JP3330643B2 - シリカ系被膜形成用塗布液および被膜付基材 - Google Patents

シリカ系被膜形成用塗布液および被膜付基材

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JP3330643B2
JP3330643B2 JP22711692A JP22711692A JP3330643B2 JP 3330643 B2 JP3330643 B2 JP 3330643B2 JP 22711692 A JP22711692 A JP 22711692A JP 22711692 A JP22711692 A JP 22711692A JP 3330643 B2 JP3330643 B2 JP 3330643B2
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島 昭 中
松 通 郎 小
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、シリカ系被膜形成用塗布
液に関し、さらに詳しくは、被塗布面との密着性、機械
的強度、耐アルカリ性などの耐薬品性に優れ、同時に緻
密で耐クラック性に優れた絶縁膜を500℃以下の焼成
温度で形成でき、しかも被塗布面の凹凸を高度に平坦化
し得るようなシリカ系被膜形成用塗布液およびこのよう
なシリカ系被膜が形成された被膜付基材に関する。
【0002】
【発明の技術的背景】従来より、シリカ系被膜は、下記
のような分野において用いられている。 1)半導体装置 半導体装置では、半導体基板とアルミニウム配線層など
の金属配線層との間、あるいは金属配線層間を絶縁する
ために、これらの間に絶縁膜が設けられている。さらに
半導体基板上に設けられているPN接合半導体、および
コンデンサー素子、抵抗素子などの各種素子を保護する
ために、これらの素子が絶縁膜で被覆されている。
【0003】半導体基板上に金属配線層などを設ける
と、金属配線層などによって半導体基板上に凹凸が生じ
る。この凹凸面上にさらに金属配線層などを形成しよう
としても、凹凸段差で断線が生じることがある。このた
め、上記のような半導体基板と金属配線層との間、金属
配線層間に形成する絶縁膜、および各種素子を被覆する
絶縁膜には、上記のような金属配線層および各種素子に
よって生じた凹凸面を高度に平坦化することが必要であ
る。
【0004】このような半導体装置では、絶縁膜として
シリカ系被膜が用いられている。 2)液晶表示装置 液晶表示装置における液晶表示セルでは、ガラス基板上
にITO膜を有する透明電極板が多く用いられている。
このような透明電極板を用いた液晶表示セルでは、使用
中に、ガラス基板に含まれているNaなどのアルカリ成
分が、ITO膜中に移行したり、あるいはさらにITO
膜を通して液晶中に溶出することがある。このようなア
ルカリ成分のITO膜中への移行を防止するために、ガ
ラス基板とITO膜との間にアルカリパッシベーション
膜を設けた透明電極板も用いられている。
【0005】さらに液晶表示セル内部に封入された液晶
材料の配向性を向上させるために、透明電極板の透明電
極、例えばITO膜からなる透明電極上にさらに配向膜
を形成することが行なわれている。このような配向膜を
有する透明電極板では、この配向膜の寿命を高めるなど
のために、透明電極と配向膜との間に絶縁膜を設けるこ
ともある。
【0006】カラー液晶表示装置として、ガラス基板上
にTFT(薄膜トランジスタ)などで構成された画素電
極を有する電極板と、ガラス基板上にカラーフィルター
および透明電極が順次形成されている対向電極板とを有
し、電極板と対向電極板との間に液晶層が充填されてな
る液晶表示セルを備えたマトリックス形カラー液晶表示
装置が知られている。
【0007】上記のような液晶表示セルは、電極板から
画素電極が突出し、対向電極板からカラーフィルターが
突出しており、それぞれの電極表面に段差がある。この
ように電極表面に段差があると、セルギャップが不均一
になり、セルギャップが均一である場合に比較して、液
晶表示セル内部に封入された液晶材料の配向が乱れた
り、表示画像に色むらなどの画素むらが生じやすいとい
った傾向がある。
【0008】このため、特開平2−242226号公報
には、電極板の画素電極上および対向電極板のカラーフ
ィルター上に、それぞれポリイミド樹脂被膜、アクリル
系樹脂被膜またはシリカ系被膜を塗布法で形成し、画素
電極またはカラーフィルターによって生じた凹凸面を平
坦化することが提案されている。このような液晶表示装
置では、上記のような絶縁膜およびアルカリパッシベー
ション膜としてシリカ系被膜が用いられている。3)位
相シフタ付フォトマスクリソグラフ法で高解像度の凹凸
パターンを基板上に形成するため、フォトマスク上に露
光光の位相をずらす位相シフタを付設し、これにより基
板上に形成される凹凸パターンの解像度を向上させる方
法がある(日経マイクロデバイスNo.71、52〜5
8、(5)、1991)。
【0009】また、このような位相シフタとしては、シ
リカ系被膜が用いられている。上記のような分野で用い
られているシリカ系被膜は、一般にCVD法、スパッタ
リング法などの気相成長法またはシリカ系被膜形成用塗
布液を用いてシリカ系被膜を形成する塗布法によって基
板上に形成されている。しかしながら、気相成長法によ
ってシリカ系被膜を形成する方法は、手間がかかるとと
もに大きな設備が必要であり、また、凹凸面上にシリカ
系被膜を形成した場合には、シリカ系被膜によって該凹
凸面を平坦化することができない。
【0010】これに対し、塗布法によってシリカ系被膜
を形成すると上記のような問題点が解決できるため、近
年、塗布法によってシリカ系被膜を形成することが広く
行なわれている。従来、このような塗布法でシリカ系被
膜を形成する際には、被膜形成成分がアルコキシシラン
部分加水分解物の縮重合物であるようなシリカ系被膜形
成用塗布液が用いられてきた。なお、アルコキシシラン
部分加水分解物の縮重合物は、アルコキシシランをアル
コール、ケトン、エステルなどの有機溶媒に溶解させ、
次いでこのアルコキシシラン溶液に水および触媒として
酸あるいは塩基を加えてアルコキシシランを部分加水分
解、次いで縮重合させることによって得ることができ
る。
【0011】しかしながら、被膜形成成分がアルコキシ
シラン部分加水分解物の縮重合物であるようなシリカ系
被膜形成用塗布液を基板上に塗布・乾燥させると、得ら
れた被膜中にはアルコキシシランが残存している。従っ
て、この被膜を焼成すると、焼成時に被膜中で、アルコ
キシシラン分子に含まれているアルキル基、アルコキシ
基などのような有機基が分解し、この有機基の分解によ
って被膜にピンホールやボイドが発生し、緻密なシリカ
系被膜を得ることは難しい。さらにアルコキシシラン部
分加水分解物が縮合する過程で、縮合体の末端以外でシ
ラノール基同士が脱水反応を行なって縮合体の架橋が進
行する。このためシリカ系被膜が形成される過程で、縮
合体の架橋度に応じて被膜の収縮ストレスが大きくなっ
て被膜にクラックが生じる。すなわち、被膜形成成分が
アルコキシシラン部分加水分解物の縮重合物であるよう
なシリカ系被膜形成用塗布液を用いると、耐クラック性
に優れたシリカ系被膜を得ることは難しい。
【0012】これに対し、近年、シクロシラザン重合物
またはポリシラザンを含有してなるシリカ系被膜形成用
塗布液が提案され(特開昭62−88327号公報、特
開平1−203476号公報等参照)、これらの塗布液
を用いてシリカ系被膜を形成すると、シリカ系被膜の緻
密性および耐クラック性をある程度改良することができ
る。
【0013】しかしながら、上記のようなシクロシラザ
ン重合物またはポリシラザンを含有してなる塗布液から
形成されたシリカ系被膜には、次のような問題点があ
る。シクロシラザン重合物またはポリシラザンは、下記
〔I〕式で表わされるシラザン骨格
【0014】
【化3】
【0015】を有しており、これらの塗布液を基板上に
塗布し、得られた塗膜を加熱焼成してシリカ系被膜を得
る際に、このシラザン骨格が酸化されてシロキサン骨格
【0016】
【化4】
【0017】に変化する。しかしながら、上記酸化反応
が充分に行なわれずに得られたシリカ系被膜にシラザン
骨格が残存していると、このシラザン骨格の残存量に応
じてシリカ系被膜の緻密性が低下したり、シリカ系被膜
が吸湿したりすることがある。また、シラザン骨格が残
存するシリカ系被膜を焼成するとシラザン骨格が分解
し、アンモニアガスが放出されることがある。
【0018】このようにシクロシラザン重合物またはポ
リシラザンを含有する塗布液から形成されたシリカ系被
膜は、緻密性が不充分であったり、また、シリカ系被膜
から放出されたアンモニアガスによって、上記のような
半導体装置では金属配線層が腐食されることがあり、さ
らに、液晶表示装置では液晶表示セル中の液晶材料が変
質することがある。さらにまた、シリカ系被膜にシラザ
ン骨格が残存していると、露光光によって位相シフタが
徐々に変質することがある。
【0019】このため、シクロシラザン重合物またはポ
リシラザンを含有する塗布液からシリカ系被膜を形成す
る際には、得られるシリカ系被膜中にシラザン骨格が残
存しないように、塗膜の加熱を酸素プラズマ照射下ある
いは水蒸気雰囲気中で行なったり、次いで塗膜の焼成を
空気中で500℃以上の温度で行なっていた。また、シ
クロシラザンを含有する塗布液からシリカ系被膜を形成
する場合には、塗膜の焼成を900℃以上の温度で行な
わければシラザン骨格をほとんど含まないシリカ系被膜
を得ることができなかった。
【0020】このような苛酷な酸化条件下でシリカ系被
膜を形成しようとすると、半導体装置、透明電極なども
高温に晒されることになり、好ましくない。これに対
し、本出願人は、上記〔I〕式でR1 〜R3 がそれぞれ
独立して水素原子または炭素原子数1〜8のアルキル基
である特定のポリシラザンを被膜形成成分として用いた
シリカ系被膜形成用塗布液を被塗布面上に塗布し、得ら
れた塗膜を空気中で150℃程度の低温で乾燥し、次い
で800℃以下の温度で焼成することにより、低窒素含
有率のシリカ系被膜が得られることを知見している。特
に前記R1 〜R3の全てが水素原子である場合、塗膜の
焼成を450℃程度の温度で焼成することにより低窒素
含有率のシリカ系被膜を得ている。
【0021】本発明者らは、上記のような知見に基づい
てさらに研究を重ねた結果、a)このような特定のポリ
シラザンと、シロキサン結合を有するケイ素化合物とを
混合して形成された塗布液を被塗布面上に塗布し、得ら
れた塗膜を乾燥し、次いで焼成してシリカ系被膜を形成
すると、被膜形成成分としてポリシラザンのみを含む塗
布液からシリカ系被膜を同様にして形成した場合と比較
して窒素含量のより少ないシリカ系被膜が得られるこ
と、b)この窒素原子をほとんど含まないシリカ系被膜
は、被塗布面との密着性、機械的強度、耐アルカリ性な
どの耐薬品性、耐湿性および耐クラック性に優れ、同時
に緻密な絶縁膜であってボイド、ピンホールなどがほと
んどないこと、c)凹凸面上に上記のような特定の被膜
形成成分が含まれた塗布液を塗布して被膜を形成する
と、被膜形成成分がポリシラザンのみである場合と同
様、該凹凸面が高度に平坦化されること、d)したがっ
て、上記のような特定の被膜形成成分が含まれている塗
布液を用いて、上記のような被膜付基材を製造すると、
従来に比べてより一層性能に優れた製品が得られること
を見出し、本発明を完成するに至った。
【0022】
【発明の目的】本発明は、上記のような従来技術におけ
る問題点を解決しようとするものであって、被塗布面と
の密着性、機械的強度、耐アルカリ性などの耐薬品性に
優れ、同時に緻密で耐クラック性に優れた絶縁膜を50
0℃以下の焼成温度で形成でき、しかも被塗布面の凹凸
を高度に平坦化し得るようなシリカ系被膜形成用塗布
液、およびこのように優れた性質を有する被膜付基材を
提供することを目的としている。
【0023】
【発明の概要】本発明に係るシリカ系被膜形成用塗布液
は、A) 下記一般式[I]
【0024】
【化5】
【0025】(ただし、R1 、R2 およびR3 は、それ
ぞれ独立して水素原子または炭素原子数1〜8のアルキ
ル基である。)で表される繰り返し単位を少なくとも有
する1種または2種以上のポリシラザンと B)シロキサン結合を有するケイ素化合物として、 (b-1)下記式[II]
【0026】
【化6】
【0027】(ただし、R 4 およびR 5 は、それぞれ独
立して水素原子または炭素原子数1〜8のアルキル基で
ある。)で表される繰り返し単位を有するポリシロキサ
ン、および/または(b-2)平均粒子径が500オングス
トローム以下のシリカ粒子を含むシリカゾルとを混合し
て形成されてなることを特徴としている。
【0028】また、本発明に係る被膜付基材は、ポリシ
ラザンの1種または2種以上と、シロキサン結合を有す
るケイ素化合物とを混合して形成された塗布液を用いて
形成されたシリカ系被膜を有し、該シリカ系被膜の窒素
含有率が1重量%以下であることを特徴としている。
【0029】
【発明の具体的説明】以下、本発明に係るシリカ系被膜
形成用塗布液について具体的に説明する。シリカ系被膜
形成用塗布液本発明に係るシリカ系被膜形成用塗布液
は、上記のような一般式[I]で表わされる繰り返し単
位を少なくとも有するポリシラザンの1種または2種以
上およびシロキサン結合を有するケイ素化合物とを混合
して形成されてなるもので、ポリシラザン、シロキサン
結合を有するケイ素化合物および両者の反応物を含んで
いる。
【0030】このうち、本発明で用いられるポリシラザ
ンは、上記式[I]でR1 、R2 およびR3 が、それぞ
れ水素原子または炭素原子数1〜8のアルキル基であ
り、アルキル基の中でもメチル基、エチル基またはプロ
ピル基が好ましい。本発明で用いられるポリシラザンと
しては、上記式[I]でR1 、R2 およびR3 がすべて
水素原子であり、1分子中にケイ素原子が55〜65重
量%、窒素原子が20〜30重量%、水素原子が10〜
15重量%であるような量で存在している無機ポリシラ
ザンが特に好ましい。このような無機ポリシラザンは、
たとえば特公昭63−16325号およびUSP−43
97828に開示された方法に従って製造することがで
きる。
【0031】上記式[I]で表される繰り返し単位を有
するポリシラザンは、直鎖状であっても、環状であって
もよく、直鎖状のポリシラザンと環状のポリシラザンと
が混合して含まれていてもよい。本発明で用いられるポ
リシラザンの重量平均分子量は、500〜10,00
0、好ましくは1,000〜4,000の範囲にあるこ
とが望ましい。重量平均分子量が500未満である場合
には、塗布液からシリカ系被膜を形成する際の乾燥工程
で低分子量の化合物が揮発し、その後の焼成工程で被膜
が大きく収縮するようになる。また、分子量が10,0
00を越える場合には、塗布液の流動性が低下する。従
って上記いずれの場合においても凹凸面を被膜で被覆し
た際に、該凹凸面が被膜で充分に平坦化することは難し
い。
【0032】さらに、本発明に係るシリカ系被膜形成用
塗布液には、ポリシラザン全体の10〜40重量%、好
ましくは15〜40重量%が分子量1,000以下の低
分子量ポリシラザンであるようなポリシラザンを用いる
ことが望ましい。低分子量ポリシラザンが10重量%未
満であると、塗布液の流動性が低下し、塗布液から得ら
れたシリカ系絶縁膜の表面平滑性が低下することがあ
る。一方、低分子量ポリシラザンが40重量%を越える
と、塗布液からシリカ系被膜を形成する際の乾燥工程で
揮発する低分子量化合物が多くなり、その後の焼成工程
で被膜が大きく収縮するようになり、塗布液から得られ
たシリカ系被膜の表面平滑性が低下することがある。
【0033】本発明で用いられるシロキサン結合を有す
るケイ素化合物は、Si−O結合を有する化合物を意味
し、シラノールを縮合したり、あるいはアルコキシシラ
ン、ハロゲノシラン、アミノシランなどのような加水分
解性シラン化合物を加水分解することによって得ること
ができる。本発明では、このようなシロキサン結合を有
するケイ素化合物の中でも、無定形シリカおよび/また
は下記一般式[II]
【0034】
【化7】
【0035】(ただし、R4 およびR5 は、それぞれ独
立して水素原子または炭素原子数1〜8のアルキル基で
ある。)で表される繰り返し単位を有するポリシロキサ
ンが好ましく用いられる。本発明で用いられる無定形シ
リカは、化学式:SiO2 ・nH2 Oで表わされ、通
常、複数のケイ素原子がそれぞれ酸素原子を介して立体
的に結合している重合体であり、しかも該重合体中のケ
イ素原子のそれぞれを中心として、ケイ素原子に隣接す
る4個の酸素原子がそれぞれ四面体の頂点に位置するよ
うなSiO4四面体構造が形成され、該重合体の末端に
シラノール基を有している。このような無定形シリカと
しては、シリカゲル、シリカゾル、無水ケイ酸などが挙
げられる。
【0036】本発明では、このような無定形シリカの中
でも、コロイド状のシリカ粒子が水および/または有機
溶媒に分散しているシリカゾルが望ましく用いられ、な
かでもアルコキシシランをアルカリ存在下で加水分解重
縮合して得られたシリカゾル、特にアルコキシシランを
アルコール/水/アンモニア中で加水分解重縮合して得
られたシリカゾルが、有機溶媒中での単分散性に優れて
おり、好ましい。
【0037】本発明で用いられるシリカゾル中に含まれ
ているシリカ粒子の平均粒径は、1000オングストロ
ーム以下、好ましくは500オングストローム以下であ
ることが望ましい。平均粒径が1000オングストロー
ムを越えるシリカ粒子を含むシリカゾルを用いた塗布液
からシリカ系被膜を形成すると、形成された被膜にボイ
ドが形成され易くなる。
【0038】また、シリカゾル中には、以下に詳述する
組成の塗布液が調整できるような量でこのようなシリカ
粒子が含まれている。さらに本発明に係るシリカ系被膜
形成用塗布液を調製する際に用いられるシリカゾルとし
ては、水分含量が1重量%以下である有機溶媒に単分散
したシリカゾルが好ましい。水分含量が多いシリカゾル
を用いて塗布液を調製すると、シリカゾルとポリシラザ
ンとを混合する際にポリシラザンが加水分解を起こすの
で好ましくない。
【0039】他方、上記式[II]で表わされ、本発明で
好ましく用いられるポリシロキサンは、アルコキシシラ
ンを常法に従って加水分解重縮合することによって得る
ことができ、アルコキシシランとしては、具体的には
ジメチルジメトキシシラン、ジエチルジメトキシシラ
ン、ジエチルジエトキシシラン、ジメトキシシラン、ジ
エトキシシランなどが挙げられる。
【0040】本発明でシロキサン結合を有するケイ素化
合物として用いられるポリシロキサンの重量平均分子量
は、3000以下、好ましくは2000以下であること
が望ましい。重量平均分子量が3000を越えるポリシ
ロキサンを用いて塗布液を調製すると、ポリシラザンと
混合する際にゲル化を起こし易くなる傾向がある。ま
た、被膜形成過程でポリシラザンとポリシロキサンとが
共重合するように、ポリシロキサンの分子量は、沸点が
200℃以上となるようなオリゴマー以上の分子量であ
ることが望ましい。
【0041】本発明に係るシリカ系被膜形成用塗布液
は、次のようにして調製される。 i)上記のようなポリシラザンとシロキサン結合を有す
るケイ素化合物とを有機溶媒中で混合する。 このような有機溶媒としては、水と相溶するものであれ
ば特に制限はなく、具体的には、エタノール等のアルコ
ール類、メチルイソブチルケトン等のケトン類が挙げら
れる。これらの有機溶媒は単独でもしくは2種以上を混
合して用いられる。
【0042】上記のようにポリシラザンとシロキサン結
合を有するケイ素化合物とを有機溶媒中で混合すると、
ポリシラザンとシロキサン結合を有するケイ素化合物の
少なくとも一部が常温で反応する。塗布液を調製する際
のポリシラザンとシロキサン結合を有するケイ素化合物
との配合量は、塗布液中に含まれるポリシラザン、シロ
キサン結合を有するケイ素化合物および両者の反応物に
それぞれ含まれているケイ素原子および窒素原子の合計
量が、次式 Si/N≧1.2(原子比) で表わされるように調整することが望ましい。ここで上
記原子比が1.2である場合に相当するポリシラザンと
シロキサン結合を有するケイ素化合物との配合比は、塗
布液を調製する際に用いられたそれぞれの化合物の種類
に応じて異なるが、少なくともポリシラザン1重量部に
対し、シロキサン結合を有するケイ素化合物が、固形分
量で少なくとも0.001重量部あれば、上記原子比で
表わされる式を満足するようになる。また、シロキサン
結合を有するケイ素化合物の量が多くなると、このよう
なシロキサン結合を有するケイ素化合物を含む塗布液か
ら得られる被膜は、緻密性が不充分になる場合がある。
従って、シロキサン結合を有するケイ素化合物として無
定形シリカを用いる場合には、無定形シリカの量は、固
形分量でポリシラザン1重量部に対して9重量部以下で
あることが好ましい。また、シロキサン結合を有するケ
イ素化合物としてポリシロキサンを用いる場合には、ポ
リシロキサンの量は、固形分量でポリシラザン1重量部
に対して1,000重量部以下であることが好ましい。 ii)上記のようなポリシラザンとシロキサン結合を有す
るケイ素化合物との反応が終了した後、これらの反応物
を含む液から減圧蒸留等の方法で溶媒を除去することに
よって樹脂状物質を得る。 iii )得られた樹脂状物質を固形分濃度が3〜40重量
%になるように、有機溶媒に溶解することによって本発
明に係るシリカ系被膜形成用塗布液が基本的に得られ
る。
【0043】このような有機溶媒としては、上記の樹脂
状物質を分散または溶解し、塗布液に流動性を付与する
ものであれば特に制限はないが、具体的には、シクロヘ
キサン、トルエン、キシレン、メシチレン等の炭化水
素、エチルブチルエーテル、ジブチルエーテル、ジオキ
サン、テトラヒドロフラン等のエーテル類が挙げられ
る。これらの有機溶媒は単独でもしくは2種以上を混合
して用いられる。
【0044】また、塗布液に用いられる有機溶媒として
は、水に対する溶解度が0.5重量%以下であるような
有機溶媒が好ましい。このような有機溶媒を塗布液に用
いると、塗布液が吸湿して塗布液中のポリシラザン、シ
ロキサン結合を有するケイ素化合物、またはこれらの反
応物が加水分解を起こすのが防止され、これによりポッ
トライフの長い塗布液が得られる。
【0045】上記のような方法で得られた塗布液中の樹
脂状物質の重量平均分子量は、500〜10,000、
好ましくは1,000〜4,000の範囲にあることが
望ましい。重量平均分子量が500未満である場合に
は、塗布液からシリカ系被膜を形成する際の乾燥工程で
低分子量の化合物が揮発し、その後の焼成工程で被膜が
大きく収縮するようになる。また、分子量が10,00
0を超える場合には、塗布液の流動性が低下する。従っ
て上記いずれの場合においても凹凸面を被膜で被覆した
際に、該凹凸面が被膜で充分に平坦化することは難し
い。
【0046】上記のような本発明に係るシリカ系被膜形
成用塗布液を用いてシリカ系被膜を形成すると、被膜形
成成分としてポリシラザンのみを含む従来の塗布液を用
いてシリカ系被膜を形成した場合に比べて、塗布液から
得られた塗膜を乾燥し、次いでより低温で焼成しても緻
密性等の点で実用的に問題のない被膜が得られるが、従
来と同程度の温度で焼成した場合には、より一層緻密性
に優れ、かつ収縮ストレス、ボイド等の少ない平坦性に
優れた被膜が得られる。
【0047】特に本発明に係るシリカ系被膜形成用塗布
液が、上記式〔I〕で表わされ、式〔I〕中のR1 、R
2 およびR3 の全てが水素原子である無機ポリシラザン
と、無定形シリカまたは上記式〔II〕で表わされ、式
〔II〕中のR4 およびR5 がいずれも水素原子であるポ
リシロキサンとを混合して形成された塗布液である場
合、さらに緻密で、しかも耐クラック性に優れた被膜を
得ることができる。
【0048】すなわち、被膜形成成分の大部分が上記の
ような無機ポリシラザンと、分子中にアルキル基を含ま
ないポリシロキサンまたは無定形シリカとの反応物であ
る塗布液からシリカ系被膜を形成した場合には、被膜形
成成分中にアルキル基がないので、アルキル基の熱分解
によって生じる被膜の収縮またはボイドの発生がない。
従って、上記のようにアルキル基を含まない被膜形成成
分を有する塗布液から形成されたシリカ系被膜は、アル
キル基を含む被膜形成成分を有する塗布液から形成され
たシリカ系被膜と比較して収縮が少ない。このため、こ
の被膜の収縮によって被膜に生じるストレスは小さく、
この収縮ストレスよって生じる被膜のクラックが減少す
る。また、アルキル基を含まない被膜形成成分を有する
塗布液から形成されたシリカ系被膜は、アルキル基を含
む被膜形成成分を有する塗布液から形成されたシリカ系
被膜と比較してボイドが少なく、したがって緻密性に優
れている。
【0049】さらに、シリカ系被膜を形成する際の乾燥
・焼成工程で生じる被膜の収縮は、ポリシラザンまたは
ポリシロキサン分子またはその反応物中のSi−H結合
がSi−O結合に変化するときの体積膨張により抑制さ
れる。このため、上記のような無機ポリシラザンととも
に分子中にアルキル基を含まないポリシロキサンを用い
て形成された塗布液から被膜を形成すると、被膜形成時
の収縮ストレスが少なくなり、クラックの発生が抑制さ
れる。従って、上記のようなアルキル基を含まない被膜
形成成分を有する塗布液は、特に厚膜のシリカ系絶縁膜
を形成する際に用いることが好ましい。
【0050】被膜付基材 本発明に係る被膜付基材としては、具体的には、上記の
ような半導体装置、液晶表示装置、位相シフタ付フォト
マスク、さらには多層配線構造を有するLSI素子およ
びプリント回路基板、ハイブリッドIC、アルミナ基板
などの電子部品、三層レジストなどが挙げられる。
【0051】すなわち、上記のような半導体装置では、
半導体基板と金属配線層との間、金属配線層間にシリカ
系被膜が形成され、半導体基板上に設けられたPN接合
半導体、およびコンデンサー素子、抵抗素子などの各種
素子がシリカ系被膜で被覆され、これらの素子によって
形成された凹凸面が平坦化されている。また、液晶表示
装置における液晶表示セルでは、透明電極板の透明基板
と透明電極との間に、さらに透明電極上に配向膜を有す
る透明電極板の透明電極と配向膜の間に、シリカ系被膜
が形成され、カラー液晶表示装置における液晶表示セル
では、電極板の画素電極上および対向電極板のカラーフ
ィルター上にシリカ系被膜が形成され、画素電極および
カラーフィルターによって形成された凹凸面が該シリカ
系被膜によって平坦化されている。
【0052】さらに位相シフタ付フォトマスクの位相シ
フタおよび三層レジストの中間層がシリカ系被膜で構成
され、上記電子部品においても半導体装置と同様にシリ
カ系被膜が設けられ、シリカ系絶縁膜の被塗布面が該シ
リカ系被膜によって平坦化されている。本発明では、上
記のようなシリカ系被膜が、ポリシラザンの1種または
2種以上と、シロキサン結合を有するケイ素化合物とを
混合して形成された塗布液を用いて形成されている。
【0053】すなわち、本発明に係る被膜付基材は、ポ
リシラザンの1種または2種以上と、シロキサン結合を
有するケイ素化合物とを混合して形成された塗布液を用
いて形成されたシリカ系被膜を有している。このシリカ
系被膜の膜厚は、通常、0.05〜2μ、好ましくは
0.1〜1μ程度である。さらに本発明に係る被膜付基
材では、このシリカ系絶縁膜の窒素含有率が、ポリシラ
ザンのみを含む塗布液から同様にして形成されたシリカ
系被膜と比較して少なく、該シリカ系被膜の窒素含有率
が1重量%以下である。
【0054】このようなシリカ系被膜は、例えば上記の
ような本発明に係るシリカ系被膜形成用塗布液を、基材
の被塗布面、例えば液晶表示表示装置を製造する場合に
は透明電極板の透明電極面にスプレー法、スピンコート
法、ディッピング法、ロールコート法、スクリーン印刷
法、転写印刷法などの各種方法で塗布し、次いで得られ
た塗膜を乾燥・焼成することにより得ることができる。
【0055】本発明では、上記のようにシリカ系絶縁膜
の窒素含有率が、ポリシラザンのみを含む塗布液から同
様にして形成されたシリカ系被膜と比較して少ないの
で、150〜500℃、好ましくは200〜500℃の
温度で上記塗膜の乾燥および焼成を行なっても緻密性、
耐クラック性などに優れたシリカ系被膜が形成できる。
なお、塗膜を加熱するに際して、高圧あるいは低圧UV
照射、EB照射による硬化処理を併用することもでき
る。
【0056】
【発明の効果】本発明に係る被膜形成用塗布液によれ
ば、被塗布面との密着性、機械的強度、耐アルカリ性な
どの耐薬品性に優れ、同時にボイド、ピンホールなどが
ほとんどなく、緻密であって耐クラック性に優れた絶縁
膜を500℃以下の焼成温度で形成でき、しかも被塗布
面の凹凸を高度に平坦化することができる。
【0057】すなわち、被膜形成成分としてポリシラザ
ンのみを含む従来の塗布液からシリカ系被膜を形成する
と、Si−N架橋結合の熱分解温度が高く、500℃以
下の温度で乾燥・焼成した場合には、得られたシリカ系
被膜中に窒素原子が残存しているが、本発明に係る被膜
形成用塗布液から同様の乾燥・焼成温度でシリカ系被膜
を形成すると、得られたシリカ系被膜中には窒素原子が
ほとんど残存していない。また、このようにして本発明
に係る被膜形成用塗布液から得られたシリカ系被膜は、
ポリシラザンのみを含む従来の塗布液から得られたシリ
カ系被膜と比較して緻密性および耐アルカリ性などの耐
薬品性に優れている。
【0058】このように本発明に係る被膜形成用塗布液
を塗布面に塗布し、得られた塗膜を500℃以下の比較
的低温で乾燥・焼成しても窒素原子がほとんど残存して
いないシリカ系被膜が得られる理由は、次のように推定
される。すなわち、本発明に係る被膜形成用塗布液を調
製する際にポリシラザンとシロキサン結合を有するケイ
素化合物とを混合すると、ポリシラザン分子中に含まれ
ている窒素原子とケイ素原子との結合部と、シロキサン
結合を有するケイ素化合物に含まれているシラノール基
とが反応し、前記窒素原子と2つの隣接ケイ素原子との
間に形成されていた結合が開裂する。この際同時に水素
ガスおよびアンモニアガスが発生することから、前記開
裂部の窒素原子の少なくとも一部はアンモニアに変化し
てポリシラザンから遊離し、前記開裂部はSi−O結合
またはSi−H結合に変化し、結合エネルギーが比較的
大きいSi−N結合部がほとんど消失することによるも
のであろう。
【0059】換言すれば、本発明に係る被膜形成用塗布
液を基材上に塗布し、得られた塗膜を乾燥・焼成してシ
リカ系被膜を形成する場合、被膜形成成分として同量の
ポリシラザンのみを含有する塗布液に比べて、塗布液中
の被膜形成成分に含まれているSi−N結合部が少ない
ので、Si−N結合を切断してSi−O結合に変化させ
るためのエネルギーが大幅に減少し、500℃以下の比
較的低温で乾燥・焼成しても窒素原子がほとんど残存し
ていないシリカ系被膜が得られる。
【0060】すなわち、本発明によれば、半導体基板と
金属配線層との間、金属配線層間にシリカ系被膜が形成
され、半導体基板上に設けられたPN接合半導体、およ
びコンデンサー素子、抵抗素子などの各種素子がシリカ
系被膜で被覆され、これらの素子によって形成された凹
凸面が平坦化されている半導体装置、ガラス基板と透明
電極との間に、ガラス基板中に含まれているNaなどの
アルカリ成分が透明電極中に移行したり、この透明電極
を通して透明電極間に封入された液晶中へ溶出したりす
ることが防止できるような、いわゆるアルカリパッシベ
ーション膜としてのシリカ系被膜が形成された液晶表示
装置、およびさらに透明電極上に配向膜を有する透明電
極板の透明電極と配向膜の間にシリカ系被膜が形成され
た透明電極板を有する液晶表示セルを備えた液晶表示装
置、画素電極上にシリカ系被膜が形成された電極板およ
びカラーフィルター上にシリカ系被膜が形成された対向
電極板を有し、画素電極およびカラーフィルターによっ
て形成された凹凸面が該シリカ系被膜によって平坦化さ
れている液晶表示セルを備えたカラー液晶表示装置、位
相シフタがシリカ系被膜であるような位相シフタ付フォ
トマスク、中間層がシリカ系被膜であるような三層レジ
スト、および半導体装置と同様にシリカ系被膜が設けら
れ、シリカ系絶縁膜の被塗布面が該シリカ系被膜によっ
て平坦化されている電子部品、たとえば多層配線構造を
有するLSI素子およびプリント回路基板、ハイブリッ
ドIC、アルミナ基板などのような被膜付基材が歩留り
良く提供できる。
【0061】
【実施例】以下、本発明を実施例により説明するが、本
発明はこれら実施例に限定されるものではない。
【0062】
【製造実施例】1)ポリシラザンAの合成特公昭63−
16325号公報記載の製造法に準じて次のような製造
法でポリシラザンAを合成した。温度が0℃の恒温槽内
に設置した反応器内にピリジン600mlを入れ、攪拌し
ながらジクロロシラン28.3gを加えて錯体(ピリジ
ンアダクツ)を形成させた。次いでこのピリジンアダク
ツを含む液中にアンモニアを2時間吹き込んで沈澱を生
じさせた。この沈澱を濾過して除去した後、濾液を80
℃で10時間加熱し、次いで減圧して濾液からピリジン
を除去することにより、反応器内に樹脂状のポリシラザ
ンAを得た。 2)ポリシラザンBの合成塩化メチレン300mlを入れ
た1リットルの四つ口フラスコを−5℃に冷却した。次
いでこの四つ口フラスコ内にメチルジクロロシラン3
4.2gを加え、攪拌しながらさらにアンモニアを2時
間吹き込んで液中に沈澱を生じさせた。この沈澱を濾過
して除去した後、濾液を減圧して濾液から塩化メチレン
を除去することにより、樹脂状のポリシラザンBを得
た。 3)シリカゾルの合成水140gとメタノール170g
とを入れた5リットルの反応容器を60℃に加熱した。
次いでこの反応容器内にテトラエトキシシラン540g
を水/メタノール溶液2450g(重量比:水/メタノ
ール=2/8)に溶解した溶液と、0.25重量%アン
モニア水600gとを同時に40時間かけて添加した。
添加終了後、さらにこの温度で3時間熟成した。次いで
限外濾過法で未反応のテトラエトキシシランとアンモニ
アを除去すると同時にエタノールを加え、平均粒径40
0Åのエタノール分散シリカゾルを得た。 4)ポリシロキサンaの合成メチルイソブチルケトン4
00gと水360gを入れた1リットルの四つ口フラス
コを0℃に冷却した。次いでこの四つ口フラスコ内に、
攪拌しながらジエトキシシラン40gを添加した後、攪
拌をさらに1時間続けた。しかる後、四つ口フラスコを
30℃に加熱し、四つ口フラスコ中の液温を同温度に5
時間保持し、次いでこの液から有機液相を抽出した。得
られた有機液相を減圧して濃縮し、樹脂状のポリシロキ
サンaを得た。 5)ポリシロキサンbの合成水の量が355gであり、
ジエトキシシランに代えてメチルトリメトキシシラン4
5gを用いた以外は、ポリシロキサンaと同様にして樹
脂状のポリシロキサンbを得た。上記のポリシラザン
A、Bおよびポリシロキサンa、bの元素分析結果およ
び重量平均分子量を表1に示す。なおこれらの重量平均
分子量は、ゲルクロマトグラフ法で測定したポリスチレ
ン換算値である。
【0063】
【実施例1】ポリシラザンAの5重量%メチルイソブチ
ルケトン溶液とポリシロキサンaの5重量%メチルイソ
ブチルケトン溶液とを、ポリシラザンA/ポリシロキサ
ンaが重量比で8/2となるように20℃で混合し、次
いで溶媒を減圧によって除去することにより樹脂状物を
得た。得られた樹脂状物の元素分析結果および重量平均
分子量を表1に示す。なお得られた樹脂状物の重量平均
分子量は、上記ポリシラザンA、Bおよびポリシロキサ
ンa、bの重量平均分子量と同様にして測定した。
【0064】上記のようにして得られた樹脂状物をキシ
レンに溶解し、固形分濃度が20重量%であるシリカ系
被膜形成用塗布液を得た。この塗布液を4インチシリコ
ンウェハー上にスピンコート法で塗布し、得られた塗膜
を150℃で2分間加熱して乾燥させた後、空気中で4
50℃で1時間焼成してシリカ系被膜を形成した。形成
されたシリカ系被膜のESCA分析結果および、耐クラ
ック性、緻密性、耐アルカリ性の測定結果を表2に示
す。なお、耐クラック性、緻密性および耐アルカリ性の
測定は次のようにして行なった。 a)耐クラック性2μのシリカ系被膜を形成し、このシ
リカ系被膜のクラックの有無を顕微鏡で観察した。 b)緻密性HFとHNO3 との混合溶液(HF/HNO
3 =1/100重量比)からなるエッチング液に上記の
ようにして形成されたシリカ系被膜を2分間浸漬した前
後の膜厚から算出した。 c)耐クラック性40℃の5重量%NaOH水溶液に上
記のようにして形成されたシリカ系被膜を20分間浸漬
した前後の膜厚から算出した。
【0065】
【実施例2】ポリシラザンA/ポリシロキサンaが重量
比で9/1となるような量でポリシラザンA溶液とポリ
シロキサンa溶液とを混合し、次いでこの混合溶液の液
温を80℃に10時間保持した以外は実施例1と同様に
して樹脂状物を得た。得られた樹脂状物の元素分析結果
および重量平均分子量を表1に示す。なお得られた樹脂
状物の重量平均分子量は、上記ポリシラザンA、Bおよ
びポリシロキサンa、bの重量平均分子量と同様にして
測定した。
【0066】このようにして得られた樹脂状物を用いて
実施例と同様にしてシリカ系被膜形成用塗布液およびシ
リカ系被膜を得、実施例1と同様にして得られたシリカ
系被膜のESCA分析、および、耐クラック性、緻密
性、耐アルカリ性の測定を行なった。以上の分析および
測定結果を表2に示す。
【0067】
【参考例1】 ポリシラザンBの3重量%ブチルエーテル
溶液とポリシロキサンbの3重量%ブチルエーテル溶液
とを、ポリシラザンB/ポリシロキサンbが重量比で6
/4となるように混合した以外は実施例1と同様にして
樹脂状物を得た。得られた樹脂状物の元素分析結果およ
び重量平均分子量を表1に示す。なお得られた樹脂状物
の重量平均分子量は、上記ポリシラザンA、Bおよびポ
リシロキサンa、bの重量平均分子量と同様にして測定
した。
【0068】このようにして得られた樹脂状物を用いて
実施例と同様にしてシリカ系被膜形成用塗布液およびシ
リカ系被膜を得、実施例1と同様にして得られたシリカ
系被膜のESCA分析、および、耐クラック性、緻密
性、耐アルカリ性の測定を行なった。以上の分析および
測定結果を表2に示す。
【0069】
【実施例3】ポリシラザンAの5重量%キシレン溶液
と、シリカゾルの5重量%エタノール分散液とを、ポリ
シラザンA/シリカゾルが重量比で9/1となるように
混合し、次いで実施例1と同様にして樹脂状物を得た。
得られた樹脂状物の元素分析結果を表1に示す。なお得
られた樹脂状物の重量平均分子量は、樹脂状物にシリカ
ゾルが含有しているため測定できなかった。
【0070】このようにして得られた樹脂状物を用いて
実施例と同様にしてシリカ系被膜形成用塗布液およびシ
リカ系被膜を得、実施例1と同様にして得られたシリカ
系被膜のESCA分析、および、耐クラック性、緻密
性、耐アルカリ性の測定を行なった。以上の分析および
測定結果を表2に示す。
【0071】
【実施例4】 ポリシラザン/シリカゾル=7/3とした
以外は、実施例4と同様にして樹脂状物を得た。得られ
た樹脂状物の元素分析結果を表1に示す。なお得られた
樹脂状物の重量平均分子量は、樹脂状物にシリカゾルが
含有しているため測定できなかった。
【0072】このようにして得られた樹脂状物を用いて
実施例1と同様にしてシリカ系被膜形成用塗布液および
シリカ系被膜を得、実施例1と同様にして得られたシリ
カ系被膜のESCA分析、および、耐クラック性、緻密
性、耐アルカリ性の測定を行なった。以上の分析および
測定結果を表2に示す。
【0073】
【比較例1】ポリシラザンAの20重量%のキシレン溶
液をシリカ系被膜形成用塗布液として、実施例1と同様
にしてシリカ系被膜を得、実施例1と同様にして得られ
たシリカ系被膜のESCA分析、および、耐クラック
性、緻密性、耐アルカリ性の測定を行なった。
【0074】以上の分析および測定結果を表2に示す。
【0075】
【表1】
【0076】
【表2】
【0077】
【実施例5〜8、参考例2、比較例2】実施例1〜4、
参考例1および比較例1で得られたシリカ系被膜形成用
塗布液を0.5μ段差のライン アンド スペースでモデ
ル的にAl配線を形成した4インチシリコン半導体基板
上にスピンコート法で塗布した。得られた塗膜を150
℃で2分間乾燥した後、乾燥空気中で450℃で1時間
焼成して絶縁性のシリカ系被膜を形成した。次いでコン
タクトホールをリソグラフィー法およびエッチング法で
形成し、得られた穴開きシリカ系被膜付半導体基板を大
気中で1週間放置した後、シリカ系被膜上にスパッタリ
ング法で上部Al配線を形成形成し、実施例5〜8、
参考例2および比較例2の半導体装置を作成した。なお
上記エッチングは四フッ化炭素と酸素との混合ガスによ
るドライエッチングで行なった。
【0078】得られた半導体装置の断面を走査型電子顕
微鏡で観察して半導体装置に形成されたシリカ系被膜の
平坦性およびクラックの有無を調べ、コンタクトホール
形成時のエッチングレートおよび上下Al配線間に10
00時間通電した前後の抵抗値変化を測定した。結果を
表3に示す。
【0079】
【表3】
【0080】
【実施例9〜12、参考例3、比較例3】実施例1〜
4、参考例1および比較例1で得られたシリカ系被膜形
成用塗布液を、1対のガラス基板上にそれぞれ形成され
ている透明電極上にスピンコート法で塗布した。得られ
た塗膜を150℃で2分間乾燥した後、大気中で450
℃で1時間焼成して絶縁性のシリカ系被膜を形成した。
このようにして得られたガラス基板上に透明電極および
シリカ系被膜が順次形成されている1対の透明電極板
を、スペーサによりシリカ系被膜同士が所定の間隔で対
向し、重なり合うように配列するとともに該透明電極板
間に液晶材料を充填し、次いでこれら一対の透明電極板
の周縁をシール剤で封着して液晶表示セルを形成し、得
られた液晶表示セルを液晶表示装置本体に装着、接続し
て実施例9〜12、参考例3および比較例3の液晶表示
装置を作成した。
【0081】このようにして得られた実施例9〜12、
参考例3および比較例3の液晶表示装置をそれぞれ作動
させ、1000時間連続作動後に液晶表示セルの表示状
態を観察したところ、実施例9〜12、参考例3の液晶
表示装置では液晶表示セルの表示状態がいずれも良好で
あったが、比較例3の液晶表示装置では液晶表示セルの
表示状態が劣悪であった。
【0082】
【実施例13〜16、参考例4、比較例4】実施例1
4、参考例1および比較例1で得られたシリカ系被膜形
成用塗布液を、1対のガラス基板上にそれぞれスピンコ
ート法で塗布し、得られた塗膜を150℃で2分間乾燥
した後、大気中で450℃で1時間焼成して絶縁性のシ
リカ系被膜を形成した。
【0083】このようにして形成されたシリカ系被膜上
にITO膜をスッパッタリング法で形成し、ガラス基板
上にシリカ系被膜および透明電極が順次形成されている
1対の透明電極板を作成した。このようにして得られた
1対の透明電極板を用いて、実施例9〜12、参考例3
および比較例3と同様にして実施例13〜16、参考例
および比較例4の液晶表示装置を作成し、液晶表示セ
ルの表示状態を観察したところ、実施例13〜16、参
考例4の液晶表示装置では液晶表示セルの表示状態がい
ずれも良好であったが、比較例3の液晶表示装置では液
晶表示セルの表示状態が劣悪であった。
【0084】
【実施例17〜20、参考例5、比較例5】実施例1〜
4、参考例1および比較例1で得られたシリカ系被膜形
成用塗布液を0.5μ段差のライン アンド スペースで
モデル的にAl配線を形成したガラス基板上にスピンコ
ート法で塗布した。得られた塗膜を150℃で2分間乾
燥した後、大気中で450℃で1時間焼成して絶縁性の
シリカ系被膜を形成した。次いでこのようにして得られ
た実施例17〜20、参考例5および比較例5の被膜付
基材をHFとHNO3 との混合溶液(HF/HNO3
1/100重量比)からなるエッチング液に2分間した
前後のシリカ系被膜からシリカ系被膜のエッチングレー
トを算出し、また、上記のようにして得られた実施例
7〜20、参考例5および比較例5の被膜付基材の断面
を走査型電子顕微鏡で観察して被膜表面の段差を測定す
るとともにクラックの有無を調べた。
【0085】結果を表4に示す。
【0086】
【表4】
【0087】上記結果から、画素電極上にシリカ系被膜
が形成された電極板およびカラーフィルター上にシリカ
系被膜が形成された対向電極板を有し、画素電極および
カラーフィルターによって形成された凹凸面が該シリカ
系被膜によって平坦化されている液晶表示セルを備えた
カラー液晶表示装置、このカラー液晶表示装置と同様に
シリカ系被膜が設けられ、シリカ系絶縁膜の被塗布面が
該シリカ系被膜によって平坦化されている電子部品、た
とえば多層配線構造を有するLSI素子およびプリント
回路基板、ハイブリッドIC、アルミナ基板などのよう
な被膜付基材を実施例1〜4および参考例1で得られた
シリカ系被膜形成用塗布液から製造した場合、実施例
〜4および参考例1で得られたシリカ系被膜形成用塗布
液から製造した被膜付基材はエッチングレートが小さ
く、かつ得られたシリカ系被膜によって被塗布面の凹凸
が高度に平坦化され、従って信頼性の高いこれらの被膜
付基材が得られることが予想される。これに対し、比較
例1で得られたシリカ系被膜形成用塗布液から製造した
これらの被膜付基材は、エッチングレートが大きいた
め、実施例1〜4および参考例1で得られたシリカ系被
膜形成用塗布液から製造した場合に比較して信頼性に劣
ることが予想される。
【0088】
【実施例21〜24、参考例6、比較例6】実施例1〜
4および参考例1および比較例1で得られたシリカ系被
膜形成用塗布液を、ガラス基板上にそれぞれスピンコー
ト法で塗布し、得られた塗膜を150℃で2分間乾燥し
た後、大気中で450℃で1時間焼成してシリカ系被膜
を形成した。
【0089】このようにして形成されたシリカ系被膜上
にCrマスクを形成し、実施例26〜30および比較例
6の位相シフタ付フォトマスクを製造し、それぞれの位
相シフタ付フォトマスクを、40℃、湿度80%で10
00時間放置した。このようにして得られた実施例21
〜24、参考例6および比較例6の位相シフタ付フォト
マスクを通してそれぞれシリコン基板上に形成したレジ
スト膜にパターン状に露光し、露光後のレジスト膜を現
像することにより得られたレリーフ像の解像度を測定し
たところ、実施例21〜24、参考例6の位相シフタ付
フォトマスクを通して得られたレリーフ像は解像度に優
れ、比較例6の位相シフタ付フォトマスクを通して得ら
れたレリーフ像は解像度に劣ることが観察された。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−138108(JP,A) 特開 平1−203476(JP,A) 特開 平4−153283(JP,A) 特開 平2−92969(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C09D 183/00 - 183/16 H01L 21/312

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】A) 下記一般式[I] 【化1】 (ただし、R1 、R2 およびR3 は、それぞれ独立して
    水素原子または炭素原子数1〜8のアルキル基であ
    る。)で表される繰り返し単位を少なくとも有する1種
    または2種以上のポリシラザンと、 B)シロキサン結合を有するケイ素化合物として、 (b-1)下記式[II] 【化2】 (ただし、R4 およびR5 は、それぞれ独立して水素原
    子または炭素原子数1〜8のアルキル基である。)で表
    される繰り返し単位を有するポリシロキサン、または前記ポリシロキサン(b-1)および (b-2)平均粒子径
    が500オングストローム以下のシリカ粒子を含むシリ
    カゾルとの反応物を含むシリカ系被膜形成用塗布液。
  2. 【請求項2】前記[I]において、R1 、R2 およびR
    3 が、すべて水素原子であり、かつポリシラザンを構成
    する全元素のうち、55〜65重量%がケイ素原子であ
    り、20〜30重量%が窒素原子であり、10〜15重
    量%が水素原子である請求項1に記載の塗布液。
  3. 【請求項3】前記ポリシラザンおよび前記シロキサン結
    合を有するケイ素化合物に由来するケイ素原子および窒
    素原子の合計量が、次式Si/N≧1.2(原子比)で
    表わされる請求項1ないし2のいずれか1項記載の塗布
    液。
  4. 【請求項4】A)上記一般式[I]で表されるポリシラザ
    ンと、 B)シロキサン結合を有するケイ素化合物として、 (b-1)上記一般式[II]で表される繰り返し単位を有する
    ポリシロキサン、および/または(b-2)平均粒子径が5
    00オングストローム以下のシリカ粒子を含むシリカゾ
    ルとを混合して形成されてなる塗布液を用いて形成され
    たシリカ系被膜を有し、該シリカ系被膜の窒素含有率が
    1重量%以下であることを特徴とする被膜付基材。
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