JP3331851B2 - 積層セラミック電子部品の製造方法 - Google Patents

積層セラミック電子部品の製造方法

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JP3331851B2
JP3331851B2 JP02753096A JP2753096A JP3331851B2 JP 3331851 B2 JP3331851 B2 JP 3331851B2 JP 02753096 A JP02753096 A JP 02753096A JP 2753096 A JP2753096 A JP 2753096A JP 3331851 B2 JP3331851 B2 JP 3331851B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は積層セラミック電子
部品の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】以下に従来技術として、積層セラミック
コンデンサを例に、製造方法について説明する。
【0003】図4は、積層体グリーンブロック(以降グ
リーンブロックと称する)の切断した状態の断面図であ
る。図4において、11はグリーンブロック、11a
グリーンチップ、12発泡剤含有接着剤層付き接着シ
ート12aはポリエステルシート、12bは発泡剤含
有接着剤層、12cは接着剤層、13は金属基盤であ
る。
【0004】主成分がチタン酸バリウムおよび有機バイ
ンダからなる誘電体スラリーを、ドクターブレード法に
より、キャリアフィルム上に塗布後乾燥し、セラミック
グリーンシートを作成する。次いで、その表面にパラジ
ウムを主成分とする内部電極ペーストを、スクリーン印
刷法により印刷、乾燥して内部電極を形成した。次に、
前記セラミックグリーンシートを金属基盤13の上に
着シート12を密着固定した表面上に発泡剤含有接着剤
12bを介して密着固定する。その後さらに、前記セ
ラミックグリーンシートと内部電極を所定枚数だけ順次
積層・加圧圧着してグリーンブロック11を作成する。
次に、前記グリーンブロック11が前記金属基盤13
接着シート12で密着固定された状態のまま、所定の
寸法形状に切断する。次に、これを100℃から150
℃の温度で加熱すると発泡剤含有接着剤層12bが発泡
することにより、接着シート12から前記グリーンブロ
ック11の切断片が剥離される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記の従来の方
法では、グリーンブロック11を発泡剤含有接着剤層
2bを介して接着シート12に密着固定しているため、
これを加熱し発泡剤を発泡させて接着シート12から前
記切断片を剥離する際に、加熱により切断片11a(以
降グリーンチップと称する)中のバインダ成分が軟化し
てグリーンチップ11a同士が再び接着してしまうとい
う問題があった。
【0006】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、グリーンチップの再接着を防止することを目的とす
るものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明は、金属基盤に密着固定された弾性ゴム製のベ
ースフィルム上に、グリーンブロックを密着固定し、こ
の状態でグリーンブロックを所定寸法に切断後、前記ベ
ースフィルムの外周部を固定し、その積層体グリーンブ
ロックの裏側からU字形突起物で押圧してベースフィル
ムを機械的に伸長し、グリーンチップをベースフィルム
から剥離させることにより所期の目的を達成するもので
ある。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の積層セ
ラミック電子部品の製造方法は、金属基盤表面に密着固
定された弾性ゴム製のベースフィルム上に直接形成され
たグリーンブロックを所定寸法に切断後、前記金属基盤
より前記ベースフィルムを剥がし、その後、前記ベース
フィルムの外周部を固定し、その積層体グリーンブロッ
クの裏側からU字形突起物で押圧して前記ベースフィル
ムを引き伸ばしてベースフィルムと積層体グリーンブロ
ックの切断片との接着力を小さくし、切断した前記グリ
ーンチップを前記ベースフィルムより剥離するものであ
り、これにより、前記ベースフィルムとグリーンブロッ
クはセラミックグリーンシート表面に表出したバインダ
成分によって密着固定されており、グリーンブロックの
切断時には、ずれる事なく寸法精度よく切断でき、切断
後前記ベースフィルムを積層体グリーンブロックの裏側
からU字形突起物で押圧して機械的に引き伸ばすことに
より、グリーンチップとの接触面積が小さくなり実質的
に接着力が小さくなり容易に剥離することができる。
【0009】
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】(実施形態1)以下、実施形態1を積層セ
ラミックコンデンサを例に図1〜図3を用いて説明す
る。
【0016】図1は本実施形態のグリーンブロック切断
後の断面図、図2は本実施形態のベースフィルムの平面
図、図3はグリーンチップのベースフィルムからの剥離
手段を示す断面図である。図1〜図3において、4はウ
レタンゴム製のベースフィルム、4aは切り溝、4bは
孔、5はU字形突起物、6は金属枠体である。1及び3
は従来例と同様であるため同じ番号を付した。
【0017】まず、図1に示すステンレス製の金属基盤
3上に縦120mm×横120mm、厚さ100μmのベー
スフィルム4を密着固定した。このベースフィルム4上
の中央部分にあらかじめ所定のパターンを用いて内部電
極層を印刷した、縦100mm×横100mmのグリーンシ
ートを加圧圧着する。このグリーンシートの下面には誘
電体グリーンシート作成に用いたバインダ成分が沈降し
て表出しているので、このバインダ成分を介してベース
フィルム4上に直接、接着できる。なおベースフィルム
4の表面が平滑であれば、それだけでもグリーンシート
の接着が可能である。次に前記グリーンシートの上に、
内部電極が交互に異なる端面に露出するように次のグリ
ーンシートを配し、順次必要枚数を100kg/cm2の圧
力で加圧圧着しながら積層し、グリーンブロック1を作
成した。
【0018】次にグリーンブロック1はベースフィルム
4上に密着固定された状態で、長さ2.0mm×幅1.0
mm、長さ2.5mm×幅1.6mm及び長さ4.0mm×幅
2.0mmの3種類の寸法形状のグリーンチップ1aにそ
れぞれ切断した。次に、グリーンブロック1が接着され
た状態でベースフィルム4を金属基盤3から剥がす。ベ
ースフィルム4と金属基盤3は接着剤層を介さずに密着
固定されているために容易に剥離することができる。剥
離後、縦105mm×横105mmの開口部を持つステンレ
ス製の金属枠体6にグリーンブロック1が下になるよう
にベースフィルム4の外周部を固定し、U字形の突起物
5をベースフィルム4の裏側に押し当てて移動させなが
らベースフィルム4を引き伸ばし、グリーンチップ1a
を剥離した。得られた各形状のグリーンチップ1aの再
接着状態を10万個について評価した。また、比較のた
めに従来の製造方法により得られた切断片についても同
様に評価を行った。その結果を(表1)に示す。
【0019】
【表1】
【0020】(表1)から明らかなように、本発明のグ
リーンチップ1aは従来品に較べて再接着の発生が抑制
されていることが判る。また、データとして示していな
いが、得られたグリーンチップ1aの寸法精度は従来品
と比較しても同等であり、変形や破損は認められなかっ
た。
【0021】(実施形態2)本実施形態2では金属基盤
3上に縦120mm×横120mm、の外形で厚み30μ
m、50μm、100μm、300μm、600μm、
1000μm及び1500μmの7種類のベースフィル
ム4をそれぞれ密着固定した。これら各々のベースフィ
ルム4上に実施の形態1と同様な手段でグリーンブロッ
ク1を形成した。
【0022】次に、得られたグリーンブロック1をベー
スフィルム4上に密着固定した状態で寸法長さ2.5mm
×幅1.6mmのグリーンチップ1aに切断し、実施形態
1と同様な手段を用いベースフィルム4からグリーンチ
ップ1aを剥離し、厚み30μm、50μm、100μ
m、300μm、600μm、1000μm及び150
0μmの7種類のベースフィルム4を用いて得られたそ
れぞれのグリーンチップ1aの再接着状態及び外観不良
率を10万個について評価し、その結果を(表2)に示
した。
【0023】
【表2】
【0024】(表2)から明らかなように、ベースフィ
ルム4の厚さが50μm〜1000μmの場合は実施の
形態1同様にグリーンチップ1aの再接着が抑制されて
いることが判る。しかしベースフィルム4の厚さが50
μmより薄い30μmの場合、グリーンブロック1を切
断する際に切断刃がベースフィルム4を切断し金属基盤
3にまで達してしまい、ベースフィルム4を金属基盤3
より剥がして力を加えた際、ベースフィルム4が破損
し、グリーンチップ1aの剥離ができなく好ましくな
い。また、厚みが1000μmより厚い1500μmの
場合には、グリーンシートを複数層積層・加圧圧着する
際にグリーンシートがベースフィルム4の加圧時の変形
にしたがって伸び、グリーンチップ1aに切断時に内部
電極が所定の位置からずれたグリーンチップ1aが多数
発生するため好ましくない。また実施形態1と同様に、
得られたグリーンチップ1aの寸法精度はベースフィル
ム4が50μm〜1000μmの範囲においては、従来
品と比較しても同等であり、変形や破損は認められなか
った。尚、本実施形態ではウレタンゴム製のベースフィ
ルム4を用いたが、他の合成ゴム及び天然ゴムを用いて
も同様な結果が得られる。またベースフィルム4に切り
溝4a、および孔4bを設けることでベースフィルム4
が破損する事なく、小さい機械的力で引き伸ばすことが
できる効果が得られる。またさらにベースフィルム4よ
りグリーンチップ1aを剥離する手段は本実施形態に示
した以外の手段を用いても差し支えはない。
【0025】
【発明の効果】以上のように本発明の積層セラミック電
子部品の製造方法は、金属基盤上にベースフィルムを密
着固定する方法で、切断したグリーンチップを加熱する
事なしに機械的に容易にベースフィルムから剥離するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における積層グリーンブロ
ックの切断後の状態を示す断面図
【図2】(a)ベースフィルムに切り溝を形成した平面
図 (b)ベースフィルムに孔を形成した平面図
【図3】本実施形態におけるグリーンチップとベースフ
ィルムの剥離手段を例示した断面図
【図4】従来例におけるグリーンブロックの切断後の状
態を示す断面図
【符号の説明】
1 グリーンブロック 1a グリーンチップ 3 金属基盤 4 ベースフィルム 4a 切り溝 4b 孔 5 U字形突起物 6 金属枠体

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属基盤表面に密着固定された弾性ゴム
    製のベースフィルム上に直接セラミックグリーンシート
    と内部電極を交互に積層して積層体グリーンブロックを
    形成した後、ベースフィルム上において積層体グリーン
    ブロックを所定寸法に切断し、次に前記金属基盤より前
    記ベースフィルム及び切断された積層体グリーンブロッ
    クを剥がし、その後、前記ベースフィルムの外周部を固
    定し、その積層体グリーンブロックの裏側からU字形突
    起物で押圧して前記ベースフィルムを引き伸ばすことに
    よりベースフィルムと積層体グリーンブロックの切断片
    との接着力を小さくし、切断された前記積層体グリーン
    ブロックの切断片を前記ベースフィルムより剥離するこ
    とを特徴とする積層セラミック電子部品の製造方法。
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