JP3329422B2 - 公知の芳香族ポリカーボネート類と任意に混合されたuv安定性ポリカーボネート類、それらの製造およびそれらの使用 - Google Patents
公知の芳香族ポリカーボネート類と任意に混合されたuv安定性ポリカーボネート類、それらの製造およびそれらの使用Info
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- JP3329422B2 JP3329422B2 JP14012195A JP14012195A JP3329422B2 JP 3329422 B2 JP3329422 B2 JP 3329422B2 JP 14012195 A JP14012195 A JP 14012195A JP 14012195 A JP14012195 A JP 14012195A JP 3329422 B2 JP3329422 B2 JP 3329422B2
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- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08G—MACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
- C08G64/00—Macromolecular compounds obtained by reactions forming a carbonic ester link in the main chain of the macromolecule
- C08G64/04—Aromatic polycarbonates
- C08G64/06—Aromatic polycarbonates not containing aliphatic unsaturation
- C08G64/14—Aromatic polycarbonates not containing aliphatic unsaturation containing a chain-terminating or -crosslinking agent
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Description
【0001】本発明は、公知のポリカーボネート製造方
法、すなわち相界面方法、均一溶液方法(ピリジン方法
として知られている)または溶融エステル交換方法を用
い、ジフェノール類と、ジフェノール1モル当たり0.
001モルから1モル、好適には0.01モルから0.
5モルの連鎖停止剤と、炭酸供与体と任意の分枝剤か
ら、平均分子量Mw(光散乱で測定した重量平均)が1
500から150000である公知の芳香族ポリカーボ
ネート類と任意に混合されていてもよい、Mw(光散乱
で測定した重量平均)が1500から150000であ
るUV吸収剤末端基含有芳香族ポリカーボネート類を製
造する方法を提供するものであり、この方法は、任意に
他の公知連鎖停止剤と一緒に、式(I)
法、すなわち相界面方法、均一溶液方法(ピリジン方法
として知られている)または溶融エステル交換方法を用
い、ジフェノール類と、ジフェノール1モル当たり0.
001モルから1モル、好適には0.01モルから0.
5モルの連鎖停止剤と、炭酸供与体と任意の分枝剤か
ら、平均分子量Mw(光散乱で測定した重量平均)が1
500から150000である公知の芳香族ポリカーボ
ネート類と任意に混合されていてもよい、Mw(光散乱
で測定した重量平均)が1500から150000であ
るUV吸収剤末端基含有芳香族ポリカーボネート類を製
造する方法を提供するものであり、この方法は、任意に
他の公知連鎖停止剤と一緒に、式(I)
【0002】
【化3】
【0003】[式中、R1は、H、C1−C18アルキル、
C3−C6シクロアルキルおよびC6−C10アリールを意
味し、R2は、H、ClおよびC1−C12アルキルを意味
し、Xは、単結合、C1−C12アルキレン、C5−C6シ
クロアルキレンおよびC6−C10アリーレンを意味し、
そしてYは、ポリカーボネート製造の反応条件下で反応
性を示す残基を意味する]で表される連鎖停止剤を用い
ることを特徴としている。
C3−C6シクロアルキルおよびC6−C10アリールを意
味し、R2は、H、ClおよびC1−C12アルキルを意味
し、Xは、単結合、C1−C12アルキレン、C5−C6シ
クロアルキレンおよびC6−C10アリーレンを意味し、
そしてYは、ポリカーボネート製造の反応条件下で反応
性を示す残基を意味する]で表される連鎖停止剤を用い
ることを特徴としている。
【0004】相界面方法の場合、YはOH、Cl、O−
(アルカリ)、O−アンモニウムまたはO−1/2(アル
カリ土類)である、即ちこのように、カルボン酸として
か、カルボン酸クロライドとしてか、カルボン酸アルカ
リ塩としてか、カルボニウム−アンモニウム塩として
か、或はカルボン酸アルカリ土類塩として(I)を用い
る。
(アルカリ)、O−アンモニウムまたはO−1/2(アル
カリ土類)である、即ちこのように、カルボン酸として
か、カルボン酸クロライドとしてか、カルボン酸アルカ
リ塩としてか、カルボニウム−アンモニウム塩として
か、或はカルボン酸アルカリ土類塩として(I)を用い
る。
【0005】ピリジン方法の場合、Yは、上記相界面方
法の場合と同じ意味を有する。
法の場合と同じ意味を有する。
【0006】溶融エステル交換方法の場合もまた、Y
は、上記相界面方法の場合と同じ意味を有すると共に追
加的に−O−C6−C10アリールおよびC1−C6アルキ
ル置換−O−C6−C10アリールを意味する。
は、上記相界面方法の場合と同じ意味を有すると共に追
加的に−O−C6−C10アリールおよびC1−C6アルキ
ル置換−O−C6−C10アリールを意味する。
【0007】更に、エステル交換方法の場合、Yはまた
二官能のアリーレン−ビス−オキシ残基であってもよ
く、この場合、式(II)
二官能のアリーレン−ビス−オキシ残基であってもよ
く、この場合、式(II)
【0008】
【化4】
【0009】[式中、R1、R2およびXは、式(I)で
述べた意味を有し、そして−Y−は、式(III) −O−Ar−O− (III) で表されるビフェノラート残基であり、ここで、−Ar
−はC6−C30アリーレンであり、これは単環状または
多環状、好適には二環状であり、ここで、二環状アリー
レン残基の場合、これらは、C1−C8アルキレン、C2
−C8アルキリデン、C5−C6シクロアルキレンおよび
C5−C10シクロアルキリデンでブリッジ形成していて
もよい]で表される連鎖停止剤がもたらされる。−O−
または−S−などの如きヘテロ原子もまたブリッジ員と
して働き得る。
述べた意味を有し、そして−Y−は、式(III) −O−Ar−O− (III) で表されるビフェノラート残基であり、ここで、−Ar
−はC6−C30アリーレンであり、これは単環状または
多環状、好適には二環状であり、ここで、二環状アリー
レン残基の場合、これらは、C1−C8アルキレン、C2
−C8アルキリデン、C5−C6シクロアルキレンおよび
C5−C10シクロアルキリデンでブリッジ形成していて
もよい]で表される連鎖停止剤がもたらされる。−O−
または−S−などの如きヘテロ原子もまたブリッジ員と
して働き得る。
【0010】好適なビフェノラート残基−Y−は、製造
すべきポリカーボネート類のジフェノール類に由来する
残基であり、従って例えば(IIIa)−(IIId)
すべきポリカーボネート類のジフェノール類に由来する
残基であり、従って例えば(IIIa)−(IIId)
【0011】
【化5】
【0012】である。
【0013】連鎖停止剤(II)の場合、この反応性を
示す連鎖停止剤のモル量は各場合とも(I)の場合の2
倍であり、その結果として、(I)の代わりに連鎖停止
剤(II)を用いてポリカーボネートを合成する場合、
その用いるモル量は半分であってもよい。
示す連鎖停止剤のモル量は各場合とも(I)の場合の2
倍であり、その結果として、(I)の代わりに連鎖停止
剤(II)を用いてポリカーボネートを合成する場合、
その用いるモル量は半分であってもよい。
【0014】従って、本発明はまた、本発明に従う溶融
エステル交換方法の変法も提供し、これは、式(I)で
表される連鎖停止剤の代わりに、式(II)で表される
連鎖停止剤を連鎖停止剤(I)で計算したモル量の半分
の量で用いることを特徴としている。
エステル交換方法の変法も提供し、これは、式(I)で
表される連鎖停止剤の代わりに、式(II)で表される
連鎖停止剤を連鎖停止剤(I)で計算したモル量の半分
の量で用いることを特徴としている。
【0015】式(I)および(II)で表される連鎖停
止剤は文献から公知であるか或は文献から公知の方法を
用いて入手可能であり、例えば下記の反応図式:
止剤は文献から公知であるか或は文献から公知の方法を
用いて入手可能であり、例えば下記の反応図式:
【0016】
【化6】
【0017】に従って入手可能である。
【0018】これに関連して例えばヨーロッパ特許第0
057 160号の7頁を参照のこと。
057 160号の7頁を参照のこと。
【0019】式(I)で表される好適な化合物は、例え
ば:
ば:
【0020】
【化7】
【0021】である。
【0022】式(II)で表される好適な化合物は、
【0023】
【化8】
【0024】である。
【0025】本発明に従う方法でまた使用するに適した
他の公知連鎖停止剤は、例えばフェノール類、カルボン
酸ハライド類、スルホン酸クロライド類またはクロロ蟻
酸エステルなどである。
他の公知連鎖停止剤は、例えばフェノール類、カルボン
酸ハライド類、スルホン酸クロライド類またはクロロ蟻
酸エステルなどである。
【0026】また使用するに適した公知連鎖停止剤の例
は、フェノール、p−t−ブチルフェノール、2,6−
ジメチルフェノール、p−イソオクチルフェノール、塩
化アセチルおよび塩化ベンゾイルなどである。
は、フェノール、p−t−ブチルフェノール、2,6−
ジメチルフェノール、p−イソオクチルフェノール、塩
化アセチルおよび塩化ベンゾイルなどである。
【0027】本発明は更に、他の公知連鎖停止剤を用い
て連鎖停止させることで生じるMw(光散乱で測定した
重量平均)が1500から150000である公知の芳
香族ポリカーボネート類と任意に混合されていてもよ
い、本発明に従う方法を用いることで入手可能な式(I
a)
て連鎖停止させることで生じるMw(光散乱で測定した
重量平均)が1500から150000である公知の芳
香族ポリカーボネート類と任意に混合されていてもよ
い、本発明に従う方法を用いることで入手可能な式(I
a)
【0028】
【化9】
【0029】[式中、R1、R2およびXは、式(I)で
述べた意味を有する]で表される末端基を有するM
w(光散乱で測定した重量平均)が1500から150
000の芳香族ポリカーボネート類も提供する。
述べた意味を有する]で表される末端基を有するM
w(光散乱で測定した重量平均)が1500から150
000の芳香族ポリカーボネート類も提供する。
【0030】本発明に従って入手可能な1500から1
50000の平均分子量Mw(光散乱で測定した重量平
均)を有する芳香族ポリカーボネート類は、好適には式
(IV)
50000の平均分子量Mw(光散乱で測定した重量平
均)を有する芳香族ポリカーボネート類は、好適には式
(IV)
【0031】
【化10】
【0032】[式中、−O−Z−O−は、6から30個
のC原子を有するジフェノラート残基であり、Eおよび
E’は、同一もしくは異なり、これらの残基Eおよび
E’の少なくとも1つは、式(Ia)
のC原子を有するジフェノラート残基であり、Eおよび
E’は、同一もしくは異なり、これらの残基Eおよび
E’の少なくとも1つは、式(Ia)
【0033】
【化11】
【0034】(式中、R1、R2およびXは、式(I)で
述べた意味を有する)で表される残基に相当しており、
そしてその残りの末端基EおよびE’は、任意にホスゲ
ンを含む他の公知の連鎖停止剤と反応することで生じ、
そして「p」は、該分子量Mwが1500から1500
00であることからもたらされる重合度である]で表さ
れる芳香族ポリカーボネート類である。
述べた意味を有する)で表される残基に相当しており、
そしてその残りの末端基EおよびE’は、任意にホスゲ
ンを含む他の公知の連鎖停止剤と反応することで生じ、
そして「p」は、該分子量Mwが1500から1500
00であることからもたらされる重合度である]で表さ
れる芳香族ポリカーボネート類である。
【0035】本発明に従うポリカーボネート類もしくは
ポリカーボネート混合物内の式(Ia)で表される末端
基の重量比率は、40重量%から0.1重量%、好適に
は0.2重量%から10重量%である。
ポリカーボネート混合物内の式(Ia)で表される末端
基の重量比率は、40重量%から0.1重量%、好適に
は0.2重量%から10重量%である。
【0036】本発明に従うポリカーボネート類もしくは
ポリカーボネート混合物は、UV照射の作用に対して良
好な抵抗力を示し、従ってこれらは例えばランプのカバ
ーを製造するによく適合しており、そして屋根葺き、特
に外部用途、例えば温室などのためのシート形態で製造
するによく適合している。
ポリカーボネート混合物は、UV照射の作用に対して良
好な抵抗力を示し、従ってこれらは例えばランプのカバ
ーを製造するによく適合しており、そして屋根葺き、特
に外部用途、例えば温室などのためのシート形態で製造
するによく適合している。
【0037】ドイツ特許出願公開第3 903 487
号には、特別なフタルイミド置換ヒドロキシフェニルベ
ンゾトリアゾールが連鎖停止剤として用いられているポ
リカーボネート類が記述されている。本出願の化合物と
は異なり、そこで連鎖停止剤として用いられている化合
物は、フェノール系ヒドロキシル基以外の組み込み可能
なさらなる官能基を少しも持っていない。従って、これ
らの基はポリカーボネート分子の中に組み込まれる。そ
れとは対照的に本発明に従う方法の連鎖停止剤(I)お
よび(II)が有するフェノール系ヒドロキシル基は、
そのポリカーボネート分子の中に組み込まれない。
号には、特別なフタルイミド置換ヒドロキシフェニルベ
ンゾトリアゾールが連鎖停止剤として用いられているポ
リカーボネート類が記述されている。本出願の化合物と
は異なり、そこで連鎖停止剤として用いられている化合
物は、フェノール系ヒドロキシル基以外の組み込み可能
なさらなる官能基を少しも持っていない。従って、これ
らの基はポリカーボネート分子の中に組み込まれる。そ
れとは対照的に本発明に従う方法の連鎖停止剤(I)お
よび(II)が有するフェノール系ヒドロキシル基は、
そのポリカーボネート分子の中に組み込まれない。
【0038】9.1.1992の特開平04−0529
1号に従い、下記の式
1号に従い、下記の式
【0039】
【化12】
【0040】[式中、Rは、H、ハロゲン、低級アルキ
ルまたはアルコキシであり、そして指数「n」または
「m]の1つは0から16であり、そしてもう1つは2
から16である]で表されるベンゾトリアゾール類をポ
リマー類、例えばポリエチレンテレフタレート類の中に
縮合させることが行われている。これらのベンゾトリア
ゾール類は化学的に組み込まれており、溶媒で抽出する
のは不可能である。
ルまたはアルコキシであり、そして指数「n」または
「m]の1つは0から16であり、そしてもう1つは2
から16である]で表されるベンゾトリアゾール類をポ
リマー類、例えばポリエチレンテレフタレート類の中に
縮合させることが行われている。これらのベンゾトリア
ゾール類は化学的に組み込まれており、溶媒で抽出する
のは不可能である。
【0041】それとは対照的に、本発明に従って用いる
べきベンゾトリアゾール類は、ポリカーボネート合成で
連鎖停止剤として働く。
べきベンゾトリアゾール類は、ポリカーボネート合成で
連鎖停止剤として働く。
【0042】ヨーロッパ特許第51 160号には、と
りわけベンゾトリアゾールカルボン酸をアルキド樹脂の
中に組み込むことが記述されているが、脂肪族モノマー
単位から製造されるポリエステル系、例えばアルキド樹
脂などでは、別の単官能脂肪族単位、例えば実施例I
V、27−31頁の中のベンゾトリアゾールカルボン酸
を用いることは通常のことである。芳香族OH基は脂肪
族OH基よりもかなりエステル化しずらいことが知られ
ていることから、本発明のビスフェノール類などの如き
芳香族ジオール類を用いて製造する系で脂肪族のベンゾ
トリアゾールカルボン酸も用いることは、新規であり、
明白なことでない。この場合に用いるべき、より苛酷な
反応条件下で、このベンゾトリアゾール上のヒドロキシ
ル基は縮合しないがそのカルボキシル基が縮合すること
は驚くべきことである。
りわけベンゾトリアゾールカルボン酸をアルキド樹脂の
中に組み込むことが記述されているが、脂肪族モノマー
単位から製造されるポリエステル系、例えばアルキド樹
脂などでは、別の単官能脂肪族単位、例えば実施例I
V、27−31頁の中のベンゾトリアゾールカルボン酸
を用いることは通常のことである。芳香族OH基は脂肪
族OH基よりもかなりエステル化しずらいことが知られ
ていることから、本発明のビスフェノール類などの如き
芳香族ジオール類を用いて製造する系で脂肪族のベンゾ
トリアゾールカルボン酸も用いることは、新規であり、
明白なことでない。この場合に用いるべき、より苛酷な
反応条件下で、このベンゾトリアゾール上のヒドロキシ
ル基は縮合しないがそのカルボキシル基が縮合すること
は驚くべきことである。
【0043】相界面方法および均一溶液方法の場合に好
適な炭酸供与体はCOCl2であり、溶融エステル交換
方法の場合に好適な炭酸供与体はジフェニルカーボネー
トである。
適な炭酸供与体はCOCl2であり、溶融エステル交換
方法の場合に好適な炭酸供与体はジフェニルカーボネー
トである。
【0044】本発明に従うポリカーボネート類を製造す
るに適切な式(V) HO−Z−OH (V) で表される、好適には6から30個のC原子を有するジ
フェノール類は、単環状および多環状両方のジフェノー
ル類であり、これらはヘテロ原子を含んでいてもよく、
そしてポリカーボネート製造条件下およびそれらの熱処
理条件下で不活性な置換基を有していてもよい。
るに適切な式(V) HO−Z−OH (V) で表される、好適には6から30個のC原子を有するジ
フェノール類は、単環状および多環状両方のジフェノー
ル類であり、これらはヘテロ原子を含んでいてもよく、
そしてポリカーボネート製造条件下およびそれらの熱処
理条件下で不活性な置換基を有していてもよい。
【0045】挙げることができる例は、ヒドロキノン、
レゾルシノール、ジヒドロキシジフェニル、ビス−(ヒ
ドロキシフェニル)アルカン類、ビス−(ヒドロキシフ
ェニル)シクロアルカン類、ビス−(ヒドロキシフェニ
ル)スルフィド類、エーテル類、ケトン類、スルホキサ
イド類、スルホン類およびα,α−ビス−(ヒドロキシ
フェニル)ジイソプロピルベンゼン類と共に、それらの
環アルキル化および環ハロゲン化されている化合物であ
る。
レゾルシノール、ジヒドロキシジフェニル、ビス−(ヒ
ドロキシフェニル)アルカン類、ビス−(ヒドロキシフ
ェニル)シクロアルカン類、ビス−(ヒドロキシフェニ
ル)スルフィド類、エーテル類、ケトン類、スルホキサ
イド類、スルホン類およびα,α−ビス−(ヒドロキシ
フェニル)ジイソプロピルベンゼン類と共に、それらの
環アルキル化および環ハロゲン化されている化合物であ
る。
【0046】適切なジフェノール類は、例えば米国特許
第3,028,365、2,999,835、3,062,7
81、3,148,172および4,982,014号、ド
イツ特許出願公開第1 570 703号および2 0
63 050号、並びにH.Schnellの専攻論文
「Chemistry and Physics of
Polycarbonates」、Intersci
ence Publishers、New York、
1964などの中に記述されている。
第3,028,365、2,999,835、3,062,7
81、3,148,172および4,982,014号、ド
イツ特許出願公開第1 570 703号および2 0
63 050号、並びにH.Schnellの専攻論文
「Chemistry and Physics of
Polycarbonates」、Intersci
ence Publishers、New York、
1964などの中に記述されている。
【0047】好適なジフェノール類は以下のものであ
る:4,4’−ジヒドロキシジフェニル、2,2−ビス
−(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,4−ビス
−(4−ヒドロキシフェニル)2−メチルブタン、1,
1−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサ
ン、α,α−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)p−ジ
イソプロピルベンゼン、2,2−ビス−(3−メチル−
4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス−
(3−クロロ−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ビ
ス−(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)メ
タン、2,2−ビス−(3,5−ジメチル−4−ヒドロ
キシフェニル)プロパン、ビス−(3,5−ジメチル−
4−ヒドロキシフェニル)スルホン、2,4−ビス−
(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)−2−
メチルブタン、1,1−ビス−(3,5−ジメチル−4
−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、α,α−ビス
−(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)p−
ジイソプロピルベンゼン、1,1−ビス−(4−ヒドロ
キシフェニル)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサ
ン、1,1−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−3−
メチルシクロヘキサン、1,1−ビス−(4−ヒドロキ
シフェニル)−3,3−ジメチルシクロヘキサン、1,
1−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−4−メチルシ
クロヘキサン、2,2−ビス−(3,5−ジクロロ−4
−ヒドロキシフェニル)プロパンおよび2,2−ビス−
(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシフェニル)プロパ
ン。
る:4,4’−ジヒドロキシジフェニル、2,2−ビス
−(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,4−ビス
−(4−ヒドロキシフェニル)2−メチルブタン、1,
1−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサ
ン、α,α−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)p−ジ
イソプロピルベンゼン、2,2−ビス−(3−メチル−
4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス−
(3−クロロ−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ビ
ス−(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)メ
タン、2,2−ビス−(3,5−ジメチル−4−ヒドロ
キシフェニル)プロパン、ビス−(3,5−ジメチル−
4−ヒドロキシフェニル)スルホン、2,4−ビス−
(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)−2−
メチルブタン、1,1−ビス−(3,5−ジメチル−4
−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、α,α−ビス
−(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)p−
ジイソプロピルベンゼン、1,1−ビス−(4−ヒドロ
キシフェニル)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサ
ン、1,1−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−3−
メチルシクロヘキサン、1,1−ビス−(4−ヒドロキ
シフェニル)−3,3−ジメチルシクロヘキサン、1,
1−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−4−メチルシ
クロヘキサン、2,2−ビス−(3,5−ジクロロ−4
−ヒドロキシフェニル)プロパンおよび2,2−ビス−
(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシフェニル)プロパ
ン。
【0048】特に好適なジフェノール類は例えば以下の
ものである:2,2−ビス−(4−ヒドロキシフェニ
ル)プロパン、2,2−ビス−(3,5−ジメチル−4
−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス−
(3,5−ジクロロ−4−ヒドロキシフェニル)プロパ
ン、2,2−ビス−(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキ
シフェニル)プロパン 1,1−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキ
サン、1,1−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−
3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、1,1−ビス
−(4−ヒドロキシフェニル)−3−メチルシクロヘキ
サン、1,1−ビス−(3,5−ジメチル−4−ヒドロ
キシフェニル)−4−メチルシクロヘキサン。
ものである:2,2−ビス−(4−ヒドロキシフェニ
ル)プロパン、2,2−ビス−(3,5−ジメチル−4
−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス−
(3,5−ジクロロ−4−ヒドロキシフェニル)プロパ
ン、2,2−ビス−(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキ
シフェニル)プロパン 1,1−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキ
サン、1,1−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−
3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、1,1−ビス
−(4−ヒドロキシフェニル)−3−メチルシクロヘキ
サン、1,1−ビス−(3,5−ジメチル−4−ヒドロ
キシフェニル)−4−メチルシクロヘキサン。
【0049】特に2,2−ビス−(4−ヒドロキシフェ
ニル)プロパンおよび1,1−ビス−(4−ヒドロキシ
フェニル)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサンが
好適である。
ニル)プロパンおよび1,1−ビス−(4−ヒドロキシ
フェニル)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサンが
好適である。
【0050】上記ジフェノール類の如何なる所望混合物
も使用可能である。
も使用可能である。
【0051】流動特性を改良する目的で、公知様式で、
三官能または三官能以上の化合物、特にフェノール系ヒ
ドロキシル基を3個以上有する化合物もまた少量、好適
には0.05から2.0モル%(使用するジフェノール
類1モルに対して)の量で使用することも可能である。
フェノール系ヒドロキシル基を3個以上有する使用可能
な化合物のいくつかは、例えば1,3,5−トリ−(4
−ヒドロキシフェニル)ベンゼン、1,1,1−トリ−
(4−ヒドロキシフェニル)エタン、2,6−ビス−
(2−ヒドロキシ−5’−メチル−ベンジル)−4−メ
チルフェノール、2−(4−ヒドロキシフェニル)−2
−(2,4−ジヒドロキシフェニル)プロパン、ヘキサ
−(4−(4−ヒドロキシフェニル−イソプロピル)フ
ェニル)−オルソ−テレフタル酸エステル、テトラ−
(4−ヒドロキシフェニル)メタンおよび1,4−ビス
−(4’,4”−ジヒドロキシ−トリフェニル)メチル
ベンゼンなどである。他の三官能化合物には2,4−ジ
ヒドロキシ安息香酸、トリメシン酸、シアヌール酸クロ
ライドおよび3,3−ビス−(4−ヒドロキシ−3−メ
チルフェニル)−2−オキソ−2,3−ジヒドロインド
ールが含まれる。
三官能または三官能以上の化合物、特にフェノール系ヒ
ドロキシル基を3個以上有する化合物もまた少量、好適
には0.05から2.0モル%(使用するジフェノール
類1モルに対して)の量で使用することも可能である。
フェノール系ヒドロキシル基を3個以上有する使用可能
な化合物のいくつかは、例えば1,3,5−トリ−(4
−ヒドロキシフェニル)ベンゼン、1,1,1−トリ−
(4−ヒドロキシフェニル)エタン、2,6−ビス−
(2−ヒドロキシ−5’−メチル−ベンジル)−4−メ
チルフェノール、2−(4−ヒドロキシフェニル)−2
−(2,4−ジヒドロキシフェニル)プロパン、ヘキサ
−(4−(4−ヒドロキシフェニル−イソプロピル)フ
ェニル)−オルソ−テレフタル酸エステル、テトラ−
(4−ヒドロキシフェニル)メタンおよび1,4−ビス
−(4’,4”−ジヒドロキシ−トリフェニル)メチル
ベンゼンなどである。他の三官能化合物には2,4−ジ
ヒドロキシ安息香酸、トリメシン酸、シアヌール酸クロ
ライドおよび3,3−ビス−(4−ヒドロキシ−3−メ
チルフェニル)−2−オキソ−2,3−ジヒドロインド
ールが含まれる。
【0052】溶液方法(H.Schnell著「Che
mistry and Physicis of Po
lycarbonates」、Polymer Rev
iew、IX巻、27頁以降、Interscienc
e Publ.1964参照)を用いた本発明に従うポ
リカーボネート類もしくはポリカーボネート混合物の製
造は下記の如く説明可能である。
mistry and Physicis of Po
lycarbonates」、Polymer Rev
iew、IX巻、27頁以降、Interscienc
e Publ.1964参照)を用いた本発明に従うポ
リカーボネート類もしくはポリカーボネート混合物の製
造は下記の如く説明可能である。
【0053】1. 分散相溶液方法(2相界面方法とし
て知られている):この方法では、用いるべきジフェノ
ール類をアルカリ水相の中に溶解させる。この最後に、
本発明に従うポリカーボネート類を製造するに必要な連
鎖停止剤を有機溶媒の中に溶解させるか或はバルク状態
で用い、これを、ジフェノール1モル当たり0.01モ
ルから1モルの量で加える。次に、好適にはポリカーボ
ネートを溶かす不活性有機相を存在させて、この混合物
をホスゲンと反応させる。この反応温度は0℃から40
℃である。
て知られている):この方法では、用いるべきジフェノ
ール類をアルカリ水相の中に溶解させる。この最後に、
本発明に従うポリカーボネート類を製造するに必要な連
鎖停止剤を有機溶媒の中に溶解させるか或はバルク状態
で用い、これを、ジフェノール1モル当たり0.01モ
ルから1モルの量で加える。次に、好適にはポリカーボ
ネートを溶かす不活性有機相を存在させて、この混合物
をホスゲンと反応させる。この反応温度は0℃から40
℃である。
【0054】この必要な連鎖停止剤はまた、ホスゲン化
を行っている間、上述した様式および量で添加可能であ
る。
を行っている間、上述した様式および量で添加可能であ
る。
【0055】この連鎖停止剤に適切な有機溶媒は、例え
ば塩化メチレン、クロロベンゼン、塩化メチレンとクロ
ロベンゼンの混合物、アセトン、アセトニトリル、トル
エンなどである。
ば塩化メチレン、クロロベンゼン、塩化メチレンとクロ
ロベンゼンの混合物、アセトン、アセトニトリル、トル
エンなどである。
【0056】トリブチルアミンまたはトリエチルアミン
などの如き触媒を用いてこの反応を促進させることも可
能である。この連鎖停止剤の組み込みを助長する目的
で、ハロゲン化テトラアルキルアンモニウムなどの如き
オニウム塩を相移動触媒として使用することも可能であ
る。
などの如き触媒を用いてこの反応を促進させることも可
能である。この連鎖停止剤の組み込みを助長する目的
で、ハロゲン化テトラアルキルアンモニウムなどの如き
オニウム塩を相移動触媒として使用することも可能であ
る。
【0057】分枝剤も使用する場合、これらは、ホスゲ
ンと反応させる前か或はホスゲン化を行っている間に添
加可能である。
ンと反応させる前か或はホスゲン化を行っている間に添
加可能である。
【0058】このジフェノール類に加えてか或はそれの
代わりに、それらのクロロ蟻酸エステルを用いることも
可能である。
代わりに、それらのクロロ蟻酸エステルを用いることも
可能である。
【0059】2. 均一相溶液方法(ピリジン方法とし
ても知られている):この方法では、任意にさらなる有
機溶媒を添加して、ピリジンの如き有機塩基の中にこの
ジフェノール類を溶解させた後、1の下で記述したよう
に、本発明に従うポリカーボネート類を製造するに必要
な連鎖停止剤を室温でジフェノール1モルに対して0.
01モルから1モルの量で加える。
ても知られている):この方法では、任意にさらなる有
機溶媒を添加して、ピリジンの如き有機塩基の中にこの
ジフェノール類を溶解させた後、1の下で記述したよう
に、本発明に従うポリカーボネート類を製造するに必要
な連鎖停止剤を室温でジフェノール1モルに対して0.
01モルから1モルの量で加える。
【0060】次に、この混合物をホスゲンと反応させ
る。この反応温度は0℃から40℃である。ピリジン以
外の適切な有機塩基は、例えばトリエチルアミン、トリ
ブチルアミンなどであり、適切な溶媒は例えば塩化メチ
レン、クロロベンゼン、トルエン、或は塩化メチレンと
クロロベンゼンもしくはトルエンとの混合物である。
る。この反応温度は0℃から40℃である。ピリジン以
外の適切な有機塩基は、例えばトリエチルアミン、トリ
ブチルアミンなどであり、適切な溶媒は例えば塩化メチ
レン、クロロベンゼン、トルエン、或は塩化メチレンと
クロロベンゼンもしくはトルエンとの混合物である。
【0061】変法1および2の場合、本発明に従うポリ
カーボネート類の単離を公知様式で行う。適切な処理方
法は、特に、沈澱、スプレー乾燥、並びに真空下におけ
る溶媒の蒸発である。
カーボネート類の単離を公知様式で行う。適切な処理方
法は、特に、沈澱、スプレー乾燥、並びに真空下におけ
る溶媒の蒸発である。
【0062】分枝剤を用いる場合の操作は1の下で記述
したのと同じである。
したのと同じである。
【0063】このジフェノール類に加えて、この使用す
るジフェノール類に対して50モル%以下の量でそれら
のビスクロロ蟻酸エステルを用いることも可能である。
るジフェノール類に対して50モル%以下の量でそれら
のビスクロロ蟻酸エステルを用いることも可能である。
【0064】溶融エステル交換方法を用いた本発明に従
うポリカーボネート類もしくはポリカーボネート混合物
の製造は、例えば下記の如く実施可能である。
うポリカーボネート類もしくはポリカーボネート混合物
の製造は、例えば下記の如く実施可能である。
【0065】ジフェノール類、連鎖停止剤、ジフェニル
カーボネート類および任意の分枝剤を溶融させ、混合し
た後、標準圧力下で140℃から200℃の温度に加熱
する。触媒を加えた後、この温度を1から3時間かけて
240℃にまで上昇させ、そしてフェノールを留出させ
ながら減圧をかけて10ミリバールにする。最後に、こ
の温度を240℃から320℃にまで上昇させると共に
<1ミリバールにまで減圧をかけた後、この重縮合反応
を更に1から2時間継続する。この反応が終了した時点
で、この溶融物を冷却した後、減圧を解く。通常様式、
例えば押出し機の中を通して排出させた後、ペレット状
にすることなどによって、その得られるポリカーボネー
トの単離を行う。
カーボネート類および任意の分枝剤を溶融させ、混合し
た後、標準圧力下で140℃から200℃の温度に加熱
する。触媒を加えた後、この温度を1から3時間かけて
240℃にまで上昇させ、そしてフェノールを留出させ
ながら減圧をかけて10ミリバールにする。最後に、こ
の温度を240℃から320℃にまで上昇させると共に
<1ミリバールにまで減圧をかけた後、この重縮合反応
を更に1から2時間継続する。この反応が終了した時点
で、この溶融物を冷却した後、減圧を解く。通常様式、
例えば押出し機の中を通して排出させた後、ペレット状
にすることなどによって、その得られるポリカーボネー
トの単離を行う。
【0066】適切なエステル交換触媒は公知のアルカリ
およびアルカリ土類塩基もしくは塩類であり、これらを
ジフェノール1モル当たり5x10-8モルから8x10
-7モルの量で用い、ここでは、一度にか或は2つに分割
して触媒添加を行うことができる。
およびアルカリ土類塩基もしくは塩類であり、これらを
ジフェノール1モル当たり5x10-8モルから8x10
-7モルの量で用い、ここでは、一度にか或は2つに分割
して触媒添加を行うことができる。
【0067】触媒の例は水酸化ナトリウム、水酸化カリ
ウム、水酸化リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウ
ム、炭酸リチウム、酢酸ナトリウム、酢酸カリウム、酢
酸リチウム、ステアリン酸ナトリウム、ステアリン酸カ
リウム、ナトリウムボロハイドライド、リチウムボロハ
イドライド、フェニルホウ酸ナトリウム、安息香酸ナト
リウム、安息香酸カリウム、安息香酸リチウム、ナトリ
ウムボロハイドライド、カリウムボロハイドライド、リ
チウムボロハイドライド、燐酸水素二ナトリウム、そし
てビスフェノールAのジリチウム、ジナトリウム、ジカ
リウム塩、並びにフェノールのリチウム、ナトリウム、
カリウム塩などである。適切なアルカリ土類金属化合物
の例は水酸化カルシウム、水酸化バリウム、水酸化マグ
ネシウム、水酸化ストロンチウム、酢酸カルシウム、酢
酸バリウム、炭酸水素カルシウム、炭酸水素マグネシウ
ム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウムなどである。こ
れらの触媒は単独か或は混合物として使用可能である。
ウム、水酸化リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウ
ム、炭酸リチウム、酢酸ナトリウム、酢酸カリウム、酢
酸リチウム、ステアリン酸ナトリウム、ステアリン酸カ
リウム、ナトリウムボロハイドライド、リチウムボロハ
イドライド、フェニルホウ酸ナトリウム、安息香酸ナト
リウム、安息香酸カリウム、安息香酸リチウム、ナトリ
ウムボロハイドライド、カリウムボロハイドライド、リ
チウムボロハイドライド、燐酸水素二ナトリウム、そし
てビスフェノールAのジリチウム、ジナトリウム、ジカ
リウム塩、並びにフェノールのリチウム、ナトリウム、
カリウム塩などである。適切なアルカリ土類金属化合物
の例は水酸化カルシウム、水酸化バリウム、水酸化マグ
ネシウム、水酸化ストロンチウム、酢酸カルシウム、酢
酸バリウム、炭酸水素カルシウム、炭酸水素マグネシウ
ム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウムなどである。こ
れらの触媒は単独か或は混合物として使用可能である。
【0068】構造(I)で表される化合物をアルカリ塩
もしくはアルカリ土類塩として用いる場合、このような
塩は任意に触媒の機能を果し得る。この場合、さらなる
触媒を添加しなくてもよい。
もしくはアルカリ土類塩として用いる場合、このような
塩は任意に触媒の機能を果し得る。この場合、さらなる
触媒を添加しなくてもよい。
【0069】上記アルカリおよびアルカリ土類触媒に加
えて、比較的高い温度で分解もしくは蒸発する塩基性の
窒素含有化合物を添加することも可能である。このよう
な化合物の例は水酸化テトラメチルアンモニウム、水酸
化テトラエチレンアンモニウム、水酸化テトラブチルア
ンモニウム、水酸化トリメチルベンジルアンモニウム、
テトラブチルアンモニウムボロハイドライドおよびテト
ラブチルアンモニウム−テトラフェニルボレートなどで
ある。好適にはジフェノール1モル当たり1x10-6か
ら1x10-1モルの量でこれらの窒素含有化合物を用い
る。
えて、比較的高い温度で分解もしくは蒸発する塩基性の
窒素含有化合物を添加することも可能である。このよう
な化合物の例は水酸化テトラメチルアンモニウム、水酸
化テトラエチレンアンモニウム、水酸化テトラブチルア
ンモニウム、水酸化トリメチルベンジルアンモニウム、
テトラブチルアンモニウムボロハイドライドおよびテト
ラブチルアンモニウム−テトラフェニルボレートなどで
ある。好適にはジフェノール1モル当たり1x10-6か
ら1x10-1モルの量でこれらの窒素含有化合物を用い
る。
【0070】更に、ホウ酸もしくはホウ酸エステルを使
用することも可能である。適切なボレート類は、構造 B(OR)n(OH)3-n [ここで、Rは、アルキルまたはアリール残基を表し、
そしてnは、1から3の整数を表す]で表される。
用することも可能である。適切なボレート類は、構造 B(OR)n(OH)3-n [ここで、Rは、アルキルまたはアリール残基を表し、
そしてnは、1から3の整数を表す]で表される。
【0071】これらの化合物の例はトリメチルボレー
ト、トリエチルボレート、トリブチルボレートおよびト
リナフチルボレートである。ジフェノール1モル当たり
1x10-8から1x10-1モルの量でこれらの触媒を用
いる。
ト、トリエチルボレート、トリブチルボレートおよびト
リナフチルボレートである。ジフェノール1モル当たり
1x10-8から1x10-1モルの量でこれらの触媒を用
いる。
【0072】この述べた3種の触媒(金属、アミン、ボ
レート)は単独か或は組み合わせて使用可能である。
レート)は単独か或は組み合わせて使用可能である。
【0073】本発明に従うポリカーボネート類またはポ
リカーボネート混合物は、そのまま使用可能であるか、
或は式(Ia)で表される末端基を含んでいない他のポ
リカーボネート類との混合物としても使用可能である。
更に、これらはポリカーボネートブレンド物の製造で使
用可能である。好適なポリカーボネートブレンド物は、
例えばPC/ABS、PC/ASA、PC/PBTまた
はPC/PETブレンド物などである。このようなブレ
ンド物は例えばBecker、Braun著「Kuns
tstoff Handbuch」、3/2巻、149
頁以降、Carl Hanser Verlag、Mu
nich、1993の中に記述されている。
リカーボネート混合物は、そのまま使用可能であるか、
或は式(Ia)で表される末端基を含んでいない他のポ
リカーボネート類との混合物としても使用可能である。
更に、これらはポリカーボネートブレンド物の製造で使
用可能である。好適なポリカーボネートブレンド物は、
例えばPC/ABS、PC/ASA、PC/PBTまた
はPC/PETブレンド物などである。このようなブレ
ンド物は例えばBecker、Braun著「Kuns
tstoff Handbuch」、3/2巻、149
頁以降、Carl Hanser Verlag、Mu
nich、1993の中に記述されている。
【0074】更に、通常の性質を示すさらなる添加剤、
例えば補強材および充填材、難燃剤、染料、顔料、潤滑
剤および離型剤、抗酸化剤、或はまた、結合させていな
いさらなる光安定剤などを、本発明に従うポリカーボネ
ート類に含めることも可能である。
例えば補強材および充填材、難燃剤、染料、顔料、潤滑
剤および離型剤、抗酸化剤、或はまた、結合させていな
いさらなる光安定剤などを、本発明に従うポリカーボネ
ート類に含めることも可能である。
【0075】本発明に従うポリカーボネート類を公知様
式で加工して繊維、フィルム、シート、射出成形品およ
び押出し品などを生じさせることができる。既に述べた
ように、高層ビルディングおよび温室を建築する時の艶
だし材として用いられる固体状シートの製造では、例え
ば押し出しを利用することができる。この用途では、式
(Ia)で表される末端基を0.05から1重量%の量
で有する本発明に従うポリカーボネート類を好適に用い
る。
式で加工して繊維、フィルム、シート、射出成形品およ
び押出し品などを生じさせることができる。既に述べた
ように、高層ビルディングおよび温室を建築する時の艶
だし材として用いられる固体状シートの製造では、例え
ば押し出しを利用することができる。この用途では、式
(Ia)で表される末端基を0.05から1重量%の量
で有する本発明に従うポリカーボネート類を好適に用い
る。
【0076】本発明に従い、式(Ia)で表される末端
基を持たせることでUV光に対して安定にしたポリカー
ボネート類の1つの用途はまた、(多)共押し出し方法
を用いた多層プラスチックシートの製造であり、ここで
の支持コア層は、例えばABS、線状もしくは分枝ポリ
スチレン、好適には線状もしくは分枝ポリカーボネート
などを含んでおり、そして本発明に従う式(Ia)で表
される末端基を含んでいるポリカーボネート類をこのコ
ア層の片側もしくは両側に取り付ける。この用途では、
このポリカーボネート類に式(Ia)で表される末端基
を好ましくは1重量%から15重量%、好適には5から
10重量%含有させる。
基を持たせることでUV光に対して安定にしたポリカー
ボネート類の1つの用途はまた、(多)共押し出し方法
を用いた多層プラスチックシートの製造であり、ここで
の支持コア層は、例えばABS、線状もしくは分枝ポリ
スチレン、好適には線状もしくは分枝ポリカーボネート
などを含んでおり、そして本発明に従う式(Ia)で表
される末端基を含んでいるポリカーボネート類をこのコ
ア層の片側もしくは両側に取り付ける。この用途では、
このポリカーボネート類に式(Ia)で表される末端基
を好ましくは1重量%から15重量%、好適には5から
10重量%含有させる。
【0077】このUV吸収層の厚さは10μから50μ
mでなくてはならない。そのコア層から離れた側に、U
V吸収剤を本質的に含んでいない10から30μmの別
の外側層を取り付けることができる。
mでなくてはならない。そのコア層から離れた側に、U
V吸収剤を本質的に含んでいない10から30μmの別
の外側層を取り付けることができる。
【0078】本発明に従うUV保護ポリカーボネート類
もしくはポリカーボネート混合物は、それらが示す高い
ガラス転移温度および溶融粘度は変化していないことか
ら、特に最後に述べた用途(共押し出し)における加工
に関して、UV吸収剤を添加したポリカーボネート類
(これらが示すガラス転移温度および溶融粘度は、UV
吸収剤の含有量を高くすると悪影響を受け得る)よりも
有利である。
もしくはポリカーボネート混合物は、それらが示す高い
ガラス転移温度および溶融粘度は変化していないことか
ら、特に最後に述べた用途(共押し出し)における加工
に関して、UV吸収剤を添加したポリカーボネート類
(これらが示すガラス転移温度および溶融粘度は、UV
吸収剤の含有量を高くすると悪影響を受け得る)よりも
有利である。
【0079】従って、本発明はまた、式(Ia)で表さ
れる末端基を有する本発明に従うポリカーボネート類を
シート、例えば固体状シートまたは多壁シートなどの製
造で用いることも提供する。
れる末端基を有する本発明に従うポリカーボネート類を
シート、例えば固体状シートまたは多壁シートなどの製
造で用いることも提供する。
【0080】更に、本発明は、式(Ia)で表される末
端基を有する本発明に従うポリカーボネート類を、共押
し出しによる多層プラスチックシートの製造で用いるこ
とも提供し、ここでは、これらのプラスチックシートが
有する外側層の少なくとも1層が、式(Ia)で表され
る末端基を有する本発明に従うポリカーボネート類を含
んでおり、式(Ia)で表される末端基を1重量%から
15重量%、好適には5重量%から10重量%の含有量
で有しており、そして10μmから50μm、好適には
20μmから40μmの厚さを有している。
端基を有する本発明に従うポリカーボネート類を、共押
し出しによる多層プラスチックシートの製造で用いるこ
とも提供し、ここでは、これらのプラスチックシートが
有する外側層の少なくとも1層が、式(Ia)で表され
る末端基を有する本発明に従うポリカーボネート類を含
んでおり、式(Ia)で表される末端基を1重量%から
15重量%、好適には5重量%から10重量%の含有量
で有しており、そして10μmから50μm、好適には
20μmから40μmの厚さを有している。
【0081】また、高層ビルディングおよび温室を建築
する時の艶だし材として上記多層プラスチックシートを
用いる。
する時の艶だし材として上記多層プラスチックシートを
用いる。
【0082】
A: UVを吸収する出発生成物 A1: 融点が195℃の2−(2−ヒドロキシ−3−
t−ブチル−5−(2−カルボキシエチル)フェニルベ
ンゾトリアゾール(ヨーロッパ特許第57 160号の
実施例1と同様な様式で製造) A2: 2−(2−ヒドロキシ−3−t−ブチル−5−
(2−フェノキシカルボニルエチル)フェニルベンゾト
リアゾール 33.9g(0.1モル)の化合物A1と21.4g
(0.1モル)のジフェニルカーボネートを一緒にして
フェノールを除去しながら240℃に4時間加熱する。
次に、20mmの真空を1時間かけた後、その残存して
いる生成物をシクロヘキサンから再結晶化させる。融点
が110℃の白色結晶。
t−ブチル−5−(2−カルボキシエチル)フェニルベ
ンゾトリアゾール(ヨーロッパ特許第57 160号の
実施例1と同様な様式で製造) A2: 2−(2−ヒドロキシ−3−t−ブチル−5−
(2−フェノキシカルボニルエチル)フェニルベンゾト
リアゾール 33.9g(0.1モル)の化合物A1と21.4g
(0.1モル)のジフェニルカーボネートを一緒にして
フェノールを除去しながら240℃に4時間加熱する。
次に、20mmの真空を1時間かけた後、その残存して
いる生成物をシクロヘキサンから再結晶化させる。融点
が110℃の白色結晶。
【0083】A3: 2−(2−ヒドロキシ−3−シク
ロヘキシル−5−(3−カルボキシプロピル)フェニル
ベンゾトリアゾール (a)800mLの乾燥クロロベンゼンの中に2−シク
ロヘキシルフェノールを132g(0.75モル)溶解
させる。次に、5−10℃でAlCl3を200g
(1.5モル)加えた後、400mLのクロロベンゼン
の中に無水マレイン酸が73.5g(0.75モル)入
っている溶液を0−10℃で加える。室温で12時間
後、この混合物を氷水の中に注ぎ込み、そして濃HCl
で酸性にする。融点が187−190℃の黄色粉末が8
5g得られる。
ロヘキシル−5−(3−カルボキシプロピル)フェニル
ベンゾトリアゾール (a)800mLの乾燥クロロベンゼンの中に2−シク
ロヘキシルフェノールを132g(0.75モル)溶解
させる。次に、5−10℃でAlCl3を200g
(1.5モル)加えた後、400mLのクロロベンゼン
の中に無水マレイン酸が73.5g(0.75モル)入
っている溶液を0−10℃で加える。室温で12時間
後、この混合物を氷水の中に注ぎ込み、そして濃HCl
で酸性にする。融点が187−190℃の黄色粉末が8
5g得られる。
【0084】(b)300mLの水と69mLの濃HC
lの中に撹拌しながらo−ニトロアニリンを34.5g
(0.25モル)入れる。次に、155mLの水の中に
亜硝酸ナトリウムが17.3g(0.25モル)入って
いる溶液を5℃で滴下する。次に、この溶液を、1リッ
トルの水の中に段階A3(a)で得られる化合物が6
8.5g(0.25モル)と炭酸ナトリウムが79.5
g(0.75モル)入っている溶液に5℃で滴下する。
融点が155℃の褐色固体が117g得られる。
lの中に撹拌しながらo−ニトロアニリンを34.5g
(0.25モル)入れる。次に、155mLの水の中に
亜硝酸ナトリウムが17.3g(0.25モル)入って
いる溶液を5℃で滴下する。次に、この溶液を、1リッ
トルの水の中に段階A3(a)で得られる化合物が6
8.5g(0.25モル)と炭酸ナトリウムが79.5
g(0.75モル)入っている溶液に5℃で滴下する。
融点が155℃の褐色固体が117g得られる。
【0085】(c)段階A3(b)で得られるアゾ染料
の42.5g(0.1モル)を2規定のNaOHの20
0mLと一緒にする。次に、亜鉛末を50g加えた後、
温度を45℃未満に維持するように1時間以内に10規
定のNaOHを80mL流し込む。次に、この混合物を
90℃に4時間加熱し、濾過した後、その濾液をHCl
で酸性にする。シクロヘキサンから再結晶を行った後、
融点が165℃の無色結晶として2−(2−ヒドロキシ
シクロヘキシル−5−(3−カルボキシプロピル)フェ
ニルベンゾトリアゾールが31g生じる。
の42.5g(0.1モル)を2規定のNaOHの20
0mLと一緒にする。次に、亜鉛末を50g加えた後、
温度を45℃未満に維持するように1時間以内に10規
定のNaOHを80mL流し込む。次に、この混合物を
90℃に4時間加熱し、濾過した後、その濾液をHCl
で酸性にする。シクロヘキサンから再結晶を行った後、
融点が165℃の無色結晶として2−(2−ヒドロキシ
シクロヘキシル−5−(3−カルボキシプロピル)フェ
ニルベンゾトリアゾールが31g生じる。
【0086】B. ポリカーボネートの製造 V2A撹拌機、窒素供給装置、カラムおよび蒸留コンデ
ンサが備わっている500mLの撹拌容器に下記の物質
を入れる: 114.1gのビスフェノールA 5.12gの化合物A1 112.46gのジフェニルカーボネート 6.35mgのナトリウムフェノラート。
ンサが備わっている500mLの撹拌容器に下記の物質
を入れる: 114.1gのビスフェノールA 5.12gの化合物A1 112.46gのジフェニルカーボネート 6.35mgのナトリウムフェノラート。
【0087】この反応混合物を窒素下で180℃に加熱
した。この温度を2時間以内に300℃にまで上昇させ
たが、この間、約240℃からフェノールが除去され始
めた。300℃で45分後、<1ミリバールの真空をか
け、そしてこの混合物の縮合を310℃で更に30分間
行った。
した。この温度を2時間以内に300℃にまで上昇させ
たが、この間、約240℃からフェノールが除去され始
めた。300℃で45分後、<1ミリバールの真空をか
け、そしてこの混合物の縮合を310℃で更に30分間
行った。
【0088】その得られるポリカーボネートの相対溶液
粘度(ηrel CH2Cl2中0.5%)は1.193
である。ゲル浸透クロマトグラフィーを用い254nm
および330nmで検出することにより、UV光を吸収
する化合物A2が末端基としてこのポリマーの中に均一
に組み込まれていることが示された。
粘度(ηrel CH2Cl2中0.5%)は1.193
である。ゲル浸透クロマトグラフィーを用い254nm
および330nmで検出することにより、UV光を吸収
する化合物A2が末端基としてこのポリマーの中に均一
に組み込まれていることが示された。
【0089】C: ウエザオメーターの結果 溶媒として塩化メチレンを用い、UVを吸収する末端基
を有する実施例Bのポリカーボネートから60μmの厚
さを有するフィルムのキャスティングを行った。4mm
のポリカーボネート板(Makrolon 1143、
Bayer AG)上でこのフィルムのプレスを行っ
た。比較として、UV吸収剤としてメチレン−ビス−
((2−ヒドロキシ−5−t−オクチル−フェニル)−
2H−ベンゾトリアゾール)が5重量%含まれている同
じポリカーボネートを用いて上記操作を繰り返した。
を有する実施例Bのポリカーボネートから60μmの厚
さを有するフィルムのキャスティングを行った。4mm
のポリカーボネート板(Makrolon 1143、
Bayer AG)上でこのフィルムのプレスを行っ
た。比較として、UV吸収剤としてメチレン−ビス−
((2−ヒドロキシ−5−t−オクチル−フェニル)−
2H−ベンゾトリアゾール)が5重量%含まれている同
じポリカーボネートを用いて上記操作を繰り返した。
【0090】次に、この板にXenotest 150
ウエザオメーター試験を受けさせた。
ウエザオメーター試験を受けさせた。
【0091】 発明のサンプル 比較 黄色指数 0時間 4,1 5,2 352時間 9,4 9,3 曇り(%) 0時間 2,6 2,7 352時間 15,9 24,8 UVを吸収する末端基を有する本ポリカーボネートの方
が、通常様式で安定化したポリカーボネートよりも高い
光安定性を示すことは、曇りの悪化により、明らかに示
されている。
が、通常様式で安定化したポリカーボネートよりも高い
光安定性を示すことは、曇りの悪化により、明らかに示
されている。
【0092】本発明の特徴および態様は以下のとうりで
ある。
ある。
【0093】1. 公知のポリカーボネート製造方法、
相界面方法、均一溶液方法または溶融エステル交換方法
を用い、ジフェノール類と、ジフェノール1モル当たり
0.001モルから1モルの連鎖停止剤と、炭酸供与体
と任意の分枝剤から、平均分子量Mw(光散乱で測定し
た重量平均)が1500から150000である公知の
芳香族ポリカーボネート類と任意に混合されていてもよ
い、Mw(光散乱で測定した重量平均)が1500から
150000であるUV吸収剤末端基含有芳香族ポリカ
ーボネート類を製造する方法において、任意に他の公知
連鎖停止剤と一緒に、式(I)
相界面方法、均一溶液方法または溶融エステル交換方法
を用い、ジフェノール類と、ジフェノール1モル当たり
0.001モルから1モルの連鎖停止剤と、炭酸供与体
と任意の分枝剤から、平均分子量Mw(光散乱で測定し
た重量平均)が1500から150000である公知の
芳香族ポリカーボネート類と任意に混合されていてもよ
い、Mw(光散乱で測定した重量平均)が1500から
150000であるUV吸収剤末端基含有芳香族ポリカ
ーボネート類を製造する方法において、任意に他の公知
連鎖停止剤と一緒に、式(I)
【0094】
【化13】
【0095】[式中、R1は、H、C1−C18アルキル、
C3−C6シクロアルキルおよびC6−C10アリールを意
味し、R2は、H、ClおよびC1−C12アルキルを意味
し、Xは、単結合、C1−C12アルキレン、C5−C6シ
クロアルキレンおよびC6−C10アリーレンを意味し、
そしてYは、ポリカーボネート製造の反応条件下で反応
性を示す残基を意味する]で表される連鎖停止剤を用い
ることを特徴とする方法。
C3−C6シクロアルキルおよびC6−C10アリールを意
味し、R2は、H、ClおよびC1−C12アルキルを意味
し、Xは、単結合、C1−C12アルキレン、C5−C6シ
クロアルキレンおよびC6−C10アリーレンを意味し、
そしてYは、ポリカーボネート製造の反応条件下で反応
性を示す残基を意味する]で表される連鎖停止剤を用い
ることを特徴とする方法。
【0096】2. 式(I)で表される連鎖停止剤の代
わりに、式(II)
わりに、式(II)
【0097】
【化14】
【0098】[式中、R1、R2およびXは、式(I)で
述べた意味を有し、そして−Y−は、式(III) −O−Ar−O− (III) で表されるビフェノラート残基であり、ここで、−Ar
−はC6−C30アリーレンであり、これは単環状または
多環状、好適には二環状である]で表される連鎖停止剤
を各場合とも連鎖停止剤(I)で計算したモル量の半分
の量で用いることを特徴とする第1項記載の溶融エステ
ル交換方法。
述べた意味を有し、そして−Y−は、式(III) −O−Ar−O− (III) で表されるビフェノラート残基であり、ここで、−Ar
−はC6−C30アリーレンであり、これは単環状または
多環状、好適には二環状である]で表される連鎖停止剤
を各場合とも連鎖停止剤(I)で計算したモル量の半分
の量で用いることを特徴とする第1項記載の溶融エステ
ル交換方法。
【0099】3. 第1項または2項の方法を用いて入
手可能な、他の公知連鎖停止剤を用いて連鎖停止させる
ことで生じるMw(光散乱で測定した重量平均)が15
00から150000である公知の芳香族ポリカーボネ
ート類と任意に混合されていてもよい、式(Ia)
手可能な、他の公知連鎖停止剤を用いて連鎖停止させる
ことで生じるMw(光散乱で測定した重量平均)が15
00から150000である公知の芳香族ポリカーボネ
ート類と任意に混合されていてもよい、式(Ia)
【0100】
【化15】
【0101】[式中、R1、R2およびXは、第1項の式
(I)で述べた意味を有する]で表される末端基を有す
るMw(光散乱で測定した重量平均)が1500から1
50000の芳香族ポリカーボネート類。
(I)で述べた意味を有する]で表される末端基を有す
るMw(光散乱で測定した重量平均)が1500から1
50000の芳香族ポリカーボネート類。
【0102】4. 1500から150000の平均分
子量Mw(光散乱で測定した重量平均)を有する式(I
V)
子量Mw(光散乱で測定した重量平均)を有する式(I
V)
【0103】
【化16】
【0104】[式中、−O−Z−O−は、6から30個
のC原子を有するジフェノラート残基であり、Eおよび
E’は、同一もしくは異なり、これらの残基Eおよび
E’の少なくとも1つは、式(Ia)
のC原子を有するジフェノラート残基であり、Eおよび
E’は、同一もしくは異なり、これらの残基Eおよび
E’の少なくとも1つは、式(Ia)
【0105】
【化17】
【0106】(式中、R1、R2およびXは、第1項の式
(I)で述べた意味を有する)で表される残基に相当し
ており、そしてその残りの末端基EおよびE’は、任意
にホスゲンを含む他の公知の連鎖停止剤と反応すること
で生じ、そして「p」は、該分子量Mwが1500から
150000であることからもたらされる重合度であ
る]で表される芳香族ポリカーボネート類。
(I)で述べた意味を有する)で表される残基に相当し
ており、そしてその残りの末端基EおよびE’は、任意
にホスゲンを含む他の公知の連鎖停止剤と反応すること
で生じ、そして「p」は、該分子量Mwが1500から
150000であることからもたらされる重合度であ
る]で表される芳香族ポリカーボネート類。
【0107】5. シートの製造で第3項のポリカーボ
ネート類を用いる使用。
ネート類を用いる使用。
【0108】6. 共押し出し方法を用いた多層プラス
チックシートの製造で第3項のポリカーボネート類を用
いる使用において、これらのプラスチックシートが有す
る外側層の少なくとも1層が、第3項のポリカーボネー
ト類を含んでおり、第3項に従う式(Ia)で表される
末端基を1重量%から15重量%の含有量で有してお
り、そして10μmから50μmの厚さを有する使用。
チックシートの製造で第3項のポリカーボネート類を用
いる使用において、これらのプラスチックシートが有す
る外側層の少なくとも1層が、第3項のポリカーボネー
ト類を含んでおり、第3項に従う式(Ia)で表される
末端基を1重量%から15重量%の含有量で有してお
り、そして10μmから50μmの厚さを有する使用。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−107779(JP,A) 特開 平6−107805(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08G 64/00 - 64/42 CA(STN) REGISTRY(STN)
Claims (3)
- 【請求項1】 公知のポリカーボネート製造方法、すな
わち相界面方法、均一溶液方法または溶融エステル交換
方法、を用い、ジフェノール類と、ジフェノール1モル
当たり0.001モルから1モルの連鎖停止剤と、炭酸
供与体と任意の分枝剤から、M w (光散乱で測定した重
量平均)が1500から150000であるUV吸収剤
末端基含有芳香族ポリカーボネート類、該芳香族ポリカ
ーボネート類は平均分子量M w (光散乱で測定した重量
平均)が1500から150000である公知の芳香族
ポリカーボネート類と任意に混合されていてもよい、を
製造する方法において、任意に他の公知連鎖停止剤と一
緒に、式(I) 【化1】 [式中、 R1は、H、C1−C18アルキル、C3−C6シクロアルキ
ルおよびC6−C10アリールを意味し、 R2は、H、ClおよびC1−C12アルキルを意味し、 Xは、単結合、C1−C12アルキレン、C5−C6シクロ
アルキレンおよびC6−C10アリーレンを意味し、そし
てYは、ポリカーボネート製造の反応条件下で反応性を
示す残基を意味する] で表される連鎖停止剤を用いることを特徴とする方法。 - 【請求項2】 請求項1の方法を用いて入手可能な、式
(Ia) 【化2】 [式中、 R1、R2およびXは、請求項1の式(I)で述べた意味
を有する] で表される末端基を有するMw(光散乱で測定した重量
平均)が1500から150000の芳香族ポリカーボ
ネート類であって、該芳香族ポリカーボネート類は他の
公知連鎖停止剤を用いて連鎖停止させることで生じるM
w (光散乱で測定した重量平均)が1500から150
000である公知の芳香族ポリカーボネート類と任意に
混合されていてもよい、ことを特徴とする芳香族ポリカ
ーボネート類。 - 【請求項3】 請求項2のポリカーボネート類を用いて
製造されたシート。
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DE4417748A DE4417748A1 (de) | 1994-05-20 | 1994-05-20 | UV-stabile Polycarbonate gegebenenfalls im Gemisch mit bekannten aromatischen Polycarbonaten, ihre Herstellung und ihre Verwendung |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08169946A JPH08169946A (ja) | 1996-07-02 |
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US8669314B2 (en) | 2012-02-03 | 2014-03-11 | Sabic Innovative Plastics Ip B.V. | Hydrolytic stability in polycarbonate compositions |
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EP0057160B1 (de) * | 1981-01-23 | 1985-06-19 | Ciba-Geigy Ag | 2-(2-Hydroxyphenyl)-benztriazole, ihre Verwendung als UV-Absorber und ihre Herstellung |
JPH01201330A (ja) * | 1988-02-08 | 1989-08-14 | Mitsubishi Gas Chem Co Inc | 耐候性ポリカーボネート樹脂の製法 |
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JPH045291A (ja) * | 1990-04-23 | 1992-01-09 | Kuraray Co Ltd | ベンゾトリアゾール系化合物およびその用途 |
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US5503888A (en) * | 1992-06-19 | 1996-04-02 | Canon Kabushiki Kaisha | Optical recording medium, substrate for optical recording medium, and method for preparing substrate for optical recording medium |
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JP3166799B2 (ja) * | 1992-11-04 | 2001-05-14 | 出光石油化学株式会社 | ポリカーボネートの製造方法 |
US5523379A (en) * | 1994-12-21 | 1996-06-04 | General Electric Plastics | High molecular weight stabilizer compounds for stabilizing polymers |
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- 1994-05-20 DE DE4417748A patent/DE4417748A1/de not_active Withdrawn
-
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- 1995-05-08 DE DE59510833T patent/DE59510833D1/de not_active Expired - Fee Related
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- 1995-05-16 JP JP14012195A patent/JP3329422B2/ja not_active Expired - Fee Related
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