JPH02110195A - 冷間圧延油剤 - Google Patents

冷間圧延油剤

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JPH02110195A
JPH02110195A JP26157188A JP26157188A JPH02110195A JP H02110195 A JPH02110195 A JP H02110195A JP 26157188 A JP26157188 A JP 26157188A JP 26157188 A JP26157188 A JP 26157188A JP H02110195 A JPH02110195 A JP H02110195A
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Hachiro Kageyama
影山 八郎
Isao Oikawa
及川 勲
Masanori Shirata
白田 昌敬
Tadashi Naito
内藤 粛
Kunio Kitamura
北村 邦雄
Namio Suganuma
菅沼 七三雄
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KYODO YUSHI KK
JFE Steel Corp
Kyodo Yushi Co Ltd
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KYODO YUSHI KK
Kyodo Yushi Co Ltd
Kawasaki Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、変形抵抗が低い低炭素鋼等の圧延材及び変形
抵抗が高い難圧延材(引張り強さ50kg/m1ll”
以上の高張力炭素鋼、低合金高張力鋼、けい素鋼及びス
テンレス鋼をいう。以下難圧延材という)を一種の油で
冷間圧延可能で、しかも潤滑性が優れ、かつ圧延後の鋼
板表面の光沢及び、表面粗度が優れる効果を有する冷間
圧延油剤に関するものである。
(従来の技術) 従来、低炭素鋼や高張力鋼の冷間圧延において、圧延油
は、パーム油又は牛脂を主成分としたものあるいは、圧
延後の板の洗浄工程を省略出来るミルクリーン性を有し
、潤滑性を兼ね備えた脂肪酸アルコールエステルを主成
分としたものが使われている。この場合圧延油は、加温
水に乳化分散して、4段あるいは6段圧延機(レバース
ミル、タンデムミル)にて使われている。ステンレス鋼
の冷間圧延において、圧延油は、40℃における粘度が
20cSt以下の低粘度鉱油を主成分とし、アルコール
や脂肪酸アルコールエステルを添加したものであり、水
に希釈せず、ゼンジミア・ミルのような多段式圧延機で
使われている(特開昭59−75994号公報)。けい
素鋼の圧延油は精製鉱油を主成分とし、脂肪酸アルコー
ルエステルを一部添加したものを、多段式圧延機にて水
へ乳化させて使用されている。
(発明が解決しようとする課題) 従来は、かように低炭素鋼等の圧延材及び難圧延材の冷
間圧延においては、それぞれ圧延する鋼種により、圧延
油が使い分けられている。それは低炭素鋼等に比べ、難
圧延材は、■変形抵抗が大である。■w4板表面の光沢
や表面粗度が要求される事より、圧延加工方法が鋼種に
より異なり、圧延油に対する必要性能が低炭素鋼と違う
ためである。すなわち、難圧延材の圧延作業は、圧延時
の単位面積当たりの圧延荷重を大きくする為、小径の作
業ロールにて圧延される。小径ロールは圧延後の鋼板表
面の光沢(あるいは粗度)の点からも、圧延時にロール
と鋼板表面の凹凸間に入り込んだ圧延油により、圧延後
の鋼板表面に生じる模様(以後、オイルピットという)
が起こりにくく有利である。しかし、小径ロールの圧延
機では圧延速度がおそく、生産性が低い為、生産性向上
が望まれている。この点を解決する為、複数の圧延機で
同時にしかも高速で圧延可能なタンデム式圧延機(ワー
クロール径300M以上)を用いて難圧延材を牛脂等を
主成分とする圧延油で圧延すると、圧延後の鋼板表面の
光沢(あるいは粗度)は小径ロール圧延時に比べ、きわ
めて悪く市場で求める様な表面性状が得られない。
従って、低炭素鋼等及び難圧延材を一種の圧延油で、ロ
ール径の大きいタンデム式圧延機を用い、高速で冷間圧
延でき、それぞれの鋼種の目的を完全に達成する圧延油
が得られていないのが現状である。
(課題を解決するための手段) 本発明者等は、かような目的を達成する為に圧延油の各
成分の種類及び含有量と、その潤滑効果および鋼板表面
性状に対する作用について研究を進めたところ、特定の
組成を有する圧延油剤によってこの目的が完全に達成し
得る事を見い出したのである。
鋼の圧延において優れた潤滑性を得る為には、圧延油の
内容組成物による事は無論であるが、作業ロールと鋼板
が接している面(以後ロールバイトという)における油
膜厚さが厚い方が有利である事は明らかである。ロール
バイトの入口における油膜厚さは、次に示す水野の式に
よると、同じ圧延条件において圧延油剤が同一量供給さ
れたときは、油剤の粘度が高い程厚くなる。
α  ・ Pl 入側板速度 ロール周速 2次元降伏応力 かみ込角 圧延油の粘度 入側油膜厚さ当量 従って、圧延油剤の粘度が高い程潤滑性に優れた傾向を
示す。反面、粘度が高い圧延油剤を用いると、圧延後の
鋼板表面にオイルピットを生じる傾向がある。よって粘
度が低く、しかも潤滑性が優れた圧延油剤が出来れば良
好な潤滑性をもち、良好な鋼板表面性状が達成出来ると
いう相反する性能を両立させ、低炭素鋼及び難圧延材を
一種の圧延油剤にて冷間圧延可能にする事が出来る。本
発明者らはこれを目的として、鋭意研究を重ねた結果、
はからずも特定の低粘度の脂肪酸低分子量アルコールエ
ステルを基油とし、その中へ特定のモノカルボン酸アル
コールエステルを1種、多価カルボン酸アルコールエス
テル及び、特定のカルボン酸3種の合計5成分を特定な
量及び特定な比率にて含有させる事により、圧延油剤の
粘度が従来の技術の圧延油剤より遥に低い粘度領域で、
上記両性能を満足させ得る特定の範囲に入る事となり、
ここに本発明の目的を達成出来る事を見い出したのであ
る。
すなわち、本発明は、脂肪酸低分子量アルコールエステ
ルを基油とし、その中へ、(1)脂肪酸高分子量アルコ
ールエステル(2)多量体脂肪酸エステル(3)多量体
脂肪酸(4)コハク酸の炭素数50以上の炭化水素置換
体(5)9−ヒドロキシ・フェニルカルボン酸の5種を
必須成分として、それぞれ特定量を特定比に含有させて
、油剤の50℃における粘度を4〜15cStとした事
により、目的を達成させるようにしたものであって、そ
の他に界面活性剤、防錆剤、酸化防止剤、付着向上剤も
副成分として含有し得るものである。
(作 用) 本発明において用いる基油の脂肪酸低分子量アルコール
エステルは低粘度であり、圧延後の鋼板表面性状を良好
にする作用を有するもので、代表的なものとして、ラウ
リン酸メチルエステル、ステアリン酸メチルエステル、
ステアリン酸イソノニルエステル、ヘベニン酸イソプロ
ピルエステル、ベヘニン酸ブチルエステル、バルミチン
酸オクチルエステル等のモノカルボン酸アルコールエス
テルがある。分子量が450以下でかつ、脂肪酸の炭素
数がアルコールの炭素数の1.5倍以上のものであり、
50℃の粘度が10cSt以下のものが適当である。
本発明に用いる添加剤の第1の成分(1)の脂肪酸高分
子量アルコールエステルは、例えばバルミチン酸オレイ
ルエステル、ステアリン酸イソベンタコシルエステル、
ベヘニン酸イソセリールエステル、モンクン酸オレイル
エステル、モンクン酸イソオクタコシルエステル等が挙
げられるが、これ等に限定するものではなく、高級脂肪
酸と高分子量アルコールとのエステルであって、基油に
比べ、潤滑性に優れ、基油や本発明の他成分との溶解性
が良好である特性を有するもので、分子量が500〜8
50でかつ炭素数28以下の脂肪酸と炭素数28以下の
アルコールとのエステルのすべてを包含するものである
分子量が500未満の脂肪酸アルコールエステルは、基
油と同程度の潤滑性であり、分子量が850を超え、あ
るいは炭素数が28を超える脂肪酸あるいはアルコール
を用いた脂肪酸高分子量アルコールエステルは、市場性
、経済性を考慮した場合の潤滑性の向上は、認められず
、圧延後の鋼板表面性状の点で、悪化が顕著となる。添
加量は、1重量%未満では、潤滑性及び鋼板表面性状の
改善が認められず、5重量%を超えると、鋼板表面性状
の悪化が顕著となる。
本発明に用いる第2の成分(2)の多量体脂肪酸エステ
ルは、例えば、C3bダイマー酸ステアリルエステル、
C74トリマー酸セチルエステル等で、牛脂と同等以上
の潤滑性がある事は公知である。従って潤滑性向上を目
的とする成分であり、金属に対する吸着性が優れ、粘度
は50℃で50〜120cStである。添加量は3重量
%以上加える事により、添加量を増す程、潤滑性の向上
が顕著に認められる。
しかし、15重量%より多く加えると、難圧延材におけ
る鋼板表面性状が急激に低下する。その時の粘度が50
℃で15cSLであった。第2の成分(2)に用いる多
量体脂肪酸は、2塩基酸、3塩基酸、4塩基酸を意味し
、乾性油、半乾性油から得られる精製脂肪酸を熱重合し
て合成したC3bダイマー酸、C54トリマー酸、C?
2テトラマー酸をいう。
アルコールは直鎖が一番望ましい。2重結合を分子内に
2個以上有するアルコールは、潤滑性及び熱安定性の点
より、不適である。炭素数16未満のアルコールは潤滑
性に乏しく、炭素数28を超えると、潤滑性は、それほ
ど向上せず、むしろ作業性や鋼板表面性状に問題が生じ
てくる。
尚、第1の成分(1)と第2の成分(2)は、重量比率
で1:l〜6のときにのみ、基油の鋼板表面性状を維持
しつつ、潤滑性が、成分(2)との相乗効果で一層良好
になった。この作用機構は解明された訳ではないが、成
分(1)脂肪酸高分子量アルコールエステルが成分(2
)の多量体脂肪酸エステルを基油中への均一溶解性を一
層高め、金属表面における油膜形成の折に、多量体脂肪
酸エステルの均一油膜形成を助け、それがオイルビット
生成をも防止しているのではないかと考えられる。従っ
て、ある限定比率のときのみ効果が顕著に表われたもの
と考える。
本発明に用いる第3の成分(3)の多量体脂肪酸は、潤
滑性の向上において、もっとも存効である。成分(3)
は、成分(2)の多量体脂肪酸エステルの多量体脂肪酸
と同一のものであり、乾性油、半乾性油から得られる精
製脂肪酸を熱重合した合成したC36ダイマー酸、C7
4トリマー酸、C72テトラマー酸をいう。成分(3)
はモノカルボン酸に比べ、潤滑性が優れており、粘度も
高い。特に全組成中に1重量%以上加える事により、潤
滑性の向上が認められる。しかし、全組成中に8重量%
より多く添加しても加えただけの潤滑性の向上が顕著で
はない。
むしろ難圧延材における鋼板表面性状の悪化が進む他、
油剤全体の酸化安定性及び熱安定性の点で、弊害を生じ
、好ましくない。成分(3)の多量体脂肪酸の炭素数は
ダイマー酸で34〜44、トリマー酸で48〜66、テ
トラマー酸で64〜88のものを使用し得るが、現在一
般に市販され入手し易いものはC36ダイマー酸及びC
14トリマー酸のみであるので、実用上便宜であり、実
施例にもC36ダイマー酸とC94トリマー酸を用いて
いるが範囲を限定している訳ではない。
しかし、本発明において用いる第3の成分(3)の多量
体脂肪酸は、このまま使用すると、発生した摩耗粉と反
応し、鉄石前を生成する。この多量体脂肪酸の鉄石前は
、圧延油中に溶解しにくい為、圧延油中で摩耗粉を凝集
させるバインダーとなり、摩耗粉の凝集物を作る場合が
ある。この凝集物は、圧延材料やミル等に付着し汚れの
原因となり、さらに、板上に付着したものはまれに板上
に疵を発生し、板の表面性状を著しく1員う原因となる
ことがある。そこで、本発明者らはこの鉄石前について
研究を行なった結果、第4の成分(4)のコハク酸のC
50以上の炭化水素置換体を1〜15重量%の範囲で、
かつ成分(3)と(4)の重量比率をl:1〜3の割合
として配合する事により、多量体脂肪酸鉄石鹸の生成を
抑制すると共に、性成した多量体脂肪酸鉄石鹸を圧延油
中に均一に溶解分散する事により、発生した摩耗粉の凝
集を防止すると共に良好な表面性状が得られる事を見出
した。この作用は、多量体脂肪酸と成分(4)のコハク
酸のC2゜以上の炭化水素置換体が有機概念図(「有機
概念図」甲田善生、三共出版、 1984年)において
、同族列線に属する事により、無機性の高い鉄石前を高
い有機性を示すコハク酸のC1゜以上の炭化水素置換体
により、圧延油中に均一に溶解分散せしめる事が可能に
なったと考える。成分(4)のコハク酸のC10以上の
炭化水素置換体は、具体的にはコハク酸cseのポリブ
テン及び、コハク酸CoGのポリブテン等があり、炭素
が大きい為高粘度を示す。従って成分(4)の添加量が
多いと圧延油の粘度が上昇する為、添加量は、1〜15
重量%にする必要がある。又、成分(3)の多量体脂肪
酸に対する重量比率が1=1より小では上記効果がなく
、更に、1:3を超えると、多量体脂肪酸の良好な潤滑
性を阻害する。
本発明における第5の成分(5)の炭素数16〜2Gの
9−ヒドロキシ・フェニルカルボン酸は、冷間圧延油剤
の成分として新規に使われたもので、この物質なしでは
、本発明の完成は、あり得なかった程、重要なものであ
り、優れた潤滑性と鋼板表面性状を良好にする効果が少
量で認められる。特に成分(3)の多量体脂肪酸との併
用による効果が著しい。
成分(3)は油剤中へ、1重量%加えると潤滑性の向上
が認められ、増量する程潤滑性は向上する。反面、3重
量%以上においては鋼板表面性状において悪影響が表わ
れる。そこで成分(5)を(3) : (5) = 1
0 :1〜2の重量比で添加する事により、成分(3)
の油剤中への添加量を8重量%まで増しても、鋼板表面
性状は、非常に良好となる。又、潤滑性も成分(3)の
みのときに比べ併用による相乗効果が認められた。しか
し、成分(5)の9−ヒドロキシフェニルカルボン酸は
、油剤中へ0.1重量%未満の添加では、その効果が潤
滑性にも、鋼板表面性状の良化にも明確に表われず、又
、1重量%以上あるいは、成分(3)多量体脂肪酸を重
量比で、10に対し、成分(5)9−ヒドロキシフェニ
ルカルボン酸を2より多く含有すると、成分(3)の潤
滑性を低下させる傾向が認められる。
この作用機構は充分解明出来ていないが、成分(2)の
多量体脂肪酸エステルと成分(1)の脂肪酸高分子量ア
ルコールエステルとの相乗効果と同様にロールバイト内
における油膜の拡がり(新生面に対する油膜のぬれ性あ
るいは追従性)において成分(3)の多量体脂肪酸が金
属へ吸着する時、適量の成分(5)のヒドロキシフェニ
ルカルボン酸が共存する事により、均一でより薄い膜で
、しかも新生面に対し、速やかに吸着するような挙動を
示すものと考える。これは、成分(5)のヒドロキシフ
ェニル基がロールバイト内のような高圧下で、しかも大
気中に比べ、酸素が欠乏した環境での金属に対する吸着
性やぬれ性が優れ、又、ヒドロキシフェニル基が分子の
中央に位置する事が、他成分との均一溶解性を向上させ
ているのではないかと考える。
従って、成分(3)と成分(5)の特定の比率をはずれ
ると、潤滑性と鋼板表面性状が良好になるような2つの
相応する性能を両立させるような油膜形成あるいは、拡
がりが得られなくなるものと考える。
炭素数16〜26の9−ヒドロキシフェニルカルボン酸
において、炭化水素鎖は直鎖に限る。又、直鎖のほぼ中
心付近にヒドロキシフェニル基が付加したカルボン酸、
例えば9−ヒドロキシフェニルステアリン酸が好ましく
、これが水酸基あるいはフェニル基のみの付加したもの
では、本発明のような効果は得られない。又、炭素数で
は、16未満では、潤滑性及び相溶性が低下し、27以
上では表面性状を良化する傾向が顕著に認められなくな
る。
本発明の潤滑性及び鋼板表面性状を良化する効果につい
て各成分については、上記の通りであるが、本発明はあ
くまでも、基油に5成分を特定量しかも特定比で含有さ
せる事により効果が認められるものであり、特に、本発
明の油剤の作用機構は充分に解明出来ていないが、圧延
材が塑性変形していく過程において、潤滑面で油剤は金
属組繊の中でも結合力が弱い結晶粒界へ侵入あるいは集
中しやすいと考えられる。この時市販の低炭素鋼用牛脂
系圧延油は、牛脂が拡がり性に乏しい為、圧延時に潤滑
面で速やかに、しかも均一な拡がりを示さず、結晶粒界
を中心にオイルピットを形成してしまう。本発明の油剤
は基油、成分(3)および(5)が特に拡がり性に富ん
でおり、5成分を特定の比率にて組合わせる事により、
油剤全体が圧延時の潤滑面でぬれ性に冨み、均一な拡が
りを示す為、潤滑性が優れ、鋼板表面も平滑な面が得ら
れるものと考える。
尚、圧延油剤の粘度について本発明の5成分をすべて含
有していても、50℃にて4cSt未満では、潤滑性が
乏しく 、、 15cStを超えるものは、wA板表面
性状は良好にならないのでいずれも不適当である。その
他の成分としては、圧延油剤に一般的に使用されるポリ
オキシエチレンノニルフェノールエーテルIILB10
.5等の界面活性剤(アニオン系、ノニオン系等)、防
錆剤(アルケニルコハク酸系、アミン系、アマイド系等
)、酸化防止剤(フェノール系、アミン系、エステル系
等)を使用することも適当である。
すなわち、本発明は低炭素鋼及び難圧延材がそれぞれ求
めている潤滑性を満足し、鋼板表面性状を低下させない
事を目的としたものであり、基油に(1)脂肪酸高分子
量アルコールエステル1〜5重量%、(2)多量体脂肪
酸エステル3〜15重量%、(3)多量体脂肪酸1〜8
重量%、(4)コハク酸の炭素数50以上の炭化水素置
換体1〜15重量%、(5)9−ヒドロキシフェニルカ
ルボン酸0.1〜1重世%を必須成分とし、かつ(1)
と(2)の重量比率が1:1〜6、(3)と(4)の重
量比率がl:1〜3、(3)と(5)の重量比率が10
:l〜2の割合で含有し、50’Cにおける粘度が4〜
15cStである事を特徴とする冷間圧延油剤であって
、この範囲内のもののみが本発明の目的を達し得るもの
である。
本発明の圧延油剤の製造方法は、各成分を混和し、均一
な組成物とすれば良いのであって、特定を要しないが、
成分(5)の9−ヒドロキシフェニルカルボン酸、成分
(3)の多量体脂肪酸、成分(2)の脂肪酸高分子量ア
ルコールエステル、基油の各々全量を順次加え、70”
C以下で加熱混合しついで必要に応じ、他の添加剤を加
え撹拌し、均一にする方法が安定な性状の製品が得られ
、より好ましい。製造当初において、成分(5)の9−
ヒドロキシフェニルカルボン酸と成分(3)の多量体脂
肪酸に対し、防錆剤のアルキルアミン等のアルカリを加
工、65〜70℃にて加熱撹拌し反応させることも可能
であるが、アミンとしては、■油溶性である事。■成分
(3)に対し、アルカリ量は当量以下にしなければなら
ない かようにして、得られた本発明の圧延油剤は通常0.5
〜30重量%の水分散液として、スプレー給油して使用
する。
(実施例) 次に本発明を実施例及び比較例により説明する。
裏  1〜8 711〜7 第1表に示す組成の成分を均一に混和し、実施例1〜8
及び比較例1〜5の圧延油剤試料をつ(った。これ等の
試料及び更に比較の為、低炭素鋼用市販牛脂系圧延油(
比較例6)、ステンレス鋼用市販鉱油系圧延油(比較例
7)の試料につき、次に示す試験法により、性能試験を
行い、得た結果を第1表に併記する。
A、性状試験による確認 1、粘度 (方 法) 石油製品の動粘度試験方法(JIS K 2283)に
基づき、ウンヘコーデ型粘度計にて50℃の粘度を測定
する(単位 センチストークス)。
B、性能試験による確認 ■、圧延試験 (方 法) E−24型潤滑試験機(直径240 nunの2段ロー
ル;最高速度1000m、p、m)にて回転入側よりギ
ヤーポンプで試料圧延油の5重量%の水溶液を642/
min給油しつつ短冊状試験片を通板する。
尚、比較例7は、原液にて給油した。
(試験片) 試験片は次のものを使用した。
表面粗さ(Ra)μm ■普 通 鋼(SPCC−5B) 0.5  mmX20mmX200  nun■ステン
レス鋼(SO5430) 0.5 nnmX20mmX200 nun(圧延条件
) 各パスの圧延条件は次の様にする。
0.04 0.25 (評 価) 3バス後の全荷重にて判定する。(単位トン/ mm 
)(9通鋼)(ステンレス鋼)(表示) ・優れている・・・ 1.2以下  1.5以下   
○・優れるが目標まで達して いない・・・・・・・・・ 1,2〜1.5 1.5〜
1.8    へ・劣る・・・・・・・・・・・・ 1
.5以上  1.8以上   ×2、圧延後の表面性状 (方 法) 上記圧延試験にて、3バス圧延後の鋼板の表面の粗さを
、粗さ計にて測定する(Raにて求める)。
(評 価)  (Ra;μm) (ステンレス鋼)(表示) ・優れている・・・ 0.05以下   ○・優れるが
目標まで達して いない・・・・・・・・・ 0.05〜0.10   
△・劣る・・・・・・・・・・・・ 0.10以上  
 ×C9鉄粉凝集による疵発生試験 下記条件により圧延油を劣化し、劣化油を一般材(sp
cc材)の入側3cm+の所に付着させ、B・1による
圧延試験1バス目を行なう。
圧延後、劣化油を付着させた部分の表面を観察する。
(評 価) 疵あり  × 疵なし  O (劣化条件) 試油12g鉄粉(200人真空冶金製)0.5g水38
8gをホモジナイザーで8000rpm X 1分撹拌
後、エマルションが200ccになるまで、煮沸濃縮後
、80℃の空気恒温槽にて4日間放置して劣化する。
(発明の効果) 以上説明してきたように本発明の冷間圧延油剤は、基油
に(1)脂肪酸高分子量アルコールエステル、(2)多
量体脂肪酸エステル、(3)多量体脂肪酸、(4)コハ
ク酸の05゜以上の炭化水素置換体および(5)9−ヒ
ドロキシフェニルカルボン酸の5成分を必須成分として
それぞれ特定量及び特定の比率にて含有させた事により
、ロール径の大きい圧延機を用いても、第1表からも明
らかなように本発明は潤滑性のよい比較例6(低炭素鋼
用市販牛脂系圧延油)と比較して潤滑性は圧延試験にお
ける圧延荷重の示す通り同等であるが、粘度が1ノ3〜
1/6で低いので圧延後の表面性状ははるかに優れてい
る。また粘度が低く圧延後の表面性状の優れている比較
例7(ステンレス鋼用市販鉱油系圧延油)と比較すると
潤滑性は圧延試験における圧延荷重の示す通りはるかに
優れている。すなわち本発明品は比較例6および7の両
市成品の長所を兼ね備えたことが示されており、ここに
本発明の目的とする潤滑効果と鋼表面性状を優良ならし
める効果とを兼ね備えた冷間圧延油剤がはじめて得られ
たことが確認された。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、脂肪酸低分子量アルコールエステルを基油とし、そ
    の中へ、 (1)脂肪酸高分子量アルコールエステル 1〜5重量% (2)多量体脂肪酸エステル3〜15重量%(3)多量
    体脂肪酸1〜8重量% (4)コハク酸の炭素数50以上の炭化水素置換体1〜
    15重量% (5)炭素数16〜26の9−ヒドロキシフェニルカル
    ボン酸0.1〜1重量% を、次の比率 (1)と(2)の重量比率が1:1〜6 (3)と(4)の重量比率が1:1〜3 (3)と(5)の重量比率が10:1〜2 で含有し、かつ50℃における粘度が4〜15cStで
    あることを特徴とする冷間圧延油剤。
JP26157188A 1988-10-19 1988-10-19 冷間圧延油剤 Expired - Fee Related JP2507562B2 (ja)

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