JP3330501B2 - 移動農機におけるテンションクラッチ機構 - Google Patents

移動農機におけるテンションクラッチ機構

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JP3330501B2 JP33001096A JP33001096A JP3330501B2 JP 3330501 B2 JP3330501 B2 JP 3330501B2 JP 33001096 A JP33001096 A JP 33001096A JP 33001096 A JP33001096 A JP 33001096A JP 3330501 B2 JP3330501 B2 JP 3330501B2
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    • F16HGEARING
    • F16H7/00Gearings for conveying rotary motion by endless flexible members
    • F16H7/08Means for varying tension of belts, ropes, or chains
    • F16H2007/0876Control or adjustment of actuators
    • F16H2007/0887Control or adjustment of actuators the tension being a function of load

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  • Harvester Elements (AREA)
  • Devices For Conveying Motion By Means Of Endless Flexible Members (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クラッチ機構を備
えたコンバイン等の移動農機に関し、詳しくはクラッチ
ローラにより駆動軸から従動軸への伝達動力を入切可能
な移動農機におけるテンションクラッチ機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種、移動農機としてのコンバ
インにおいては、エンジン出力軸から刈取部への駆動力
の伝達は、駆動側及び従動側のプーリー間に巻回された
伝達ベルトを介して行うようにしたものがあり、この場
合の伝達動力の入切制御は、伝達ベルトに摺接されたク
ラッチローラを圧接したり緩めたりして行うようにして
いた。
【0003】すなわち、従来は、例えば先端にクラッチ
ローラを取付けたクラッチアームに、ワイヤを介して運
転席に設けられたクラッチ操作レバーを連結させ、この
クラッチ操作レバーを操作することにより、前記クラッ
チアームを揺動させてクラッチの入切を行うテンション
クラッチ機構が用いられていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述のよう
に、クラッチ操作レバーに連結されたワイヤを引張り操
作することでクラッチの入切を行う手段によると、大き
な操作荷重を必要とし、クラッチ操作が困難であった。
【0005】また、従来のテンションクラッチ機構によ
ると、伝達ベルトに伸びが生じた場合は、その分だけク
ラッチローラの圧接量を大きくしなければクラッチの入
切を確実に行うことが困難になるため、伝達ベルトの調
整が必要になる等の課題があった。
【0006】この発明は、斯かる課題を解決するために
なされたもので、その目的とするところは、クラッチ入
時のベルト張力を略々一定とすることで該ベルト張力の
調整を不要とすると共に、確実にクラッチの入切を可能
とした移動農機におけるテンションクラッチ機構を提供
することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明は、駆動軸(48)と従動軸(50)との間
に巻回された動力伝達ベルト(52)に、転接可能に配
置されたクラッチローラ(54)により前記ベルト(5
2)の張力を緊張・弛緩制御して、前記駆動軸(48)
から従動軸(50)への伝達動力を入切可能な移動農機
(10)におけるテンションクラッチ機構において、先
端に前記クラッチローラ(54)を回転自在に支持する
クラッチアーム(56)と、該クラッチアーム(56)
に弾発部材(62)を介して連結され、該弾発部材(6
2)を変位させ得るクラッチアクチュエータ(70)
と、前記弾発部材(62)の変位量に基づき、前記クラ
ッチアーム(56)とクラッチローラ(54)を介して
前記ベルト(52)に所定張力が付与されたことを検出
する検出スイッチ(74)と、該検出スイッチ(74)
からのオン検出信号に基づき前記クラッチアクチュエー
タ(70)を停止制御する制御部(76)と、を備
前記制御部(76)は、クラッチを入切操作するクラッ
チ操作レバー(42)が入操作状態にあり、かつ前記ベ
ルト(52)に所定張力が付与されて前記検出スイッチ
(74)からの検出信号がオン状態にあるときに、前記
検出スイッチ(74)の検出信号がオンからオフに変化
しても、前記クラッチアクチュエータ(70)の停止状
態を維持する、ことを特徴とする
【0008】
【0009】(作用)以上の発明特定事項により、本発
明のテンションクラッチ機構は、駆動軸(48)と従動
軸(50)との間に巻回されて両者間に動力を伝達する
動力伝達ベルト(52)に、クラッチローラ(54)を
転接可能に配置し、このクラッチローラ(54)により
前記ベルト(52)の張力を緊張・弛緩制御して、伝達
動力の入切を可能としたものである。
【0010】このために、クラッチアーム(56)の先
端に前記クラッチローラ(54)を回転自在に支持する
と共に、該クラッチアーム(56)に弾発部材(62)
を介してクラッチアクチュエータ(70)を連結し、こ
のクラッチアクチュエータ(70)がベルト(52)を
張る方向に回転することにより、前記弾発部材(62)
が変位する。
【0011】しかも、この弾発部材(62)が所定量だ
け変位したことに基づき、前記クラッチローラ(54)
を介して前記ベルト(52)に所定張力が付与される
が、このとき、前記弾発部材(62)が所定量だけ変位
したことは、検出スイッチ(74)によって検出され、
この検出スイッチ(74)から送出されるオン検出信号
により、制御部(76)から前記クラッチアクチュエー
タ(70)に向けて作動停止指令が発せられる。そし
て、クラッチを入切操作するクラッチ操作レバー(4
2)が入操作状態にあり、かつベルト(52)に所定張
力が付与されて検出スイッチ(74)からの検出信号が
オン状態にあるときに、機体に振動が加わったこと等に
より、前記検出スイッチ(74)の検出信号がオンから
オフに変化したとしても、制御部(76)では、クラッ
チアクチュエータ(70)の停止状態を維持して、該ク
ラッチアクチュエータ(70)が更にベルト(52)を
張る方向に作動するのを防止して、該ベルト(52)の
寿命が損なわれるのを防止している。
【0012】なお、上述したカッコ内の符号は図面を参
照するために示すものであって、本発明の構成をなんら
限定するものではない。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の実施
の形態を説明する。
【0014】図1は、本発明におけるコンバインの側面
図であり、同図において、コンバイン10は機体12の
上部に運転席14を有すると共に、前記機体12を支持
する左右一対のクローラ走行装置16,16と、機体1
2の前方で穀稈を刈り取る昇降自在な刈取装置18と、
この刈取装置18により刈り取った穀稈を脱穀する脱穀
装置20と、この脱穀装置20によって脱穀された穀粒
をグレンタンク22に供給搬送し、該グレンタンク22
からトラックやトレーラに穀粒を搬出するオーガ装置2
4とを備えている。
【0015】図2に示すように、前記運転席14には、
その前側にマルチステアリングレバー32が設けられて
いて、該運転席14のサイドパネル34の側部には、副
変速レバー36が設けられ、その内側には無段変速レバ
ー38が設けられていて、該無段変速レバー38の根元
部にはそのレバー位置を検出するレバー位置検出センサ
(ポテンショメータ)40が設けられている。このレバ
ー位置検出センサ40により、コンバイン10のニュー
トラル位置&操作位置が検出される。
【0016】また、前記サイドパネル34の後部には、
刈取部の運転・停止を操作する刈取クラッチレバー42
と、脱穀部の運転・停止を操作する作業機クラッチレバ
ー44が設けられ、これら刈取クラッチレバー42と作
業機クラッチレバー44の根元部には、それらのレバー
位置を検出する刈取クラッチスイッチ43と作業機クラ
ッチスイッチ45が設けられている。
【0017】図3に示すように、トランスミッションに
は刈取入力プーリ48が設けられ、前記刈取クラッチレ
バー42を操作することにより、刈取入力プーリ48か
ら刈取伝動ギヤケースに動力を伝達する出力プーリ50
を作動させて、動力伝達の入切を行う。
【0018】すなわち、前記刈取入力プーリ48と出力
プーリ50との間には、動力伝達ベルト52が巻回され
ていて、この動力伝達ベルト52にはクラッチローラ5
4が転接可能に配置されている。そして、このクラッチ
ローラ54により前記ベルト52の張力が緊張・弛緩制
御され、前記刈取入力プーリ48から出力プーリ50へ
の伝達動力が入切可能となっている。
【0019】ここで本実施の形態においては、先端に前
記クラッチローラ54を回転自在に支持するクラッチア
ームと、該クラッチアームに弾発部材を介して連結さ
れ、該弾発部材を変位させ得るクラッチアクチュエータ
と、前記弾発部材の変位量に基づき、前記クラッチアー
ムとクラッチローラ54を介して前記ベルト52に所定
張力が付与されたことを検出する検出スイッチと、該検
出スイッチからのオン検出信号に基づき前記クラッチア
クチュエータを停止制御する制御部と、を備えているこ
とを特徴としている。
【0020】前述した図3において、機体フレーム58
には細長状のクラッチアーム56の基端部が軸60によ
って回動自在に軸着され、このクラッチアーム56の先
端部には、前記クラッチローラ54が回転自在に支持さ
れている。このクラッチアーム56の基端部には、ネジ
リバネ62を介して扇形の揺動ギヤ64が取り付けられ
ている。すなわち、ネジリバネ62は前記軸60に巻回
された状態で、一側引出し端がクラッチアーム56に穿
設されたバネ取付孔66に嵌入係止され、他側引出し端
は揺動ギヤ64に穿設されたバネ取付孔68に嵌入係止
されている。
【0021】また、前記揺動ギヤ64には、クラッチモ
ータ70の回転軸に連結されたピニオンギヤ72が噛合
している。なお、前記クラッチアーム56は、その長手
方向中間位置において機体フレーム58との間に張設さ
れたスプリング78により、常時ベルト52を緩める方
向に付勢されている。
【0022】図4に示すように、前記刈取クラッチレバ
ー42をオン操作すると、前記クラッチモータ70が回
転し、この回転に基づきネジリバネ62が変位し、この
ときのネジリバネ62の復元力により前記クラッチアー
ム56とクラッチローラ54を介して前記ベルト52に
張力が付与される。また、前記クラッチアーム56に
は、前記揺動ギヤ64が軸60を中心として揺動する揺
動路上に、検出スイッチ74が設けられている。
【0023】そして、前記揺動ギヤ64が揺動してネジ
リバネ62が変位し、このときの変位量が大きくなる
と、揺動ギヤ64の端面64aが前記検出スイッチ74
に当接して該検出スイッチ74をオン作動させる。これ
により、前記ベルト52には、ネジリバネ62の復元力
とスプリング78の張力との差に応じた力が付与され、
その力でベルト52には常時一定の張力が付与される。
【0024】図5は、本実施の形態における制御ブロッ
ク図を示しており、同図において、マイクロコンピータ
から成る制御部76には、前述した刈取クラッチレバー
42(刈取クラッチスイッチ43)と、クラッチの入状
態を検出する検出スイッチ74と、クラッチの切状態を
検出する検出スイッチ80と、クラッチモータ70が接
続されており、前記検出スイッチ74がオン作動する
と、このときのオン検出信号が制御部76に送出され、
該制御部76からの指令により前記クラッチモータ70
が停止制御される。
【0025】次いで、前記刈取クラッチレバー42をオ
フ操作すると、前記クラッチモータ70が逆方向に回転
し、揺動ギヤ64とクラッチアーム56も軸60を中心
として前記と逆方向に回転し、ベルト52に付与される
力が小さくなると共に、前記クラッチモータ70が更に
回転して、機体フレーム58に固定された別の検出スイ
ッチ80にクラッチアーム56が当接すると、該検出ス
イッチ80がオン状態となる。このときのオン検出信号
が前記制御部76に送出され、該制御部76からの指令
により前記クラッチモータ70の回転が停止される。
【0026】図6は、以上説明したテンションクラッチ
入切時の制御フローチャートを示しており、以下、これ
について説明する。
【0027】ステップS1において、クラッチレバース
イッチ(刈取クラッチスイッチ)43がオンかオフかを
判断し、オンならS2においてオフタイマが終了してい
るか否かを判断する。そして、このS2においてNoな
らS10にてモータの駆動を停止し、YesならS3に
おいてオンタイマを起動する。このS3でオンタイマを
起動するのは、クラッチモータ70が正転から逆転に変
化するとき、サージ電流によりクラッチモータ70及び
他の電子部品が破壊されるのを防止するためである。
【0028】次いで、ステップS4において、オン側リ
ミットスイッチ74がオンかオフかを判断し、オンなら
S10にてモータの駆動を停止し、オフならS5におい
てモータをオン方向に駆動する。
【0029】一方、上述したステップS1において、ク
ラッチレバースイッチ43がオフなら、S6においてオ
ンタイマが終了しているか否かを判断し、ここでNoな
らS10にてモータの駆動を停止し、YesならS7に
おいてオフタイマを起動する。ここで、オフタイマを起
動するのは、前記と同様である。
【0030】次いで、ステップS8において、オフ側リ
ミットスイッチ80がオンかオフかを判断し、オンなら
S10にてモータの駆動を停止し、オフならS9におい
てモータをオフ方向に駆動する。
【0031】図7は、刈取クラッチのタイミングチャー
トを示す図である。
【0032】同図で明らかなように、刈取クラッチレバ
ースイッチ43がONになると同時に、クラッチモータ
70が駆動され、オン側リミットスイッチ74がオンに
なる直前に刈取クラッチがオンとなる。また、同様に、
刈取クラッチレバースイッチ43がOFFになると同時
に、クラッチモータ70が逆方向に駆動され、オフ側リ
ミットスイッチ80がオンになる直前に刈取クラッチが
オフとなる。
【0033】次に、本実施の形態においては、前記制御
部76は、クラッチを入切操作する刈取クラッチレバー
42が操作状態にあり、かつ前記ベルト52に所定張
力が付与されて前記検出スイッチ74からの検出信号が
オン状態にあるときに、前記検出スイッチ74の検出信
号がオンからオフに変化しても、前記クラッチアクチュ
エータ70の停止状態を維持することを特徴としてい
る。
【0034】すなわち、前記刈取クラッチレバー42が
オン操作状態にあり、ベルト52に所定張力が付与され
た状態にあって、前記検出スイッチ74がオン作動状態
にあるときに、機体に振動が加わったこと等により、検
出スイッチ74の検出信号がオンからオフに変化するこ
とが考えられる。
【0035】そして、通常の制御によれば、検出スイッ
チ74がオンからオフに変化するたびに、前記クラッチ
モータ70がベルト52を張る方向に動作するが、これ
ではベルト52の寿命に影響を及ぼすことになる。
【0036】そこで、このような場合には、前記検出ス
イッチ74の検出信号がオンからオフに変化しても、前
記制御部76により前記クラッチアクチュエータ70の
停止状態を維持するようにしたものである。
【0037】図8は、このときの制御フローチャートを
示すものである。
【0038】同図において、ステップS11にてクラッ
チレバースイッチ43がオンかオフかを判断し、オンな
らS12にてオフフラッグをセットし、次いでS13に
おいてオフタイマ1が終了しているか否かを判断する。
オフタイマ1が終了していなければ、S27においてモ
ータ駆動を停止し、終了していればS14においてオン
タイマを起動してS15に進む。ここで、オンタイマを
起動するのは、前述のようにクラッチモータ70等を保
護するためである。
【0039】更に、S15において、オン側リミットス
イッチ74がオンかオフかを判断し、オンならS18に
おいてオンフラッグをセットしてモータの駆動を停止す
る(S27)。また、オン側リミットスイッチ74がオ
フなら、S16においてオンフラッグがセットされてい
るか否かを判断し、YesならS27においてモータの
駆動を停止し、NoならS17においてモータをオン方
向に駆動する。すなわち、本実施の形態では、ベルト5
2が張られた状態にあり、オン側リミットスイッチ74
がオンで(S15)、オンフラッグがセットされ(S1
8)、クラッチモータ70の駆動が停止されているとき
に(S27)、この状態で、機体に振動が加わる等によ
り、オン側リミットスイッチ74が一時的にオフになっ
たことが検出されたとしても(S15)、S16でオン
フラッグがセットされているため、S27でクラッチモ
ータ70の駆動が停止された状態が維持される。
【0040】また、S11にてクラッチレバースイッチ
43がオフなら、S19に進んでオンフラッグをリセッ
トし、S20に進む。このS20では、オンタイマが終
了しているか否かを判断する。そして、オンタイマが終
了していなければ、S27においてモータの駆動を停止
し、終了していれば、S21に進む。このS21におい
ては、オフフラッグがセットされているか否かを判断
し、セットされていなければS27においてモータの駆
動を停止し、セットされていれば次にS22に進む。
【0041】このS22では、オフタイマ1が終了して
いるか否かを判断し、終了していなければS24に進
み、終了していればS23においてオフタイマ1,2を
起動してから、S24に進む。このS24では、オフタ
イマ2が終了しているか否かを判断し、Yesならオフ
フラッグをリセットしてから(S26)、S27におい
てモータの駆動を停止し、また、NoならS25におい
てモータをオフ方向に駆動する。
【0042】図9は、本発明の他の実施例を示す図であ
り、この実施例では、オフ側の前記検出スイッチ80を
省略したものである。
【0043】この実施例において、ベルト52を張って
クラッチを入れるときの作用は前記と同様であり、ま
た、ベルト52を緩めてクラッチを切る時には、前記ク
ラッチモータ70をクラッチ入り側と反対方向に駆動さ
せ、それから所定時間経過した後に、該クラッチモータ
70の駆動を停止するような制御を行う。
【0044】また、図10は、ベルト52が初期状態の
ものであるときのクラッチ入り状態を示す図であり、図
11は、ベルト52に伸びが生じた状態におけるときの
クラッチ入り状態を示す図である。すなわち、前記ベル
ト52が伸びているにもかかわらず、該ベルト52に
は、ネジリバネ62の作用により一定の張力が付与され
るようになっている。
【0045】図12は、この実施例による制御フローチ
ャートを示す図であり、上述した図6と同一のステップ
には同一のステップ番号を付して説明する。
【0046】ステップS1において、クラッチレバース
イッチ43がオンかオフかを判断し、オンならS30に
てフラグをセットしてから、S2においてオフタイマが
終了しているか否かを判断する。このS2において、N
oならS10にてモータの駆動を停止し、YesならS
3においてオンタイマを起動する。ここで、オンタイマ
を起動するのは、クラッチモータ70が正転から逆転に
変化するとき、サージ電流によりクラッチモータ70及
び他の電子部品が破壊されるのを防止するためである。
【0047】次いで、S4において、オン側リミットス
イッチ74がオンかオフかを判断し、オンならS10に
てモータの駆動を停止し、またオフならS5においてモ
ータをオン方向に駆動する。
【0048】一方、ステップS1において、クラッチレ
バースイッチ43がオフなら、S6においてオンタイマ
が終了しているか否かを判断する。そして、NoならS
10にてモータの駆動を停止し、YesならS31に進
む。このS31においては、フラグがセットされている
か否かを判断し、NoならS10にてモータの駆動を停
止し、YesならS32において、オフタイマ1が終了
しているか否かを判断する。そして、オフタイマ1が終
了していなければS34に進み、終了していればS33
においてオフタイマ1,2を起動し、S34に進む。こ
のS34では、更にオフタイマ2が終了しているか否か
を判断し、終了していればフラグをリセットしてから
(S35)、S10にてモータの駆動を停止し、また、
終了していなければS9においてクラッチモータ70を
オフ方向に駆動する。
【0049】次に、本実施の形態の作用を説明する。
【0050】刈取クラッチレバー42が操作されずクラ
ッチ切状態にあるときは、図3のように、クラッチモー
タ70は作動せず、ベルト52は弛緩されていて、刈取
入力プーリ48の動力は出力プーリ50側に伝達されな
い。また、このとき揺動ギヤ64の端面64aと、クラ
ッチの入状態を検出する検出スイッチ74とは離間され
ていて、該検出スイッチ74の出力はオフ状態にあり、
一方、クラッチの切状態を検出する検出スイッチ80は
クラッチアーム56によりオン状態にある。
【0051】次に、刈取クラッチレバー42をクラッチ
入状態に操作すると、図4のように、クラッチモータ7
0が作動し揺動ギヤ64が軸60を中心として回動し
て、クラッチアーム56とクラッチローラ54を介して
ベルト52に張力が付与される。
【0052】そして、揺動ギヤ64の回動に伴い、ネジ
リバネ62が所定量だけ撓んでベルト52に所定張力が
付与された時点で、揺動ギヤ64の端面64aが検出ス
イッチ74に当接して該検出スイッチ74をオン状態に
する。この検出スイッチ74からのオン信号により制御
部76を介してクラッチモータ70に作動停止命令が出
される。このため、例えば長年使用したことによりベル
ト52に伸びが生じたとしても、ネジリバネ62の作用
によりベルト52の張力は一定に保たれる。
【0053】なお、この状態において、例えば機体フレ
ーム58に振動等が加わることにより、検出スイッチ7
4からの信号がオンからオフに変化したとしても、制御
部76においてこれを無視して前記クラッチモータ70
は停止状態を維持する。
【0054】更に、例えば刈取作業が終了して、刈取ク
ラッチレバー42をクラッチ切状態に操作すると、前記
クラッチモータ70は前記と逆方向に回転し、クラッチ
アーム56とクラッチローラ54が前記と逆方向に回転
することによりベルト52が緩み、クラッチ切状態とな
ると共に、クラッチの切状態を検出する検出スイッチ8
0がオン状態となった時点でクラッチモータ70の作動
が停止する。
【0055】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明は、動力伝達
ベルトに転接可能に、クラッチローラをクラッチアーム
の先端に回転自在に支持し、このクラッチアームに弾発
部材を介してクラッチアクチュエータを連結し、この弾
発部材の変位量に基づき、検出スイッチにより前記ベル
トに所定張力が付与されたことを検出するようにしたこ
とにより、前記ベルトの張力が所定値になるまでクラッ
チアームを作動させ、前記ベルトに伸びが生じたとして
もベルト張力を略々一定に保持することができるので、
確実にクラッチの入切を行うことができる。従って、ベ
ルト張力の調整作業が不要となる。
【0056】また、本発明によれば、クラッチ操作レバ
ーがオン操作状態にあって、かつベルトに所定張力が付
与されているときに、クラッチの入状態を検出する検出
スイッチの検出信号がオンからオフに変化したとして
も、クラッチアクチュエータの停止状態を維持するよう
にしたことにより、振動等により検出スイッチの出力が
変動してもクラッチアクチュエータは作動しないので、
ベルト張力を略々一定に保ち該ベルトの寿命を損なうこ
とがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されたコンバインの全体側面図で
ある。
【図2】コンバインの操作部の配置状態を示す平面図で
ある。
【図3】本発明に係るテンションクラッチ機構のクラッ
チ切状態の正面図である。
【図4】本発明に係るテンションクラッチ機構のクラッ
チ入状態の正面図である。
【図5】本実施の形態における制御ブロック図である。
【図6】本実施の形態における制御フローチャートを示
す図である。
【図7】本実施の形態におけるタイミングチャートを示
す図である。
【図8】本実施の形態における制御フローチャートを示
す図である。
【図9】他の実施例における制御フローチャートを示す
図である。
【図10】他の実施例におけるテンションクラッチ機構
のクラッチ入状態の正面図である(ベルトが初期のも
の)。
【図11】他の実施例におけるテンションクラッチ機構
のクラッチ入状態の正面図である(ベルトが伸びたも
の)。
【図12】他の実施例における制御フローチャートを示
す図である。
【符号の説明】
10 コンバイン 12 機体 14 運転席 16 クローラ走行装置 18 刈取装置 42 刈取クラッチレバー 43 刈取クラッチスイッチ 48 刈取入力プーリ 50 出力プーリ 52 動力伝達ベルト 54 クラッチローラ 56 クラッチアーム 58 機体フレーム 60 軸 62 ネジリバネ 64 揺動ギヤ 64a 端面 66,68 バネ取付孔 70 クラッチモータ 74 検出スイッチ(クラッチ入検出) 76 制御部 80 検出スイッチ(クラッチ切検出)
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−125439(JP,A) 特開 平8−28637(JP,A) 特開 昭62−200066(JP,A) 実開 昭55−113047(JP,U) 実公 昭49−11743(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 7/00 - 7/24 F16D 19/00 F16D 28/00 A01D 69/08

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動軸と従動軸との間に巻回された動力
    伝達ベルトに、転接可能に配置されたクラッチローラに
    より前記ベルトの張力を緊張・弛緩制御して、前記駆動
    軸から従動軸への伝達動力を入切可能な移動農機におけ
    るテンションクラッチ機構において、 先端に前記クラッチローラを回転自在に支持するクラッ
    チアームと、 該クラッチアームに弾発部材を介して連結され、該弾発
    部材を変位させ得るクラッチアクチュエータと、 前記弾発部材の変位量に基づき、前記クラッチアームと
    クラッチローラを介して前記ベルトに所定張力が付与さ
    れたことを検出する検出スイッチと、 該検出スイッチからのオン検出信号に基づき前記クラッ
    チアクチュエータを停止制御する制御部と、を備え 前記制御部は、クラッチを入切操作するクラッチ操作レ
    バーが入操作状態にあり、かつ前記ベルトに所定張力が
    付与されて前記検出スイッチからの検出信号がオン状態
    にあるときに、前記検出スイッチの検出信号がオンから
    オフに変化しても、前記クラッチアクチュエータの停止
    状態を維持する、 ことを特徴とする移動農機におけるテンションクラッチ
    機構。
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