮影装置の内部の構成を示す
断面図である。図1において、X線撮影装置内は、筺体
1と板状の前側支持部材2によって光密に保たれてい
る。本実施例では、被検者とフィルムとの距離を可能な
限り近付けて鮮明な画像が得られるようにするために、
前側支持部材2は被検者から発生する散乱線を除去する
作用を有する散乱線除去部材、例えばグリッドで構成さ
れている。更に、前側支持部材2は胸当てとしても作用
し、画質の向上と共に装置の薄型化にも貢献している。
【0033】3は未撮影のシートフィルムを積層してお
くためのサプライマガジンであり、4は撮影済みのシー
トフィルムが積層収納されるレシーブマガジンである。
5,6,7はローラ対であり、撮影ステージにフィルム
を搬入、搬出するための搬送手段として設けられてい
る。このうち、ローラ対5,6はそれぞれレバー5a,
6aを介して軸5b,6bの廻りに揺動可能であり、フ
ィルムを挟んだまま揺動することで、フイルムを所望の
搬送方向へ方向転換するように制御される。
【0034】シートフィルム搬送の駆動源となるのは、
DCモーター23(図2参照)である。このDCモータ
23とローラ対5,6,7は、不図示の伝達機構(例え
ば、チェーンやギア等)により接続されている。
【0035】図2は、搬送モータ23の制御系を示す概
略図である。この図において、DCモーター23の軸に
はローターリエンコーダ24の軸が直結された形で取り
付けられており、DCモーター23の回転に合わせ、ロ
ーターリエンコーダ24はパルスを出力する。22はX
線撮影装置の動作を制御する制御装置であり、制御装置
22の内部には、情報処理装置27、駆動装置26、及
び入力装置25が設けられている。
【0036】DCモーター23は情報処理装置27によ
り制御され、ロータリーエンコーダのパルス出力は入力
装置25を介して情報処理装置27に入力される。従っ
て、情報処理装置27はロータリーエンコーダ24のパ
ルスをカウントすることにより、各ローラ対5,6,7
に挟まれて移動するシートフィルムFの移動量を検出し
ながらDCモーター23の駆動を制御することが可能と
なる。
【0037】図1に戻って、16は吸引ポンプであり、
サプライマガジン3内に積層される多数枚のシートフィ
ルムの中から1枚のシートフィルムを取り出す吸盤30
等を使った取り出し機構、撮影ステージに送り込まれた
シートフィルムが下方にずれ落ちないように吸盤20等
を使った保持機構、及び撮影ステージ内の減圧による密
着機構のための吸引減圧手段として用いられる。
【0038】吸引ポンプ16の排気口には消音用ホース
17が取り付けられている。排気口に消音用ホース17
を取り付けたことにより排気音の消音効果が生まれ、吸
引ポンプ動作時に排気口より出ていた吸引ポンプの動作
音が軽減され、X線撮影装置の動作中の騒音を軽減する
ことが可能となっている。また、消音用ホース17の排
気部には、消音された吸引ポンプ16の排気を利用して
フィルムと増感紙に空気を吹き付けるためのノズル18
が取り付けられている。
【0039】前側支持部材2には、接着などの方法で気
密性と柔軟性を兼ね備えたパッキン8と前側増感紙9が
取り付けられている。また、後側増感紙10は可撓性を
有する板状の後側支持部材11に取り付けられ、後側支
持部材11は枠体12に取り付けられている。なお増感
紙は必ずしも前側と後側の両方に設ける必要はなく、少
なくともいずれか一方を設ければフィルム上に画像が得
られる。後側支持部材11は肉薄でX線吸収の少ない均
一な組織のもの(例えば、厚さ0.3mmのクロロプレ
ンゴム)が望ましい。
【0040】19はローラで、レバー19aを介して軸
19bの廻りに揺動可能であり、枠体12に取り付けら
れた不図示のローラーと対を成し、撮影ステージ内でシ
ートフィルムを挟み込んで搬入、搬出するための搬送手
段として設けられている。DCモーター23とローラ1
9は不図示の伝達機構(例えば、チェーンやギア等)に
より接続され、ローラ19はDCモーター23により駆
動される。
【0041】20は吸盤であり、先に本願出願人が特開
平4−241345号公報で提案したように吸引によっ
て撮影ステージ内のシートフィルムを保持するために使
用される。21はシートフィルムを検出するためのフィ
ルムセンサである。
【0042】後側支持部材11の後方にはホトタイマ1
4が設置されている。ホトタイマ14は被検者を透過し
てきたX線強度を検出してフィルム濃度を適正に制御す
る自動露出制御装置のX線検出器である。ホトタイマ1
4は所定の形状の複数または単数の採光野を有してい
る。本実施例では、被検者とフィルムの距離を短くして
幾何学的なボケを小さくするため、またホトタイマ14
からの散乱線によるかぶりを防ぐ目的で、ホトタイマ1
4(X線検出器)を後側支持部材11の後方に配置して
いる。
【0043】自動露出制御装置はホトタイマ14の出力
を基に露出時間を制御してフィルム露出を適正に行う。
更に、ホトタイマ14の後方には後方散乱線遮蔽部材で
ある鉛板15が配置され、鉛板15によってホトタイマ
14を透過したX線が後方の部材に当たって発生する後
方散乱線を遮蔽すると同時に、サプライマガジン3及び
レシーブマガジン4内のフィルムのX線によるかぶりを
防止するようになっている。鉛板15はフィルム全面を
カバーするサイズを有する。
【0044】次に、この実施例の動作を説明する。図1
において、吸盤30を用いた不図示の取り出し機構によ
りサプライマガジン3内で積層収納されている多数枚の
フィルムの中からシートフィルムFが取り出され、シー
トフィルムFがローラ対5,7の駆動により、撮影ステ
ージ上方から後側増感紙10の前面に送り込まれて来
る。撮影ステージ内にシートフィルムFが搬入されてく
ると、ローラ19は矢印Cの方向に揺動して枠体12に
取り付けられたローラー(不図示)と対を成し、シート
フィルムFを挟み込む。この状態でシートフィルムFは
さらに撮影ステージ内に送り込まれる。
【0045】撮影ステージ内に搬入されるシートフィル
ムFの後端がフィルムセンサ21を通過すると同時に、
情報処理装置27は、フィルム搬送用DCモータ23に
取り付けられたロータリーエンコーダ24の出力パルス
のカウントを開始する。情報処理装置27は、例えば、
撮影ステージ内の増感紙が半切サイズ(35cm×43
cm)であり、撮影ステージ内に搬入されるシートフィ
ルムFが増感紙と同じ半切サイズ(35cm×43c
m)の場合、シートフィルムFを搬送しながらカウント
しているロータリーエンコーダ24のパルスが、前もっ
てわかっている前記フィルムセンサ21と後側増感紙1
0の上端までの移動パルス数に一致する位置にシートフ
ィルムFを停止させるよう搬送用DCモータ23を制御
する。
【0046】従って、シートフィルムFは、後側増感紙
10の上端とシートフィルムFの上端(搬送方向に関し
て後端)が一致した位置で停止する。これは、増感紙と
シートフィルムのサイズが同じ場合の制御を説明したも
のであるが、増感紙のサイズに対してシートフィルムの
サイズが小さい場合には、以下に説明するような制御を
行う。
【0047】図3は、撮影部の増感紙に対するシートフ
ィルムの停止位置を示す図で、この図において、Faは
後側増感紙10の上端とシートフィルムFの上端を一致
させて位置合わせされた状態を示している。Fb,Fc
のそれぞれは後側増感紙10の上端とシートフィルムF
の上端があるオフセットパルス分だけずらして位置合わ
せされた状態を示している。
【0048】図3に示すように、例えば撮影ステージ内
の後側増感紙10が半切サイズ(35cm×43cm)
であり、撮影ステージ内に搬入されるシートフィルムF
が後側増感紙10より小さい大角サイズ(35cm×3
5cm)であった場合、情報処理装置27は、シートフ
ィルムFを搬送しながらカウントしているロータリーエ
ンコーダ24のパルスが、前もってわかっているフィル
ムセンサ21と後側増感紙10の上端までの移動パルス
数にオフセットパルス数Pを加えた値に一致する位置
に、シートフィルムFを停止させるようDCモータ23
を制御する。従って、Fa,Fbで示すように、シート
フィルムFは後側増感紙10の上端とシートフィルムF
の上端がオフセットパルス数Pだけずれた状態で停止す
る。
【0049】撮影装置の制御を行う情報処理装置27
は、情報処理装置27のメモリ内にオフセットパルスP
を記憶しており、シートフィルムを1枚搬送するごとに
記憶しているオフセットパルス量Pの値を徐々に変化さ
せていく。例えば、図3に示すようにシートフィルムF
の停止位置はFaからFbの位置へ、FbからFcの位
置へと徐々に変化していく。変化の範囲は、フィルムF
の移動量換算で0mmから4mm程度としておくとX線
撮影に大きな影響を及ぼさない。
【0050】また、オフセット量を正の範囲にしておく
と、シートフィルムFは常に増感紙の外に飛び出すこと
なく、増感紙内で位置合わせの徐変が行われるので、被
検者のX線像がけられることはない。撮影ごとの徐変の
方法は、許されるオフセット量の範囲内でランダムに変
化してもよいが、0から徐々に最大値に変化し、最大値
から徐々に0に戻るような変化の方法を取ると、連続し
て撮影した2枚のシートフィルム間の増感紙上でのずれ
量はわずかとなるので連続してX線撮影されたフィルム
を並べて読影する時に違和感がなくてよい。
【0051】徐変機能を設けることにより、増感紙表面
上でシートフィルムFの端が接触する部分は一カ所でな
くその近傍に分散される。このため密着時に加わる増感
紙へのストレスは何回もの撮影の過程において一カ所で
なく、その近傍に分散されることになり、増感紙に傷を
付きにくくするものである。
【0052】後側増感紙10に対してシートフィルムF
の位置合わせが終了すると、送り込まれたシートフィル
ムFは下方にずれ落ちないように前記した特開平4−2
41345号に記載されるような吸盤20を使用する吸
引方式の保持機構によって規定位置に保持される。これ
はフィルムFを鉛直方向に立てた状態で保持撮影が行わ
れるため、フィルムを撮影部に出し入れする際にフィル
ムFが重力で下方にずれ落ちるのを防ぐために設けられ
ている。
【0053】吸盤20によりシートフィルムFが後側支
持部材11上で保持されると、ローラ19は図1の矢印
Cの反対方向に揺動して枠体12が回動可能になる。こ
の状態で枠体12を図1の矢印方向Bに回動させると、
後側支持部材11はパッキン8に密着し、前側支持部材
2、パッキン8、及び後側支持部材11で囲まれた空間
は、密閉されシートフィルムFを内包した密閉空間を形
成する。ここで、この密閉空間を吸引ポンプ16の減圧
機構で減圧すると、大気圧によって可撓性を有する後側
支持部材11が撓んで前側支持部材2の方向に押しつけ
られ、前側増感紙9、シートフィルムF、及び後側増感
紙10が密着し保持される。
【0054】これはいわゆる真空密着方式と呼ばれる方
式である。このとき、前側支持部材2も同一の大気圧に
よって後側支持部材11の方向に押しつけられるため両
者は同一の力で押しあって均衡な状態を保ち、前側支持
部材2、即ちグリッドが変形したりして無理な力が働く
ことはない。
【0055】シートフィルムFの密着が完了すると、情
報処理装置27は密着完了時からX線撮影までの時間、
即ちシートフィルムFが密着状態にある密着時間Tの計
測を開始する。
【0056】この状態でX線撮影が行われる。X線源1
01(図5参照)から被検者102(図5参照)に照射
されたX線は、被検者102の体内の各部の組織により
選択的に吸収または透過されて、散乱線除去作用を有す
る前側支持部材2の表面に入射する。被検者102にX
線が当たると画質を劣化させる散乱線が発生するが、こ
の散乱線は前側支持部材2の散乱線除去作用で選択的に
吸収される。ここで、増感紙9,10には、X線像を形
成するのに有効なX線、所謂1次X線が選択的に到達
し、これに応じて増感紙9、10が可視光を発光してフ
ィルムF上に被検者の胸部X線像を形成する。
【0057】このとき、一部のX線は後側増感紙10及
び後側支持部材11を透過し、ホトタイマ14に到達す
る。ホトタイマ14の出力を基に適正露光量に達したら
X線の発生を遮断するように制御してX線撮影が終了す
る。X線撮影が終了すると、情報処理装置27はそこま
での密着時間Tの計測結果をメモリに記憶する。
【0058】この後、シートフィルムFを内包した前側
支持部材2、パッキン8、及び後側支持部材11で囲ま
れた密閉空間は、吸引ポンプ16の減圧機構による減圧
が不図示の電磁バルブを切り換えることにより大気開放
状態となり、撮影ステージに内包されたシートフィルム
Fの搬出動作が開始される。
【0059】以下、撮影ステージからのシートフィルム
Fの搬出動作について説明する。真空密着解放後、シー
トフィルムFを内包した前側支持部材2、パッキン8、
及び後側支持部材11で囲まれた密閉空間が減圧状態か
ら大気圧になったことが検出された後、枠体12が矢印
Bと反対方向に回動する。シートフィルムFは吸盤20
を使用した吸引方式の保持機構により後側支持部材11
上で保持されているので、枠体12の回動とともに前側
増感紙9から離れ、後側増感紙10に貼り付いたまま搬
入された状態と同じ位置である搬出位置に来る。
【0060】次に、シートフィルムFの搬入時と同様
に、ローラ19は、矢印Cの方向に揺動して枠体12に
取り付けられた不図示のローラーと対を成しシートフィ
ルムFを挟み込み、後側支持部材11上でシートフィル
ムFの保持を行う。ローラ19によりシートフィルムF
の保持が行われると、吸盤20による吸引保持は不図示
の電磁バルブを切り換えることにより解除される。従っ
て、この時点で吸引ポンプ16は吸引作業から解放され
る。撮影の済んだシートフィルムFは、増感紙からロー
ラ19により搬入時とは逆方向に送り出され、ローラ対
5,6,7によってレシーブマガジン4内もしくは不図
示の自動現像機側へと送り込まれる。
【0061】撮影ステージからのシートフィルムFの搬
出動作において、情報処理装置27のメモリに記憶され
ているシートフィルムFの密着時間Tをもとに、情報処
理装置27は、搬出時にローラ19によりシートフィル
ムFの保持が行われている状態で、つぎの搬出動作開始
まである一定時間待つような制御を設けている。一般的
に、シートフィルムFと増感紙10が同じ組み合わせの
ものを比較した場合、シートフィルムと増感紙の密着度
は、密着時間が長くれば長いほど高まる傾向にある。
【0062】また、撮影ステージからの搬出動作におい
て、一度密着したシートフィルムFと増感紙10の間に
空気が入ってくる度合いは、密着度が高ければ高いほど
時間がかかる傾向にある。即ち、一度密着したシートフ
ィルムFと増感紙10は、その密着時間が長ければ長い
ほど、密着に必要としていた力を解放した以降、シート
フィルムFと増感紙10の間に空気層ができるまでに時
間がかかる。
【0063】本実施例では、シートフィルムFの密着の
間、測定していた密着時間Tをもとにして、情報処理装
置27は密着時間Tが長いときには自動的に待ち時間を
長くし、密着時間Tが短いときには自動的に待ち時間を
短くするような制御をしている。本実施例での待ち時間
は、1秒から4秒の間で制御している。そして、シート
フィルムFと増感紙10の間に空気層ができ、フィルム
の滑りがよくなったところで、情報処理装置27は搬出
動作を開始させる。
【0064】一方で、シートフィルムFと増感紙10の
組み合わせは一通りではなく、いろいろな組み合わせが
存在する。例えば、低解像度の増感紙やシートフィルム
に比較すると、高解像度の増感紙、高解像度のシートフ
ィルムほど表面が滑らかであるため密着に時間がかか
り、一度増感紙とシートフィルムの間に空気層がない状
態で密着すると、密着解放後両者の間に空気層ができる
までに時間がかかる。
【0065】本実施例ではX線撮影装置の操作部(不図
示)から増感紙の種類、シートフィルムの種類を入力で
きるようになっており、それらの種類により例え密着時
間Tが同じだった場合でも、低解像度のものを使用した
場合に比べ高解像度のものを使用した場合には待ち時間
をより長くとるようにするなど、増感紙の種類、シート
フィルムの種類を考慮して待ち時間を変化させるような
制御を行っている。
【0066】本実施例では、この状態で後側増感紙10
とシートフィルムFの分離を早めるためにシートフィル
ム側面から空気の吹き付けを行っている。以下、空気の
吹き付けについて述べる。
【0067】吸引ポンプ16の排気口には消音用ホース
17が取り付けられている。排気口に消音用ホース17
を取り付けたことにより排気音の消音効果が生まれ、吸
引ポンプ16の動作時に排気口より出ていた吸引ポンプ
の動作音が軽減され、X線撮影装置の動作中の騒音を軽
減することが可能となっている。また、消音用ホース1
7の排気部には、消音された吸引ポンプの排気を利用し
てフィルムと増感紙に空気を吹き付けるためのノズル1
8が取り付けられている。
【0068】撮影ステージからのシートフィルムFの搬
出動作において、搬出時にローラ19によりシートフィ
ルムFの保持が行われている状態で、次の搬出動作開始
まである一定時間待つような制御を設けていることは前
記したとおりである。ノズル18は、次の搬出動作開始
までの待ち時間制御状態において後側増感紙10の側面
の位置する近傍に取り付けられている。
【0069】ローラ19によりシートフィルムFの保持
が行われると、吸盤20による吸引保持は不図示の電磁
バルブを切り換えることにより解除される。従って、こ
の時点で吸引ポンプ16は吸引作業から解放される。従
って、この状態で吸引ポンプ16を作動させると、吸引
ポンプ16に対する吸引対象物はないので、排気口から
は空気が排出される。本実施例では、この吸引ポンプ1
6から排出される空気をノズル18を使って後側増感紙
10とシートフィルムFの間に吹き付けを行っている。
【0070】後側増感紙10の側面近傍に取り付けられ
たノズル18から後側増感紙10とシートフィルムFの
側面に吹き付けられた空気は、後側増感紙10とシート
フィルムFの間に入り込みシートフィルムFの分離を早
めている。
【0071】図4は、後側増感紙10に切り欠き28を
設けた例を示す図である。後側増感紙10にノズル18
から空気の吹き付けが行われる部分に切り欠き28を付
け、ノズル18から吹き付けられる空気が後側増感紙1
0とシートフィルムFの間に入り込み易いようにしてい
る。この実施例において、この切り欠き28の形状は増
感紙の加工のしやすさを考え三角形であるが、この切り
欠き28の形状は、半円、長方形等どんな形でもよい。
【0072】撮影ステージからのシートフィルムFの搬
出動作において、情報処理装置27のメモリに記憶され
ているシートフィルムFの密着時間Tをもとに、ローラ
19によりシートフィルムFの保持が行われている状態
で、次の搬出動作開始まである一定時間待ち、その搬送
動作開始までの間、吸引ポンプ16の排気を利用してシ
ートフィルムFと後側増感紙10の側面に向かって空気
を吹き付ける例については、前記したとおりである。
【0073】次に、シートフィルムFは後側増感紙10
からローラ19により搬入時とは逆方向に送り出され
る。この後側増感紙10からローラ19によるシートフ
ィルムFの搬出動作において、本実施例では、シートフ
ィルムFと後側増感紙10の貼り付きを検出し、貼り付
きを検出した場合には搬出を一時中断し、シートフィル
ムFと後側増感紙10の間に空気の層ができるよう待ち
時間を設ける。
【0074】その後、再び搬出動作を開始する。そこで
またシートフィルムFと後側増感紙10の貼り付きを検
出した場合には搬出を一時中断し、シートフィルムFと
後側増感紙10の間に空気の層ができるよう更に待ち時
間を設ける。
【0075】その後、再び搬出動作を開始する。以上の
動作を何度か繰り返し、シートフィルムFと後側増感紙
10の貼り付きがなくなった時点で、シートフィルムF
は撮影ステージから搬出され、更にローラ対5,6,7
によってレシーブマガジン4内もしくは不図示の自動現
像機側へと送り込まれる。本実施例では、貼り付き検出
時間を250msec、待ち時間を750msecに設
定しているが、この時間に限定するものではない。
【0076】ここで、本実施例のシートフィルムFと後
側増感紙10の貼り付きの検出方法を述べる。
【0077】ローラ19は、ギアやチェーンを介して搬
送用のDCモータ23により駆動される。シートフィル
ムFと後側増感紙10が貼り付きを起こしていると、ロ
ーラ19はシートフィルムFを搬出する正常な回転がで
きず、DCモータ23に負荷がかかる。本実施例では、
このDCモータ23の負荷を検出することによりシート
フィルムFの貼り付きを判断している。
【0078】情報処理装置27は、例えば搬送用DCモ
ータ23の駆動開始後、ある一定時間経過してもDCモ
ータ軸に直結されたロータリーエンコーダ24のパルス
が規定パルス数出力されない場合には、シートフィルム
Fの貼り付きがあると判断している。即ち、規定時間内
にDCモータ23の回転速度が上がらないときには貼り
付きがあると判断している。
【0079】なお、DCモータ23の負荷の検出方法に
ついては、回転速度を検出する方法に限定するものでは
ない。例えば、搬送用DCモータ23の駆動電流を検出
する検出回路を設け、その値を検出することによりモー
タ23の負荷の大小を判断してもよい。この場合、DC
モータ23の特性から、負荷が大きいとDCモータ23
に流れる電流は多く、負荷が小さいときにはDCモータ
に流れる電流は少なくなることにより負荷の大小を判断
する。
【0080】ところで、撮影ステージの後側増感紙10
からのローラ19によるシートフィルムFの搬出動作に
おいて、フィルム搬送用モータ23のトルクを一時的に
通常の搬送時のトルクに比べ小さくして搬出動作を行っ
てもよい。モータのトルクの大きさは、シートフィルム
Fが後側増感紙10に貼り付いている場合に、シートフ
ィルムFとローラ19の間にスリップが生じず、且つ後
側増感紙10に貼り付いているシートフィルムFをむり
やり後側増感紙10から搬出しないトルクに設定するの
がよい。
【0081】これによりシートフィルムFとローラ19
の間にスリップが生じないため、前述のモータの負荷の
検出を正確に行えるとともに、シートフィルムFとロー
ラ19の間のスリップによる斜め送りによるジャムもな
くなる。また、モータのトルクを抑えることにより、後
側増感紙10とシートフィルムFの間に空気の層がなく
貼り付いているときにはローラ19は動かず、その後、
後側増感紙10とシートフィルムFの間に空気層ができ
ると自然とフィルムが動き出すことになる これを利用
すると、前述した貼り付き検出、待ち時間制御を用いず
に安定したシートフィルムFの搬出が可能となる。
【0082】本実施例によれば、あるサイズの増感紙に
対してサイズの小さなシートフィルムを送るときには、
送り量を徐変することにより密着時にフィルムの端の部
分が増感紙に及ぼすストレスを分散できるので増感紙の
痛みを少なくできる。また、増感紙とシートフィルム間
に空気層ができた状態でシートフィルムを撮影ステージ
から搬出する事により、増感紙およびシートフィルムに
傷を付けることなく撮影ステージからフィルムを排出で
きるため、増感紙の寿命を延ばし装置の性能を持続する
ことができるとともに、フィルム搬送の信頼性も向上す
る。
【0083】
【発明の効果】上述した如く、第1発明のX線撮影装置
によれば、撮影ステージでのフィルムの密着動作で増感
紙につく傷を極力軽減でき、X線撮影の高画質を長時間
維持することが可能となる。また、第2乃至第7発明の
各々のX線撮影装置によれば、撮影ステージからのフィ
ルムの搬出動作でフィルムや増感紙につく傷を極力軽減
でき、X線撮影の高画質を長時間維持することが可能と
なると共に、フィルム搬送の信頼性を向上させることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のX線撮影装置の一実施例の内部構成を
示す図。
【図2】搬送モータの制御系を示す概略図。
【図3】撮影部の増感紙に対するシートフィルムの停止
位置を示す図。
【図4】後側増感紙に切り欠きを設けた例を示す図。
【図5】X線システムの概要図。
【図6】従来のX線撮影装置の外観を示す図。
【図7】従来のX線撮影装置の内部構成を示す図。
【符号の説明】
1 筺体 2 前側支持部材 3 サプライマガジン 4 レシーブマガジン 8 パッキン 9 前側増感紙 10 後側増感紙 11 後側支持部材 12 枠体 16 吸引ポンプ 17 排気ホース 18 ノズル 20 フィルム保持用吸盤 21 フィルムセンサ 22 制御装置 23 搬送用モータ 24 ロータリーエンコーダ 27 情報処理装置 28 空気吹き付け用切り欠き
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−226140(JP,A) 特開 昭55−33137(JP,A) 特開 平2−123034(JP,A) 実開 平4−109755(JP,U) 実開 昭49−77867(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03B 42/02 A61B 6/00 300

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートフィルムを増感紙に密着させてX
    線撮影を行うX線撮影装置において、撮影ステージに前
    記シートフィルムを搬入する駆動手段と、前記撮影ステ
    ージに取り付けられた前記増感紙に対して前記シートフ
    ィルムの停止位置がシートフィルムごとに徐々に変化す
    るように前記駆動手段を制御する制御手段を備えたこ
    とを特徴とするX線撮影装置。
  2. 【請求項2】 シートフィルムを増感紙に密着させてX
    線撮影を行うX線撮影装置において、撮影ステージから
    前記シートフィルムを搬出する駆動手段と、前記駆動手
    段によって前記撮影ステージから前記シートフィルムを
    搬出する際の待ち時間を密着時間に応じて変化させる制
    御手段を備えたことを特徴とするX線撮影装置。
  3. 【請求項3】 シートフィルムを増感紙に密着させてX
    線撮影を行うX線撮影装置において、撮影ステージから
    前記シートフィルムを搬出する駆動手段と、前記駆動手
    段によって前記撮影ステージから前記シートフィルムを
    搬出する際の待ち時間を前記増感紙の種類と前記シート
    フィルムの種類の組み合わせに応じて変化させる制御
    手段を備えたことを特徴とするX線撮影装置。
  4. 【請求項4】 シートフィルムを増感紙に密着させてX
    線撮影を行うX線撮影装置において、撮影ステージから
    前記シートフィルムを搬出するためのローラと、前記ロ
    ーラを駆動するためのモータと、前記モータの負荷を検
    出する検出手段と、前記検出手段の検出結果に基づい
    て、前記ローラと前記シートフィルムとの間のスリップ
    が実質的に生じないように前記モータによる前記ローラ
    の駆動を中断させる中断手段と、前記中断手段による所
    定時間の中断の後、前記モータによる前記ローラの駆動
    を再開させる再開手段とを備えたことを特徴とするX線
    撮影装置。
  5. 【請求項5】 前記中断手段による中断と、前記再開手
    段による再開とを、前記検出手段の検出結果に基づいて
    繰り返すことを特徴とする請求項4に記載のX線撮影装
  6. 【請求項6】 前記モータによる前記ローラの駆動の開
    始時から少なくとも前記シートフィルムが動き出すまで
    は、前記モータのトルクを通常時より小さな所定トルク
    にすることを特徴とする請求項4又は5に記載のX線撮
    影装置
  7. 【請求項7】 シートフィルムを増感紙に密着させてX
    線撮影を行うX線撮影装置において、撮影ステージから
    前記シートフィルムを搬出するためのローラと、前記ロ
    ーラを駆動するためのモータと、前記モータの負荷を検
    出する検出手段と、前記検出手段の検出結果に基づい
    て、前記ローラと前記シートフィルムとの間のスリップ
    が実質的に生じないように前記モータによる前記ローラ
    の駆動を中断させる中断手段とを備え、前記モータによ
    る前記ローラの駆動の開始時から少なくとも前記シート
    フィルムが動き出すまでは、前記モータのトルクを通常
    時より小さな所定トルクにすることを特徴とするX線撮
    影装置
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