JP3330399B2 - 高温用潤滑剤組成物 - Google Patents

高温用潤滑剤組成物

Info

Publication number
JP3330399B2
JP3330399B2 JP27249992A JP27249992A JP3330399B2 JP 3330399 B2 JP3330399 B2 JP 3330399B2 JP 27249992 A JP27249992 A JP 27249992A JP 27249992 A JP27249992 A JP 27249992A JP 3330399 B2 JP3330399 B2 JP 3330399B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weight
lubricant composition
seizure
water
high temperature
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP27249992A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06100883A (ja
Inventor
秀 内田
敬司 武藤
普康 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel Corp filed Critical Nippon Steel Corp
Priority to JP27249992A priority Critical patent/JP3330399B2/ja
Publication of JPH06100883A publication Critical patent/JPH06100883A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3330399B2 publication Critical patent/JP3330399B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Lubricants (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は潤滑剤組成物に関し、特
に継目無鋼管の穿孔、合金鋼の延伸、圧延あるいは合金
鋼の板圧延等の際に生ずる焼き付き及び摩耗を防止する
のに適した潤滑剤組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、継目無鋼管の穿孔あるいは合金
鋼の延伸圧延時のガイドシュ−及びディスクガイドロ−
ルは、高温・高圧・高スベリ状況下で使用されているた
め、ロ−ル表面の焼き付き及び摩耗が発生し、ロ−ル表
面の寿命を短くするばかりでなく、製品の表面状態をも
悪化させている。特に、材質的に焼き付きを生じやすい
クロム含有の鋼材を圧延するときはこれが激しく、潤滑
剤の使用は不可欠となっている。そのため、従来は潤滑
油をガイドシュ−及びディスクガイドロ−ルにスプレ−
したり、固形潤滑棒をディスクガイドロ−ル表面に直接
接触させたりして焼き付きを防止していた(特公昭57
−36,960号公報)。しかし、前者の方法は圧延ロ
−ル及びディスクガイドロ−ルに多量の冷却水を散水す
るために、スプレーした潤滑油が洗い流されて十分な効
果を発揮しないばかりでなく、潤滑油がメインロ−ルに
付着し、スリップ等の圧延トラブルを発生していた。ま
た、後者の方法はディスクガイドロ−ルの表面温度変化
により、固形潤滑剤の付着量のバラツキが生じ、十分な
効果を発揮できないという問題があった。このような問
題点を解決するために、黒鉛粉末を配合した高温用潤滑
剤組成物を特公昭62−34,357号公報等で教えて
いるが、圧延時の鋼材スリップ及び焼き付き防止効果は
十分満足するものとはいえないものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明はガイドシュ−
及びディスクガイドロ−ル等の潤滑を必要とされる部分
における、焼き付き防止効果及び摩耗防止効果の優れた
潤滑剤組成物を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、層状ケイ酸塩
鉱物と黒鉛を含有し、金属付着剤としての水溶解型重合
体を含有する高温用潤滑剤組成物であり、その要旨は、
層状ケイ酸塩鉱物3〜20重量%、黒鉛3〜40重量
%、ビニル芳香族炭化水素と親水性の官能基を有するビ
ニル化合物又はビニリデン化合物との共重合体からなる
水溶解型重合体1〜10重量%及び水55〜93重量%
からなる高温用潤滑剤組成物である。
【0005】本発明で使用する層状ケイ酸塩鉱物とは、
代表的には雲母があり、好ましくは合成雲母であり、雲
母層間イオンKをNaに配位したものである。また、本
発明に使用する黒鉛は天然又は人造のどちらを使用して
もよい。
【0006】次に、本発明に使用する水溶解型重合体
は、水に溶解し、金属への付着性を有し、固体潤滑剤の
付着を助け、しかも分散剤としても作用するものである
が、この水溶解型重合体としては、ビニル芳香族炭化水
素と親水性の官能基を有するビニル化合物又はビニリデ
ン化合物との共重合体からなるものを使用する。親水性
の官能基としては、金属に対する接着性を付与する能力
の高いカルボキシル基、酸無水物基などが挙げられる。
このような水溶解型重合体としては、例えば、スチレン
−アクリル酸共重合体、スチレン−無水マレイン酸共重
合体等が挙げられる。これらの水溶解型重合体は1種で
あっても2種以上の混合物として使用してもよい。
【0007】
【作用】層状ケイ酸塩鉱物について種々検討した結果、
摩耗を防止すると共にある程度焼付を防止すること、ま
た、これ自身が異物として存在するため、摩擦係数をさ
ほど下げないことが見出された。また、層状ケイ酸塩鉱
物の配合割合を3〜20重量%と制限したのは、3重量
%未満では摩耗量の低減効果、耐焼付効果が十分でな
く、20重量%より多いと潤滑剤中での分散性が著しく
悪くなるからである。黒鉛を配合することにより、更
に、耐焼付性が大幅に向上することが見出された。この
黒鉛の配合割合を3〜40重量%と制限したのは、3重
量%未満では圧延時に焼き付き等が発生したり、また4
0重量%より多いと圧延時に鋼材のスリップ等が発生
し、安定圧延上好ましくないからである。
【0008】次に、水溶解型重合体の配合割合を1〜1
0重量%と制限したのは、1重量%未満では金属面への
付着性が劣り、また、固体潤滑剤の分酸性も悪化する。
水溶解型重合体は割合が高いほど金属への付着性は高く
なるが、10重量%を超えると粘度調整が困難となり、
スプレー等による塗布作業性が悪くなるばかりでなく、
コスト面からも10重量%を超えて配合することは不利
である。また、水は60重量%未満では潤滑剤が高粘度
になり作業性が悪く、また90重量%より多いと焼付け
が発生したりするが、実施例に示すように55〜93重
量%の範囲であれば実用上差し支えない。
【0009】本発明の潤滑剤組成物には、通常潤滑剤に
配合される増粘剤、消泡剤、防錆剤、極圧剤、防腐剤の
ような添加剤を配合することができる。なお、使用時の
粘度は2〜1000cpの範囲に調整することが好まし
い。本発明の潤滑剤組成物は、潤滑剤の摩擦係数をさほ
ど低下させずに耐摩耗性、耐焼付性を改善できるため、
前記ガイドシュ−及びディスクガイドロ−ル等へ好まし
く適用できる他、合金鋼圧延を行う熱延、形鋼、条鋼等
の工場のガイドロ−ルやメインロ−ルへも適用できる。
【0010】
【実施例】
実施例1〜5及び比較例1〜3 層状ケイ酸塩鉱物(合成雲母、雲母層間イオンKをNa
に配位:平均粒径3μm)、黒鉛(天然黒鉛3μm)及
び水溶解型重合体としてスチレン−無水マレイン酸共重
合体(平均分子量:3000)を使用し、表1に示す割
合で配合して潤滑剤組成物を調製した。表1において、
単位は重量%である。
【0011】
【表1】
【0012】この潤滑剤組成物について、転動型摩耗試
験機を用いて、摩耗試験および焼付試験を以下に示す条
件にて行い、摩耗量、摩擦係数、焼付性を評価した。表
2に試験結果を示すが、摩耗量は同一転動数試験後の摩
耗量を水潤滑時を1.0として摩耗比で示した。また、
焼付の評価は試験後の試験片表面の焼付有無で行った。
【0013】(摩耗試験条件) 加熱片(圧延材相当)サイズ:外径165mmφ×
厚み10mm、材質:S45C 試験片(工具側相当)サイズ:外径80mmφ×厚
み10mm、材質:高クロム鋳鉄 加熱温度 : 850℃ 荷重 : 70kgf すべり率 : 10% 潤滑剤塗布量 : 1リットル/分(スプレ−塗
布) (焼付試験条件) 加熱片(圧延材相当)サイズ:外径165mmφ×
厚み10mm、材質:13Cr綱 試験片(工具側相当)サイズ:外径80mmφ×厚
み10mm、材質:高クロム鋳鉄 加熱温度 : 850℃ 荷重 : 30kgf すべり率 : 30% 潤滑剤塗布量 : 1リットル/分(スプレ−塗
布)
【0014】
【表2】
【0015】
【発明の効果】本発明の潤滑剤組成物は、高温下で使用
されるガイドシュ−及びディスクガイドロ−ル等に適用
でき、焼き付き性の減少、ロ−ル摩耗の減少、鋼材表面
不良の低減、鋼材スリップの減少等を達成することがで
きる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C10N 30:06 C10N 30:08 30:08 40:22 40:22 40:24 Z 40:24 (56)参考文献 特開 昭55−71795(JP,A) 特開 平4−189897(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C10M 173/02 C10M 107/24 C10M 103/06 C10M 103/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 層状ケイ酸塩鉱物3〜20重量%、黒鉛
    3〜40重量%、ビニル芳香族炭化水素と親水性の官能
    基を有するビニル化合物又はビニリデン化合物との共重
    合体からなる水溶解型重合体1〜10重量%及び水55
    〜93重量%からなることを特徴とする高温用潤滑剤組
    成物。
JP27249992A 1992-09-17 1992-09-17 高温用潤滑剤組成物 Expired - Fee Related JP3330399B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27249992A JP3330399B2 (ja) 1992-09-17 1992-09-17 高温用潤滑剤組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27249992A JP3330399B2 (ja) 1992-09-17 1992-09-17 高温用潤滑剤組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06100883A JPH06100883A (ja) 1994-04-12
JP3330399B2 true JP3330399B2 (ja) 2002-09-30

Family

ID=17514766

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27249992A Expired - Fee Related JP3330399B2 (ja) 1992-09-17 1992-09-17 高温用潤滑剤組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3330399B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102006047621A1 (de) * 2006-10-09 2008-04-10 Chemische Fabrik Budenheim Kg Graphithaltiger Hochtemperaturschmierstoff für Edel- und Kohlenstoffstähle
JP4969276B2 (ja) * 2007-03-14 2012-07-04 住鉱潤滑剤株式会社 水系2層塗布型塑性加工用潤滑剤及び2層潤滑被膜の形成方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06100883A (ja) 1994-04-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2450423B1 (en) Water-based lubricant for plastic processing having excellent corrosion resistance and metal material having excellent plastic processability
CA1272475A (en) Metal working lubricant
JP5224251B2 (ja) 金属材料の水性塑性加工用潤滑剤組成物
JPH0813980B2 (ja) 鋼の熱間圧延潤滑剤組成物
US2151353A (en) Composition for treating ferrous metals
JP3330399B2 (ja) 高温用潤滑剤組成物
JPS61291687A (ja) アルミニウム冷間鍛造用潤滑剤
KR100345638B1 (ko) 고크롬스테인레스강의열간압연용윤활제
CA1325931C (en) Coiled steel strip with solid lubricant coating
JPH05171165A (ja) 継目無金属管の熱間圧延用潤滑剤
JPH07310086A (ja) 水溶性冷間圧延油剤
JPH09296132A (ja) 深絞り性、耐型かじり性および一時防錆性に優れた脱膜型潤滑塗料組成物
JPH02110195A (ja) 冷間圧延油剤
JPS6234359B2 (ja)
JPS6234360B2 (ja)
JP2003053422A (ja) 金属線材およびその製造方法
JP2019031617A (ja) 温間熱間塑性加工用潤滑剤及び温間熱間塑性加工方法
JP3231454B2 (ja) 高温用潤滑剤組成物
JP2591558B2 (ja) 高温用潤滑剤組成物
JPH09103803A (ja) オーステナイト系ステンレス鋼板の温間圧延方法
JPS6234358B2 (ja)
JPH1060467A (ja) 温熱間用水溶性塑性加工油剤
JPH0245921B2 (ja)
JPH0633393B2 (ja) 塑性加工用水溶性潤滑剤
JP4062744B2 (ja) 一次防錆性、加工性および溶接性に優れた薄膜処理高潤滑熱延鋼板

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20020702

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070719

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080719

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees