JP3328566B2 - 圧延材のキャンバー制御方法及び装置 - Google Patents

圧延材のキャンバー制御方法及び装置

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JP3328566B2 JP36041697A JP36041697A JP3328566B2 JP 3328566 B2 JP3328566 B2 JP 3328566B2 JP 36041697 A JP36041697 A JP 36041697A JP 36041697 A JP36041697 A JP 36041697A JP 3328566 B2 JP3328566 B2 JP 3328566B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に厚板圧延にお
けるキャンバーの制御方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】板材を圧延する際には、圧延材の幅方向
の両端部の硬度差や伸び率(ミル定数)の差、その他、
様々な要因により、圧延材の幅方向の両端部の厚みに差
が生じ、この厚みの差によって キャンバーと称する板
材の曲がりが発生する場合がある。このキャンバーは製
品の歩留りの低下をもたらすばかりでなく、キャンバー
量が大きい場合には圧延ロールやサイドガイドを傷つけ
たする原因にもなる。
【0003】キャンバーを防止する方法としては、圧延
中の圧延機左右の差荷重を測定し、該差荷重測定値に基
づいて差荷重が減少するようにロール開度差を制御して
圧延材のキャンバーを制御するようにしたものが知られ
ているが、この方法では、図4に示すように、真っ直ぐ
な板材が圧延中にオフセンターを生じた場合には対処す
ることが可能であるが、予め一様曲がりやS字曲がりを
有している板材に対しては、逆にキャンバーを助長して
しまう場合がある(図5参照)。
【0004】そこで、かかる不都合を解消するために、
特開昭63−90309号公報に記載のキャンバー防止
方法が提案されている。このキャンバー防止方法は、現
板材の圧延完了後のキャンバー曲率を求め、このキャン
バー曲率に基づき該キャンバーを発生せしめた理論上の
ロール開度差を求め、このロール開度差と、現板材の圧
延時の実測ロール開度差とから次板材の圧延時に発生す
るキャンバーを解消するに必要な設定ロール開度差を求
め、この設定ロール開度差になるように次板材の圧延時
の圧延機の左右のロール圧下設定値を修正するようにし
たものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来のキャンバー制御方法においては、現板材で測定し
たキャンバー曲率を基にして次板材でキャンバーを発生
させないような制御を行っているため、次板材にしかキ
ャンバー防止効果が得られないという不都合がある。
【0006】本発明はかかる不都合を解消するためにな
されたものであり、現板材及び次板材共にキャンバーを
良好に防止することができるようにして圧延製品の品質
向上及び歩留り向上を図ることができる圧延材のキャン
バー制御方法及び装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、請求項1に係る圧延材のキャンバー制御方法は、
圧延中の圧延機左右の差荷重を測定し、該差荷重測定値
に基づいて前記差荷重が減少するようにロール開度差を
制御して圧延材のキャンバーを制御する方法において、
圧延機出側の圧延材のキャンバー量を測定し、該キャン
バー量測定値が予め定められ基準値を越えた場合に、前
記ロール開度差を制御する際の設定ロール開度差を逆に
設定して前記圧延機に対する左右の荷重の高低を入れ換
えるようにしたことを特徴とする。
【0008】請求項2に係る圧延材のキャンバー制御装
置は、圧延中の圧延機左右の差荷重を測定する差荷重測
定手段と、該差荷重測定手段によって得られた差荷重測
定値に基づいて前記差荷重が減少するようなロール開度
差を設定するロール開度差演算手段と、圧延機出側の圧
延材のキャンバー量を測定するキャンバー量測定手段
と、該キャンバー量測定手段によって得られたキャンバ
ー量測定値が予め定められた基準値を越えたか否かを判
断し、該基準値以下の場合には前記ロール開度差演算手
段により設定された設定ロール開度差を出力し、基準値
を越えた場合には前記設定ロール開度差を逆に設定して
出力する比較手段とを備えたことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の一例
を図を参照して説明する。図1は本発明の実施の形態の
一例である圧延材のキャンバー制御装置を説明するため
のブロック図、図2はコントローラの作動を説明するた
めのフローチャート図、図3は圧延材のキャンバー抑制
効果を説明するための説明図である。
【0010】このキャンバー制御装置は、圧延機1の上
部に設けられて圧延中の圧延機左右の差荷重を測定する
ロードセル2(差荷重測定手段)と、圧延機1出側の圧
延材3の上方に配設されて該圧延材3のキャンバー量を
測定する形状認識装置4(キャンバー量測定手段)と、
圧延機1の下部に設けられた圧下装置(AGC)5を制
御するコントローラ6とを備えており、該コントローラ
6は、ロール開度差演算手段7、比較手段8及び圧下装
置制御手段9によって構成されている。
【0011】なお、この実施の形態では、形状認識装置
4は、該形状認識装置4に圧延材3が進入したときの該
圧延材3のセンターを基準にしてキャンバー量を測定す
るようになっている。
【0012】次に、コントローラ6を図1及び図2を参
照して説明する。ロール開度差演算手段7は、(1)式
を参照して、ロードセル2によって得られた差荷重測定
値ΔPと予め圧延厚、幅に応じて区分された制御係数K
とを対応させることにより、圧延機1の左右の差荷重が
減少するようなロール開度差ΔPをリアルタイムに設定
する(ステップ1)。
【0013】 ΔX=KΔP …(1) ΔX:制御量(ロール開度差) ΔP:差荷重測定値 K:圧延厚、幅で区分された制御係数 比較手段8は、形状認識装置4によって得られたキャン
バー量測定値が予め定められた基準値を越えたか否かを
判断し(ステップ2)、該キャンバー量測定値が基準値
以下の場合(基準値−キャンバー量測定値≧0の場合)
にはロール開度差演算手段3により設定された設定ロー
ル開度差ΔXを圧下装置制御手段9を介して圧下装置5
に出力して通常のロール開度差による制御を行う。一
方、キャンバー量測定値が基準値を越えた場合(基準値
−キャンバー量測定値<0の場合)にはロール開度差演
算手段3により設定された設定ロール開度差ΔXを逆に
設定して圧下装置制手段9を介して圧下装置5に出力し
(ステップ3)、圧延機1の左右の荷重の高低が入れ換
わるように制御する。
【0014】ここで、基準値は、一様曲がりやS字曲が
りを有している圧延材3に対してキャンバーを助長する
段階に至ったキャンバー量を予め実験等によって求めた
ものである。
【0015】圧延材3が幅方向の一側にずれた場合に
は、通常は、ずれた側の荷重が高くなるようにロール開
度差を設定して圧延材3をロールセンター側に戻す制御
を行うが、この場合、真っ直ぐな圧延材3には効果があ
るが、一様曲がりやS字曲がりを有している圧延材3に
対しては外径側の荷重が高く設定されて該外径側の伸び
量が内径側より大きくなり、この結果、図5に示すよう
に、圧延材3が円弧上に大きく湾曲してキャンバーを助
長してしまうことになる。
【0016】これに対し、この実施の形態では、キャン
バー量測定値が基準値を越えた場合(基準値−キャンバ
ー量測定値<0の場合)には、設定ロール開度差ΔXを
逆に設定して圧延機1の左右の荷重の高低が入れ換わる
ように制御しているので、図3に示すように、内径側の
伸び量が外径側より大きくなって圧延材3が真っ直ぐに
なる方向に制御され、これにより、キャンバーの抑制効
果が得られる。
【0017】
【実施例】5≦圧延厚≦10mm、3000≦圧延幅≦
4000mmの範囲において、本発明のキャンバー制御
を実操業で行ったところ、板キャンバーのばらつきが減
少し、キャンバー自体も20%減少した。その結果、オ
ペレータの手介入率も減少した。
【0018】
【発明の効果】上記の説明から明らかなように、現板材
及び次板材共にキャンバーを良好に防止することができ
るので、圧延製品の品質向上及び歩留り向上を図ること
ができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例である圧延材のキャ
ンバー制御装置を説明するためのブロック図である。
【図2】コントローラの作動を説明するためのフローチ
ャート図である。
【図3】圧延材のキャンバー抑制効果を説明するための
説明図である。
【図4】従来例を説明するための説明図である。
【図5】従来例を説明するための説明図である。
【符号の説明】
1…圧延機 2…ロードセル(差荷重測定手段) 3…圧延材 4…形状認識装置(キャンバー量測定手段) 5…圧下装置 6…コントローラ 7…ロール開度差演算手段 8…比較手段 9…圧下装置制御手段 ΔP…差荷重測定値 ΔX…設定ロール開度差
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21B 37/00 - 37/78

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧延中の圧延機左右の差荷重を測定し、
    該差荷重測定値に基づいて前記差荷重が減少するように
    ロール開度差を制御して圧延材のキャンバーを制御する
    方法において、圧延機出側の圧延材のキャンバー量を測
    定し、該キャンバー量測定値が予め定められ基準値を越
    えた場合に、前記ロール開度差を制御する際の設定ロー
    ル開度差を逆に設定して前記圧延機に対する左右の荷重
    の高低を入れ換えるようにしたことを特徴とする圧延材
    のキャンバー制御方法。
  2. 【請求項2】 圧延中の圧延機左右の差荷重を測定する
    差荷重測定手段と、該差荷重測定手段によって得られた
    差荷重測定値に基づいて前記差荷重が減少するようなロ
    ール開度差を設定するロール開度差演算手段と、圧延機
    出側の圧延材のキャンバー量を測定するキャンバー量測
    定手段と、該キャンバー量測定手段によって得られたキ
    ャンバー量測定値が予め定められた基準値を越えたか否
    かを判断し、該基準値以下の場合には前記ロール開度差
    演算手段により設定された設定ロール開度差を出力し、
    基準値を越えた場合には前記設定ロール開度差を逆に設
    定して出力する比較手段とを備えたことを特徴とする圧
    延材のキャンバー制御装置。
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CN105234189A (zh) * 2015-11-13 2016-01-13 北京首钢自动化信息技术有限公司 一种用于粗轧机的板坯镰刀弯控制系统及其方法
CN107008759B (zh) * 2017-03-29 2019-03-12 北京首钢股份有限公司 一种轧机组纠偏控制方法及装置
EP3819035A1 (en) * 2019-11-08 2021-05-12 Primetals Technologies Limited Method of controlling a roll gap in a rolling mill

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