JP4061852B2 - セラミックグリーンシートの取扱方法および取扱装置 - Google Patents

セラミックグリーンシートの取扱方法および取扱装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、セラミックグリーンシートの取扱方法および取扱装置に関するもので、特に、キャリアフィルムからのセラミックグリーンシートの剥離をより確実に行なえるようにするための改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
たとえば積層セラミックコンデンサのような積層セラミック電子部品を製造する場合、内部導体が印刷されたマザーセラミックグリーンシートを、キャリアフィルムによって裏打ちされた状態で用意し、このマザーセラミックグリーンシートから所定の寸法を有するセラミックグリーンシートを切り出し、次いで、この所定の寸法を有するセラミックグリーンシートをキャリアフィルムから剥離し、さらに、キャリアフィルムから剥離されたセラミックグリーンシートを積み重ねることが行なわれている。
【0003】
このようなセラミックグリーンシートの取り扱いを行なうのに適した装置として、図11に示すような取扱装置1が提案されている。
【0004】
取扱装置1は、キャリアフィルム2によって裏打ちされたマザーセラミックグリーンシート3を、キャリアフィルム2を介して位置決めするための定盤4を備えている。マザーセラミックグリーンシート3の表面には、内部導体が印刷されていることもある。
【0005】
キャリアフィルム2およびマザーセラミックグリーンシート3は、たとえば、定盤4の上面に沿って間欠的に搬送される。定盤4には、真空吸引に基づきキャリアフィルム2を吸着するための負圧を与える複数の吸引穴5が設けられていて、それによって、キャリアフィルム2は、定盤4に対して位置決めされ、このキャリアフィルム2を介して、マザーセラミックグリーンシート3が位置決めされる。
【0006】
また、定盤4の上方には、カット刃6が位置される。カット刃6は、定盤4に対して近接・離隔可能に設けられ、その近接によって、マザーセラミックグリーンシート3から所定の寸法を有するセラミックグリーンシート7を切り出すためのものである。
【0007】
また、カット刃6によって囲まれた空間内には、吸着ヘッド8が位置される。吸着ヘッド8は、カット刃6と同様、定盤4に対して近接・離隔可能に設けられる。吸着ヘッド8の下面は、切り出されたセラミックグリーンシート7を吸着するための吸着面9とされる。
【0008】
吸着面9には、それぞれ負圧が与えられる複数の吸引穴10が分布しており、切り出されたセラミックグリーンシート7は、これら吸引穴10を介してそれぞれ与えられる負圧に基づく吸着によって吸着面9上に保持される。
【0009】
このような取扱装置1は、次のように動作する。
【0010】
まず、カット刃6が、吸着ヘッド8とともに下降する。これによって、カット刃6は、マザーセラミックグリーンシート3から所定の寸法を有するセラミックグリーンシート7を切り出す。このような切り出しを可能とするため、少なくともこの切り出しの段階では、カット刃6の刃先は、吸着ヘッド8の吸着面9より突出した状態とされる。また、この突出度合いは、マザーセラミックグリーンシート3の厚みよりわずかに長く突出するように選ばれ、それによって、カット刃6は、マザーセラミックグリーンシート3を完全に切断するが、キャリアフィルム2を完全には切断することがないようにされる。
【0011】
また、上述したように、カット刃6とともに吸着ヘッド8が下降したとき、その吸着面9をセラミックグリーンシート7に接触させる。このとき、吸引穴10には負圧が及ぼされていて、上述のように切り出されたセラミックグリーンシート7を吸着面9上に吸着する。
【0012】
次いで、吸着ヘッド8は、カット刃6とともに上昇する。これによって、セラミックグリーンシート7は、キャリアフィルム2から剥離されるとともに、吸着ヘッド8によって保持された状態となる。図11には、この段階にある取扱装置1の状態が図示されている。
【0013】
次いで、セラミックグリーンシート7を保持した吸着ヘッド8は、図示しないが、定盤4とは別の場所に位置される積み重ねテーブルの上方にまで移動され、次いで、積み重ねテーブル上においてセラミックグリーンシート7を積み重ねるように、吸着ヘッド8が下降される。そして、このようにセラミックグリーンシート7を吸着ヘッド8によって保持した状態で積み重ねテーブル上に搬送する工程を繰り返し実施することによって、複数のセラミックグリーンシート7からなる積層体が作製される。
【0014】
この積層体は、加圧された後、必要に応じて、個々の積層セラミック電子部品を与える寸法に切断される。そして、切断された積層体は、焼成され、次いで、外部電極等が形成されることによって、所望の積層セラミック電子部品が得られる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
近年の電子機器の小型化に対する要望に伴い、そこで用いられる積層セラミックコンデンサのような積層セラミック電子部品についても小型化が進んでいる。特に、積層セラミックコンデンサについて言えば、小型化を図りながらも、大容量化を図ることが望まれている。積層セラミックコンデンサにおいて、小型化かつ大容量化を進めるための有効な手段として、誘電体層の薄層化を進めながら多層化を図る方法がある。
【0016】
誘電体層の薄層化は、前述の図11に示した取扱装置1において取り扱われるマザーセラミックグリーンシート3あるいはセラミックグリーンシート7の厚みをより薄くすることによって達成される。一般に、セラミックグリーンシートが薄くなればなるほど、その取り扱いが困難になるが、図11に示した取扱装置1は、セラミックグリーンシート7が薄くなっても、これを取り扱うのに適した構造を有している点で評価される。
【0017】
しかしながら、セラミックグリーンシート7が薄くされると、吸引穴10を通して与えられる真空吸引力が大きい場合には、特に吸引穴10の部分で、セラミックグリーンシート7が損傷することがある。そのため、吸引穴10を通してセラミックグリーンシート7に及ぼす真空吸引力をそれほど大きくすることはできない。
【0018】
このような状況から、セラミックグリーンシート7の、キャリアフィルム2に対する付着力が強い場合、吸着ヘッド8によってセラミックグリーンシート2を吸着して持ち上げようとしても、セラミックグリーンシート7がキャリアフィルム2から順調に剥離せず、キャリアフィルム2側に残されたり、吸着面9とセラミックグリーンシート7との間で位置ずれが生じたりすることがある。
【0019】
そこで、この発明の目的は、上述したような問題を解決し得る、セラミックグリーンシートの取扱方法および取扱装置を提供しようとすることである。
【0020】
【課題を解決するための手段】
この発明は、定盤上に、キャリアフィルムによって裏打ちされたマザーセラミックグリーンシートを位置決めする、位置決め工程と、定盤に対してカット刃を近接させることによって、マザーセラミックグリーンシートから所定の寸法を有するセラミックグリーンシートを切り出す、切り出し工程と、その吸着面にそれぞれ負圧が与えられる複数の吸引穴を分布させている吸着ヘッドを、切り出されたセラミックグリーンシートに近接させることによって、セラミックグリーンシートを吸着面上に吸着する、吸着工程と、次いで、吸着ヘッドを定盤から離隔させることによって、セラミックグリーンシートを、キャリアフィルムから剥離するとともに、吸着ヘッドによって保持した状態とする、剥離および保持工程とを備える、セラミックグリーンシートの取扱方法にまず向けられるものであって、上述した技術的課題を解決するため、次のような構成を備えることを特徴としている。
【0021】
すなわち、吸着ヘッドとして、当該吸着ヘッドに設けられる複数の吸引穴の一部であって互いに隣り合う複数の吸引穴に連通する開口を吸着面上に位置させている吸引溝を備えるものが用いられる。そして、吸着工程において、セラミックグリーンシートにおける吸引溝の開口に対向する部分を、吸引溝の内部に向かって膨出させ、それによって、キャリアフィルムから局所的に剥離した部分をセラミックグリーンシートに形成する、局所剥離工程が実施されることを特徴としている。
【0022】
この発明に係るセラミックグリーンシートの取扱方法において、好ましくは、吸引溝は、吸着ヘッドの吸着面におけるセラミックグリーンシートの周縁部に対向する部分に分布するように設けられていて、局所剥離工程において、局所的に剥離した部分は、セラミックグリーンシートの周縁部に形成される。
【0023】
また、局所剥離工程において、吸着ヘッドを、吸着面に直交する方向に小刻みに振動させることが好ましい。
【0024】
また、この局所剥離工程において、吸着ヘッドをセラミックグリーンシートに近接させた状態で、負圧を互いに異なるレベルに切り換え、このように切り換えられた負圧をセラミックグリーンシートに与えるようにしてもよい。この場合、さらに、エアブローによって、セラミックグリーンシートに空気を吹き付けることが好ましい。
【0025】
この発明は、また、キャリアフィルムによって裏打ちされた所定の寸法を有するセラミックグリーンシートを位置決めするための定盤と、セラミックグリーンシートを真空吸引に基づく吸着によって保持するためのものであって、それぞれ負圧が与えられる複数の吸引穴を分布させている吸着面を有し、かつ定盤に対して近接離隔可能に設けられる、吸着ヘッドとを備える、セラミックグリーンシートの取扱装置にも向けられる。このセラミックグリーンシートの取扱装置は、前述した技術的課題を解決するため、次のような構成を備えることを特徴としている。
【0026】
すなわち、吸着ヘッドには、キャリアフィルムから局所的に剥離した部分をセラミックグリーンシートに形成するため、当該吸着ヘッドに設けられる複数の吸引穴の一部であって互いに隣り合う複数の吸引穴に連通する開口を吸着面上に位置させている吸引溝が設けられていることを特徴としている。
【0027】
この発明に係るセラミックグリーンシートの取扱装置において、吸引溝は、吸着ヘッドの吸着面におけるセラミックグリーンシートの周縁部に対向する部分に分布するように設けられていることが好ましい。
【0028】
また、吸引溝は、曲面によって規定された内面を有することが好ましい。
【0030】
また、吸引穴の開口は、長手の形状を有することが好ましい。
【0031】
また、この発明に係るセラミックグリーンシートの取扱装置において、吸着ヘッドは、定盤上において、キャリアフィルムによって裏打ちされたマザーセラミックグリーンシートから所定の寸法を有するセラミックグリーンシートを切り出すためのカット刃を保持していてもよい。
【0032】
【発明の実施の形態】
図1および図2は、この発明の一実施形態を説明するためのものである。ここで、図1は、セラミックグリーンシートの取扱装置11を示す、図11の一部に相当する図であり、図2は、取扱装置11に備える吸着ヘッド12の下面図である。
【0033】
図1において、キャリアフィルム2、マザーセラミックグリーンシート3およびセラミックグリーンシート7、ならびに定盤4については、図11に示した対応のものと実質的に同様であるので、これらの要素については、図11を参照して前述した説明を援用することによって、ここでの詳細な説明を省略することがある。
【0034】
取扱装置11における定盤4の上方に、吸着ヘッド12が配置される。吸着ヘッド12は、図11に示した吸着ヘッド8の場合と同様、セラミックグリーンシート7を真空吸引に基づく吸着によって保持するためのもので、それぞれ負圧が与えられる複数の吸引穴13を分布させている吸着面14を有し、かつ定盤4に対して近接離隔可能に設けられている。
【0035】
吸着ヘッド12には、特徴的構成として、当該吸着ヘッド12に設けられる複数の吸引穴13の一部であって互いに隣り合う複数の吸引穴13に連通する開口を吸着面14上に位置させている吸引溝15が設けられている。
【0036】
吸引溝15は、この実施形態では、吸着面14におけるセラミックグリーンシート7の周縁部に対向する部分に分布するように設けられている。また、この実施形態では、図2に示すように、吸引溝15の開口は、長手の形状を有している。
【0037】
なお、図示した実施形態では、複数の吸引溝15が、四角形の吸着面14の各辺および各角に沿って分布するように、直線状およびL字状にそれぞれ延びるように形成されたが、吸引溝15の数は任意に変更でき、また、1つの吸引溝15内に位置する吸引穴13の数も任意に変更することができる。
【0038】
また、吸引溝15は、図1によく示されているように、半円状の断面形状であり、曲面によって規定された内面を有している。
【0039】
また、吸着ヘッド12は、図11に示した吸着ヘッド8の場合と同様、定盤4上において、キャリアフィルム2によって裏打ちされたマザーセラミックグリーンシート3から所定の寸法を有するセラミックグリーンシート7を切り出すためのカット刃16を保持している。
【0040】
このような取扱装置11は、次のように動作し、それによって、次のように、セラミックグリーンシート7を取扱う。
【0041】
キャリアフィルム2によって裏打ちされたマザーセラミックグリーンシート3は、たとえば、定盤4の上面に沿って間欠的に搬送される。そして、マザーセラミックグリーンシート3が停止状態にある時点において、吸引穴5を通しての真空吸引に基づき、キャリアフィルム2が吸着され、このキャリアフィルム2を介して、マザーセラミックグリーンシート3が位置決めされる。
【0042】
次に、カット刃16が、吸着ヘッド12とともに下降する。これによって、カット刃16は、マザーセラミックグリーンシート3から所定の寸法を有するセラミックグリーンシート7を切り出す。カット刃16の動作は、図11に示したカット刃6の場合と実質的に同様である。
【0043】
なお、カット刃16が、吸着ヘッド12から独立して設けられてもよい。この場合には、カット刃16のみが動作し、マザーセラミックグリーンシート3から所定の寸法を有するセラミックグリーンシート7を切り出すことになる。
【0044】
前述したように、吸着ヘッド12が下降したとき、その吸着面14がセラミックグリーンシート7に接触する。このとき、吸引穴13には負圧が及ぼされていて、セラミックグリーンシート7を吸着面14上に吸着する。
【0045】
また、上述の吸着工程において、吸引溝15は、いくつかの吸引穴13と連通しているので、吸引溝15の内部においても、負圧が及ぼされている。したがって、セラミックグリーンシート7における吸引溝15の開口に対向する部分は、図1に示すように、吸引溝15の内部に向かって膨出する。その結果、セラミックグリーンシート7には、キャリアフィルム2から局所的に剥離した部分が強制的に形成される。
【0046】
次いで、吸着ヘッド12は、カット刃16とともに上昇する。これによって、セラミックグリーンシート7は、キャリアフィルム2から剥離されるとともに、吸着ヘッド12によって保持された状態となる。
【0047】
この剥離工程において、前述したように、セラミックグリーンシート7には局所的に剥離した部分が予め形成されているので、この局所的な剥離部分が契機となって、吸着ヘッド12が上昇するに従って、剥離を、セラミックグリーンシート7の全領域に順調かつ迅速に及ぼすことができる。
【0048】
なお、その機構については図示しないが、上述した剥離工程の前の段階で、両方向矢印17で示すように、吸着ヘッド12を、吸着面14に直交する方向に小刻みに振動させて、吸引溝15によるセラミックグリーンシート7の局所的な剥離をより促進するようにしてもよい。
【0049】
また、吸着ヘッド12をセラミックグリーンシート7に近接させた状態で、負圧を互いに異なるレベルに切り換え、このように切り換えられた負圧をセラミックグリーンシート7に与え、それによって、セラミックグリーンシート7の局所的な剥離をより促進するようにしてもよい。
【0050】
上述の場合、負圧は、たとえば2つの異なるレベルの負圧を交互に繰り返し与えるようにされてもよい。なお、負圧の異なるレベルの数は、2には限定されず、3以上であってもよい。
【0051】
また、セラミックグリーンシート7に負圧を与えるだけでなく、エアブローによる空気の吹き付けと負圧とを与えることを交互に行なって、セラミックグリーンシート7の局所的な剥離を一層促進するようにしてもよい。
【0052】
次いで、セラミックグリーンシート7を保持した吸着ヘッド12は、図11に示した吸着ヘッド8の場合と同様、図示しないが、定盤4とは別の場所に位置される積み重ねテーブルの上方にまで移動され、次いで、積み重ねテーブル上においてセラミックグリーンシート7を積み重ねるように、吸着ヘッド12が下降される。そして、このようにセラミックグリーンシート7を吸着ヘッド12によって保持した状態で積み重ねテーブル上に搬送する工程を繰り返し実施することによって、複数のセラミックグリーンシート7からなる積層体が作製される。
【0053】
この積層体は、加圧された後、必要に応じて、個々の積層セラミック電子部品を与える寸法に切断される。そして、切断された積層体は、焼成され、次いで、外部電極等が形成されることによって、所望の積層セラミック電子部品が得られる。
【0054】
以上説明した実施形態においては、吸引溝15は、曲面によって規定された内面を有しているため、前述した局所剥離工程において、セラミックグリーンシート7が吸引溝15の内面に密着するように変形しても、セラミックグリーンシート7の破損を生じにくくすることができる。しかしながら、このような利点を望まないならば、図3に示す吸引溝15aのように、その断面形状をV字状にしても、図4に示す吸引溝15bのように、その断面形状を角形にしてもよい。
【0055】
なお、図3および図4において、図1に示す要素に相当する要素には同様の参照符号を付し、重複する説明は省略する。
【0056】
また、上述した実施形態では、吸引溝15は、吸着ヘッド12の吸着面14におけるセラミックグリーンシート7の周縁部に対向する部分に分布するように設けられているので、次のような利点がある。
【0057】
すなわち、吸引溝15による局所的剥離を契機として、剥離部分を、剥離工程において、セラミックグリーンシート7の全領域に広げることがより容易である。また、吸引溝15による局所的剥離の結果、セラミックグリーンシート7にたとえ損傷が生じても、通常の積層セラミック電子部品の製造にあたって廃棄されることが多いセラミックグリーンシート7の周縁部での損傷に留めることができ、必要とするセラミックグリーンシート7の中央部における損傷を生じにくくすることができる。しかしながら、これらの利点を望まないならば、吸引溝15の分布領域を、以下に説明するように変更してもよい。
【0058】
図5ないし図8は、セラミックグリーンシート7を図解的に示す平面図であり、吸引溝が分布される領域をハッチングで示している。
【0059】
図5に示すように、吸引溝は、セラミックグリーンシート7の全領域にわたって分布するように設けられてもよい。また、図6に示すように、吸引溝は、セラミックグリーンシート7の周縁部とともに、中央部において、対角線方向に延びる一定幅の領域に設けられてもよい。また、図7に示すように、吸引溝は、セラミックグリーンシート7の周縁部とともに、中央部において各辺に平行な方向に延びる一定幅の領域に設けられてもよい。また、図8に示すように、吸引溝は、セラミックグリーンシート7の中央部にのみ設けられてもよい。
【0060】
また、前述した実施形態では、吸引溝15の開口は、たとえば、直線状またはL字状というように、長手の形状を有していたが、たとえば、図9または図10に示すような形状の開口を有していてもよい。
【0061】
図9に示した吸引溝15cは、H字状の開口を有している。また、図10に示した吸引溝15dは、X字状の開口を有している。
【0062】
これら図9に示した吸引溝15cおよび図10に示した吸引溝15dは、たとえば、図5ないし図8にそれぞれ示した分布状態を与える吸引溝として有利に適用することができる。
【0063】
なお、図9および図10において、吸引穴13が図示されているが、1つの吸引溝15cまたは15dに連通する吸引穴13の数は任意に変更することができる。
【0064】
以上、この発明を、図示した実施形態に関連して説明したが、この発明の範囲内において、その他、種々の変形例が可能である。
【0065】
たとえば、図示の実施形態では、吸引穴13は、それぞれ、断面円形をなしていたが、その他の断面形状に変更されてもよい。
【0066】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、吸着ヘッドには、当該吸着ヘッドに設けられる複数の吸引穴の一部であって互いに隣り合う複数の吸引穴に連通する開口を吸着面上に位置させている吸引溝が設けられており、セラミックグリーンシートを吸着面上に吸着する吸着工程において、セラミックグリーンシートにおける吸引溝の開口に対向する部分を、吸引溝の内部に向かって膨出させ、それによって、キャリアフィルムから局所的に剥離した部分をセラミックグリーンシートに形成するようにしているので、次いで実施される剥離工程において、この局所的剥離部分を契機として、剥離を、セラミックグリーンシートの全領域に順調かつ迅速に及ぼすことができる。
【0067】
したがって、吸着ヘッドの吸着面における吸着力が比較的弱くても、キャリアフィルムからセラミックグリーンシートを確実かつ容易に剥離することができ、吸着ヘッドの吸着面に与えられる負圧を強めることによるセラミックグリーンシートの損傷の問題を回避することができる。
【0068】
このようなことから、この発明は、特に薄いセラミックグリーンシートを取り扱場合に有利に適用されることができる。したがって、得ようとする積層セラミック電子部品の多層化を図りながら薄型化を図ることができ、高い歩留まりをもって、小型でかつ優れた性能を有する積層セラミック電子部品を製造することができる。特に、積層セラミックコンデンサの製造に適用された場合には、小型でありながら大容量を有利に実現することができる。
【0069】
この発明において、吸引溝が、吸着ヘッドの吸着面におけるセラミックグリーンシートの周縁部に対向する部分に分布するように設けられていると、吸引溝による局所剥離工程において、セラミックグリーンシートは、その周縁部において、キャリアフィルムから剥離されるので、剥離工程において、剥離を、この局所的剥離部分からセラミックグリーンシートの全領域に容易に広げることができ、剥離工程をより順調に進めることができる。
【0070】
また、吸引溝が、セラミックグリーンシートの周縁部に対向する部分に分布するように設けられていると、吸引溝による局所的剥離の結果、セラミックグリーンシートに損傷が生じても、この損傷は、セラミックグリーンシートの周縁部に留めることができる。セラミックグリーンシートの周縁部は、通常の場合、積層セラミック電子部品を製造するにあたって破棄されることが多いので、このような周縁部での損傷は、製造される積層セラミック電子部品の品質に影響を及ぼすことはない。
【0071】
また、局所剥離工程において、吸着ヘッドを、吸着面に直交する方向に小刻みに振動させたり、吸着ヘッドをセラミックグリーンシートに近接させた状態で、負圧を互いに異なるレベルに切り換え、このように切り換えられた負圧をセラミックグリーンシートに与えるようにしたり、さらには、負圧の切り換えの際に、エアブローによる空気の吹き付けを加えたりすることを行なうと、局所的剥離部分での剥離がより促進され、以後の剥離工程をより順調に進めることができるようになる。
【0072】
また、吸引溝が、曲面によって規定された内面を有していると、セラミックグリーンシートの局所的剥離部分が、たとえ吸引溝の内面に密着するように変形しても、セラミックグリーンシートの損傷を最小限に留めることができる。
【0073】
また、この発明によれば、吸引溝が、複数の吸引穴に連通するように設けられているので、吸引溝における吸引力を高めることができるとともに、吸引溝の開口を、たとえば長手の形状というように、任意の所望の形状に設計することが容易になる。
【0074】
また、この発明に係るセラミックグリーンシートの取扱装置において、吸着ヘッドが、マザーセラミックグリーンシートから所定の寸法を有するセラミックグリーンシートを切り出すためのカット刃を保持していると、マザーセラミックグリーンシートからセラミックグリーンシートを切り出す工程から、吸着ヘッドによってセラミックグリーンシートを吸着する工程までを、能率的に実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態によるセラミックグリーンシートの取扱装置11の主要部を示す断面図である。
【図2】図1に示した吸着ヘッド12の吸着面14を示す図である。
【図3】この発明の他の実施形態を説明するためのもので、吸引溝の断面形状の変形例を示す断面図である。
【図4】この発明のさらに他の実施形態を説明するためのもので、吸引溝の断面形状の他の変形例を示す断面図である。
【図5】この発明のさらに他の実施形態を説明するためのもので、吸引溝の分布領域の変形例を示すセラミックグリーンシート7の平面図である。
【図6】この発明のさらに他の実施形態を説明するためのもので、吸引溝の分布領域の他の変形例を示すセラミックグリーンシート7の平面図である。
【図7】この発明のさらに他の実施形態を説明するためのもので、吸引溝の分布領域のさらに他の変形例を示すセラミックグリーンシート7の平面図である。
【図8】この発明のさらに他の実施形態を説明するためのもので、吸引溝の分布領域のさらに他の変形例を示すセラミックグリーンシート7の平面図である。
【図9】この発明のさらに他の実施形態を説明するためのもので、吸引溝の開口の変形例を示す図である。
【図10】この発明のさらに他の実施形態を説明するためのもので、吸引溝の開口の他の変形例を示す図である。
【図11】この発明にとって興味ある従来のセラミックグリーンシートの取扱装置1を示す断面図である。
【符号の説明】
2 キャリアフィルム
3 マザーセラミックグリーンシート
4 定盤
5 吸引穴
7 セラミックグリーンシート
11 セラミックグリーンシートの取扱装置
12 吸着ヘッド
13 吸引穴
14 吸着面
15,15a,15b,15c,15d 吸引溝
16 カット刃
17 振動を示す両方向矢印

Claims (10)

  1. 定盤上に、キャリアフィルムによって裏打ちされたマザーセラミックグリーンシートを位置決めする、位置決め工程と、
    前記定盤に対してカット刃を近接させることによって、前記マザーセラミックグリーンシートから所定の寸法を有するセラミックグリーンシートを切り出す、切り出し工程と、
    その吸着面にそれぞれ負圧が与えられる複数の吸引穴を分布させている吸着ヘッドを、切り出された前記セラミックグリーンシートに近接させることによって、前記セラミックグリーンシートを前記吸着面上に吸着する、吸着工程と、
    次いで、前記吸着ヘッドを前記定盤から離隔させることによって、前記セラミックグリーンシートを、前記キャリアフィルムから剥離するとともに、前記吸着ヘッドによって保持した状態とする、剥離および保持工程と
    を備える、セラミックグリーンシートの取扱方法であって、
    前記吸着ヘッドとして、当該吸着ヘッドに設けられる前記複数の吸引穴の一部であって互いに隣り合う複数の前記吸引穴に連通する開口を前記吸着面上に位置させている吸引溝を備えるものを用い、
    前記吸着工程は、前記セラミックグリーンシートにおける前記吸引溝の開口に対向する部分を、前記吸引溝の内部に向かって膨出させ、それによって、前記キャリアフィルムから局所的に剥離した部分を前記セラミックグリーンシートに形成する、局所剥離工程を備えることを特徴とする、セラミックグリーンシートの取扱方法。
  2. 前記吸引溝は、前記吸着ヘッドの前記吸着面における前記セラミックグリーンシートの周縁部に対向する部分に分布するように設けられていて、前記局所剥離工程において、前記局所的に剥離した部分は、前記セラミックグリーンシートの周縁部に形成される、請求項1に記載のセラミックグリーンシートの取扱方法。
  3. 前記局所剥離工程は、前記吸着ヘッドを、前記吸着面に直交する方向に小刻みに振動させる工程を備える、請求項1または2に記載のセラミックグリーンシートの取扱方法。
  4. 前記局所剥離工程は、前記吸着ヘッドを前記セラミックグリーンシートに近接させた状態で、前記負圧を互いに異なるレベルに切り換え、切り換えられた負圧を前記セラミックグリーンシートに与える工程を備える、請求項1または2に記載のセラミックグリーンシートの取扱方法。
  5. 前記切り換えられた負圧をセラミックグリーンシートに与える工程において、エアブローによって、前記セラミックグリーンシートに空気を吹き付ける工程がさらに実施される、請求項4に記載のセラミックグリーンシートの取扱方法。
  6. キャリアフィルムによって裏打ちされた所定の寸法を有するセラミックグリーンシートを位置決めするための定盤と、
    セラミックグリーンシートを真空吸引に基づく吸着によって保持するためのものであって、それぞれ負圧が与えられる複数の吸引穴を分布させている吸着面を有し、かつ前記定盤に対して近接離隔可能に設けられる、吸着ヘッドと
    を備える、セラミックグリーンシートの取扱装置であって、
    前記吸着ヘッドには、前記キャリアフィルムから局所的に剥離した部分を前記セラミックグリーンシートに形成するため、当該吸着ヘッドに設けられる前記複数の吸引穴の一部であって互いに隣り合う複数の前記吸引穴に連通する開口を前記吸着面上に位置させている吸引溝が設けられていることを特徴とする、セラミックグリーンシートの取扱装置。
  7. 前記吸引溝は、前記吸着ヘッドの前記吸着面における前記セラミックグリーンシートの周縁部に対向する部分に分布するように設けられている、請求項6に記載のセラミックグリーンシートの取扱装置。
  8. 前記吸引溝は、曲面によって規定された内面を有する、請求項6または7に記載のセラミックグリーンシートの取扱装置
  9. 前記吸引溝の前記開口は、長手の形状を有する、請求項6ないし8のいずれかに記載のセラミックグリーンシートの取扱装置。
  10. 前記吸着ヘッドは、前記定盤上において、キャリアフィルムによって裏打ちされたマザーセラミックグリーンシートから所定の寸法を有するセラミックグリーンシートを切り出すためのカット刃を保持している、請求項6ないしのいずれかに記載のセラミックグリーンシートの取扱装置。
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